JP3332179B2 - 表皮一体発泡品の製造方法 - Google Patents

表皮一体発泡品の製造方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3023Head-rests

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車座席のヘッドレス
トなどの製造に利用され、略袋状の表皮を成形型内に配
置し、表皮内に発泡樹脂を注入して発泡成形する表皮一
体発泡品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のヘッドレストは、内部に芯材を
有し表面に表皮体が被覆された発泡成形体から形成され
ている。このヘッドレストの製造方法としては、発泡成
形体を形成しその後別に形成された表皮体を被覆する方
法が一般的であったが、被覆に要する工数が多大である
のと、被覆時に変形が生じたりする不具合があったた
め、近年は袋状の表皮体を成形型内に配置し一体的に発
泡成形する方法が主流となりつつある。
【0003】なお、アームレストなどの場合には、意匠
上の問題から注入口を設ける適当な場所が無いために、
発泡成形体と表皮体をそれぞれ形成した後に被覆縫製す
る製造方法が行われている。この表皮一体発泡成形する
製造方法では、予め縫製などで形成された袋状の表皮体
を先ず成形型内に配置する。このとき一般に補強用の芯
材が表皮体内部に入れられる。そして表皮体内に発泡樹
脂を注入し、注入口を塞いで発泡成形する。発泡樹脂は
発泡して体積が増大し、その圧力で表皮体を型面に押圧
して賦形した状態で表皮体内が充填される。したがって
工数が小さく、高い形状精度が得られるので優れた製造
方法といえる。
【0004】ところで上記製造方法で例えば図3、図4
に示すヘッドレストを製造する場合、例えば特開平4-27
9307号公報にも示されるように、表皮体には発泡樹脂を
注入するための開口100が必要である。この開口10
0は芯材の挿入口としても用いられ、一般にヘッドレス
ト下面の中央に設けられている。なお製品としては、意
匠上の観点から開口100は閉じている必要がある。
【0005】この開口を閉じる方法としては、図4に示
すように開口100には内部へ曲折して対向し互いに当
接する一対の折り返し部101,102を設けることが
行われている。このようにすれば、発泡圧力により折り
返し部101,102は互いに近接するように押圧され
て圧接し、開口100からの樹脂漏れを防止しつつ開口
100を閉じることができる。なお、発泡樹脂が一対の
折り返し部101,102の間に侵入するのを防止でき
るように、折り返し部101,102の長さは充分長く
する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法におい
ては、開口100はヘッドレストの下面中央に設けられ
ている。ところがこのような製造方法では、縫製前の表
皮体を構成する裁断ピースの数が多く縫製工数が大きい
という問題がある。そこで図3に示すヘッドレストの既
存の縫製部200を開口及び注入口と兼用することが考
えられる。このようにすれば、アームレストなども表皮
一体発泡成形で形成することができ、工数を大きく低減
することができる。
【0007】この場合にも注入口の折り返し部は必要で
あり、しかも充分長い折り返し部が必要である。ところ
が縫製部200では、縫製部200の両側の表皮(裁断
ピース)が縫製部200で曲折した形状である。したが
って少なくとも一方の折り返し部は一方の表皮と近接し
ている。そのためこのような折り返し部を用いて発泡成
形すると、図5に示すように一方の折り返し部101先
端が表皮103に当接した状態で固定されるため、密閉
空間300が形成されやすく、その部分への発泡樹脂の
充填が阻害されて外観と触感が損なわれるという問題が
あった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、既存の縫製部を開口及び注入口として利用
し、かつ外観不良や触感不良を防止することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の表皮一体発泡品
の製造方法は、中表に合わせられて縫製された縫製部で
折り返された第1表皮及び第2表皮をもち、縫製部の一
部には無縫製部からなる開口が形成され開口内で対向す
る第1表皮が折り返された第1折り返し部と第2表皮が
