JPH0632517A - シ−ト反転装置 - Google Patents
シ−ト反転装置Info
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- JPH0632517A JPH0632517A JP19047092A JP19047092A JPH0632517A JP H0632517 A JPH0632517 A JP H0632517A JP 19047092 A JP19047092 A JP 19047092A JP 19047092 A JP19047092 A JP 19047092A JP H0632517 A JPH0632517 A JP H0632517A
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- guide
- conveying
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、カ−ルしたシ−トでも確実に
スイッチバックできるシ−ト反転装置を提供することで
ある。また、本発明の他の目的は、前記のシ−ト反転装
置を備えたプリンタを提供することである。 【構成】シ−トを交差させながらスイッチバック搬送す
るシ−ト反転装置を、進入搬送路15に進入ガイドA1
7と進入ガイドB18を設け、出口側16Aに出口側ガ
イドA19Aと出口側ガイドB19Bを設け、進入ガイ
ドA17の下流端Pを凸形状に膨らませて曲げ、進入搬
送路15と出口側16Aとを凸形状のふくらみを持たせ
て接続するように構成する。 【効果】
スイッチバックできるシ−ト反転装置を提供することで
ある。また、本発明の他の目的は、前記のシ−ト反転装
置を備えたプリンタを提供することである。 【構成】シ−トを交差させながらスイッチバック搬送す
るシ−ト反転装置を、進入搬送路15に進入ガイドA1
7と進入ガイドB18を設け、出口側16Aに出口側ガ
イドA19Aと出口側ガイドB19Bを設け、進入ガイ
ドA17の下流端Pを凸形状に膨らませて曲げ、進入搬
送路15と出口側16Aとを凸形状のふくらみを持たせ
て接続するように構成する。 【効果】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、プリンタに用いる記
録媒体(以下、シ−トと称する)搬送装置に係り、特に
一枚ずつ搬送されるシ−トをスイッチバックさせるに好
適な機構に関する。
録媒体(以下、シ−トと称する)搬送装置に係り、特に
一枚ずつ搬送されるシ−トをスイッチバックさせるに好
適な機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等で用いられるシ−トの
スイッチバックは、例えば実開平2−88945号公報
や実開平2−88946号公報に記載のように、シ−ト
を負圧吸引部で吸引しつつ搬送するものが知られてい
る。また、特開昭64−69451号公報には、搬送ロ
−ラを用いた可逆搬送手段等でのスイッチバックにおい
てシ−トの可逆搬送制御が簡単にできる技術が開示され
ている。
スイッチバックは、例えば実開平2−88945号公報
や実開平2−88946号公報に記載のように、シ−ト
を負圧吸引部で吸引しつつ搬送するものが知られてい
る。また、特開昭64−69451号公報には、搬送ロ
−ラを用いた可逆搬送手段等でのスイッチバックにおい
てシ−トの可逆搬送制御が簡単にできる技術が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、例え
ば負圧吸引部で吸引しつつ搬送する場合は、スイッチバ
ック時にシ−ト間に隙間を設けてシ−ト同士の接触抵抗
を小さくしたり順方向にシ−トを搬送する時はフリ−フ
ライトで落下させられるのでシ−トが折れることも無
い。このため短時間に多数枚のシ−トを高速に、かつ信
頼性高くスイッチバックさせることができる。しかし、
小形、低コスト化には適さないという欠点がある。ま
た、負圧吸引の騒音が発生するため、事務室等で使われ
る小形、低騒音のノンインパクト電子プリンタには採用
されることが少ない。
ば負圧吸引部で吸引しつつ搬送する場合は、スイッチバ
ック時にシ−ト間に隙間を設けてシ−ト同士の接触抵抗
を小さくしたり順方向にシ−トを搬送する時はフリ−フ
ライトで落下させられるのでシ−トが折れることも無
い。このため短時間に多数枚のシ−トを高速に、かつ信
頼性高くスイッチバックさせることができる。しかし、
小形、低コスト化には適さないという欠点がある。ま
た、負圧吸引の騒音が発生するため、事務室等で使われ
る小形、低騒音のノンインパクト電子プリンタには採用
されることが少ない。
【0004】一方、可逆搬送手段による方式では、一方
向に回転する進入搬送手段によりシ−トが進入搬送路か
ら可逆搬送手段を有する反転用搬送路に進入すると可逆
搬送手段が逆転することによりシ−トが進入時と逆方向
にスイッチバック搬送されて反転用搬送路を移動する。
シ−トに面外変形(以下カ−ルという)がなくまっすぐ
な場合には、スイッチバックするシ−トと進入するシ−
トが交差する時に衝突したり折れたりすることはない。
しかし、シ−トは円弧状にカ−ルすることがある。例え
ば、高湿度から低湿度の環境にシ−トを移動し放置した
時や厚いシ−トにレ−ザプリンタ等を用い熱定着により
印刷した場合には大きいカ−ルが生ずる。また、カ−ル
はシ−ト表裏の水分量の差による伸縮で生ずるので、両
面印刷プリンタの場合は、最初の熱定着で生じた形状の
カ−ルが2回目の熱定着をした後にも残っている場合が
多い。このため、片面の印刷を終えたシ−トがスイッチ
バック搬送され所定の搬送ル−トを経てもう片面の印刷
を終えて再び反転用搬送路に進入する時はシ−トの表裏
とカ−ルの方向が逆になっている。従って、片面または
