JPH0650079B2 - 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置

Info

Publication number
JPH0650079B2
JPH0650079B2 JP59101192A JP10119284A JPH0650079B2 JP H0650079 B2 JPH0650079 B2 JP H0650079B2 JP 59101192 A JP59101192 A JP 59101192A JP 10119284 A JP10119284 A JP 10119284A JP H0650079 B2 JPH0650079 B2 JP H0650079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
solenoid valve
pressure
fuel
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59101192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60243340A (ja
Inventor
英嗣 竹本
Original Assignee
日本電装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電装株式会社 filed Critical 日本電装株式会社
Priority to JP59101192A priority Critical patent/JPH0650079B2/ja
Publication of JPS60243340A publication Critical patent/JPS60243340A/ja
Publication of JPH0650079B2 publication Critical patent/JPH0650079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置に
関し、特に電磁弁スピル調量方式の燃料噴射ポンプの電
磁弁を駆動する電力を制御する燃料噴射ポンプ用電磁弁
の駆動電力制御装置に関する。
[従来技術] 排ガス浄化性の向上や燃費の改善への社会的要求に応え
る為に、内燃機関の燃焼の電子制御化は近年、益々緻密
なものとなってきているが、燃料噴射ポンプにおける制
御の電子化のひとつに、電磁弁スピル調量方式の燃料噴
射ポンプの提案がある。即ち、特公昭51−34936
号公報にみられるような手法、即ち、燃料圧送ポンプ内
に電磁弁を設け、内燃機関の運転状態に基づく所定の時
期にこの電磁弁を開弁して加圧燃料を溢流させて燃料噴
射を終了させる手法であって、電磁弁の開弁時期を制御
することによって、緻密な燃料噴射量制御を行なうこと
を目的としている。
[本発明が解決しようとする問題点] かかる電磁弁スピル調量方式の燃料噴射ポンプにおいて
設けられた電磁弁は、バッテリ等の所定の電力で駆動さ
れており、燃料圧送ポンプのプランジャによって加圧さ
れた燃料の圧力に抗じて所定の時期まで確実に閉弁し続
け、しかも開弁信号をうけると直ちに開弁し高圧の燃料
を溢流させる必要がある。しかしながら、内燃機関のク
ランクシャフトに連結されて回転する燃料噴射ポンプの
回転数によって燃料圧送ポンプ内の圧送圧力は大幅に変
化する為、低回転域(低圧域)では正常に開・閉弁して
いた電磁弁が高回転域(高圧域)では圧力に抗じて動作
するのち充分な電力が供給されておらず開弁が遅れて燃
料噴射量が過剰となったり、あるいは燃料噴射圧力が高
い場合に電磁弁が閉弁せず燃料噴射が正常に行なえなく
なってしまうことがあるといった問題があった。この問
題を解決する為に、高回転(高圧域)で十分に開・閉弁
しうるような電力を電磁弁に常時供給すると、電磁弁で
消費される電力が大きくなってコイルの発熱を招致し、
この結果充分な耐久性・信頼性が得られなくなってしま
い、一方、耐久性・信頼性を充分なものにしようとする
と電磁弁が大型化してしまい、燃料噴射ポンプの取付や
コストの面から制約が大きくなるといった問題が存在し
た。
[発明の目的] 本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは燃料噴射ポンプの低回転数から高回転数の全
領域に亘って、電磁弁を確実に作動させ、且つ充分な耐
久性・信頼性を実現する燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動
電力制御装置を提供することにある。
[発明の構成] かかる目的を達成する為になされた本発明の構成は、第
1図に図示する如く、 燃料圧送ポンプA内の加圧された燃料を電磁弁Bの開弁
により溢流させて燃料噴射を終了し燃料噴射量を制御す
る電磁弁スピル調量方式燃料噴射ポンプCの該燃料圧送
