JPH0642775A - 空調換気装置 - Google Patents

空調換気装置

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JPH0642775A
JPH0642775A JP4198352A JP19835292A JPH0642775A JP H0642775 A JPH0642775 A JP H0642775A JP 4198352 A JP4198352 A JP 4198352A JP 19835292 A JP19835292 A JP 19835292A JP H0642775 A JPH0642775 A JP H0642775A
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exhaust
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Takashi Naito
内藤  孝
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置上の対応性を向上させるべく、接続口位
置の多様化を計る。 【構成】 投影平面形状が基本的に同じの二個以上の箱
型ユニットを階層形態に積み重ねた構成で、各箱型ユニ
ットは、箱体5a,5b,内に熱交換素子6又は給気用
と排気用の各送風機16,17等の機能構成部品をそれ
ぞれ組み込んだ基本構造を持ち、箱体5a,5b内には
出入口を有する内部通風路9a,9bが、組込まれてい
る機能構成部品を機能態におく状態に形成され、基本構
造の外側には箱体5a,5bの外殻とで二系統の積層方
向に走る連絡通風路10a,10bを画成する外箱11
a,11bを有し、箱型ユニットの積み重ねにより、各
連絡通風路10a,10b同士及び連絡通風路10a,
10bと各内部通風路9a,9bとが連通し合い、外気
を通す一連の給気通風路と室内空気を通す一連の排気通
風路とが構成されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は給気する外気と排気す
る室内空気との間で熱交換させる空調換気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来における空調換気装置は例えば、発
明協会公開技報の公技番号88ー10622に開示され
ているようなものである。基本的には箱型の本体に、機
能構成部品として熱交換素子と給気用と排気用の送風機
を組込み、本体内にこれらの機能構成部品を機能態にお
く形態に給気通風路と排気通風路を全経路において独立
状態で形成したものである。本体には給気通風路と排気
通風路の各出入口がダクト接続可能な接続口として設け
られ、ダクトを通じて外気が給気通風路へ吸い込まれ、
接続口からダクトを経て室内へ供給される。また室内空
気もダクトを通じて排気通風路に吸い込まれ、接続口か
らダクトを経て室外へ排気される。給気流と排気流とは
本体に内蔵されている熱交換素子を通過する間に熱交換
され、排気流の持つ熱の回収が行なわれ、状態量の変動
の少ない冷暖房負荷の軽減が可能な室内換気が実施され
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
調換気装置においては、その内部構造上、ダクトを接続
する接続口の本体における位置が前後とか両側とかに殆
ど一律に規定されてしまうため、設置場所や設置条件が
接続口の位置に適合しない場合が多く、設置現場でのダ
クトの配管引き回しの工夫により対応している。例え
ば、冷暖房用の空調機を換気装置に近接して併設するよ
うな場合や外気を取り入れたい外壁が限定されているよ
うな場合ではかなり複雑で面倒な配管引き回しを強いら
れることになる。
【0004】この発明はかかる従来の課題を解決するた
めになされたもので、設置場所に応じダクト配管の容易
な位置に接続を構成できる、適応性の高い空調換気装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る空調換
気装置は、投影平面形状が基本的に同じの二個以上の箱
型ユニットを階層形態に積み重ねた構成で、その各箱型
ユニットは、箱体内に熱交換素子又は送風機等の空調に
係る機能構成部品をそれぞれ機能別に組み込んだ基本構
造を持ち、その箱体内には出入口を有する内部通風路
が、組込まれている各機能構成部品を機能態におく状態
に形成され、かつ基本構造の外側には箱体の外殻とで二
系統四列の積層方向に走る連絡通風路を画成する外箱を
有し、箱型ユニットの積み重ねにより、各連絡通風路同
士及び連絡通路と各内部通風路とが連通し合い、外気を
通す一連の給気通風路と室内空気を通す一連の排気通風
路とが相互に独立状態に構成されるものである。
【0006】第2の発明に係る空調換気装置は、特に箱
型ユニットのなかに、外気を加熱や冷却や加湿等の処理
をする空気加工部品を機能構成部品としているものを含
んでいるものである。
【0007】第3の発明に係る空調換気装置は、特に最
上段に、その下段の給気通風路と排気通風路の各出入口
端を、ダクト接続可能な接続口に振り分ける給排気端末
ユニットを積層したものである。
【0008】第4の発明に係る空調換気装置は、特に給
気通風路と排気通風路とに熱交換素子を経ない開閉可能
なバイパスを併設したものである。
【0009】第5の発明に係る空調換気装置は、特に給
気通風路と排気通風路との各出入口端が、ダクト接続可
能の接続口として外箱に設けられているものである。
【0010】第6の発明に係る空調換気装置は、特に各
箱型ユニットの箱体部分を共通の箱体で構成して一つの
ユニットとなし、各外箱部分も共通の構造にしたもので
ある。
【0011】
【作用】第1の発明においては、全体が階層構造で、各
機能的に分かれた各階層が外箱による連絡通風路によ
り、連通し合い外気を通す一連の給気通風路と室内空気
を通す一連の排気通風路とが構成されるので、連絡通路
に対しても、階層端の箱型ユニットの内部通風路に対し
ても接続口を配設でき、基本構成を変えることなく設置
