JPH06502413A - 抗ウイルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法 - Google Patents

抗ウイルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法

Info

Publication number
JPH06502413A
JPH06502413A JP3518512A JP51851291A JPH06502413A JP H06502413 A JPH06502413 A JP H06502413A JP 3518512 A JP3518512 A JP 3518512A JP 51851291 A JP51851291 A JP 51851291A JP H06502413 A JPH06502413 A JP H06502413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
proanthocyanidin
polymer
water
virus
proanthocyanidin polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3518512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3448052B2 (ja
Inventor
テムペスタ,ミッシェル エス.
Original Assignee
シェイマン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シェイマン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド filed Critical シェイマン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド
Publication of JPH06502413A publication Critical patent/JPH06502413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3448052B2 publication Critical patent/JP3448052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/74Synthetic polymeric materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/74Synthetic polymeric materials
    • A61K31/765Polymers containing oxygen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/35Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/16Antivirals for RNA viruses for influenza or rhinoviruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • A61P31/22Antivirals for DNA viruses for herpes viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/58Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
    • C07D311/60Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with aryl radicals attached in position 2
    • C07D311/62Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with aryl radicals attached in position 2 with oxygen atoms directly attached in position 3, e.g. anthocyanidins

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウィルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法 関連出願への言及 本出願は1990年10月12日出願の5erial No。
071596.893の部分継続出願であり、該出願は参照により本出願に包含 される。
■、技術分野 本発明は呼吸性ウィルス感染の治療における、2から30のフラボノイド単位を 有するプロアントシアニジンポリマーの使用に関する。さらに、6から30のフ ラボノイド単位を有するプロアントシアニジンポリマーの使用が一般にウィルス 感染の治療に有効であることが見いだされた。新しく発見されたある種のプロア ントシアニジンポリマーの化学的性質も包含する。
南アメリカに見られるクロトン・サルタリス(Crotonsalutaris )、クロトン・ゴシピフオリウス(Croton gossypifoljus )、クロトン・パラノステイマ(Croton palanostima)、ク ロトン・レチレリ(Croton Iechleri)、クロトン・エリスロチ ラス(Croton erythrochilus)およびりロトン・ドラコノ イデス(Croton draconoideS)などを含む多くの異なるバズ の木の種は、サンブレ・デ・ドラゴ(Sangre de Drago)と呼ば れる赤いネバネバした乳液性の樹液を産出する。これはペルー系アマシンの混血 および土着民によってインフルエンザと下痢に最もよく用いられている。扁桃炎 、喉の感染、結核、消化性潰瘍、小腸の不調、リューマチのため、および受胎能 の増強に内服薬として用いられ、大人にも子供にも用いられている。この樹液は また、止血、庖疹および傷の治療にも広く用いられている。この樹液は抗炎症剤 として、また治癒過程を促進するために傷に直接つける。抜歯した後の患者の歯 茎にもこれを適用する。出血多量のときには膣の洗浄液としても用いられる。
クロトン・ドラコノイデスおよびクロトン・レチレリからのサンブレ・デ・ドラ ゴは抗炎症活性を示すシスビン(taspine)と同定されるアルカロイドを 含むことが示されている(Persinos et al、、 1979. J 、 Pharm、 Sci、、 68:124) oシスビンは骨髄芽球症ウィ ルス、ラウシャー白血病ウィルスおよびサル肉腫ウィルスにおけるRNA依存性 DNAポリメラーゼ活性を阻害することも示されている(Sethi、 197 7、 Canadian J、 Pharm、 Sci、 12ニア)。
力ロフィラム・イノフィラムは、インド、東アフリカからポリネシアに生息する 木である。その種子の油脂はfIFm、口癖および皮膚病の治療に駆虫薬として 、またその他にも痛覚脱失などに民間薬として用いられている。インド、中国で は粉末の樹脂が潰瘍および傷の治療に用いられている。インドネシアでは腫脹腺 の治療に樹皮が外用薬として用いられ、また利尿薬として内服されている。樹液 は胸の痛みの緩和薬として、また腫瘍および腫脹に用いられている。葉の抽出物 は炎症を起こした目の洗浄液として用いられている。カンボジア人はめまいや偏 頭痛の治療用の吸入薬として葉の抽出物を用いる。サモア人は樹液を矢毒として 用いている。
プロアントシアニジンおよびプロアントシアニジンポリマーは多くの種類の植物 、特に木本性の成長をするもの(例えばバズの種および力ロフィラム・イノフィ ラムなど)に見られる無色のフェノール性物質である。ポリマー性のプロアント シアニジンの一般的化学構造は、5. 7. 3°、4°−テトラヒドロキシま たは5.7.3′、4’ 、5’ −ペンタヒドロキシフラボノイド単位が次の 図に示すように、共通のC(4) −C(6)および/またはC(4) −C( 8)結合で結合した線状鎖からなる。
生合成研究はプロアントシアニジンポリマーは以下に示すタイプのモノマー単位 からなることを示した(Fletcher et al、、 1977゜J、  C,S、 Perkin、 l:1628を参照)。
ポリマー鎖のモノマー単位(一般に”ロイコアントシアニジン”と呼ばれている )は、C環の2および/または4位の2つの立体化学、すなわちシス(エビカテ キンと呼ばれる)またはトランス(カテキンと呼ばれる)のいずれかに基づく。
したがって、ポリマー鎖は異なる構造単位に基づいており、これによって広範な ポリマー性プロアントシアニジンと多数の可能な異性体を作り出す()lemi ngway et al、、 1982. J、 C,S、 Perkin、  I:I217) o C13NMRはポリマー性プロアントシアニジンの構造の 同定に用いられており、最近の研究により二、三または四量体のプロアントシア ニジンの化学が明らかとなった。はとんどの植物ではフラボノイド3−オール単 位のより大きなポリマーが主なものであり、6以上の単位を含む2,000ダル トン以上の平均分子量を有することが見いだされている(Newman et  al、、 1987. Mag、 Res。
Chem、、 25:II8 )。
プロアントシアニジンはタンパク質結合能をもち、生物学的役割をもつ可能性が 報告されている(Newman et al、、 1987. Mag。
Res、 Chem、、 25:118)。プロアントシアニジンモノマーおよ びダイマーは毛細管の脆弱性の増加と関連する疾患の治療に用いられており、ま た実験動物で抗炎症効果を有することも示された(BeIadi et al、 、 1977、 Ann、 N、Y、 Acad、 Sci、、 284:35 8) 、プロシアニジンモノマーはインビトロアッセイで単純ヘルペスウィルス に対する抗ウィルス活性をもつことが発見された(Beladi et all 、前出)。Be1adiらはアビゲニン(ap i gen i n)、ベラル ゴニジン(pelargonidinLケルセチン(quercetin)を含 む多数のフラボノイドモノマーおよびプロアントシアニジンモノマーの単純ヘル ペスウィルスに対する殺ウイルス効果を試験した。プロアントシアニジンモノマ ーがウィルス不活性化に最も有効であり、次いでベラルゴニジンとケルセチンで あることがわかった。アビゲニンは少しの効果を持つのみであった。HEp−2 細胞における単純ヘルペスウィルスの増殖に対するケルセチンとプロシアニジン モノマーの効果も研究された。Be I ad iらが結論したように、試験し たモノマー性フラボノイドは殺ウイルス活性を示したが、インビトロアッセイで はウィルス増殖にわずかな阻害効果を示すのみであった。
本発明以前には呼吸性ウィルス感染の治療に2またはそれ以上のフラボノイド単 位を含むプロアントシアニジンの使用に関する開示はない。さらに、一般のウィ ルス感染の治療に6以上のフラボノイド単位のプロアントシアニジンの使用に関 する開示も何らない。
本発明の目的のためには、バズ種から単離されたプロアントシアニジンポリマー を[プロアントシアニジンポリマーA]と呼び、力ロフィラム・イノフィラムか ら単離されたものを[プロアントシアニジンポリマーB」と呼ぶ。しかし、この ような命名は単に議論を単純化するためのものであって、これらポリマーが異な る化合物のクラスにあることを必ずしも示唆するものではない。プロアントシア ニジン・ポリマーAもプロアントシアニジン・ポリマーBも本明細書で記載する プロアントシアニジン・ポリマーの言葉の範囲に入ると解されるものである。
2.3RSウイルス RSウィルス(Respiratory 5yncytialVirus:R3 V)はニューモウイルス属バラミクソウィルス科に属し、幼児および子供の細気 管支炎および肺炎などの下部呼吸器感染を引き起こす原因となるものである。こ のウィルスは子供の急性呼吸疾患に重要な原因となると考えられ、幼児の50% までがその最初の冬にR3V感染に苦しむと予期される。肺または心臓の疾患を もつ幼い子供では、R3Vによる致死率が37%までであると報告されている。
R3V呼吸器感染は子供にはよく見られるが、このウィルスはどの年齢の感染者 の呼吸器分泌物にも見られる。高齢者が感染すると深刻で致命的な疾患と結びつ き、またR3V感染は免疫が抑制されている成人では発熱および肺浸潤の原因と なりうる(Englund et al、、 1988. Ann、 Int、  Med、、 1:203)。
不活化R3VのワクチンはR3V感染には効果がないことが明らかとなっており 、また次にR3Vに感染すると異常な免疫系と肺の炎症を引き起こす。したがっ て、最近の研究は有効な生ワクチンあるいは効果のある抗ウィルス化合物の開発 のいずれかに向けられている。
現在選択薬となっているリバビリン(ribavirin: 1−β−D−リボ フラノシルー1. 2. 4−トリアゾール−3−カルボキサミド)は、R8V またはインフルエンザウィルスによる急性呼吸系感染における疾患の重篤度とウ ィルスの脱落(shed)の量を減少することが見いだされた。現在ではりバビ リンはエアロゾル剤形で呼吸器のR3V感染の治療に用いられている。
しかしながら、その毒性のために、リバビリンは系統的に使用するには好ましく ない。さらに、リバビリンは動物に催奇性であることがわかった。このため女性 の健康管理で全員にリバビリンを投与したり、またこれにさらすことへの深刻な 憂慮を引き起こした(Gladu et al、、 1989. J、 Tox ic Env、 Health、 28:1)。
2.4 中耳炎および外耳炎 中耳の炎症である中耳炎は、小さい子供に普遍的な風邪に次いで第2位の疾患で ある。すべての子供の60%以上が6歳までに中耳炎の経験をもつ。急性中耳炎 の最大の危険は、RSウィルス、ライノウィルス、インフルエンザウィルスまた はアデノウィルスによる感染にある(Henderson et al、、 N 、 Eng、 J、 Med、、 1982、 1377; Ruuskani n et al、、Pediatr、Infect、Dis、J、、1989、 94; 5anyai et al、、 J、 Pediatr、、 1980 .11) o呼吸系ウィルス感染の予防が中耳炎の発生を少なくすることがわか った(l(eikkinen et al、、 AJDC,445(1991) ) oインフルエンザワクチンの使用が有効であることが発見された。しかしな がら、ワクチンを毎年投与する必要があること、最初に2回投与しなければなら ないこと、インフルエンザウィルスの抗原変異性の問題が絶えずあること、また 得られるワクチンの有効性が不安定なことやコストなどの多くの理由によってこ れは満足のいくアプローチではな2.5 インフルエンザウィルス インフルエンザウィルスはオルソミクソウィルス科に属し、広く世界中に分布し ている。20世紀には5回の大流行があり、1918年の突発では少なくとも2 100万人が死んだ。アメリカ合衆国では過去20年間に50%Å以上がインフ ルエンザ禍のために死んだとされる。はとんど毎冬、季節的に突発し、主として 呼吸器経路で伝染する。アマンタジン(amantadine)は発熱期間を短 縮し、呼吸器系の症状をわずかに約50%だけ軽減するが、中枢神経系のいくら かの副作用を起こすことが示された。まだ許可されていないが、リマンチジン( rjmantidine)は同様な効果を示すが、アマンタジンに見られるよう な中枢神経系の副作用は示さない。普遍的なインフルエンザ感染の併発症である 原発性インフルエンザウィルス肺炎は、リマンチジンかアマンタジンで治療でき ることは示されていない。予防的には、インフルエンザは不活化インフルエンザ ウィルスワクチンを用いて約80%の防御効率でコントロールされた。