ポンプAの圧送圧力に応じた信号を出力する圧力検出手
段Dと、 該圧力検出手段Dによって検出された燃料の圧送圧力が
高くなると、前記電磁弁Bを駆動する電力が大きくなる
ように制御する電力制御手段Eと、 を備えたことを特徴とする燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆
動電力制御装置を要旨としている。
[作用] 上記構成の燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置
においては、燃料噴射ポンプCが稼働して、燃料タンク
から供給される燃料を燃料圧送ポンプAへと送り込む。
燃料圧送ポンプAは燃料を所定の圧力に加圧し、エンジ
ンの気筒へ圧送し噴射する。この際、電磁弁Bは所定の
タイミングで開弁し、燃料圧送ポンプA内の燃料を、低
圧側へ溢流させる。これにより燃料圧送ポンプA内の燃
料圧が低下して、気筒への燃料噴射は停止する。続いて
電磁弁Bが閉弁すると、燃料圧送ポンプA内の燃料圧は
上昇して、気筒への燃料噴射がなされる。この繰り返し
にて、エンジンの各気筒への燃料供給が断続される。
上記の過程中、圧力検出手段Dは燃料圧送ポンプAの圧
送圧力を検出し、該圧力に応じた信号を電力制御手段E
へ、出力する。
電力制御手段Eは、上記圧力検出手段Dからの信号に基
づいて、上記圧送圧力が高くなると、電磁弁Bを駆動す
る電力が大きくなるように、電磁弁Bへの電力供給を制
御する。
電磁弁Bは、燃料圧送ポンプA内の燃料圧に抗して開閉
作動するが、上記のように、燃料圧送ポンプA内の燃料
圧が高くなると電磁弁Bへの電力供給も大きくなる。し
たがって、燃料圧送ポンプA内の燃料圧に抗しての、電
磁弁Bの確実な開閉作動が可能となる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図は本発明の第1実施例としての燃料噴射ポンプ用
電磁弁の駆動電力制御装置の概略構成図であって、燃料
噴射量の制御をも司る電子制御回路のブロック図も併わ
せ示している。
図において、1は公知のボッシュタイプの分配型燃料噴
射ポンプをベースとする電磁弁スピル調量方式燃料噴射
ポンプ(以下、燃料噴射ポンプと呼ぶ)、2は内燃機関
のフランク軸に連結されベーン式フィードポンプ3を回
転させる駆動軸である。ベーン式フィードポンプ3は吸
入口4から図示しない燃料タンク内の燃料をフィルタを
介してAより導入し、この燃料を加圧してレギュレート
バルブ5の設定する圧力に調圧したのち、燃料噴射ポン
プ1内に形成した燃料室6へ供給する。
上記駆動軸2はカップリング7を介してプランジャ8を
駆動する。このカップリング7はプランジャ8を回転方
向へは一体的に回転させるが、プランジャ8が軸方向へ
往復運動する場合にはこの軸方向移動を自由に許す。上
記プランジャ8にはフェイスカム9が一体的に設けられ
ている。フェイスカム9はスプリング10によりカムロ
ーラ11に押し付けられており、これらフェイスカム9
とカムローラ11の摺接により、これらのフェイスカム
9のカム山がカムローラ11に乗り上げるとプランジャ
8が往復動される。プランジャ8は1回転中に、図示し
ないエンジンの気筒数に応じた回数(ここでは4回)だ
け往復動される。
プランジャ8は燃料噴射ポンプ1に取り付けられたヘッ
ド12に摺動自在にかつ精密に嵌合されており、このヘ
ッド12とプランジャ8の端面とでポンプ室13を形成
している。プランジャ8の端部周面には吸入溝14が形
成されており、プランジャ8の吸入行程中に、即ち第2
図の図示左方への移動中にこれら吸入溝14のうち1つ
が、ヘッド12に設けた吸入ポート15に連通すると、
前記燃料室6からポンプ室13に燃料を吸入する。また
プランジャ8の圧縮行程中、つまり第2図の図示右方へ
の移動中に、ポンプ室13内で加圧された燃料は、連通
路19,分配ポート16を通じて噴射通路17へ圧送さ
れ、吐出弁18を介して、Bから、図示しない噴射弁に
よりエンジンの燃焼室へ噴射される。
上記ポンプ室13には電磁弁スピル式の燃料調量機構2
0が接続されている。すなわちポンプ室13は溢流通路
21,22により燃料室6に連通されており、上記溢流
通路21は電磁弁23により開閉される。電磁弁23
は、ニードル弁24を電磁コイル25によって作動する
もので、この電磁コイル25に通電するとニードル弁2
4がリフトされてポンプ室13が溢流通路21に開放さ
れる。したがってプランジャ8の圧縮行程中に、電磁弁
23を作動させるとポンプ室13内で加圧されている燃
料が溢流通路21,22を介して低圧側の燃料室6へ逃
がされるから、前記噴射通路17側へは送られなくな
り、燃料の噴射が停止される。このことによりエンジン
側に供給すべき燃料噴射量を制御する。尚、燃料室6へ
溢流した燃料の一部は、Cより図示しない燃料タンクへ
還流する。
上記電磁弁23への通電開始タイミングは、マイクロコ