場所に応じた多様な接続口位置を採ることができるよう
になる。
【0012】第2の発明においては、特に特別な配管を
要せずに空気質を加工する機能を持つ空調装置が得られ
る。
【0013】第3の発明においては、装置の上面に接続
口を集合化でき、給排気端末ユニットにより各接続口の
配列を設置条件に応じて変えることができるようにな
る。
【0014】第4の発明においては、特に熱交換をさせ
ない普通換気が大風量で効率よく行なうことができるよ
うになる。
【0015】第5の発明においては、特に給気通風路と
排気通風路との各出入口端が、ダクト接続可能の接続口
として外箱に設けられているので、側方での配管処理に
都合のよい設置場所に対する対応性が備わることにな
る。
【0016】第6の発明においては、特に構成部分が少
なくなり管理がし易いものとなる。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例を示す空調換気装置
の分解斜視図で、図2と図3はそれぞれ組立て状態の斜
視図である。
【0018】この空調装置は、図1により示すようにい
くつかの箱型ユニットの積み重ねにより階層構造をなす
ものである。各箱型ユニットは、投影平面形状が基本的
に同じで、箱体内に空調に係る機能構成部品をそれぞれ
機能別に組み込んだ基本構造を持っていて、機能面から
熱交換ユニット1、送風ユニット2、空気質加工ユニッ
ト3、給排気端末ユニット4の4種類からなる。熱交換
ユニット1と送風ユニット2とは空調換気装置を構成す
るうえで必要不可欠な基本ユニットである。以下にユニ
ット別にその構成を説明する。
【0019】熱交換ユニット1は最下層を構成し、有底
の箱体5a内に機能構成部品として熱交換素子6と粗塵
用フィルタ7と高性能フィルタ8を組み込んだ基本構造
を持ち、その箱体5a内にはそれぞれ出入口を有する独
立した二系統の内部通風路9aが、組込まれている上記
各機能構成部品を機能態におく状態に形成されている。
箱体5aの両側には、箱体5aの外殻とで積層方向に走
る2列ずつの連絡通風路10aが外箱11aの装着によ
り形成されている。
【0020】熱交換ユニット1の図1における右側正面
寄りの連絡通風路10aは、上下方向の中間部において
隔壁12で閉止され、閉止部分の箱体5a側面に開口し
た内部通風路9aの入口開口に連絡している。この入口
開口に続く箱体5a内の内部通風路9aは箱体5aの前
面上半分に横方向に、組込まれている熱交換素子6の一
方の作動流体通路の臨む面に沿って形成されている。こ
の内部通風路9aの臨む熱交換素子6の作動流体通路
は、箱体5aの背面側に斜め下向きに続き、箱体5aの
背面下半分に横方向に形成された内部通風路9aに開口
している。この内部通風路9aは箱体5aの側面に開口
した出口開口に連絡し、出口開口により右側背面寄りの
連絡通風路10aに通じている。この一連の通風路は、
熱交換ユニット1における排気通風路を形成している。
【0021】また、図1における左側背面寄りの連絡通
風路10aは、上下方向の中間部に設けられた隔壁12
に設けられた開口部から縦方向の仕切りのない外箱11
aの下部に通じ、箱体5aの左側正面寄りの下部に開口
した内部通風路9aの入口開口に連絡している。この入
口開口に続く箱体5a内の内部通風路9aは箱体5aの
正面下半分に横方向に、組込まれている熱交換素子6の
他方の作動流体通路の臨む面に沿って形成されている。
この内部通風路9aの臨む熱交換素子6の作動流体通路
は、箱体5aの背面側に斜め上向きに続き、箱体5aの
背面上半分に横方向に形成された内部通風路9aに開口
している。この内部通風路9aは箱体5aの背面側に組
込まれた高性能フィルタ8の入口に通じている。高性能
フィルタ8の出口は箱体5aの背面側に上向きに開口し
ている。この一連の通風路は、熱交換ユニット1におけ
る給気通風路を形成している。この給気通風路には熱交
換素子6を迂回し直接高性能フィルタ8の入口に至るバ
イパス13が設けられている。このバイパス13は隔壁
12に設けられた開口部と直角をなす箱体5aの左側面
に開設したバイパス開口の開放により形成される。隔壁
12の開口部とバイパス開口とはダンパ14により一方
が開放されたとき他方は閉止されるようになっている。
【0022】熱交換ユニット1の箱体5a前面には開閉
可能の点検蓋15で閉止されている点検口が設けられ、
熱交換素子6の両作動流体通路の各入口側に装着された
粗塵用フィルタ7及び熱交換素子6ならびに高性能フィ
ルタ8の保守点検がこの点検口から行なうことができる
ようになっている。
【0023】送風ユニット2は上述の熱交換ユニット1
の上に積み重ねられる。この送風ユニット2は、箱体5
b内に機能構成部品として給気用送風機16と排気用送
風機17とを組み込んだ基本構造を持ち、その箱体5b
内にはそれぞれ出入口を有する独立した二系統の内部通
風路9bが、各送風機を主体として形成されている。給
気用送風機16と排気用送風機17はそれぞれの回転軸
が概ね平行となるように左右に併設され、それらの電動
機18はいずれも箱体5bの正面側に揃えて取り付けら
れている。これにより正面側からの保守点検が容易にな
り、図例のように回転方向も揃えた場合には両送風機の
電動機18及び輻流羽根を共通部品とすることができ
る。箱体5bの両側には、箱体5bの外殻とで積層方向
に走る2列ずつの連絡通風路10bが外箱11bの装着
により形成されている。
【0024】送風ユニット2の図1における右側正面寄
りの連絡通風路10bは、そのまま下端が開放してい
て、熱交換ユニット1に積み重ねることにより、熱交換
ユニット1の右側正面寄りの連絡通風路10aの上端と
整合し連通する。また、右側背面寄りの連絡通風路10
bは上下方向中間部で隔壁12により閉止され、上側は
箱体5bの側面に開口した排気用送風機17の吹出口に
連絡し、下側は箱体5bの側面に開口した排気用送風機
17の吸込口に通じる入口に連絡し、さらに下側の下端
は熱交換ユニット1に積み重ねることにより、熱交換ユ
ニット1の右側背面寄りの連絡通風路10aの上端と整
