JPH11343999A - 多翼送風機 - Google Patents
多翼送風機Info
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- JPH11343999A JPH11343999A JP14900598A JP14900598A JPH11343999A JP H11343999 A JPH11343999 A JP H11343999A JP 14900598 A JP14900598 A JP 14900598A JP 14900598 A JP14900598 A JP 14900598A JP H11343999 A JPH11343999 A JP H11343999A
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- impeller
- bell mouth
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 羽根車から流出する吐出気流がケーシング内
部で過剰にベルマウス部に逆流するのを抑制し、送風性
能の劣化を抑え、送風騒音の増加を抑える多翼送風機を
提供する。 【解決手段】 ケーシング１４の渦巻部１５を羽根車９
の主板６側では渦巻半径ｒ１を大きくし側板７側では渦
巻半径ｒ２を小さくし、ケーシング１４の渦巻き部１５
を羽根車９の主板６側から側板７側に傾斜させた構造と
することで、ベルマウス１３側へ移動しようとする気流
にはケーシング１４の壁面から反ベルマウス側方向の力
が作用し逆流を抑制し、送風性能を改善し送風騒音の増
加を抑制する。
部で過剰にベルマウス部に逆流するのを抑制し、送風性
能の劣化を抑え、送風騒音の増加を抑える多翼送風機を
提供する。 【解決手段】 ケーシング１４の渦巻部１５を羽根車９
の主板６側では渦巻半径ｒ１を大きくし側板７側では渦
巻半径ｒ２を小さくし、ケーシング１４の渦巻き部１５
を羽根車９の主板６側から側板７側に傾斜させた構造と
することで、ベルマウス１３側へ移動しようとする気流
にはケーシング１４の壁面から反ベルマウス側方向の力
が作用し逆流を抑制し、送風性能を改善し送風騒音の増
加を抑制する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機器など
に使用される多翼送風機に関するものである。
に使用される多翼送風機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の多翼送風機は、ターボ型
やラジアル型の送風機と比較すると小型で騒音も低いの
でよく用いられるが、さらに低騒音化が要望されてい
た。
やラジアル型の送風機と比較すると小型で騒音も低いの
でよく用いられるが、さらに低騒音化が要望されてい
た。
【０００３】従来の多翼送風機としては、特開昭６１−
１０７０００号公報に示されているものがある。
１０７０００号公報に示されているものがある。
【０００４】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の多翼送風機について説明する。図４〜図５は従来の多
翼送風機の構造を示すものである。図において、１は多
翼送風機であり、空気取入口２を形成するベルマウス部
３と渦巻き部４からなるケーシング５と、ケーシング５
に収納され主板６と環状の側板７と複数のブレード８を
一体に形成した羽根車９と、羽根車９に連結した駆動シ
ャフト１０とで構成されている。
の多翼送風機について説明する。図４〜図５は従来の多
翼送風機の構造を示すものである。図において、１は多
翼送風機であり、空気取入口２を形成するベルマウス部
３と渦巻き部４からなるケーシング５と、ケーシング５
に収納され主板６と環状の側板７と複数のブレード８を
一体に形成した羽根車９と、羽根車９に連結した駆動シ
ャフト１０とで構成されている。
【０００５】以上のように構成された多翼送風機につい
て以下その動作を説明する。まず、シャフト１０に駆動
力が加わり羽根車９が回転すると、空気取入口２から空
気を羽根車９に吸い込み、複数のブレード８で動圧成分
を昇圧し、ケーシング５内で動圧を静圧に回収した後、
多翼送風機１外に吐出される。
て以下その動作を説明する。まず、シャフト１０に駆動
力が加わり羽根車９が回転すると、空気取入口２から空
気を羽根車９に吸い込み、複数のブレード８で動圧成分
を昇圧し、ケーシング５内で動圧を静圧に回収した後、
多翼送風機１外に吐出される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、羽根車９から吐出された気流はほとんど周方
向成分であり、羽根車９の側板７側の吐出気流はケーシ
ング５内に吐出された後、吐出気流の一部Ｆは周方向成
