JPH06341B2 - 表皮一体発泡成形品の製造方法 - Google Patents
表皮一体発泡成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH06341B2 JPH06341B2 JP61247107A JP24710786A JPH06341B2 JP H06341 B2 JPH06341 B2 JP H06341B2 JP 61247107 A JP61247107 A JP 61247107A JP 24710786 A JP24710786 A JP 24710786A JP H06341 B2 JPH06341 B2 JP H06341B2
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- skin
- foam
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、成形型内に装置した表皮材内に発泡原料を
注入して、その表皮材内で原料の発泡を行う表皮一体発
泡成形品の製造方法に関する。
注入して、その表皮材内で原料の発泡を行う表皮一体発
泡成形品の製造方法に関する。
（従来の技術） 自動車用ヘッドレストまたはアームレスト等のように、
発泡体を表皮材で覆ってなる発泡成形品の製造は、作業
性及び得られる成形品の外観性等の観点から、いわゆる
一体発泡成形法による場合が多い。
発泡体を表皮材で覆ってなる発泡成形品の製造は、作業
性及び得られる成形品の外観性等の観点から、いわゆる
一体発泡成形法による場合が多い。
従来における一体発泡成形法によるヘッドレスト等の製
造方法は、発泡原料注入用の穴あるいは開口部を設けた
所定の袋形状からなる表皮材を、成形型内に装置し、発
泡原料を前記穴または開口部から表皮材内に注入した後
その穴をキャップにより、または開口部を表皮材の開口
縁部の重ね合わせにより塞ぎ、その表皮材内で発泡を行
い、表皮材と一体となった発泡成形品を製造するもので
ある。
造方法は、発泡原料注入用の穴あるいは開口部を設けた
所定の袋形状からなる表皮材を、成形型内に装置し、発
泡原料を前記穴または開口部から表皮材内に注入した後
その穴をキャップにより、または開口部を表皮材の開口
縁部の重ね合わせにより塞ぎ、その表皮材内で発泡を行
い、表皮材と一体となった発泡成形品を製造するもので
ある。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、原料注入用の穴または開口部を塞ぐ作業
は、原料の反応速度との兼合いから短時間に行わねばな
らない。そのため、作業を急ぐあまりキャップが正規の
位置からずれたり、あるいはその作業ミス表皮材内で発
泡する発泡原料の流動等によって表皮材の開口縁部が折
れ皺を作って重なる等の不具合を生じ易く、原料注入用
の穴または開口部のシールが不完全となり易い。その結
果、表皮材内の原料が該部から漏出して表皮材の外面を
汚し、成形品の美感を損ねることがある。また、原料が
漏出しなくても、表皮材の開口縁部に折れ皺ができ易い
等により成形品の美感が損なわれることもある。
は、原料の反応速度との兼合いから短時間に行わねばな
らない。そのため、作業を急ぐあまりキャップが正規の
位置からずれたり、あるいはその作業ミス表皮材内で発
泡する発泡原料の流動等によって表皮材の開口縁部が折
れ皺を作って重なる等の不具合を生じ易く、原料注入用
の穴または開口部のシールが不完全となり易い。その結
果、表皮材内の原料が該部から漏出して表皮材の外面を
汚し、成形品の美感を損ねることがある。また、原料が
漏出しなくても、表皮材の開口縁部に折れ皺ができ易い
等により成形品の美感が損なわれることもある。
この発明は、従来技術が有していた問題点、即ち外観の
良好な表皮一体発泡成形品を得難いという問題を解決せ
んとするものである。
良好な表皮一体発泡成形品を得難いという問題を解決せ
んとするものである。
（問題点を解決するための手段） この発明は、成形型内に装置した表皮材内に発泡原料を
注入して、その表皮材内で発泡を行う表皮一体発泡成形
品の製造方法において、表皮材の開口縁部を外方へ開け
拡げて成形型の一部により挟み、それによって形成され
た表皮材の開口部から原料を注入することにより発泡体
