JPH0648857Y2 - 薄板処理用バスケツト - Google Patents

薄板処理用バスケツト

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JPH0648857Y2
JPH0648857Y2 JP1991023895U JP2389591U JPH0648857Y2 JP H0648857 Y2 JPH0648857 Y2 JP H0648857Y2 JP 1991023895 U JP1991023895 U JP 1991023895U JP 2389591 U JP2389591 U JP 2389591U JP H0648857 Y2 JPH0648857 Y2 JP H0648857Y2
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shaped projection
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武美 柿崎
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株式会社柿崎製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、半導体ウエハ、ガラス
製マスク、レティクル、コンパクトディスク等に使用す
る薄板を多数並列状に収納し、この収納された薄板に対
して洗浄やエッチングおよび乾燥等の処理を行う薄板処
理用バスケツトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種バスケツトに関しては各種
の構造が提案されているが、そのうちで最も一般的な構
造のものを図7乃至図9で説明する。バスケツト1は、
耐熱性や耐薬品性等に優れたプラスチック、例えば弗素
樹脂材で一体成形されている。このバスケツト1は、平
行状に対向する各側壁2,3と、各側壁2,3の両側端
部間を各々連結する端壁4,5とで囲まれた方形状をし
ている。上記側壁2,3の下側には、並列状に収容され
た多数の各薄板6が脱落しないように内側へ屈曲して縮
径状態にした台部7,8が各々形成され、該台部7,8
の傾斜面に薄板6の円弧面が係止して支持される。また
側壁2,3と台部7,8の内面には、多数の薄板6を所
定間隔で並列状に整合させて隔置するための間隔保持部
材として連続するリブ状をした多数の隔壁11,12が
並列状に内側へ突設され、この隔壁11,12の間には
薄板6を収容する挿入溝9,10が形成される。更に側
壁2,3及び台部7,8には、長手方向に沿った方形状
の窓穴13,14,15,16が各々穿設され、該窓穴
13,14,15,16によって壁面が切り欠かれて上
記挿入溝9,10の一部には各々スリット17,18,
19,20が形成される。これらの各スリット17,1
8,19,20は、上記側壁2,3及び台部7,8の内
外を連通させて収容した薄板6に対する処理液や空気の
流動を良好にするための連通孔として機能する。尚、符
号21は小径突起、符号22は小径孔であり、薄板が収
容された一方のバスケットから空の他方のバスケットへ
薄板を移し替えする際に使用され、二個のバスケットを
突き合わせすると小径突起21と小径孔22が相互に嵌
合して位置決めされる。符号23,24は、薄板が収容
されたバスケットを処理液に浸漬したり引き上げる際
に、掴持用工具が係合される掴持用切欠き部である。ま
た符号25,26はコンベア等でバスケットを次工程に
搬送する際に、当該コンベアの送り機構が係合する係合
用切欠き部である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記バスケット1に収
容された多数の薄板6は、スプレイ法や浸漬法による処
理液中に浸されてエッチングや洗浄処理が行われたり、
遠心乾燥機中で乾燥処理が行われるが、その際に処理液
や乾燥空気が薄板6の表面全体に均一に接触すると共
に、通過する流速が均一であることが望ましい。然しな
がら、上記した従来技術のように薄板6を整合させるた
めに、側壁2,3から台部7,8に亘って連続する隔壁
11,12で形成された挿入溝9,10内に収容する間
隔保持構造では、次のような問題点があった。すなわ
ち、上記隔壁11,12は、処理液や空気の流動を妨げ
て澱み現象や気泡が発生しやすいと共に、薄板6と広い
面で接触して処理後の液切れを悪くして均一な処理が得
られず且つ乾燥ムラを生じてミスト状の微粒子が薄板6
に付着し易い構造である。
【0004】また、上記の課題を解決するための提案の
一つとして例えば特開昭61−67242号公報に開示
されたウエーハ収納治具がある。このウエーハ収納治具
は、両側板の相対向する面にそれぞれ互いに対応して複
数の収容溝が形成され、上記両側板の上記各対応する収