分を保ったままベルマウス３側に流れ、そのままベルマ
ウス３の内側から羽根車９の側板７側に逆流入する。
構成では、羽根車９から吐出された気流はほとんど周方
向成分であり、羽根車９の側板７側の吐出気流はケーシ
ング５内に吐出された後、吐出気流の一部Ｆは周方向成
分を保ったままベルマウス３側に流れ、そのままベルマ
ウス３の内側から羽根車９の側板７側に逆流入する。
【０００７】この逆流Ｆは、それ自体が風量損失につな
がるだけでなく、多翼送風機１の外側から流入する気流
が羽根車９内に流入する時に流れが衝突し、流入流路を
塞ぐことになりさらに風量を低下させ、また羽根車９へ
の流入気流が乱れるため乱流騒音の原因となる。
がるだけでなく、多翼送風機１の外側から流入する気流
が羽根車９内に流入する時に流れが衝突し、流入流路を
塞ぐことになりさらに風量を低下させ、また羽根車９へ
の流入気流が乱れるため乱流騒音の原因となる。
【０００８】このため、多翼送風機１の空力性能が劣化
し、かつ騒音が増加するという問題があった。従って、
羽根車９から流出する吐出気流がケーシング５内部で過
剰にベルマウス部３に逆流するのを抑制し、送風性能の
劣化を抑え、送風騒音の増加を抑えることが要求されて
いる。
し、かつ騒音が増加するという問題があった。従って、
羽根車９から流出する吐出気流がケーシング５内部で過
剰にベルマウス部３に逆流するのを抑制し、送風性能の
劣化を抑え、送風騒音の増加を抑えることが要求されて
いる。
【０００９】本発明は、多翼送風機において羽根車から
流出する吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス
部に逆流するのを抑制し送風性能の劣化を抑え、送風騒
音の増加を抑えることを目的とする。
流出する吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス
部に逆流するのを抑制し送風性能の劣化を抑え、送風騒
音の増加を抑えることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の多翼送風機は、空気取入口を形成するベル
マウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケーシング
に収納され主板と環状の側板と複数のブレードからなる
羽根車とを備え、前記ケーシングの渦巻部を前記羽根車
の主板側で渦巻半径を大きくし側板側では渦巻半径を小
さくし、ケーシングを羽根車の主板側から羽根車の側板
側に傾斜させた構成を備えるものである。
に、本発明の多翼送風機は、空気取入口を形成するベル
マウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケーシング
に収納され主板と環状の側板と複数のブレードからなる
羽根車とを備え、前記ケーシングの渦巻部を前記羽根車
の主板側で渦巻半径を大きくし側板側では渦巻半径を小
さくし、ケーシングを羽根車の主板側から羽根車の側板
側に傾斜させた構成を備えるものである。
【００１１】この構成により、羽根車の側板側の吐出気
流はケーシング内に吐出された後、ケーシングに沿って
ベルマウス側へも流動するが、ケーシングを羽根車の主
板側から羽根車の側板側に傾斜させているため、ベルマ
ウス側へ移動しようとする気流には反ベルマウス側への
力が作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの吐
出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流す
るのを抑制し送風性能の劣化を抑える。
流はケーシング内に吐出された後、ケーシングに沿って
ベルマウス側へも流動するが、ケーシングを羽根車の主
板側から羽根車の側板側に傾斜させているため、ベルマ
ウス側へ移動しようとする気流には反ベルマウス側への
力が作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの吐
出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流す
るのを抑制し送風性能の劣化を抑える。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
空気取入口を形成するベルマウスを有する渦巻形のケー
シングと、前記ケーシングに収納され主板と環状の側板
と複数のブレードからなる羽根車とを備え、前記ケーシ
ングの渦巻部を前記羽根車の主板側で渦巻半径を大きく
し側板側では渦巻半径を小さくし、ケーシングを羽根車
の主板側から羽根車の側板側に傾斜させた多翼送風機で
あり、羽根車の側板側の吐出気流の一部はケーシング内
に吐出された後にケーシングに沿ってベルマウス側へ流