合し連通する。右側の正面寄りと背面寄りの各連絡通風
路10bはそれらを仕切っている縦方向仕切板19の下
寄りの位置にダンパ20により開閉される連絡開口が設
けられている。連絡開口を開閉するダンパ20は、連絡
開口の開放時には背面寄りの連絡通風路10bの下端を
閉止し、熱交換素子6を通らず直接排気用送風機17に
通じるバイパス21を形成する。
【0025】また、図1における左側背面寄りの連絡通
風路10bは、そのまま下端が開放していて、熱交換ユ
ニット1に積み重ねることにより、熱交換ユニット1の
左側背面寄りの連絡通風路10aの上端と整合し連通す
る。左側正面寄りの連絡通風路10bは上端において隔
壁12により閉止されている。熱交換ユニット1の給気
通風路の出口側端末部は、熱交換ユニット1の背面側上
部に高性能フィルタ8の出口として開放しているが、送
風ユニット2の積み重ねにより、送風ユニット2の箱体
5bの底に形成され、給気用送風機16の吸込口に通じ
る内部通風路9bの入口に整合し、連通する。送風ユニ
ット2の給気用送風機16の吹出口は、箱体5bの左寄
り背後部に上向きに開放している。
【0026】空気質加工ユニット3は送風ユニット2の
上層階を構成し、箱体5c内に機能構成部品として冷温
水コイル22と加湿素子23及び給水タンクを組み込ん
だ基本構造を持ち、その箱体5c内には内部通風路9c
が形成されている。箱体5cの両側には、箱体5cの外
殻とで積層方向に走る2列ずつの連絡通風路10cが外
箱11cの装着により形成されている。
【0027】空気質加工ユニット3の図1における右側
正面寄りの連絡通風路10cは、そのまま下端が開放し
ていて、送風ユニット2に積み重ねることにより、送風
ユニット2の右側正面寄りの連絡通風路10bの上端と
整合し連通する。右側背面寄りの連絡通風路10cは側
方が箱体5cの背面側上部に画成された横長の連絡通路
24に通じ、下端はそのまま開放していて、送風ユニッ
ト2に積み重ねることにより、送風ユニット2の右側背
面寄りの連絡通風路10bの上端と整合し、連通する。
また、図1における左側背面寄りの連絡通風路10c
は、そのまま下端が開放していて、送風ユニット2に積
み重ねることにより、送風ユニット2の左側背面寄りの
連絡通風路10bの上端と整合し連通する。左側正面寄
りの連絡通風路10cは上端において隔壁12により閉
止されている。箱体5cの背面側下端には内部通風路9
cの入口が下向きに開口し、送風ユニット2の給気用送
風機16の吹出口と整合し、連通する。内部通風路9c
はこの入口から加湿素子23及び冷温水コイル22の並
ぶ部分から箱体5cの正面に続き、箱体5cの正面側に
おいて上向きに横長の出口として開放している。
【0028】給排気端末ユニット4は最上階を構成し、
無底で有蓋の箱体5d内に縦方向の仕切り25により4
区分され、各区分毎の蓋側にダクト26との接続構造を
持つ接続口27が上向きに設けられている。4区分の各
部分はそれぞれ空気質加工ユニット3の上面における区
分と同じでこれらに整合する。
【0029】上述の構成の熱交換ユニット1、送風ユニ
ット2、空気質加工ユニット3、給排気端末ユニット4
を下から順に積み上げ、階層構造にすると、外気を取り
入れるための給気通風路と室内空気を排気するための排
気通風路がそれぞれ独立状態に一連の経路として構成さ
れ、空気質加工機能付きの空調換気装置となる。なお、
図における矢印イとロはそれぞれ排気流の熱交換前と熱
交換後の流れを示し、矢印ハとニはそれぞれ給気流の熱
交換前と熱交換後の流れを示している。また、空気質加
工ユニット3を割愛した基本的な装置では、縦方向の仕
切り25の位置を変えて、送風ユニット2の上面の区分
に整合する区分にした給排気端末ユニット4を送風ユニ
ット2の上に重ねればよい。ダンパ14,20について
は、遠隔操作により換気モードに応じて自動的に動作さ
れる。
【0030】即ち、この空調換気装置では一連の排気通
風路の熱交換前の流れの通る部分の排気用送風機17よ
り上流であればいずれに対して室内空気を吸い込ませる
接続口27を設けてもよく、排気通風路の熱交換後の流
れの通る部分の排気用送風機17より下流であればいず
れに対して室内空気を排気する排気用の接続口27を設
けてもよい。また、一連の給気通風路の熱交換前の流れ
の通る部分の給気用送風機16より上流であればいずれ
に対して外気を吸い込ませる接続口27を設けてもよ
く、給気通風路の熱交換後の流れの通る部分の給気用送
風機16より下流であればいずれに対して外気を室内へ
吹き出す給気のための接続口27を設けてもよい。給排
気端末ユニット4を使えば最上部に各接続口27を集合
的に配置させることができ、給排気端末ユニット4との
併用で上部と側面とに各接続口27を分配させることも
できる(図2)。従って、設置空間の限定の多い場所で
も接続口27の位置の設定によりダクト配管引き回しを
単純化でき、設置工事が平易になる。また、階層構造の
縦型であるため、例えば建物の柱間等の空間への据え付
けも容易で、機能構成部品の保守点検も全て前面におい
て実施できるので好都合である。
【0031】さらには、各ユニットにおける連絡通風路
10a,10b,10cと内部通風路9a,9b,9c
との連絡関係を上述とは左右逆に、連絡通風路10a,
10b,10cの閉止位置も左右逆にすることにより、
図3に示すように各接続口27の位置を変えることもで
きる。この場合において必要な部分を開閉できる構造に
し、隔壁12も係脱可能、即ち追加や割愛を可能に構成
しておくことで現場での対応も可能であり、基本構造の
構成上の変更は要しない。即ち、この空調換気装置では
設置場所や設置条件に応じた多様な接続口27の位置を
設定できる。また、各バイパス13,21を開通させる
ことにより、熱交換素子6を通らない給排気ができ、風
量の低減を伴わない給排気による大風量の普通換気が実
施できる。
【0032】実施例2.図4はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図で、図5及び図6はそれ
ぞれ組立て状態の斜視図である。
