JPH0644859Y2 - 箱内の収容物保護部材 - Google Patents

箱内の収容物保護部材

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JPH0644859Y2
JPH0644859Y2 JP1225592U JP1225592U JPH0644859Y2 JP H0644859 Y2 JPH0644859 Y2 JP H0644859Y2 JP 1225592 U JP1225592 U JP 1225592U JP 1225592 U JP1225592 U JP 1225592U JP H0644859 Y2 JPH0644859 Y2 JP H0644859Y2
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JP
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JP1225592U
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篤志 古江
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篤志 古江
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガラス製やプラスチッ
ク製の瓶などの容器を輸送用の箱内に収容するときに、
容器が衝撃荷重によって破損しないように、容器と箱と
の間に挿入される箱内の収容物保護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス製やプスチック製の瓶を輸送する
場合、輸送中の衝撃により瓶が破損して瓶内の薬品が流
出する事故が発生する虞があるので、図7に示すよう
に、段ボール箱Aの中に2個の瓶Bを梱包するときに
は、段ボール箱Aと瓶Bとの間に形成される隙間とほぼ
同形状の発泡スチロール材の保護部材Dを挿入したり、
或いは、筒形状に形成された段ボールで瓶Bを被覆して
いた。
【0003】輸送中に瓶などの収納容器の破損を防止す
るために、消防法,危険物取扱規定などの規定がある
が、海外へ輸送する場合にはUN法の規定が適用され
る。UN法では、梱包された箱内の収容物が落下試験の
衝撃に耐えなければならないので、収容物を大きな衝撃
から充分に保護することができる収容物保護部材が要求
される。上記の発泡スチロール材の保護部材は、このよ
うな過酷な条件でも満足されるが、次のような課題があ
った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】発泡スチロールで箱内
の隙間と同形状の保護部材を成形するには、専用の型が
必要であるので、大量に生産する場合でないと保護部材
のコストが高価になる問題がある。又、輸送が終わって
開梱した後に、発泡スチロール製の保護部材が、容積が
大きい粗大ごみとなる問題と、強度に不足するために破
損して周囲に飛散し易い欠点があるので、処分が面倒で
あり、塵芥焼却炉で燃焼させると有害ガスの発生や炉内
のかま管が傷み易い等の問題がある。本考案はかかる課
題を解決することを目的とし、再生可能な段ボールを利
用し、切断及び切込み加工した段ボールを折り畳むだけ
で、収容物を大きな衝撃から保護する使用に便利で且つ
安価な収容物保護部材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の収容物保護部材は、厚さがt寸法の段ボー
ル材より成り、箱の内法寸法及び形状にほぼ等しい輪郭
を有し、内部に収容物の挿入孔を形成した基礎板と、該
基礎板の一側に、該基礎板と同形状のn個の折り重ね板
をほぼ(n−1)tの長さの連結板を介して接続し、上
記基礎板の他側に、該基礎板と同形状のm個の折り重ね
板をほぼ(n+m−1)tの長さの連結板を介して接続
し、上記基礎板の両側縁と、上記基礎板の他側の連結板
に接続する一番目の折り重ね板の両側縁とに間隔保持用
の脚部を設け、上記基礎板,連結板,折り重ね板,間隔
保持用の脚部の境界に折り畳み用の切込み線を施して成
るものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された収容物保護部材は、基
礎板の一側を折り畳んで基礎板の上に重ねる。次に、基
礎板の他側を折り畳んで更にその上に重ねると、基礎板
と各折り重ね板の挿入孔が同心に重なって収容物を収容
する挿入孔が形成され、両側縁に間隔保持用の脚部を有
する多層の収容物保護部材が形成される。
【0007】この多層の収容物保護部材を箱の中に挿入
すると、脚部により箱の底壁との間、或いは他の収容物
保護部材との間に間隔が形成され、それぞれの収容物保