動するが、ケーシングを羽根車の主板側から羽根車の側
板側に傾斜させているため、ベルマウス側へ移動しよう
とする気流にはケーシング壁面から反ベルマウス側方向
の力が作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの
吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流
するのを抑制するという作用を有する。
空気取入口を形成するベルマウスを有する渦巻形のケー
シングと、前記ケーシングに収納され主板と環状の側板
と複数のブレードからなる羽根車とを備え、前記ケーシ
ングの渦巻部を前記羽根車の主板側で渦巻半径を大きく
し側板側では渦巻半径を小さくし、ケーシングを羽根車
の主板側から羽根車の側板側に傾斜させた多翼送風機で
あり、羽根車の側板側の吐出気流の一部はケーシング内
に吐出された後にケーシングに沿ってベルマウス側へ流
動するが、ケーシングを羽根車の主板側から羽根車の側
板側に傾斜させているため、ベルマウス側へ移動しよう
とする気流にはケーシング壁面から反ベルマウス側方向
の力が作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの
吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流
するのを抑制するという作用を有する。
【００１３】請求項２記載の発明は、空気取入口を形成
するベルマウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケ
ーシングに収納され主板と環状の側板と複数のブレード
からなる羽根車とを備え、前記ベルマウスのフランジ部
と渦巻き部とのコーナー部に傾斜部を設け、さらに前記
傾斜部に渦巻き形状に沿った段差もしくは突起部を設け
た多翼送風機であり、ベルマウス側へ移動しようとする
気流にはケーシング壁面から反ベルマウス側方向の力が
作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの吐出気
流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流するの
を抑制するという作用を有する。
するベルマウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケ
ーシングに収納され主板と環状の側板と複数のブレード
からなる羽根車とを備え、前記ベルマウスのフランジ部
と渦巻き部とのコーナー部に傾斜部を設け、さらに前記
傾斜部に渦巻き形状に沿った段差もしくは突起部を設け
た多翼送風機であり、ベルマウス側へ移動しようとする
気流にはケーシング壁面から反ベルマウス側方向の力が
作用し、流動を抑制する。従って、羽根車からの吐出気
流がケーシング内部で過剰にベルマウス部に逆流するの
を抑制するという作用を有する。
【００１４】さらに、傾斜部に渦巻き形状に沿った段差
もしくは突起部を設けたため、短い傾斜部で逆流を効果
的に抑制し、ケーシング外径寸法の拡大なしにベルマウ
ス部への逆流を抑制する作用を有する。
もしくは突起部を設けたため、短い傾斜部で逆流を効果
的に抑制し、ケーシング外径寸法の拡大なしにベルマウ
ス部への逆流を抑制する作用を有する。
【００１５】請求項３記載の発明は、空気取入口を形成
するベルマウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケ
ーシングに収納され主板と環状の側板と複数のブレード
からなる羽根車とを備え、前記ベルマウスのフランジ部
の外周部に前記羽根車の外径よりも内径の大きいリング
状の突起を設けた多翼送風機であり、羽根車の側板側の
吐出気流の一部はケーシング内に吐出された後にケーシ
ングに沿ってベルマウス側へ流動するが、ベルマウスの
フランジ部の外周部に羽根車の外径よりも内径の大きい
リング状の突起を設けているため、ベルマウス側へ移動
しようとする気流はリング状の突起にせき止められ、羽
根車からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウ
ス部に逆流するのを抑制するという作用を有する。
するベルマウスを有する渦巻形のケーシングと、前記ケ
ーシングに収納され主板と環状の側板と複数のブレード
からなる羽根車とを備え、前記ベルマウスのフランジ部
の外周部に前記羽根車の外径よりも内径の大きいリング
状の突起を設けた多翼送風機であり、羽根車の側板側の
吐出気流の一部はケーシング内に吐出された後にケーシ
ングに沿ってベルマウス側へ流動するが、ベルマウスの
フランジ部の外周部に羽根車の外径よりも内径の大きい
リング状の突起を設けているため、ベルマウス側へ移動
しようとする気流はリング状の突起にせき止められ、羽