2.6 単純ヘルペスウィルス 単純ヘルペスウィルス(herpes simplex virus:H3V) はヘルビトウイルス科に属し、広く世界中に分布している。ウィルスの伝染は人 から人への直接接触を介して起こり、主としてH3V−1は口腔から入り、H3 V−2の感染は生殖器を介してである。H5V抗体の普及は社会経済的な地位と 反比例し、発展途上国の成人では100%近くがHSVポジティブであり、開発 国では30−50%である。アシクロビル(aCyclovir)、イドクスリ ジン(idoxuridine:IDUまたは2−デオキシ−5−ヨードウリジ ン)、トリフルリジン(trofluridjne)およびビダラビン(vid arabine:アデニンアラビノシド、Ara−A)が多様なH8■感染の治 療に有効であり、このうちトリフルリジンとアシクロビルが選択薬である。目の 感染症の選択薬であるビダラビンは***匍行疹またはその他の皮膚/生殖器感染 に対して局所投与で効果がない。アシクロビルは再発性生殖器感染に対して局所 投与で効果がない。しかしながら、静脈内投与および経口投与では効果がある。
神経節潜伏期がまだ存在し、治療を止めた後に再発するので、アシクロビルを再 発性HSV生殖器感染の治療に日常的に使用することは推奨できない。
(本頁以下余白) 3、 発明の要約 本発明は、温血動物に、治療上効果的な量のプロアントシアニジンポリマーを含 む抗ウィルス剤を投与することから成る、呼吸器ウィルス感染症の治療方法に関 するものである。プロアントシアニジンポリマーは2−30個のフラボノイド単 位を含むものが好ましく、2−15個のフラボノイド単位を含むものがより好ま しく、2−11個のフラボノイド単位を含むものが最も好ましい。
フラボノイド単位としてはカテキン、エビカテキン、ガロカテキン、ガロエビカ テキン、フラバノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコシアニジン、 アントレアニシン、またはその組合せが含まれるが、これらに限定されない。フ ラボノイド単位は単一にまたは二重に互いと結合することができる。より詳細に は、本発明の方法は、R3(respiratory 5yncytial)ウ ィルス並びにバラインフルエンザウィルス3、インフルエンザAウィルス、イン フルエンザBウィルス、および中耳炎や外耳炎と関連したウィルスにより引き起 こされる呼吸器感染症を治療するために使用される。プロアンドシアニジンポリ マーは静脈内に、腹腔内に、皮下に、筋肉内に、経口的に、局所的に、もしくは 吸入により投与することができる。
プロアントシアニジンポリマーは中耳炎と関連したウィルスの大部分に対して効 果的である。それらは水溶液中に溶けやすく、非経口、経口、局所(すなわち耳 や鼻)投与用に簡単に処方することができ、か(して中耳炎を予防または治療す るのに非常に適している。
同様に、プロアントシアニジンポリマーは外耳炎と関連したウィルスに対しても 効果的である。このようなウィルスは鼓膜の外側に存在しているので、プロアン ドシアニジンポリマーを適当な処方物として耳に局所投与して、ウィルスと直接 接触させることができる。
呼吸器ウィルス感染症を治療するのに有用なプロアントシアニジンは、■、■1 および111: I II IXI 〔式中、a、b=1−3、x=OまたはL n=o−28、好ましくは0−13 、より好ましくは0−9〕およびそれらのエステル、またはエーテルもしくは対 応するオキソニウム塩から選ばれた構造を有する。
呼吸器ウィルス感染症を治療するのに有用なプロアントシアニ〔式中、x、y= 1−3、z=1または2〕を有する単量体フラボノイド単位、そのエステル、エ ーテルまたは対応するオキソニウム塩を2−30個、好ましくは2−15個、よ り好ましくは2−11個含み得る。
さらに、本発明の他の態様は、温血動物に、治療上効果的な量の、6−30個の フラボノイド単位、好ましくは6−15個のフラボノイド単位、より好ましくは 6−11個のフラボノイド単位を含むプロアントシアニジンポリマーを含む抗ウ ィルス剤を投与することから成る、ウィルス感染症の治療方法に関するものであ る。フラボノイド単位としてはカテキン、エビカテキン、ガロカテキン、ガロエ ビカテキン、フラバノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコシアニジ ン、アントシアニジン、またはその組合せが含まれるが、これらに限定されない 。フラボノイド単位は単一にまたは二重に互いと結合することができる。当該方 法はパラミクソウィルス、オルソミクソウィルス、またはヘルペスウィルスによ って引き起こされるウィルス感染症を治療するために使用される。プロアントシ アニジンポリマーは静脈内に、腹腔内に、皮下に、筋肉内に、経口的に、局所的 に、もしくは吸入により投与することができる。
本発明はまた、上記のI、11およびIII [式中、n=4−28、好ましく は4−13、より好ましくは4−9]から選ばれた構造を有する、一般にウィル ス感染症を治療するのに有用なプロアントシアニジン類、およびそれらのエステ ル、エーテル並びに対応するオキソニウム塩に関するものである。
本発明はまた、クロトン(Croton)種および力ロフィラム・イノフィラム (Calophyllum inophylum)種から得られる新規なプロア ントシアニジン類、およびそれらのエステル、エーテル並びにオキソニウム誘導 体に関するものである。この種のプロアントシアニジンは植物全体、樹皮、葉、 根またはラテックスから単離することができる。好ましい態様では、クロトン・ レクレリ(Croton Iechleri)と力ロフィラム・イノフィラムか らプロアントシアニジンが得られる。これらの新規プロアントシアニジンポリマ ーはIR,UV−可視、および/または”CNMR分光分析により同定される。
−Aのフーリエ変換赤外スペクトル。
−Aの1H核磁気共鳴スペクトル。D2o中にて400MHzで測定。
殴3 100MHzでのD20中のプロアントシアニジンポリマーAの幅広バン ドデカップリング13C核磁気共鳴スペクトル。
[i14 D20中でloOMHzにて得られた、力ロフィラム・イノフィラム から単離されたプロアントシアニジンポリマーBの13CNMRスペクトル。
客」−カロフィラム・イノフィラムから単離されたプロアントシアニジンポリマ ーBのフーリエ変換赤外スペクトル。
層重 インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染したマウス(早期治療開始 )における肺硬化に対するプロアントシアニジンポリマーAとアマンタジン(A mantadine)の効果。
117 インフルエンザACHINL)ウィルスに感染したマウス(早期治療開 始)における肺ウイルス力価に対するプロアントシアニジンポリマーAとアマン タジンの効果。
客」−インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染した雄マウス(早期治療開 始)における動脈の酸素飽和(SaO2)に対するプロアントシアニジンポリマ ーAとアマンタジンの効果。
」 インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染した雌マウス(早期治療開始 )における動脈の酸素飽和(SaO2)に対するプロアントシアニジンポリマー Aとアマンタジンの効果。
殴り インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染したマウス(晩期治療開始 )における肺硬化に対するプロアントシアニジンポリマーAとアマンタジンの効 果。
(晩期治療開始)における肺ウィルス力価に対するプロアントシアニジンポリマ ーAの効果。
ff112 インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染した雄マウス(晩期 治療開始)における動脈の酸素飽和(Salt)に対するプロアントシアニジン ポリマーAとアマンタジンの効果。
履貝 インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染した雌マウス(晩期治療開 始)における動脈の酸素飽和(SaO2)に対するプロアントシアニジンポリマ ーAとアマンタジンの効果。
即 インフルエンザA(HINI)ウィルスに感染したマウスにおける肺ウィル ス力価に対するリバビリン(Ribavirin)の効果。
Δ坪 インフルエンザA(HINj)ウィルス感染マウスにおける肺硬化に対す る腹腔内リバビリン治療の効果。
履亜 インフルエンザA(HINI)ウィルス感染マウスにおける血中5a02 %に対する腹腔内リバビリン治療の効果。
1117 マウスにおけるH5V−2膣障害に対するプロアントシアニジンポリ マーAとガンシクロビル(Ganciclovir)の効果。
辺り 5%局所処方物中のアシクロビル(acyc l ov i r)および プランーボと比較した、5%および10%局所処方物中のプロアントシアニジン ポリマーAの効果。
本発明の抗ウイルス法において有用なプロアントシアニジンオリゴマーまたはポ リマーは、ロイコアントシアニジンのモノマー単位から構成される。ロイコアン トシアニジンは一般に単量体のフラボノイドであり、フラボノイドにはカテキン 、エビカテキン、ガロカテキン、ガロエピカテキン、フラバノール、フラボノー ル、フラバン−3,4−ジオール、ロイコンアニジン、アンドシアニジンが含ま れる。呼吸器ウィルス感染症の治療に有用なプロアントシアニジンポリマーは2 −30個のフラボノイド単位を有し、2−15個のフラボノイド単位をもつもの が好ましく、2−11個のフラボノイド単位をもつものが最も好ましい。一般に インフルエンザウィルス、バラインフルエンザウィルス、パラミクソウィルス、 オルソミクソウィルス、またはヘルペスウィルスに関連した感染症を含むがこれ らに限定されないウィルス感染症の治療に有用なプロアントシアニジンポリマー は6〜30個のフラボノイド単位を有し、6−15個のフラボノイド単位をもつ ものが好ましく、6−11個のフラボノイド単位をもつものが最も好ましいろい ろな数のフラボノイド単位をもつプロアントシアニジンポリマーが知られており 、例えばW、L、 Mattice、 et al、。
Phytochemistry、 23. p、 1309−1311 (19 84); Z、 Czochanska。
et al、、 J、C,S、 Chem、 Comm、、 375 (197 9); W、T、 Jones、 et al。
、 Photochemistry、 15. p、 1407−1409 ( 1976); B、 Haslam。
Plant Po1yphenols、 p、 75 (1989)に報告され ている(これらの文献は全て参照によりここに引用するものとする)。これらの 文献に記載された範囲のフラボノイド単位を有するポリマーは本発明の方法にと って有用である。
(Filices)、球果植物類(Coniferae)、単子葉植物および双 子葉植物を含むがこれらに限定されない、種々の植物から得られる(J、B、  Harborne、 THB FLAVONOIDS、 ADVANCBS I N RE!5EARCH3INCE 1980 (1988))。それらは木ま たは植物全体、樹皮、幹、根またはラテックスから得ることができる。
これらの植物原料は水および/または水混和性溶媒を使って抽出する。好適な溶 媒は1−3個の炭素原子を有するアルコールまたはアセトンである。水性抽出物 は直接使用するか、あるいは溶媒の除去後に使用する。溶媒を除去する場合は、 固体残留物を溶媒(好ましくは、低級アルコールまたはアセトン)に再溶解し、 不溶性の物質を除く。可溶性画分はゲル濾過(例えば、セファデックス)、逆相 カラムクロマトグラフィー(例えば、C−8)、またはPL−GELのようなゲ ル透過クロマトグラフィー(例えば、ジビニルベンゼン架橋ゲル)、もしくは膜 (例えば、アミコン膜)にかけ、移動相として水または水と水混和性溶媒を、場 合により緩衝液と共に、使用する。水混和性溶媒としては1−3個の炭素原子の アルコール、アセトンまたはアセトニトリルが好ましい。
本発明の有用なプロアントシアニジンポリマーは紫外線(UV)によって検出さ れた画分である。これらは約200−350nmの間に主要な最大UV吸収を有 し、一般に200−210nmと275−285nmにピークがある。
本発明の土台の一部を構成する新規なプロアントシアニジンポリマー組成物に関 して、かかるポリマーは上記の抽出法を用いてクロトン(Croton)の木ま たはカロフィラム(Calophyl lum)種から得られる。可溶性画分を ゲル濾過、逆相カラムクロマトグラフィー、ゲル透過クロマトグラフィーまたは 膜にかける。移動相としては水または水と水混和性溶媒を、場合により緩衝液と 共に、使用する。ポリマーを含む関連画分は約200−350nmの範囲のUV により検出される。
本発明の好ましい態様によれば、新規なプロアントシアニジンポリマーを次のよ うにして調製できる:クロトンの木(例えば、Crayon 1echleri  )またはCa1ophyllun+ inophylumから得られたラテッ クスを直接使用するか、あるいは水を除去して濃縮する(例えば、凍結乾燥する )。これを水、約1−3個の炭素原子のアルコール、またはアセトンで抽出し、 水性の可溶性画分を得る。
凍結乾燥した、あるいは他の方法で濃縮した原料の水性可溶性画分を酢酸エチル /水の溶液により分配し、そして移動相として水および/または水とアルコール および/または水とアセトンを、場合により緩衝液と共に、使用して、ゲル濾過 (例えば、セファデックス)にかける。発色バンドを含む両分を紫外線(u v )により検出しくλmax 約200−350nm)、集めて濃縮し、必要なら ば再度ゲル濾過にかけて、プロアントシアニジンポリマーを得る。別法として、 上記の水性可溶性画分を凍結乾燥するか、濃縮するか、または直接使用し、移動 相として水および/または水とアルコールおよび/または水とアセトンを用いて 逆相カラムクロマトグラフィー(RP HPLC)にかける。uv(λmaX  約200−350nm)により検出された発色バンドを含む画分を集めて濃縮し 、必要ならば再度RP HPLCにかけて、プロアンドシアニジンポリマーを得 る。さらに、別の方法とじては、上記の水性可溶性画分を凍結乾燥するか、濃縮 するか、または移動相として水および/または水とアルコールおよび/または水 とアセトニトリルを、場合により緩衝液と共に、使用して、ゲル透過クロマトグ ラフィー(G P C)に直接かける。λmax約1l95−350nでUVに より検出された発色バンドを含む画分を集めて濃縮し、必要ならば再度GPCに かけて、プロアントシアニジンポリマーを得る。下記の第6.1.−6.3.節 に記載した実施例を参照されたい。
第6.21節で述べるように、Polymer Labs PL−get 5m  500 A。
300 x 7.5 mmおよびTHF−水(95:5v/v)系を用いてPe rkin EIn+er LC−620で1ml/分の流速でり0?トゲラフイ ーにかけたとき、プロアントシアニジンAは7.2分の保持時間を有し、プロア ントシアニジンBは6,5分の保持時間を有する。
プロアントシアニジンポリマーの典型的なスペクトルを図1および図5に示しで ある。
5、2.2. 有用なプロアントシアニジンポリマーおよびそれらの誘導体の合 成 ロイコアントシアニジンは温和なアルカリ性または酸性溶液中で縮合してプロア ントシアニジンを形成し得ることが知られている。例えば、L、Y、 Foo  and R,W、 Hemingway、 J、 Chem、 Soc、。
Chem、 Commun、、 85 (1984)では、フラバノール単量体 から三量体を合成することができた。J、A、 Delcoun、 et al 、、 J、 Chem、 Soc。
Perkin Trans、 1.、1711 (1983)には、温和な低p H条件下で過剰量の(+)−力チキンを用いると縮合反応が起こり、高級の、主 に直鎖の[4,8)−結合オリゴマーが形成されたと教示されている。とりわけ 、フラボノイド類似体の二量体、三量体および四量体が合成され、NMRスペク トルにより同定された。このような縮合反応を用いると、最高30個のフラボノ イド単位をもつプロアントシアニジンポリマーを合成することができ、本発明方 法において使用することができる。上記の合成法に代わるものとして、有用なプ ロアンドシアニジンポリマーを製造するために酵素的合成法も使用される。ここ に例示される本発明の新規なプロアントシアニジンポリマー組成物もこのような 反応によって合成することができる。