両面の印刷を終えたシ−トが交互に反転用搬送路に進入
しスイッチバックするので、進入する方向にカ−ルした
シ−トと進入する方向と逆の方向にカ−ルしたシ−トと
が交差する。この結果、スイッチバックするシ−トが
進入搬送路に逆戻りし搬送ジャムを生ずるスイッチバ
ックするシ−トがガイドに大きい角度で突入(衝突)し
て折れるシ−トの角部(コ−ナ−)にあるめくれ(3
次元形状:2つのカ−ルの合成)がガイドに突入する時
にコ−ナ−が小さい折れ(耳折れ)を生ずる反転用搬
送路にシ−トが進入する際、ガイドに大きい角度で突入
して折れる進入するシ−トの先端がスイッチバックす
るシ−トに大きい角度で突入するため逆方向の搬送力で
折れ曲がる等の問題を生じていた。
向に回転する進入搬送手段によりシ−トが進入搬送路か
ら可逆搬送手段を有する反転用搬送路に進入すると可逆
搬送手段が逆転することによりシ−トが進入時と逆方向
にスイッチバック搬送されて反転用搬送路を移動する。
シ−トに面外変形(以下カ−ルという)がなくまっすぐ
な場合には、スイッチバックするシ−トと進入するシ−
トが交差する時に衝突したり折れたりすることはない。
しかし、シ−トは円弧状にカ−ルすることがある。例え
ば、高湿度から低湿度の環境にシ−トを移動し放置した
時や厚いシ−トにレ−ザプリンタ等を用い熱定着により
印刷した場合には大きいカ−ルが生ずる。また、カ−ル
はシ−ト表裏の水分量の差による伸縮で生ずるので、両
面印刷プリンタの場合は、最初の熱定着で生じた形状の
カ−ルが2回目の熱定着をした後にも残っている場合が
多い。このため、片面の印刷を終えたシ−トがスイッチ
バック搬送され所定の搬送ル−トを経てもう片面の印刷
を終えて再び反転用搬送路に進入する時はシ−トの表裏
とカ−ルの方向が逆になっている。従って、片面または
両面の印刷を終えたシ−トが交互に反転用搬送路に進入
しスイッチバックするので、進入する方向にカ−ルした
シ−トと進入する方向と逆の方向にカ−ルしたシ−トと
が交差する。この結果、スイッチバックするシ−トが
進入搬送路に逆戻りし搬送ジャムを生ずるスイッチバ
ックするシ−トがガイドに大きい角度で突入(衝突)し
て折れるシ−トの角部(コ−ナ−)にあるめくれ(3
次元形状:2つのカ−ルの合成)がガイドに突入する時
にコ−ナ−が小さい折れ(耳折れ)を生ずる反転用搬
送路にシ−トが進入する際、ガイドに大きい角度で突入
して折れる進入するシ−トの先端がスイッチバックす
るシ−トに大きい角度で突入するため逆方向の搬送力で
折れ曲がる等の問題を生じていた。
【0005】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めに、カ−ルしたシ−トでも確実にスイッチバックでき
るシ−ト反転装置を提供することである。また、本発明
の他の目的は、コ−ナ−にめくれのあるシ−トでも耳折
れを生ずることなくスイッチバックできるシ−ト反転装
置を提供することである。また、本発明の他の目的は、
進入するシ−トの先端がスイッチバックするシ−トによ
って逆方向に戻されて折れ曲がることのないシ−ト反転
装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的
は、前記のシ−ト反転装置を備えたプリンタを提供する
ことである。
めに、カ−ルしたシ−トでも確実にスイッチバックでき
るシ−ト反転装置を提供することである。また、本発明
の他の目的は、コ−ナ−にめくれのあるシ−トでも耳折
れを生ずることなくスイッチバックできるシ−ト反転装
置を提供することである。また、本発明の他の目的は、
進入するシ−トの先端がスイッチバックするシ−トによ
って逆方向に戻されて折れ曲がることのないシ−ト反転
装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的
は、前記のシ−ト反転装置を備えたプリンタを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために
は、(イ)反転用搬送路の出口側にシ−トが進入しその
後端が進入搬送路を通過するとシ−トの後端が反転用搬
送路の戻り側に向くようにする(ロ)シ−トが反転用搬
送路の出口側に進入したり戻り側にスイッチバックした
りする時にガイドへの突入角度を小さくする(ハ)種々
の寸法のシ−トに対しそのコ−ナ−をカバ−する位置に
ガイドを設け、コ−ナ−のめくれ等の変形を抑える
(ニ)戻り側にスイッチバックするシ−トに対し出口側
に進入するシ−トの突入角度を小さくする、等の機能を
満足させる必要がある。
は、(イ)反転用搬送路の出口側にシ−トが進入しその
後端が進入搬送路を通過するとシ−トの後端が反転用搬
送路の戻り側に向くようにする(ロ)シ−トが反転用搬
送路の出口側に進入したり戻り側にスイッチバックした
りする時にガイドへの突入角度を小さくする(ハ)種々
の寸法のシ−トに対しそのコ−ナ−をカバ−する位置に
ガイドを設け、コ−ナ−のめくれ等の変形を抑える
(ニ)戻り側にスイッチバックするシ−トに対し出口側
に進入するシ−トの突入角度を小さくする、等の機能を
満足させる必要がある。
【0007】上記の課題は、反転用搬送路の出口側に可
逆搬送手段を設け、反転用搬送路の戻り側に戻り側への
一方向搬送手段を設け、反転用搬送路の途中にシ−トを
出口側へ前進方向に導く進入搬送路を接続し、進入搬送
路にシ−トを一方向に搬送する進入搬送手段を設け、前
記シ−トが前記出口側に搬送されシ−トの後端が前記進
入搬送路を通過した後に前記可逆搬送手段の逆転によっ
て前記シ−トを前記戻り側に搬送するシ−ト反転装置に
おいて、前記進入搬送路を形成する進入ガイドAを下流
端Pが反転用搬送路側に凸状のふくらみを持つようにし
て前記出口側ガイドAに接続し、シ−トが前記進入搬送
路から前記出口側に進入する際にシ−トが凸に曲がるよ