折り返された第2折り返し部をもち、第1折り返し部が
第1表皮に対向するように折り返された袋状の表皮体を
成形型内に配置する工程と、開口に注入ノズルを挿入し
第1折り返し部を第1表皮に押圧する工程と、注入ノズ
ルから所定量の発泡樹脂を表皮体内に注入する工程と、
第1折り返し部が第1表皮に圧接された状態を維持しつ
つ発泡樹脂を発泡させて発泡成形し第1折り返し部が第
1表皮に圧接された状態を固定する工程と、よりなるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の製造方法に用いられる表皮体は、複数
の表皮(裁断ピース)が縫製された袋状をなしている。
複数の表皮は中表に合わせられて縫製された後反転さ
れ、縫製端部は袋状の内部に突出している。そして縫製
部の一部には無縫製部からなる開口が形成され、その開
口が芯材の挿入口あるいは発泡樹脂の注入口として機能
する。
【0011】無縫製部からなる開口内部では、第1表皮
が折り返された第1折り返し部と、第2表皮が折り返さ
れた第2折り返し部とが対向している。そして第1表皮
と第2表皮とは角度をなし、第1折り返し部は第1表皮
に対向するように折り返され第1折り返し部と第1表皮
の成す角度は鋭角となっている。そして芯材をもつ場合
は芯材を開口から表皮体内部に挿入し、表皮体を成形型
内に配置する。次に開口に注入ノズルを挿入し、注入ノ
ズルから所定量の発泡樹脂を表皮体内に注入する。
【0012】そして開口から注入ノズルを抜き、第1折
り返し部が第1表皮に圧接された状態を維持しつつ発泡
樹脂を発泡させる。これは押し当て板を可動型などで押
圧することで行うことができる。また注入ノズルで第1
折り返し部を第1表皮に押圧し、発泡樹脂が発泡して注
入ノズル先端に到達する直前に注入ノズルを抜くように
して行うこともできる。さらに第1折り返し部と第1表
皮とを縫い込んだり、両面テープなどで接着したりする
ことにより行うことも可能である。
【0013】このようにして発泡樹脂を発泡させること
で、第1折り返し部は第1表皮に圧接された状態で固定
される。したがって第1折り返し部と第1表皮の間に空
間が存在するのが防止され、充填不良による外観や触感
の不良が防止される。また第1折り返し部と第2折り返
し部の長さを充分長くすることにより、第1折り返し部
と第2折り返し部の間から発泡樹脂が漏れるのも防止さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、図1及び図2を参照しながら、実施例
により本発明を具体的に説明する。本実施例は自動車の
ヘッドレストの製造に本発明を適用したものである。表
皮体1は、図示しないがウレタンのフィルム層と、その
フィルム層の裏面に一体的にラミネート接合されたスラ
ブフォーム層とから構成されている。この表皮体1は、
第1表皮10及び第2表皮11を含む複数の裁断表皮か
ら構成され、縫製により袋状に形成されている。
【0015】第1表皮10と第2表皮11とが結合され
た縫製部の一部には、無縫製部からなる開口12が形成
されている。この開口12は、第1表皮10が内側へ折
り返された第1折り返し部13と第2表皮11が内側へ
折り返された第2折り返し部14の間に形成され、第1
折り返し部13と第2折り返し部14のそれぞれの幅は
50〜70mmである。
【0016】この表皮体1には図示しない芯材が開口1
2から挿入され、その全体が成形用金型2に配置され
る。金型2は、一対の固定型20,21と、可動型22
とから構成されている。固定型20の上端面には、厚さ
1mmの押し当て板3の一端部が固定され、押し当て板
3の他端部は揺動自在となっている。そして一端部に対
して略直角に揺動したときに、他端部先端はキャビティ
内に約15mm突出するように構成されている。
【0017】また可動型22は固定型21と摺接し、固
定型20に近接する方向へ前進駆動されたときに固定型
20とともに押し当て板3を挟持する。可動型22が後
退位置のときに、金型2内に配置された表皮体1には、
図1に示すように開口12から注入ノズル4が挿入され
る。そして注入ノズル4の下降により押し当て板3の他
端部が押圧され、押し当て板3の揺動により第1折り返
し部13は第1表皮10に近接する方向へ押圧される。
注入ノズル4は先端が第1折り返し部13及び第2折り
返し部14の先端より下方の位置となるまで挿入され、
開口12近傍に発泡樹脂が付着するのが防止されてい
る。
