JPH0688260B2 - インサ−トの埋設された発泡成形品の製造方法 - Google Patents

インサ−トの埋設された発泡成形品の製造方法

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JPH0688260B2
JPH0688260B2 JP61298182A JP29818286A JPH0688260B2 JP H0688260 B2 JPH0688260 B2 JP H0688260B2 JP 61298182 A JP61298182 A JP 61298182A JP 29818286 A JP29818286 A JP 29818286A JP H0688260 B2 JPH0688260 B2 JP H0688260B2
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秀喜 土田
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株式会社イノアックコ−ポレ−ション
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両用ヘッドレストあるいはアームレスト
等の如く、発泡体内にインサートの埋設されてなる発泡
成形品の製造方法に関し、特に開口部を有する中空プラ
スチックインサートの埋設された発泡成形品の製造方法
に関する。
(従来の技術) 従来、インサートの埋設されてなる発泡成形品の製造
は、該成形品の外観および製造作業性等の点から、殆ど
いわゆる一体発泡成形法によってなされている。
その一体発泡成形法とは、インサートを必要に応じて表
皮材とともに成形型内に装置し、その型内にポリウレタ
ンフォーム原料等の液状発泡樹脂原料を注入し、発泡さ
せてインサート周囲に発泡体を形成することにより、イ
ンサートの埋設された、更に場合によっては表皮材で覆
われた発泡成形品を製造する方法である。
ところで、インサートは発泡成形品の補強あるいは取付
用等のために用いられるものであるが、軽量とするた
め、あるいは調節機構を設ける等のために中空品が用い
られることが往々にしてある。更にその中空インサート
は、調節機構の装入または作動を可能にするため、開口
部を有するものとされることがある。
しかしながら、開口部を有する中空インサートをそのま
ま用いて前記一体発泡成形法により、インサートの埋設
された発泡成形品を製造しようとすると、発泡体形成時
に液状発泡樹脂原料の一部が、開口部からインサート内
に侵入してインサート内で発泡することが考えられる。
もし、インサート内に液状発泡樹脂原料が侵入すると、
インサート周囲に形成される発泡体が正規の寸法よりも
小となったり、あるいは内部の調節機構が正常に作動し
なくなったりする等の不具合が発生する。
そこで、従来開口部を有する中空インサートが埋設され
た発泡成形品の製造に際しては、インサートの開口部に
発泡体等のパッキンを配置し、そのパッキンをインサー
トと成形型の型面とで挟着することにより該開口部のシ
ールを行っている。
(この発明が解決しようとする問題点) しかし、インサートを成形型内に装置する際にパッキン
が正規の位置からずれたり、あるいは脱落し易く、良好
なシール効果を得るのが難しかった。更に、各インサー
トにパッキンを装着する場合パッキンのセットに手間取
る問題、並びに場合によっては発泡成形後にパッキンを
除去しなければ、インサート内の調節機構を良好に作動
させることができず、その除去作業が必要となる問題、
及びパッキンに発泡した原料が固着するためパッキンの
再利用が殆どできず部品代が嵩む問題等があった。
この発明は、従来の製造方法が有している前記問題、即
ちインサート開口部のシールを良好に行うのが難しい問
題、そのシール作業及びシール材(パッキン)の除去作
業に手間取る問題、並びにパッキンの部品代が嵩む問題
を解決せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) この発明は、開口部を有する中空プラスチックインサー
トを成形型内に装置して、その型内に液状発泡樹脂原料
を注入し、発泡させてインサート周囲に発泡体を形成す
ることにより、インサートの埋設された発泡成形品を製
造する方法において、該インサートの開口部外周面に成
形型の一部を圧接し、それによって該開口部外周面を変
形させて成形型に密着させることにより、液状発泡樹脂
原料の発泡時前記開口部外周面をシールすることを特徴
とするものである。
(作用) 成形型内に装置されたインサートの開口部外周面は、成
