JPH0636251U - コネクタの解除感知機構 - Google Patents

コネクタの解除感知機構

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JPH0636251U
JPH0636251U JP009445U JP944593U JPH0636251U JP H0636251 U JPH0636251 U JP H0636251U JP 009445 U JP009445 U JP 009445U JP 944593 U JP944593 U JP 944593U JP H0636251 U JPH0636251 U JP H0636251U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抜き差し操作により回路の断続を行わせるス
イッチコネクタ等におけるコネクタ解除時の操作節度の
向上を図る。 【構成】 雄コネクタ５と雌コネクタ２との何れか一方
に、突起７を有する弾性の解除感知アーム４を設け、何
れか他方に、突起に対してコネクタ引き抜き時に順次係
合する緩勾配の摺接面８と急勾配の落下面９とを有する
ガイド突部１０を設け、コネクタ解除状態において突起
がガイド突部の落下面側に位置する。あるいは、雄コネ
クタと雌コネクタとの何れか一方に固定突起を設け、何
れか他方に、固定突起に対する滑動突起を側方に有する
弾性の解除感知アームを設け、固定突起が滑動突起に対
するコネクタ嵌合時の乗り越し傾斜面とコネクタ解除時
の登攀傾斜面とを有し、コネクタ解除状態において滑動
突起が登攀傾斜面の頂部から落下した位置にある。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、抜き差し操作により回路の断続を行わせるスイッチコネクタ等にお けるコネクタ解除時の操作節度の向上を図ったコネクタの解除感知機構に関する ものである。
【０００２】
【従来の技術】
図７は、従来のスイッチコネクタを示す縦断面図である（実願平３−８４５７ ３号）。 該スイッチコネクタ１′は、短絡端子１６を有するスライド側雌コネクタ２′ と、該短絡端子１′に対する接続端子１７（図面の表裏方向において短絡）を有 する固定側雄コネクタ５′とにより構成される。該スライド側コネクタ２′のハ ウジング外壁３′には可撓ロックアーム１２と抜け止め突起２０とを設け、固定 側コネクタ５′のハウジング６′には、該ロックアーム１２の係止突起１８に対 する係合壁部１９と該抜け止め突起２０に対する当接突部２１とを設けている。 該固定側コネクタ５′はハウジング外壁６′の取付部（図１の２２）により電気 接続箱等（図示せず）に固定される。
【０００３】 該スライド側コネクタ２′は、固定側コネクタ５′の端子収容部外壁２３上の シール被覆２４に嵌合室内壁２５を摺動嵌合させ、短絡端子１６を回路２６側の 接続端子１７に接続させると共にロックアーム１２の係止突起１８を係合壁部１ ９に係合させる。回路２６の遮断に際してはロックアーム１２を撓ませた状態で スライド側コネクタ２′を引き出し、抜け止め突起２０を当接突部２１に当接さ せる。
【０００４】 しかしながら、上記従来の構造にあっては、回路の遮断に際して可撓ロックア ーム１２の操作部２７を指で押し下げながら力を込めてスライド側コネクタ２′ を引き出すために、またシール被覆２４と嵌合室内壁２５との摺動抵抗が大きい が故に、抜け止め突起２０と当接突部２１との突き当て感を手指で感じ取りにく く、そのためにコネクタ１′の解除すなわち回路２６の遮断が不完全になる場合 があった。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した点に鑑み、コネクタ解除時の操作節度感を向上させて回路 の遮断等を完全確実に行わせ得る機構を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、雄コネクタと雌コネクタとの何れか一 方に、突起を有する弾性の解除感知アームを設け、何れか他方に、該突起に対し てコネクタ抜き出し時に順次係合する緩勾配の摺接面と急勾配の落下面とを有す るガイド突部を設け、コネクタ解除状態において該突起が該ガイド突部の落下面 側に位置する第一の機構、並びに、雄コネクタと雌コネクタとの何れか一方に固 定突起を設け、何れか他方に、該固定突起に対する滑動突起を側方に有する弾性 の解除感知アームを設け、該固定突起が該滑動突起に対するコネクタ嵌合時の乗 り越し傾斜面とコネクタ解除時の登攀傾斜面とを有し、コネクタ解除状態におい て該滑動突起が該登攀傾斜面の頂部から落下した位置にある第二の機構をそれぞ れ採用する。
【０００７】
【作用】
上記第一の機構にあっては、コネクタを解除方向にスライドさせると、解除感 知アームの突起がガイド突部の摺接面上を摺接しつつ該アームを徐々に撓ませる 。端子の接続が解除された時点で該突起はガイド突部の落下面側に落ち込み、ア ームを急激に復元させる。該アームはガイド突部に衝接し、衝撃と音とでコネク タ解除を感知させる。
