JPH06341061A - ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法および処理剤 - Google Patents
ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法および処理剤Info
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- JPH06341061A JPH06341061A JP5124450A JP12445093A JPH06341061A JP H06341061 A JPH06341061 A JP H06341061A JP 5124450 A JP5124450 A JP 5124450A JP 12445093 A JP12445093 A JP 12445093A JP H06341061 A JPH06341061 A JP H06341061A
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- fiber material
- treating
- formaldehyde
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ポリエステル繊維とゴムとの接着力、特に耐
熱接着力にすぐれ、かつゴム中耐熱性(インラバ−テス
ト)および耐疲労性を向上させ、高品質のゴム補強用ポ
リエステル繊維を与えるゴム補強用ポリエステル繊維材
料の処理方法とその処理剤の提供。 【構成】 A.レゾルシン(R)とホルムアルデヒド
(F)をモル比1.00:0.50〜1.00:2.0
0の範囲内で反応させてなる初期縮合物(RF)、B.
ゴムラテックス(L)、C.ジヒドロキシベンゼン2分
子以上がイオウを介して結合されたジヒドロキシベンゼ
ンのスルファイド化合物、置換フェノ−ル化合物および
ホルムアルデヒド樹脂を反応させて得られたアンモニア
水溶液可溶性樹脂、およびD.トリアジン化合物からな
り、それらの配合割合(重量比)がA/B=100/2
00〜1000、A+B/C=100/10〜50、A
+B+C/D=100/1〜5である処理剤と熱処理
法。
熱接着力にすぐれ、かつゴム中耐熱性(インラバ−テス
ト)および耐疲労性を向上させ、高品質のゴム補強用ポ
リエステル繊維を与えるゴム補強用ポリエステル繊維材
料の処理方法とその処理剤の提供。 【構成】 A.レゾルシン(R)とホルムアルデヒド
(F)をモル比1.00:0.50〜1.00:2.0
0の範囲内で反応させてなる初期縮合物(RF)、B.
ゴムラテックス(L)、C.ジヒドロキシベンゼン2分
子以上がイオウを介して結合されたジヒドロキシベンゼ
ンのスルファイド化合物、置換フェノ−ル化合物および
ホルムアルデヒド樹脂を反応させて得られたアンモニア
水溶液可溶性樹脂、およびD.トリアジン化合物からな
り、それらの配合割合(重量比)がA/B=100/2
00〜1000、A+B/C=100/10〜50、A
+B+C/D=100/1〜5である処理剤と熱処理
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム補強用ポリエステ
ル繊維材料の接着処理方法および処理剤に関するもので
あり、さらに詳しくは、タイヤ、コンベアベルト、Vベ
ルトおよびホ−スなどのゴム製品の補強用としてコ−ド
および織物などに使用されるポリエステル繊維材料の処
理方法、およびこの処理のために用いる処理剤に関する
ものである。
ル繊維材料の接着処理方法および処理剤に関するもので
あり、さらに詳しくは、タイヤ、コンベアベルト、Vベ
ルトおよびホ−スなどのゴム製品の補強用としてコ−ド
および織物などに使用されるポリエステル繊維材料の処
理方法、およびこの処理のために用いる処理剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレ−ト繊維で代表
されるポリエステルからなる繊維は、強度、モジュラス
および寸法安定性などにすぐれ、ゴム補強用繊維として
広く使用されている。
されるポリエステルからなる繊維は、強度、モジュラス
および寸法安定性などにすぐれ、ゴム補強用繊維として
広く使用されている。
【0003】しかしながら、ポリエステル繊維は、ナイ
ロンやレ−ヨンなどの他の繊維に比べ、ゴムとの接着性
が悪いことから、ポリエステル繊維とゴムとの接着性を
改良する方法が、従来から種々提案されている。
ロンやレ−ヨンなどの他の繊維に比べ、ゴムとの接着性
が悪いことから、ポリエステル繊維とゴムとの接着性を
改良する方法が、従来から種々提案されている。
【0004】上記従来のポリエステル繊維の接着性改良
方法としては、エポキシ化合物、イソシアネ−ト化合物
およびハロゲン化フェノ−ル化合物などを用いる接着剤
処方が種々開発されており、その代表的なものとして、
第1処理液でエポキシ化合物、ブロックイソシアネ−
ト、ラテックスの混合液を付与し、熱処理後に第2処理
液としてレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物
およびゴムラテックスからなる液(RFL液)を付与
し、次いで熱処理する方法(特公昭60−24226号
公報)、レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物
およびゴムラテックスからなる液(RFL液)に2、6
−ビス(2´,4´−ジヒドロキシフエニルメチル)−
4−クロロフェノ−ルを配合した接着液で処理する方法
(特公昭46−11251号公報)、およびレゾルシン
とホルムアルデヒドとラテックス(RFL)にレゾルシ
ンとのイオウ架橋によるスルファイド化合物を含む接着
液で処理する方法(特開昭48−8733号公報)など
が提案されている。
方法としては、エポキシ化合物、イソシアネ−ト化合物
およびハロゲン化フェノ−ル化合物などを用いる接着剤
処方が種々開発されており、その代表的なものとして、
第1処理液でエポキシ化合物、ブロックイソシアネ−
ト、ラテックスの混合液を付与し、熱処理後に第2処理
液としてレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物
およびゴムラテックスからなる液(RFL液)を付与
し、次いで熱処理する方法(特公昭60−24226号
公報)、レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物
およびゴムラテックスからなる液(RFL液)に2、6
−ビス(2´,4´−ジヒドロキシフエニルメチル)−
4−クロロフェノ−ルを配合した接着液で処理する方法
(特公昭46−11251号公報)、およびレゾルシン
とホルムアルデヒドとラテックス(RFL)にレゾルシ
ンとのイオウ架橋によるスルファイド化合物を含む接着
液で処理する方法(特開昭48−8733号公報)など
が提案されている。
【0005】しかしながら、上記特公昭60−2422
6号公報に記載の方法で方法で処理されたポリエステル
コ−ドは、上記特公昭46−11251号および特開昭
48−8733号各公報に記載の方法で得られたものに
比較して接着性は良好であるが、コ−ドが硬く、成型加
工が困難になると共に耐疲労性が低下するという問題を
生じていた。
6号公報に記載の方法で方法で処理されたポリエステル
コ−ドは、上記特公昭46−11251号および特開昭
48−8733号各公報に記載の方法で得られたものに
比較して接着性は良好であるが、コ−ドが硬く、成型加
工が困難になると共に耐疲労性が低下するという問題を
生じていた。
【0006】また、上記特公昭46−11251号およ
び特開昭48−8733号各公報に記載の方法では、あ
る程度の接着力を有する処理コードが得られるが、その
接着力はいまだに十分とわいえず、これらの方法で接着
処理されたポリエステル繊維は、その新たな用途展開を
指向して、例えばゴム製品中で長時間高温にさらされた
とき、ゴムとポリエステル繊維との接着力が大巾に低下
してしまうことから、耐熱接着力が劣るという問題があ
った。
び特開昭48−8733号各公報に記載の方法では、あ
る程度の接着力を有する処理コードが得られるが、その
接着力はいまだに十分とわいえず、これらの方法で接着
処理されたポリエステル繊維は、その新たな用途展開を
指向して、例えばゴム製品中で長時間高温にさらされた
とき、ゴムとポリエステル繊維との接着力が大巾に低下
してしまうことから、耐熱接着力が劣るという問題があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点を解決するためになされたもので
あり、ポリエステル繊維とゴムとの接着力、特に耐熱接
着力にすぐれ、かつゴム中耐熱性(インラバ−テスト)
および耐疲労性を向上させ、高品質のゴム補強用ポリエ
ステル繊維を与えるゴム補強用ポリエステル繊維材料の
処理方法の確立、およびこの処理のために用いる処理剤
の提供を目的とするものである。
来技術における問題点を解決するためになされたもので
あり、ポリエステル繊維とゴムとの接着力、特に耐熱接
着力にすぐれ、かつゴム中耐熱性(インラバ−テスト)
および耐疲労性を向上させ、高品質のゴム補強用ポリエ
ステル繊維を与えるゴム補強用ポリエステル繊維材料の
処理方法の確立、およびこの処理のために用いる処理剤
の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理
方法は、ゴム補強用ポリエステル繊維材料に、A.レゾ
ルシン(R)とホルムアルデヒド(F)をモル比1.0
0:0.50〜1.00:2.00の範囲内で反応させ
てなる初期縮合物(RF)、B.ゴムラテックス
(L)、C.ジヒドロキシベンゼン2分子以上がイオウ
を介して結合されたジヒドロキシベンゼンのスルファイ
ド化合物、置換フェノ−ル化合物およびホルムアルデヒ
ド樹脂を反応させて得られたアンモニア水溶液可溶性樹
脂、およびD.トリアジン化合物からなり、それらの配
合割合(重量比)がA/B=100/200〜100
0、A+B/C=100/10〜50、A+B+C/D
=100/1〜5である処理剤を付与し、次いで熱処理