うにし、進入ガイドAに対向する側には進入ガイドBを
その下流端Qが前記進入ガイドAの下流端Pよりも進入
搬送路側にずらして設け、前記出口側には2個の出口側
ガイドをほぼ平行に対向させて設け、前記戻り側には、
戻り側ガイドAをその上流端Rを前記進入ガイドBの下
流端Qに連続して一体的に設け、戻り側ガイドAに対向
させてその上流端Sを出口側ガイドBに連続させるよう
にし下流側Tを前記戻り側ガイドAに近づくように傾け
て戻り側ガイドBを設けることによって達成される。
逆搬送手段を設け、反転用搬送路の戻り側に戻り側への
一方向搬送手段を設け、反転用搬送路の途中にシ−トを
出口側へ前進方向に導く進入搬送路を接続し、進入搬送
路にシ−トを一方向に搬送する進入搬送手段を設け、前
記シ−トが前記出口側に搬送されシ−トの後端が前記進
入搬送路を通過した後に前記可逆搬送手段の逆転によっ
て前記シ−トを前記戻り側に搬送するシ−ト反転装置に
おいて、前記進入搬送路を形成する進入ガイドAを下流
端Pが反転用搬送路側に凸状のふくらみを持つようにし
て前記出口側ガイドAに接続し、シ−トが前記進入搬送
路から前記出口側に進入する際にシ−トが凸に曲がるよ
うにし、進入ガイドAに対向する側には進入ガイドBを
その下流端Qが前記進入ガイドAの下流端Pよりも進入
搬送路側にずらして設け、前記出口側には2個の出口側
ガイドをほぼ平行に対向させて設け、前記戻り側には、
戻り側ガイドAをその上流端Rを前記進入ガイドBの下
流端Qに連続して一体的に設け、戻り側ガイドAに対向
させてその上流端Sを出口側ガイドBに連続させるよう
にし下流側Tを前記戻り側ガイドAに近づくように傾け
て戻り側ガイドBを設けることによって達成される。
【0008】上記課題は、また、前記進入ガイドAの下
流端P近傍の前記反転用搬送路のシ−ト搬送隙間X1よ
りも前記進入ガイドBの下流端Q近傍の前記反転用搬送
路のシ−ト搬送隙間X2を広くし、前記戻り側ガイドB
の下流側T近傍の前記反転用搬送路のシ−ト搬送隙間X
3よりも前記シ−ト搬送隙間X2を広くすることによって
も達成される。
流端P近傍の前記反転用搬送路のシ−ト搬送隙間X1よ
りも前記進入ガイドBの下流端Q近傍の前記反転用搬送
路のシ−ト搬送隙間X2を広くし、前記戻り側ガイドB
の下流側T近傍の前記反転用搬送路のシ−ト搬送隙間X
3よりも前記シ−ト搬送隙間X2を広くすることによって
も達成される。
【0009】上記課題は、また、前記進入搬送手段の下
流側近傍Cから前記下流端Qまでの範囲の前記進入ガイ
ドBと前記戻り側ガイドAとを略V字形状に一体で形成
することによっても達成される。
流側近傍Cから前記下流端Qまでの範囲の前記進入ガイ
ドBと前記戻り側ガイドAとを略V字形状に一体で形成
することによっても達成される。
【0010】上記課題は、また、前記出口側ガイドA
を、搬送される種々の寸法のシ−トの少なくとも端面を
ガイドできる位置に配置することによっても達成され
る。
を、搬送される種々の寸法のシ−トの少なくとも端面を
ガイドできる位置に配置することによっても達成され
る。
【0011】上記課題は、また、前記進入搬送手段及び
前記可逆搬送手段の回動により前記反転用搬送路の出口
側に送られたシ−トの後端が、前記進入ガイドBの下流
端Qを通過し、前記出口側ガイドの方向に倣うように前
記進入ガイドAの下流端Pを支点として前記進入搬送路
から前記反転用搬送路まで回動する時、前記戻り側ガイ
ドBによりシ−トの後端が前記出口側の延長線上の手前
で止まるようにすることによっても達成される。
前記可逆搬送手段の回動により前記反転用搬送路の出口
側に送られたシ−トの後端が、前記進入ガイドBの下流
端Qを通過し、前記出口側ガイドの方向に倣うように前
記進入ガイドAの下流端Pを支点として前記進入搬送路
から前記反転用搬送路まで回動する時、前記戻り側ガイ
ドBによりシ−トの後端が前記出口側の延長線上の手前
で止まるようにすることによっても達成される。
【0012】上記課題は、また、前記進入搬送路の進入
ガイドAと前記出口側ガイドとの交差角度を40°以上
とし、前記進入ガイドAと前記戻り側ガイドBとの交差
角度を40°未満とし、前記戻りガイドAと前記戻り側
ガイドBとの交差角度を40°未満とすることによって
も達成される。
ガイドAと前記出口側ガイドとの交差角度を40°以上
とし、前記進入ガイドAと前記戻り側ガイドBとの交差
角度を40°未満とし、前記戻りガイドAと前記戻り側
ガイドBとの交差角度を40°未満とすることによって
も達成される。
【0013】上記課題は、また、前述の技術的手段を用
いたプリンタによっても達成される。
いたプリンタによっても達成される。
【0014】
【作用】シ−トは進入搬送路に設けた進入搬送手段によ
り、進入搬送路の延長線に対し40°以上の角度に曲げ
て接続される反転用搬送路の出口側に搬送される。さら
に、出口側に設けられ順方向に回転する可逆搬送手段と
進入搬送手段とにより搬送されてシ−トの後端が進入搬
送路に設けた進入搬送ガイドBを通過すると、シ−トは
進入ガイドAの下流端Pを支点にして出口側のシ−トの
姿勢に倣うように振り子が動くように素早く回動する。
しかし、シ−トの後端は出口側のシ−トの姿勢まで戻る
前に進入ガイドAの下流端Pと対向する側に設けた戻り
側ガイドBによりその回動を規制されて止まる。つまり
シ−トの後端は曲げ剛性力で戻り側ガイドBを押すよう
にその位置と姿勢を保持する。このため、シ−トにカ−
ルがあってもその位置と姿勢(方向)がほとんど変動し
ない。この時、シ−ト後端の延長線の方向には、シ−ト
がスイッチバックされて移動する戻り側が設けられてい
る。この後、可逆搬送手段の逆方向への回転により、シ
−トは確実に反転用搬送路の戻り側にスイッチバック搬
送される。この後、所定のタイミングで次のシ−トが進