【０００８】 また第二の機構にあっては、コネクタ嵌合に際して解除感知アームの滑動突起 が固定突起を乗り越えて該固定突起の前方に位置する。そしてコネクタ解除時に 滑動突起が固定突起の登攀傾斜面に沿って上昇し、解除感知アームを撓ませる。 次いで滑動突起が登攀傾斜面の頂部から落下し、その際に解除感知アームが弾性 的に復元して、その衝撃と音とでコネクタ解除を感知させる。
【０００９】
【実施例】
図１は、本考案に係るコネクタの解除感知機構の第一実施例を示す解除状態の 斜視図、図２は同じく縦断面図、図３は嵌合状態の縦断面図である。 該解除感知機構は、従来同様のスイッチコネクタ１におけるスライド側雌コネ クタ２の樹脂ハウジング３に、弾性を有する一対の両持ち式の解除感知アーム４ ，４を設け、固定側雄コネクタ５の樹脂ハウジング６に、該解除感知アーム４の 中央突起７に対する緩勾配の摺接面８と急勾配の落下面９とを有する一対のガイ ド突部１０，１０を設けて成り、該解除感知アーム４とガイド突部１０との係合 離脱による衝撃や音で作業者にコネクタ解除を感知させるものである。
【００１０】 該両持ち式の解除感知アーム４は、スライド側ハウジング３の先端方すなわち 、ハウジング外壁１１に設けた可撓ロックアーム１２を両側から囲む一対の立壁 １３，１３の先端方に、それぞれ長孔状の撓み用スリット１４を長手方向に沿っ て設けることにより、長手直交方向に弾性可能に形成されたものであり、該解除 感知アーム４の外面４ａの中央には略正三角形状の前記突起７を一体に設けてい る。
【００１１】 また、該解除感知アーム４に対するガイド突部１０は、前記立壁１３に対する 固定側ハウジング６の一対の略Ｌ字状のガイド壁１５，１５の天井内面１５ａの 中間部に長手方向に沿って一体に設けられ、該ハウジング６の基端寄りにテーパ 状に傾斜した前記緩勾配の摺接面８、同じく先端寄りにほぼ直角に垂下した急勾 配の落下面９をそれぞれ有している。
【００１２】 該ガイド突部１０の頂部高さｈ1 は解除感知アーム４の突起７の突出高さｈ2 よりもやや大きく設定され、ガイド突部１０の頂点１０ａが解除感知アーム４の 外面４ａに接した状態で、該突起７の先端はガイド壁内面１５ａとの間に若干の 隙間ｓを有している。また該解除感知アーム４の撓み用スリット１４の内幅ｔは 、ガイド突部１０に沿って突起７を摺接させてアーム４を撓ませるに必要充分な 寸法に設定される。
【００１３】 該ガイド突部１０は、スライド側雌コネクタ２の短絡端子１６と固定側コネク タ５の接続端子１７とが接続状態から非接続状態に移行した時点で解除感知アー ム４の突起７が摺接面８から落下面９側に移行するように位置設定される。
【００１４】 図４(a) 〜(c) は、スライド側雌コネクタ２を抜き出し方向に解除させる際の 解除感知アーム４とガイド突部１０との係合状態を順に示すものである。 (a) は、図３におけるコネクタ嵌合状態からロックアーム１２を撓ませて係止 突起１８を係合壁部１９より離脱させ、スライド側雌コネクタ２を抜き出す状態 を示し、解除感知アーム４を有する立壁１３の外面１３ａがガイド突部１０の頂 部１０ａに沿って摺接し、解除感知アーム４の突起７がガイド壁１５の内面１５ ａ上を若干の隙間ｓをもって移動する。
【００１５】 (b) の如く該突起７はガイド突部１０の緩勾配の摺接面８に沿って摺接し、解 除感知アーム４を徐々に内側のスリット１４方向に撓ませる。ガイド突部１０に 緩勾配の摺接面８を設けたことにより、スライド側雌コネクタ２の引き出し力は 緩やかに増加し、手感ではこの抜き操作力の変化を感じることがない。
【００１６】 (c) は、図２におけるコネクタ解除状態を示し、解除感知アーム４が突起７を ガイド突部１０の落下面９側に落とし込ませて急激に復元し、アーム外面４ａが ガイド突部１０の頂部１０ａに衝接して衝撃と音とを生じさせる。これにより作 業者はコネクタ１が確実に解除したことを感知できる。該解除感知アーム４の復 元とほぼ同時にスライド側雌コネクタ２の抜け止め突起２０が固定側雄コネクタ ５の当接突部２１に当接する。この状態において、非接続状態を保持することが 可能となり、不意に接続状態へ移行することが防止される。
【００１７】 該解除感知アーム４は両持ち式であるため、コネクタ１の嵌合と解除との両操 作に際して突起７がガイド突部１０の落下面９と摺接面８との両方にスムーズに 摺接し、引っ掛かりのないスムーズなアーム４の撓み動作が可能となる。
【００１８】 図５は、本考案に係るコネクタの解除感知機構の第二実施例を示すものである 。 該解除感知機構は、上記実施例同様の雄コネクタ５″のハウジング内側壁１５ ′に略三角形状の固定突起２８を設け、雌コネクタ２″の樹脂ハウジング３″に 、該固定突起２８に対する略台形状の滑動突起２９を先端側方に有する弾性の解 除感知アーム３０を突出形成したものである。