を施すことを特徴とする。
めに、本発明のゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理
方法は、ゴム補強用ポリエステル繊維材料に、A.レゾ
ルシン(R)とホルムアルデヒド(F)をモル比1.0
0:0.50〜1.00:2.00の範囲内で反応させ
てなる初期縮合物(RF)、B.ゴムラテックス
(L)、C.ジヒドロキシベンゼン2分子以上がイオウ
を介して結合されたジヒドロキシベンゼンのスルファイ
ド化合物、置換フェノ−ル化合物およびホルムアルデヒ
ド樹脂を反応させて得られたアンモニア水溶液可溶性樹
脂、およびD.トリアジン化合物からなり、それらの配
合割合(重量比)がA/B=100/200〜100
0、A+B/C=100/10〜50、A+B+C/D
=100/1〜5である処理剤を付与し、次いで熱処理
を施すことを特徴とする。
【0009】また、本発明のゴム補強用ポリエステル繊
維材料の処理剤は、A.レゾルシン(R)とホルムアル
デヒド(F)をモル比1.00:0.50〜1.00:
2.00の範囲内で反応させてなる初期縮合物(R
F)、B.ゴムラテックス(L)、C.ジヒドロキシベ
ンゼン2分子以上がイオウを介して結合されたジヒドロ
キシベンゼンのスルファイド化合物、置換フェノ−ル化
合物およびホルムアルデヒド樹脂を反応させて得られた
アンモニア水溶液可溶性樹脂、およびD.トリアジン化
合物からなり、それらの配合割合(重量比)がA/B=
100/200〜1000、A+B/C=100/10
〜50、A+B+C/D=100/1〜5であることを
特徴とする。
維材料の処理剤は、A.レゾルシン(R)とホルムアル
デヒド(F)をモル比1.00:0.50〜1.00:
2.00の範囲内で反応させてなる初期縮合物(R
F)、B.ゴムラテックス(L)、C.ジヒドロキシベ
ンゼン2分子以上がイオウを介して結合されたジヒドロ
キシベンゼンのスルファイド化合物、置換フェノ−ル化
合物およびホルムアルデヒド樹脂を反応させて得られた
アンモニア水溶液可溶性樹脂、およびD.トリアジン化
合物からなり、それらの配合割合(重量比)がA/B=
100/200〜1000、A+B/C=100/10
〜50、A+B+C/D=100/1〜5であることを
特徴とする。
【0010】本発明で用いるポリエステル繊維は、ポリ
エチレンテレフタレ−トまたは主としてエチレンテレフ
タレ−ト単位からなる高分子量の線状ポリエステルから
なり、ポリエステル繊維材料としては、フィラメント
糸、コ−ド、織物、および織布などの形態を含むもので
ある。
エチレンテレフタレ−トまたは主としてエチレンテレフ
タレ−ト単位からなる高分子量の線状ポリエステルから
なり、ポリエステル繊維材料としては、フィラメント
糸、コ−ド、織物、および織布などの形態を含むもので
ある。
【0011】一方、本発明の処理剤の構成成分である
A.レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物とし
ては、レゾルシンとホルムアルデヒドとを、モル比1.
00:0.50〜1.00:2.00、好ましくは1.
00:0.75〜1.00〜1.50の割合で、アルカ
リまたは酸性触媒を用いて縮合させた初期縮合物が適当
である。
A.レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物とし
ては、レゾルシンとホルムアルデヒドとを、モル比1.
00:0.50〜1.00:2.00、好ましくは1.
00:0.75〜1.00〜1.50の割合で、アルカ
リまたは酸性触媒を用いて縮合させた初期縮合物が適当
である。
【0012】また、B.ゴムラテックスとしては、被着
ゴムにあわせたビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテック
ス、ポリブタジエンゴムラテックス、アクリルニトリル
−ブタジエン系ラテックス、クロロプレン系ラテックス
および天然ゴムラテックスなどが適宜使用される。
ゴムにあわせたビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテック
ス、ポリブタジエンゴムラテックス、アクリルニトリル
−ブタジエン系ラテックス、クロロプレン系ラテックス
および天然ゴムラテックスなどが適宜使用される。
【0013】本発明の処理剤の構成成分であるC.アン
モニア水溶液可溶性樹脂の出発原料であるジヒドロキシ
ベンゼンのスルファイド化合物としては、ジヒドロキシ
ベンゼン、例えばレゾルシン、ハイドロキノン、カテコ
−ルまたはこれらのアルキル置換体、望ましくはレゾル
シンのスルファイド化合物が用いられる。ここで、ジヒ
ドロキシベンゼンがアルキル基を有するときは、そのア
ルキル基は、好ましくは、炭素数1〜4であり、特にメ
チル基であることが好ましい。このようなジヒドロキシ
ベンゼンに、その芳香環に対して反応性を有するイオウ
または二塩化イオウを反応させることによって、ジヒド
ロキシベンゼンの2分子以上がイオウを介して結合され