ンピュータを備えた電子制御回路26によって行なわれ
るが、電子制御回路26の構成及び動作については後述
する。
前述のカムローラ11はローラリング27に保持されて
いる。このローラリング27は燃料噴射時期調整機構
(タイマー)30によって作動される。燃料噴射時期調
整機構30はタイマピストン31を備え、このタイマピ
ストン31の一端面には前記燃料室6の燃料圧力が作用
する。燃料室6内の燃料圧力はエンジン回転数、つまり
フィードポンプ3の回転数に応じて変化する。タイマピ
ストン31の一端面に上記燃料室6の燃料圧力が作用す
ると、このタイマピストン31は他端面に作用するスプ
リング32の力に抗して第2図の左方へ移動される。こ
のようなタイマピストン31の往復動はピン33を介し
てローラリング27に伝えられる。第2図ではタイマピ
ストン31を実際の場合とは直交する姿勢で示してあ
り、実際はタイマピストン31の軸線が紙面と直交する
方向に向いて取り付けられるものである。したがってタ
イマピストン31の往復動はローラリング27を、駆動
軸2を中心として回動変位させる。このため、カムロー
ラ11とフェイスカム9とが相対的に周方向へ変位する
ので、フェイスカム9のカム山がカムローラ11に乗り
上げるタイミングがずれ、駆動軸2に対するプランジャ
8の往復運動の位相が変化する。この結果分配ポート1
6と噴射通路17との連通タイミングが変わるので、燃
料噴射時期が自動的に調整される。
上記ローラリング27には例えば電磁ピックアップ式,
ホール素子式あるいは光学的角度検出式などのタイミン
グ検出器35が取り付けられており、これに対して駆動
軸2にはパルサ36が固定されている。駆動軸2の回転
によりパルサ36に形成した突起37の1つが上記タイ
ミング検出器35を横切ると、このタイミング検出器3
5が信号を発生する。この信号は前記電子制御装置26
へ送られる。電子制御装置26ではこのタイミング検出
器35からの出力信号をうけると、この信号を基準信号
として所定時間後に、電磁弁23へその作動を指令する
電力信号を出す。
上記タイマー30の作動によりローラリング27が回動
されると、タイミング検出器35もローラリング27と
同じ位相だけ回動される。したがって燃料噴射時期が調
整された場合に、電子制御装置26へ送る基準信号も同
じ位相だけずれるので、電磁弁23の作動時期が変わ
り、プランジャ8の往復タイミングのずれ分だけ溢流時
期も変化するから噴射量に変化を及ぼさないようになっ
ている。
電子制御回路26はバッテリ45より電力の供給を受け
て作動し、周知のCPU51,ROM52,RAM5
3,データバス55を主要部として構成されており、外
部との入出力を行なう為に、入力ポート57,パルス入
力ポート58,出力ポート60を備え、データバス55
によって各素子は相互に接続されている。入力ポート5
7はA/D変換の機能を有し、エンジンの運転状態を検
出する為に種々のセンサ、例えばアクセルペダル68の
位置(踏み込み量)を検出するアクセルペダルセンサ7
0やエンジンの冷却水の水温を検出する図示しない冷却
水温センサ,あるいは吸気温センサ等が接続されてい
る。パルス入力ポート58には前述のタイミング検出器
35の出力がつながれており、パルサ36と組み合わさ
れて、前述の如く燃料噴射ポンプのフェイスカム9の回
転位相に応じたパルス信号を検出するよう構成されてい
る。又、出力ポート60は燃料噴射時間τをセットする
カウンタを備えており、CPU51によって該カウンタ
にセットされた時間の経過後に、電力制御回路62を駆
動して、これに接続された前記電磁弁23の電子コイル
25を励磁する電力信号を出力して、その開閉を行な
う。
次に、上記の構成にて行なわれる電磁弁23を駆動する
電力の制御について説明する。第3図(A)は、燃料噴
射量の制御とは別に、繰返し行なわれる電磁弁駆動電力
制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルー
チンは燃料噴射量制御ルーチンとは別に、例えばクラン
クの60゜CA毎に行なわれ、Aよりその処理を開始し
て、まずステップ100で燃料噴射ポンプ1の回転数N
p を読み込む処理が行なわれる。ステップ100におけ
る燃料噴射ポンプ1の回転数Np の検出は、タイミング
検出器35が検出するパルスの周期から換算して求めら
れる。続くステップ110では、ステップ100で求め
た燃料噴射ポンプ1の回転数Np で予めROM52内に
格納されていた判定レベルNpc以上であるか否かを判定
する。燃料噴射ポンプ1の回転数Np が判定レベルNpc
以上であれば処理はステップ120へ進み、出力ポート
60を介して第3図(B)にその回路を示す電力制御回
路62内のスイッチSWをオンとする処理が、一方N
p ≧Npcが成立していなければ処理はステップ130へ
進み、同じスイッチSWをオフとする処理が、各々行