を形成すると共に、該開口部下の発泡体面に凹溝を形成
し、その後該凹溝に表皮材の開口部端縁を係止すること
を特徴とするものである。
注入して、その表皮材内で発泡を行う表皮一体発泡成形
品の製造方法において、表皮材の開口縁部を外方へ開け
拡げて成形型の一部により挟み、それによって形成され
た表皮材の開口部から原料を注入することにより発泡体
を形成すると共に、該開口部下の発泡体面に凹溝を形成
し、その後該凹溝に表皮材の開口部端縁を係止すること
を特徴とするものである。
（作用） 本発明における成形型内の表皮材は、開口部周囲が成形
型の一部によって挟まれた状態となっている。そのた
め、原料が開口部から漏出しても、成形型によって挟ま
れた開口部周囲の表皮材に付着することがなく、表皮材
外面が原料で汚れる虞れがない。そして、発泡終了後成
形品を脱型して、成形型によって挟まれていた開口縁部
により開口部を覆えば、所定の表皮一体発泡成形品を得
ることができる。更に開口部下に発泡体面に形成された
凹溝に、表皮材開口部端縁を係止するものであるため、
その端縁が隠蔽されることになり、開口部の外観が極め
て良好となる。
型の一部によって挟まれた状態となっている。そのた
め、原料が開口部から漏出しても、成形型によって挟ま
れた開口部周囲の表皮材に付着することがなく、表皮材
外面が原料で汚れる虞れがない。そして、発泡終了後成
形品を脱型して、成形型によって挟まれていた開口縁部
により開口部を覆えば、所定の表皮一体発泡成形品を得
ることができる。更に開口部下に発泡体面に形成された
凹溝に、表皮材開口部端縁を係止するものであるため、
その端縁が隠蔽されることになり、開口部の外観が極め
て良好となる。
（実施例） 以下実施例に基づいてこの発明を説明する。
図面はこの発明の一実施例に関するもので、第１図はヘ
ッドレスト用表皮材10を成形型12に装置した状態を示す
断面図、第２図は脱型後の成形品の斜視図、第３図はヘ
ッドレストをＡ−Ａ線で切断した断面図である。
ッドレスト用表皮材10を成形型12に装置した状態を示す
断面図、第２図は脱型後の成形品の斜視図、第３図はヘ
ッドレストをＡ−Ａ線で切断した断面図である。
表皮材10は、ファブリック、プラスチックレザー、ある
いはそれらの積層体、又はファブリックと軟質フォーム
との積層体、あるいはファブリック、軟質フォーム及び
プラスチックフィルムの積層体等、各種シート状のもの
を袋状の所定形状としたもので、底部の一部、即ち開口
縁部10ａ、10ｂを外方へ開け拡げることができ、それに
よって生じる開口部10ｃを有するものである。また、開
口部10ｃの両側の穴10ｄはスティ14挿通用のものであ
る。スティ14は、ヘッドレストを即座に装着するための
ものであり、発泡体15内に埋設される補強体（図示せ
ず）と一体となっている。そのスティ14と補強体とは合
わせてインサートと称される。
いはそれらの積層体、又はファブリックと軟質フォーム
との積層体、あるいはファブリック、軟質フォーム及び
プラスチックフィルムの積層体等、各種シート状のもの
を袋状の所定形状としたもので、底部の一部、即ち開口
縁部10ａ、10ｂを外方へ開け拡げることができ、それに
よって生じる開口部10ｃを有するものである。また、開
口部10ｃの両側の穴10ｄはスティ14挿通用のものであ
る。スティ14は、ヘッドレストを即座に装着するための
ものであり、発泡体15内に埋設される補強体（図示せ
ず）と一体となっている。そのスティ14と補強体とは合
わせてインサートと称される。
成形型12は、下型12ａ、中型12ｂ及び上型12ｃからな
り、閉型時にヘッドレストと同一形状のキャビティ11が
内部に形成されるものである。下型12ａは、表皮材の開
口部10ｃに相当する部分に中型12ｂを嵌着するための開
口部を有する形状からなる。中型12ｂは、下型12ａの開
口部に嵌着された際に、下型開口部周囲13ａとの間で表
皮材の開口縁部10ａ、10ｂを挟むことができる形状から
なり、また中央部には上型12ｃ嵌着用の開口部13ｂを有
する。上型12ｃは、そのキャビティ突部13ｃを有する。
突部13ｃは、第３図のように前記表皮材の一部10ａ、10
ｂの端末及びその端末の係合部品を収納するための凹溝
16ａを、発泡体16に形成するためのものである。
