JPH0638531U - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JPH0638531U
JPH0638531U JP7550592U JP7550592U JPH0638531U JP H0638531 U JPH0638531 U JP H0638531U JP 7550592 U JP7550592 U JP 7550592U JP 7550592 U JP7550592 U JP 7550592U JP H0638531 U JPH0638531 U JP H0638531U
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JP
Japan
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spool
rotating body
click sound
fish
clutch
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Pending
Application number
JP7550592U
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English (en)
Inventor
純 佐藤
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引きの強い魚から引きの弱い魚までを対象と
しても、アタリを生ずるとスプールの回転と伴に適度の
音量でクリック音を発生させる。 【構成】 スプール4と伴に回転するギヤ状の回転体3
4に対して径方向から係脱する係合片35を備えてクリ
ック音機構Bを構成し、回転体34の歯部34Aの外周
径が回転軸芯X方向の両端部で差異を有するよう、該回
転体34の歯部34A夫々の外端を回転軸芯Xと非平行
となるテーパ状に成形し、係合片35を回転体34の回
転軸芯X方向に位置調節する調節手段37を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スプールと連係して回転するギヤ状の回転体に対して径方向から係 脱する係合片を備え、スプールの回転時に係合片と回転体の外周に形成した多数 の歯部との係脱により間歇音を発生するクリック音機構を備えて成る両軸受リー ルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のように構成された両軸受リールとして実開平3−79668号公報に示 すものが存在し、この従来例ではスプールと回転体とをギヤ伝動系で連係し、又 、スプールの釣り糸繰り出し方向への回転時にのみ回転体に対してスプールから の回転力を伝えるよう一方向クラッチを備えてクリック音機構を構成している。 尚、トローリングリールのように比較的大型のリールでは、スプールと一体回 転する系に回転体を備えてクリック音機構を構成するものも多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このクリック音機構は魚の引きによってスプールから釣り糸が繰り出された場 合にスプール回転をクリック音の発生によって把握し、又、魚の引きの強さをク リック音の音色、音の強さ等で認識できるよう構成したものである。 又、この種のリールは、クリック音機構により、置き竿の状態で魚のアタリを 待つ場合にも、魚のアタリを確実に把握できるようになっている。 しかし、魚釣り時には同一のリールで比較的大型の魚から小型の魚まで対象と することが多く、大型で引きの強い魚を対象とする場合には、あまり不都合を生 じないものの、小型で引きの弱い魚を対象とする場合には、クリック音機構の抵 抗によりスプールの回転が妨げられアタリの把握が困難になることもある。 尚、従来からの両軸受リールではドラグ機構を備えており、釣り糸の張力が作 用した場合には、このドラグ機構が適度の制動力を作用させた状態で釣り糸繰り 出し方向へのスプールの回転を許容するよう構成され、引きの弱いの魚を対象と した場合には、このドラグ機構の制動力と、クリック音機構の抵抗とによってス プールの回転が妨げられるものとなる。 この不都合を解消する目的でクリック音機構の回転体の歯部と係合片との係合 深さ浅く設定する、あるいは、係合片に作用するバネ等の付勢力を低下させるこ とも考えられるが、このように設定すると、大型の魚を対象する場合にクリック 音の音量が低下してアタリの把握が困難になることもあり改善の余地がある。 本考案の目的は、引きの強い魚から引きの弱い魚まで対象とする釣りに用いて も、スプールの回転時には適度の音量でクリック音を発生させ得る両軸受リール を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は冒頭に記したように、ギヤ状の回転体に対して径方向から係脱 する係合片を備え、スプールの回転時に係合片と回転体の外周に形成した多数の 歯部との係脱により間歇音を発生するクリック音機構を備えて成る両軸受リール において、 前記回転体の歯部の外周径が回転体の回転軸芯方向の両端部で差異を有するよ う、該回転体の歯部夫々の外端を回転軸芯と非平行となる傾斜姿勢に成形すると 共に、前記係合片を前記回転体の回転軸芯方向に位置調節する調節手段を備えて 成る点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】