根車からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウ
ス部に逆流するのを抑制するという作用を有する。
【００１６】さらに、リング状の突起によって周方向成
分の大きい渦巻き室と半径方向成分の大きいベルマウス
室とが分離され、ベルマウス部に逆流する気流の周方向
成分が減少し、羽根に流入する際の気流の衝突損失を低
減するという作用も有する。
分の大きい渦巻き室と半径方向成分の大きいベルマウス
室とが分離され、ベルマウス部に逆流する気流の周方向
成分が減少し、羽根に流入する際の気流の衝突損失を低
減するという作用も有する。
【００１７】
【実施例】以下、本発明の実施例について図１〜図３を
用いて説明する。
用いて説明する。
【００１８】尚、従来例と同一構成の部分については重
複をさけるため、同一符号を付けて説明を省略する。
複をさけるため、同一符号を付けて説明を省略する。
【００１９】（実施例１）図１は本発明の実施例１の多
翼送風機を示すものである。
翼送風機を示すものである。
【００２０】図１において、１１は多翼送風機であり、
空気取入口１２を形成するベルマウス部１２と渦巻き部
１３からなるケーシング１４と、ケーシング１４に収納
された羽根車９とで構成され、ケーシング１４の渦巻部
１５は羽根車９の主板６側では渦巻半径ｒ１を大きくし
側板７側では渦巻半径ｒ２を小さくし、ケーシング１４
の渦巻き部１５を羽根車９の主板６側から側板７側に傾
斜させた構造となっている。
空気取入口１２を形成するベルマウス部１２と渦巻き部
１３からなるケーシング１４と、ケーシング１４に収納
された羽根車９とで構成され、ケーシング１４の渦巻部
１５は羽根車９の主板６側では渦巻半径ｒ１を大きくし
側板７側では渦巻半径ｒ２を小さくし、ケーシング１４
の渦巻き部１５を羽根車９の主板６側から側板７側に傾
斜させた構造となっている。
【００２１】この構成により、シャフト１０に駆動力が
加わり羽根車９が回転すると、空気取入口１２から空気
を羽根車９に吸い込み、複数のブレード８で動圧成分を
昇圧し、ケーシング１４内で動圧を静圧に回収した後、
多翼送風機１１外に吐出される。
加わり羽根車９が回転すると、空気取入口１２から空気
を羽根車９に吸い込み、複数のブレード８で動圧成分を
昇圧し、ケーシング１４内で動圧を静圧に回収した後、
多翼送風機１１外に吐出される。
【００２２】このとき、羽根車９の側板７側の吐出気流
の一部はケーシング内に吐出された後にケーシング１４
の渦巻き部１５に沿ってベルマウス１３側へ流動しよう
とするが、渦巻き部１５を羽根車９の主板６側から側板
７側に傾斜させているため、ベルマウス１３側へ移動し
ようとする気流にはケーシング１４の壁面から反ベルマ
ウス側方向の力が作用し流動を抑制する。
の一部はケーシング内に吐出された後にケーシング１４
の渦巻き部１５に沿ってベルマウス１３側へ流動しよう
とするが、渦巻き部１５を羽根車９の主板６側から側板
７側に傾斜させているため、ベルマウス１３側へ移動し
ようとする気流にはケーシング１４の壁面から反ベルマ
ウス側方向の力が作用し流動を抑制する。
【００２３】従って、羽根車９からの吐出気流がケーシ
ング１４内部で過剰にベルマウス１３部に逆流するのを
抑制し、送風性能を向上させるとともに、多翼送風機１
１の外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時
に、流れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れ
による乱流騒音の増加を抑制することができる。
ング１４内部で過剰にベルマウス１３部に逆流するのを
抑制し、送風性能を向上させるとともに、多翼送風機１
１の外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時
に、流れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れ
による乱流騒音の増加を抑制することができる。
【００２４】（実施例２）図２は本発明の実施例２の多
翼送風機を示すものである。
翼送風機を示すものである。
【００２５】図２において、１６は空気取入口１７を形
成するベルマウス部１８と渦巻き部１９からなるケーシ
ングであり、２０はベルマウス１８のフランジ部１８ａ
と渦巻き部１９とのコーナー部に設けた傾斜部であり、
傾斜部２０の内面には渦巻き形状に沿った複数の段差２
１が設けてある。段差２１は渦巻き部１９に平行な面２
１ａとフランジ部１８ａに略平行な面２１ｂとで形成し
てある。
成するベルマウス部１８と渦巻き部１９からなるケーシ
ングであり、２０はベルマウス１８のフランジ部１８ａ
と渦巻き部１９とのコーナー部に設けた傾斜部であり、