容溝にウエーハの周縁部を挿入して上記ウエーハを収容
するものにおいて、相隣接する上記収容溝相互間の上記
側板の凸状部及び上記収容溝の形成部の両側の上記側板
の凸状部を切り欠き形状としたものである。すなわち、
このウエーハ収納治具では両側板から相対向する面に向
けて突設された縦長に連続するリブ状の各側板凸条部の
一部を、両側板が延在する長手方向に沿って任意な幅で
切り欠いて、ウエーハの挿入方向に沿って凸条部と切り
欠き凹部とが交互に形成された矩形波状の切り欠き形状
凸条部とし、これを間隔保持部材として隣接する切り欠
き形状凸条部相互間に形成された収容溝にウエーハの周
縁部を挿入した際に当該ウエーハとの接触面積を小さく
したものである。
【0005】然しながら、この提案のウエーハ収納治具
でも更に改善を必要とする幾つかの課題が残されてい
る。上記切り欠き形状凸条部は平板状に形成されてお
り、この平板状の各切り欠き形状凸条部が収容溝に挿入
されたウエーハの両側面を広い幅の面接触状態でそれぞ
れ係合されるので、その個所における処理液の澱みや気
泡の発生を生ずる。また上記切り欠き形状凸条部は全て
同一の配列で形成されているので、収容溝に挿入された
ウエーハは同じ側板側で隣接する各切り欠き形状凸条部
によって表裏両面の同一個所が係合拘束を受けることに
なり、その個所における処理液の澱みや気泡の発生を生
ずる。また同一の配列で対向する両側板の各切り欠き形
状凸条部によって、ウエーハの周縁部両端は同じ高さの
対称位置が係合拘束を受けることになり、このために揺
動する遊びが少なくなって処理液の流動性が悪くなって
均一な処理が得られなくなる。更に、上記切り欠き形状
凸条部は高さとウエーハの挿入方向に沿った幅に付いて
は一体成型した後の切削加工等によって可能であるが、
側板の長手方向に沿った凸条部の幅およびピッチ(収納
溝の幅)は成型の都合で挿入側入口から底部側まで一定
であり、このために揺動する遊びが少なくなって処理液
の流動性が悪くなって均一な処理が得られなくなる。そ
こで本考案は、上記した従来技術の課題を解決して均一
で良好な処理を可能にした薄板処理用バスケットの提供
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1による
薄板処理用バスケツトは、多数の薄板を収容する上下に
開口した方形状の容器であって、この容器の長手方向に
沿って平行する両側壁には容器の内外を連通させる上下
に縦長な多数のスリットが所定間隔毎に穿設され、この
各スリット間に形成された縦長な各側壁の内面には、上
記薄板の挿入を案内し且つ挿入された薄板の両側端部に
係合して当該薄板を並列な整合状態に隔置させる間隔保
持部材が、対面する他方の側壁側へ向けて対向状に突設
され、上記両側壁の下側には上記間隔保持部材間に挿入
された薄板が載架される台部が設けられ、上記間隔保持
部材は、上記スリットの両側に沿って各々間隔をおいた
点在状態で配列された多数の各棒状突起による棒状突起
群で形成され、この棒状突起は薄板と接触する外形面を
円弧状に形成させた。
【0007】本考案の請求項2による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1における棒状突起を、断面が円形
または縦長の楕円形で先端側が次第に縮径する円柱状に
形成させた。
【0008】本考案の請求項3による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1または請求項2における上記棒状
突起群は高さが異なる各棒状突起によって構成され、上
記薄板の挿入側入口に位置する棒状突起は高さが最も高
く形成されると共に、底部側に移行するに従って順次高
さを低くするように形成させた。
【0009】本考案の請求項4による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1〜3における上記棒状突起群は径
が異なる各棒状突起によって構成され、上記薄板の挿入
側入口に位置する棒状突起は基部側の径が最も小さく形
成されると共に、底部側に移行するに従って順次基部側
の径を大きくするように形成させた。
【0010】本考案の請求項5による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1〜4における上記棒状突起群は、
対面する両側壁間で互いに対向する各棒状突起の突設位
置を互い違いに配列させた。
【0011】本考案の請求項6による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1〜5における上記棒状突起群は、
対面する両側壁間で互いに対向する各棒状突起の突設位
置を互い違いに配列させた。
【0012】本考案の請求項7による薄板処理用バスケ
ツトは、上記請求項1〜6における上記薄板の挿入側入
口には、上記棒状突起群で形成した挿入空間へ各薄板を