プロアントシアニジンポリマーのエステルは、標準的なアシル化法により、例え ば塩基の存在下でのポリマーと酸塩化物または酸無水物との反応により、製造し 得る。ピリジン中で酸無水物と反応させる製造法は特に有用であり、この方法は Thompson、 etal、、 JC3,1387(1972); Fle tcher、 et al、、 JC5,1628(1977)およびHemi ngway、 JC5,1299(1982)によって幾つかの他の低分子量フ ラボノイドのアシル化に利用された。
エーテルは標準的なエーテル化法により、例えば塩基中でのポリマーとアルキル ハライドまたはアルキルトシレートとの反応により、製造し得る。メチルエーテ ルはジアゾメタンの使用により簡単に製造することができ、この方法はThom pson、 et al、、 JC3゜1387 (1972); Hemin gway、 JC3,1299(1982)によって幾つかの他の低分子量フラ ボノイドのエーテル化に利用された。
オキソニウム塩(ピリリウム塩やアントシアニジンとも呼ばれる)は、いわゆる Bate−3mith反応(Chemistry and Industry。
1953、377)により、水性またはアルコール性酸と共に温めることにより 製造し得る(Thompsan、 et al、、 JC5,1387(197 2)およびHaslam、 PLANT POLYPHENOLS、1989.  p、 28. Cambridge Press中で引用された文献も参照さ れた(す。この反応では鉄が有利に触媒作用を果たす(Porter et a t、、 Phytochen+1stry、 25.223本発明により製造さ れた新規なプロアントレアニシンポリマーはメタノールと水に溶ける。これらの ポリマーは少なくとも約10mg/mlの程度で水や水溶液(アルコール溶液を 含む)に可溶である。
プロアントシアニジンポリマーは、分子量や他の化学的・物理的性質を調べるた めに多くの方法で分析された。プロアントシアニジンポリマーの種々の立体異性 体が得られており、これらも本発明の範囲内に含まれる。
カラムクロマトグラフィーを用いて、平均分子量が約700ダルトンから約30 00ダルトン(それぞれ2−3から9−11個の平均フラボノイド単位に対応す る)の間で変化する新規なプロアントシアニジンポリマーを含む水溶性画分を単 離した。
”C−NMR分光分析法によると、プロアンドシアニジンポリマーはフラボノイ ド成分を含み、個々のフラボノイド環単位が様々な立体化学をもつことがわかる 。
UV−可視分光分析法は、幾つかのプロアントシアニジンポリマー内に1以上の フラビリウム成分が存在しうることと一致している。
プロアントシアニジンポリマーAおよびプロアントシアニジンポリマーBの特性 決定は、第6.3.および6.58節の実施例でさらに論じることにする。これ らのポリマーの機能的誘導体も製造され、有用なプロアントシアニジンポリマー の製造用中間体として使用プロアントシアニジンポリマーは広範なウィルスに対 して1nvitroおよびin vivoで活性であることが見いだされ、かか るウィルスにより誘発される疾患の予防・治療用途に有利に使用することができ る。
プロアントシアニジンポリマーは、バラミクソウィルス(例えば、RSウィルス )、オルソミクソウィルス(例えば、インフルエンザA、BおよびC)、ヘルペ スウィルス(例えば、ヘルペス・シンプレックスウィルス)を含むがこれらに限 定されないウィルスにより誘発される疾患、あるいはこれらのウィルス感染症に より悪化する疾患を予防および/または治療するために、単独でもしくは他の抗 ウィルス剤や抗菌剤との組合せて、使用されよう。
プロアントシアニジンポリマーはウィルス感染症の治療において以下のような、 しかしこれらに限られない利点を有する:l)広範な抗ウィルス活性; 2)極めて低い毒性; 3)催奇形性がない;および 4)全身および局所の両方に適用できる。
5.5. 投与経路 本発明のプロアントシアニジンポリマーは、いろいろな経路で、例えば経口的に 、注射(静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内を含むがこれらに限定されない)により 、鼻、鼻咽頭、耳などへの局所適用により、あるいは気道へのエーロゾル投与に よる吸入などによって、予防および治療のために投与し得る。
本発明に従ってウィルスに対して使用する場合、プロアントシアニジンポリマー の効果的な投与量範囲は、経口投与(P、 O。
)の場合が約5. 0=約30mg/kgで、腹腔内投与(1,P。
)の場合が約0.1−約10mg/kgで、エーロゾル投与の場合が約5−約3 0mg/kg/日である。局所投与の場合は、適当なビヒクル中約5−約15% の濃度のプロアントシアニジンポリマーを適用する。
ヒトを含む温血動物に投与する場合は、プロアントシアニジンを水、水溶液また は生理学的に許容される担体もしくはビヒクルと組み合わせることができる。
以下の実施例は本発明を例示するためのものであって、いかなる場合も本発明の 範囲を制限するものではない。
(本頁以下余白) 6、実施例 一連の実験において、新規プロアントシアニジンポリマーを以下のようにして得 た。
ペルーのイキトスから100キロメーターの地点にあるナネイ用流域にあるサン バブ口・デ・クヤナの村の近くで、クロトン・レクレリの木のラテックスを採り 、木を切り倒した。ラテックスは木に溝をつけることによって24時間かけて採 集した。
クロトン・レクレリから得たラテックス(1リツトル)を、ラテン221部に対 してイソプロパツール3部(3リツトル)の比となるようイソプロパツールで希 釈し、10℃で15時間放置した。得られるイソプロパツール希釈したラテック スを遠心し、デカンテーションによって不溶性物質を除去し、母液(3,7リツ トル)を得た。母液を33℃でロータリーエバポレーターで濃縮、乾燥し、深い 赤茶色粉末240gを得た。この濃縮物質(980g)を移動相として水(20 リツトル)を用いるセファデックスCM−50のゲル濾過に付した。赤い色素を 含む初期の溶出分画をλ200−350nmで検出するか、または透明カラムか ら溶出する赤いバンドを目で検出した。プロアントシアニジンポリマーを単離す るには、初期溶出分画を回収して、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーおよび/ または以下に記載するHPLCに付した。
HPLCは5μmの濃縮サンプルを、IC−200自動サンプラー、LC600 ポンプおよびLC−235ダイオードアレー検出器を備えたPerkin−El mer LCAnalyst液体クロマトグラフシステムに注入して、Wate rs Ultrahydogel 500 GPCカラムを用いて、周囲温度中 、Burdick and JacksonのHPLCグレードの水を0.8m l/分で流し、λ280および195nmで検出することによって実施した。プ ロアントシアニジンポリマーはサンプルの濃度、カラム状態および温度により4 .6−5.6分の保持時間を有することが明らかとなった。
セファデックスCM−50から単離した分画を含む赤色色素を集めて、水、10 %アセトン/水、20%アセトン/水、そして最終的には40%アセトン/水を 段階的グラジェントにして用いるToyopearl HW−4O8のゲル濾過 りC77トグラフイー(2,5リツトル)に付した。λmax340 nmでの 紫外−可視光線によって検出された後期溶出の赤色分画を集めて、上記HPLC 上で濃縮してさらに精製した。HPLCから単離して集めた分画を再度Toyo pearl HW−4O3のゲル濾過クロマトグラフィーに付し、プロアンドシ アニジンポリマーAと命名されるプロアントシアニジンポリマーを得た。
別のシリーズの実験では、以下のようにして新規プロアントシアニジンポリマー を得た。
クロトン・レクレリからの冷たい粗ラテックス4リットル(または水に含浸した 全植物体、樹皮または根)をイソプロパツール12リツトルで希釈し、撹拌して 15時間5℃に貯蔵した。残渣を濾過により除去して、溶液を減圧濃縮して乾燥 し、固形物約970gを得た。
この固形物を水6リツトルとn−ブタノール3.6リツトル中に撹拌しながら加 えた。水相を分離して、濃縮乾固し700gの物質を得、これを撹拌しながらメ タノール2リツトル中に加え、次いで酢酸エチル12リツトルを加えた。溶液を 15時間、15℃に保ち、固形物を濾過により除去して捨てた。溶液を濃縮乾固 し、約390gの粗プロアントシアニジンポリマーAを得た。
プロアンドシアニジンポリマーA分画を以下に記載するように、陽イオン交換、 吸着およびサイズ排除クロマトグラフィーによって濃縮した:450−600g の粗プロアントシアニジンポリマーAを脱イオン水を溶離剤とするCM−セファ デックスC−50プレカラムに通した。橙色と暗赤色の分画を回収して、次いで 460nmにセットしたUV検出器を備えた別のセファデックスC−50カラム 上で脱イオン水を用いてクロマトグラフィーに付し、1−2リツトルの分画を回 収した。最初のピンクのバンドを捨てて、その後の流出液を広い赤茶色の幅広バ ンドが溶出されるまでセファデックスG−50を含むカラムに通した。溶出物が 無色になるまで15%水性アセトンをG−50カラムに通した。溶出分画を第6 .2節に記載するHPLCにより試験し、プロアントシアニジンポリマーAを含 む分画を集めて蒸発乾固し、約210gのプロアントシアニジンポリマーAを得 た。
6.2 プロアントシアニジンポリマーへの精製上記第6. 1節に記載の方法 で得た粗プロアンドシアニジンポリマーA約150gを20%水性アセトン30 0rr+I中に溶解し、混合型ゲル透過/吸着カラム(Toyopea r I  HW40S、粒子サイズ40μmの球状メチルメタクリレートポリマー)でク ロマトグラフィーに付した。16リツトルを回収して、次いて溶出溶媒を40% 水性アセトンに変えてさらに8リットルを回収し、その後60%水性アセトンで 溶出した。HPLCによって示したプロアントシアニジンポリマーA分画(第6 .3節参照)を集めて、減圧で溶媒を除去し、固形物的57gを得た。
最終的精製は吸着クロマトグラフィーとサイズ排除クロマトグラフィーによって 以下のように行った:上記固形物50−75gを90%エタノール中に溶解して 、セファデックスLH−20(ヒドロキシプロピル基がエーテル結合によってデ キストラン鎖のグルコース単位に結合している架橋デキストランゲル)を含むカ ラム上にのせた。90%水性エタノール10リツトル、次いで20%水性アセト ン15リツトル、40%水性アセトン5リツトル、50%水性アセトン5リツト ル、次いで60%水性アセトン5リツトルで溶出した。2リツトルずつの分画を 回収し、HPLCでアッセイした。プロアンドシアニジンポリマーAを含む分画 を集めて、35℃で蒸発乾固し、35gの精製プロアントシアニジンポリマーA を得た。
HPLCは、30cmの非水性の移動相用ゲル透過カラムを用い、固定相にはP olymer Laboratories PL−Gel 5m 500人(ジ ビニルベンゼン−ポリスチレンポリマー、5μ粒子、孔サイズ500人)を用い た。HPLCシステムはUVスペクトルを発生するダイオードアレー検出器を備 えており、検出器は280nmにセットした。
サンプルを95%水性T)IFに溶解し、展開溶媒にもこれを用いた。1ml/ 分の流速でプロアントシアニジンポリマーAの最大ピークは保持時間が7.2± 0.5分であり、プロアントシアニジンポリマーBの保持時間は6.5±0.5 分であった。これはプロアントシアニジンポリマーBがプロアントシアニジンポ リマーAよりも大きい分子量を有することを示唆する。
第6.1節で記載の方法により得た本発明のプロアントシアニジンポリマーAは 、赤外スペクトルで3550−2500に幅広の強いピークを示し、その他のピ ークは1612.1449.1348.1202.1144、+107.106 8および1027cm−’であった。図1参照。
JHNMRスペクトル(D20中、400MHz、24℃)では、δ7. f、 6.9.6. I、4.7および2.8ppmに非常に幅広のピークを示した。
図2参照。
H2O中のUV−可視スペクトルでは、λ202.235(ショルダー)、27 5.305(ショルダー)、460に幅広のピークを示し、600 nm以上ま でダラダラと吸収があった。本発明のポリマーのUVデータはその他の既知のプ ロアントシアニジンと極めてよく似ているが、可視のデータははっきりと異なる 。
既知のプロアントシアニジンモノマーおよびポリマーは無色で(λ205.24 0.275nm)、可視領域に全く吸収を示さないが、本発明で単離された新規 プロアントシアニジンポリマーAのいくつかは着色しており、460nmに可視 吸収をもつ。プロアンドシアニジンポリマーの色はプロアントシアニジンポリマ ー中に1以上のフラビリウム(f I avy 1 i um)成分の存在を示 唆する。これは、フラビリウム成分を含む近縁のモノマー性アントシアニンにつ いて報告されている可視スペクトルデータと一致する(λ460−560nm) 。
D20中、100MHzでプロアンドシアニジンポリマーの13CNMRスペク トルをとった。この実験では幅広バンドがデカップリングされた。図3に示すよ うに、D、0中での13CNMRスペクトルは、δ155(C−5、C−7、C −9)、145 (C−3’ 、C−5’ )’ 、143 (C−3°、C− 4’ )、130 (C−1°、C’−1°°、C−4”)、128 (C−1 ’ )、121 (C−6)、116 (C−2°、C−5’ )、109(C −8、C−2′、(、−6°’)、97 (C−6)、82 (C−2)、76  (C−2)、73 (C−3)および38(C−4)ppm(’ はプロデル フィニジンB環のもの)に非常に幅広のピークを示した。13CNMRスペクト ルデータは本発明の新規抗ウイルス性プロアンドシアニジンポリマーと既知のプ ロアントシアニジンポリマーとの構造的相違のキーポイントを示唆する。
最も顕著な相違点は文献公知のその他のプロアントシアニジンポリマーの13C NMRスペクトルと比較して、本発明のプロアントシアニジンポリマーにはI0 9ppmの領域に実質的により大きなピークがあることである[Czochen ska et al、、 1979. J、C、S、 Chem、 Comm、 、 p、375−77; Harborne、 J、B、 and Mabry 、 T、J。
編集、The Flavonoids: Advances in Re5ea rch、Chapman and HaII、 NY、 1982. p、51 −132 (本明細書中に参照として包含される)に記載のスペクトルと比較さ れたい]。ポリマーの13CNMRスペクトルデータはポリマーがプロアントシ アニジンクラスであることを示唆する。特に、単離したプロアントシアニジンポ リマーの13CNMRのケミカルシフトのデータ(C−6“ =132ppmS C−2’ =I15ppm、C−3°およびC−4’ =145ppm、C−5 ’ =1.16ppm、C−6’ =I O7ppm、C−3’およびC−5’  =146ppm、 C−4’ =133ppm)は、個々のフラボノールC環 単位が、2.3−1−ランスおよび3.4−1−ランス[(+)−カテキンと類 似;CC−2=83pp、CC−3=73pp、CC−4=38pp]並びに2 .3−シス−3,4−1−ランス[(−)−エピカテキンと類似;CC−2=7 7pp、CC−3=73pp、CC−4=73pp]の両方の立体化学を有する プロシアニジンB環分子からなるポリマーと一致する。今回の実験データは、プ ロアントシアニジンポリマーAがカテキン、エピカテキン、ガロカテキンおよび ガロエピカテキンからなることを示唆する。HPLCデータは平均のフラボノイ ド単位数が約7であることを示唆する。HPLCデータはまた、フラボノイド単 位の数が2から11の範囲であることを示唆している。
プロアントシアニジンポリマーAはメタノール、水および水溶液に可溶である。
プロアントシアニジンポリマーAは少なくとも約10mg/mlの濃度で水に可 溶である。このポリマーは生理食塩水およびその他の塩溶液にはより低い溶解性 をもつ。マススペクトル分析はプロアントシアニジンポリマーAが約2,100 ダルトンの平均分子量をもつことを示唆する。
第6.1節に記載した方法と同様の方法によって、力ロフィラム・イノフィラム の全含浸植物体、樹皮、葉、根またはラテックスから本発明による新規なプロア ントシアニジンポリマーを単離することができる。好ましい方法によると、好ま しい抽出溶媒として水を用いる以外は、第6. 1節記載の方法によってプロア ントシアニジンポリマーが得られる。