傾斜部２０の内面には渦巻き形状に沿った複数の段差２
１が設けてある。段差２１は渦巻き部１９に平行な面２
１ａとフランジ部１８ａに略平行な面２１ｂとで形成し
てある。
【００２６】この構成により、羽根車９の側板７側の吐
出気流の一部はケーシング１６内に吐出された後にケー
シングの渦巻き部１９に沿ってベルマウス１８側へ流動
しようとするが、コーナー部に設けた傾斜部２０と傾斜
部２０の内面に設けた段差２１から強い抵抗を受けるた
め、流動が抑制される。
出気流の一部はケーシング１６内に吐出された後にケー
シングの渦巻き部１９に沿ってベルマウス１８側へ流動
しようとするが、コーナー部に設けた傾斜部２０と傾斜
部２０の内面に設けた段差２１から強い抵抗を受けるた
め、流動が抑制される。
【００２７】従って、羽根車９からの吐出気流がケーシ
ング１６内部で過剰にベルマウス部１８側に逆流するの
を抑制し、送風性能を向上させるとともに、ケーシング
１６の外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時
に、流れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れ
による乱流騒音の増加を抑制することができる。
ング１６内部で過剰にベルマウス部１８側に逆流するの
を抑制し、送風性能を向上させるとともに、ケーシング
１６の外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時
に、流れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れ
による乱流騒音の増加を抑制することができる。
【００２８】しかも、内面に段差２１をつけた傾斜部２
０はケーシング１６のコーナー部に設けたため、小さな
スペースで逆流を効果的に抑制し、ケーシング１６の外
径や外寸の拡大なし送風性能の向上と乱流騒音を低減で
きる。
０はケーシング１６のコーナー部に設けたため、小さな
スペースで逆流を効果的に抑制し、ケーシング１６の外
径や外寸の拡大なし送風性能の向上と乱流騒音を低減で
きる。
【００２９】尚、本実施例では傾斜部２０は直線的な形
状としたが曲線的な形状としても同様の効果が得られ
る。また、傾斜部２０の内面には渦巻き形状に沿った複
数の段差２１を設けたが、突起部を設けても同様の効果
が得られる。
状としたが曲線的な形状としても同様の効果が得られ
る。また、傾斜部２０の内面には渦巻き形状に沿った複
数の段差２１を設けたが、突起部を設けても同様の効果
が得られる。
【００３０】（実施例３）図３は本発明の実施例３の多
翼送風機を示すものである。
翼送風機を示すものである。
【００３１】図３において、２２は空気取入口２３を形
成するベルマウス部２４と渦巻き部２５からなるケーシ
ングであり、ベルマウス２４の外周部に羽根車９の外径
よりも内径の大きいリング状の突起２６を設けている。
成するベルマウス部２４と渦巻き部２５からなるケーシ
ングであり、ベルマウス２４の外周部に羽根車９の外径
よりも内径の大きいリング状の突起２６を設けている。
【００３２】この構成により、羽根車９の側板７側の吐
出気流の一部はケーシング２２内に吐出された後にケー
シングの渦巻き部２５に沿ってベルマウス２４側へ流動
しようとするが、一端リング状の突起２６にせき止めら
れる。従って、羽根車９からの吐出気流がケーシング２
２内部で過剰にベルマウス部２４に逆流するのを抑制
し、送風性能を向上させるとともに、ケーシング２２の
外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時に、流
れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れによる
乱流騒音の増加を抑制することができる。
出気流の一部はケーシング２２内に吐出された後にケー
シングの渦巻き部２５に沿ってベルマウス２４側へ流動
しようとするが、一端リング状の突起２６にせき止めら
れる。従って、羽根車９からの吐出気流がケーシング２
２内部で過剰にベルマウス部２４に逆流するのを抑制
し、送風性能を向上させるとともに、ケーシング２２の
外側から流入する気流が羽根車９内に流入する時に、流
れが逆流と衝突するのを防止し、流入気流の乱れによる
乱流騒音の増加を抑制することができる。
【００３３】しかも、リング状の突起２６によって周方
向成分の大きい渦巻き室２７と半径方向成分の大きいベ
ルマウス室２８とが分離され、ベルマウス部２４に逆流
する気流の周方向成分が減少し、羽根８に流入する際の
気流の衝突損失を低減することができ、さらに送風性能
を向上させ乱流騒音を低減することができる。
向成分の大きい渦巻き室２７と半径方向成分の大きいベ
ルマウス室２８とが分離され、ベルマウス部２４に逆流
