JPH06330894A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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JPH06330894A
JPH06330894A JP11820293A JP11820293A JPH06330894A JP H06330894 A JPH06330894 A JP H06330894A JP 11820293 A JP11820293 A JP 11820293A JP 11820293 A JP11820293 A JP 11820293A JP H06330894 A JPH06330894 A JP H06330894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plate
impeller
flow
outlet end
suction ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11820293A
Other languages
English (en)
Inventor
Souzou Suzuki
創三 鈴木
Takumi Kida
琢己 木田
Akihiro Yabushita
明弘 薮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP11820293A priority Critical patent/JPH06330894A/ja
Publication of JPH06330894A publication Critical patent/JPH06330894A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、羽根車の側板部の流れの剥離に起
因する送風性能の劣化と乱流騒音の増加現象を改善する
空気調和機などに用いられる遠心送風機を提供すること
を目的としたものである。 【構成】 主板10と複数の羽根板9と入口部内面をラ
ッパ状に形成した側板11から成る羽根車8と、前記羽
根車8を収納するケ−シング6と、入口端部7aから出
口端部7bにかけて湾曲しかつ出口端部7bの内径を吸
込部7aの最小径より大とした吸込リング7とで構成
し、前記吸込リング7の出口端部7aを前記羽根車8の
側板11の最小内径位置の近傍に設定した遠心送風機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などに用い
られる低騒音化を図った遠心送風機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、遠心送風機は空気調和機など
の送風機として幅広く使用されており、近年は特に低騒
音化に対する要請が非常に強くなっている。
【0003】以下、図面を参照しながら、実開昭59−
81800号公報などで提案されている従来の遠心送風
機について説明する。
【0004】図5は従来の遠心送風機の構造を示すもの
である。図5において1は羽根車であり、複数の羽根板
2と、前記羽根板2を固定した主板3と、前記羽根板2
の反主板側端面に固定し吸込部端部4aを略円筒形に形
成した側板4より構成されている。5は羽根車1に直結
したモ−タであり、羽根車1とモ−タ5を収納するケー
シング6に固定されている。7は入口端部7aから出口
端部7bにかけて湾曲しかつ出口端部7bの内径を吸込
部最小径より大とした吸込リングでありケーシング6に
固定されている。また、吸込リング7の出口端部7bは
羽根車1の側板4の略円筒形に形成された吸込部端部4
aの近傍に挿入されている。
【0005】以上のように構成された遠心送風機につい
て、以下その動作について説明する。
【0006】まず、モ−タ5の駆動力によって羽根車1
が回転すると、吸込リング7を介して空気が羽根車1内
に導入され、複数の羽根板2間を通過する際に静圧と動
圧を付加され羽根車1からケーシング6内に吐出され
る。その後、ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換
されてケーシング6外に吐出され送風作用を為す。ここ
で吸込リング7に沿って羽根車1内に流入する気流は、
その出口端部7bから羽根車1内に流入する際に、側板
4の吸込部端部4aに一端付着して流入するため側板4
の壁面に沿って流れ、羽根車1内の流速分布の主板3の
方向への片寄りを防ぎ、送風効率を向上させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、吸込リング7の内面に沿って流入する気
流Eは出口端部7bから一旦は側板4の先端部4a内面
に付着するが、遠心送風機にかかる静圧が大きい場合に
は羽根車1内の圧力とケ−シング6内の圧力差が大きい
ためケ−シング6内から羽根車1内に還流する気流Fが