なわれた後、本制御ルーチンをBへ抜けて終了する。こ
こでオン・オフされるスイッチSWは、電力制御回路
62内にあって、バッテリ45からの電力の供給をうけ
て抵抗器R、今ひとつのスイッチSW、電磁弁23
の電磁コイル25とから形成される回路において、抵抗
器Rを短絡するような形で接続されている。尚、スイ
ッチSWは出力ポート60によって制御される接点で
あって、燃料噴射時間がセットされた出力ポート60内
のカウンタがカウントを終了した時に閉成されて、電磁
弁23の所定のタイミングで開弁するものである。
以上のように構成された本実施例においては、燃料噴射
ポンプ1の回転数が低く燃料圧送ポンプ内の圧力もさほ
ど高くない場合には、電磁弁23は作動するのに大きな
電力を必要としないので、スイッチSWはオフ、つま
り接点は開放されて、電磁弁23の電磁コイル25に供
給される電力は抵抗器Rによって低減される。しか
し、燃料噴射ポンプ1の回転数が高くなり判定レベルN
pcを上回るようになると、燃料圧送ポンプ内の圧力も高
くなっており、電磁弁23が作動するのに大きな電力を
必要とすると判断して、スイッチSWはオン、即ち抵
抗器Rはバイパスされて、バッテリ45からの電力は
抵抗器Rによって低減されることなく電磁弁23の電
磁コイル25に供給される。従って燃料噴射ポンプ1の
燃料圧送ポンプ内の圧力を燃料噴射ポンプ1の回転数と
して検出し、圧力が低い時には小さな電力(第3図
(C)において示す電磁弁駆動電圧Vn )で電磁弁23
を駆動してその消費電力を低く押え、圧力が高い時には
大きな電力(第3図(C)において示す電磁弁駆動電圧
Vm )で電磁弁23を駆動して高い燃料圧力に対する確
実な開・閉弁動作を実現している。この結果、燃料噴射
圧力の変化に影響されることなく燃料噴射量の制御を正
確に行なうことができる。又、燃料噴射圧力が低い場合
(燃料噴射ポンプの回転数が低い場合)には電磁弁23
の消費電力は低く押えられることから、電磁弁23の耐
久性・信頼性を充分なものとしている。
次に、本発明の第2実施例について説明する。第1実施
例と同様に、第2実施例における電磁弁駆動電力制御ル
ーチンを第4図(A)のフローチャートに、電力制御回
路62の内部を第4図(B)の回路図に、燃料噴射ポン
プ1の回転数Np と電磁弁駆動電圧Vp との関係を第4
図(C)のグラフに、各々示す。電力制御回路62は電
力可変抵抗器Rv とこの電力可変抵抗器Rv の抵抗値を
零(第4図(C)のポジションRs )から抵抗値r (同
図、ポジションRr )まで可変するサーボモータM及び
第1実施例と同じ役割をはたす内SWとを備え、バッ
テリ45から電力可変抵抗器Rv ,スイッチSWを介
して電磁弁23の電磁コイル25に電力を供給する回路
を形成するよう構成されている。
本実施例における電磁弁駆動電力制御ルーチンは第4図
(A)のCより処理に入り、ステップ150で燃料噴射
ポンプ1の回転数Np をタイミング検出器35の検出す
るパルス間隔より求め読み込む処理が行なわれる。続く
ステップ160では、ステップ150で読み込んだ燃料
噴射ポンプ1の回転数Np から予めROM52に格納さ
れているマップに従って電磁弁23の駆動電力(ここで
は第4図(C)に示す電磁弁駆動電圧Vp )を求める処
理が行なわれる。次のステップ170では、ステップ1
60で求めた電磁弁23の駆動電力に従って、サーボモ
ータMを正・逆転させて電力可変抵抗器Rv のポジショ
ンを変え、燃料噴射ポンプ1の回転数が大きくなると、
電磁コイル25に供給する電力が大きくなるように、そ
の抵抗値を変更する処理が行なわれる。
従って、燃料噴射ポンプ1の回転数が大きくなり燃料圧
送ポンプ内の圧力が高くなるに従って、電磁弁23の電
磁コイル25に供給する電力も増加するように電磁弁駆
動電力の制御が行なわれることになり、燃料圧力に抗し
て作動する電磁弁23の動作は安定化されて常に正確な
燃料噴射量を実現することができる。又、第1実施例と
同様に耐久性・信頼性も充分なものとすることができ
る。
次に本発明の第3実施例について説明する。第3実施例
の内燃機関は第2実施例と同一の構成を有し、その制御
ルーチンが第5図(A)に図示する如く、第4図(A)
のフローチャートと異なったフローに従って行なわれ
る。第5図(A)にそのフローチャートを示した本実施
例の制御・処理は第2実施例の制御・処理に対して、ス
テップ252,ステップ255,ステップ280が付加
されたものである。第5図(A)のステップ250,2
60,270は各々第4図(A)のステップ150,1
60,170に対応している。(但し、ステップ260
では電磁弁駆動電力を回転数Npと燃料噴射圧力Pd と
から求めるようになっている。)即ち、本実施例におい
ては、ステップ250で燃料噴射ポンプ1の回転数Np
を読み込んだ後、新たな処理として燃料噴射圧力Pd を
