JPH0636096U - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0636096U
JPH0636096U JP7548692U JP7548692U JPH0636096U JP H0636096 U JPH0636096 U JP H0636096U JP 7548692 U JP7548692 U JP 7548692U JP 7548692 U JP7548692 U JP 7548692U JP H0636096 U JPH0636096 U JP H0636096U
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tone
musical tone
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musical
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JP7548692U
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尋 富田
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのスイッチ操作でキースプリットモード
の設定と音色の選択を可能としキースプリット機能利用
上の操作性を向上させることを目的としている。 【構成】 音色スイッチが投入されると、その音色スイ
ッチが低音域用音色スイッチかどうかチェックし(ステ
ップQ1)、低音域用音色スイッチのときには、押鍵に
応じた位置にスプリットポイントを設定する(ステップ
Q4)。そしてスプリットフラグSPFにより既にスプ
リットモードにあるか判断して、スプリットモードでな
いときは、スプリットフラグSPFを「1」に設定して
スプリットモードに移行し、投入低音域用音色スイッチ
により選択された音色を低音域用音色レジスタOS2に
セットして音色を変更する(ステップQ5〜Q7)。ス
テップQ5で、既にスプリットモードのときは、投入さ
れた低音域用音色スイッチに応じて、スプリットモード
における低音域側の音色の変更を行ない(ステップQ
8、Q7)、また、スプリットモードの解除を行なう
(ステップQ8、Q9)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子楽器に関し、詳しくは、いわゆるキースプリットを行なう際の キースプリットモードの開始やその音色及びキースプリット範囲の設定等の設定 操作を容易に行なえるようにした電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子楽器、特に、鍵盤を備えた電子楽器においては、鍵盤を2つ以 上の領域に区分して、それぞれの領域の押鍵に対して、それぞれ別々の音色で発 音する機能、いわゆるキースプリット機能を備えたものがある。
【0003】 このようなキースプリット機能を備えた従来の電子楽器においては、キースプ リット機能を動作させるための専用のスイッチが設けられており、この専用スイ ッチを投入することにより、キースプリットモードを選択するようになっている 。そして、キースプリットモードにおいて、区分された鍵盤の各領域の音色の設 定は、電子楽器に設けられている音色スイッチのうち、2つの音色スイッチを略 同時に投入することにより行なわれ、この場合、この略同時に投入された音色ス イッチのうち、先に投入された方の音色スイッチの音色を高音域側の音色として 、そして、後で投入された方の音色スイッチの音色を低音域側の音色として採用 するようになっている。また、キースプリットモードにおいて、1つの音色スイ ッチのみが投入されると、高音域側の音色のみを変えるようになっている。さら に、2つの領域の境(スプリットポイント)の変更は、前記スプリットモード設 定専用のスイッチを投入しつつ、スプリットポイントとなる鍵を投入することに より行なうようになっている。