一連の実験では、プロアントシアニジンポリマーBと命名される新規プロアント シアニジンポリマーが力ロフィラム・イノフィラムのラテックスから得られた。
カロフィラム・イノフィラムからのラテックス2,849gをイソプロパツール と水のl:1混合物12.4リットルと混合し、撹拌して36時間室温に保存し た。濾過により残渣を除去し、溶液を減圧下で蒸発乾固し、固形物133.5g を得た。
この固形物をメタノール30gに撹拌しながら加えた。次いで溶液を固形物から 濾過し去り、水と酢酸エチルのl:1混合物を加えた。水分画を分離し、n−ブ チルアルコールを加えた。水分画をアルコール分画から分離し、減圧濃縮して乾 燥し、約10゜4gの粗プロアントシアニジンポリマーBを得た。
粗プロアントシアニジンポリマーBをCM−50セフアデツクスCCカラムに通 し、溶出溶媒として脱イオン水を用いた。赤色バンドを回収して、70%水性エ タノール溶液次いで20%、50%および70%水性アセトン溶液で溶出するL H−20CCカラムで分画化し、プロアンドシアニジンポリマーBを得た。低濃 度ではプロアンドシアニジンポリマーBの溶液は本質的には無色である。高濃度 ではプロアンドシアニジンポリマーBの溶液は黄褐色である。
プロアントシアニジンポリマーBの13CNMRスペクトル(図4)により、こ のポリマーがプロアントシアニジンポリマーのクラスに属し、主としてカテキン およびエピカテキンのモノマーフラボノイド単位からなることを確認した。ゲル 透過クロマトグラフィー(G P C)は、プロアントシアニジンポリマーBが プロアントシアニジンポリマーAよりも大きい分子量を有することを示唆する。
GPCデータと一致して、プロアントシアニジンポリマーBのHPLC−GPC 保持時間は同じ条件下ではプロアントシアニジンポリマーAよりも短く、これも プロアンドシアニジンポリマーBの分子サイズが大きいことを示唆する。HPL Cは、ポリマーBが平均約3,000ダルトンの分子量をもつことを示唆し、こ れは平均で約10のフラボノイド単位数と対応する。HPLCデータはまた、フ ラボノイド単位数が5から16で変化することを示唆する。マススペクトル分析 はプロアントシアニジンポリマーAが平均2.100ダルトンの分子量であるこ とを示唆する。
プロアントシアニジンポリマーBのフーリエ変換赤外スペクトルは、プロアント シアニジンポリマーAと極めてよく似ている(図5および図1参照)。
同様に、プロアントシアニジンポリマーBのUV−可視スペクトルは、460  nmのピークを欠く以外はプロアントシアニジンポリマーAのそれとよく似てい る。
一連の実験では、以下のウィルスに対するプロアントシアニジンポリマーAの抗 ウィルス活性を試験した:RSウィルスサブタイプ変異体であるA2−Trac ey、A−Long、B−46791、B−47063およびB−18537, バラインフルエンザウィルス、タイプ3 (PIV−3);アデノウィルス、タ イプ5および7:インフルエンザ、A−Ta iwan (HINI);A−L eningrad (H3N2);A−Japan;A−Port Chalm bers;A−NWS33;B−USSR; B−Tama ; B−RF ; ハシ力ウイルス、およびEdmonston株。
ATCCから得たハシ力ウイルス以外のすべてのウィルスはテキサス、ヒユース トンにあるBaylor CoCo11e 。
f Medicineのインフルエンザリサーチセンターから得た。比較のため 、リバビリンをスクリーニングアッセイに加えた抗ウィルス活性のアッセイには 次の方法を用いた。アッセイは96ウエルの組織培養プレートで実施した。すべ て希釈液および組織培養懸濁液は、抗生物質ペニシリンとストレプトマイシンお よび2%ウシ胎児血清を含む最小必須培地(2%F CS−MEM)で調製した 。試験化合物(0,05m1)を、準集密的細胞単層のHEp2細胞(およそ3 xlO”細胞)を含む試験プレートのウェルに四重試験で加えた。通常はImg /mlの最終濃度で始める連続2倍希釈により化合物を希釈した。0.05m1 中に適当な試験ウィルスを約100の50%組織組織感染価(TCID、。)で 加えた。組織対照ウェルは、ウィルスまたは抗ウィルス化合物を含まない培地を 含み、そして抗ウイルス対照ウェルはウィルスなしの抗ウィルス化合物を含んで いた。リバビリンが抗ウィルス活性を示さないアデノウィルスを除いて、ポジテ ィブな抗ウイルス対照として各アッセイにリバビリンを加えた。各試験ウィルス のバック滴定も各アッセイに含めた。すべてのプレートを5%CO2インキュベ ーター中、37℃でインキュベートした。
ウィルス対照ウェルを毎日観察した。これらのウェルが80−100%の細胞変 性効果(CP E)を示したときに、すべてのウェルのCPEを観察した。目視 および顕微鏡でCPEを観察するのに加えて、合胞体形成の阻害をR3Vに対す る活性を確認するために用いた。
各抗ウイルスアッセイにおいて、50%最小阻止濃度(EDs。
)を測定した。ED、。は、ウィルス対照ウェルと比較してCPEを50%阻止 するウェル中で試験した化合物の50%阻止濃度を決定することにより計算した 。EDi、値の実際の計算はコンピュータープログラム”マイクロコンピュータ −による用量−効果分析” (Chou et al、、1984. Adv、  Enz、 Regul、、 22:27−55)を用いて行った。
迅速な成長を促すために低密度で接種した非感染組織培養細胞の成長に及ぼす各 化合物の効果も評価した。このアッセイから50%最小毒性濃度(ID、o)を 決定した。細胞毒性アッセイまたは細胞成長の阻止は以下の手法による。試験化 合物(0,1ml/ウェル)を連続的に2倍希釈した。適当なウェルに0.1m lのヒトHeLa、A349またはHEp2細胞、O,1mlのマウス上929 細胞、0.1mlのサルVero細胞、または0゜1mlのイヌMDCK細胞を 加えた。各ウェルに約3XlO”個の細胞を加えた。対照ウェルは抗ウィルス化 合物を含まない培地中に、各種細胞濃度(例えば3XlO’細胞、この数の1= 2、l:4、l:8およびl:16希釈)を含むウェルからなる。特定化合物の ためにどのような賦形剤を使用する場合にも(例えば10% DMSO150% メタノール)、連続的希釈からなる賦形剤対照を各アッセイに二重試験で含めた 。すべてのプレートを5% CO2インキユベーター中、37℃でインキュベー トした。細胞を含むが試験化合物を含まない対照ウェルが集密に達した後、すべ てのウェルに3−44.5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウムプロミド(MTT)を加えた。3時間後に、各ウェルに生じ た沈殿物を溶かすために各ウェルに酸アルコール(イソプロピルアルコール中、 0.1mlの0.4N HCI)を加えた。プレートリーダー(UV MAX、 Mo1ecular Devices)でプレートを読んで各ウェルの吸光度を 測定した。吸光度を50%減少させる最後のウェル中の抗ウィルス化合物の中央 濃度を決定して’ID5oJと命名した。アッセイしたすべてのウェルの細胞成 長の阻止を顕微鏡で観察した。得られた結果を表1に示す。
(本頁以下余白) プロアントシアニジンポリマーAによる抗ウィルス活性のin vitroスク リーニングの結果EDヶ(μq/ml) 試験1 試験2 試験3 表1の最初の試験において、R3Vに対するプロアントシアニジンポリマーAの EDsoは8.5μg / m Iであると測定された。この活性はR3Vに対 して4.0μg/mlの測定ED、。をもつりバビリンとよく匹敵するものであ る。プロアントシアニジンポリマーAのID5O(細胞毒性指数)は94μg/ mlであった。表1の第2の試験では、R8Vに対するプロアントシアニジンポ リマーAのED5.は17.2μg(リバビリンは24.2μg/m1)であり 、ID、、は250μg/mlであった。表1の第3の試験では、プロアントシ アニジンポリマーAのED、。は12μg/m1で、ID、、は250μg/m lよりも高かった。
各アッセイにおけるリバビリンと比較したプロアントシアニジンポリマーAの抗 ウィルス活性の結果は、I D so/ E D 、。の比率として定義される 薬剤選択指数(S I)を計算することにより決定した。R3Vに対するプロア ントレアニシンポリマーAの選択指数は3つの試験において11 14.5およ び21であった。
ウィルス評価(VR)は各化合物濃度で治療、感染した単層に与えられたCPE 値(CPEなしは0;100%CPEは4)の合計を平均することにより算出し た。この平均を、同じ数のウィルス対照ウェルにおけるCPE値の合計の平均か ら引く。さらに肉眼で観察したすべての細胞毒性を反映するように調整を行った 。VR値は以下のように定めた:完全に抗ウィルス活性のときはVRが1以上; 中程度から疑わしい活性のときはVRが0.5−〇、9;やや活性のときはVR が0.1−0.5゜やや活性というのは化合物自体の細胞毒性または細胞変性効 果によるものである可能性がある。R3Vに対するプロアントシアニジンポリマ ーAのVRは1.5であり、これはインビトロアッセイにおける完全な抗ウィル ス活性を示す。また、3つの試験すべてにおいてプロアントシアニジンポリマー Aはバラインフルエンザ及びインフルエンザタイルスに対して実質的な抗ウィル ス活性を示した。
別の一連の試験において、R3V、タイプAおよびB、インフルエンザタイプA  (F 1 u−A)およびB(Flu−B)、およびパラインフルエンザタイ プ1 (PIV−1)および3(PIV−3)に対するポリマーAの抗ウィルス 活性を試験した。
使用した細胞系はヒトHeLa、A549およびHEp−2細胞、マウスL92 9細胞、サルVero細胞、イヌMDCK細胞であった。
細胞の生存率および成長に及ぼすプロアントシアニジンポリマーAの効果をミト コンドリアの呼吸測定により判定し、50%最小毒性濃度(IDs。)として表 した。このアッセイでは、ED50アッセイと同様に、96ウエルのミクロタイ タープレート上で連続2倍希釈、四重試験でアッセイした。再び、迅速な成長を 促すためにウェル当たり3XIO’個の低密度で細胞をウェルに接種した。賦形 剤(プロアントシアニジンポリマーAの場合は水)の連続希釈物からなる賦形剤 対照を二重試験で各アッセイに含めた。培地のみ、および培地プラス薬剤からな るブランクも含めた。
コントロールウェルの細胞の先端濃度が集密に達するまで(通常3日)すべての プレートを5% COZ中、37℃でインキュベートシた。各アッセイのすべて のウェルの細胞毒性を顕微鏡で観察した。次いで、すべてのウェルに0.05m 1のMTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウムプロミド> (PBS中、5mg/ml)を加え、インキュ ベーションを続けた。3時間後に、各ウェルに酸アルコール(イソプロピルアル コール中、0.05m1のIN HCl)を加えた。プレートリーダー(UV  MAX、Mo1ecular Devices)を用いて490nmで各ウェル の吸光度(0,D、)を測定した。薬剤処理したウェルの吸光度(薬剤ブランク の平均を引いたもの)の平均を対照ウェルの吸光度(ブランクの平均を引いたも の)の平均で割って100を掛けることにより、薬剤の各濃度における細胞の生 存率(%)を計算した。
賦形剤の細胞生存率に対する効果を同様に計算した。プロアントシアニジンポリ マーAの毒性の用量応答曲線を作成してID6゜を決定した。
抗ウィルス活性のアッセイには以下の方法を用いた。アッセイは96ウエルの組 織培養プレートで行った。すべて希釈液および組織培養懸濁液は、抗生物質ペニ シリンとストレプトマイシンおよび2%ウシ胎児血清を含む最小必須培地(2% FC3−MEM)で調製した。試験化合物(0,05m1)を、準集密的細胞単 層のHEp2細胞(およそ3XIO’細胞)を含む試験プレートのウェルに四重 試験で加えた。通常は1mg/mlの最終濃度で始める連続2倍希釈物を用いて 化合物を希釈した。0.05m1中に適当な試験ウィルスを約100の50%組 織組織感染投与量(T CI D s。)で加えた。組織対照ウェルは、ウィル スか抗ウィルス化合物なしの培地をふくみ、抗ウイルス対照ウェルは、ウィルス なしの抗ウィルス化合物を含んでいた。リバビリンが抗ウィルス活性を示さない アデノウィルスを除いて、ポジティブな抗ウイルスコントロールとして各アッセ イにリバビリンを加えた。各試験ウィルスのバック滴定も各アッセイに含めた。
すべてのプレートをCO2インキュベーター中、37℃でインキュベートした。
ウィルス対照ウェルを毎日観察した。これらのウェルが80−100%の細胞変 性効果(CP E)を示したときに、すべてのウェルのCPEを観察した。目視 および顕微鏡でCPEを観察するのに加えて、合胞体形成の阻害をR3Vに対す る活性を確認するために用いた。
各抗ウイルスアッセイにおいて、50%最小阻止濃度(ED、。
)を測定した。EDsoは、ウィルス対照ウェルと比較してCPEを50%阻止 するウェル中で試験した化合物の50%阻止濃度を決定することにより計算した 。ED、D値の実際の計算はコンピュータープログラム”マイクロコンピュータ −による膜量効果分析” (Chou et al、、 1984. Adv、  Enz、 Regul、、 22:27−55)を用いて行った。
次いでプロアントシアニジンポリマーAの選択指数をID、。のEDI。に対す る比として計算した。
結果を表2−6に示す。この結果は、プロアントシアニジンポリマーAがR3V −AおよびB、 PIV−I PIV−3、FLU−AおよびFLU−Bのイン ビトロでの成長阻害においてリバビリンと同等に効果的であることを示すもので ある。選択指数値はプロアントシアニジンポリマーAの低い細胞毒性を示してい る(本頁以下余白) 0−90mg/kgの投与量を用いた。すべての動物を5日目に殺した。肺を除 去して経膣膜洗浄した。回収した液体をHEp2細胞を用いるミクロタイターア ッセイでR3V力価を評価した。
アッセイは96ウエルの組織培養プレートで行った。すべての希釈物および組織 培養懸濁液は、抗生物質と5%ウシ胎児血清を含む最小必須培地(5% FCS −MEM)中に調製した。準集密的細胞単層(およそ3X10’細胞)を含む試 験プレートのウェルに肺洗浄液を四重試験で加えた。0005ml中に適当な試 験ウィルスを約100の50%組織組織感染投与量(TCID5゜)で加えた。
組織対照ウェルは、培地を含むが、ウィルスを含まないものであった。すべての プレートをCO2インキュベーター中、37℃でインキュベートした。ウィルス 対照ウェルを毎日観察した。これらのウェルが80−100%のCPEを示した ときに、すべてのウェルのCPEを観察した。目視および顕微鏡でCPEを観察 するのに加えて、合胞体形成の阻害をR3Vに対する活性を確認するために用い た。肺R3V力価10g1゜は、Duboviら(1983,1984)に記載 の方法で計算した。結果を表7.8に示す。
表7に示すように、すべての試験において、プロアントシアニジンポリマーAは 対照と比較としてR3V力価の用量依存減少を示した。これはプロアントシアニ ジンポリマーAがインビボでR8■に対して有効な抗ウィルス活性を有すること を示すものである。表8に示すように、プロアントシアニジンポリマーAとリバ ビリンとの抗ウイルス効果の直接比較(腹腔内投与)は、本発明のポリマー組成 物が、現在RSV感染の治療に用いられている薬剤であるリバビリンよりも有意 に有効であることを示している。
第1日月にヒスピッドコツトンラットにR3V A2を経鼻的に接種し、第2. 3および4日目にプロアントシアニジンポリマーAを1.0−10.0mg/k g経口投与した。すべての動物を第5日月に殺し、肺組織を回収した。肺を除去 して経膣膜洗浄した。上記したHEp2細胞を用いるミクロタイターアッセイに よって回収した液体のR3V力価を評価した。結果を表9に示す表9に示すよう に、経口投与したプロアントシアニジンポリマーは対照と比較として10mg/ kgで有意にR3V力価を低くした。これはプロアントシアニジンポリマーの経 口投与がR3Vに対して有効な抗ウィルス活性を有し、かつリバビリンよりも活 性であることを示唆する。
(本頁以下余白) 表7 コツトンラットのRSV感染に対する プロアントシアニジンポリマーAの効果(腹腔内投与)処置 肺 2 (Mq/に9) 力価。