入搬送手段により反転用搬送路の出口側に進入するため
互いに逆方向に移動する2枚のシ−トは接触しながら交
差する。この場合、スイッチバック搬送されるシ−トが
可逆搬送手段を通過し、可逆搬送手段が再び順方向に回
転した後に出口側に進入した次のシ−トの先端が可逆搬
送手段に到達するように、種々の寸法のシ−トに対しそ
の搬送間隔を制御することにより所定のタイミングで搬
送している。一方、進入搬送路から反転搬送路に進入す
る際、シ−トの先端は戻り側ガイドBの上流側(進入ガ
イドAの下流端Pと対向する位置)に突入してから反転
用搬送路の出口側に進入する。シ−トの突入角度が40
°未満になるように戻り側ガイドBが形成されているた
め、シ−トは戻り側ガイドBを滑るように出口側に進入
する。
り、進入搬送路の延長線に対し40°以上の角度に曲げ
て接続される反転用搬送路の出口側に搬送される。さら
に、出口側に設けられ順方向に回転する可逆搬送手段と
進入搬送手段とにより搬送されてシ−トの後端が進入搬
送路に設けた進入搬送ガイドBを通過すると、シ−トは
進入ガイドAの下流端Pを支点にして出口側のシ−トの
姿勢に倣うように振り子が動くように素早く回動する。
しかし、シ−トの後端は出口側のシ−トの姿勢まで戻る
前に進入ガイドAの下流端Pと対向する側に設けた戻り
側ガイドBによりその回動を規制されて止まる。つまり
シ−トの後端は曲げ剛性力で戻り側ガイドBを押すよう
にその位置と姿勢を保持する。このため、シ−トにカ−
ルがあってもその位置と姿勢(方向)がほとんど変動し
ない。この時、シ−ト後端の延長線の方向には、シ−ト
がスイッチバックされて移動する戻り側が設けられてい
る。この後、可逆搬送手段の逆方向への回転により、シ
−トは確実に反転用搬送路の戻り側にスイッチバック搬
送される。この後、所定のタイミングで次のシ−トが進
入搬送手段により反転用搬送路の出口側に進入するため
互いに逆方向に移動する2枚のシ−トは接触しながら交
差する。この場合、スイッチバック搬送されるシ−トが
可逆搬送手段を通過し、可逆搬送手段が再び順方向に回
転した後に出口側に進入した次のシ−トの先端が可逆搬
送手段に到達するように、種々の寸法のシ−トに対しそ
の搬送間隔を制御することにより所定のタイミングで搬
送している。一方、進入搬送路から反転搬送路に進入す
る際、シ−トの先端は戻り側ガイドBの上流側(進入ガ
イドAの下流端Pと対向する位置)に突入してから反転
用搬送路の出口側に進入する。シ−トの突入角度が40
°未満になるように戻り側ガイドBが形成されているた
め、シ−トは戻り側ガイドBを滑るように出口側に進入
する。
【0015】先端が出口側に反ったカ−ル(後端にもシ
−トの同一面側への反りがある形状。以下、凹形カ−ル
という)がシ−トにある場合には、出口側に進入する時
はシ−トはスム−スに進入する。また、スイッチバック
して戻り側に進入する時は、前述のように、進入ガイド
Aの下流端Pを支点にして素早く回動したシ−トの後端
(スイッチバック時は先端になる)は曲げ剛性力で押さ
れて実質上カ−ルの変形量が低減されて戻り側ガイドB
に接するからその位置と姿勢をほとんど変えないので、
従来のような進入搬送路への逆流や折れを生ずることな
く、確実に戻り側に進入する。シ−トが出口側へ進入し
後端が進入ガイドBの下流端Qを通過し、シ−ト後端が
進入ガイドAの下流端Pを支点にして戻り側ガイドBに
向かって回動する時、(i)その回動の確実さ、(ii)
回動した後のシ−トの位置の安定性、(iii)その後の
スイッチバック時のガイドへの突入角、等を全て適正化
することにより高信頼を確保できる。この中でも、
(i)と(ii)の確保が重要であり、剛性の小さい薄い
シ−トでも素早く回動し且つカ−ルの大きい厚いシ−ト
でもその剛性力で他端搬送ガイド2を押して止まると位
置が安定するように、上記P点、Q点、戻り側ガイドB
の位置と姿勢、及び戻り側ガイドAの姿勢が決められ
る。このため、進入ガイドAの下流端P、進入ガイドB
の下流端Q、及び戻り側ガイドBの下流側T等におけ
る、シ−トの搬送隙間をそれぞれX1、X2、X3とする
と、X1よりもX2が広く、X3よりもX2が広く形成され
る。
−トの同一面側への反りがある形状。以下、凹形カ−ル
という)がシ−トにある場合には、出口側に進入する時
はシ−トはスム−スに進入する。また、スイッチバック
して戻り側に進入する時は、前述のように、進入ガイド
Aの下流端Pを支点にして素早く回動したシ−トの後端
(スイッチバック時は先端になる)は曲げ剛性力で押さ
れて実質上カ−ルの変形量が低減されて戻り側ガイドB
に接するからその位置と姿勢をほとんど変えないので、
従来のような進入搬送路への逆流や折れを生ずることな
く、確実に戻り側に進入する。シ−トが出口側へ進入し
後端が進入ガイドBの下流端Qを通過し、シ−ト後端が
進入ガイドAの下流端Pを支点にして戻り側ガイドBに
向かって回動する時、(i)その回動の確実さ、(ii)
回動した後のシ−トの位置の安定性、(iii)その後の
スイッチバック時のガイドへの突入角、等を全て適正化
することにより高信頼を確保できる。この中でも、
(i)と(ii)の確保が重要であり、剛性の小さい薄い
シ−トでも素早く回動し且つカ−ルの大きい厚いシ−ト
でもその剛性力で他端搬送ガイド2を押して止まると位
置が安定するように、上記P点、Q点、戻り側ガイドB
の位置と姿勢、及び戻り側ガイドAの姿勢が決められ
る。このため、進入ガイドAの下流端P、進入ガイドB
の下流端Q、及び戻り側ガイドBの下流側T等におけ
る、シ−トの搬送隙間をそれぞれX1、X2、X3とする
と、X1よりもX2が広く、X3よりもX2が広く形成され
る。
【0016】また先端と後端の4つのコ−ナ−には、搬
送方向と搬送方向に90°の方向との2つの向きのカ−
ルにより、『めくれ』がある。この場合、ガイドに突入