【0033】この空調換気装置は、上述の実施例1のも
のの給排気端末ユニット4をめくら蓋28に換え、最上
階のユニットの上面を閉蓋し、連絡通風路10b,10
cを形成する外箱11b,11cに各接続口27を設け
たもので、それ以外の基本構造は実施例1のものと殆ど
変らない。即ち、熱交換ユニット1の左側前面寄りの連
絡通風路10aに室内空気の吸い込み用の接続口27を
設け、送風ユニット2の左側前面寄りの連絡通風路10
bの下部に外気の給気のための接続口27を設け、送風
ユニット2の左側背面寄りの連絡通風路10bの上部に
外気の吸い込み用の接続口27を設け、空気質加工ユニ
ット3の左側背面寄りの連絡通風路10cに排気のため
の接続口27を設け、これらを各連絡通風路10a,1
0b,10cと内部通風路9a,9b,9cとで連絡さ
せ、給気通風路と排気通風路とを構成したものである。
この実施例では図5のように一側に各接続口27を集合
させることもできる。室内空気を吸い込むための接続口
27については、送風ユニット2の右側前面寄りの連絡
通風路10bに対して配設してもよく、給気のための接
続口27も空気質加工ユニット3の右側前面寄りの連絡
通風路10cに配設してもよい。さらに、図6に示すよ
うに接続口27を図4とは逆に右側側に集合させること
もできる。
【0034】この実施例では横方向にダクト配管すると
都合のよい設置条件に適合できる。その他の構成及び機
能は前記した実施例1のものと同じで、説明は省略す
る。
【0035】実施例3.図7はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図である。この実施例の空
調換気装置は、実施例1における熱交換ユニット1、送
風ユニット2、空気質加工ユニット3等を外箱11a,
11b,11cを別にして、各箱体5a,5b,5cを
共通の箱体5として大きな総体ユニットを構成し、左右
の外箱11を一連ものとして構成したもので、外箱11
を設置場所に応じて換えることにより実施例1と同様の
作用効果が得られるうえ、積層部分が共通化されている
ので管理しやすい特徴がある。なお、総体ユニットの内
部構造は実施例1の熱交換ユニット1、送風ユニット
2、空気質加工ユニット3のそれと同じであるので説明
は省略する。
【0036】実施例4.図8はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図である。この実施例の空
調換気装置は、実施例1における熱交換ユニット1にダ
クト接続する独立した給排気端末ユニットを外壁処理ユ
ニット29として備えたものである。外壁処理ユニット
29は、独立してダクト配管工事等が可能に構成され、
防災用あるいは外気侵入防止用の風路ダンパ30や温度
ヒューズのセンサ素子等が全て前面からの保守点検を可
能に集合的に配設されている。設置にあたっては外壁処
理ユニット29を先に単独に設置し、これに空調装置を
ダクトにより接続することになる。
【0037】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、この発明によればいずれも、設置場所に応じダク
ト配管の容易な位置に出入口を構成でき、設置に関する
適応性が向上する。特に第1の発明によれば、全体が階
層構造で、各機能的に分かれた各階層が外箱による連絡
通風路により、連通し合い外気を通す一連の給気通風路
と室内空気を通す一連の排気通風路とが構成されるの
で、連絡通路に対しても、階層端の箱型ユニットの内部
通風路に対しても接続口を配設でき、基本構成を変える
ことなく設置場所に応じた多様な接続口位置を採ること
ができる。
【0038】第2の発明によれば、特に特別な配管を要
せずに空気質を加工する機能を持つ空調装置とすること
ができる。
【0039】第3の発明によれば、特に装置の上面に接
続口を集合化でき、給排気端末ユニットにより各接続口
の配列を設置条件に応じて変えることができる。
【0040】第4の発明によれば、特に熱交換をさせな
い普通換気が大風量で効率よく行なうことができる。
【0041】第5の発明によれば、特に給気通風路と排
気通風路との各出入口端が、ダクト接続可能の接続口と
して外箱に設けられているので、側方での配管処理に都
合のよい設置場所に対する対応性が高いものとなる。
【0042】第6の発明によれば、特に構成部分が少な
くなり管理がし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す空調換気装置の分解斜
視図である。
【図2】この発明の実施例を示す空調換気装置の組立て
状態の斜視図である。
【図3】同じくこの発明の実施例を示す空調換気装置の
組立て状態の斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の組
立て状態の斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の組
立て状態の斜視図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 熱交換ユニット 2 送風ユニット 3 空気質加工ユニット 4 給排気端末ユニット 5 箱体 5a 箱体 5b 箱体 5c 箱体 5d 箱体 6 熱交換素子 9a 内部通風路 9b 内部通風路 9c 内部通風路 10a 連絡通風路 10b 連絡通風路 10c 連絡通風路 11 外箱 11a 外箱 11b 外箱 11c 外箱 13 バイパス 16 給気用送風機 17 排気用送風機 21 バイパス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 空調換気装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は給気する外気と排気す
る室内空気との間で熱交換させる空調換気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来における空調換気装置は例えば、発
明協会公開技報の公技番号88ー10622に開示され