読み込み(ステップ252)、燃料噴射ポンプの回転数
Np と燃料噴射圧力Pd とが予め定められた所定の範囲
内に入っているか否かを判断し(ステップ255)、回
転数Np と燃料噴射圧力Pd とが範囲内に入っていなけ
ればスイッチSWをオンとした上で電磁弁駆動電力、
ここでは駆動電力Vpを最大(Vr )として(ステップ
280)、ステップ370へ進み、サーポモータMの制
御を行なうよう構成されている。尚、燃料噴射圧力Pd
は、吐出弁18での燃料の圧力を、例えば半導体圧力セ
ンサやストレインゲージ等により検出することによって
入力ポート57を介して読み込み、求めることができ
る。
以上のように構成された本実施例においては、第2実施
例の制御に加えて、ステップ255において、燃料噴射
ポンプ1の回転数Np と燃料噴射圧力Pd とが所定の範
囲内に入っているか否かの判断を行ない、範囲外の時、
即ち第5図(B)において回転数がNl以上あるいは燃
料噴射圧力がPl以上の時には、電磁弁23を駆動する
電力(ここでは電磁弁駆動電圧Vp )を最大として電磁
弁23を開弁状態とし続けるような制御が行なわれてい
る。従って第2実施例の効果に加えて、本実施例では燃
料噴射ポンプ1の回転数や燃料噴射圧力が異常であると
判断される時には直ちに電磁弁23を常時開弁状態とす
るような制御が行なわれることから、エンジンや燃料噴
射ポンプに支障をきたすような状態に陥った場合、燃料
噴射量を零としてエンジンのオーバランやポンプの不具
合等を防ぐことができるという効果も得られている。
又、電磁弁23の駆動電力を燃料噴射ポンプ1の回転数
のみならず噴射圧力からも補正しているので、より一層
緻密に電磁弁23を駆動し、正確な燃料噴射量を実現す
ることも可能としている。
次に本発明の第4の実施例について説明する。上述の第
1ないし第3実施例では、燃料圧送ポンプ内の燃料圧送
圧力を燃料噴射ポンプ1の回転数として検出し、これに
応じて電磁弁23の電磁コイル25の駆動電力を制御し
たが、これらの制御は全てCPU51が燃料噴射量の制
御やその他の処理をも司る電子制御回路26において行
なわれていた。これに対して第4実施例では、簡略な構
成を有する比例電力制御回路によって、燃料圧送圧力に
応じた電磁弁駆動電力制御を単独で実現している。
第6図は本実施例の構成を示す回路図である。図におい
て燃料噴射ポンプ1′及び電子制御回路26′は第1な
いし第3実施例の燃料噴射ポンプ1及び電子制御回路2
6と構成を同じくするのでここではその要部のみを示し
た、図において、23′は燃料噴射ポンプ1′に取付け
られた電磁弁、25′は電磁弁23′の電磁コイル、4
5′は電磁コイル25′を駆動する電力源としてのバッ
テリ、60′は電子制御回路26′の出力ポート、SW
は燃料噴射量を制御する為に出力ポート60′を介し
て開放・閉成される電力制御回路62′内のスイッチ、
300は燃料噴射ポンプ1′の吐出弁18′において燃
料噴射圧力を検出する半導体圧力センサ、310は比例
電力制御回路、320は半導体圧力センサ300の出力
を増幅して電力制御用トランジスタTr を駆動する増
幅器、Rb は増幅器320の出力によるトランジスタT
r のベース電流を限流する抵抗器である。本実施例で
は、所定のタイミングで電磁弁23′を開弁すべく電子
制御回路26′がその出力ポート60′を介して電力制
御回路62′内のスイッチSWを閉成した時、電磁弁
23′を駆動する電流がバッテリ45′を電源としてス
イッチSW−電磁弁23′−トランジスタTr の回
路を流れるよう構成されている。このうちトランジスタ
Tr は、ベース電流にその電流増幅率(所謂hfe )を
乗じた値の電流をコレクタ電流とすることから、半導体
圧力センサ300の出力が大きくなり増幅器320の出
力が増大するにつれて、電磁弁23′を流れる電流は増
加する。
従って、以上のように構成された本実施例においては、
燃料噴射量の制御とは別に、比例電力制御回路310に
よって、燃料噴射圧力に比例した電流によって電磁弁2
3′を駆動することができ、燃料噴射圧力によらない確
実なその動作が実現できることから、燃料噴射量を正確
に制御することが可能となる。又、第1ないし第3実施
例と同様に、電磁弁23′の耐久性・信頼性を充分なも
のとすることもできている。
尚、以上の第2ないし第4実施例では、電磁弁を駆動す
る電力(電圧値又は電流値)は、燃料噴射圧力(あるい
はそれに対応する燃料噴射ポンプの回転数)に比例して
制御しているが、実際の燃料噴射を行ない、電磁弁の動
作特性を実験的に調べて最適の電力値を決定し、これを
燃料噴射の圧力(または回転数)に対するマップとして
持って(第4実施例の場合は増幅器320の増幅率をこ
のマップに対応したノン・リニアなものとなるように回
路を調整して)電磁弁駆動電力の制御を行なうことも、
より一層正確な燃料噴射量制御を実現する上で好適であ
る。