する気流の周方向成分が減少し、羽根８に流入する際の
気流の衝突損失を低減することができ、さらに送風性能
を向上させ乱流騒音を低減することができる。
【００３４】尚、以上の実施例では空気取入口が２つの
両吸い込み形式で説明したが、空気取入口が１つの片吸
い込み形式のものでも全く同様の効果が得られる。
両吸い込み形式で説明したが、空気取入口が１つの片吸
い込み形式のものでも全く同様の効果が得られる。
【００３５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気取入
口を形成するベルマウスを有する渦巻形のケーシング
と、前記ケーシングに収納され主板と環状の側板と複数
のブレードからなる羽根車とを備え、前記ケーシングの
渦巻部を前記羽根車の主板側で渦巻半径を大きくし側板
側では渦巻半径を小さくし、ケーシングを羽根車の主板
側から羽根車の側板側に傾斜させることにより、ベルマ
ウス側へ移動しようとする気流には反ベルマウス側への
力が作用し、羽根車からの吐出気流がケーシング内部で
過剰にベルマウス部に逆流するのを抑制し、送風性能を
向上させるとともに、流入気流の乱れによる乱流騒音の
増加を防止するという効果が得られる。
口を形成するベルマウスを有する渦巻形のケーシング
と、前記ケーシングに収納され主板と環状の側板と複数
のブレードからなる羽根車とを備え、前記ケーシングの
渦巻部を前記羽根車の主板側で渦巻半径を大きくし側板
側では渦巻半径を小さくし、ケーシングを羽根車の主板
側から羽根車の側板側に傾斜させることにより、ベルマ
ウス側へ移動しようとする気流には反ベルマウス側への
力が作用し、羽根車からの吐出気流がケーシング内部で
過剰にベルマウス部に逆流するのを抑制し、送風性能を
向上させるとともに、流入気流の乱れによる乱流騒音の
増加を防止するという効果が得られる。
【００３６】また、ベルマウスのフランジ部と渦巻き部
とのコーナー部に傾斜部を設け、さらに前記傾斜部に渦
巻き形状に沿った段差もしくは突起部を設けた構成とす
ることにより、ベルマウス側へ移動しようとする気流に
はケーシング壁面から反ベルマウス側方向の力が作用
し、羽根車からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベ
ルマウス部に逆流するのを抑制し送風性能を向上させる
とともに、流入気流の乱れによる乱流騒音の増加を防止
するという効果が得られる。
とのコーナー部に傾斜部を設け、さらに前記傾斜部に渦
巻き形状に沿った段差もしくは突起部を設けた構成とす
ることにより、ベルマウス側へ移動しようとする気流に
はケーシング壁面から反ベルマウス側方向の力が作用
し、羽根車からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベ
ルマウス部に逆流するのを抑制し送風性能を向上させる
とともに、流入気流の乱れによる乱流騒音の増加を防止
するという効果が得られる。
【００３７】しかも、傾斜部に渦巻き形状に沿った段差
もしくは突起部を設けたため、短い傾斜部で逆流を効果
的に抑制し、ケーシング外径寸法を拡大することなく送
風性能を向上させることができるという効果が得られ
る。
もしくは突起部を設けたため、短い傾斜部で逆流を効果
的に抑制し、ケーシング外径寸法を拡大することなく送
風性能を向上させることができるという効果が得られ
る。
【００３８】また、ベルマウスのフランジ部の外周部に
前記羽根車の外径よりも内径の大きいリング状の突起を
設けた構成とすることにより、ベルマウス側へ移動しよ
うとする気流はリング状の突起にせき止められ、羽根車
からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部
に逆流するのを抑制し、送風性能を向上させるととも
に、流入気流の乱れによる乱流騒音の増加を防止すると
いう効果が得られる。
前記羽根車の外径よりも内径の大きいリング状の突起を
設けた構成とすることにより、ベルマウス側へ移動しよ
うとする気流はリング状の突起にせき止められ、羽根車
からの吐出気流がケーシング内部で過剰にベルマウス部
に逆流するのを抑制し、送風性能を向上させるととも
に、流入気流の乱れによる乱流騒音の増加を防止すると
いう効果が得られる。
【００３９】しかも、リング状の突起によってベルマウ
ス部に逆流する気流の周方向成分が減少し、逆流が羽根
に流入する際の気流の衝突損失を低減し、乱流騒音を低
減させる効果が得られる。
ス部に逆流する気流の周方向成分が減少し、逆流が羽根
に流入する際の気流の衝突損失を低減し、乱流騒音を低
減させる効果が得られる。
【図１】本発明の実施例１による多翼送風機の断面図
【図２】本発明の実施例２による多翼送風機の要部断面
図
図