【００１９】 該固定突起２８は、滑動突起２９に対する下向きの乗り越し傾斜面３１と該乗 り越し傾斜面３１に続く水平底面３２と該水平底面３２から立ち上がる上向きの 登攀傾斜面３３とを有し、該登攀傾斜面３３の頂部３４から該乗り越し傾斜面３ １へと続き、コネクタ２″，５″の嵌合から解除に際して該滑動突起２９を各面 ３１〜３３に沿って略ループ状に摺接させ、それにより解除感知アーム３０を上 方に撓ませ且つ下方に弾性的に復元させ得る。
【００２０】 該滑動突起２９は、該固定突起２８の乗り越し傾斜面３１に対するほぼ垂直な 先端摺接面３５と、前記水平底面３２に対する水平な摺接上面３６と、前記登攀 傾斜面３３に対する下向きの摺接傾斜面３７と、該摺接傾斜面３７と該先端摺接 面３５とを結ぶ水平底面３８とを有する。該下向きの摺接傾斜面３７は登攀傾斜 面３３よりもやや急勾配に形成され、解除感知アーム３０の撓みに従って該傾斜 面３７の勾配を登攀傾斜面３３と一致させ得る。
【００２１】 図６(a) 〜(d) は上記解除感知機構の作用を示すものであり、図５のコネクタ 解除状態で(a) の如く雌コネクタ２″の解除感知アーム３０の滑動突起２９は雄 コネクタ５″の固定突起２８に対して手前やや下側に位置する。 そしてコネクタ嵌合に伴って滑動突起２９の先端摺接面３５が固定突起２８の 乗り越し傾斜面３１に摺接し、且つ(b) の如く摺接上面３６が水平底面３２に摺 接して、解除感知アーム３０が下方に撓んで(c) の如く固定突起２８を乗り越し た状態で復元する。この状態でコネクタ２″，５″は完全に嵌合する。
【００２２】 そしてコネクタ解除に際しては(d) の如く滑動突起２９の下向きの摺接傾斜面 ３７が固定突起２８の登攀傾斜面３３に沿って手前上方に移動し、解除感知アー ム３０を上方に撓ませる。さらに滑動突起２９が手前に移動することにより該滑 動突起２９の水平底面３８が該登攀傾斜面３３の頂部３４に摺接し、滑動突起２ ９は解除感知アーム３０の復元力で弾性的に落下する。この際、該滑動突起２９ の先端面３５が固定突起２８の先端３４ａと摺接して擦れ音と振動を発すると共 に該解除感知アーム３０の衝撃的な復元によって作業者にコネクタ解除を感知さ せる。
【００２３】
【考案の効果】
以上の如くに、本考案によれば、回路の遮断に際して解除感知アームが衝撃と 音とを発して作業者にコネクタの解除完了を感知させるから、コネクタの解除を 完全確実に行うことができ、回路の遮断等を確実に行って暗電流の無駄な消費等 を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案に係るコネクタの解除感知機構の第一実
施例を示す斜視図である。
【図２】同じくコネクタ解除（非接続）状態の縦断面図
である。
【図３】同じくコネクタ嵌合（接続）状態の縦断面図で
ある。
【図４】解除感知アームとガイド突部との摺接係合状態
を順に示す説明図であり、(a)はコネクタ嵌合状態、(b)
は嵌合から解除へ移行する状態、(c) は解除状態であ
る。
【図５】本考案に係るコネクタの解除感知機構の第二実
施例を示す斜視図( 円内は要部切欠拡大図) である。
【図６】同じく作用を示し、(a) はコネクタ解除時の状
態を示す縦断面図、(b) はコネクタ嵌合途中を示す縦断
面図、(c) はコネクタ嵌合状態を示す縦断面図、(d) は
コネクタ解除時の状態を示す縦断面図である。
【図７】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
２，２″ 雌コネクタ ４，３０ 解除感知アーム ５，５″ 雄コネクタ ７ 突起 ８ 摺接面 ９ 落下面 １０ ガイド突部 ２８ 固定突起 ２９ 滑動突起 ３１ 乗り越し傾斜面 ３３ 登攀傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年７月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 雄コネクタと雌コネクタとの何れか一方
    に、突起を有する弾性の解除感知アームを設け、何れか
    他方に、該突起に対してコネクタ引き抜き時に順次係合
    する緩勾配の摺接面と急勾配の落下面とを有するガイド
    突部を設け、コネクタ解除状態において該突起が該ガイ
    ド突部の落下面側に位置することを特徴とするコネクタ
    の解除感知機構。
  2. 【請求項２】 雄コネクタと雌コネクタとの何れか一方
    に固定突起を設け、何れか他方に、該固定突起に対する
    滑動突起を側方に有する弾性の解除感知アームを設け、
    該固定突起が該滑動突起に対するコネクタ嵌合時の乗り
    越し傾斜面とコネクタ解除時の登攀傾斜面とを有し、コ
    ネクタ解除状態において該滑動突起が該登攀傾斜面の頂
    部から落下した位置にあることを特徴とするコネクタの
    解除感知機構。
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