案内させる案内部材が設けられ、この案内部材は上記ス
リット間に上記棒状突起群と同一ピッチで並設した棒状
突起または隔壁板によって形成させた。
【0013】
【実施例】以下に本考案を図1乃至図6で図示の実施例
に基づいて説明する。バスケツト31は、従来例と同様
に耐熱性や耐薬品性等に優れたプラスチック、例えば弗
素樹脂材で一体成形され、平行状に対向する各側壁3
2,33の両側端部間を各端壁34,35で各々連結し
た方形状をしている。側壁32,33の下側には、処理
液や空気の流動を良くするための連通孔としてバスケツ
ト31の長手方向に沿って方形状の窓孔36,37が各
々穿設されており、更にその下側には収容される薄板3
8が脱落しないように内側へ屈曲して縮径状態にした台
部39,40が各々形成されている。また上記各側壁3
2,33には、処理液や空気の流動を良くするための連
通孔として縦長形状をした多数の並列するスリット4
1,42が、バスケツト31の長手方向に沿って所定間
隔で穿設されていると共に、各スリット41,42間の
側壁面には薄板38を並列に一定のピッチで整合させて
隔置するための間隔保持部材として、多数の棒状突起4
3,44が内向き対向状に突設されている。
【0014】上記棒状突起43,44は、薄板38の挿
入方向に沿って複数個が間隔をおいて点在状態に配列さ
れて一組の棒状突起群を構成し、該棒状突起群はバスケ
ツト31の長手方向に一定のピッチで隣接する他の棒状
突起群と協動して薄板38の挿入空間45,46が形成
される。上記の棒状突起43,44は各種の形状と配列
を採り得るものである。例えば基端部と先端部の径を一
定にした円柱状で、断面は薄板38面と接触する挿入空
間45,46に沿った外面を円弧状に形成させ、薄板3
8との係合が点接触状態になるように接触面積を少なく
し、これによりて処理液や空気の流動を良くするもので
ある。また、これを更に改善するためには棒状突起4
3,44の断面を円形または縦長の楕円形にし、先端側
が次第に縮径する円柱状に形成させる方がより望まし
い。また上記棒状突起群を、基部側の径が一定で且つ高
さを等しくした同形の各棒状突起によって構成しても良
いが、更に処理液や空気の流動を良くし且つ薄板の挿入
や位置決めの精度を向上するために、上記棒状突起群を
構成する各棒状突起の形状と配列を任意に設定すること
ができる。例えば図5のように、上記薄板の挿入側入口
に位置する棒状突起43a,44aの高さを最も高く形
成して底部側に移行するに従って各棒状突起43b,4
3c,43dと各棒状突起44b,44c,44dの高
さを順次低くするよう形成するのが望ましい。他の例と
しては図6のように、上記薄板の挿入側入口に位置する
棒状突起43a,44aは基部側の径S1が最も小さく
且つ高さH1が最も高く形成すると共に、底部側に移行
するに従って各棒状突起43b,43c,43d及び各
棒状突起44b,44c,44dの各々の基部側の径S
2,S3,S4を順次大きくし且つ高さH2,H3,H
4を順次低くするように形成するのが最も望ましい。こ
の場合のように高さHと径Sが異なる各棒状突起によっ
て構成すると、薄板の挿入側入口では一定のピッチPの
間隔を有する隣接した各棒状突起の基部側の間隔W1は
広く且つ開口角度A1は緩やかでしかも高さH1が高い
ので薄板38の挿入が容易であり、底部側では間隔Wは
狭くなり且つ開口角度Aは急になってしかも高さHが低
くなっているで収納された薄板38は安定保持され且つ
接触面積が少なくて処理液や空気の流動性が一段と改善
され極めて効果的である。尚、図示を省略するが上記薄
板の挿入側入口に位置する棒状突起の基部側の径を最も
小さく形成して底部側に移行するに従って順次基部側の
径を大きく形成するようにした高さが一定の各棒状突起
で構成することもできる。
【0015】更に、隣接する各棒状突起群の棒状突起4
3又は棒状突起44の配列を互い違いにずらせた位置に
して千鳥状に配設するのが望ましい。これにより、同じ
配列にして挿入された薄板38の表裏から同じ位置を挾
持する従来の配列の場合に比べて、棒状突起群を構成す
る棒状突起の数を半分に減らしても薄板38の挿入性や
挿入後の整合性は低下しないと共に、薄板38との接触
面積が少なくなって処理液の流動や液切れあるいは乾燥
空気の流通をより良好にすることができる。また、薄板
38の挿入性と挿入後の整合性を良好にするためには、
側壁32側の棒状突起群に対する側壁33側の棒状突起
群の配列も図4のように交互にずらせた位置で千鳥状に
対向するように配設すると良い。これにより、同じ配列
にして挿入された薄板38の両端部を同じ高さ位置で挾
持する従来の配列の場合に比べて、薄板38に対する間
隔保持部材による拘束力が軽減されて僅かな揺動が可能
となって処理液の流動や液切れあるいは乾燥空気の流通
をより良好にすることができる。