対照 3.98±0.14 −−− (1905) 80.1−死滅 試験2 対照 4.3 ±0.8 −−−− (20,000) 処置 肺 2 (Mq/kq) 力価。
試験3 対照 3.98±0.14 −−−− (9,549) 3.0 4.00±0.02 n、s。
(1o、ooo) ox 死滅 試験4 対照 5.22±0.27 −−−− (165,958) 対照 4.5±0.2 ++++ (31,622) 30 4.0±0.3 0.03 (10,000) 68.4% 死滅 90 2.8 ±O,:3 <0.0001(631) 98%死滅 表8 コツトンラットのR3Vg染に対するブ07ントシアニジンポリマーAおよびリ バビリンの効果(腹腔的投与)ブOアントシアニジンポリマー (89/に9) 対照 4.5±0.2 −++ 、:締力価はRSV力価109.。/9 肺を表す(平均±標準偏差) 表9 コツトンラットのRSV感染に対する 経ロブロアントシアニジンポリマーAの効果処置 肺 P (M9/に9) 力価。
試験1 対照 4.45±0.50 −−− (28,181) (8912) 68.4% 死滅 試験2 肺 P 力価。
さらに上記の方法で実施した別の一連の試験において、ポリマーAのR3Vに対 するインビボ活性が確認された。
プロアンドシアニジンポリマーAは、3日間の腹腔的投与により1.52±0. 62mg/kg、3日間の経口投与により3゜6土1.66mg/kgの平均E D、、値を示した。表10を参照。比較として用いた抗ウィルス剤であるリバビ リンは、腹腔的投与および経口投与でそれぞれ40±6、および>90mg/k gのE D s。を示した。経口投与によるl0mg/kgの用量でプロアント シアニジンポリマーAは肺のR5V力価を68−92%減少し、腹腔的投与では 21−80%減少した。リバビリン(40mg/kg)は経口投与で肺力価を> 90%減少し、腹腔的投与で50%減少した。
(来貢以下余白) 7 表10. ヒスピッドコツトンラットのRSV感染に対するプロアントシア ニジンポリマーAの効果ヒ 3口膣腔内投与 ED、(mq/kq)ぼ ン ζ フ 平均±S、 E、 M。
1コ1」!ら62 4虹上s、s t 3 日1i口投与 !:D、(mg/kg)=Fツし屡辷1邑−3譚り上≦ し工6一一一一一一−ととLアフリカミドリザルの呼吸合胞体ウィルス感染にお けるプロアントシアニジンポリマーAの効果を調べるために、インビボ試験も実 施した。
プロアントシアニジンポリマーAは25mgアリコートに秤量し、使用時まで乾 燥粉末として冷凍保存した。グルコースの0゜5%溶液を調製し凍結した。プロ アントシアニジンポリマーAの25mgサンプルを0.5%グルコース50m1 に毎日溶解し、得られる溶液を0.22μmの膜フィルターで濾過することによ り滅菌した。次いで0.5mg/ml溶液を0. 5%グルコースで1=2およ びl:5の希釈を行い、それぞれ0.25mg/m1および0.1mg/mlの 濃度の溶液を得た。
3匹ずつのサルの群にプロアントシアニジンポリマーAを、体重1kg当たり1 mlで静脈内注射することにより、0.5mg/ k g、0.25mg/kg またはo、img/kgを投与した。各サルへの薬剤注入の投与時間は約1分で あった。3匹のサルからなるコントロール群には0. 5%グルコース溶液1m lを投与した。
プロアントシアニジンポリマーAで最初の処置をした4時間後に、各サルに貯蔵 呼吸合胞体ウィルス(10−2希釈液)を感染させた。貯蔵ウィルスの力価はl Xl0’ TCIDSO/mlであった。各サルには10−2ウィルス希釈液1 mlを気管内接種し、1mlは外鼻孔に滴下して接種した。したがって、全ウィ ルス投与量は2XIO’ TCIDS。/サルであった。プロアントシアニジン ポリマーAによる処置を8時間後に再開し、1群島たり3匹のサルにプロアンド シアニジンポリマーA1.0.0.5およびo、2mg/kg/日の用量で投与 した。午前8時と午後8時の1日2回の処置を合計7日間続けた。
ウィルス脱落を検定するために、毎朝プロアンドシアニジンポリマーAで処置す る前に、ダクロン製の鼻咽頭綿棒で喉の分泌物を毎日採集した。綿棒を組織培養 培地(10%ウシ胎児血清およびペニシリン、ストレプトマイシン、ファンギゾ ンを含む最小必須培地)1.0ml中に置いた。24ウエルのプレート中に成長 させたB5C−40細胞のウェルに二重試験で接種しておいた10倍希釈物を調 製することによって、喉分泌物溶液の滴定を行った。C02インキユベーター中 、37℃でインキュベートした後、顕微鏡試験により各標品のウィルスの細胞変 性を観察し、1m】当たりのTCTD、、のlog、。として力価を表現した。
毎朝の標品採集のときに、各サルの咳、クシャミおよび呼吸困難を含む鼻漏、そ の他の呼吸症状の有無を観察した。動物飼育者はサルの日常飼育における咳やク シャミがあれば記録した。ウィルス接種の14日後に各サルから血液を採集し、 呼吸合胞体ウィルスの約100 TCID5oに対する中和アッセイにより、血 清の抗体力価を試験した。
プロアントシアニジンポリマーAの静脈内投与の結果を表11にまとめた。3匹 の対照群の各サルは呼吸合胞体ウィルスに感染し、口腔咽頭に7からIO日日間 たはそれ以上の期間ウィルスを落屑した。3匹の対照のうちの2匹は、ウィルス 力価が5および61og+oに達し、3匹目では3.51og+。であった。最 高用量(Img/kg/日)でプロアントシアニジンポリマーAを投与されたサ ルではウィルス脱落の期間およびウィルス脱落の力価ははるかに低かった。1匹 目のサルはウィルスを1日、2匹目は3日間、3匹目は4日間脱落した。あるサ ルでは最大ウィルス力価は2]ogであった。中程度の用量(0,5mg/kg /日)でも2匹のサルに脱落期間の短縮が見られ、3匹目のサルは口腔咽頭に9 日間ウィルスを分泌した。3匹のうちの2匹で最大力価は410gであり、3匹 目では31ogであったが、ウイルス力価は一般に低かった。最も低い用量(0 ,2mg/kg/日)では最小の効果が観察された。ウィルス脱落は6または7 日間見られ、2匹のサルでは310g1oの最大力価で、3匹目のサルでは51 ogであった。呼吸合胞体ウィルスに対する抗体力価を14日日月すべてのサル で測定し、力価はl:40から1:160であった。
各処理群に対する毎日の平均10g1o力価を示す(表12)。
サンプリングした各日において、3つの処置群のそれぞれにおける平均力価はコ ントール群の平均力価と比較してより低かった。
平均力価はImg/kg/日処置群においてかなり低く、他の2群でも用量相関 の低下が見られた。
プロアントシアニジンポリマーAで処置したサルよりも対照群のサルに臨床的症 状が多く観察された(表13参照)。鼻漏が最もよく観察される症状であり、3 匹のコントールのそれぞれに見られた。サンプリング期間および研究実施期間に おけるサルの毎日の観察において毒性は何ら観察されなかった。
(来貢以下余白) 要約すると、プロアントシアニジンポリマーAはアフリカミドリザルの呼吸合胞 体ウィルス感染に対して顕著に有利な効果が見られた。用量1.0mg/kgを 1日2回で静脈内注射すると、口腔咽頭からのウィルス脱落期間を短縮し、ウィ ルス脱落の力価を低下させ、また臨床的症状を軽減させた。用量0.5mg/k gを1日2回で投与しても上記した感染の3つのパラメーターすべてにおいて有 効に低下させた。ただし、高用量のときよりもその程度は少ないことが観察され た。
(来貢以下余白) 9、インフルエンザA治療のためのプロアントシアニジン・ポリ雄または雌のB ALB/Cマウスをインビボ試験に用いて、インフルエンザAに対するプロアン トシアニジンポリマーAの効果性を研究した。マウスは13〜16gの体重で、 シモンセン・ラボラトリーズ(Gilroy、カリフォルニア州)から入手した 。マウスは、使用に先立って24時間隔離され、Wayne Lab BIox と水道水で飼育された。動物を一度感染させたら、0.006%オキシテトラサ イクリン(ファイザー、ニューヨーク、ニューヨーク州)を、起こりつる細菌の 二次感染を抑えるために、飲用水に添加した。
インフルエンザA/NWS/33 (HINI)は、ミシガン大学(Ann A rb。
r、ミシガン州)のに、W、 Cochranより得られた。ウィルスのプール は、マシン・ダービー大腎臓(MDCK)細胞の集密的細胞単層を感染させ、5 %CO□中、37℃で細胞を培養し、ウィルスの細胞変性効果が90〜100% となる3〜5日目に細胞を採取することにより調製した。ウィルス株をアンプル に入れて、使用するまで一80℃に保存した。
プロアントシアニジンポリマーAは、毎日適当な濃度で、注射用滅菌水(WFI )に溶解して直ぐに使用した。l−アマンタジンHCI (アマンタジン)は、 シグマ(セントルイス、ミズーリ州)から購入し、滅菌生理食塩水に溶解した。
1−β−D−リボフラノシルー1.2.4−トリアゾール−3−カルボキサミド (リバビリン)は、fcN Pharmaceuticals、 Inc、 ( コスタメーサ、カリフォルニア州)から購入して、滅菌生理食塩水に溶解した。
耳探針を備えたOhmeda Blox 3740パルス酸素計(Ohmeda 、ルイスビリ、オハイオ州)を用いた。
[マウスにおけるインフルエンザAおよびBウィルスの感染に対するセレナシフ リンの効果」 (Effect of 5elenazofurin onIn fluenza A and B Virus Infections in  Mice″) Antiviral Res、、 6:343−53(1986 )で、Sidwell、 RW、 Huffman J)I、 Ca1l E、 W。
、 Alghamandan )1.、Cook P、D、、 Robins、  R,に、により記載されたように、それぞれのマウスの肺をホモジナイズし、 異なる希釈の試料をMDCK細胞中の感染性ウィルスについて三反復実験で検定 した。
2種類の実験を以下のように行なった。
実験1: 17匹の雄マウスと17匹の雌マウスに、約90%致死量のウィルス (0,06ml)を鼻内[(intranasally (j、n、)]に感染 させた。このウィルス接種物は、MDCK細胞において約10’細胞培養物50 %感染投与量に等しいものであった。30、■0または3mg/kg/日のプロ アントシアニジンポリマーA1または125 mg/kg/日のアマンタジンを 用いる治療は、ウィルスにさらす2日前に始めて、毎日1回8日間続けた。動脈 酸素飽和(Salt)のパルス酸素計の読みは、ウィルスにさらした後のlO日 日間通して、5匹の雄マウスと5匹の雌マウスについて毎日測定し、14日目止 21日日月再び測定した。感染の2.4.6.8、l0114および21日日月 、3匹のマウス(2匹の雄と1匹の雌、または2匹の雌と1匹の雄)を殺し、そ れらの肺を取出し、肺硬化の評定を行い、ウィルス力価のレーザーアッセイのた めに凍結した。硬化は、0(正常)から4(100%硬化)まで評価した。5a Otの測定に用いた同じ動物を21日間飼育し、死んだときに死(deaths )と記録した。毒性対照として、3匹の雄と3匹の雌の偽感染マウスを、試験化 合物のそれぞれの投与量にて同時に処置した。これらの動物は、正常な未処置の マウスとともに、処置の前と最終処置の18時間後ただちに体重の測定を行なっ た。
実験2: この実験は、治療をウィルスにさらした4時間後に始めた以外は、実 験1と同じであった。
統計学的評価: 生存マウス数の増加は、カイ二乗分析を用い、Yateの補正 を行なって評価した。平均生存時間の増加、ウィルス力価および5aOz値の差 異は、を−試験により分析した。肺硬化評点は、評定された合計分析により評価 した。マツキントツシュI■コンピューター上で動(Exstatix (登録 商標)プログラムを用いて、士標準誤差(S、 E、 )を決定した。
これら実験の結果の概要は、表14と表15に示す。この二つの実験の概要は、 検定が行なわれたすべての時間点から集めた平均データを示す。これらの実験の 毒性対照は、30 mgノkg/日の用量のプロアントシアニジンポリマーAが マウスに対して毒性があることを示した。
実験l (早期治療開始): 実験lの要約(表14)は、肺硬化の減少に基づ いて30および10 mg/kg/日の投与量のプロアントシアニジンポリマー Aがインフルエンザ病を顕著に抑制することを示している。IOおよび3 mg /kg/日の投与量を受けた感染雌マウスでは、3a02%が顕著に増加した。
アマンタジンは、これらの実験では、ポジティブ対照として用いられた。アマン タジンは、この実験において著しく効果的とは思われなかった。しかし、この特 別なインフルエンザウィルスは、アマンタジンに抵抗性があることがその後わか った。
これらのパラメーターのより詳細な検査は、実験1の図6〜図9に見ることがで きる。肺の硬化(第6図)は、初期の試料採取臼に特に抑制された; 硬化は、 残りの実験を通して、すべてのグループで徐々に増加したが、ウィルス対照のレ ベルに達することはなかった。
肺ウイルス力価(第1O図)は、研究初期には減少しなかったが、8日目と10 0日目で(こ、プロアントシアニジンポリマーAをlOおよび3 mg/kg/ 日の投与量で治療したマウスにおいて有意な減少が見られた。
SaO□のデータは雄および雌マウスのために分けたが、これは、それぞれの性 別の5匹の動物をこれらの測定に用いたためである。基本的に、5aOzの減少 の抑制は、いずれかの化合物で処置した雄マウスにおいては見られなかった(第 12図)。しかし、雌マウスは比較的よく応答するように思われ、IOおよび3  mg/kg/日の投与量のプロアントシアニジンポリマーAはSaO□の減少 を約10%だけ阻害した(第13図)。注目すべきことは、この実験において、 治療は6日目で止め、処置された動物の5a02はその翌日までに急速に減少し 始めたことである。このことは、治療をさらに2〜3日間続ける必要性を示唆し ている。
実験2(晩期治療開始): この実験の結果の要約は表15に見られる。注目す べきことは、この遅延治療実験において、毒性対照のすべての雄マウスは、高投 与量のプロアントシアニジンポリマーA処置に耐えて生き延びたが、これらマウ スは顕著に体重を失ったことである。これらの動物は、実験1で用いたものより もわずかに年齢が高く、平均1g多い体重を持っていた。 実験1に見られるよ うに、感染させて、治療したグループにおいて、生存マウスの有意な増加は見ら れなかったが、10および3 mg/kg/日のプロアントシアニジンポリマー Aで処置した雌マウスにおいて、平均生存時間の有意な増加が観察された(表1 5)。全体的な平均肺肝点は再度減少した。
1日おきの肺硬化の所見は第10図に示す。プロアントシアニジンポリマーA治 療は再び硬化の抑制をもたらしたが、早期に開始した治療の場合よりも程度は低 かった。
肺ウイルス力価(第11図)は、プロアントシアニジンポリマーA治療によって 、わずかな程度減少しただけであった。
雄と雌マウスの5a02データを図12と図13に要約する。実験1で観察され たように、雌マウスは、雄よりもプロアントシアニジンポリマーA治療に対し良 く応答する傾向があり、やや変動するが、SaO□減少の用量一応答抑制を有し ていた。本物質はネズミインフルエンザ感染症に対して中程度の効果を有してい るというのが、我々の結論である。
アマンタジンに活性がないことを鑑みて、インフルエンザウィルス感染症に対し て高い活性を持つことが知られているリバビリンを75 mg/kg/日の投与 量で用いて実験を行なった(Sidwell、 R1、、Huffman、 J 、H,、Hare、 G、P、、 A11en、 L、B、、 Witkows ki、 J。
T、、 Robins、 R,、”Broad−5pectrum AnLiv iral Activity of Virazole: 1−β−o−r +  bo f uranosy 1−1.2.4− t r 1azo Ie−3 −carboxami d■香B 5ience、 177:705−6 (1972)) 。該薬物をウィルス接 種後の4時間口から始めて、腹腔内に毎日2回5日間投与した。本実験に用いら れた同じ病気のパラメータをリバビリンの実験にも用いた。
このリバビリン実験の全体的な結果を表16に示す。この薬物は、致死毒性はな かったが、宿主に対して中程度の体重減少を引き起した。感染させ、リバビリン で処置したすべてのマウスは、その感染に耐えて生き残った。肺硬化と肺ウイル ス力価は著しく減少上平均3aO2減少が抑制された。肺硬化、ウィルス力価、 および3a02データをさらに詳しく図14〜図16に示す。