護部材が挿入孔に収容された収容物の中間部を保持す
る。積層された収容物保護部材は、多層のため肉厚が厚
くなり、衝撃などの外力に対して充分耐えられる強度を
有する。この収容物保護部材は、従来の発泡スチロール
材よりも容積が小さく、しかも、積み重ねることが出来
るので、開梱したのちの取扱が容易になり、段ボール材
は再生が可能なため、資源として再利用できる。
【0008】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は収容物保護部材Cの展開図であり、平板
状のダンボールより収容物保護部材Cの全体の輪郭を打
抜き切断すると共に、後述する基礎板,各連結板,各折
り重ね板の各エレメント相互の境界に折り畳み用の切込
み線を入れる。収容物保護部材Cのほぼ中央には、箱の
内壁面の内側に形成される四角形とほぼ同様な形状を有
し、内側に2個の収容物Bの挿入孔2が穿設される基礎
板1が設けられる。
【0009】基礎板1の一側(図1において左側)に
は、連結板3を介して2個の折り重ね板4,5が一体的
に連結される。折り重ね板4,5は基礎板1と同形状で
あり、それぞれ2個の挿入孔2が設けられる。連結板2
は、図2及び図3に示すように、基礎板1の上に重ねら
れた折り重ね板4,5の左端を保護する壁となるもの
で、連結板2の長さL1 は、ダンボールの厚さをtと
し、連結される折り重ね板の数をnとした場合に、(n
−1)tの長さとなる。
【0010】従って、2個の折り重ね板4,5の場合に
は、連結板3の長さL1 はダンボールの厚さtとほぼ同
じであり、折り重ね板が1個の場合には、連結板2は不
要となる。図7に示す第二実施例のように、3個の折り
重ね板4,5,6を有する収容物保護部材C1 の場合に
は、連結板2の長さL1 はほぼ2tとなる。このように
折り重ね板が3個の場合には、折り重ね板4,5の間
に、ほぼ長さtとなる第二連結板7が必要となる。
【0011】中央の基礎板1の他側(図1において右
側)に、連結板8を介して2個の折り重ね板9,10を
一体的に連結する。折り重ね板9,10は基礎板1と同
形状であり、それぞれ2個の挿入孔2が設けられる。右
側の折り重ね板9,10は、基礎板1の上に重られた折
り重ね板4,5の上に折り重ねられるものであり、連結
板8は、図3に示すように、各折り重ね板の右端を保護
する壁となる。
【0012】連結板8の長さL2 は、連結板8の方に連
結される折り重ね板の数をmとした場合に、(n+m−
1)tの長さとなる。従って、図2の収容物保護部材C
では、連結板8の長さL2 は3tとなり、図7に第二実
施例の収容物保護部材C1 の場合には長さL2 は4tと
なる。
【0013】基礎板1の両側縁と、連結板8に一番近い
折り重ね板9の両側縁とに間隔保持用の脚部11,12
が延設される。折り重ね板9の両側縁間の寸法L3 は、
基礎板1の両側縁間の寸法よりもほぼ2tだけ小さくな
っているので、直角に折り曲げられた両脚部12が、直
角に折り曲げられた両脚部11の内側に入る。
【0014】そして、基礎板1,連結板3,折り重ね板
4,5,連結片8,折り重ね板9,10,間隔保持用の
脚部11,12境界に、折り畳み用の切込み線が加工さ
れる。この折り畳み用の切込み線は、プレスにより、収
容物保護部材Cの全体の輪郭を打抜き切断と同時に切込
み加工される。
【0015】図6は段ボール箱Aの折り曲げ前の平面図
であり、一方の側壁13の上縁及び下縁に上蓋14及び
底板15が延設され、側壁13の一端に結合代16が、
他端に一方の端壁17が延設される。端壁17には切り
起こし状の指掛け部18が形成され、端壁17の上縁及
び下縁に裏蓋19及び内側底板20が延設され、裏蓋1
9にボトルネックを挿入する孔21が穿設される。
【0016】端壁17の側縁に他方の側壁22が延設さ
れ、側壁22の上縁及び下縁に上蓋14及び底板15が
延設され、側壁22に、指掛け部18を有する他方の端
壁23が延設され、端壁23の上縁及び下縁に、孔21
を有する裏蓋19及び内側底板20が延設される。各側
壁13,22、各端壁17,23、各上蓋14、各底板
15、各裏蓋19、各内側底板20、結合代16の境界
線に、直角に屈曲し易くするための条溝が圧縮により形
成され、段ボール箱Aが図4に示すように組立て、結合
代16を端壁23に固着する。
【0017】段ボール箱Aに収容される瓶Bを、収容物
保護部材Cにより保護するには、先ず、図1に示すよう
に展開された状態の収容物保護部材Cを、次のようにし
て折り重ねる。先ず、折り重ね板4,5を重ね合わせた
状態で基礎板1の上に重ね、次に、折り重ね板9,10
を重ね合わせた状態でその上に重ねると(図2,図3参
照)、基礎板1及び各折り重ね板4,5,9,10によ
り5層の板に形成され、各挿入孔2が同心に重ねられ、