した時に折れが生じやすくなる。特に、ガイドがコ−ナ
−の内側(シ−トの中央寄り)近傍に形成されている
と、シ−トがガイドに突入する時にめくれたコ−ナ−が
ガイドのエッジを包むようにまとわり付きながら搬送さ
れると、コ−ナ−の『めくれ』が搬送抵抗で徐々に大き
くなり、その結果、接触角度が大きくなり搬送抵抗も増
すという悪循環でコ−ナ−が折れるように曲げられる。
このため、下流側の搬送路でコ−ナ−が挾まれる(少な
くとも転写、定着時にはシ−トは全面を挾まれる)と耳
折れとなる。これを防止するために、少なくともスイッ
チバックするシ−トが最初に突入する戻り側ガイドA
は、搬送される種々の寸法のシ−トに対しそのコ−ナ−
をガイドできる位置に形成される。戻り側ガイドAの形
成では、前記進入搬送手段の下流側近傍Cから前記下流
端Qまでの範囲の前記進入ガイドBと前記戻り側ガイド
Aとを略V字形状に一体で形成し、シ−トの幅よりも長
い1本の略V字形状のガイドとしたり、複数個の略V字
形状のガイドを所定の位置に配置することによっても達
成される。
送方向と搬送方向に90°の方向との2つの向きのカ−
ルにより、『めくれ』がある。この場合、ガイドに突入
した時に折れが生じやすくなる。特に、ガイドがコ−ナ
−の内側(シ−トの中央寄り)近傍に形成されている
と、シ−トがガイドに突入する時にめくれたコ−ナ−が
ガイドのエッジを包むようにまとわり付きながら搬送さ
れると、コ−ナ−の『めくれ』が搬送抵抗で徐々に大き
くなり、その結果、接触角度が大きくなり搬送抵抗も増
すという悪循環でコ−ナ−が折れるように曲げられる。
このため、下流側の搬送路でコ−ナ−が挾まれる(少な
くとも転写、定着時にはシ−トは全面を挾まれる)と耳
折れとなる。これを防止するために、少なくともスイッ
チバックするシ−トが最初に突入する戻り側ガイドA
は、搬送される種々の寸法のシ−トに対しそのコ−ナ−
をガイドできる位置に形成される。戻り側ガイドAの形
成では、前記進入搬送手段の下流側近傍Cから前記下流
端Qまでの範囲の前記進入ガイドBと前記戻り側ガイド
Aとを略V字形状に一体で形成し、シ−トの幅よりも長
い1本の略V字形状のガイドとしたり、複数個の略V字
形状のガイドを所定の位置に配置することによっても達
成される。
【0017】先端が戻り側に反ったカ−ル(後端にもシ
−トの同一面側への反りがある形状。以下、凸形カ−ル
という)がシ−トにある場合は凹形カ−ルと逆に出口側
に進入する時に突入角度が大きくなる。しかし、出口側
に進入するシ−トが最初に突入する戻り側ガイドBを、
カ−ルがない時の突入角度が40°未満になるように形
成することにより、シ−トは折れることなくスム−スに
出口側に進入する。シ−トとガイドとの摩擦係数は0.
5以下である。従って、シ−トにカ−ルが無くまっすぐ
な場合は、ガイドのシ−トへの突入角度が約60°以下
の時はシ−トは滑って進行方向に移動することができ
る。しかし、シ−トに凸形カ−ルがある場合には、シ−
トの先端がガイドに突入する角度が大きくなる。カ−ル
によるシ−ト先端の曲がり角度を調べた結果、最大で2
0°であることがわかった。これにより、シ−トのガイ
ドへの突入角度は40°以下でなければならないことが
わかった。また、カ−ルのあるシ−トで実際にスイッチ
バックを行ない、40°以下に設定すれば良いことを確
認した。
−トの同一面側への反りがある形状。以下、凸形カ−ル
という)がシ−トにある場合は凹形カ−ルと逆に出口側
に進入する時に突入角度が大きくなる。しかし、出口側
に進入するシ−トが最初に突入する戻り側ガイドBを、
カ−ルがない時の突入角度が40°未満になるように形
成することにより、シ−トは折れることなくスム−スに
出口側に進入する。シ−トとガイドとの摩擦係数は0.
5以下である。従って、シ−トにカ−ルが無くまっすぐ
な場合は、ガイドのシ−トへの突入角度が約60°以下
の時はシ−トは滑って進行方向に移動することができ
る。しかし、シ−トに凸形カ−ルがある場合には、シ−
トの先端がガイドに突入する角度が大きくなる。カ−ル
によるシ−ト先端の曲がり角度を調べた結果、最大で2
0°であることがわかった。これにより、シ−トのガイ
ドへの突入角度は40°以下でなければならないことが
わかった。また、カ−ルのあるシ−トで実際にスイッチ
バックを行ない、40°以下に設定すれば良いことを確
認した。
【0018】次に、凹形カ−ルのシ−トと凸形カ−ルの
シ−トとがスイッチバック時に交差する場合について述
べる。前述したように、出口側に進入したシ−トの後端
は、シ−トの曲げ剛性力で戻り側ガイドBを押す状態で
止まるが、これは後端に限らずスイッチバックで移動す
るシ−トのどの箇所においても同じ状態となるのは当然
である。したがって、戻り側にスイッチバックするシ−
トに向かって出口側に進入するシ−トが突入する際の突
入角度は、1枚目のシ−トが直接に戻り側ガイドBに突
入する時とほとんど変わらない。ただ、シ−トとガイド
の摩擦係数と、シ−ト同士の摩擦係数を比べると、後者
の摩擦係数の方が大きいので搬送抵抗は大きくなるが、
カ−ルがない時の突入角度が40°未満になるように戻
り側ガイドB形成することにより、シ−トは折れること
なくスム−スに出口側に進入する。実際にプリンタで2
枚以上を連続して印刷する時は、シ−ト同士が交差する
ためシ−トに対し別のシ−トが突入するのがほとんどで
あるが、以上、述べたようにシ−トに折れや搬送ジャム
を生ずることなくスイッチバックさせることができる。
シ−トとがスイッチバック時に交差する場合について述
べる。前述したように、出口側に進入したシ−トの後端
は、シ−トの曲げ剛性力で戻り側ガイドBを押す状態で
止まるが、これは後端に限らずスイッチバックで移動す
るシ−トのどの箇所においても同じ状態となるのは当然
である。したがって、戻り側にスイッチバックするシ−