形型の一部を圧接することにより、押し型が食い込み、
あるいは開口部外周面の突部が押し潰されて変形し、該
部で成形型と隙なく密着する。その結果、開口部外周面
が完全にシールされることになるので、型内の液状発泡
樹脂原料が開口部からインサート内に侵入することなく
発泡して、インサート周囲に発泡体を形成する。そのた
め、液状発泡樹脂原料がインサート内に侵入することに
より生じる不具合を防ぐことができる。
また、成形型の一部をインサートの開口部外周面に圧接
することにより該開口部のシールを行うため、パッキン
を必要とせず、また常に確実なシール効果を得ることが
でき、従来のパッキンのセット不良により生じていたシ
ール不良をなくすことができるのである。しかも、シー
ル作業が単なる成形型一部の圧着で済み、かつ発泡成形
後にパッキンを除去する作業も不要なため、作業が極め
て簡略となる。更に、パッキンを使用しないため部品代
を節約することもできるのである。
(実施例) 以下車両用ヘッドレストの製造を例に上げてこの発明を
説明する。勿論この発明はヘッドレストの製造に限定さ
れるものではなく、アームレスト等の他の発泡成形品の
製造にも適用し得るものである。
まず中空プラスチックインサートを成形型内に装置す
る。第1図はその装置する際に概略断面図、第2図は装
置後の要部断面図、第3図は中空プラスチックインサー
ト10及び成形型の一部の斜視図である。
図示した中空プラスチックインサート10は、塩化ビニル
樹脂あるいはポリプロピレン等のブロー成形品または射
出成形品からなる二つの半体10a、10bを、ボルト締め若
しくは接着等により一体としたもので、底部(図におい
ては倒置してあるため上部)には筒状に突出した開口部
14をヘッドレスト取付用スティ16の挿通孔として有す
る。また、このインサート10はスティ16に対して上下動
する構造からなり、内部にはその上下位置調節機構が装
置される。その上下調節機構としては、本願出願人の出
願に係わる特願昭61-15489号に記載されたものを挙げる
ことができるが、その上下調節機構は、この発明の要旨
を構成するものではないので、以下の説明においては省
略する。
また、成形型12は分割型からなり、閉型時にヘッドレス
ト外形状と同一の形状になるキャビティ面12aが型内に
形成されている。一方成形型の上部にはインサートの開
口部14外周面を挟持するための開口部挟持部13が形成さ
れている。開口部挟持部13は、金属からなる二つの半体
13a、13bからなり、その半体13a、13bの閉合により一つ
の開口部14を挟持する構造からなる。また、開口部挟持
部13は内径を開口部14の外径と同一あるいは所定量大と
し、かつその内周面に先の鋭利な突条15を環状に設けた
ものである。突条15の先端径は開口部14外径より小とし
てある。
なお、開口部挟持部13は内周面に突条のないものであっ
てもよく、その場合にはインサートの開口部14外周面に
突条を環状に形成しておく。第5図は、開口部挟持部23
に突条を設けず、インサート20の開口部外周に突条21を
設けた場合におけるインサート20装置状態を示す断面図
である。上記においては説明の便宜上挟持部13、23を型
から分離した状態を図示したが該挟持部13、23は型に固
着されているものである。
成形型12内へのインサート10の装置は、インサートの開
口部14を成形型の開口部挟持部13により挟持して行う。
それによってインサートの開口部14外周面に開口部挟持
部の突条15が圧接し、開口部14外周面を変形させて開口
部14内に食い込む。その結果、開口部14の外周面が突条
15と密着し、シールされることになる。また、第5図の
ようにインサート20の開口部に突条21を設けた場合に
は、開口部挟持部23の圧接により突条21が押し潰されて
変形し、その突条21が開口部挟持部23内周面と密着する
ことになる。その結果、前記と同様にして開口部外周面
がシールされる。
なお、成形時のキャビティ面には、必要に応じて第5図
の如く表皮材Aを装置しておく。
次に成形型12内にウレタンフォーム原料等の液状発泡樹
脂原料を注入し、閉型状態で発泡させる。注入された液
状発泡樹脂原料は、発泡により体積を増加させてインサ
ート10周囲を満たして成形型12内上部に至る。その際、
インサートの開口部14外周面が成形型の開口部挟持部13
によりシールされているため、液状発泡樹脂原料が該シ
ール部から内部へ侵入することなく発泡し、インサート
周囲に発泡体を形成する。その結果、液状発泡樹脂原料
がインサートの開口部からインサート内に侵入して発泡
することによる不具合を防ぐことができるのである。
そして、発泡終了後成形品を脱型すれば第4図の如く発