【0004】 また、上記従来の電子楽器においては、キースプリットモードが選択された後 、各領域の音色を設定するのに、2つの音色スイッチを略同時に投入することに より行なっていたため、いずれの音色がいずれの領域に設定されるのかが分かり づらいうえ、2つの音色スイッチを略同時に投入するという面倒な操作を行なう 必要があったため、従来、キースプリットモードにおいて、1つの音色スイッチ を投入することにより、低音域の音色を設定できる電子楽器が提案されている。 この場合、高音域の音色は、キースプリットモードが選択される以前の音色が設 定される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電子楽器にあっては、キースプリットモード 選択用の専用のスイッチが設けられ、この専用スイッチによりキースプリットモ ードを選択し、その後、2つの音色スイッチを略同時に投入して、2つの領域の 音色を設定するか、低音域の音色指定する音色スイッチを投入することにより、 各領域の音色設定を行なう構成となっていたため、キースプリット機能を演奏者 の意図する音色で利用するには、少なくとも、キースプリットモード専用のスイ ッチの操作と音色設定のためのスイッチ操作の2つの操作をおこなう必要があり 、スプリット機能を利用する上での操作性が悪いという問題があった。特に、演 奏途中にスプリット機能を動作させる場合には、スイッチ操作が多いことが、演 奏の妨げとなり、スプリット機能利用上の操作性の向上が望まれる。
【0006】 そこで、本考案は、1つのスイッチ操作によりキースプリットモードの設定と 音色の選択を行なえるようにして、キースプリット機能の利用上の操作性を向上 させるとともに、電子楽器の操作スイッチの数を減少させて、他の操作の操作性 の向上とコストの低減を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本考案の電子楽器によれば、 楽音の音高を指定する音高指定手段と、 楽音の特性を指定する楽音特性指定手段と、 前記音高指定手段により指定された音高の楽音を生成する楽音生成手段と、 前記楽音特性指定手段により所定の楽音特性が指定されると、キースプリット モードを開始し、このスプリットモード中は、所定の音高領域に属する音高が前 記音高指定手段により指定されると、前記楽音特性指定手段により指定された該 所定の楽音特性の楽音を前記楽音生成手段に生成させ、該所定の音高領域に属さ ない音高が前記音高指定手段により指定されると、前記楽音特性指定手段により 指定された該所定の楽音特性以外の楽音特性の楽音を前記楽音生成手段に生成さ せる楽音制御手段と、 を備えたことにより、達成される。
【0008】 この場合、前記楽音制御手段は、例えば、請求項2に記載するように、前記楽 音特性指定手段により前記所定の楽音特性が指定された後、所定の時間内に前記 音高指定手段により任意の音高が指定されると、該音高に基づいて前記所定の音 高領域の設定を行なってもよく、また、例えば、請求項3に記載するように、前 記楽音特性指定手段により前記所定の楽音特性として複数の楽音特性を設定し、 スプリットモード中に、前記楽音特性指定手段により該所定の複数の楽音特性の うち現在指定されている楽音特性以外の楽音特性が新たに指定されると、この新 たに指定された楽音特性を前記所定の音高領域用の楽音特性として設定するよう にしてもよい。
【0009】
【作用】
本考案によれば、 楽音の音高を指定する音高指定手段を概念上複数の領域に分割するキースプリ ットモードの選択と、分割した領域への楽音特性の設定を、音色等の楽音の特性 を指定する楽音特性指定手段により所定の楽音特性を指定することにより行なう ことができる。
【0010】 すなわち、キースプリットモードが選択されていないときには、楽音生成手段 は、音高指定手段により指定された音高であって、前記楽音特性指定手段により 指定された特性の楽音を生成するが、楽音特性指定手段により所定の楽音特性が 指定されている間、楽音制御手段は、前記楽音生成手段が生成可能な楽音の音高 範囲を概念上複数の領域に分割し、キースプリットモードに移行する。そして、 楽音制御手段は、キースプリットモードにおいて、これら諸領域のうち、所定の 音高領域の音高が前記音高指定手段により指定されると、前記楽音特性指定手段 により指定された該所定の楽音特性の楽音を前記楽音生成手段に生成させ、該所 定の音高領域以外の音高が前記音高指定手段により指定されると、該所定の楽音 特性以外の楽音特性の楽音を前記楽音生成手段に生成させる。
【0011】 したがって、キースプリットモードの選択と領域区分した各領域の音色等の楽 音特性の設定を、楽音特性指定手段により所定の楽音特性を指定するという1つ の操作だけで行なうことができ、キースプリット機能の利用上の操作性を向上さ せることができるとともに、電子楽器の操作スイッチの数を減少させて、他の操 作の操作性の向上とコストの低減を図ることができる。
【0012】 また、前記楽音制御手段が、前記楽音特性指定手段により前記所定の楽音特性 が指定された後、所定の時間内に前記音高指定手段により任意の音高が指定され ると、該音高に基づいて前記所定の音高領域の設定を行なうようにすると、スプ リットモードを選択した後、スプリットポイントを音高指定手段により指定する だけで、スプリットポイントを設定・変更することができ、スプリットポイント の変更操作の操作性を向上させることができる。