【0016】上記した薄板38が挿入される入口側の各
側壁32,33には、上記棒状突起43,44と同様の
棒状突起47,48を並設して案内空間49,50を各
々形成し、この案内空間49,50を介して挿入された
各薄板38を上記棒状突起群が形成する各挿入空間4
5,46へ案内させるようにしている。尚、上記棒状突
起47,48の代わりに短かい隔壁を並設して各案内空
間を形成するようにしたり、上記したように千鳥状に配
設した棒状突起43,44による棒状突起群を、薄板3
8が挿入される各側壁32,33の入口側まで延長させ
て配列する態様もある。上記したように各挿入空間4
5,46に挿入された各薄板38は、上記台部39,4
0の傾斜面に円弧面が係止状態で載置されるが、該台部
39,40には傾斜面から三角状の係止突片51,52
が突設されている。この係止突片51,52は、上記棒
状突起43,44と同じ間隔でバスケツト31の長手方
向に沿って並設され、隣接する係止突片間には各薄板3
8を挿入する挿入溝53,54が形成される。尚、上記
の係止突片51,52に代えて上記棒状突起43,44
と同様の棒状突起を台部39,40の傾斜面から並列状
に突設させて各薄板38を挿入する挿入空間を形成する
態様もある。更に、上記バスケット31には必要に応じ
て上記した従来例の場合と同様に、薄板移し替え時の位
置決め用の小径突起55と小径孔56、掴持用工具が係
合される掴持用切欠き部57,58、コンベアの送り機
構が係合する係合用切欠き部59,60が設けられる。
【0017】以上の構成によるバスケット31には、多
数の薄板38が上記案内空間49,50を介して挿入空
間45,46及び挿入溝53,54に挿入されて整合状
態で収容され、その際には挿入空間45,46側に円弧
状面を備えた上記各棒状突起43,44による間隔保持
部材が、当該各薄板38の安定保持を行い且つ均一な洗
浄やエッチングあるいは遠心乾燥等の処理を行うのに寄
与する。
【0018】
【考案の効果】本考案の請求項1による薄板処理用バス
ケットでは、外形面が円弧状で点在状態で配列させた各
棒状突起による棒状突起群が、挿入された薄板の両面を
点接触状態で支えて間隔の保持がされるので、連続また
は断続する平板状リブを設けて面接触による間隔保持が
行われた従来技術に比べ、処理液の澱み現象や気泡の発
生が少なくなって処理液の流動を良好にすることができ
ると共に、処理後の液切れも良くて均一な処理が得られ
る構造である。また棒状突起を用いると、収納した薄板
のエッチングや洗浄及び乾燥に最も適合する所望な挿入
空間が得られるように形状や配列を任意に構成すること
が、上記平板状リブを用いた従来技術に比べてきわめて
容易になり、しかもこの棒状突起による間隔保持部材は
バスケットの成型時に一体成型することが可能である。
【0019】本考案の請求項2による薄板処理用バスケ
ットでは、上記棒状突起を断面が円形または縦長の楕円
形で先端側が次第に縮径する円柱状に形成したので、挿
入された薄板に対して必要な間隔保持機能を確保した上
で当該薄板との接触面積が更に少くなるので、処理液の
澱み現象や気泡の発生が一段と少なくなって処理液の流
動を良好にすることができると共に、処理後の液切れも
良くて均一な処理が得られる。
【0020】本考案の請求項3による薄板処理用バスケ
ットでは、上記薄板の挿入側入口に位置する棒状突起は
高さが最も高く底部側に移行するに従って順次高さを低
くするように形成したので、挿入側入口では薄板の挿入
が容易であり、処理液の澱み現象や気泡が発生しやすい
底部側では処理液の流動やを液切れを一段と良好にする
ことができる。
【0021】本考案の請求項4による薄板処理用バスケ
ットでは、上記薄板の挿入側入口に位置する棒状突起は
基部側の径が最も小さく底部側に移行するに従って順次
基部側の径を大きくするように形成したので、薄板との
接触面積が更に少くなって処理液の流動性が良好にな
り、薄板に対して一段と均一な処理性能が得られる。
【0022】本考案の請求項5による薄板処理用バスケ
ットでは、上記棒状突起群は同じ側壁側で上記スリット
を隔てて隣接する各棒状突起の突設位置を互い違いに配
列したので、挿入された薄板が隣接した平板状リブによ
って表裏双方から同時に接触を受けて拘束される従来技
術のようなことがなく、拘束が緩和されて当該薄板が揺
動する遊びを持たせることができ、処理液の流動性が更
に良好になって一段と均一な処理性能が得られる。
【0023】本考案の請求項6による薄板処理用バスケ
ットでは、上記棒状突起群は対面する両側壁間で互いに
対向する各棒状突起の突設位置を互い違いに配列したの
で、挿入された薄板が対向した平板状リブによって対称
位置が同時に接触を受けて拘束される従来技術のような
ことがなく、拘束が緩和されて当該薄板が揺動する遊び
を持たせることができ、処理液の流動性が更に良好にな
って一段と均一な処理性能が得られる。