ているようなものである。基本的には箱型の本体に、機
能構成部品として熱交換素子と給気用と排気用の送風機
を組込み、本体内にこれらの機能構成部品を機能態にお
く形態に給気通風路と排気通風路を全経路において独立
状態で形成したものである。本体には給気通風路と排気
通風路の各出入口がダクト接続可能な接続口として設け
られ、ダクトを通じて外気が給気通風路へ吸い込まれ、
接続口からダクトを経て室内へ供給される。また室内空
気もダクトを通じて排気通風路に吸い込まれ、接続口か
らダクトを経て室外へ排気される。給気流と排気流とは
本体に内蔵されている熱交換素子を通過する間に熱交換
され、排気流の持つ熱の回収が行なわれ、状態量の変動
の少ない冷暖房負荷の軽減が可能な室内換気が実施され
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
調換気装置においては、その内部構造上、ダクトを接続
する接続口の本体における位置が前後とか両側とかに殆
ど一律に規定されてしまうため、設置場所や設置条件が
接続口の位置に適合しない場合が多く、設置現場でのダ
クトの配管引き回しの工夫により対応している。例え
ば、冷暖房用の空調機を換気装置に近接して併設するよ
うな場合や外気を取り入れたい外壁が限定されているよ
うな場合ではかなり複雑で面倒な配管引き回しを強いら
れることになる。
【0004】この発明はかかる従来の課題を解決するた
めになされたもので、設置場所に応じダクト配管の容易
な位置に接続を構成できる、適応性の高い空調換気装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る空調換
気装置は、投影平面形状が基本的に同じの二個以上の箱
型ユニットを階層形態に積み重ねた構成で、その各箱型
ユニットは、箱体内に熱交換素子又は送風機等の空調に
係る機能構成部品をそれぞれ機能別に組み込んだ基本構
造を持ち、その箱体内には出入口を有する内部通風路
が、組込まれている各機能構成部品を機能態におく状態
に形成され、かつ基本構造の外側には箱体の外殻とで二
系統四列の積層方向に走る連絡通風路を画成する外箱を
有し、箱型ユニットの積み重ねにより、各連絡通風路同
士及び連絡通路と各内部通風路とが連通し合い、外気を
通す一連の給気通風路と室内空気を通す一連の排気通風
路とが相互に独立状態に構成されるものである。
【0006】第2の発明に係る空調換気装置は、特に箱
型ユニットのなかに、外気を加熱や冷却や加湿等の処理
をする空気加工部品を機能構成部品としているものを含
んでいるものである。
【0007】第3の発明に係る空調換気装置は、特に最
上段に、その下段の給気通風路と排気通風路の各出入口
端を、ダクト接続可能な接続口に振り分ける給排気端末
ユニットを積層したものである。
【0008】第4の発明に係る空調換気装置は、特に給
気通風路または排気通風路または両通風路とに熱交換素
子を経ない開閉可能なバイパスを併設したものである。
【0009】第5の発明に係る空調換気装置は、特に給
気通風路と排気通風路との各出入口端が、ダクト接続可
能の接続口として外箱に設けられているものである。
【0010】第6の発明に係る空調換気装置は、特に各
箱型ユニットの箱体部分をあらかじめ一つのユニットと
なし、各外箱部分も共通の構造にしたものである。
【0011】第7の発明に係る空調換気装置は、特に独
立に配管工事を可能に構成された外壁処理ユニットに対
してユニット構成の空調装置を接続するようにしたもの
である。
【0012】
【作用】第1の発明においては、全体が階層構造で、各
機能的に分かれた各階層が外箱による連絡通風路によ
り、連通し合い外気を通す一連の給気通風路と室内空気
を通す一連の排気通風路とが構成されるので、連絡通路
に対しても、階層端の箱型ユニットの内部通風路に対し
ても接続口を配設でき、基本構成を変えることなく設置
場所に応じた多様な接続口位置を採ることができるよう
になる。
【0013】第2の発明においては、特に特別な配管を
要せずに空気質を加工する機能を持つ空調装置が得られ
る。
【0014】第3の発明においては、装置の上面に接続
口を集合化でき、給排気端末ユニットにより各接続口の
配列を設置条件に応じて変えることができるようにな
る。
【0015】第4の発明においては、特に熱交換をさせ
ない普通換気が大風量で効率よく行なうことができるよ
うになる。
【0016】第5の発明においては、特に給気通風路と
排気通風路との各出入口端が、ダクト接続可能の接続口
として外箱に設けられているので、側方での配管処理に
都合のよい設置場所に対する対応性が備わることにな
る。
【0017】第6の発明においては、特に変更構成部分
が少なくなり管理がし易いものとなる。
【0018】第7の発明においては、特に外壁への取り
付けを装置全体を扱うことなく外壁処理ユニットの取扱
で完了でき、設置工事が簡易になる。
【0019】
【実施例】 実施例1.図1はこの発明の実施例を示す空調換気装置
の分解斜視図で、図2と図3はそれぞれ組立て状態の斜
視図である。
【0020】この空調装置は、図1により示すようにい
くつかの箱型ユニットの積み重ねにより階層構造をなす
ものである。各箱型ユニットは、投影平面形状が基本的
に同じで、箱体内に空調に係る機能構成部品をそれぞれ
機能別に組み込んだ基本構造を持っていて、機能面から
熱交換ユニット1、送風ユニット2、空気質加工ユニッ
ト3、給排気端末ユニット4の4種類からなる。熱交換
ユニット1と送風ユニット2とは空調換気装置を構成す
るうえで必要不可欠な基本ユニットである。以下にユニ
ット別にその構成を説明する。
【0021】熱交換ユニット1は最下層を構成し、有底
の箱体5a内に機能構成部品として熱交換素子6と粗塵
用フィルタ7と高性能フィルタ8を組み込んだ基本構造
を持ち、その箱体5a内にはそれぞれ出入口を有する独
立した二系統の内部通風路9aが、組込まれている上記
各機能構成部品を機能態におく状態に形成されている。
箱体5aの両側には、箱体5aの外殻とで積層方向に走