【0013】 さらに、前記楽音制御手段が、前記所定の楽音特性として複数の楽音特性を設 定し、キースプリットモード中、前記楽音特性指定手段により該所定の複数の楽 音特性のうち現在指定されている楽音特性以外の楽音特性が新たに指定されると 、該新たに指定された楽音特性を前記所定の音高領域用の楽音特性として設定す るようにすると、スプリットモードで、楽音特性指定手段により所定の楽音特性 を指定するだけで、所定領域の楽音特性を変更でき、楽音特性の変更操作を簡単 かつ容易なものとすることができる。
【0014】
【実施例】 以下、本考案の電子楽器を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0015】 図1から図4は、電子楽器の一実施例を示す図であり、電子キーボードに適用 したものである。
【0016】 図1は、電子キーボード1のブロック構成図であり、電子キーボード1は、鍵 盤部2、操作部3、制御部4、音源部5、波形データメモリ6、D/A変換器7 、アンプ8及びスピーカ9等を備えている。
【0017】 鍵盤部2は、複数の鍵(音高指定手段)を備えており、後述するキースプリッ トモードにおいては、この鍵が複数の領域に概念上分割される。演奏者は、この 鍵盤部2の鍵を押鍵操作することにより、音高を指定したり、ベロシティ(押鍵 強度)を指定して、演奏操作を行なう。
【0018】 操作部3は、電子キーボード1の電源スイッチや電子キーボード1を操作する ための各種スイッチ類が設けられており、特に、音色を指定するための複数の音 色スイッチ(楽音特性指定手段)が設けられている。この音色スイッチとしては 、例えば、図2に示すように、高音域用の音色スイッチ10として、PIANO 1スイッチ10a、PIANO2スイッチ10b、E.PIANOスイッチ10 c、HARPSHICHORDスイッチ10d、VIBRAPHONEスイッチ 10e、PIPEORGANスイッチ10f、STRINGSスイッチ10g、 CHOIRスイッチ10h等が、また、低音域用の音色スイッチ11として、W .BASS(ウッド・ベース)スイッチ11a及びE.BASS(エレクトリッ ク・ベース)スイッチ11bを備えている。これら高音域用音色スイッチ10及 び低音域用音色スイッチ11のうち、低音域用音色スイッチ11は、後述するキ ースプリットモード選択用のスイッチとこのキースプリットモードでの低音域側 の鍵の音色を指定するスイッチとを兼ねている。
【0019】 制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memor y)及びRAM(Random Access Memory)等を備えており、ROMには、電子キ ーボード1としての制御プログラムやキースプリット処理プログラム等を記憶し ている。制御部4は、そのCPUによりROM内のプログラムに従ってRAMを ワークメモリとして利用して、演奏処理を行なう。すなわち、鍵盤部2の鍵操作 により指定された音高の音をその鍵操作に応じた音量で、かつ、操作部3の高音 域用音色スイッチ10や低音域用音色スイッチ11で指定された音色の楽音デー タを音源部5に出力する。
【0020】 音源部5は、制御部4から入力される楽音データに基づいて波形データメモリ 6に記憶されている波形データを読み出し、D/A変換器7に出力する。
【0021】 D/A変換器7は、音源部5から入力されるディジタルの波形データをアナロ グのデータに変換し、アンプ8に出力する。アンプ8は、D/A変換器7から入 力されたアナログのデータを増幅し、スピーカ9を介して外部に発音させる。
【0022】 次に、作用を説明する。
【0023】 電子キーボード1は、スプリットモードを備えており、操作部4の低音域用音 色スイッチ11を投入することにより、スプリットモードを選択することができ るとともに、このスプリットモードにおける低音域側の音色を同時に設定するこ とができる。
【0024】 すなわち、電子キーボード1は、電源が投入されると、図3にそのメイン処理 のフローチャートを示すように、まず、イニシャライズ処理を行ない、各種レジ スタのクリア処理や初期設定等を行なう(ステップS1)。このイニシャライズ 処理では、音色として所定の音色、例えば、PIANO1が設定され、また、ス プリットモードにおけるスプリットポイントを記憶するスプリットポイントレジ スタ(図示略)に予め設定されている音高データ、すなわち、予め初期スプリッ トポイントとして制御部4のROMに設定されている音高に対応する音高データ を設定する。