従って、この実験において、リバビリンは顕著なインフルエンザ抑制を示した。
プロアントシアニジンポリマーAは、インフルエンザA (HINI)で感染さ せたマウスに腹腔内に毎日1回8日間投与するときに、感染の中程度の抑制を示 した。本物質は、ウィルスにさらす2日前に治療を始めたときに最も効能があっ たが、治療をウィルス接種の4時間後まで遅らせたときにも有意な抑制が見られ た。毒性対照のマウスは、約30 mg/kg/日の投与量に耐えて生き残るこ とはなかった。病気の抑制効果は、主としてlo mg/kg/日に限定された 。アマンタジンは、このインフルエンザウィルス株に対して効果的ではなかった 。リバビリンはウィルス感染症に対して抑制的であった。プロアントシアニジン ポリマーAは、抗インフルエンザウイルス活性をもつと結論付けられる。
(来貢以下余白) らのサルはそれぞれ3匹のサルの4グループに無作為に分割した。プロアントシ アニジンポリマーAを0.5%グルコースに溶解して、1O13,3、または1 .0 mg/kg/日の投与量でそれぞれのグループに該薬物を投与した。3匹 のサルの対照グループには、該薬物を含まない0.5%グルコースを与えた。そ れぞれのサルは、毎日2回午前8時に7日間、分割用量として静脈内ポーラス注 射による治療を受けた。鎮静させたサルの伏在静脈内に注射した。表17を参照 。
治療はウィルス接種の4時間前に始めた。4時間後に、PIV−3の10−2希 釈液を調製し、1 ml容量物を気管内に接種し、1 ml容量物を外鼻孔に置 いた。接種されたウィルスの力価は、mlあたり103STCID5.であった 。
咽喉スワブを毎日取り、l mIの組織培養培地に置いた。液体をスワブからし ぼり出し、この組織培養液体をウィルスに対して滴定した。咽喉スワブの10倍 希釈物を調製して、Vero細胞を播いた24ウ工ル組織培養皿のウェル中に2 通りずつ接種した。力価は、ウィルス細胞病理学のために培養物の顕微鏡検査に より決定した。鼻漏、くしゃみおよび咳を含む臨床的症状について、サルの観察 を毎日行なった。感染後の14日間と21日間に、血清中和検定法を用いるPI V−3に対する抗体の検出のために血液を取った。
12匹のサルそれぞれをPIV−3で感染させたが、ウィルス接種後の24時間 以内にその大部分からウィルスが脱落した。ウィルスの脱落は、すべてのサルに おいて感染後8日目まで続き、一部のサルは9日目と100日目通してウィルス が脱落した。表18を参照。
それぞれのグループの平均ウィルス力価を表19に示す。10 mg/kg/日 のプロアントシアニジンポリマーAは、感染後のすべての日において、l lo gもしくはそれよりも良く平均力価を減少させるように思われる。3.3 mg /kg/日の投与量は、10 H/kg/日の投与量よりも若干低い効果を有し ているように思われたが、再度すべての力価は対照よりも低かった。認めうる効 果は、1.0+ngノkg/日では見られなかった。
呼吸器感染の症状は、プロアントシアニジンポリマー八で処置した3グループの いずれのグループよりも、対照のサルにおいてより共通していた。1グループに つき3匹のサルのIJ日日間観察において、症状は合計33日間お二りうる。プ ロアントシアニジンポリマーAを10 mg/kg/日で受けたグループ(こお いて、これら33日のうち7日のみに、症状のあるサルが観察された。3.3  mg/kg/日の投与量の結果は、わずかに2日であり、r、 o mg/kg /日の投与量の結果は7日であった。観察された主要な症状は、鼻漏であった( 表20を参照)。
ウィルス接種後の14日間と21日間のPIV−3に対する抗体力価を報告する 。すべてのサルは、未処置の対照と比較するときに、処置したサルにおいてわず かに高い力価を有すると思われる抗体を発現することが観察された。表21を参 照。
従って、プロアントシアニジンポリマーAは、10および3.3mg/kg/日 のプロアンドシアニジンポリマーAで処置したアフリカミトリサルにおいて、タ イプ3のパラインフルエンザウィルスの経過に有利な効果を持つように思えた。
プロアンドシアニジンポリマーAは、感染サルの咽喉において脱落したウィルス の力価を減少させるように見え、この感染で見られた症状を軽減したようだ。
表17. タイプ3のパラインフルエンザウィルスに対するブロアノドシアニジ ン・ポリマーへの抗ウイルス活性を評価するために選ばれたアフリカミドリザル の治[群す4111t tl’l ht (k g) ブロアントノアニノン・ ポリマーAによる治療10.1単純ヘルペスウイルスのタイプ2の膣炎の治療た めのプロアントシアニジンポリマーへの効果性プロアントシアニジンポリマーA の効果性を研究するために、単純ヘルペスウィルス・タイプ2に対するガンシク ロビルと比較させて、インビボ実験を行なった。ガンシクロビルは、単純ヘルペ スウィルス・タイプ2に対して効果的であることが知られている。
一連の実験において、両組酸物は腹腔内注入のために生理食塩水に溶解すること によって処方した。
実験の開始時にそれぞれおよそ20グラムの体重のスイスのウェブスター雌マウ ス(Simonsen Labs、 G11roy、カリフォルニア州)に、単 純ヘルペスウィルス・タイプ2 (H5V−2)のE194株を膣内へ感染させ た。これは3段階の方法で達成した。最初に、それぞれのマウスの膣を0.IN のNaOHに漬けた綿棒アプリケーターで5秒間消毒した。この処理は感染にう まくかかるように膣部分を刺激する。約1時間後、それぞれの膣を5秒間、湿さ れていないアプリケーターで拭く。次に、ウィルス培地に浸したアプリケーター を使い、それをそれぞれのマウスに約20秒間塗りつけた。
該綿棒を、それが適所にある間、穏やかにかつゆっくりと前後に捻った。
ウィルス感染の6時間後、プロアントシアニジンポリマーA、ガンシクロビル、 またはブラシーボを腹腔内(i、p、)投与した。
治療はさらにウィルス感染後1〜7日月まで毎日2回腹腔内に行なった。それぞ れの化合物の毎日の投与量は、30 B/kg/日であり、1回の注入に15  mg/kgを投与する。感染の0日目は、1回の投与がなされるだけなので、そ の日の投与量は15 mg/kg/日であった。
5匹のマウスのグループを、ウィルス感染について既に記載した方法を用いて偽 装感染させた。ただし、最終的にウィルスを存在させなかった。これらマウスは 、上記と同じ方法で、同じ回数処置した。マウスは毎日その生存がチェックされ 、最初の治療(0日目)前と最後の治療(8日目)後に、その体重を記録した。
感染マウスの病変評価は、感染の3〜I4日間、毎日決定した。
■+の評価は、膣のまわりに接した赤みを示す。2+は、肛門に向かって病変の 広がりを示す。3+は、膣から肛門までの(通常は腫張を伴う)病変を示す。こ れには、一部のマウスが膣病変とさらに尾の病変を有することもあるために、バ リエーションがある。多くのマウスは死につつあるために、死期に近い病変評価 は、14日間の終わりで終了させた。もし、このことがな哀れないとしたならば 、大部分の冒されたマウスが次々と死ぬにつれて、ブラシーボ群の病変評価が下 がったであろうと思われる。一部の動物は、後肢麻痺を現した(そしてその後に 死んだ)。この状態は病変評価に加えなかった。
死亡は21日間毎日記録した。平均死亡日数の計算は、死んだマウスのみを考慮 に入れた。膣ウィルスの力価は、ウィルス接種の3日後に膣スワブより得られた ウィルスを滴定することにより行なわれた。これらの滴定は、Vero細胞中で 、96ウエルプレート中で行なった。ウィルス力価の計算は、Reed、 Lj 、およびMeunch。
M、、 Am、 J、 l(yg、+ 27:493−498 (1938)の 50%終点希釈法で行なっ生存の統計学的解釈(フィッシャー精密試験)、死ま での平均日数(スチューデントを試験)およびウィルス・力価(スチューデント を試験)は、両側(two−tailed)分析により行なった。
以下の表22は、標準偏差を伴う平均病変評点とこの実験の統計的分析を示す。
表22.腹腔内プロアントシアニジン・ポリマーA治療のマウスにおける単純ヘ ルペスウィルス・タイプ2 GISV−2)膣炎に対する効果。
プロアントシアニジンポリマーAは、プラシーポ群に比較して、平均病変評点の 統計学的に有意な減少を示した。ガンシクロビルも効果的であった。第17図は 、ブラシーボ群とガンシクロビルに比較して、kgあたり30 mgのプロアン ドシアニジンポリマー八により示される病変抑制程度の視覚的印象を提供するも のである。表23は処置したマウスの生存を示す。
化合物 投与量 生存マウス/全体(%)平均日数 ウィルス力価(3日目)( 死までの平均日数とウィルス力価のパラメータ)プロアントシアニジンポリマー Aは、増加した生存(ブラシーボ群の15%に比べて40%生存)を示した。ガ ンシクロビル群は、100Xの生存を有した。表23もプロアントシアニジンポ リマーAで処置したマウスが、ブラシーボ群よりも少ないウィルスを持っていた ことを示しているが、この結果は統計学的に有意ではなかった。ガンシクロビル は、ウィルス力価の有意な減少をもたらした。
毒性対照マウスの結果は、マウスはプロアントシアニジンポリマーAに対してよ く耐性があり、プロアンドシアニジンポリマーAは用いられる投与量で副作用を 引き起こさないことを示した。
ガンシクロビルで処理したマウスは、プラシーボ群よりも体重増加が少なかった 。
従って、30 mg/kg/日の投与量で腹腔内に投与されたプロアントシアニ ジンポリマーAは、このモデルにおいて、中程度の抗ウィルス活性を有した。マ ウスに対するプロアントシアニジンポリマーA製剤の明らかな毒性は存在しなか った。
プロアントシアニジンポリマーA組成物が経口投与される別の一連の予備実験は 、いくらかの抗H3V−2活性を示したが、これは最も高い投与量、すなわち2 70 mg/kg/日においてのみであった。
別の一連の実験において、プロアンドシアニジンポリマーA組成物は、H3V− 2に対する局所投与のために処方された。プロアントシアニジンポリマーAの効 能をガンシクロビルおよびアシクロビルと比較する。ガンシクロビル粉末とアシ クロビルクリームの両方ともに、市販さたものを入手した。賦形薬として、そし て局所プラシーボ群として用いられるスクイブ・クリーム基剤#8も、市販され ているものを入手した。
マウスの感染方法、感染を評価するために測定される毒性対照およびパラメータ ーの設定方法は、腹腔内試験について既に記載したものと同じであった。感染口 での局所処置は、+6時間で行なった。この処置は、さらに7日間以上、毎日2 回行なった。
プロアントシアニジンポリマーAの2回投与による7、5日間の処置の結果、1 0%用量についての評価期間の病変評点は統計学的に有意に減少した。このこと は、第18図並びに表24にグラフで紹介されている。5%用量もプラシーボ群 に比べて病変の進展を減少させたが、その結果は統計学的に有意ではなかった。
アシクロビル・クリームは、感染動物において、病変の形成をほとんど完全に妨 げた。5%および10%の用量のプロアントシアニジンポリマーAで処置したマ ウスは、ブラシーポ対照よりも数多くのマウスが感染に耐えて生き延び(表25 )、膣のウィルス力価は、10%用量で減少した。さらに、14日日月病変を持 たないマウスの数は、プラシーポ群におけるよりも多かった。非感染の毒性対照 マウスは、クリーム製剤による治療の結果として、体重が減少したり、死ぬこと はなかった(表25)。
局所的に投与されたプロアントシアニジンポリマーAは、10%クリームとして 活性があったことを結論付けることができる。わ重症度までに進行した。プロア ントシアニジンポリマームクリーム処方物は、いくぶん乾燥した感触があったが 、これは、該組成物がスクイブ・クリーム基剤からの水の一部を水和して、吸収 するためであった。このことは、プロアントシアニジンポリマーAクリームの効 能に影響を与えたかもしれない。当物質をクリーム基剤と混合する前に水中で部 分的に水和することは、より水性で生体に使用可能な局所投与用製品を提供する ことができよう。
表24.プロアントシアニジン・ポリマーA局所治療のマウス]こおける単純ヘ ルペスウィルス・タイプ2 (H3V−2)膣炎に対する効果11、R3Vの治 療のためのプロアントシアニジンポリマーBの効プロアントシアニジンポリマー Aの試験と同じ手順で行なったR8V抗ウィルス活性のインビトロ試験の結果は 、プロアンドシアニジンポリマーBが効果的であり、6μg/mlのEDs。を 有することを示すものである。
ここに記載され、特許請求された発明は、ここに開示された具体的な実施態様の 範囲に限定されるものではないが、これは、これら実施態様が本発明の幾つかの 側面の記載を意図するものであるからである。どんな同等な実施態様も本発明の 範囲内に入ることが意図される。実際、発明の多様な実施態様が、ここに示され 記載されたものに加えて、前述の記載に基づいて当業者に明白となるであろう。
そのような改良や修飾も、本特許請求の範囲に入ることが意図されるものである 。
FIG、 1 FIG、 2 FIG、 3 t”vy” wv′vヘー/fV”<−一〜翳220200180 160 1 40 120 100 80 60 40 20 0 ppmFf6.4 7 [( V台#賠士 ロ ト ψ C? 1 〜 − (01EIO’l) !)#χ’I(P(s屑嬉士CL ε o/、′0ΩS 調走 CL ε g鰭!11哨士 ロ ψ マ cXJ。
(olBol) rpqxlrJ−(s’JIl噂士CL ε % ”ODS財士 o Oo O。
Oal(D p、 0 %”oos 輪士 t ε (”E)O]) 泌CGY1(?QIM財士弔造騎 %’#lm1l 2−八SH ′f蘇塁IlI財士 国際調査報告 フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、 FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、SE)、 AU 、 CA、JP、 KR

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.治療上効果的な量のプロアントシアニジンポリマーを含む抗ウイルス剤を温 血動物に投与することから成る、呼吸器ウイルス感染症の治療方法。
  2. 2.プロアントシアニジンポリマーが2−30個のフラボノイド単位を含む、請 求項1記載の方法。
  3. 3.プロアントシアニジンポリマーが2−15個のフラボノイド単位を含む、請 求項1記載の方法。
  4. 4.プロアントシアニジンポリマーが2−11個のフラボノイド単位を含む、請 求項1記載の方法。
  5. 5.フラボノイド単位がカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、ガロエピカテ キン、フラバノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコシアニジン、ア ントシアニジン、またはこれらの組合せである、請求項2、3または4記載の方 法。
  6. 6.呼吸器ウイルスがRS(respiratory syncytlal)ウ イルスである、請求項1記載の方法。
  7. 7.呼吸器ウイルスがパラインフルエンザウイルス3、インフルエンザAウイル ス、インフルエンザBウイルス、または中耳炎あるいは外耳炎に関連したウイル スである、請求項1記載の方法。
  8. 8.治療上効果的な量の、6−30個のフラボノイド単位を有するプロアントシ アニジンポリマーを含む抗ウイルス剤を温血動物に投与することから成る、ウイ ルス感染症の治療方法。
  9. 9.治療上効果的な量の、6−15個のフラボノイド単位を有するプロアントシ アニジンポリマーを含む抗ウイルス剤を温血動物に投与することから成る、ウイ ルス感染症の治療方法。
  10. 10.治療上効果的な量の、6−11個のフラボノイド単位を有するプロアント シアニジンポリマーを含む抗ウイルス剤を温血動物に投与することから成る、ウ イルス感染症の治療方法。