たスルファイド化合物を得ることができる。
モニア水溶液可溶性樹脂の出発原料であるジヒドロキシ
ベンゼンのスルファイド化合物としては、ジヒドロキシ
ベンゼン、例えばレゾルシン、ハイドロキノン、カテコ
−ルまたはこれらのアルキル置換体、望ましくはレゾル
シンのスルファイド化合物が用いられる。ここで、ジヒ
ドロキシベンゼンがアルキル基を有するときは、そのア
ルキル基は、好ましくは、炭素数1〜4であり、特にメ
チル基であることが好ましい。このようなジヒドロキシ
ベンゼンに、その芳香環に対して反応性を有するイオウ
または二塩化イオウを反応させることによって、ジヒド
ロキシベンゼンの2分子以上がイオウを介して結合され
たスルファイド化合物を得ることができる。
【0014】また、同じくC.アンモニア水溶液可溶性
樹脂の出発原料である置換フェノ−ル化合物としては、
パラクロロフェノ−ル、オルソクロロフェノ−ル、パラ
ブロモフェノ−ル、パラヨウドフェノ−ル、オルソブロ
モフェノ−ル、オルソヨウドフェノ−ル、オルソクレゾ
−ル、パラクレゾ−ル、パラタ−シャルブチルフェノ−
ルおよび2,5−ジメチルフェノ−ルなどが挙げられ、
なかでもパラクロロフェノ−ル、パラブロモフェノ−
ル、パラクレゾ−ル、およびパラタ−シャルブチルフェ
ノ−ルが、とくにパラクロロフェノ−ルが好ましく用い
られる。
樹脂の出発原料である置換フェノ−ル化合物としては、
パラクロロフェノ−ル、オルソクロロフェノ−ル、パラ
ブロモフェノ−ル、パラヨウドフェノ−ル、オルソブロ
モフェノ−ル、オルソヨウドフェノ−ル、オルソクレゾ
−ル、パラクレゾ−ル、パラタ−シャルブチルフェノ−
ルおよび2,5−ジメチルフェノ−ルなどが挙げられ、
なかでもパラクロロフェノ−ル、パラブロモフェノ−
ル、パラクレゾ−ル、およびパラタ−シャルブチルフェ
ノ−ルが、とくにパラクロロフェノ−ルが好ましく用い
られる。
【0015】このような置換フェノ−ル化合物をアルカ
リ触媒(水酸化ナトリウム)の存在下にホルムアルデヒ
ドと縮合させることによって、または、置換フェノ−ル
化合物を予め酸触媒の存在下で反応させ得られた縮合物
をアルカリ触媒の存在下でホルムアルデヒドと反応させ
ることによって、置換フェノ−ル化合物とホルムアルデ
ヒド可溶性樹脂を得ることができる。
リ触媒(水酸化ナトリウム)の存在下にホルムアルデヒ
ドと縮合させることによって、または、置換フェノ−ル
化合物を予め酸触媒の存在下で反応させ得られた縮合物
をアルカリ触媒の存在下でホルムアルデヒドと反応させ
ることによって、置換フェノ−ル化合物とホルムアルデ
ヒド可溶性樹脂を得ることができる。
【0016】次に、上述したジヒドロキシベンゼンのス
ルファイド化合物と、前記置換フェノ−ル化合物とホル
ムアルデヒド可溶性樹脂{例えば、2、6−ビス(2
´,4´−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロロ
フェノ−ル}、および水を撹拌した後、水を留去するこ
とにより、クロロフェノ−ル単位とレゾルシン単位とが
イオウおよびメチレン基を介して結合されたC.アンモ
ニア水溶液可溶性樹脂が得られ、この樹脂は、通常3〜
5Nのアンモニア水に溶解し、20%の樹脂溶液として
使用される。
ルファイド化合物と、前記置換フェノ−ル化合物とホル
ムアルデヒド可溶性樹脂{例えば、2、6−ビス(2
´,4´−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロロ
フェノ−ル}、および水を撹拌した後、水を留去するこ
とにより、クロロフェノ−ル単位とレゾルシン単位とが
イオウおよびメチレン基を介して結合されたC.アンモ
ニア水溶液可溶性樹脂が得られ、この樹脂は、通常3〜
5Nのアンモニア水に溶解し、20%の樹脂溶液として
使用される。
【0017】さらに、本発明の処理剤の構成成分である
D.トリアジン化合物としては、シアヌ−ル酸、イソシ
アヌ−ル酸、2,4,6−エチロイル−S−トリアジ
ン、トリアリルイソシアヌレ−トおよびトリヒドロキシ
エチルイソシアヌレ−トなどが挙げられ、これらの化合
物は複数種の混合物の形で使用することもできる。
D.トリアジン化合物としては、シアヌ−ル酸、イソシ
アヌ−ル酸、2,4,6−エチロイル−S−トリアジ
ン、トリアリルイソシアヌレ−トおよびトリヒドロキシ
エチルイソシアヌレ−トなどが挙げられ、これらの化合
物は複数種の混合物の形で使用することもできる。
【0018】次に、本発明に係る処理液における各成分
の配合割合について説明する。
の配合割合について説明する。
【0019】まず、A.レゾルシン−ホルムアルデヒド
初期縮合物100重量部に対して、B.ゴムラテック
ス、例えばビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重
合ラテックス300〜1000重量部、好ましくは40
0〜900重量部を配合して混合液とする。
初期縮合物100重量部に対して、B.ゴムラテック
ス、例えばビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重