り、閉型時にヘッドレストと同一形状のキャビティ11が
内部に形成されるものである。下型12ａは、表皮材の開
口部10ｃに相当する部分に中型12ｂを嵌着するための開
口部を有する形状からなる。中型12ｂは、下型12ａの開
口部に嵌着された際に、下型開口部周囲13ａとの間で表
皮材の開口縁部10ａ、10ｂを挟むことができる形状から
なり、また中央部には上型12ｃ嵌着用の開口部13ｂを有
する。上型12ｃは、そのキャビティ突部13ｃを有する。
突部13ｃは、第３図のように前記表皮材の一部10ａ、10
ｂの端末及びその端末の係合部品を収納するための凹溝
16ａを、発泡体16に形成するためのものである。
ヘッドレストの製造に際し、まず補強体とスティ14が一
体となったインサートを表皮材の開口部10ｃから表皮材
10内に挿入する。次いでその表皮材10を下型12ａ及び中
型12ｂに装着する。その表皮10の装置は、表皮材10の一
部、即ち開口縁部10ａ、10ｂを外方へ開け拡げて、該開
口縁部10ａ、10ｂを下型開口部周面13ａと中型12ｂとに
よって挟んで行う。そして、表皮材10の開口部10ｃか
ら、ウレタンフォーム原料等の発泡原料を表皮材10内に
注入し、上記12ｃを中型12ｂの開口部13ｂに嵌着して成
形型12を閉じ、原料の発泡を行う。さすれば、発泡成形
後第２図のような成形品が成形される。これを脱型し、
開口部10ｃ周囲の表皮材縁部10ａ、10ｂによって第３図
のように開口部10ｃを覆えば、所定のヘツドレストが得
られる。なお、開口部を覆う表皮材縁部10ａ、10ｂの端
部、即ち開口縁は、接着、面接合テープ、ヒモ等の係合
手段によって閉じられて、発泡体の凹溝16ａに係止収納
される。
体となったインサートを表皮材の開口部10ｃから表皮材
10内に挿入する。次いでその表皮材10を下型12ａ及び中
型12ｂに装着する。その表皮10の装置は、表皮材10の一
部、即ち開口縁部10ａ、10ｂを外方へ開け拡げて、該開
口縁部10ａ、10ｂを下型開口部周面13ａと中型12ｂとに
よって挟んで行う。そして、表皮材10の開口部10ｃか
ら、ウレタンフォーム原料等の発泡原料を表皮材10内に
注入し、上記12ｃを中型12ｂの開口部13ｂに嵌着して成
形型12を閉じ、原料の発泡を行う。さすれば、発泡成形
後第２図のような成形品が成形される。これを脱型し、
開口部10ｃ周囲の表皮材縁部10ａ、10ｂによって第３図
のように開口部10ｃを覆えば、所定のヘツドレストが得
られる。なお、開口部を覆う表皮材縁部10ａ、10ｂの端
部、即ち開口縁は、接着、面接合テープ、ヒモ等の係合
手段によって閉じられて、発泡体の凹溝16ａに係止収納
される。
（発明の効果） この発明は、表皮材の一部を外方へ開け拡げて成形型の
一部により挟み、それにより成形された表皮材の開口部
から原料の注入を行うものである。したがって、表皮材
内に注入された原料が原料が表皮材開口部から漏出して
も、その開口部周囲の表皮材が成形型によって挟まれて
いるので、その挟まれた部分の表皮材に原料が付着する
ことがなく、表皮材外面が原料で汚れる虞れがなくな
り、外観の良好な表皮一体成形品を得ることができる。
一部により挟み、それにより成形された表皮材の開口部
から原料の注入を行うものである。したがって、表皮材
内に注入された原料が原料が表皮材開口部から漏出して
も、その開口部周囲の表皮材が成形型によって挟まれて
いるので、その挟まれた部分の表皮材に原料が付着する
ことがなく、表皮材外面が原料で汚れる虞れがなくな
り、外観の良好な表皮一体成形品を得ることができる。
また、この発明によれば、原料注入直後に表皮材の開口
縁部を重ねる等の作業が不要となるので、原料の反応速
度が速い場合でも、不具合を生じることなく作業を行う
ことができ、生産効率の向上及び不良品の低減を実現す
ることができるのである。更に、開口部下の発泡体面に
凹溝を設けて該凹溝に表皮材開口部の端縁を係止するた
めの開口部端縁が隠蔽されるため外観を極めて良好とす
ることができるのである。
縁部を重ねる等の作業が不要となるので、原料の反応速
度が速い場合でも、不具合を生じることなく作業を行う
ことができ、生産効率の向上及び不良品の低減を実現す
ることができるのである。更に、開口部下の発泡体面に
凹溝を設けて該凹溝に表皮材開口部の端縁を係止するた