  11. 11.フラボノイド単位がカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、ガロエピカ テキン、フラバノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコシアニジン、 アントシアニジン、またはこれらの組合せである、請求項8、9または10記載 の方法。
  12. 12.ウイルスがパラミクソウイルス、オルソミクソウイルスまたはヘルペスウ イルスである、請求項8記載の方法。
  13. 13.プロアントシアニジンポリマーを静脈内に投与する、請求項1または8記 載の方法。
  14. 14.プロアントシアニジンポリマーを腹腔内に投与する、請求項1または8記 載の方法。
  15. 15.プロアントシアニジンポリマーを皮下に投与する、請求項1または8記載 の方法。
  16. 16.プロアントシアニジンポリマーを筋肉内に投与する、請求項1または8記 載の方法。
  17. 17.プロアントシアニジンポリマーを経口的に投与する、請求項1または8記 載の方法。
  18. 18.プロアントシアニジンポリマーを局所的に投与する、請求項1または8記 載の方法。
  19. 19.プロアントシアニジンポリマーをエーロゾルで投与する、請求項1または 8記載の方法。
  20. 20.プロアントシアニジンポリマーを約0.1−約10mg/kgの範囲で腹 腔内に投与する、請求項14記載の方法。
  21. 21.プロアントシアニジンポリマーを約5.0−約30mg/kgの範囲で経 口的に投与する、請求項17記載の方法。
  22. 22.プロアントシアニジンポリマーを適当なビヒクル中約5−約15%の濃度 範囲で局所的に投与する、請求項18記載の方法。
  23. 23.プロアントシアニジンポリマーを約5−約30mg/kg/日の範囲で投 与する、請求項19記載の方法。
  24. 24.フラボノイド単位が互いと単一にまたは二重に結合している、請求項2ま たは8記載の方法。
  25. 25.プロアントシアニジンがI、IIおよびIII:▲数式、化学式、表等が あります▼III〔式中、a、b=1−3、x=0または1、n=0−28〕か ら選ばれる構造を有する、請求項1記載の方法。
  26. 26.nが0−13である、請求項25記載の方法。
  27. 27.nが0−9である、請求項25記載の方法。
  28. 28.プロアントシアニジンポリマーが構造IV:▲数式、化学式、表等があり ます▼IV〔式中、x、y=1−3、z=1または2〕を有する単量体フラボノ イド単位を2−30個含む、請求項1記載の方法。
  29. 29.プロアントシアニジンポリマーが2−15個の単量体フラボノイド単位を 含む、請求項28記載の方法。
  30. 30.プロアントシアニジンポリマーが2−11個の単量体フラボノイド単位を 含む、請求項28記載の方法。
  31. 31.プロアントシアニジンがI、IIおよびIII:▲数式、化学式、表等が あります▼I ▲数式、化学式、表等があります▼II▲数式、化学式、表等があります▼II I〔式中、a、b=1−3、x=0または1、n=4−28〕から選ばれる構造 を有する、請求項8記載の方法。
  32. 32.nが4−13である、請求項31記載の方法。
  33. 33.nが4−9である、請求項31記載の方法。
  34. 34.次の性質: (a)水および/または水溶液中で溶解する能力;(b)動物やヒトにin v ivo投与した場合に顕著な抗ウイルス効果を発揮する能力;および (c)カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、ガロエピカテキンおよびこれら の組合せより成る群から選ばれるフラボノイド単位を含む構造をもつこと; により特徴づけられる、クロトン(Croton)種から得られるプロアントシ アニジンポリマー、そのエステル、エーテルおよびオキソニウム誘導体。
  35. 35.約2−約11個のフラボノイド単位を有する、請求項34記載のプロアン トシアニジンポリマー。
  36. 36.平均的7個のフラボノイド単位を有する、請求項34記載のプロアントシ アニジンポリマー。
  37. 37.クロトン・レクレリ(Croton Iechleri)から得られる、 請求項34記載のプロアントシアニジンポリマー。
  38. 38.次の性質: (a)3350−2500の範囲に強いピークを、1612、1449、134 8、1202、1144、1107、1068および1027cm−1に他のピ ークを示す赤外分光分析;および (b)波長202、235(肩)、275、および305(肩)に幅広のピーク を示す紫外分光分析; により特徴づけられる、クロトン(Croton)種から得られるプロアントシ アニジンポリマー、そのエステル、エーテルおよびオキソニウム誘導体。
  39. 39.次の性質: (a)実質的に図1に示すような赤外スペクトル;および(b)波長202、2 35(肩)、275、および305(肩)に幅広のピークを示す紫外分光分析; により特徴づけられる、クロトン(Croton)種から得られるプロアントシ アニジンポリマー、そのエステル、エーテルおよびオキソニウム誘導体。
  40. 40.さらに次の性質: (c)約460nmの波長での可視スペクトル吸収;により特徴づけられる、請 求項38記載のプロアントシアニジンポリマー。
  41. 41.さらに次の性質: (c)約460nmの波長での可視スペクトル吸収;により特徴づけられる、請 求項39記載のプロアントシアニジンポリマー。
  42. 42.さらに次の性質: (c)実質的に図3に示すような12C NMRスペクトル;により特徴づけら れる、請求項38記載のプロアントシアニジンポリマー。
  43. 43.さらに次の性質: (c)実質的に図3に示すような13C NMRスペクトル;により特徴づけら れる、請求項39記載のプロアントシアニジンポリマー。
  44. 44.さらに次の性質: (d)実質的に図3に示すような13C NMRスペクトル;により特徴づけら れる、請求項40記載のプロアントシアニジンポリマー。
  45. 45.次の性質: (a)水および/または水溶液中で溶解する能力;(b)抗ウイルス効果を発揮 する能力;および(c)カテキンとエピカテキンから成るフラボノイド単位;に より特徴づけられる、カロフィラム・イノフィラム(Calophyllum  inophylum)から得られるプロアントシアニジンポリマー、そのエステ ル、エーテルおよびオキソニウム誘導体。
  46. 46.実質的に図5に示すような赤外スペクトルにより特徴づけられる、請求項 45記載のプロアントシアニジン。
  47. 47.202−204nmおよび275−280nmに吸収ピークを有するスペ クトルによりさらに特徴づけられる、請求項46記載のプロアントシアニジン。
  48. 48.実質的に図4に示すような12C NMRスペクトルによりさらに特徴づ けられる、請求項47記載のプロアントシアニジン。
  49. 49.効果的な量のプロアントシアニジンポリマーを含む抗ウイルス剤を温血動 物に投与することから成る、RS(respiratorysyncytial )ウイルス感染症の治療方法であって、当該プロアントシアニジンポリマーが、 (a)クロトン(Croton)の木の全体、樹皮、幹、根またはラテックスを 、約1−3個の炭素原子の低級アルコール、アセトン、水または他の水混和性溶 媒もしくはこれらの組合せにより抽出して水性可溶性画分を集め;(b)この水 性可溶性画分を、移動相として緩衝液を含むまたは含まない水および/または水 と水混和性溶媒を用いて、ゲル濾過にかけるか;あるいは移動相として水および /または水と水混和性溶媒を用いて、逆相カラムクロマトグラフィーにかけるか ;あるいは移動相として緩衝液を含むまたは含まない水および/または水と水混 和性溶媒またはアセトニトリルを用いて、ゲル透過クロマトグラフィーにかける か;あるいはこれらの組合せにかけ;そして(c)約200−350nmにλm axを有する、紫外分光分析により検出可能な画分を集める; ことから成る方法によりクロトンの木から得られ、当該プロアントシアニジンポ リマーが、約0.1−10mg/kg(体重)の投与量範囲で非経口的に、約5 .0−30.0mg/kg(体重)の投与量範囲で経口的に、5−30mg/k g/日の投与量範囲で吸入により投与される点に特徴がある、上記の治療方法。
  50. 50.クロトンの木がクロトン・レクレリ(Croton lechleri) である、請求項49記載の方法。
  51. 51.次の工程: (a)クロトン(Croton)の木の全体、樹皮、幹、根またはラテックスを 、約1−3個の炭素原子の低級アルコール、アセトン、水または他の水混和性溶 媒もしくはこれらの組合せにより抽出して水性可溶性画分を集め;(b)この水 性可溶性面分を、移動相として緩衝液を含むまたは含まない水および/または水 と水混和性溶媒を用いて、ゲル濾過にかけるか;あるいは移動相として水および /または水と水混和性溶媒を用いて、逆相カラムクロマトグラフィーにかけるか ;あるいは移動相として緩衝液を含むまたは含まない水および/または水と水混 和性溶媒またはアセトニトリルを用いて、ゲル透過クロマトグラフィーにかける か;あるいはこれらの組合せにかけ;そして(c)約200−350nmにλm axを有する、紫外分光分析により検出可能な画分を集める; から成る方法によりクロトンの木から得られるプロアントシアニジンポリマー組 成物。
  52. 52.クロトンの木がクロトン・レクレリ(Croton lechjeri) である、請求項46記載の組成物。
  53. 53.次の性質: (a)3350−2500の範囲に強いピークを、1612、1449、134 8、1202、1144、1107、1068および1027cm−1に他のピ ークを示す赤外分光分析;および (b)波長202、235(肩)、275、および305(肩)に幅広のピーク を示す紫外分光分析; によりさらに特徴づけられる、請求項51記載の組成物。
  54. 54.実質的に図3に示すような13C NMRスペクトルによりさらに特徴づ けられる、請求項53記載のプロアントシアニジンポリマー。
  55. 55.波長460nmでの可視スペクトル吸収によりさらに特徴づけられる、請 求項54記載の組成物。
JP51851291A 1990-10-12 1991-10-10 抗ウイルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法 Expired - Lifetime JP3448052B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US59689390A 1990-10-12 1990-10-12
US596,893 1990-10-12
US737,077 1991-07-29
US07/737,077 US5211944A (en) 1990-10-12 1991-07-29 Proanthocyanidin polymers having antiviral activity and methods of obtaining same
PCT/US1991/007679 WO1992006695A1 (en) 1990-10-12 1991-10-10 Proanthocyanidin polymers having antiviral activity and methods of obtaining same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06502413A true JPH06502413A (ja) 1994-03-17
JP3448052B2 JP3448052B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=27082674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51851291A Expired - Lifetime JP3448052B2 (ja) 1990-10-12 1991-10-10 抗ウイルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法

Country Status (12)

Country Link
US (2) US5211944A (ja)
EP (1) EP0553253B1 (ja)
JP (1) JP3448052B2 (ja)
KR (1) KR100207949B1 (ja)
AT (1) ATE194288T1 (ja)
AU (1) AU660631B2 (ja)
CA (1) CA2093825C (ja)
DE (1) DE69132289D1 (ja)
MX (1) MX9101540A (ja)
NZ (1) NZ240200A (ja)
SG (1) SG52707A1 (ja)
WO (1) WO1992006695A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005089780A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Umeda Jimusho Ltd. 抗エイズウイルス性組成物及びウイルス感染細胞の選択的不活化方法
JP2005314316A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kikkoman Corp 抗sarsコロナウイルス剤
JP2010100649A (ja) * 2010-01-22 2010-05-06 Lotte Co Ltd 抗インフルエンザウイルス剤及びこれを吸着、含浸、添加させてなるインフルエンザ感染抑制用品及び飲食物

Families Citing this family (66)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5981163A (en) * 1990-05-15 1999-11-09 New York Blood Center, Inc. Process for the sterilization of biological compositions using irradiation and quenchers of type I and type II photodynamic reactions
US6774141B1 (en) 1992-03-31 2004-08-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Health And Human Services Calanolide and related antiviral compounds, compositions, and uses thereof
ATE180259T1 (de) * 1992-03-31 1999-06-15 Us Health Calanolid antivirale verbindungen, zusammensetzungen und verwendungen davon
US5591770A (en) * 1992-03-31 1997-01-07 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Calanolide and related antiretroviral compounds, compositions, and uses thereof
US5650432A (en) * 1995-03-24 1997-07-22 Jlb, Inc. Method of treating or preventing non-viral microbial infection
US5646178A (en) * 1992-10-09 1997-07-08 Jlb, Inc. Cranberry extract and biologically active compounds derived therefrom
ES2247587T3 (es) * 1993-05-28 2006-03-01 New York Blood Center, Inc. Procedimiento para la esterilizacion de composiciones biologicas y el producto producido mediante el mismo.