【0025】 制御部4は、イニシャライズ処理を終了すると、スプリットモードが選択され ていることを示すスプリットフラグSPFをスプリットモードでないことを示す 「0」にセットし(ステップS2)、操作部4の各スイッチの設定状態を走査し て、音色スイッチ10又は音色スイッチ11が操作されたかどうかチェックする (ステップS3)。
【0026】 音色スイッチ10又は音色スイッチ11が操作されたときには、後述する音色 設定処理を行なった後(ステップS4)、鍵盤部2を操作して、押鍵されたかど うかチェックし(ステップS5)、音色スイッチ10又は音色スイッチ11が操 作されていないときには、音色設定処理を行なわずに、押鍵されたかどうかチェ ックする(ステップS5)。
【0027】 押鍵されていないときには、ステップS3に戻り、音色スイッチ10又は音色 スイッチ11の操作の有無から同様の処理を繰り返す。押鍵されると、スプリッ トフラグSPFが「1」かどうかチェックする(ステップS6)。スプリットフ ラグSPFが「1」でないときには、スプリットモードではないと判断して、ス テップS8に移行して、高音域用音色レジスタOS1にセットされている音色の 楽音データを音源部5に出力して(ステップS8)、音源部5、D/A変換器7 、アンプ及びスピーカ9を介して押鍵された鍵の音高の音をその音色で発生させ る(ステップS10)。制御部4のRAMには、現在使用中の音色を記憶するレ ジスタが2つ設けられ、そのうちの1つである高音域用音色レジスタOS1はス プリットモードでないときの音色であり、スプリットモード時の高音域側の音色 でもある音色を記憶し、他の1つである低音域用音色レジスタOS2はスプリッ トモード時の低音域側の音色を記憶する。そして、この高音域用音色レジスタO S1には、初期状態では、上述のように所定の音色(例えば、PIANO1)が 設定され、その後、高音域用音色スイッチ10により音色が選択されると、後述 する音色設定処理により、その選択された音色が設定される。
【0028】 また、ステップS6で、スプリットフラグSPFが「1」のときには、スプリ ットモードであると判断して、押鍵された鍵の音高を判定し(ステップS7)、 その音高が概念上高音域側と低音域側とに2つに分割した領域のうち高音域側の 音高であると判断すると、高音域用音色レジスタOS1にセットされている音色 の楽音データを音源部5に出力し(ステップS8)、押鍵された鍵の音高の音を その音色で発生させる(ステップS10)。
【0029】 ステップS7で、押鍵された鍵の音高が概念上分割した低音域側の音高である と判断すると、低音域用音色レジスタOS2にセットしている音色の楽音データ を音源部5に出力し(ステップS9)、その音高の音をその音色で発生させる( ステップS10)。そして、この低音域用音色レジスタOS2には、後述する音 色設定処理により、低音域用音色スイッチ11で選択された音色が設定される。
【0030】 次に、ステップS4の音色設定処理について図4に示すフローチャートに基づ いて詳細に説明する。
【0031】 この音色設定処理は、上述のように、高音域用音色スイッチ10又は低音域用 音色スイッチ11が投入されることにより開始され、音色設定処理では、まず、 その投入されたのが、低音域用音色スイッチ11かどうかチェックする(ステッ プQ1)。投入された音色スイッチが低音域用音色スイッチ11でないときには 、スプリットモードの設定あるいはスプリットモードの解除等のスプリットモー ドに対する操作ではないと判断して、その高音域用音色スイッチ10で選択され た音色を高音域用音色レジスタOS1にセットし、音色設定処理を終了する(ス テップQ2)。
【0032】 ステップS1で、投入された音色スイッチが低音域用音色スイッチ11である ときには、まず、スプリットポイントを変更するか否か判断するために、音色ス イッチの投入と同時に押鍵されたかどうかチェックし(ステップQ3)、押鍵さ れているときには、スプリットポイントの変更であると判断して、その押鍵され た鍵の音高をスプリットポイントレジスタに書き込んで、スプリットポイントを その押鍵された鍵の音高に変更する(ステップQ4)。音色スイッチ投入と同時 の押鍵がなければ、スプリットポイント変更は行なわない。
【0033】 その後、スプリットフラグSPFが「1」かどうか、すなわち既にスプリット モードに設定されているかどうかチェックし(ステップQ5)、スプリットフラ グSPFが「1」でないときには、スプリットモードが新たに選択されたものと 判断して、スプリットフラグSPFを「1」に設定(ステップQ6)した後、低 音域用音色スイッチ11で選択された音色を低音域用音色レジスタOS2にセッ トする(ステップQ7)。