る2列ずつの連絡通風路10aが外箱11aの装着によ
り形成されている。
【0022】熱交換ユニット1の図1における右側正面
寄りの連絡通風路10aは、上下方向の中間部において
隔壁12で閉止され、閉止部分の箱体5a側面に開口し
た内部通風路9aの入口開口に連絡している。この入口
開口に続く箱体5a内の内部通風路9aは箱体5aの前
面上半分に横方向に、組込まれている熱交換素子6の一
方の作動流体通路の臨む面に沿って形成されている。こ
の内部通風路9aの臨む熱交換素子6の作動流体通路
は、箱体5aの背面側に斜め下向きに続き、箱体5aの
背面下半分に横方向に形成された内部通風路9aに開口
している。この内部通風路9aは箱体5aの側面に開口
した出口開口に連絡し、出口開口により右側背面寄りの
連絡通風路10aに通じている。この一連の通風路は、
熱交換ユニット1における排気通風路を形成している。
【0023】また、図1における左側背面寄りの連絡通
風路10aは、上下方向の中間部に設けられた隔壁12
に設けられた開口部から縦方向の仕切りのない外箱11
aの下部に通じ、箱体5aの左側正面寄りの下部に開口
した内部通風路9aの入口開口に連絡している。この入
口開口に続く箱体5a内の内部通風路9aは箱体5aの
正面下半分に横方向に、組込まれている熱交換素子6の
他方の作動流体通路の臨む面に沿って形成されている。
この内部通風路9aの臨む熱交換素子6の作動流体通路
は、箱体5aの背面側に斜め上向きに続き、箱体5aの
背面上半分に横方向に形成された内部通風路9aに開口
している。この内部通風路9aは箱体5aの背面側に組
込まれた高性能フィルタ8の入口に通じている。高性能
フィルタ8の出口は箱体5aの背面側に上向きに開口し
ている。この一連の通風路は、熱交換ユニット1におけ
る給気通風路を形成している。この給気通風路には熱交
換素子6を迂回し直接高性能フィルタ8の入口に至るバ
イパス13が設けられている。このバイパス13は隔壁
12に設けられた開口部と直角をなす箱体5aの左側面
に開設したバイパス開口の開放により形成される。隔壁
12の開口部とバイパス開口とはダンパ14により一方
が開放されたとき他方は閉止されるようになっている。
【0024】熱交換ユニット1の箱体5a前面には開閉
可能の点検蓋15で閉止されている点検口が設けられ、
熱交換素子6の両作動流体通路の各入口側に装着された
粗塵用フィルタ7及び熱交換素子6ならびに高性能フィ
ルタ8の保守点検がこの点検口から行なうことができる
ようになっている。
【0025】送風ユニット2は上述の熱交換ユニット1
の上に積み重ねられる。この送風ユニット2は、箱体5
b内に機能構成部品として給気用送風機16と排気用送
風機17とを組み込んだ基本構造を持ち、その箱体5b
内にはそれぞれ出入口を有する独立した二系統の内部通
風路9bが、各送風機を主体として形成されている。給
気用送風機16と排気用送風機17はそれぞれの回転軸
が概ね平行となるように左右に併設され、それらの電動
機18はいずれも箱体5bの正面側に揃えて取り付けら
れている。これにより正面側からの保守点検が容易にな
り、図例のように回転方向も揃えた場合には両送風機の
電動機18及び輻流羽根を共通部品とすることができ
る。箱体5bの両側には、箱体5bの外殻とで積層方向
に走る2列ずつの連絡通風路10bが外箱11bの装着
により形成されている。
【0026】送風ユニット2の図1における右側正面寄
りの連絡通風路10bは、そのまま下端が開放してい
て、熱交換ユニット1に積み重ねることにより、熱交換
ユニット1の右側正面寄りの連絡通風路10aの上端と
整合し連通する。また、右側背面寄りの連絡通風路10
bは上下方向中間部で隔壁12により閉止され、上側は
箱体5bの側面に開口した排気用送風機17の吹出口に
連絡し、下側は箱体5bの側面に開口した排気用送風機
17の吸込口に通じる入口に連絡し、さらに下側の下端
は熱交換ユニット1に積み重ねることにより、熱交換ユ
ニット1の右側背面寄りの連絡通風路10aの上端と整
合し連通する。右側の正面寄りと背面寄りの各連絡通風
路10bはそれらを仕切っている縦方向仕切板19の下
寄りの位置にダンパ20により開閉される連絡開口が設
けられている。連絡開口を開閉するダンパ20は、連絡
開口の開放時には背面寄りの連絡通風路10bの下端を
閉止し、熱交換素子6を通らず直接排気用送風機17に
通じるバイパス21を形成する。
【0027】また、図1における左側背面寄りの連絡通
風路10bは、そのまま下端が開放していて、熱交換ユ
ニット1に積み重ねることにより、熱交換ユニット1の
左側背面寄りの連絡通風路10aの上端と整合し連通す
る。左側正面寄りの連絡通風路10bは上端において隔
壁12により閉止されている。熱交換ユニット1の給気
通風路の出口側端末部は、熱交換ユニット1の背面側上
部に高性能フィルタ8の出口として開放しているが、送
風ユニット2の積み重ねにより、送風ユニット2の箱体
5bの底に形成され、給気用送風機16の吸込口に通じ
る内部通風路9bの入口に整合し、連通する。送風ユニ
ット2の給気用送風機16の吹出口は、箱体5bの左寄
り背後部に上向きに開放している。
【0028】空気質加工ユニット3は送風ユニット2の
上層階を構成し、箱体5c内に機能構成部品として冷温
水コイル22と加湿素子23及び給水タンクを組み込ん
だ基本構造を持ち、その箱体5c内には内部通風路9c
が形成されている。箱体5cの両側には、箱体5cの外
殻とで積層方向に走る2列ずつの連絡通風路10cが外
箱11cの装着により形成されている。
【0029】空気質加工ユニット3の図1における右側
正面寄りの連絡通風路10cは、そのまま下端が開放し
ていて、送風ユニット2に積み重ねることにより、送風
ユニット2の右側正面寄りの連絡通風路10bの上端と
整合し連通する。右側背面寄りの連絡通風路10cは側
方が箱体5cの背面側上部に画成された横長の連絡通路
24に通じ、下端はそのまま開放していて、送風ユニッ
ト2に積み重ねることにより、送風ユニット2の右側背
面寄りの連絡通風路10bの上端と整合し、連通する。