上記特徴を例えば図2及び図4に示すように構成すると、引きの弱い魚を対象 にする釣りでは調節手段37の操作で回転体34の歯部34Aの外径が小さい側 に係合片35の位置を設定することにより、係合片35と歯部34Aとの係合深 さが小さくなり、魚が軽く引いてもスプール4の回転を許容すると同時に、クリ ック音を発生させるものとなり、又、引きの強い魚を対象とする場合には、逆に 調節手段37の操作で回転体34の歯部34Aの外径が大きい側に係合片35の 位置を設定することにより、係合片35と歯部34Aとの係合深さが大きくなり 魚の引きによって大音量を得るものとなる。 つまり、本考案では回転体34の歯部34Aと係合片35との係合深さを調節 自在にすることにより大型で引きの強い魚を対象とする場合、及び、小型で引き の弱い魚夫々を対象とする場合の夫々の場合に、クリック音機構Bの抵抗がスプ ール4の回転を妨げる等の不都合を生ずること無く、良好にクリック音を発生さ せ得るものとなる。
【0006】
【考案の効果】
従って、引きの強い魚から引きの弱い魚まで対象とする釣りに用いても、スプ ールの回転時には適度の音量でクリック音を発生させて確実にアタリの把握を行 える両軸受リールが合理的に構成されたのである。 特に、本考案ではスプールの回転時にはクリック音機構からの抵抗がスプール に作用するので、仕掛のキャスト時にスプールの過剰な回転を阻止するブレーキ 機構として機能するという効果も奏する。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1、図2及び図7に示すように、リール本体を構成する左右のサイドケース A,Aの間にネジ軸1の回転作動によりガイド杆2に沿って糸案内部材3を左右 方向に往復作動させるレベルワインド機構、釣り糸(図示せず)を巻き取るスプ ール4、クラッチ操作具5夫々を配置すると共に、右側のサイドケースAの外部 にドラグ操作具6、ハンドル7、キャストコントローラ8夫々を備えてベイトキ ャスティング用の両軸受リールを構成する。 図3に示すように、このリールでは左右のサイドケースA,Aを、連結フレー ム10等で左右のものが連結される形態のフレーム部11と、外部を覆うケース 12とで構成し、上面には開閉自在なサムレスト13を備え、又、クラッチ操作 具5は反ハンドル側のサイドケースAから離間する形状に成形する。 図1に示すように、フレーム部11にハンドル7と連結するハンドル軸14の 内端を支承し、このハンドル軸14のケース内部に伝動ギヤ15、ホイール16 、ドラグ機構17、ローラ型の一方向クラッチ18を備え、ケース外部のネジ部 14Aに螺合するナット部材19に対して前記ドラグ操作具6を外嵌する。
【0008】 尚、前記レベルワインド機構のネジ軸1には、該ネジ軸1の一回転で前記糸案 内部材3を一往復作動させるネジ溝1Aを形成し、このネジ溝1Aに係入するボ ール3Aを前記糸案内部材3に備え、図5に示す如く、このネジ軸1には伝動ギ ヤ15からの動力が複数の減速ギヤ9‥を介して伝えられ、又、ドラグ機構17 はドラグ操作具6の回動操作に伴う押圧力をナット部材19から一方向クラッチ 18を介してドラグ機構17に伝えてドラグ力の調節を行う。 図1に示すように、前記スプール4と一体回転するスプール軸20をボールベ アリング21で支承し、このスプール軸20の中間部に設けた係合ピン22と係 脱可能なクラッチスリーブ23を、このスプール軸20にスライド操作自在に外 嵌し、ドラグ機構17の出力ギヤ17Aと、クラッチスリーブ23の入力ギヤ2 3Aとを咬合する。 又、前記係合ピン22とクラッチスリーブ23とを併せてクラッチ機構Cと称 し、クラッチスリーブ23を入り位置に設定した場合にはハンドル7からの駆動 力をドラグ機構17の出力ギヤ17A、クラッチスリーブ23の入力ギヤ23A 、クラッチ機構C夫々を介してスプール4に伝え、クラッチスリーブ23を切り 位置に設定した場合にはスプール4の自由回転を許す。
【0009】 図3及び図5に示すように、ハンドル軸14の軸芯周りで揺動自在に支持した アーム24の端部に前記クラッチ操作具5を備えると共に、クラッチ操作具5の 下方への操作時にピン25によって回動操作される回転型のカム機構26をスプ ール軸20と同軸芯に配置し、このカム機構26の押え部材27と一体形成した 一対の軸部28,28にスライド移動自在に案内されるヨーク29にクラッチス リーブ23を係合支持し、このクラッチスリーブ23を入り位置に付勢するコイ ルバネ30,30を軸部28,28に外嵌状態に備え、カム機構26の外周部に 戻しアーム31を軸32周りで揺動自在に備えている。