【0034】 このように、低音域用音色スイッチ11として、本実施例では、W.BASS スイッチ11aとE.BASSスイッチ11bが設けられており、これらのスイ ッチがスプリットモード設定スイッチとしての機能を兼ね備えている。したがっ て、低音域用音色スイッチ11のW.BASSスイッチ11aとE.BASSス イッチ11bのうちいずれか1つを投入することにより、スプリットモードを選 択することができるとともに、このスプリットモードを選択するのに投入した低 音域用音色スイッチ11のW.BASSスイッチ11a又はE.BASSスイッ チ11bに対応する音色をスプリットモードにおける低音域側の音色として設定 することができる。その結果、従来のようにスプリットモードを選択するための 専用のスイッチと音色を設定するための音色スイッチとの2つのスイッチを投入 する必要がなく、低音域用音色スイッチ11のいずれか1つのスイッチ11a、 11bを投入することにより、スプリットモードの選択とこのスプリットモード における低音域側の音色の設定とを行なうことができ、スプリット機能を利用す る上での操作回数を減らすことができる。したがって、スプリット機能を利用す る上での操作性を向上させることができ、特に、演奏途中におけるスプリット機 能の利用性を向上させることができる。
【0035】 なお、このとき、高音域用音色レジスタOS1には、予め設定された音色ある いはその後に高音域用音色スイッチ10により設定された音色がセットされたま まであるので、スプリットモードを選択したときには、その高音域側の音色とし ては、スプリットモードに移行する前の音色が設定される。
【0036】 また、スプリットフラグSPFが「1」のときには、既にスプリットモードに 設定されていると判断して、投入された低音域用音色スイッチ11の音色が低音 域用音色レジスタOS2にセットされている音色と同じかどうかチェックし(ス テップQ8)、投入された低音域用音色スイッチ11の音色が低音域用音色レジ スタOS2にセットされている音色と同じでないときには、スプリットモードに おける低音域側の音色の変更であると判断して、低音域用音色スイッチ11によ り選択された音色を低音域用音色レジスタOS2にセットする(ステップQ7) 。
【0037】 このように、スプリットモードにおいて、現在低音域側の音色として設定され ている音色以外の音色の低音域用音色スイッチ11、すなわち、W.BASSス イッチ11a又はE.BASSスイッチ11bを投入することにより、現在低音 域側の音色として設定されている音色から別の音色に低音域側の音色を変更する ことができる。
【0038】 また、上記ステップQ8で、スプリットモードにおいて投入された低音域用音 色スイッチ11の音色が低音域用音色レジスタOS2にセットされている音色と 同じであるときには、スプリットモードの解除であると判断して、スプリットフ ラグSPFを「0」に設定し、処理を終了する(ステップQ9)。
【0039】 このように、スプリットモードにおいて、現在低音域側の音色として設定さて いる音色と同じ音色の低音域用音色スイッチ11を投入することにより、スプリ ットモードを解除することができる。
【0040】 このようにして設定された音色やスプリットモードの設定及び解除に応じて、 図3に示したメイン処理により、楽音の発音処理を行なう。
【0041】 以上説明したように、キースプリットモードの選択と領域区分した各領域の音 色等の楽音特性の設定を、楽音特性指定手段としての音色スイッチにより特定の 楽音特性、すなわち、低音域用音色スイッチ11による音色を指定するという1 つの操作だけで行なうことができ、キースプリット機能の利用上の操作性を向上 させることができるとともに、電子キーボード1の操作スイッチの数を減少させ て、他の操作の操作性の向上とコストの低減を図ることができる。
【0042】 また、低音域用音色スイッチ11を投入した後、所定の時間内に音高指定手段 としての鍵により音高を指定すると、該音高に基づいてスプリットポイントの設 定を行なうことができるので、スプリットモードの選択とスプリットポイントを 指定する鍵を押鍵するだけで、スプリットポイントを設定・変更することができ 、操作性を向上させることができる。
【0043】 さらに、スプリットモードにおいて、音色スイッチのうち低音域用音色スイッ チ11を投入すると、該低音域用音色スイッチ11により指定された音色を低音 域側の音色として設定することができるので、スプリットモードでの低音域側の 音色の変更を容易に行なうことができる。