5層の板の両側面は連結板3,8により保護される。
【0018】間隔保持用の脚部11,12を直角に屈曲
すると、コの字形状の収容物保護部材Cとなる(図4参
照)。上蓋14,裏板19を開いた状態の段ボール箱A
に、脚部11,12を下に向けた収容物保護部材Cを挿
入すると、5層の板と段ボール箱Aの底面との間に間隔
が保持される。
【0019】次に、収容物保護部材Cの挿入孔2に瓶B
を挿入し、2個目の収容物保護部材Cを、脚部11,1
2を下に向けて段ボール箱Aの中に挿入すると、脚部1
1,12により間隔が保持される上下の収容物保護部材
Cが、それぞれ瓶Bの中間部を保持する(図5参照)。
本実施例では、段ボール箱Aに挿入する収容物保護部材
Cの数を2個としたが、収容物である瓶Bの大きさによ
り収容物保護部材Cの数を増減することができる。
【0020】本実施例では、収容物保護部材Cに2個の
挿入孔2を設けたが、1個或いは3個以上としてもよ
い。又、挿入孔2の形状は、瓶1の形状に合わせて円形
にしたが、瓶1の形状が多角形の場合には挿入孔2の形
状を多角形にする。但し、挿入孔2の形状を、多数の内
側突起を有する星形に形成し、内側突起を半ば折り曲
げ、その先端で各種形状の容器の外周面を支持するよう
にしてもよい。
【0021】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。収容物保護
部材は、輪郭の切断加工と同時に折り重ね用の切込み加
工を施すことが出来るので、安価に提供することができ
る。収容物保護部材は、多層(本実施例では5層)に構
成されているので、収容物の支持力が大きく、衝撃など
の外力に対して充分耐えられる強度を有する。
【0022】収容物の輸送が終って箱を開梱したときに
は、脚部を90度屈曲して平面に戻すことにより、各収
容物保護部材を積み重ねることが出来るので、従来の発
泡スチロール製の収容物保護部材に比較して容積が小さ
く、しかも、積み重ねが容易なため、回収して輸送する
場合に便利である。又、段ボール材は再生が可能なた
め、資源として再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立前の収容物保護部材の平面図である。
【図2】収容物保護部材を折り重ねる状態を説明する縦
断面図である。
【図3】折り重ねを終了した収容物保護部材の縦断面図
である。
【図4】収容物保護部材の箱詰めを説明する斜視図であ
る。
【図5】収容物と共に箱詰めされた収容物保護部材の縦
断面図である。
【図6】組立前の段ボール箱の平面図である。
【図7】本考案の第二実施例を示す収容物保護部材の折
り重ねる状態を説明する正面図である。
【図8】収容物保護部材の従来例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A 段ボール箱 B 瓶 C,C1 収容物保護部材 1 基礎板 2 挿入孔 3,8 連結板 4,5 折り重ね板 9,10 折り重ね板 11,12 間隔保持用の脚部 13,22 側壁 14 上板 15 底板 17,23 端板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さがt寸法の段ボール材より成り、 箱の内法寸法及び形状にほぼ等しい輪郭を有し、内部に
    収容物の挿入孔を形成した基礎板と、該基礎板の一側
    に、該基礎板と同形状のn個の折り重ね板をほぼ(n−
    1)tの長さの連結板を介して接続し、 上記基礎板の他側に、該基礎板と同形状のm個の折り重
    ね板をほぼ(n+m−1)tの長さの連結板を介して接
    続し、 上記基礎板の両側縁と、上記基礎板の他側の連結板に接
    続する一番目の折り重ね板の両側縁とにそれぞれ間隔保
    持用の脚部を設け、 上記基礎板,連結板,折り重ね板,間隔保持用の脚部の
    境界に折り畳み用の切込み線を施して成る箱内の収容物
    保護部材。
JP1225592U 1992-03-12 1992-03-12 箱内の収容物保護部材 Expired - Lifetime JPH0644859Y2 (ja)

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JPH0572777U JPH0572777U (ja) 1993-10-05
JPH0644859Y2 true JPH0644859Y2 (ja) 1994-11-16

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JPH0572777U (ja) 1993-10-05

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