トに向かって出口側に進入するシ−トが突入する際の突
入角度は、1枚目のシ−トが直接に戻り側ガイドBに突
入する時とほとんど変わらない。ただ、シ−トとガイド
の摩擦係数と、シ−ト同士の摩擦係数を比べると、後者
の摩擦係数の方が大きいので搬送抵抗は大きくなるが、
カ−ルがない時の突入角度が40°未満になるように戻
り側ガイドB形成することにより、シ−トは折れること
なくスム−スに出口側に進入する。実際にプリンタで2
枚以上を連続して印刷する時は、シ−ト同士が交差する
ためシ−トに対し別のシ−トが突入するのがほとんどで
あるが、以上、述べたようにシ−トに折れや搬送ジャム
を生ずることなくスイッチバックさせることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0020】図1は、本発明が適用されたプリンタの一
実施例で、本発明に係る装置の要部を示し、原稿の取扱
い装置、原稿の読み取り装置、トナ−塗布装置等の従来
周知の部分については図示を省略してある。図は装置底
部に収納されたシ−ト1と、シ−ト1の一方の端に近接
して配置され回転してシ−トを1枚ずつ繰り出す給紙ロ
−ラ2と、シ−ト1を搬送する搬送ロ−ラ3A、3B
と、シ−ト1を搬送する搬送ロ−ラ4と、搬送ロ−ラ4
のシ−ト搬送方向下流側(以下単に下流側という)に配
置されたレジストレ−ションロ−ラ(以下、レジストロ
−ラという)5と、レジストロ−ラ5の下流側に配置さ
れて無端状に回転しつつシ−ト1を載置して搬送する転
写ベルト6と、転写ベルト6のシ−ト搬送面に上方から
接するように配置された円柱上の感光体7と、前記転写
ベルト6の下流端に近接して配置された定着機8と、定
着機8を構成するヒ−トロ−ラ8Aとバックアップロ−
ラ8Bと、前記定着機8の下流側に配置されて定着を終
えたシ−ト1を一方向に搬送する進入搬送手段9と、進
入搬送手段9の下流側に配置されてシ−ト1をスイッチ
バックさせる可逆搬送手段10と、可逆搬送手段10の
下流側に配置されて前記可逆搬送手段10の順方向回転
で搬送されるシ−ト1を装置上に排出する排出ロ−ラ1
1と、排出ロ−ラ11の下流側に配置されてシ−ト1を
堆積するスタッカ12と、前記可逆搬送手段10の逆方
向回転でスイッチバック搬送されるシ−ト1を前記排出
ロ−ラ11と逆方向に搬送する搬送ロ−ラ13Aと、搬
送ロ−ラ13Aの下流側に配置されてシ−ト1を再度前
記搬送ロ−ラ4に搬送する搬送ロ−ラ13B、13C、
13D及び13Eを示している。
実施例で、本発明に係る装置の要部を示し、原稿の取扱
い装置、原稿の読み取り装置、トナ−塗布装置等の従来
周知の部分については図示を省略してある。図は装置底
部に収納されたシ−ト1と、シ−ト1の一方の端に近接
して配置され回転してシ−トを1枚ずつ繰り出す給紙ロ
−ラ2と、シ−ト1を搬送する搬送ロ−ラ3A、3B
と、シ−ト1を搬送する搬送ロ−ラ4と、搬送ロ−ラ4
のシ−ト搬送方向下流側(以下単に下流側という)に配
置されたレジストレ−ションロ−ラ(以下、レジストロ
−ラという)5と、レジストロ−ラ5の下流側に配置さ
れて無端状に回転しつつシ−ト1を載置して搬送する転
写ベルト6と、転写ベルト6のシ−ト搬送面に上方から
接するように配置された円柱上の感光体7と、前記転写
ベルト6の下流端に近接して配置された定着機8と、定
着機8を構成するヒ−トロ−ラ8Aとバックアップロ−
ラ8Bと、前記定着機8の下流側に配置されて定着を終
えたシ−ト1を一方向に搬送する進入搬送手段9と、進
入搬送手段9の下流側に配置されてシ−ト1をスイッチ
バックさせる可逆搬送手段10と、可逆搬送手段10の
下流側に配置されて前記可逆搬送手段10の順方向回転
で搬送されるシ−ト1を装置上に排出する排出ロ−ラ1
1と、排出ロ−ラ11の下流側に配置されてシ−ト1を
堆積するスタッカ12と、前記可逆搬送手段10の逆方
向回転でスイッチバック搬送されるシ−ト1を前記排出
ロ−ラ11と逆方向に搬送する搬送ロ−ラ13Aと、搬
送ロ−ラ13Aの下流側に配置されてシ−ト1を再度前
記搬送ロ−ラ4に搬送する搬送ロ−ラ13B、13C、
13D及び13Eを示している。
【0021】上記構成の装置において、プリントが指示
されると、収納されているシ−ト1は給紙ロ−ラ2によ
って搬送ロ−ラ3Aに送られ、さらに搬送ロ−ラ3B、
及び搬送ロ−ラ4に送られ、搬送ロ−ラ4によりレジス
トロ−ラ5に向けて搬送される。レジストロ−ラ5に向
けて搬送されたシ−ト1は、レジストロ−ラ5と搬送ロ
−ラ4の間で姿勢制御されたのち、レジストロ−ラ5に
より、転写ベルト6に送られ、転写ベルト6はシ−ト1
を搬送しつつ現像機14により現像像を表面に担持した
感光体7にシ−ト1を接触させる。シ−ト1は感光体7
に接触した状態で図示されない転写装置により感光体7
表面に担持された現像像を転写される。現像像を転写さ
れたシ−ト1は転写ベルト6により定着機8に送られ、
定着工程を経たのち、進入搬送手段9により可逆搬送手
段10まで送られる。指示されたプリントが終了した場
合には、シ−トは可逆搬送手段10により排出ロ−ラ1
1に送られ、さらに、排出ロ−ラ11により装置上のス
タッカ12に順次排出され堆積する。指示されたプリン
トが未終了でもう片面のプリントが必要な場合には、シ
−トは可逆搬送手段10によりスイッチバックされて搬
送ロ−ラ13Aに送られ、さらに、搬送ロ−ラ13B、
13C、13D及び13Eを経たのち、再び搬送ロ−ラ
4に搬送される。この後、前述の一連の工程を経て、指
示されたプリントが終わると、シ−ト1は前述した経路
で搬送されスタッカ12に堆積する。
されると、収納されているシ−ト1は給紙ロ−ラ2によ
って搬送ロ−ラ3Aに送られ、さらに搬送ロ−ラ3B、
及び搬送ロ−ラ4に送られ、搬送ロ−ラ4によりレジス