以上本発明のいくつかの実施例について説明したが、本
発明はこのような実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
[発明の構成] 以上詳述したように、本発明の燃料噴射ポンプ用電磁弁
の駆動電力制御装置は、所謂電磁弁スピル調量方式の燃
料噴射ポンプにおいて、燃料噴射圧力が高くなると、電
磁弁を駆動する電力が大きくなるように制御するように
構成されている。
従って、燃料噴射圧力が大きな場合には電磁弁にも大き
な電力を供給して、燃料噴射圧力に抗じて確実な開弁・
閉弁動作を実現し、燃料噴射圧力が小さな場合には電磁
弁に供給する電力を低く押えて、長期間に亘る使用に対
しても充分な耐久性・信頼性を確保することができると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の基本的構成図、第2図は電子制御回路
26のブロック図を含む第1実施例の概略構成図、第3
図(A)は第1実施例の電磁弁駆動電力制御ルーチンを
示すフローチャート、第3図(B)は同じく電力制御回
路62の回路図、第3図(C)は同じく燃料噴射ポンプ
1の回転数と電磁弁駆動電圧との関係を示すグラフ、第
4図(A)は第2実施例の電磁弁駆動電力制御ルーチン
を示すフローチャート、第4図(B)は同じく電力制御
回路62の回路図、第4図(C)は同じく燃料噴射ポン
プ1の回転数と電磁弁駆動電圧との関係を示すグラフ、
第5図(A)は第3実施例の電磁弁駆動電力制御ルーチ
ンを示すフローチャート、第5図(B)は同じく燃料噴
射ポンプ1の回転数と燃料噴射圧力との範囲を示すグラ
フ、第6図は第4実施例の回路図、である。 1……電磁弁スピル調量方式燃料噴射ポンプ 9……フェイスカム 23,23′……電磁弁 26,26′……電子制御回路 35……タイミング検出器 45,45′……バッテリ 51……CPU 62,62′……電力制御回路 70……アクセルセンサ 300……半導体圧力センサ 310……比例電力制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料圧送ポンプ内の加圧された燃料を電磁
    弁の開弁により溢流させて燃料噴射を終了し燃料噴射量
    を制御する電磁弁スピル調量方式燃料噴射ポンプの燃料
    圧送ポンプの圧送圧力に応じた信号を出力する圧力検出
    手段と、 該圧力検出手段によって検出された燃料の圧送圧力が高
    くなると、前記電磁弁を駆動する電力が大きくなるよう
    に制御する電力制御手段と、 を備えたことを特徴とする燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆
    動電力制御装置。
  2. 【請求項2】圧力検出手段が、噴射圧力に応じた信号を
    出力する特許請求の範囲第1項記載の燃料噴射ポンプ用
    電磁弁の駆動電力制御装置。
  3. 【請求項3】圧力検出手段が、噴射圧力として燃料噴射
    ポンプの回転数に応じた信号を出力する特許請求の範囲
    第1項記載の燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装
    置。
JP59101192A 1984-05-18 1984-05-18 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置 Expired - Lifetime JPH0650079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59101192A JPH0650079B2 (ja) 1984-05-18 1984-05-18 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59101192A JPH0650079B2 (ja) 1984-05-18 1984-05-18 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60243340A JPS60243340A (ja) 1985-12-03
JPH0650079B2 true JPH0650079B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=14294084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59101192A Expired - Lifetime JPH0650079B2 (ja) 1984-05-18 1984-05-18 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0650079B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3707210B2 (ja) * 1997-07-22 2005-10-19 いすゞ自動車株式会社 燃料噴射制御装置