合ラテックス300〜1000重量部、好ましくは40
0〜900重量部を配合して混合液とする。
【0020】なお、上記A成分は、レゾルシン−ホルム
アルデヒドを酸触媒下で縮合させて得られたノボラック
型縮合物でも良い。
アルデヒドを酸触媒下で縮合させて得られたノボラック
型縮合物でも良い。
【0021】ここで、A.レゾルシン−ホルムアルデヒ
ド初期縮合物は、アルカリ触媒下で得られたもので、レ
ゾルシン/ホルムアルデヒドのモル比は、レゾルシン1
モルに対し、ホルムアルデヒドは0.50〜2.00モ
ルが好ましく、より好ましくは、0.75〜1.50モ
ルの範囲である。また、レゾルシン−ホルムアルデヒド
のノボラック型縮合物を使用するに際しては、アルカリ
触媒水溶液に溶解後、ホルムアルデヒドを添加し、レゾ
ルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物と同様のモル比に
することが好ましい。
ド初期縮合物は、アルカリ触媒下で得られたもので、レ
ゾルシン/ホルムアルデヒドのモル比は、レゾルシン1
モルに対し、ホルムアルデヒドは0.50〜2.00モ
ルが好ましく、より好ましくは、0.75〜1.50モ
ルの範囲である。また、レゾルシン−ホルムアルデヒド
のノボラック型縮合物を使用するに際しては、アルカリ
触媒水溶液に溶解後、ホルムアルデヒドを添加し、レゾ
ルシン−ホルムアルデヒド初期縮合物と同様のモル比に
することが好ましい。
【0022】上記A成分において、ホルムアルデヒドの
モル比が前記範囲よりも少ないと、処理コ−ドが粘着性
を帯びるばかりか、処理機の汚れを招き、前記範囲より
も多いと、接着力が低下する傾向となるため好ましくな
い。
モル比が前記範囲よりも少ないと、処理コ−ドが粘着性
を帯びるばかりか、処理機の汚れを招き、前記範囲より
も多いと、接着力が低下する傾向となるため好ましくな
い。
【0023】また、上記A成分とB成分において、B.
ゴムラテックスの配合割合が前記範囲より少ないと、接
着力が低下し、前記範囲よりも多いと、処理機の汚れを
招くため好ましくない。
ゴムラテックスの配合割合が前記範囲より少ないと、接
着力が低下し、前記範囲よりも多いと、処理機の汚れを
招くため好ましくない。
【0024】次に、レゾルシンのスルファイド化合物と
パラクロロフェノ−ル化合物とホルムアルデヒド樹脂を
アンモニア水に溶解したC.アンモニア水溶液可溶性樹
脂を、上記A成分とB成分の合計100重量部に対し、
10〜50重量部、好ましくは20〜40重量部配合す
る。
パラクロロフェノ−ル化合物とホルムアルデヒド樹脂を
アンモニア水に溶解したC.アンモニア水溶液可溶性樹
脂を、上記A成分とB成分の合計100重量部に対し、
10〜50重量部、好ましくは20〜40重量部配合す
る。
【0025】C.アンモニア水溶液可溶性樹脂の配合割
合が上記範囲よりも少ないと、接着力が低く、多すぎて
も接着力改良効果が小さくなるため好ましくない。
合が上記範囲よりも少ないと、接着力が低く、多すぎて
も接着力改良効果が小さくなるため好ましくない。
【0026】また、D.トリアジン化合物の配合割合
は、上記A、BおよびC成分の合計100重量部に対
し、1〜5重量部の範囲が好ましく、1重量部未満では
十分な接着力が得られず、5重量部より多いと逆に接着
力が低下する傾向となるため好ましくない。
は、上記A、BおよびC成分の合計100重量部に対
し、1〜5重量部の範囲が好ましく、1重量部未満では
十分な接着力が得られず、5重量部より多いと逆に接着
力が低下する傾向となるため好ましくない。
【0027】本発明における処理剤は、AおよびB成分
からなる上記RFL液を、通常20〜30℃の温度で2
4時間以上熟成した後、これにレゾルシンのスルファイ
ド化合物とパラクロロフェノ−ル化合物とホルムアルデ
ヒド樹脂とを反応させたC.アンモニア水溶液可溶性樹
脂と、D.トリアジン化合物を添加、混合することによ
り調製される。
からなる上記RFL液を、通常20〜30℃の温度で2
4時間以上熟成した後、これにレゾルシンのスルファイ
ド化合物とパラクロロフェノ−ル化合物とホルムアルデ
ヒド樹脂とを反応させたC.アンモニア水溶液可溶性樹
脂と、D.トリアジン化合物を添加、混合することによ
り調製される。
【0028】処理剤における固形分濃度は、12〜25
重量%で使用され、ポリエステル繊維への付着率は、乾
燥重量比でポリエステル繊維に対し3.0〜8.0%の
範囲が好適である。
重量%で使用され、ポリエステル繊維への付着率は、乾
燥重量比でポリエステル繊維に対し3.0〜8.0%の
範囲が好適である。
【0029】処理剤を付与されたポリエステル繊維材料
は、次いで、通常、70〜150℃で、0.5〜5分間
乾燥された後、230〜255℃で0.5〜5分間熱処
理されることによって、繊維表面で強固な接着剤皮膜を
形成されるが、場合によっては、乾燥を省略することも
できる。
は、次いで、通常、70〜150℃で、0.5〜5分間
乾燥された後、230〜255℃で0.5〜5分間熱処
理されることによって、繊維表面で強固な接着剤皮膜を
形成されるが、場合によっては、乾燥を省略することも
できる。
【0030】上記熱処理の温度が230℃未満では、繊
維上への接着剤皮膜の形成およびゴムとの反応が不十分
で、満足な接着力が得られないことがあり、一方、25
5℃を越える高温では、繊維上に形成された処理剤皮膜
が劣化して接着力が低下したり、繊維材料を形成するポ
リエステルが熱分解を起こし、繊維の強力などが低下す
るため好ましくない。
維上への接着剤皮膜の形成およびゴムとの反応が不十分
で、満足な接着力が得られないことがあり、一方、25
5℃を越える高温では、繊維上に形成された処理剤皮膜
が劣化して接着力が低下したり、繊維材料を形成するポ
リエステルが熱分解を起こし、繊維の強力などが低下す
るため好ましくない。
【0031】なお、本発明における処理剤による処理
は、通常、1段処理で十分であるが、場合によっては、
本発明処理剤で第1段処理した後、通常のRFL液で第
2段処理をしたり、濃度の異なる本発明処理剤で2段処
理(通常第2段目の濃度を低くする)したりしてもよ
い。
は、通常、1段処理で十分であるが、場合によっては、
本発明処理剤で第1段処理した後、通常のRFL液で第
2段処理をしたり、濃度の異なる本発明処理剤で2段処
理(通常第2段目の濃度を低くする)したりしてもよ
い。
【0032】このようにして、処理剤による処理および
熱処理を施されたポリエステル繊維材料は、天然ゴムま
たは合成ゴムを主体としたゴム組成物中に埋め込まれ、
加圧下に加熱して加硫され、ゴムと接着される。
熱処理を施されたポリエステル繊維材料は、天然ゴムま
たは合成ゴムを主体としたゴム組成物中に埋め込まれ、
加圧下に加熱して加硫され、ゴムと接着される。
【0033】
【実施例】次に、実施例より、本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0034】下記実施例において、ゴム組成としては通
常のタイヤカ−カス用に用いられるゴムを使用した。
常のタイヤカ−カス用に用いられるゴムを使用した。
【0035】各測定値は次の方法により求めたものであ
る。
る。
【0036】T−初期接着力およびT−耐熱接着力 JIS L−1017(1983年)の接着力−A法に
準じて下記条件で処理コ−ドを未加硫ゴムに埋め込み、
加圧下で初期接着力は150℃、30分耐熱接着力は1
70℃、70分間プレス加硫をおこない、放冷後コ−ド
をゴムブロックから30cm/minの速度で引き抜
き、その引き抜き加重をKg/cmで表示したものであ
る。
準じて下記条件で処理コ−ドを未加硫ゴムに埋め込み、
加圧下で初期接着力は150℃、30分耐熱接着力は1
70℃、70分間プレス加硫をおこない、放冷後コ−ド
をゴムブロックから30cm/minの速度で引き抜
き、その引き抜き加重をKg/cmで表示したものであ
る。
【0037】コ−ド剥離接着力 処理コ−ドとゴムとの接着力を示すものである。ゴムシ
−ト表面近くに7本のコ−ドを埋め込み150℃で20
分間、30Kg/cm加圧下で加硫した。得られた加硫
物から5本のコ−ド(両端は外す)をゴムシ−トから3
00mm/分の速度で剥離に要した力をKg/5本で表
示したものである。
−ト表面近くに7本のコ−ドを埋め込み150℃で20
分間、30Kg/cm加圧下で加硫した。得られた加硫
物から5本のコ−ド(両端は外す)をゴムシ−トから3
00mm/分の速度で剥離に要した力をKg/5本で表
示したものである。
【0038】ゴム中耐熱性 ゴム中での加硫後の強力保持率を示したものである。コ
−ドをゴム中で定長下で170℃/3hrs加硫後ゴム
中よりコ−ドを取り出し、200mm/分の速度で引張
り強力残存率を、100分率で示したものである。
−ドをゴム中で定長下で170℃/3hrs加硫後ゴム
中よりコ−ドを取り出し、200mm/分の速度で引張
り強力残存率を、100分率で示したものである。
【0039】耐疲労性(グッドリッチ法ディスク疲労)
JIS L−1017(1983年) ポリエステル繊
維材料を埋めたゴムブロックを伸長率5%,圧縮率15
%になるように傾けた2枚のディスクの周囲に取り付
け、1705rpmで48時間繰り返し疲労を与えた後
の強力残存率を100分率で示したものである。
JIS L−1017(1983年) ポリエステル繊
維材料を埋めたゴムブロックを伸長率5%,圧縮率15
%になるように傾けた2枚のディスクの周囲に取り付
け、1705rpmで48時間繰り返し疲労を与えた後
の強力残存率を100分率で示したものである。
【0040】上記接着評価に使用したゴムコンパウンド
は天然ゴムを主成分とするカ−カス配合の未加硫後ゴム
を使用した。
は天然ゴムを主成分とするカ−カス配合の未加硫後ゴム
を使用した。
【0041】コ−ド強力 テンシロンを使用してJISl L−1017(198
3年)に準じて測定した。
3年)に準じて測定した。
【0042】コ−ド硬さ コ−ドを真直ぐな状態にし2cmにカットしテンシロン
引張り試験機のブリッジ(1cm間隔,φ:0.6m
m))上にのせ、コ−ドと直角のフックバ−(φ:0.
