JPH0648665A - エレベータ点検装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔指令によりエレベータの点検を行い、点
検結果を中央監視センター６で確認出来るエレベータ点
検装置を得る。 【構成】 中央監視センター６からの遠隔指令により動
作し、エンコーダ１９、光センサ２１等より得られた点
検結果を送信する点検プログラムと、エレベータを制御
する運行プログラムとを有するエレベータ制御装置１２
を設け、上記点検プログラムの実行指令と点検結果を受
信する点検指令プログラムを有する中央監視センター６
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、予めメモリーに格納
したプログラムに基づいて、エレベータを制御するエレ
ベータ制御装置の制御状況を点検するエレベータ点検装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のエレベータ点検装置の構成につい
て図４を参照しながら説明する。図４は、例えば特開昭
６０−６５７１号公報に示された従来のエレベータ点検
装置を示すブロック図である。

【０００３】図４において、１はＣＰＵ（マイクロプロ
セッサ）、２はチェックプログラム及びデーター格納用
のメモリーである記憶装置、３はかご位置情報等を入力
する入力装置、４は走行指令等を出力する出力装置、５
はかご位置等を表示する表示装置である。

【０００４】次に、従来のエレベータ点検装置の動作に
ついて図５を参照しながら説明する。図５は、従来のエ
レベータ点検装置の動作を示すフローチャートである。

【０００５】ステップ５１において、チェックプログラ
ム走行の要否を判定し、否であればステップ５９で引続
きエレベータの運行プログラムにより通常のエレベータ
の運行が継続されるが、要であればステップ５２以降で
チェックプログラム走行が実行されてチェック結果が表
示装置５に表示される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ点検
装置は以上のように構成されているので、該エレベータ
のある現地においてチェックプログラム走行の要否判定
とチェック走行を行うこととなる。従って、据付段階に
おいては問題なく有効な手段であるが、据付後の日常保
守管理上においてはその都度該エレベータのある現地へ
出向かなければならず、時間を要し煩わしいという問題
点があった。

【０００７】この発明は、上記のような問題点を解消す
る為になされたもので、わざわざ該エレベータのある現
地へ出向かなくても遠隔指令により点検を行い、その結
果を確認できるエレベータ点検装置を得ることを目的と
する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タ点検装置は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔１〕 中央監視センターに設けられ、通信回線を通じ
て、点検の実行指令を送信すると共に、点検結果を受信
する点検指令手段。 〔２〕 エレベータ制御装置に設けられ、前記点検実行
指令に基づいてエレベータの制御状況を点検すると共
に、前記点検結果を前記通信回線を通じて送信する点検
手段。

【０００９】

【作用】この発明においては、中央監視センターに設け
られた点検指令手段によって、通信回線を通じて点検の
実行指令が送信され、エレベータ制御装置に組込まれた
点検手段が実行され、また、得られた点検結果が上記中
央監視センターへ報告される。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の実施例１の構成について図
１を参照しながら説明する。図１は、この発明の実施例
１を示す図である。

【００１１】図１において、６は中央監視センターであ
って、点検プログラムの実行指令と点検結果を受信する
点検指令プログラムを有し、エレベータ制御装置１２と
電話回線等の通信回線により接続されている。７はＩ／
Ｏポート、８はＲＡＭ、９はＣＰＵ、１０はＲＯＭ、１
１はＩ／Ｏポート７〜ＲＯＭ１０から構成されたコンピ
ュータである。

【００１２】また、１２は中央監視センター６からの遠
隔指令により動作し、その点検結果を上記中央監視セン
ター６へ報告する点検プログラムと、プログラムに基づ
いてエレベータを制御する運行プログラムを有するエレ
ベータ制御装置であって、Ｉ／Ｏポート１３と、ＲＡＭ
１４、ＣＰＵ１５及びＲＯＭ１６を有するコンピュータ
１７とにより形成されている。

【００１３】さらに、３はかごからなる昇降体で電動機
１８によって動作する巻上機２０によって駆動される。
１９は巻上機２０に取付けられた例えばエレベータ着床
時の制動距離を測定し制動装置（図示せず）の動作状況
を点検するためのエンコーダ、２１は昇降体２２に取付
けられた例えばかごドア（図示せず）の開閉速度を測定
しかごドアの動作状況を点検するためのフォトカプラ等
から構成される光センサである。

【００１４】次に、この発明の実施例１の動作について
図２及び図３を参照しながら説明する。図２は、中央監
視センター６の点検指令プログラムを示すフローチャー
トである。また、図３は、エレベータ制御装置１２の点
検プログラムを示すフローチャートである。