トロ−ラ5に向けて搬送される。レジストロ−ラ5に向
けて搬送されたシ−ト1は、レジストロ−ラ5と搬送ロ
−ラ4の間で姿勢制御されたのち、レジストロ−ラ5に
より、転写ベルト6に送られ、転写ベルト6はシ−ト1
を搬送しつつ現像機14により現像像を表面に担持した
感光体7にシ−ト1を接触させる。シ−ト1は感光体7
に接触した状態で図示されない転写装置により感光体7
表面に担持された現像像を転写される。現像像を転写さ
れたシ−ト1は転写ベルト6により定着機8に送られ、
定着工程を経たのち、進入搬送手段9により可逆搬送手
段10まで送られる。指示されたプリントが終了した場
合には、シ−トは可逆搬送手段10により排出ロ−ラ1
1に送られ、さらに、排出ロ−ラ11により装置上のス
タッカ12に順次排出され堆積する。指示されたプリン
トが未終了でもう片面のプリントが必要な場合には、シ
−トは可逆搬送手段10によりスイッチバックされて搬
送ロ−ラ13Aに送られ、さらに、搬送ロ−ラ13B、
13C、13D及び13Eを経たのち、再び搬送ロ−ラ
4に搬送される。この後、前述の一連の工程を経て、指
示されたプリントが終わると、シ−ト1は前述した経路
で搬送されスタッカ12に堆積する。
【0022】次に図2、図3及び図4により前記図1に
示す本実施例に係るシ−ト反転装置について詳細に説明
する。図2に示すシ−ト反転装置は、図示されていない
プリンタ側板に、回転軸を互いに平行にし相互に接する
ように配置された一対のロ−ラ9A、9Bからなる前記
進入搬送手段9と、前記進入搬送手段9の下流側に、図
示されていないプリンタ側板に、回転軸を互いに平行に
し相互に接するように配置された一対のロ−ラ10A、
10Bからなる前記可逆搬送手段10と、前記進入搬送
手段9を図示されていない駆動用モ−タで駆動する時に
前記シ−ト1が一方向に走行する進入搬送路15と、進
入搬送路15を通過した後、図示されていない駆動用モ
−タにより前記可逆搬送手段10が正逆の両方向に駆動
されて前記シ−ト1が順方向に進入したりスイッチバッ
クで逆方向に走行したりする反転用搬送路の出口側16
Aと、前記可逆搬送手段10の逆方向回転でスイッチバ
ック搬送されるシ−ト1が前記排出ロ−ラ11と逆方向
に走行する反転用搬送路の戻り側16Bと、出口側16
Aで戻り側16Bとで構成される反転用搬送路16と、
シ−ト1の搬送をガイドするため前記進入搬送路15に
配置される進入ガイドA17と、進入ガイドB18と、
前記出口側16Aを形成しシ−ト1の順逆方向の搬送を
ガイドする19Aと19Bとで形成される出口側ガイド
19と、シ−ト1の搬送をガイドするため前記戻り側1
6Bに配置される戻り側ガイドA20と、戻り側ガイド
B21と、前記可逆搬送手段10の逆方向回転でスイッ
チバック搬送されるシ−ト1が可逆搬送手段10を通過
したことを検知するスイッチバックセンサ−22と、を
備えている。
示す本実施例に係るシ−ト反転装置について詳細に説明
する。図2に示すシ−ト反転装置は、図示されていない
プリンタ側板に、回転軸を互いに平行にし相互に接する
ように配置された一対のロ−ラ9A、9Bからなる前記
進入搬送手段9と、前記進入搬送手段9の下流側に、図
示されていないプリンタ側板に、回転軸を互いに平行に
し相互に接するように配置された一対のロ−ラ10A、
10Bからなる前記可逆搬送手段10と、前記進入搬送
手段9を図示されていない駆動用モ−タで駆動する時に
前記シ−ト1が一方向に走行する進入搬送路15と、進
入搬送路15を通過した後、図示されていない駆動用モ
−タにより前記可逆搬送手段10が正逆の両方向に駆動
されて前記シ−ト1が順方向に進入したりスイッチバッ
クで逆方向に走行したりする反転用搬送路の出口側16
Aと、前記可逆搬送手段10の逆方向回転でスイッチバ
ック搬送されるシ−ト1が前記排出ロ−ラ11と逆方向
に走行する反転用搬送路の戻り側16Bと、出口側16
Aで戻り側16Bとで構成される反転用搬送路16と、
シ−ト1の搬送をガイドするため前記進入搬送路15に
配置される進入ガイドA17と、進入ガイドB18と、
前記出口側16Aを形成しシ−ト1の順逆方向の搬送を
ガイドする19Aと19Bとで形成される出口側ガイド
19と、シ−ト1の搬送をガイドするため前記戻り側1
6Bに配置される戻り側ガイドA20と、戻り側ガイド
B21と、前記可逆搬送手段10の逆方向回転でスイッ
チバック搬送されるシ−ト1が可逆搬送手段10を通過
したことを検知するスイッチバックセンサ−22と、を
備えている。
【0023】前記進入ガイドB18の下流端Qが前記進
入ガイドA17の下流端Pよりも前記進入搬送路15側
に配置され、前記戻り側ガイドA20の上流端Rは前記
下流端Qに連続して一体的に形成され、戻り側ガイドB
21の上流端Sが前記出口側ガイド19Bに連続的にな
るように近接しその下流側Tになるほど前記戻り側ガイ
ドA20に戻り側ガイドB21が近づくように構成され
る。さらに、前記進入ガイドA17の下流端P近傍での
前記反転用搬送路16のシ−ト搬送隙間X1よりも前記
進入ガイドB18の下流端Q近傍での前記反転用搬送路
16のシ−ト搬送隙間X2が広くなり、前記戻り側ガイ
ドB21の下流側T近傍での前記反転用搬送路16のシ
−ト搬送隙間X3よりも前記進入ガイドB18の下流端
Q近傍での前記反転用搬送路16のシ−ト搬送隙間X2
が広くなるように配置されている。さらに、シ−トとガ
イドの摩擦係数は0.5以下であり、前述したように4
0°未満の角度で交差するようにガイドを配置すれば、
シ−トにカ−ルがある場合でもシ−トはガイドを滑って
スム−スに移動することができることから、前記進入搬
送路15の進入ガイドA17と前記出口側16Aの出口
側ガイド19との交差角度θ1が40°以上になり、前
記進入搬送路15の進入ガイドA17と前記戻り側ガイ