また、図1における左側背面寄りの連絡通風路10c
は、そのまま下端が開放していて、送風ユニット2に積
み重ねることにより、送風ユニット2の左側背面寄りの
連絡通風路10bの上端と整合し連通する。左側正面寄
りの連絡通風路10cは上端において隔壁12により閉
止されている。箱体5cの背面側下端には内部通風路9
cの入口が下向きに開口し、送風ユニット2の給気用送
風機16の吹出口と整合し、連通する。内部通風路9c
はこの入口から加湿素子23及び冷温水コイル22の並
ぶ部分から箱体5cの正面に続き、箱体5cの正面側に
おいて上向きに横長の出口として開放している。
【0030】給排気端末ユニット4は最上階を構成し、
無底で有蓋の箱体5d内に縦方向の仕切り25により4
区分され、各区分毎の蓋側にダクト26との接続構造を
持つ接続口27が上向きに設けられている。4区分の各
部分はそれぞれ空気質加工ユニット3の上面における区
分と同じでこれらに整合する。
【0031】上述の構成の熱交換ユニット1、送風ユニ
ット2、空気質加工ユニット3、給排気端末ユニット4
を下から順に積み上げ、階層構造にすると、外気を取り
入れるための給気通風路と室内空気を排気するための排
気通風路がそれぞれ独立状態に一連の経路として構成さ
れ、空気質加工機能付きの空調換気装置となる。なお、
図における矢印イとロはそれぞれ排気流の熱交換前と熱
交換後の流れを示し、矢印ハとニはそれぞれ給気流の熱
交換前と熱交換後の流れを示している。また、空気質加
工ユニット3を割愛した基本的な装置では、縦方向の仕
切り25の位置を変えて、送風ユニット2の上面の区分
に整合する区分にした給排気端末ユニット4を送風ユニ
ット2の上に重ねればよい。ダンパ14,20について
は、遠隔操作により換気モードに応じて自動的に動作さ
れる。
【0032】即ち、この空調換気装置では一連の排気通
風路の熱交換前の流れの通る部分の排気用送風機17よ
り上流であればいずれに対して室内空気を吸い込ませる
接続口27を設けてもよく、排気通風路の熱交換後の流
れの通る部分の排気用送風機17より下流であればいず
れに対して室内空気を排気する排気用の接続口27を設
けてもよい。また、一連の給気通風路の熱交換前の流れ
の通る部分の給気用送風機16より上流であればいずれ
に対して外気を吸い込ませる接続口27を設けてもよ
く、給気通風路の熱交換後の流れの通る部分の給気用送
風機16より下流であればいずれに対して外気を室内へ
吹き出す給気のための接続口27を設けてもよい。給排
気端末ユニット4を使えば最上部に各接続口27を集合
的に配置させることができ、給排気端末ユニット4との
併用で上部と側面とに各接続口27を分配させることも
できる(図2)。従って、設置空間の限定の多い場所で
も接続口27の位置の設定によりダクト配管引き回しを
単純化でき、設置工事が平易になる。また、階層構造の
縦型であるため、例えば建物の柱間等の空間への据え付
けも容易で、機能構成部品の保守点検も全て前面におい
て実施できるので好都合である。
【0033】さらには、各ユニットにおける連絡通風路
10a,10b,10cと内部通風路9a,9b,9c
との連絡関係を上述とは左右逆に、連絡通風路10a,
10b,10cの閉止位置も左右逆にすることにより、
図3に示すように各接続口27の位置を変えることもで
きる。この場合において必要な部分を開閉できる構造に
し、隔壁12も係脱可能、即ち追加や割愛を可能に構成
しておくことで現場での対応も可能であり、基本構造の
構成上の変更は要しない。即ち、この空調換気装置では
設置場所や設置条件に応じた多様な接続口27の位置を
設定できる。また、各バイパス13,21を開通させる
ことにより、熱交換素子6を通らない給排気ができ、風
量の低減を伴わない給排気による大風量の普通換気が実
施できる。
【0034】実施例2.図4はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図で、図5及び図6はそれ
ぞれ組立て状態の斜視図である。
【0035】この空調換気装置は、上述の実施例1のも
のの給排気端末ユニット4をめくら蓋28に換え、最上
階のユニットの上面を閉蓋し、連絡通風路10b,10
cを形成する外箱11b,11cに各接続口27を設け
たもので、それ以外の基本構造は実施例1のものと殆ど
変らない。即ち、熱交換ユニット1の左側前面寄りの連
絡通風路10aに室内空気の吸い込み用の接続口27を
設け、送風ユニット2の左側前面寄りの連絡通風路10
bの下部に外気の給気のための接続口27を設け、送風
ユニット2の左側背面寄りの連絡通風路10bの上部に
外気の吸い込み用の接続口27を設け、空気質加工ユニ
ット3の左側背面寄りの連絡通風路10cに排気のため
の接続口27を設け、これらを各連絡通風路10a,1
0b,10cと内部通風路9a,9b,9cとで連絡さ
せ、給気通風路と排気通風路とを構成したものである。
この実施例では図5のように一側に各接続口27を集合
させることもできる。室内空気を吸い込むための接続口
27については、送風ユニット2の右側前面寄りの連絡
通風路10bに対して配設してもよく、給気のための接
続口27も空気質加工ユニット3の右側前面寄りの連絡
通風路10cに配設してもよい。さらに、図6に示すよ
うに接続口27を図4とは逆に右側側に集合させること
もできる。
【0036】この実施例では横方向にダクト配管すると
都合のよい設置条件に適合できる。その他の構成及び機
能は前記した実施例1のものと同じで、説明は省略す
る。
【0037】実施例3.図7はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図である。この実施例の空
調換気装置は、実施例1における熱交換ユニット1、送
風ユニット2、空気質加工ユニット3等を外箱11a,
11b,11cを別にして、各箱体5a,5b,5cを
共通の箱体5として大きな総体ユニットを構成し、左右
の外箱11を一連ものとして構成したもので、外箱11
を設置場所に応じて換えることにより実施例1と同様の
作用効果が得られるうえ、積層部分が共通化されている
