JPH0635735U - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH0635735U
JPH0635735U JP2206291U JP2206291U JPH0635735U JP H0635735 U JPH0635735 U JP H0635735U JP 2206291 U JP2206291 U JP 2206291U JP 2206291 U JP2206291 U JP 2206291U JP H0635735 U JPH0635735 U JP H0635735U
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gasket
surface plate
plate
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expanded graphite
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恒和 宇田川
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石川ガスケット株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小な傷などによる接合面の粗さを吸収し、
しかも、長期間シール性能を維持できるガスケットを提
供すること。 【構成】 金属板24上に膨張黒鉛層22を形成した第1の
表面板8側に、シール孔12の周囲で、第2の表面板10を
折り返して折り返し部14を形成してガスケット1を形成
した。 【効果】 膨張黒鉛層22は、フローを起こさないので長
期間シール性能を維持することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属板及び膨張黒鉛から成るガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属薄板を複数枚積層した金属積層形ガスケットが、ディーゼルエンジンなど に広く使用されていることは周知である。 金属積層形ガスケットの一般的構成を、図5によって説明する。図5において 、金属積層形ガスケット1は、ばね鋼などの硬質金属板から成る基板2にビード 4を形成し、これに、ビード4の圧縮高さを調節する補助板6、表面板8, 10 を積層し、表面板10を、例えば、シリンダ穴などのシール穴12の周囲で折り 返して折り返し部14を形成し、表面板8の上に重ね合わせたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ガスケットが接するエンジンの接合面には、一般に、加工時に生じ たツールマークなど、細かい傷ができる。したがって、ビードによるシール圧が 接合面に作用しても、前記ツールマークを通じてシール流体が洩れるという問題 がある。そこで、従来から、少なくともビードを設けた部分の表面に、合成樹脂 、ゴムなどのシール材をコーティングし、ツールマークなどの微小隙間を密封す ることが行なわれている。一般に、接合面の粗さは8〜15μm程度であるので 、前記コーティングの厚さは、通常、20〜40μm程度の厚さとしている。
【0004】 しかしながら、前記シール材に、例えば、100℃前後の温度で、50〜10 0kgf/cm2 程度の繰り返し荷重を掛けると、コーティング膜にフロー現象が起き て膜厚が低下する。したがって、シリンダヘッドガスケットなど、繰り返し荷重 が加わるガスケットでは、長期間使用するとガス洩れなどが起こるという問題が ある。また、別の問題として、折り返し部14と表面板8との間から、金属積層 形ガスケット1の内部にガスなどのシール流体が浸透し、積層板の間から洩れ出 す危険がある。
【0005】 本考案の目的は、微小な傷などによる接合面の粗さを吸収し、しかも、長期間 シール性能を維持することができるガスケットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本考案のガスケットの構成は、シールする穴に整 合する開口を設けた基板上、及び、前記開口の内側の少なくともいずれかに、シ ールする穴を取り巻くシール部を形成し、金属板上に膨張黒鉛を被覆した第1の 表面板を、該被覆層を表に向けて前記基板の一方の側に積層し、他方に金属板か ら成る第2の表面板を積層し、第2の表面板を、前記シールする穴の周囲で第1 の表面板側に折り返して折り返し部を形成したものである。
【0007】 前記第2の表面板も、平坦部表側に、膨張黒鉛層を形成した金属板を使用する ことができる。 膨張黒鉛は、大きな圧縮性を有し、可撓性があり、有機シール材のようなフロ ー現象を起こさず、しかも、化学的に安定で、空気中でも400℃程度の高温に 耐えるので、接合面の粗さをカバーし、密封性を向上させることができる。例え ば、金属板上に50〜70μmの厚さの膨張黒鉛を接着したものは、15〜20 μmの仕上げ粗さをカバーすることができ、膨張黒鉛を十分な厚さにすることに より50μm以上の仕上げ粗さをカバーすることもできる。膨張黒鉛は、市場に 供給されている通常の手段で製造され、板ないしシート状に成形されたものを使 用することができる。
【0008】 前記シール部は、前記開口の内側に配置したワイヤーリングによって形成して もよく、基板に設けた開口を取り巻くビードによって形成してもよく、これらを 併用することもできる。また、前記第1の表面板に、前記折り返し部を積層して もよく、また、積層しないで、前記シールする穴に整合する開口端縁を開放して 、自由端状に形成してもよい。
【0009】
【実施例】
以下、添付の図を対照して、実施例により本考案を具体的に説明する。 図1(実施例1)は、ディーゼルエンジンのヘッドガスケットとして実施した ガスケット16のシリンダ穴から成るシール穴12部分を示している。基板2は 、シール穴12に整合する開口20を形成し、その周囲を取り巻くビード4を形 成している。そして、低炭素鋼から成るワイヤーリング18を、基板2の開口2 0の内側に配置し、ビード4とワイヤーリング18とでシール部を形成した。