US6332455B1 (en) 2000-10-17 2001-12-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Device for controlling fuel injection
DE60012331T2 (de) * 2000-10-19 2005-07-21 Mitsubishi Denki K.K. Vorrichtung zum Steuern der Kraftstoffeinspritzung
DE102011077991A1 (de) 2011-06-22 2012-12-27 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben einer Kraftstofffördereinrichtung einer Brennkraftmaschine

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5143126B2 (ja) * 1972-08-07 1976-11-19
JPS5718425A (en) * 1980-07-04 1982-01-30 Nissan Motor Co Ltd Fuel control device for diesel engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60243340A (ja) 1985-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4359032A (en) Electronic fuel injection control system for fuel injection valves
US4766864A (en) Fuel injection control based on spill port opening timing correction
US4603669A (en) Fuel injection pump having voltage variation compensation
JP3540095B2 (ja) ディーゼルエンジンの噴射時期制御装置における異常判定装置
JP2687286B2 (ja) 電磁弁制御式燃料噴射装置の初期制御方法
JPH0650079B2 (ja) 燃料噴射ポンプ用電磁弁の駆動電力制御装置
JPH07116975B2 (ja) 燃料噴射装置
EP0101966A1 (en) Fuel injection control system for a diesel engine
JP2003201865A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP4026224B2 (ja) 燃料噴射装置
JPH03145543A (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置
JP2004011629A (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP2611357B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JPH0979806A (ja) 位置検出装置
JPH05187300A (ja) 燃料装置の異常原因判定装置
JP3624426B2 (ja) ディーゼルエンジンの電子制御装置
JPH01116271A (ja) 燃料噴射量制御装置
JP2832357B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP4026063B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPH05171987A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JPS63117141A (ja) デイ−ゼル機関の回転数制御方法
JPS62162752A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JPH07243366A (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ装置
JP2000291473A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH06612Y2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置