無視できないほど増加し、この還流する気流Fは側板4
の先端部4aで急激な流動方向変化により剥離するた
め、吸込リング7の外面に沿って出口端部7bから流出
する気流は乱れた流れとなる。従って、側板4の壁面近
傍の流れは、壁面表面の流れが乱れているため下流に向
かう段階で剥離する。従って、羽根車1の吐出側では側
板4近傍の流れが全体に乱れ、送風性能が劣化し騒音が
増加するという問題があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、遠心送風機にか
かる静圧が高く、ケ−シング内から羽根車内に還流する
気流が増大する場合でも、吸込リングの外面に沿って出
口端部から流出する還流の剥離と乱れを防止し、側板壁
面近傍の流れの乱れと後流での剥離による送風性能の劣
化と騒音の増加を防止することのできる遠心送風機を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の遠心送風機は、主板と複数の羽根板と入口部
内面をラッパ状に形成した側板から成る羽根車と、前記
羽根車を収納するケ−シングと、入り口端部から出口端
部にかけて湾曲しかつ出口端部の内径を吸込み部最小径
より大とした吸込みリングとで構成し、前記吸い込みリ
ングの出口端部を前記羽根車の側板の最小内径位置の近
傍に設定した構成を備えるものである。
【0010】また他の遠心送風機は、前記側板の内面全
面に多数の小径の略半球状ディンプルを設けた構成を備
えるものである。
【0011】
【作用】本発明では、側板の先端部がラッパ状に形成し
てあるためケ−シング内から羽根車内に還流する流れは
吸込リングの外面に沿って流れ、吸込リング先端から側
板壁面に付着する。また、ケ−シング外から羽根車内に
流入する気流は吸込みリングの内面に沿って流れ、かつ
吸込リング先端の内径が拡大してあるため側板内面に沿
って流れる。従って、吸込リング先端から流入する流れ
は外面の流れと外面の流れが共に側板内面に沿って付着
して流れる。従って、下流域の側板近傍の流れの乱れを
低減し、送風性能の劣化と騒音の増大を防止する。
【0012】また、側板の内面全面に設けた多数の小径
の略半球状ディンプルの内部が負圧になり側板表面の気
流を吸引するため、側板近傍の流れは側板の湾曲した形
状に追従して流れ、また乱流境界層の発達を抑制するの
で境界層の剥離による気流の乱れ増加を防止し、かつ側
板表面の気流の流動損失を低減する。従って、羽根車内
部の主流の領域を広げ送風機内部の流れの乱れを防止
し、送風性能の向上と騒音の低減を実現することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明による第1の実施例について、
図面を参照しながら説明する。尚、従来例と同一部分に
ついては重複を避けるため、同一の符号を付けて説明を
省略する。
【0014】図1は、本発明の一実施例における遠心送
風機の構造を示すものである。図において8は羽根車で
あり、複数の羽根板9と、羽根板9を固定した主板10
と、入口部11aの内面をラッパ状に形成した側板11
から成る。また、吸込みリング7の出口端部7bは羽根
車8の側板11の最小内径位置の近傍に設定してある。
【0015】以上のように構成された遠心送風機につい
て、以下その動作について説明する。
【0016】まず、モ−タ5の駆動力によって羽根車8
が回転すると、吸込リング7を介して空気が羽根車8内
に導入され、羽根板9間を通過する際に静圧と動圧を付
加され羽根車8からケーシング6内に吐出される。その
後、ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換されてケ
ーシング6外に吐出され送風作用を為す。
【0017】図2は側板近傍の流れを示す模式図であ
り、側板11の先端部11aがラッパ状に形成してある
ためケ−シング6内から羽根車1内に還流する流れGは
吸込リング7の外面に沿って付着して流れ、吸込リング
先端7bから側板11の壁面に付着する。また、ケ−シ
ング6外から羽根車1内に流入する気流Hは吸込みリン
グ7の内面に沿って付着して流れ、かつ吸込リング先端
7bの内径は拡大してあるため側板11に沿って流れ
る。すなわち、吸込リング先端7bから羽根車8内部に
流入する流れは内面の流れHと外面の流れGが共に側板
11の内面に沿って付着して流れ、側板11表面からの
気流の剥離点を後流に移動させるる。従って、羽根車8
の側板11近傍の流れの乱れが低減し、送風性能の劣化
と騒音の増加が防止される。
【0018】以上のように本実施例の遠心式送風機は、
複数の羽根板9と、羽根板9を固定した主板10と、入
口部11aの内面をラッパ状に形成した側板11から羽
根車を構成し、吸込みリング7の出口端部7bを羽根車
8の側板11の最小内径位置の近傍に設定してあるた
め、吸込リング出口端部7bから羽根車8内部に流入す
る流れは、内面に沿って流れる気流Hと外面に沿って流