【0024】本考案の請求項7による薄板処理用バスケ
ットでは、上記薄板の挿入側入口に棒状突起または隔壁
板を並設した案内部材を設け、上記棒状突起群が形成す
る挿入空間へ各薄板を案内させる案内空間を形成したの
で、上記薄板の挿入側入口では厳格な拘束係止を行って
底部側では薄板が揺動する遊びを持たせるように緩やか
な拘束係止を行うように各棒状突起群の収納溝の幅ピッ
チを設定することができるので、この案内部材によって
薄板の挿入を容易にし且つ整合性を良く必要な間隔保持
機能を持たせた状態で、然も処理液の流動性を良好にし
て薄板に対しては一段と均一な処理性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による薄板処理用バスケットの
全体斜視図。
【図2】同バスケットの一部を省略して示す図1のII
−II線に沿った縦断面図。
【図3】同バスケットの図1のIII−III線に沿っ
た縦断面図。
【図4】同バスケットの部分横断面図。
【図5】他の実施例によるバスケットの縦断面図。
【図6】同バスケットの棒状突起を更に改善した図5の
部分断面図。
【図7】従来例による薄板処理用バスケットの全体斜視
図。
【図8】同バスケットの一部を省略して示す図7のVI
II−VIII線に沿った縦断面図。
【図9】同バスケットの図7のIX−IX線に沿った縦
断面図。
【図10】同バスケットの部分横断面図。
【符号の説明】
31 バスケツト 32,33 側壁 34,35 端壁 36,37 窓孔 38 薄板 39,40 台部 41,42 スリット 43,44,47,48 棒状突起 45,46 挿入空間 49,50 案内空間 51,52 係止突片 53,54 挿入溝

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の薄板を収容する上下に開口した方形
    状の容器であって、この容器の長手方向に沿って平行す
    る両側壁には容器の内外を連通させる上下に縦長な多数
    のスリットが所定間隔毎に穿設され、この各スリット間
    に形成された縦長な各側壁の内面には、上記薄板の挿入
    を案内し且つ挿入された薄板の両側端部に係合して当該
    薄板を並列な整合状態に隔置させる間隔保持部材が、対
    面する他方の側壁側へ向けて対向状に突設され、上記両
    側壁の下側には上記間隔保持部材間に挿入された薄板が
    載架される台部が設けられ、上記間隔保持部材は、上記
    スリットの両側に沿って各々間隔をおいた点在状態で配
    列された多数の各棒状突起による棒状突起群で形成さ
    れ、この棒状突起は薄板と接触する外形面を円弧状に形
    成させたことを特徴とする薄板処理用バスケツト。
  2. 【請求項2】上記棒状突起は、断面が円形または縦長の
    楕円形で先端側が次第に縮径する円柱状に形成させた請
    求項(1)に記載の薄板処理用バスケツト。
  3. 【請求項3】上記棒状突起群は高さが異なる各棒状突起
    によって構成され、上記薄板の挿入側入口に位置する棒
    状突起は高さが最も高く形成されると共に、底部側に移
    行するに従って順次高さを低くするように形成させた請
    求項(1)または請求項(2)に記載の薄板処理用バス
    ケツト。
  4. 【請求項4】上記棒状突起群は径が異なる各棒状突起に
    よって構成され、上記薄板の挿入側入口に位置する棒状
    突起は基部側の径が最も小さく形成されると共に、底部
    側に移行するに従って順次基部側の径を大きくするよう
    に形成させた請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の
    薄板処理用バスケツト。
  5. 【請求項5】上記棒状突起群は、同じ側壁側で上記スリ
    ットを隔てて隣接する各棒状突起の突設位置を互い違い
    に配列させた請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の
    薄板処理用バスケツト。
  6. 【請求項6】上記棒状突起群は、対面する両側壁間で互
    いに対向する各棒状突起の突設位置を互い違いに配列さ
    せた請求項(1)〜(5)のいずれかに記載の薄板処理
    用バスケツト。
  7. 【請求項7】上記薄板の挿入側入口には、上記棒状突起
    群で形成した挿入空間へ各薄板を案内させる案内部材が
    設けられ、この案内部材は上記スリット間に上記棒状突
    起群と同一ピッチで並設した棒状突起または隔壁板によ
    って形成させた請求項(1)〜請求項(6)のいずれか
    に記載の薄板処理用バスケツト。
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