【図３】本発明の実施例３による多翼送風機の要部断面
図
図
【図４】従来の多翼送風機の断面図
【図５】同従来例の要部断面図
【図６】同従来例の断面図
６ 主板 ７ 側板 ８ ブレード ９ 羽根車 １１ 多翼送風機 １２ 空気取入口 １３ ベルマウス １４ ケーシング １５，２０ 傾斜部 ２１ 段差 ２６ リング状突起
Claims (3)
- 【請求項１】 空気取入口を形成するベルマウスを有す
る渦巻形のケーシングと、前記ケーシングに収納され主
板と環状の側板と複数のブレードからなる羽根車とを備
え、前記ケーシングの渦巻部を前記羽根車の主板側で渦
巻半径を大きくし側板側では渦巻半径を小さくし、ケー
シングを羽根車の主板側から羽根車の側板側に傾斜させ
た多翼送風機。 - 【請求項２】 空気取入口を形成するベルマウスを有す
る渦巻形のケーシングと、前記ケーシングに収納され主
板と環状の側板と複数のブレードからなる羽根車とを備
え、前記ベルマウスのフランジ部と渦巻き部とのコーナ
ー部に傾斜部を設け、前記傾斜部に渦巻き形状に沿った
段差もしくは突起部を設けた多翼送風機。 - 【請求項３】 空気取入口を形成するベルマウスを有す
る渦巻形のケーシングと、前記ケーシングに収納され主
板と環状の側板と複数のブレードからなる羽根車とを備
え、前記ベルマウスのフランジ部の外周部に前記羽根車
の外径よりも内径の大きいリング状の突起を設けた多翼
送風機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14900598A JPH11343999A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 多翼送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14900598A JPH11343999A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 多翼送風機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11343999A true JPH11343999A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15465592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14900598A Pending JPH11343999A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 多翼送風機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11343999A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009142712A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 除湿機 |
| JP2010099561A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Panasonic Corp | 除湿装置 |
| JP2022009001A (ja) * | 2017-10-31 | 2022-01-14 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置及び冷凍サイクル装置 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP14900598A patent/JPH11343999A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009142712A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Mitsubishi Electric Corp | 除湿機 |
| JP4688859B2 (ja) * | 2007-12-11 | 2011-05-25 | 三菱電機株式会社 | 除湿機 |
| JP2010099561A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Panasonic Corp | 除湿装置 |
| JP2022009001A (ja) * | 2017-10-31 | 2022-01-14 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置及び冷凍サイクル装置 |
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