【0010】 図6に示す如く、クラッチ操作具5を下方へ操作した場合にはカム機構26が クラッチ切り姿勢に達することに伴い該カム機構26に形成した一対のカム部2 6A,26Aとの接触でヨーク29を介してクラッチスリーブ23が切り位置に 操作される共に、戻しアーム31が前記ホイール16の歯部16Aに干渉する姿 勢に達して釣り糸繰り出しが可能になり、又、この状態でハンドル7を巻き取り 方向の回転操作することにより、ホイール16の歯部16Aと接触する戻しアー ム31からの押圧力でカム機構26がクラッチ入り姿勢に戻り、コイルバネ30 ,30の付勢力によってクラッチスリーブ23は入り位置に復帰してハンドル7 による巻上げが可能になる。 尚、この操作系ではカム機構26をリング状に成形すると共に、このリング状 部にスリット26Bを形成して、クラッチ機構Cの切り状態でクラッチ操作具5 から過剰な戻し力が作用した場合に、スリット26Bの間隙の拡大により操作系 の破損を阻止するよう構成され、又、戻しアーム31に備えたバネ33はトッグ ルバネとして作用しクラッチ機構Cの入り状態と切り状態とを保持する。
【0011】 図2及び図4に示すように、このリールではスプール軸20の反ハンドル側の 端部にギヤ状で焼結金属製の回転体34をスプール軸20と一体回転するよう備 え、この回転体34に形成した多数の歯部34A‥に対して径方向から係脱する 係合片35を備え、更に、係合片35を回転体34の側に付勢する半リング状の バネ36をフレーム39に備えてクリック音機構Bを構成している。 又、この機構Bでは回転体34の歯部34Aの外周径が回転軸芯X方向の両端 部で差異を有するよう、該回転体34の歯部34A夫々の外端を回転軸芯Xと非 平行となるテーパ状に成形し、更に、回転体34の回転軸芯X方向へ向けて係合 片35の位置調整を行うよう係合片35と連結するネジ体37Aと、このネジ体 37Aに螺合するナット37Bとで成る調節手段37を備え、この調節手段37 の操作で係合位置の調節を行うことにより、回転体34の歯部34Aと係合片3 5との係合深さを変更してクリック音の音量、クリック音機構からスプールに作 用する抵抗の値を変更できるよう構成している。 尚、この機構Bでは、フレーム39に回転体34の径方向に向けて形成した長 孔38に沿って前記ナット37Bをスライドできるよう備えて、係合片35を回 転体34の歯部34Aから離間させることによりクリック音の発生を停止できる ようにも構成されている。
【0012】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、従来例にも示すようにギヤ等を介してス プールと連動回転する系に回転体を備えて実施することが可能であり、又、トロ ーリングリールに適用することも可能である。
【0013】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リール右側部の横断平面図
【図2】リール左側部の横断平面図
【図3】リール中央部の縦断背面図
【図4】クリック音機構の側面図
【図5】クラッチ操作系の側面図
【図6】クラッチ切り状態でのクラッチ操作系の概略側
面図
【図7】リールの全体平面図
【符号の説明】
4 スプール 34 回転体 34A 歯部 35 係合片 37 調節手段 X 回転軸芯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール(4)と連係して回転するギヤ
    状の回転体(34)に対して径方向から係脱する係合片
    (35)を備え、スプール(4)の回転時に係合片(3
    5)と回転体(34)の外周に形成した多数の歯部(3
    4A)との係脱により間歇音を発生するクリック音機構
    (B)を備えて成る両軸受リールであって、 前記回転体(34)の歯部(34A)の外周径が回転体
    (34)の回転軸芯(X)方向の両端部で差異を有する
    よう、該回転体(34)の歯部(34A)夫々の外端を
    回転軸芯(X)と非平行となる傾斜姿勢に成形すると共
    に、前記係合片(35)を前記回転体(34)の回転軸
    芯(X)方向に位置調節する調節手段(37)を備えて
    成る両軸受リール。
JP7550592U 1992-10-30 1992-10-30 両軸受リール Pending JPH0638531U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110006600A (ko) * 2009-07-14 2011-01-20 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴의 사운드 발생 장치

Cited By (2)

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KR20110006600A (ko) * 2009-07-14 2011-01-20 가부시키가이샤 시마노 듀얼 베어링 릴의 사운드 발생 장치
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