【0018】そして注入ノズル4から所定量の発泡樹脂
5が表皮体1内に注入されると、注入ノズル4は上昇し
て開口12から抜かれ、可動型22が前進して押し当て
板3を固定型20に押圧して挟持する(図2)。その状
態で第1折り返し部13は第1表皮10に圧接され、第
1折り返し部13と第1表皮10の間には空間が生じて
いない。
【0019】発泡樹脂5が発泡して表皮体1内を充填す
る際に、第2折り返し部14は発泡圧力で押し当て板3
に押圧され、開口12が閉じられる。これにより開口1
2から発泡樹脂が漏れるのが防止される。その後金型2
を開いて開口12から押し当て板3を抜くことで、第1
折り返し部13及び第2折り返し部14は自身の弾性力
で互いに弾接し、外観上からは開口12の存在がわから
なくなる。
【0020】
【発明の効果】すなわち本発明の表皮一体発泡品の製造
方法によれば、表皮体の縫製部に芯材挿入用及び注入用
の開口を設けたので、外観品質が向上し裁断ピースの数
の低減により縫製工数を低減することができる。そして
発泡成形時に折り返し部と表皮の間に未充填部が発生す
るのを確実に防止できるので、外観及び触感上の不良品
の発生を防止することができる。
【0021】また既存の縫製部に開口を設けているの
で、従来開口を設けられず一体成形が困難であったアー
ムレストなども表皮一体発泡成形で製造することがで
き、工数の大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における発泡成形直前の金型
及び表皮体の断面図である。
【図2】本発明の一実施例における発泡成形後の金型及
び表皮一体発泡品の断面図である。
【図3】従来の製造方法で製造されたヘッドレストの斜
視図である。
【図4】従来の製造方法で製造されたヘッドレストの要
部断面図である。
【図5】従来の製造方法による表皮一体発泡品の不良箇
所を示す説明断面図である。
【符号の説明】
1:表皮体 2:成形金型
3:押し当て板 4:注入ノズル 5:発泡樹脂 1
0:第1表皮 11:第2表皮 12:開口 1
3:第1折り返し部 14:第2折り返し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:58 B29L 31:58 (56)参考文献 特開 昭62−173223(JP,A) 特開 平5−285964(JP,A) 特開 昭58−38586(JP,A) 特開 昭62−22682(JP,A) 特開 平4−166305(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/36 B29C 33/12 - 33/18 B68G 7/00 - 7/06 B60R 21/055 A47C 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中表に合わせられて縫製された縫製部で
    折り返された第1表皮及び第2表皮をもち、該縫製部の
    一部には無縫製部からなる開口が形成され該開口内で対
    向する該第1表皮が折り返された第1折り返し部と該第
    2表皮が折り返された第2折り返し部をもち、該第1折
    り返し部が該第1表皮に対向するように折り返された袋
    状の表皮体を成形型内に配置する工程と、該開口に注入ノズルを挿入し該第1折り返し部を該第1
    表皮に押圧する工程と、 該注入ノズルから所定量の発泡樹脂を該表皮体内に注入
    する工程と、 該第1折り返し部が該第1表皮に圧接された状態を維持
    しつつ該発泡樹脂を発泡させて発泡成形し該第1折り返
    し部が該第1表皮に圧接された状態を固定する工程と、
    よりなることを特徴とする表皮一体発泡品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1折り返し部を該第1表皮に押圧
    する工程は、一端部が金型に固定された押し当て板の他
    端部が前記注入ノズルによって押圧されて揺動すること
    で行う請求項1に記載の表皮一体発泡品の製造方法。
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KR100455614B1 (ko) * 1999-11-16 2004-11-06 가부시기가이샤 다치에스 헤드레스트의 제조방법

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