US5892060A (en) * 1994-08-03 1999-04-06 Sarawak Medichem Pharmaceuticals, Inc. Method for the preparation of (+)-calanolide a and analogues thereof
US6043271A (en) * 1994-08-03 2000-03-28 Sarawak Medichem Pharmaceuticals, Inc. Method for the preparation of (±)-calanolide A and intermediates thereof
US6277879B1 (en) 1994-08-03 2001-08-21 Sarawak Medichem Pharmaceuticals, Inc. Calanolide analogues and methods of their use
US5977385A (en) * 1994-08-03 1999-11-02 Sarawak Medichem Pharmaceuticals Method for the preparation of (+)-calanolide A and analogues thereof
US5554645A (en) * 1994-10-03 1996-09-10 Mars, Incorporated Antineoplastic cocoa extracts and methods for making and using the same
JPH1059846A (ja) * 1996-06-10 1998-03-03 Kikkoman Corp 白内障の予防または治療薬剤
AU775330B2 (en) * 1996-10-16 2004-07-29 Napo Pharmaceuticals Inc. Enteric formulations of proanthocyanidin polymer antidiarrheal compositions
JP4195728B2 (ja) * 1996-10-16 2008-12-10 ナポ ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド プロアントシアニジンポリマー止瀉組成物の腸溶製剤
US6197808B1 (en) * 1996-11-18 2001-03-06 Cancer Instititute (Hospital), Chinese Academy Of Medical Sciences Methods for treating hyperplasia
US5968973A (en) * 1996-11-18 1999-10-19 Cancer Institute (Hospital), Chinese Academy Of Medical Sciences Method for treating hyperplasia
JP3213557B2 (ja) * 1996-11-18 2001-10-02 三井農林株式会社 茶カテキンを有効成分として含有する尖圭コンジローマ治療剤
IL134904A0 (en) 1997-09-09 2001-05-20 Univ Rutgers Plant proanthocyanidin extract effective at inhibiting adherence of bacteria with p-type fimbriae to surfaces
US6060235A (en) 1997-09-19 2000-05-09 Geltex Pharmaceuticals, Inc. Antiviral polymers comprising acid functional groups and hydrophobic groups
WO2000047062A2 (en) * 1999-02-01 2000-08-17 Shaman Pharmaceuticals, Inc. Enteric formulations of proanthocyanidin polymer dietary supplements and methods for preparing same
AU4491800A (en) 1999-04-26 2000-11-10 Sarawak Medichem Pharmaceuticals, Inc. Methods for preparing antiviral calanolide compounds
AU6174900A (en) 1999-07-08 2001-01-30 Patrick T. Prendergast Use of flavones, coumarins and related compounds to treat infections
EP1143807A3 (en) * 1999-08-13 2002-09-11 Dry Creek Nutrition, Inc. Novel polyphenolic polymeric compositions, method of their isolation, and a method of altering and improving taste characteristics of edible consumables
US6210681B1 (en) * 1999-09-07 2001-04-03 Jlb, Inc. Plant proanthocyanidin extracts
US7302954B1 (en) * 1999-10-20 2007-12-04 Daicel Chemical Industries, Ltd. Cigarette filter comprising grape proanthocyanidin
US6391330B1 (en) 2000-05-11 2002-05-21 Michael A. Ross Proanthocyanidins and ascorbic acid composition for topical application to human respiratory and oral mucosa
DE60120209T2 (de) * 2000-08-31 2007-03-29 Phenolics Llc Effiziente methode zur herstellung von zusammensetzungen, die mit anthocyaninen angereichert sind
US7306815B2 (en) * 2000-08-31 2007-12-11 Phenolics, Llc Compositions enriched in phenolic compounds and methods for producing the same
US6960360B2 (en) * 2000-08-31 2005-11-01 Phenolics, Llc Efficient method for producing compositions enriched in total phenols
EP1213025A1 (de) * 2000-12-06 2002-06-12 Laboratoires Serobiologiques(Societe Anonyme) Kosmetische und/oder dermopharmazeutische Zubereitungen enthaltend Extrakte aus den Blättern der Pflanze Argania spinosa
AU2003236076A1 (en) * 2002-03-22 2003-10-08 Beijing Jiankai Technology Co., Ltd. Hydrophilic polymers-flavonoids conjugates and pharmaceutical compositions comprising them
WO2003092654A1 (en) 2002-05-02 2003-11-13 President And Fellows Of Harvard College Formulations limiting spread of pulmonary infections
US20040071793A1 (en) * 2002-10-05 2004-04-15 Bobrowski Paul J. Oral rehydration methods and compositions
US7208183B2 (en) 2002-10-05 2007-04-24 Bobrowski Paul J Methods and preparations of the latex from the croton species
WO2004080399A2 (en) * 2003-03-12 2004-09-23 Epitome Pharmaceuticals Limited Rapidly absorbing lipophilic skin compositions and uses therefor
FR2852842A1 (fr) * 2003-03-31 2004-10-01 Silab Sa Procede de preparation d'un principe actif a partir d'exsudat de resine des fruits de daemonorops draco, compositions l'incluant et utilisations
US20050074510A1 (en) * 2003-10-04 2005-04-07 Bobrowski Paul J. Topical preparations for use in treatment of anorectal disease
US20050207983A1 (en) 2004-03-05 2005-09-22 Pulmatrix, Inc. Formulations decreasing particle exhalation
US20070065486A1 (en) * 2004-05-21 2007-03-22 Migco Limited Migraine remedy
ES2245610B1 (es) * 2004-06-23 2007-03-16 Investigacion Y Nutricion, S.L. Producto de origen vegetal y su procedimiento de obtencion.
US20060073220A1 (en) * 2004-07-08 2006-04-06 Daugherty F J Cinnamon extract enriched for polyphenols and methods of preparing same
US20090076132A1 (en) * 2005-03-11 2009-03-19 Gary Pekoe Antiviral compositions and methods of treatment
US20060204600A1 (en) * 2005-03-11 2006-09-14 Paul Konz Dragon's blood anti-viral materials and methods
US20080166426A1 (en) * 2005-03-11 2008-07-10 Gary Pekoe Anitbacterial compositions and methods of treatment
DK2529626T3 (en) 2006-05-01 2018-01-22 Napo Pharmaceuticals Inc Compositions and Methods for Treating or Preventing Colon Cancer
SI2241318T1 (sl) 2006-05-01 2013-04-30 Napo Pharmaceuticals, Inc. Postopek za zdravljenje sindroma iritabilnega ÄŤrevesa s predominantno obstipacijo
US20070254050A1 (en) 2006-05-01 2007-11-01 Quart Barry D Method for treatment of diarrhea-predominant irritable bowel syndrome
JP4892690B2 (ja) * 2008-09-03 2012-03-07 財団法人宮崎県産業支援財団 C型肝炎ウイルス産生抑制剤
CA2787429C (en) 2009-01-27 2020-10-20 World Force Technologies, Llc A high molecular weight polysaccharide that binds and inhibits virus
EA023814B1 (ru) * 2009-08-26 2016-07-29 Гленмарк Фармасьютикалс Лтд. Способ получения полимерных композиций на основе проантоцианидина для фармацевтических форм
EP2464346A1 (en) 2010-08-30 2012-06-20 Pulmatrix, Inc. Treatment of cystic fibrosis using calcium lactate, leucine and sodium chloride in a respiraple dry powder
JP5877201B2 (ja) 2010-08-30 2016-03-02 パルマトリックス,インコーポレイテッド 肺疾患を治療するための乾燥粉末製剤および方法
DK2621488T3 (en) 2010-09-29 2019-03-04 Pulmatrix Operating Co Inc CATIONIC DRY POWDER
CN103228273B (zh) 2010-09-29 2017-04-05 普马特里克斯营业公司 吸入用单价金属阳离子干粉剂
BR112013010774A2 (pt) 2010-10-31 2017-03-21 Napo Pharmaceuticals Inc "usos de crofelemer no tratamento de diarreia associada ao hiv"
WO2012101008A1 (en) 2011-01-27 2012-08-02 Glenmark Pharmaceuticals Limited Process for the production of proanthocyanidin polymeric composition
CA2865972C (en) 2012-02-29 2022-01-04 Pulmatrix, Inc. Inhalable dry powders
EP2825183A4 (en) * 2012-03-13 2015-09-23 Piramal Entpr Ltd HERBAL COMPOSITION FOR THE TREATMENT OF METABOLISM DISEASES
KR101349609B1 (ko) * 2012-06-08 2014-01-09 순천향대학교 산학협력단 어류의 백신분석을 위한 indicator 및 이를 이용한 어류용 백신 분석방법
CA2907566C (en) 2013-04-01 2023-08-22 Pulmatrix, Inc. Tiotropium dry powders
JOP20190276A1 (ar) 2017-05-31 2019-11-27 Napo Pharmaceuticals Inc طرق وتركيبات لعلاج إسهال الحمض الصفراوي، والإسهال المرتبط باستئصال الأمعاء الدقيقة أو إزالة المرارة، ومتلازمة الأمعاء القصيرة
JOP20190275A1 (ar) 2017-05-31 2019-11-27 Napo Pharmaceuticals Inc طرق وتركيبات لعلاج اضطراب إسهال خِلقي
AU2020253038A1 (en) * 2019-03-29 2021-11-25 Evonik Operations Gmbh Treatment and prevention of infections by herpesviridae with delphinidin-3-glucoside
CN114624367B (zh) * 2020-12-14 2023-05-09 四川大学 一种采用固态氧鎓盐无溶剂加压提取竹叶黄酮的方法
US20230060934A1 (en) * 2021-08-25 2023-03-02 Michael Wayne Dockery Botanical antiviral nutritional supplement

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2226185A1 (en) * 1973-04-20 1974-11-15 Vincent Yves Therapeutically active tannin fractions prepd. - from Cupressus sempervirens fruits by extracting with solvents
CA1086651A (en) * 1977-12-12 1980-09-30 Her Majesty The Queen In Right Of Canada As Represented By The Minister Of Health And Welfare Canada Compositions for, and treatment of, herpes viral infections
US4335110A (en) * 1979-08-23 1982-06-15 Orewa Inc. Pharmaceutical compositions of sanguinaria galangal and zinc chloride
JPS59196884A (ja) * 1983-04-20 1984-11-08 Nippon Shinyaku Co Ltd 新規なるタンニン
JPS61205272A (ja) * 1985-03-08 1986-09-11 Tsumura Juntendo Inc 新規なタンニン
US4698360B1 (en) * 1985-04-09 1997-11-04 D Investigations Pharmacologiq Plant extract with a proanthocyanidins content as therapeutic agent having radical scavenger effect and use thereof
GB8518289D0 (en) * 1985-07-19 1985-08-29 Inverni Della Beffa Spa Obtaining proanthocyanidine a2
JPH0231074B2 (ja) * 1986-08-26 1990-07-11 Nippon Shinyaku Co Ltd Shintannin
WO1990004968A1 (en) * 1988-10-31 1990-05-17 University Of North Carolina At Chapel Hill Inhibition of human retroviruses
WO1990013304A1 (fr) * 1989-05-12 1990-11-15 Institut Des Substances Vegetales Composition a base de proanthocyanidols; leur application pharmacologique

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005089780A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Umeda Jimusho Ltd. 抗エイズウイルス性組成物及びウイルス感染細胞の選択的不活化方法
JP2005314316A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kikkoman Corp 抗sarsコロナウイルス剤
JP2010100649A (ja) * 2010-01-22 2010-05-06 Lotte Co Ltd 抗インフルエンザウイルス剤及びこれを吸着、含浸、添加させてなるインフルエンザ感染抑制用品及び飲食物

Also Published As

Publication number Publication date
AU8878091A (en) 1992-05-20
DE69132289D1 (de) 2000-08-10
US5494661A (en) 1996-02-27
MX9101540A (es) 1992-06-05
CA2093825C (en) 2003-01-07
KR100207949B1 (ko) 1999-07-15
US5211944A (en) 1993-05-18
ATE194288T1 (de) 2000-07-15
CA2093825A1 (en) 1992-04-13
KR930702010A (ko) 1993-09-08
EP0553253A1 (en) 1993-08-04
EP0553253B1 (en) 2000-07-05
SG52707A1 (en) 1998-09-28
AU660631B2 (en) 1995-07-06
NZ240200A (en) 1994-04-27
WO1992006695A1 (en) 1992-04-30
JP3448052B2 (ja) 2003-09-16
EP0553253A4 (en) 1993-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06502413A (ja) 抗ウイルス活性をもつプロアントシアニジンポリマーおよびその製造法
EP3040328B1 (en) New salvianolic acid compound t, preparation method therefor, and use thereof
CA2721040C (en) Procyanidin extracts of cinnamon, litchi and arachis useful in the treatment of retroviral infections
JP2014028858A (ja) メイラード反応阻害剤
JPH05504937A (ja) プロアントシアニドールをベースとする組成物。その薬理的適用
KR102013457B1 (ko) 에이엠피케이 활성화 효과를 가지는 조성물
Pantev et al. Biologically active constituents of a polyphenol extract from Geranium sanguineum L. with anti-influenza activity
KR100699790B1 (ko) 댕댕이나무 추출물을 포함하는 간 질환 예방 및 치료효과를 가지는 약제학적 조성물
CN115955975A (zh) 连翘组分和任选的人参组分及其应用
US8603548B2 (en) Anti-avian influenza virus agent, and product containing anti-avian influenza virus agent
WO2007042902A2 (en) Extracts from nyctanthes arbortristis for the treatement of leishmaniasis
WO1998025639A1 (en) HYPOGLYCEMIC AGENTS FROM HARUNGANA OR $i(VISMIA SPP.)
KR101667873B1 (ko) 한방 추출물 또는 이의 분획물을 포함하는 파킨슨 질환의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
EP2133323A1 (en) The production and use of 3,5-dicaffeoyl-4-malonylquinic acid
TWI304342B (en) An herbal extract having anti- enterovirus activity and preparation of same
CN115666609A (zh) 一种基于Oroxylum indicum的对手足口病(HFMD)有效的植物药及其衍生物
KR20200070161A (ko) 천사의 나팔꽃 유래 플라보노이드 화합물을 포함하는 면역 증강 또는 항염증용 조성물
KR20200069770A (ko) 천사의 나팔꽃 유래 플라보노이드 화합물을 포함하는 면역 증강 또는 항염증용 조성물
WO2006001364A1 (ja) ヒトパピローマウイルス疾患治療薬および抗ヒト免疫不全ウイルス薬
TW201219048A (en) A novel standardized composition, method of manufacture and use in the resolution of RNA virus infection

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9