【0010】 第1の表面板8は、膨張黒鉛層22を金属板24に張り合わせた黒鉛−金属複 合板から成り、基板2の開口20に一致する開口20′を形成したもので、基板 2との間に補助板6を介装し、基板2の一方の側に積層した。また、第2の表面 板10は、第1の表面板8と反対側に積層し、ワイヤーリング18の内側で第1 の表面板8側に折り返し、第1の表面板8の開口20′を覆う位置まで延びる折 り返し部14を、第1の表面板8に積層した。なお、ガスケット16の図示しな い他のシール穴は、ビードのみによってシール部を形成した以外は、図1と同様 に形成した。
【0011】 ガスケット16は、図1に示すように、膨張黒鉛層22を設けた第1の表面板 8が、図示しないエンジン側接合面と表面板8との間からの洩れを防止すると共 に、該膨張黒鉛層22が、表面板8と折り返し部14との間にシールする流体が 侵入することを防止する。即ち、膨張黒鉛層22は高い可撓性を有するので、表 面板8が折り返し部14と補助板6との間で屈曲されると、膨張黒鉛層22も金 属板に24に追随して容易に屈曲することができるので、該部分にシールする流 体がガスケット16内に侵入し、積層板間から洩れ出す危険を確実に防止するこ とができる。この実施例1のガスケット16を、図示しないシリンダブロック側 に第1の表面板8を配置して使用したところ、長期間にわたり高いシール性を維 持することができた。
【0012】 図2 (実施例2) は、実施例1と異なり、シール部をワイヤーリング18のみ で形成したものである。この実施例2のガスケット16も、実施例1と同様に、 長期間にわたり、図示しない接合面との間のシール性と、積層板間からの洩れの 防止とを維持することができた。 図3 (実施例3) は、ガソリンエンジンのヘッドガスケットとして実施したも ので、前記実施例と同様に、ガスケット16のシリンダ穴から成るシール穴12 の部分を示している。実施例3のシール部は、基板2に設けたビード41 と、そ の外側に隣接して第2の表面板10に設けたビード42 とによって形成した。そ して、第1の表面板8は、膨張黒鉛層22と金属板24との複合板を使用し、開 口20′は、折り返し部14の外周より、大きい径に形成した。なお、第1の表 面板8は、かしめなど、通常ガスケットを一体とする手段(図示せず)によって 他の積層板2,10と一体とした。他の図示しないシール穴は、ビード42 を省 いた以外は、図1と同様にビード部を形成した。実施例3のガスケット16も、 長期間にわたり高いシール性を維持することができた。
【0013】 図4(実施例4)は、図1に示した実施例1の変形例であり、ビード4の向き を表面板8側に向けて配置したものである。この実施例4のガスケット16も、 実施例1のガスケット16と同様に、接合面のシール性能と、積層板間からの洩 れとに対し、高いシール性能を得ることができた。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のガスケットを構成したので、接合面のツールマー クを膨張黒鉛が密封し、しかも、膨張黒鉛は、ガスケットを締め付けても、フロ ー現象を起こさないので、長期間、シール性能を維持できるという効果が得られ る。しかも、膨張黒鉛は可撓性が高いので、屈曲に耐えることができ、したがっ て、表面板を折り返して形成した折り返し部に積層すると、ガスケット内にシー ルする流体が侵入し積層板間から漏洩することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図2】実施例2による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図3】実施例3による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図4】実施例4による本考案のガスケットの要部断面
図である。
【図5】従来の金属ガスケットの要部断面図である。
【符号の説明】
1 金属積層形ガスケット 2 基板 4 ビード 41 ビード 42 ビード 8 第1の表
面板 10 第2の表面板 12 シール穴 14 折り返し部 16 ガスケッ
ト 20 開口 20′開口 22 膨張黒鉛層 24 金属板

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールする穴に整合する開口を設けた基
    板上、及び、前記開口の内側の少なくともいずれかに、
    シールする穴を取り巻くシール部を形成し、金属板上に
    膨張黒鉛を被覆した第1の表面板を、該被覆層を表に向
    けて前記基板の一方の側に積層し、他方に金属板から成
    る第2の表面板を積層し、第2の表面板を、前記シール
    する穴の周囲で第1の表面板側に折り返した折り返し部
    を形成したガスケット。
  2. 【請求項2】 第2の表面板の表側平坦部に、膨張黒鉛
    シートを張り合わせた金属板を用いた請求項1のガスケ
    ット。
  3. 【請求項3】 基板に設けた開口の内側に配置したワイ
    ヤーリングによってシール部を形成した請求項1又は2
    のガスケット。
  4. 【請求項4】 基板に、該基板に設けた開口を取り巻く
    ビードによってシール部を形成した請求項1又は2のガ
    スケット。
JP1991022062U 1991-04-05 1991-04-05 ガスケット Expired - Lifetime JP2551447Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072905A (ja) * 2005-12-21 2012-04-12 Fisher Controls Internatl Llc プロセス制御バルブに使用するフレキシブルシール

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