【００１５】まず、点検指令プログラムの動作について
説明する。所定の日時になると自動的に起動される点検
指令プログラムは、ステップ３１において、点検指令デ
ータを作成する。すなわち、複数のエレベータを点検管
理するので、例えば建物単位の管理番号と、号機番号
と、エレベータの制動距離やドアの開閉時間等の点検項
目などと、点検指令コマンドとからなる点検指令データ
を作成する。

【００１６】ステップ３２において、点検指令データを
通信回線を通じてエレベータ制御装置１２に送信する。

【００１７】ステップ３３〜３４において、管理するエ
レベータ制御装置１２からの点検結果データを通信回線
を通じて受信し、所定の様式でプリントアウトする。な
お、ＣＲＴ等の表示装置に単独で、あるいは同時に表示
をしてもよい。

【００１８】つづいて、点検指令プログラムの動作につ
いて説明する。例えば、ステップ４１において、エレベ
ータが運行中であればステップ４２へ進み、中央監視セ
ンターからの点検実行指令があればステップ４３へ進
み、実行指令がなければステップ４７へ進み通常の運行
プログラムによってエレベータの運行が継続される。

【００１９】ステップ４３において、指定された点検項
目に対して点検を実施する。例えばエンコーダ１９を使
用して、エレベータを指定速度で運行し停止指令後の制
動距離を測定して制動装置の動作状況を点検する。つま
り、停止指令後のエンコーダ１９からのパルスをカウン
トすることにより制動距離を算出し、ＲＡＭ１４に記憶
してある所定の制動距離基準値と比較して制動装置の不
具合等を発見する。

【００２０】また、例えば、光センサ２１を使用して、
かごドアの開閉速度を測定してかごドアの動作状況を点
検する。つまり、開閉指令後の光センサ２１からの信号
を検知することによりかごドアの開閉速度を算出し、Ｒ
ＡＭ１４に記憶してある所定の開閉速度基準値と比較し
てかごドアの不具合等を発見する。

【００２１】ステップ４４において、ステップ４３の点
検結果がＲＡＭ１４に記憶される。そして、ステップ４
６において、次の点検項目の指定があればステップ４３
へ戻り、以下同様の動作を行い、指定がなければステッ
プ４６において、ステップ４４で得られた点検結果の記
憶内容が中央監視センター６へ報告、つまり送信され
る。

【００２２】尚、ステップ４３〜４５で示した点検項目
は一例であり、他のいずれの点検項目と点検手段であっ
ても同様な動作を期待できる。又、この実施例１におい
て中央監視センター６への報告だけでなく、その他、エ
レベータ制御装置１２と直結した表示装置にも点検結果
を出力することは勿論可能である。

【００２３】以上の動作により中央監視センター６から
の遠隔実行指令により、エレベータ制御装置１２に組み
込まれた点検プログラムにより、指定された項目の点検
結果が上記中央監視センター６へ報告される。この為、
わざわざエレベータのある現地へ出向かなくてもエレベ
ータの点検結果情報が得られるので効率的な保守が可能
となる。

【００２４】この発明の実施例１は、前述したように、
遠隔指令によりエレベータの点検を行い、点検結果を中
央監視センター６で確認できるエレベータ点検装置を得
ることを目的とする。そこで、中央監視センター６から
の遠隔指令により動作し、エンコーダ１９、光センサ２
１等より得られた点検結果を送信する点検プログラム
と、エレベータを制御する運行プログラムとを有するエ
レベータ制御装置１２を設け、上記点検プログラムの実
行指令と点検結果を受信する点検指令プログラムを有す
る中央監視センター６を設ける。従って、わざわざエレ
ベータのある現地へ出向く煩わしさがなく、効率的な保
守を行うことができるという効果を奏する。

【００２５】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように、中央
監視センターからの指令に基づき、エレベータを点検
し、その点検結果を上記中央監視センターで受信できる
ので、わざわざエレベータのある現地へ出向く煩わしさ
がなく、効率的な保守を行うことができるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１の全体構成を示す図であ
る。

【図２】この発明の実施例１の中央監視センターの動作
を示すフローチャートである。

【図３】この発明の実施例１のエレベータ制御装置の動
作を示すフローチャートである。

【図４】従来のエレベータ点検装置を示すブロック図で
ある。

【図５】従来のエレベータ点検装置の動作を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

６ 中央監視センター １１ コンピュータ １２ エレベータ制御装置 １７ コンピュータ １９ エンコーダ ２１ 光センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央監視センターに設けられ、通信回線
   を通じて、点検の実行指令を送信すると共に、点検結果
   を受信する点検指令手段、及びエレベータ制御装置に設
   けられ、前記点検実行指令に基づいてエレベータの制御
   状況を点検すると共に、前記点検結果を前記通信回線を
   通じて送信する点検手段を備えたことを特徴とするエレ
   ベータ点検装置。