めの開口部端縁が隠蔽されるため外観を極めて良好とす
ることができるのである。
図面はこの発明の実施例に関し、第１図はヘッドレスト
用表皮材を成形型に装着した状態を示す断面図、第２図
は脱型後の成形品の斜視図、第３図はヘッドレストをＡ
−Ａ線で切断した断面図である。 記号の説明 10 ・・・表皮材 10ａ、10ｂ・・・開口縁部 10ｃ・・・表皮材の開口部 10ｄ・・・スティ挿通用穴 11・・・キヤビティ 12・・・成形型 12ａ・・・下型 12ｂ・・・中型 12ｃ・・・上型 13ａ・・・下型の開口部周面 13ｂ・・・中型の開口部 13ｃ・・・上型の突部 14・・・スティ 16・・・発泡体 16ａ・・・発泡体の凹溝
用表皮材を成形型に装着した状態を示す断面図、第２図
は脱型後の成形品の斜視図、第３図はヘッドレストをＡ
−Ａ線で切断した断面図である。 記号の説明 10 ・・・表皮材 10ａ、10ｂ・・・開口縁部 10ｃ・・・表皮材の開口部 10ｄ・・・スティ挿通用穴 11・・・キヤビティ 12・・・成形型 12ａ・・・下型 12ｂ・・・中型 12ｃ・・・上型 13ａ・・・下型の開口部周面 13ｂ・・・中型の開口部 13ｃ・・・上型の突部 14・・・スティ 16・・・発泡体 16ａ・・・発泡体の凹溝
Claims (1)
- 【請求項１】成形型内に装置した所定の袋形状を有する
表皮材内に発泡原料を注入して、その表皮材内で発泡を
行う表皮一体発泡成形品の製造方法において、表皮材の
一部を外方へ開け拡げてその開口縁部を成形型の一部に
より挟み、それにより形成された表皮材の開口部から原
料の注入を行って発泡体を形成すると共に、該開口部下
の発泡体面に凹溝を形成し、その後該凹溝に表皮材開口
部端縁を係止することを特徴とする表皮一体発泡成形品
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61247107A JPH06341B2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 表皮一体発泡成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61247107A JPH06341B2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 表皮一体発泡成形品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63102914A JPS63102914A (ja) | 1988-05-07 |
| JPH06341B2 true JPH06341B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=17158534
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61247107A Expired - Fee Related JPH06341B2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 表皮一体発泡成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06341B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102975319B (zh) * | 2012-12-07 | 2014-08-20 | 许昌汉诺威自动化有限公司 | 改性mc尼龙轮立式离心浇铸成型机 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS636815U (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-18 |
-
1986
- 1986-10-17 JP JP61247107A patent/JPH06341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63102914A (ja) | 1988-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |