JPH06338332A - 固体高分子電解質燃料電池用ガスセパレータ - Google Patents

固体高分子電解質燃料電池用ガスセパレータ

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JPH06338332A
JPH06338332A JP5126753A JP12675393A JPH06338332A JP H06338332 A JPH06338332 A JP H06338332A JP 5126753 A JP5126753 A JP 5126753A JP 12675393 A JP12675393 A JP 12675393A JP H06338332 A JPH06338332 A JP H06338332A
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JP
Japan
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gas
fuel cell
porous
cooling water
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JP5126753A
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English (en)
Inventor
Katsuo Hashizaki
克雄 橋▲崎▼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に製造できる固体高分子電解質燃料電池
用のガスセパレータを提供する。 【構成】 燃料電池の固体高分子電解質膜へ燃料ガス又
は酸化剤ガスを供給するためのガス用のセパレータにお
いて、一側面に複数のガス流路溝21を有し且つ多孔質
材からなる多孔質溝付セパレータ20と、該多孔質溝付
セパレータ20を嵌合すると共に上記ガス流路溝21と
連通しガスを供給又は排出する流路を有するセパレータ
支持板30と、該セパレータ支持板30に嵌合した多孔
質溝付セパレータ20のガス流路溝21側を覆うと共に
当該ガス流路溝を露出する開口部41を有するセパレー
タ被覆板40と、複数の冷却水流路溝51を有し且つ上
記多孔質溝付セパレータ20を嵌合したセパレータ支持
板30と接合して冷却する冷却セパレータ基板50と
を、一体化してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体高分子電解質燃料
電池用ガスセパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)固体高分子電解質燃料電池の発電原理 図9に固体高分子電解質燃料電池の一例を示す。電解質
01としてフッ素樹脂系の高分子イオン交換膜(例えば
スルホン酸基を持つフッ素樹脂系イオン交換膜)を用
い、これを中央にして両面に触媒電極(例えば白金)0
2,03を付着させ、さらにその両面を多孔質カーボン
電極04,05でサンドウィッチ状にはさみ重ねて電極
接合体06を構成している。ここで、アノード極側に供
給された燃料中の水素(H2 )は、触媒電極(アノード
極)02上で水素イオン化され、水素イオンは電解質0
1中を水の介在のもと、H+ ・xH2 Oとしてカソード
極側へ移動する。触媒電極(カソード極)03上で酸化
剤中の酸素(O2 )及び外部回路07を流通してきた電
子(e- )と反応し水を生成し、燃料電池外へ排出され
る。この時、外部回路07を流通した電子(e- )の流
れが直流の電気エネルギーとして利用できる。この反応
を下記「化1」に示す。
【0003】
【化1】
【0004】ところで、電解質01となる高分子イオン
交換膜において、前述のような水素イオン透過性を実現
させるためには、この膜を常に充分なる保水状態に保持
しておく必要があり、通常、燃料、又は酸化剤に電池の
運転温度(常温〜100℃程度)近傍の飽和水蒸気を含
ませて、すなわち加湿して燃料及び酸化剤を電極接合体
06に供給し、膜の保水状態を保つようにしている。
【0005】(2)従来の固体高分子電解質燃料電池の
運転システム 図10に従来の固体高分子電解質燃料電池の運転システ
ムの一例を示す。純水素燃料011及び酸化剤012
は、電気ヒータ013,014で所定の温度に温められ
た加湿装置015,016中の純水中017を通過させ
ることにより、その飽和水蒸気分圧相当の湿分を含むこ
とになる。この加湿された純水素燃料011、又は酸化
剤012を燃料電池本体018に送気する。燃料電池本
体018で使用されなかった純水素燃料011、又は酸
化剤012は、残存純水素燃料011の場合は残存加湿
水蒸気と共に、又残存酸化剤015の場合は残存加湿水
蒸気と電池反応生成水と共に燃料電池本体018外に排
出される。ここで、排出された残存純水素燃料は、燃料
利用率向上のためリサイクルポンプ019によりリサイ
クルされ再び燃料電池本体018に再導入されるような
運転システム構成をとっている。
【0006】(3)従来の固体高分子電解質燃料電池の
ガスセパレータの構成 図11に、従来の内部マニホールド型、または内部ヘッ
ダ型固体高分子電解質燃料電池用ガスセパレータの外観
を示す。同図に示すように、ガスセパレータ020には
燃料電池に導入される流体021、すなわち燃料、又は
酸化剤、又は冷却水を流入する流体導入孔022が形成
されており、該流体021は当該流体導入孔022より
燃料電池本体内に導入され、入口側流体ヘッダ023を
通じて流体流路溝024に分配供給され、燃料電池の電
池反応や冷却に寄与する。その後、残存燃料、又は酸化
剤、あるいは発電時の発熱を吸収し温水となった冷却水
は、出口側流体ヘッダ025に集められ、流体排出孔0
26を通じて燃料電池本体外に排出されるようになって
いる。
【0007】(4)従来の固体高分子電解質燃料電池の
構成 図12に、従来の内部マニホールド型、または内部ヘッ
ダ型の固体高分子電解質燃料電池の構成例を示す。燃料
電池に導入される純水素燃料、又は酸化剤は、図10に
示されるような外部に備えられた加湿装置015,01
6により一旦加湿され、加湿された純水素燃料、又は酸
化剤として燃料電池に供給される。燃料電池本体は、図
11に示したような内部マニホールド型、または内部ヘ
ッダ型ガスセパレータに電極接合体を挟み、その背後に
冷却水を導くための冷却水セパレータを配した構成とな
っている。加湿された純水素燃料(H2 )021A、又
は加湿された酸化剤(O2 )021Bは、各々純水素燃
料ガスセパレータ020A、または酸化剤ガスセパレー
タ020Bに設けられた純水素燃料流路溝024A、酸
化剤流路溝024Bを通じて各々電極接合体031の表
面に設けられたアノード極032、カソード極033に
各々分配、供給され電池反応に寄与する。電池発熱は、
純水素燃料ガスセパレータ020Aの背後に配された冷
却水セパレータ034の冷却水導入孔035から導入さ
れ冷却水流路溝036を流れる冷却水037に吸収され
燃料電池本体の冷却に寄与するようになっている。その
後、残存燃料、又は酸化剤、あるいは発電時の電池発熱
を吸収し温水となった冷却水(H2 O)037は、各
々、各排出孔026A,026B,038を通じて燃料
電池本体外に排出されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すような固
体高分子電解質燃料電池の運転システムでは、燃料電池
本体外に加湿装置となる純水の貯溜装置を設けるためシ
ステム全体が大きくなり、しかもその容器及び貯溜純水
の温度維持のために電気ヒータが必要となる。また、燃
料電池本体より排出される温水となった冷却水の保有す
る熱を利用していないシステム構成であり、エネルギー
的に無駄の多いシステムであった。
【0009】すなわち、セパレータ全体を一つの材質と
するため、金属板、カーボン板のような高価な材料を用
いると燃料電池本体の製造費の向上につながる。また、
各板に各ヘッダーや、流路溝を切削加工やエッチング加
工して仕上げざるをえないため、加工工程が非常に複雑
となって加工費用がかかり燃料電池本体の製造費の向上
につながる。さらに、燃料となる水素ガスを供給するガ
スセパレータをカーボン板で製作するに至っては、ガス
不透過性が要求されることから緻密なカーボン板が要求
されるが、そのようなガス不透過性を有する緻密なカー
ボン板は、切削加工により溝を形成させることが非常に
困難である。
【0010】また、固体高分子電解質燃料電池のような
電極接合体が軟質性の場合、各マニホールド、またはヘ
ッダーに相当する大きな凹部分は、燃料供給用セパレー
タと酸化剤供給用セパレータによる両面からの挟み込み
状態とならないため、電極接合体がマニホールド、また
はヘッダの凹部内部にたわんだり、変形したりする。
【0011】前記たわみ込みを防止するため、各マニホ
ールド、またはヘッダーに相当する凹部に多孔質物質を
充填、あるいは挿入し、軟質性の電極接合体を燃料供給
用セパレータと酸化剤供給用セパレータにより両面から
挟み込んだ状態にしようとすると、製作工程、材料が増
え、廉価に製造出来ないという問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明に係るセパレータは、燃料電池の固体高分子電解質膜
へ燃料ガス又は酸化剤ガスを供給するためのガス用のセ
パレータにおいて、一側面に複数のガス流路溝を有し且
つ多孔質材からなる多孔質溝付セパレータと、該多孔質
溝付セパレータを嵌合すると共に上記ガス流路溝と連通
しガスを供給又は排出する流路を有するセパレータ支持
板と、該セパレータ支持板に嵌合した多孔質溝付セパレ
ータのガス流路溝側を覆うと共に当該ガス流路溝を露出
する開口部を有するセパレータ被覆板と、複数の冷却水
流路溝を有し且つ上記多孔質溝付セパレータを嵌合した
セパレータ支持板と接合して冷却する冷却セパレータ基
板とを、一体化してなることを特徴とする。
【0013】上記固体高分子電解質燃料電池用ガスセパ
レータにおいて、上記セパレータ支持板と上記セパレー
タ被覆板とが一体化してなる一体セパレータ被覆板を用
いてなることを特徴とする。
【0014】また上記ガスセパレータにおいて、上記多
孔質溝付セパレータと冷却セパレータ基板とが導電体か
らなると共に、セパレータ支持板が不導電体からなるこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用】前記構成のガスセパレータは、セパレータ被覆
板、一体セパレータ被覆板により各マニホールド、また
はヘッダーが覆われているため、軟質性の電極接合体が
凹部にたわみ込んだり変形したりすることなく、セパレ
ータ被覆板、一体セパレータ被覆板により両面からしっ
かりと挟み込み固定できる。また、セパレータ全体を高
価で、しかも導電性を有する金属板、カーボン板で製作
する必要がなく、少なくとも冷却水流路溝付きの冷却セ
パレータ基板、及び多孔質溝付セパレータを、導電性を
有する金属板、カーボン板等で製作するだけでよく、他
のセパレータ支持板は、軽量で安価なガス不透過性の不
導電体(例えば、各種高分子材料等)で構成できる。さ
らに、各マニホールド、またはヘッダや、流路溝を複雑
な切削加工やエッチング加工なしに形成できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1には実施例に係るガスセパレータの左方向からみた
分解斜視図、図2にはその右方向からみた分解斜視図で
ある。
【0017】これらの図面に示すように、本実施例に係
るガスセパレータ10は、多孔質材からなる多孔質溝付
セパレータ20、該多孔質溝付セパレータ20を嵌合す
るセパレータ支持板30、セパレータ被覆板40及び冷
却セパレータ基板50とから構成され、これらを接合一
体化してなるものである。
【0018】ここで、上記多孔質溝付セパレータ20は
その一側面側に幅方向(図中、上下方向)に延びる複数
のガス流路溝21が一定ピッチで形成されており、そし
てその材質はカーボン等の多孔質材から形成されてい
る。
【0019】上記セパレータ支持板30は、上記多孔質
溝付セパレータ20を嵌合する嵌合口31を有すると共
に、該嵌合した際にガス流路溝21の上端と下端とで連
通するガス供給ヘッダ32及びガス排出ヘッダ33が形
成されている。
【0020】上記セパレータ被覆板40は、上記セパレ
ータ支持板30の嵌合口31内に嵌合して上記多孔質溝
付セパレータ20のガス流路側21側を覆うと共に、当
該ガス流路溝21が露出するガス流路溝用開口部41が
形成されている。
【0021】上記冷却セパレータ基板50には、その一
側面側に幅方向(図中、左右方向)に延びる複数の冷却
水流路溝51が一定ピッチで形成されている。また、冷
却水流路溝51の両端部には、当該流路溝51と連通す
る冷却水供給ヘッダ52及び冷却水排出ヘッダ53が形
成されている。そしてこの冷却水供給ヘッダ52及び排
出ヘッダ53の一部には各々冷却水を供給及び排出する
冷却水供給孔54,冷却水排出孔55が厚さ方向に貫通
して設けられている。さらに、冷却セパレータ基板50
の相対向する角部には厚さ方向に貫通するガス供給孔5
6,ガス排出孔57が設けられており、セパレータ支持
板30と冷却セパレータ基板50とが接合した際には、
ガス供給孔56はガス供給ヘッダ32と、また一方のガ
ス排出孔57はガス排出ヘッダ33と各々連通するよう
配されている。
【0022】また、図3,4に示すガスセパレータ10
は、本発明の他の実施例を示すものであり、上記セパレ
ータ支持板30とセパレータ被覆板40とを一体化した
一体セパレータ被覆板60を用いてガスセパレータ10
を形成した一例を示している。当該一体セパレータ被覆
板60には、同図に示すように、ガス流路溝21を有す
る多孔質溝付セパレータ20を嵌合する嵌合凹部61を
形成すると共に、該多孔質溝付セパレータ20を嵌合し
た際にガス流路溝21と連通するガス供給ヘッダ62及
び排出ヘッダ63を形成している。また、一体セパレー
タ被覆板60には多孔質溝付セパレータ20を嵌合した
際に、ガス流路溝21が露出するガス流路溝用開口部6
4が形成されている。
【0023】尚、多孔質溝付セパレータ20と冷却セパ
レータ基板50とは前述した図1,図2に示すものと同
一部材であるので、その説明は省略する。
【0024】上記構成からなる多孔質溝付セパレータ2
0,セパレータ支持板30,セパレータ被覆板40及び
冷却セパレータ基板50を積層し一体化してなるガスセ
パレータ10を一対とし、図5に示すように電極接合体
70を挟み込んで燃料電池を構成している。尚、図中符
号71はアノード極,72はカソード極を各々図示して
いる。また、電極接合体70の構成は図9に示したもの
と同様であるのでその説明は省略する。
【0025】また、図3,4に示す一体セパレータ被覆
板60を用いたガスセパレータ10も同様であるので、
以下、図1に示すガスセパレータ10につき燃料電池の
作用を説明する。
【0026】以下に、この燃料電池のガス(純水素燃料
又は酸化剤)及び冷却水の供給及び排出について図1,
2及び図5,6を用いて説明する。
【0027】加湿された純水素燃料ガス(H2 )73、
または加湿された酸化剤ガス(O2)74は、ガス供給
孔56より電池本体内に導入され、セパレータ支持板3
0のガス供給ヘッダ32を通じて多孔質溝付セパレータ
20に設けられた各ガス流路溝21に分配、供給され
る。このガス流路溝21を通過する間に純水素燃料ガス
73、または酸化剤ガス74は電極接合体70における
電池反応に応じ消費されることになる。消費され残った
純水素燃料ガス73、または酸化剤ガス74は、排出ヘ
ッダ33に集められ、その後ガス排出孔57を通じて電
池本体外に排出される。
【0028】一方、電池冷却水75は、冷却水流路溝5
1を有する冷却セパレータ基板50に設けられた冷却水
供給孔54より電池本体内に導入され、冷却水供給ヘッ
ダ52を通じて各冷却水流路溝51に分配、供給され
る。この冷却水流路溝51を電池冷却水75が通過する
間に電池冷却水の一部が電池発熱を吸収して蒸発し、多
孔質溝付セパレータ20を通じて純水素燃料ガス73、
または酸化剤ガス74を加湿させたり、あるいは一部が
液体のまま多孔質溝セパレータ20を通じて直接的に電
極接合体70に供給され、電解質の保水状態を確保する
ことが可能となるようになっている。
【0029】すなわち、電池内部で純水素燃料ガス7
3、または酸化剤ガス74を加湿させることができるよ
うに図っている。そして、残った電池冷却水75は、冷
却水排口ヘッダ53に集められ、冷却水排出孔55を通
じて電池本体外に排出される。
【0030】上述した図5,6に示す燃料電池において
は、電池の両面から各流体を導入する一例を示したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、一対のガスセ
パレータ10A、10Bにより電極接合体70を挟み込
み、その内の片側のガスセパレータ10から各流体を導
入するようにしてもよく、その一例を図7に示す。
【0031】同図に示すように、片側に設けたガスセパ
レータ10Aには、純水素燃料ガス73を供給及び排出
するガス供給孔56B及びガス排出孔57Bを貫通する
ように設け、純水素燃料ガス73をガスセパレータ10
Bに供給・排出するようにしている。このように、必要
に応じて各流体の供給孔及び排出孔をガスセパレータの
片面、両面に配することができる。
【0032】次に、図8を参照して、多孔質溝付セパレ
ータ20に挟まれた電極接合体70を構成する電解質7
6に、電池冷却水の一部をその保水用水分として供給す
る作用を示す。
【0033】電極接合体70を燃料ガス73、または酸
化剤ガス74が供給されるガス流路溝21を有する多孔
質溝付セパレータ20,20により挟み、その背後に冷
却水流路溝51を有する冷却水セパレータ基板50,5
0を配して冷却水75を導くようにする。
【0034】この結果、電池冷却水75の一部が電池発
熱を吸収して蒸発し、多孔質で溝付きの多孔質溝付セパ
レータ20を通じて燃料ガス73、または酸化剤ガス7
4を加湿させる、あるいは一部が液体のまま多孔質で溝
付セパレータ20,20を通じて直接電極接合体70に
供給され、電解質76の保水状態を確保することが可能
となるようになっている。すなわち、電池内部で燃料、
または酸化剤を加湿させることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るガスセパレータによれば、
以下の効果を奏する。
【0036】セパレータ全体を高価で、しかも導電性を
有する金属板、カーボン板等で製作する必要がなく、少
なくとも冷却水流路溝付きの冷却セパレータ基板、及び
多孔質溝付セパレータを導電性を有する金属板、カーボ
ン板等で製作するだけでよく、他の板は、軽量で安価な
ガス不透過性の不導電性(例えば、各種高分子材料等)
で構成できる。また、各マニホールド、またはヘッダ
や、流路溝を複雑な切削加工やエッチング加工なしに形
成できるため、燃料電池本体を軽量に、しかも複雑な加
工工程を要さないので非常に安価にできる。
【0037】電極接合体を燃料、または酸化剤が供給さ
れる多孔質で溝付きのセパレータにより挟み、その背後
に冷却水流路溝付きの冷却水セパレータ基板を配して冷
却水を導くようにすることで、電池冷却水の一部が電池
発熱を吸収して蒸発し、多孔質溝付セパレータを通じて
燃料、または酸化剤を加湿させたり、あるいは一部が液
体のまま多孔質溝付セパレータを通じて直接電極接合体
に供給し、電解質の保水状態を確保することができる。
すなわち、電池内部で燃料、または酸化剤を加湿させる
ことができるようになるので、これまで電池冷却水にて
捨てられていた電池排熱を、燃料電池本体内で有効に活
用しながら電解質を湿潤状態に保つとができるようにな
るとともに、燃料電池本体外に加湿装置となる純水の貯
溜容器を設ける必要もなく、システム全体をコンパクト
にまとめることができる。
【0038】セパレータ被覆板、一体セパレータ被覆板
により各マニホールド、またはヘッダが覆われているた
め、軟質性の電極接合体が凹部にたわみ込んだり変形し
たりすることなく、セパレータ被覆板、一体セパレータ
被覆板により両面からしっかりと挟み込み固定できるた
め、電極接合体の変形、損傷等をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るガスセパレータの構成図であ
る。
【図2】本実施例に係るガスセパレータの構成図であ
る。
【図3】他の実施例に係るガスセパレータの構成図であ
る。
【図4】他の実施例に係るガスセパレータの構成図であ
る。
【図5】固体高分子電解質燃料電池の構成図である。
【図6】固体高分子電解質燃料電池の構成図である。
【図7】固体高分子電解質燃料電池の構成図である。
【図8】多孔質溝付セパレータを用いた電極接合体の加
湿方法の概略図である。
【図9】固体高分子電解質燃料電池の発電原理図であ
る。
【図10】固体高分子電解質燃料電池の運転システムの
概略図である。
【図11】従来の燃料電池用ガスセパレータの外観図で
ある。
【図12】従来のガスセパレータの構成図である。
【符号の説明】
10 ガスセパレータ 20 多孔質溝付セパレータ 21 ガス流路溝 30 セパレータ支持板 40 セパレータ被覆板 41 ガス流路溝用開口部 50 冷却セパレータ基板 51 冷却水流路溝 54 冷却水供給孔 55 冷却水排出孔 56 ガス供給孔 57 ガス排出孔 60 一体セパレータ被覆板 70 電極接合体 71 アノード極 72 カソード極 73 純水素燃料ガス 74 酸化剤ガス 75 冷却水 76 電解質

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の固体高分子電解質膜へ燃料ガ
    ス又は酸化剤ガスを供給するためのガス用のセパレータ
    において、 一側面に複数のガス流路溝を有し且つ多孔質材からなる
    多孔質溝付セパレータと、該多孔質溝付セパレータを嵌
    合すると共に上記ガス流路溝と連通しガスを供給又は排
    出する流路を有するセパレータ支持板と、該セパレータ
    支持板に嵌合した多孔質溝付セパレータのガス流路溝側
    を覆うと共に当該ガス流路溝を露出する開口部を有する
    セパレータ被覆板と、複数の冷却水流路溝を有し且つ上
    記多孔質溝付セパレータを嵌合したセパレータ支持板と
    接合して冷却する冷却セパレータ基板とを、一体化して
    なることを特徴とする固体高分子電解質燃料電池用ガス
    セパレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の固体高分子電解質燃料電池用
    ガスセパレータにおいて、 上記セパレータ支持板と上記セパレータ被覆板とが一体
    化してなる一体セパレータ被覆板を用いてなることを特
    徴とする固体高分子電解質燃料電池用ガスセパレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の固体高分子電解質燃料
    電池用ガスセパレータにおいて、 上記多孔質溝付セパレータと冷却セパレータ基板とが導
    電体からなると共に、セパレータ支持板が不導電体から
    なることを特徴とする固体高分子電解質燃料電池用ガス
    セパレータ。
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