JPH0637154Y2 - 遮音性木質系床材 - Google Patents

遮音性木質系床材

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JPH0637154Y2
JPH0637154Y2 JP1987165060U JP16506087U JPH0637154Y2 JP H0637154 Y2 JPH0637154 Y2 JP H0637154Y2 JP 1987165060 U JP1987165060 U JP 1987165060U JP 16506087 U JP16506087 U JP 16506087U JP H0637154 Y2 JPH0637154 Y2 JP H0637154Y2
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士郎 川口
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Eidai Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はコンクリート床材に直接施工するに適した遮音
性木質系床材に関する。
[従来技術] 従来、中高層住宅の床は、コンクリート床にカーペット
類をフェルトを介して直接貼付けたものが多かった。し
かし、カーペット類は汚れやすいうえ、ダニの発生が問
題となっていた。
そのため、カーペット類を貼る代わりにコンクリート床
に木質系床材を直接貼付けて床を構成するように変わっ
てきたが、木質系床材はカーペット類に比べ遮音性に劣
っているため、居住性を損なうという新たな問題が生じ
た。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案者は上述した問題を解消し、遮音性のすぐれた木
質系床材を提供することを目的とするために日々研究し
た結果、木質板の裏面に遮音性、制振性または緩衝性を
有するシート、有孔木質板、緩衝材を順次貼合わせた遮
音性木質系床材を考案して先に出願した。この考案は上
記考案をさらに改良したものである。
[問題を解決するための手段] 本考案は、木質板の裏面に遮音性、制振性または緩衝性
を有するシート、有孔木質板、合成樹脂繊維・天然繊維
・金属繊維等の一種あるいは数種がからみあった動的剛
性のあるマット状物の空隙に緩衝性のある発泡体が内在
された緩衝体が順次貼着されていることを特徴とする遮
音性木質系床材に係る。
以下、図面により本考案の遮音性木質系床材について詳
述する。第1図において、1は木質板であり、この木質
板1の裏面に遮音性、制振性または緩衝性を有するシー
ト2、有孔木質板3、緩衝体4が順次貼着されている。
上記木質板1としては、合板、パーティクルボード、ハ
ードボード、LVL(平行合板)などをあげることがで
き、その表面に銘木単板、化粧合成樹脂シートを貼着し
たり、塗装を施して化粧層を形成してもよい。木質板1
の厚さは2.5〜3.3mmが好ましいが、これに限定されるも
のではない。
木質板1の裏面に貼り合わせるシート2は遮音性、制振
性または緩衝性を有するシートである。遮音または制振
シートとしては、粉末鉛入塩ビシート、無機粉末充填ゴ
ムシート、塩ビシート等が挙げられ、厚さ0.8〜2mmのも
のが好ましいが、これらに限定されない。また、緩衝性
シートとしてはゴム発泡体やオレフィン系発泡体等の緩
衝性のあるシートであればよく、厚さは1〜2mmが好ま
しい。
さらに、中間層の有孔木質板3としては合板、パーティ
クルボード、ハードボード、LVLなどが使用できる。厚
さは2.5〜4.0mmが好ましく、孔直径は5〜15mmが好まし
いがこれらに限定されるものではない。このような有孔
木質板は、単なる木質板と異なり、上階からの音、例え
ばスリッパで歩く音や子供が走る音等を下階に伝わるの
を減少させる働きがあるうえ、木質板の裏面に切り溝を
入れた溝付木質板に比べて木質板の強度の低下を最小限
に抑えることができる。これは切り溝を入れた場合全幅
方向に連続した空隙を形成することとなり、結果として
木質板の強度を低下させてしまうからである。
有孔木質板3の裏面に貼着されている緩衝体4は、合成
樹脂繊維・天然繊維・金属繊維等の一種あるいは数種が
からみあったマット状物の空隙に緩衝性のある発泡体が
内在されて構成されている。このマット状物の材質とし
ては、ポリエチレン・ポリプロピレン・ナイロン・塩化
ビニルなどの合成樹脂繊維状物、パームなどの天然繊維
状物、鉄・ステンレス等の金属繊維状物が挙げられる。
また、このマット状物はそれ自体若干の動的剛性を有し
ているものであって、非共振、強制振動型の動的こわさ
試験機を用いて測定した場合、常温で100N/cm2・cm以下
のものが望ましい。上記数値を越えると遮音性にそれ程
貢献しない。このような動的剛性を有するためには、上
述した繊維状物はあまり軟質すぎてはいけないし、か
つ、一定以上の径を有する必要がある。この径は材質に
よって異なるが、一般に0.15〜3mm、好ましくは0.3〜2m
mである。0.15mmより細い場合は、動的剛性が100N/cm2
・cmを越えてしまう恐れがあり、3mmを越えると剛性が
ありすぎて遮音効果が期待できない。このマット状物の