ので管理しやすい特徴がある。なお、総体ユニットの内
部構造は実施例1の熱交換ユニット1、送風ユニット
2、空気質加工ユニット3のそれと同じであるので説明
は省略する。
【0038】実施例4.図8はこの発明の他の実施例を
示す空調換気装置の分解斜視図である。この実施例の空
調換気装置は、実施例1における熱交換ユニット1にダ
クト接続する独立した給排気端末ユニットを外壁処理ユ
ニット29として備えたものである。外壁処理ユニット
29は、独立してダクト配管工事等が可能に構成され、
防災用あるいは外気侵入防止用の風路ダンパ30や温度
ヒューズのセンサ素子等が全て前面からの保守点検を可
能に集合的に配設されている。設置にあたっては外壁処
理ユニット29を先に単独に設置し、これに空調装置を
ダクトにより接続することになる。
【0039】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、この発明によればいずれも、設置場所に応じダク
ト配管の容易な位置に出入口を構成でき、設置に関する
適応性が向上する。特に第1の発明によれば、全体が階
層構造で、各機能的に分かれた各階層が外箱による連絡
通風路により、連通し合い外気を通す一連の給気通風路
と室内空気を通す一連の排気通風路とが構成されるの
で、連絡通路に対しても、階層端の箱型ユニットの内部
通風路に対しても接続口を配設でき、基本構成を変える
ことなく設置場所に応じた多様な接続口位置を採ること
ができる。
【0040】第2の発明によれば、特に特別な配管を要
せずに空気質を加工する機能を持つ空調装置とすること
ができる。
【0041】第3の発明によれば、特に装置の上面に接
続口を集合化でき、給排気端末ユニットにより各接続口
の配列を設置条件に応じて変えることができる。
【0042】第4の発明によれば、特に熱交換をさせな
い普通換気が大風量で効率よく行なうことができる。
【0043】第5の発明によれば、特に給気通風路と排
気通風路との各出入口端が、ダクト接続可能の接続口と
して外箱に設けられているので、側方での配管処理に都
合のよい設置場所に対する対応性が高いものとなる。
【0044】第6の発明によれば、特に構成部分が少な
くなり管理がし易くなる。
【0045】第7の発明によれば、特に外壁への取り付
けを装置全体を扱うことなく外壁処理ユニットの取扱で
完了でき、設置工事が簡易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す空調換気装置の分解斜
視図である。
【図2】この発明の実施例を示す空調換気装置の組立て
状態の斜視図である。
【図3】同じくこの発明の実施例を示す空調換気装置の
組立て状態の斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の組
立て状態の斜視図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の組
立て状態の斜視図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す空調換気装置の分
解斜視図である。
【符号の説明】 1 熱交換ユニット 2 送風ユニット 3 空気質加工ユニット 4 給排気端末ユニット 5 箱体 5a 箱体 5b 箱体 5c 箱体 5d 箱体 6 熱交換素子 9a 内部通風路 9b 内部通風路 9c 内部通風路 10a 連絡通風路 10b 連絡通風路 10c 連絡通風路 11 外箱 11a 外箱 11b 外箱 11c 外箱 13 バイパス 16 給気用送風機 17 排気用送風機 21 バイパス29 外壁処理ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影平面形状が基本的に同じの二個以上
    の箱型ユニットを階層形態に積み重ねた構成で、その各
    箱型ユニットは、箱体内に熱交換素子又は送風機等の空
    調に係る機能構成部品をそれぞれ機能別に組み込んだ基
    本構造を持ち、その箱体内には出入口を有する内部通風
    路が、組込まれている各機能構成部品を機能態におく状
    態に形成され、かつ基本構造の外側には箱体の外殻とで
    二系統四列の積層方向に走る連絡通風路を画成する外箱
    を有し、上記箱型ユニットの積み重ねにより、上記各連
    絡通風路同士及び連絡通路と上記各内部通風路とが連通
    し合い、外気を通す一連の給気通風路と室内空気を通す
    一連の排気通風路とが相互に独立状態に構成されること
    を特徴とする空調換気装置。
  2. 【請求項2】 箱型ユニットのなかに、外気を加熱や冷
    却や加湿等の処理をする空気加工部品を機能構成部品と
    しているものを含んでいることを特徴とする請求項1に
    記載の空調換気装置。
  3. 【請求項3】 最上段に、その下段の給気通風路と排気
    通風路の各出入口端を、ダクト接続可能な接続口に振り
    分ける給排気端末ユニットを積層したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の空調換気装置。
  4. 【請求項4】 給気通風路と排気通風路とに熱交換素子
    を経ない開閉可能なバイパスを併設したことを特徴とす
    る請求項1から請求項3までのいずれかに記載の空調換
    気装置。
  5. 【請求項5】 給気通風路と排気通風路との各出入口端
    が、ダクト接続可能に外箱に設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の空調換気装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のものにおいて、各箱型
    ユニットの箱体部分を共通の箱体で構成して一つのユニ
    ットとなし、各外箱部分を共通の構造にしたことを特徴
    とする空調換気装置。
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