6mm)をコ−ド中央に掛けて下降(2cm/分)させ
た時の最大応力を求めその値をコ−ド硬さとした。
引張り試験機のブリッジ(1cm間隔,φ:0.6m
m))上にのせ、コ−ドと直角のフックバ−(φ:0.
6mm)をコ−ド中央に掛けて下降(2cm/分)させ
た時の最大応力を求めその値をコ−ド硬さとした。
【0043】[実施例1〜8]苛性ソ−ダの存在下でレ
ゾルシン(R)1モルに対し、ホルマリン(F)を表1
に示した割合(0.75〜1.50モル)反応させて得
られた初期縮合物(RF)と、ビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテックス(L)とを、表1に
示した所定の比率で混合し、25℃で24時間熟成させ
た。
ゾルシン(R)1モルに対し、ホルマリン(F)を表1
に示した割合(0.75〜1.50モル)反応させて得
られた初期縮合物(RF)と、ビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテックス(L)とを、表1に
示した所定の比率で混合し、25℃で24時間熟成させ
た。
【0044】このようにして得たRFL液にレゾルシン
のスルファイド化合物とパラクロロフェノ−ル化合物と
ホルムアルデヒド樹脂との反応物をアンモニア水溶液に
溶解した可溶性樹脂(C)およびトリヒドロキシエチル
イソシアヌレ−ト(D)を水で溶解したものを、表1に
示した所定の比率で混合し、固形分濃度20%の処理剤
を得た。
のスルファイド化合物とパラクロロフェノ−ル化合物と
ホルムアルデヒド樹脂との反応物をアンモニア水溶液に
溶解した可溶性樹脂(C)およびトリヒドロキシエチル
イソシアヌレ−ト(D)を水で溶解したものを、表1に
示した所定の比率で混合し、固形分濃度20%の処理剤
を得た。
【0045】一方、糸粘度0.95のポリエチレンテレ
フタレ−トを溶融紡糸し、延伸した1500デニ−ルの
マルチフイラメント2本を、下撚40回/10cm、上
撚40回/10cmの撚数で撚糸してコ−ドとなした繊
維材料を、コンピュ−トリ−タ処理機(リッツラ−社
製)を用いて、上記各処理剤溶液に浸漬(固形分付着量
5.0重量%)し、次いで130℃で120秒乾燥し、
引き続いて250℃で60秒間熱処理した得られた処理
コードの特性評価結果を表1に併せて示した。
フタレ−トを溶融紡糸し、延伸した1500デニ−ルの
マルチフイラメント2本を、下撚40回/10cm、上
撚40回/10cmの撚数で撚糸してコ−ドとなした繊
維材料を、コンピュ−トリ−タ処理機(リッツラ−社
製)を用いて、上記各処理剤溶液に浸漬(固形分付着量
5.0重量%)し、次いで130℃で120秒乾燥し、
引き続いて250℃で60秒間熱処理した得られた処理
コードの特性評価結果を表1に併せて示した。
【0046】表1における記号内容は以下の通りであ
る。 X:ホルマリン(F)/レゾルシン(R)のモル比 A:RF量(重量部) B:ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス(重量部) C:レゾルシンのスルファイド化合物とパラクロロフェ
ノ−ル化合物とホルムアルデヒド樹脂との反応物をアン
モニア水溶液に溶解した可溶性樹脂[A、B(RFL)
の混合液100重量部に対する重量比を示す] D:トリアジン化合物(A,B,Cの混合液100重量
部に対する重量比を示す) また、各特性の単位は以下の通りである。 T−接着力 :Kg/cm コ−ド剥離接着力:Kg/5本 ゴム中耐熱性 :% 耐疲労性 :% コ−ド強力 :Kg コ−ド硬さ :g/本
る。 X:ホルマリン(F)/レゾルシン(R)のモル比 A:RF量(重量部) B:ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラ
テックス(重量部) C:レゾルシンのスルファイド化合物とパラクロロフェ
ノ−ル化合物とホルムアルデヒド樹脂との反応物をアン
モニア水溶液に溶解した可溶性樹脂[A、B(RFL)
の混合液100重量部に対する重量比を示す] D:トリアジン化合物(A,B,Cの混合液100重量
部に対する重量比を示す) また、各特性の単位は以下の通りである。 T−接着力 :Kg/cm コ−ド剥離接着力:Kg/5本 ゴム中耐熱性 :% 耐疲労性 :% コ−ド強力 :Kg コ−ド硬さ :g/本
【0047】
【表1】
【0048】[比較例1〜2]実施例2におけるR/F
のモル比を表2に示したように変更すると共に、トリヒ
ドロキシエチルイソシアヌレートの配合を省略した以外
は、上記実施例と同様にして処理コードを得た。
のモル比を表2に示したように変更すると共に、トリヒ
ドロキシエチルイソシアヌレートの配合を省略した以外
は、上記実施例と同様にして処理コードを得た。
【0049】これら処理コードの特性評価結果を表2に
併せて示す。
併せて示す。
【0050】[比較例3〜4]実施例2におけるR/F
のモル比を表2に示したように変更すると共に、トリヒ
ドロキシエチルイソシアヌレートに代えてにバルカボン
ドE{2、6−ビス(2´,4´−ジヒドロキシフェニ
ルメチル)−4−クロロフェノ−ル}またはスミカノ−
ル750(レゾルシンスルファイド化合物)をそれぞれ
28重量部使用した以外は、上記実施例と同様にして処
理コードを得た。
のモル比を表2に示したように変更すると共に、トリヒ
ドロキシエチルイソシアヌレートに代えてにバルカボン
ドE{2、6−ビス(2´,4´−ジヒドロキシフェニ
ルメチル)−4−クロロフェノ−ル}またはスミカノ−
ル750(レゾルシンスルファイド化合物)をそれぞれ
28重量部使用した以外は、上記実施例と同様にして処
理コードを得た。
【0051】これら処理コードの特性評価結果を表2に
併せて示す。
併せて示す。
【0052】なお、表2において、CEはバルカボンド
Eを、またCFはスミカノ−ル750をそれぞれ意味す
る。
Eを、またCFはスミカノ−ル750をそれぞれ意味す
る。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の方法により処理されたポリエス