厚みは常温で負荷のかからない状態において3〜10mmが
遮音性と経済性を考慮すれば好ましいが、これに限定さ
れない。上記のようなマット状物の空隙に緩衝性のある
発泡体が内在されている。この発泡体は完全に充填され
ていてもよいし、空隙を一部残すように充填されてもよ
い。また、マット状物の上半分(図面において図面の上
をマット状物の上とする)あるいは下半分といったよう
な充填方法でもよい。充填される発泡体としては、ウレ
タン、ポリエチレン、尿素樹脂等の発泡体やゴム発泡体
が挙げられる。充填方法としては、マット状物に発泡組
成物を流し込んだ後公知の方法で発泡させる方法、発泡
ビーズをマット状物に入れ加熱発泡させる方法などが考
えられる。このようにマット状物の空隙に緩衝性のある
発泡体を内在させると、床材の上を歩行した時にその重
みでマット状物が沈み込んでも、マット状物自体の復元
力と発泡体の復元力が相乗してマット状物がへたばるこ
とがなく、半永久的に遮音性を保つことができる。
なお、第2図に示したように表層の木質板、遮音性、制
振性または遮音性を有するシートおよび中間層の木質板
を一体化したものを小割して組み合わせた木質板の方
が、小割しない大判サイズの木質板より遮音性が優れて
いる。これは音が小割された部分で伝播しにくくなるた
めと考えられる。上記のように小割した木質板は、その
木口面に若干の折曲ができるようなゆるめのさね加工が
施され、さね継ぎによって生じる裏面の溝内に硬化後可
撓性を有するホットメルト樹脂5を流し込んで接合さ
れ、その裏面全体に一枚の緩衝体4が貼り合わされてい
る。
[実施例1] サイズ30cm×90cm、厚さ2.8mmの化粧合板、厚さ2.0mmの
ゴム発泡シート、厚さ2.7mm、孔直径10mmの有孔合板、
長さ3〜10cm、直径1mmの66ナイロンを多数からませ
て、厚み5mmのマット状物としたものにポリウレタン樹
脂液を流し込んで発泡させた緩衝体を順次貼り合わせて
所望の床材を製造した。
[比較例1] 実施例1において、緩衝体として厚み5mmの発泡ポリウ
レタンを使用した以外は実施例1と同様にして床材を製
造した。
[比較例2] 実施例1において、有孔合板の代わりに無孔合板を使用
した以外は実施例1と同様にして床材を製造した。
[実施例2] 実施例1で使用した木質板、発泡シート、有孔木質板を
順次貼り合わせた後、これを切断して厚さ6.3mm、幅60m
m、長さ900mmの細長い長方形板材を製造し、これを5枚
縦方向に若干ずらして、雄ざね、雌ざねで接合した。雄
ざねおよび雌ざねは接合部分で若干の折曲ができて下地
の凹凸になじみやすいようにゆるく結合されており、ま
た、その結合部裏面の溝内に硬化後若干の可撓性を有す
るホットメルト樹脂を注入して接合した。そしてその裏
面全面に長さ5〜30cm、直径0.5mmのポリエチレンを多
数からませて厚み8mmのマット状物としたものにポリエ
チレン発泡組成物を流し込んで発泡させた1枚の緩衝体
を貼り合わせ、所望の床材を製造した。
実施例と比較例によって得られた床材を遮音テストした
結果を第3図に示す。第3図において明らかなように、
本考案の床材は比較例の床材に比べて遮音性に優れてい
る。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案によって遮音性が極めてす
ぐれているにもかかわらず、マット状物の空隙に緩衝性
のある発泡体が内在されているので遮音性能が低下しに
くい木質系床材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例としての遮音性木質
系床材を示す断面図、第3図は実施例と比較例の遮音性
を示す図である。 図面中1は木質板、2は遮音性、制振性または緩衝性を
有するシート、3は有孔木質板、4は緩衝体、5はホッ
トメルト樹脂を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質板の裏面に遮音性、制振性または緩衝
    性を有するシート、有孔木質板、合成樹脂繊維・天然繊
    維・金属繊維等の一種あるいは数種がからみあった動的
    剛性のあるマット状物の空隙に緩衝性のある発泡体が内
    在された緩衝体が順次貼着されていることを特徴とする
    遮音性木質系床材。
JP1987165060U 1987-10-27 1987-10-27 遮音性木質系床材 Expired - Lifetime JPH0637154Y2 (ja)

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JP1987165060U JPH0637154Y2 (ja) 1987-10-27 1987-10-27 遮音性木質系床材

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Publication Number Publication Date
JPH0168460U JPH0168460U (ja) 1989-05-02
JPH0637154Y2 true JPH0637154Y2 (ja) 1994-09-28

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