れる気流Gが共に側板11の内面に沿って付着して流れ
るため、羽根車8の側板11近傍の流れの乱れが低減
し、送風性能の劣化と騒音の増加を防止することができ
る。
【0019】次に、本発明による遠心式送風機の第2の
実施例について図面を参照しながら説明する。
【0020】図3は、本発明の第2の実施例による遠心
送風機の断面を示すものである。第1の実施例と異なる
のは、羽根車8の側板11の内面全面に多数の小径の略
半球状のディンプル12を設けた構成を備えた点にあ
る。
【0021】以上のように構成された遠心送風機につい
て以下、その動作を説明する。図4は側板近傍の流れを
示す要部断面の模式図である。吸込リング先端7bから
羽根車8内部に流入する気流は内面の流れJと外面の流
れIが共に側板11の内面に沿って付着して流れる。側
板11に付着した流れは、側板11の内面全面に設けた
多数の小径の略半球状ディンプル12の内部に発生する
負圧の作用で吸引されるため、側板11の湾曲した形状
に追従して流れ、側板11の表面に形成される乱流境界
層の発達が抑制され乱流境界層の剥離が抑制される。ま
た、乱流境界層の剥離の抑制により気流の乱れが抑制さ
れ、かつ側板11表面の気流の流動損失が低下する。従
って、羽根車8内部の主流の領域が広がり、送風機内部
の流れの乱れが低減され、送風性能が向上し乱流騒音が
低減する。
【0022】以上のように、本実施例の遠心送風機は複
数の羽根板9と、羽根板9を固定した主板10と、入口
部11aの内面をラッパ状に形成した側板11から羽根
車を構成し、吸込みリング7の出口端部7bを羽根車8
の側板11の最小内径位置の近傍に設定し、羽根車8の
側板11の内面全面に多数の小径の略半球状ディンプル
12を設けた構成となっているので、側板11に付着し
た流れは、側板11の内面全面に設けた多数の小径の略
半球状ディンプル12の内部に発生する負圧の作用で吸
引されるため、側板11の表面に形成される乱流境界層
の発達が抑制され乱流境界層の剥離が抑制され、羽根車
8内の気流の乱れが低減され、かつ側板11表面の気流
の流動損失が低下する。従って、羽根車8内部の主流の
領域を広げ、送風機内部の流れの乱れを低減し、送風性
能の向上と乱流騒音を低減することができる。
【0023】また、側板11近傍の流れは略半球状ディ
ンプル12の作用で壁面方向へ吸引されるので、側板1
1の湾曲の曲率を大きくしても側板11から流れが剥離
することはない。したがって、羽根車8の全体の高さを
大きくすることなく、側板11の湾曲の曲率を挙げて吐
出部幅を広げ、送風能力を増すことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、主板と複
数の羽根板と入口部内面をラッパ状に形成した側板から
成る羽根車と、前記羽根車を収納するケ−シングと、入
り口端部から出口端部にかけて湾曲しかつ出口端部の内
径を吸込み部最小径より大とした吸込みリングとから成
り、前記吸い込みリングの出口端部を前記羽根車の側板
の最小内径位置の近傍に設定した構成の遠心式送風機で
あるから、羽根車の側板近傍の流れの乱れが低減し、送
風性能の劣化と乱流騒音の増加を防止することができ
る。
【0025】さらに、羽根車の側板の内面全面に多数の
小径の略半球状ディンプルを備えることにより、羽根車
内部の主流の領域を広げ、送風機内部の流れの乱れを低
減し、送風性能を向上し、かつ乱流騒音を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の遠心送風機の断面図
【図2】同実施例の遠心送風機の側板近傍の流れを示す
模式図
【図3】本発明の第2の実施例の遠心送風機の断面図
【図4】同実施例の遠心送風機の側板近傍の流れを示す
模式図
【図5】従来の遠心送風機の断面図
【図6】従来の遠心送風機の側板近傍の流れを示す模式
【符号の説明】
7 吸込リング 7a 吸込リングの出口部 8 羽根車 9 羽根板 10 主板 11 側板 11a 側板の入口部 11b 側板の出口部 12 ディンプル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板と複数の羽根板と入口部内面をラッ
    パ状に形成した側板から成る羽根車と、前記羽根車を収
    納するケ−シングと、入口端部から出口端部にかけて湾
    曲しかつ出口端部の内径を吸込部最小径より大とした吸
    込リングとで構成し、前記吸込リングの出口端部を前記
    羽根車の側板の最小内径位置の近傍に設定した遠心送風
    機。
  2. 【請求項2】 側板の内面全面に多数の小径の略半球状
    ディンプルを設けた請求項1記載の遠心送風機。
JP11820293A 1993-05-20 1993-05-20 遠心送風機 Pending JPH06330894A (ja)

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