テル繊維材料は、従来の方法に比較して、ゴムとの接着
力、特に耐熱接着力にすぐれ、かつ、ゴム中耐熱性(イ
ンラバ−テスト)および耐疲労性が向上し、耐久性が良
好となり、高品質のゴム補強繊維製品を与えることがで
きる。
テル繊維材料は、従来の方法に比較して、ゴムとの接着
力、特に耐熱接着力にすぐれ、かつ、ゴム中耐熱性(イ
ンラバ−テスト)および耐疲労性が向上し、耐久性が良
好となり、高品質のゴム補強繊維製品を与えることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/00 B 8408−3D C08J 5/06 7310−4F D06M 15/693 // D06M 101:32
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理
方法において、ゴム補強用ポリエステル繊維材料に、
A.レゾルシン(R)とホルムアルデヒド(F)をモル
比1.00:0.50〜1.00:2.00の範囲内で
反応させてなる初期縮合物(RF)、B.ゴムラテック
ス(L)、C.ジヒドロキシベンゼン2分子以上がイオ
ウを介して結合されたジヒドロキシベンゼンのスルファ
イド化合物、置換フェノ−ル化合物およびホルムアルデ
ヒド樹脂を反応させて得られたアンモニア水溶液可溶性
樹脂、およびD.トリアジン化合物からなり、それらの
配合割合(重量比)がA/B=100/200〜100
0、A+B/C=100/10〜50、A+B+C/D
=100/1〜5である処理剤を付与し、次いで熱処理
を施すことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維材
料の処理方法。 - 【請求項2】 A.レゾルシン(R)とホルムアルデヒ
ド(F)をモル比1.00:0.50〜1.00:2.
00の範囲内で反応させてなる初期縮合物(RF)、
B.ゴムラテックス(L)、C.ジヒドロキシベンゼン
2分子以上がイオウを介して結合されたジヒドロキシベ
ンゼンのスルファイド化合物、置換フェノ−ル化合物お
よびホルムアルデヒド樹脂を反応させて得られたアンモ
ニア水溶液可溶性樹脂、およびD.トリアジン化合物か
らなり、それらの配合割合(重量比)がA/B=100
/200〜1000、A+B/C=100/10〜5
0、A+B+C/D=100/1〜5であることを特徴
とするゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124450A JPH06341061A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法および処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124450A JPH06341061A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法および処理剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341061A true JPH06341061A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=14885824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5124450A Pending JPH06341061A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | ゴム補強用ポリエステル繊維材料の処理方法および処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06341061A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998001614A1 (fr) * | 1996-07-09 | 1998-01-15 | Nippon Glass Fiber Co., Ltd. | Traitement pour fibres de renfort pour caoutchoucs, fibres de renfort, et caoutchoucs renforces |
KR100508225B1 (ko) * | 1996-07-09 | 2006-03-14 | 닛본 이따 가라스 가부시끼가이샤 | 고무보강용섬유처리제,보강용섬유및고무보강제품 |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP5124450A patent/JPH06341061A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998001614A1 (fr) * | 1996-07-09 | 1998-01-15 | Nippon Glass Fiber Co., Ltd. | Traitement pour fibres de renfort pour caoutchoucs, fibres de renfort, et caoutchoucs renforces |
US6262154B1 (en) | 1996-07-09 | 2001-07-17 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Treatment for rubber-reinforcing fibers, reinforcing fibers, and reinforced rubbers |
KR100508225B1 (ko) * | 1996-07-09 | 2006-03-14 | 닛본 이따 가라스 가부시끼가이샤 | 고무보강용섬유처리제,보강용섬유및고무보강제품 |
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