泡体32内にインサートの埋設された発泡成形品30を得
る。その脱型時、開口部挟持部13の発泡体部分はいわゆ
るアンダーカットになるが、発泡体32が弾性を有するた
め、何等支障なく発泡成形品30の脱型を行うことができ
る。得られた発泡成形品30をファブリックあるいはプラ
スチックレザー等からなる表皮材で覆えば、所望の車両
用ヘッドレストとなる。なお、第5図の如く表皮材Aを
キャビティ面に装置して液状発泡樹脂原料の注入、およ
び発泡を行えば、発泡終了後脱型と同時に所望の車両用
ヘッドレストを得ることができる。
(発明の効果) この発明は、開口部を有する中空プラスチックインサー
トを用いて一体発泡成形する際に、開口部外周面に成形
型の一部を圧接し、それによって該開口部外周面を変形
させて成形型に密着させることにより、該部をシールす
るものである。従って、開口部外周面と成形型とは単な
る接触ではなく、開口部外周面の変形を伴う成形型の圧
接によるものであるため、その圧接部は開口部外周面と
成形型とが隙なく密着することになり、シールを完全に
行うことができるのである。
その結果、開口部からインサート内に液状発泡樹脂原料
が侵入することを防ぐことができ、良好な発泡成形品を
製造することができたのである。
また、単にインサートを成形型に装置するたけで開口部
をシールすることができ、パッキン等を用いる必要がな
いので、装置時の作業が極めて簡単であり、かつ脱型後
にもパッキン等を除去する必要がないのでその際の作業
をなくすことができたのである。しかも、パッキン等を
用いないため、従来そのセット不良により生じていたシ
ール不良を防ぐことができ、かつパッキン等の部品代を
節約できるため製品を安価とすることもできたのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明一実施例に関するもの
で、第1図はインサート装置時のインサート及び成形型
等の断面図、第2図はインサート装置後の成形型の要部
断面図、第3図はインサート及び成形型の一部の斜視
図、第4図は得られた発泡成形品の斜視図であり、また
第5図はこの発明他実施例におけるインサート装置後の
成形型の断面図である。 10……インサート、12……成形型、14……開口部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有する中空プラスチックインサー
    トを成形型内に装置して、その型内に液状発泡樹脂原料
    を注入し、発泡させてインサート周囲に発泡体を形成す
    ることにより、インサートの埋設された発泡成形品を製
    造する方法において、該インサートの開口部外周面に成
    形型の一部を圧接し、それによって該開口部外周面を変
    形させて成形型に密着させることにより、液状発泡樹脂
    原料の発泡時前記開口部外周面をシールすることを特徴
    とする、インサートの埋設された発泡成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】成形型の一部を突条としておき該突条をイ
    ンサートの開口部外周面に圧接する、特許請求の範囲第
    1項に記載されたインサートの埋設された発泡成形品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】インサートの開口部外周面に突条を設けて
    おき該突条に成形型の一部を圧接する、特許請求の範囲
    第1項に記載されたインサートの埋設された発泡成形品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】少なくともインサートの開口部外周面に圧
    接される部分が金属からなる成形型を用いる、特許請求
    の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載されたイン
    サートの埋設された発泡成形品の製造方法。
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JPH0516236U (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 株式会社イノアツクコーポレーシヨン ヘツドレスト成形型におけるインサート固定構造
JP6135496B2 (ja) * 2013-12-23 2017-05-31 住友電装株式会社 インサート成形品

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