【0044】 なお、上記実施例においては、電子キーボード1に適用した場合について説明 したが、これに限るものではなく、電子ピアノ等のキースプリット機能を利用で きる全ての電子楽器に適用することができる。
【0045】 また、使用する音色は、もちろん上述したものに限るわけではない。
【0046】 さらに、上記実施例においては、キースプリットモードを選択するための楽音 特性として音色を採用しているが、これに限るものではない。
【0047】 さらに、上記実施例においては、キースプリットモードにおいて、鍵盤を2つ の領域に分割しているが、2つに限るものではない。
【0048】
【考案の効果】
本考案によれば、 キースプリットモードの選択と領域区分した各領域の音色等の楽音特性の設定 を、楽音特性指定手段により特定の楽音特性を指定するという1つの操作だけで 行なうことができ、キースプリット機能の利用上の操作性を向上させることがで きるとともに、電子楽器の操作スイッチの数を減少させて、他の操作の操作性の 向上とコストの低減を図ることができる。
【0049】 また、楽音制御手段が、楽音特性指定手段により所定の楽音特性が指定された 後、所定の時間内に音高指定手段により音高が指定されると、該音高に基づいて 所定の音高領域の設定(すなわち、スプリットポイントの設定)を行なうように しているので、所定の楽音特性を指定したときにスプリットポイントを音高指定 手段により指定するだけで、スプリットポイントを設定・変更することができ、 操作性を向上させることができる。
【0050】 さらに、楽音制御手段が、キースプリットモードにおいて、楽音特性指定手段 により該複数の楽音特性のうち使用中の楽音特性以外の楽音特性が指定されると 、該指定された楽音特性を所定の音高領域用の楽音特性として設定するようにし ているので、スプリットモードでの楽音特性の変更操作を簡単かつ容易なものと することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を電子キーボードに適用した実施例のブ
ロック構成図。
【図2】図1の電子キーボードの操作部の音色スイッチ
を示す図。
【図3】図1の電子キーボードのメイン処理を示すフロ
ーチャート。
【図4】図3の音色設定処理の詳細な処理を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1 電子キーボード 2 鍵盤部 3 操作部 4 制御部 5 音源部 6 波形データメモリ 7 D/A変換器 8 アンプ 9 スピーカ 10 高音域用音色スイッチ 11 低音域用音色スイッチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音の音高を指定する音高指定手段と、 楽音の特性を指定する楽音特性指定手段と、 前記音高指定手段により指定された音高の楽音を生成す
    る楽音生成手段と、 前記楽音特性指定手段により所定の楽音特性が指定され
    ると、キースプリットモードを開始し、このキースプリ
    ットモード中は、所定の音高領域に属する音高が前記音
    高指定手段により指定されると、前記楽音特性指定手段
    により指定された該所定の楽音特性の楽音を前記楽音生
    成手段に生成させ、該所定の音高領域に属さない音高が
    前記音高指定手段により指定されると、前記楽音特性指
    定手段により指定された該所定の楽音特性以外の楽音特
    性の楽音を前記楽音生成手段に生成させる楽音制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記楽音制御手段は、前記楽音特性指定
    手段により前記所定の楽音特性が指定された後、所定の
    時間内に前記音高指定手段により任意の音高が指定され
    ると、該音高に基づいて前記所定の音高領域の設定を行
    なうことを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記楽音制御手段は、前記所定の楽音特
    性として複数の楽音特性を設定し、スプリットモード中
    に、前記楽音特性指定手段により該所定の複数の楽音特
    性のうち現在指定されている楽音特性以外の楽音特性が
    新たに指定されると、この新たに指定された楽音特性を
    前記所定の音高領域用の楽音特性として設定することを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    電子楽器。
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