ドB21との交差角度θ2が40°未満になり、前記戻
り側ガイドA20と前記戻り側ガイドB21との交差角
度θ3が40°未満になるように配置されている。さら
に、前記進入搬送手段9と前記可逆搬送手段10とはそ
の間隔が少なくとも搬送されるシ−トの最小寸法よりも
小さくなるように配置される。例えば、B5サイズ(1
82×257mm)を横方向に搬送し、それよりも小さ
いA5サイズ(148×210mm)を縦方向に搬送す
る場合には、前記進入搬送手段9と前記可逆搬送手段1
0とはその間隔を182mm以下(例えば145mm)
にして配置される。
入ガイドA17の下流端Pよりも前記進入搬送路15側
に配置され、前記戻り側ガイドA20の上流端Rは前記
下流端Qに連続して一体的に形成され、戻り側ガイドB
21の上流端Sが前記出口側ガイド19Bに連続的にな
るように近接しその下流側Tになるほど前記戻り側ガイ
ドA20に戻り側ガイドB21が近づくように構成され
る。さらに、前記進入ガイドA17の下流端P近傍での
前記反転用搬送路16のシ−ト搬送隙間X1よりも前記
進入ガイドB18の下流端Q近傍での前記反転用搬送路
16のシ−ト搬送隙間X2が広くなり、前記戻り側ガイ
ドB21の下流側T近傍での前記反転用搬送路16のシ
−ト搬送隙間X3よりも前記進入ガイドB18の下流端
Q近傍での前記反転用搬送路16のシ−ト搬送隙間X2
が広くなるように配置されている。さらに、シ−トとガ
イドの摩擦係数は0.5以下であり、前述したように4
0°未満の角度で交差するようにガイドを配置すれば、
シ−トにカ−ルがある場合でもシ−トはガイドを滑って
スム−スに移動することができることから、前記進入搬
送路15の進入ガイドA17と前記出口側16Aの出口
側ガイド19との交差角度θ1が40°以上になり、前
記進入搬送路15の進入ガイドA17と前記戻り側ガイ
ドB21との交差角度θ2が40°未満になり、前記戻
り側ガイドA20と前記戻り側ガイドB21との交差角
度θ3が40°未満になるように配置されている。さら
に、前記進入搬送手段9と前記可逆搬送手段10とはそ
の間隔が少なくとも搬送されるシ−トの最小寸法よりも
小さくなるように配置される。例えば、B5サイズ(1
82×257mm)を横方向に搬送し、それよりも小さ
いA5サイズ(148×210mm)を縦方向に搬送す
る場合には、前記進入搬送手段9と前記可逆搬送手段1
0とはその間隔を182mm以下(例えば145mm)
にして配置される。
【0024】上記構成のシ−ト反転装置において、シ−
ト1は、進入搬送手段9により出口側16Aに向かって
搬送され、戻り側ガイドB21に交差角度θ2が40°
未満で突入しスム−スに出口側16Aに進入する。順方
向に回転する可逆搬送手段10と進入搬送手段9とによ
りシ−ト1がさらに搬送されて後端が進入ガイドB18
の下流端Qを通過すると、進入ガイドA17の凸形状に
膨らんだ下流端Pを支点にして回動し、出口側ガイド1
9内での姿勢に倣おうとする。しかし、戻り側ガイドB
21をその下流側Tの方が進入搬送路15の側に近づく
ように傾斜して配置してあるため、シ−ト1はその回動
を規制されて止まる。この結果、シ−ト1の後端は曲げ
剛性力で戻り側ガイドB21を押すようにしてその位置
と姿勢を保持する。このため、シ−ト1にカ−ルがある
場合でも、戻り側ガイドB21の姿勢に倣ってシ−ト1
が止まりシ−トの姿勢が変動しなくなる。この後、可逆
搬送手段10を図示しないモ−タにより逆方向に回転す
ることにより、シ−ト1は進入搬送路15に逆流するこ
となく確実に戻り側ガイドA20の方向に移動して戻り
側16Bに送られスイッチバック搬送される。スイッチ
バック搬送されるシ−ト1が可逆搬送手段10を通過し
終えた後、少なくとも可逆搬送手段10が再び正方向に
回転した後に、進入搬送手段9により搬送される次のシ
−ト1の先端が可逆搬送手段10に達するように搬送間
隔を制御されて搬送される。例えば、プリントが指示さ
れると図示しない複数のセンサ−により装置にセットさ
れたシ−ト1の寸法は予めわかっている。進入搬送路1
5から出口側16Aに進入したシ−ト1の先端を前記セ
ンサ−22で検知することにより、シ−ト1がスイッチ
バックして可逆搬送手段10を通過し終えるタイミンが
予めわかる。したがって、次のシ−ト1の先端がそれよ
りも早いタイミングで可逆搬送手段10に到達しないよ
うに進入搬送手段9の回転、停止を制御したり、シ−ト
の後端と次のシ−トの先端との搬送間隔を制御したりす
る。
ト1は、進入搬送手段9により出口側16Aに向かって
搬送され、戻り側ガイドB21に交差角度θ2が40°
未満で突入しスム−スに出口側16Aに進入する。順方
向に回転する可逆搬送手段10と進入搬送手段9とによ
りシ−ト1がさらに搬送されて後端が進入ガイドB18
の下流端Qを通過すると、進入ガイドA17の凸形状に
膨らんだ下流端Pを支点にして回動し、出口側ガイド1
9内での姿勢に倣おうとする。しかし、戻り側ガイドB
21をその下流側Tの方が進入搬送路15の側に近づく
ように傾斜して配置してあるため、シ−ト1はその回動
を規制されて止まる。この結果、シ−ト1の後端は曲げ
剛性力で戻り側ガイドB21を押すようにしてその位置
と姿勢を保持する。このため、シ−ト1にカ−ルがある
場合でも、戻り側ガイドB21の姿勢に倣ってシ−ト1
が止まりシ−トの姿勢が変動しなくなる。この後、可逆
搬送手段10を図示しないモ−タにより逆方向に回転す
ることにより、シ−ト1は進入搬送路15に逆流するこ
となく確実に戻り側ガイドA20の方向に移動して戻り
側16Bに送られスイッチバック搬送される。スイッチ
バック搬送されるシ−ト1が可逆搬送手段10を通過し
終えた後、少なくとも可逆搬送手段10が再び正方向に
回転した後に、進入搬送手段9により搬送される次のシ
−ト1の先端が可逆搬送手段10に達するように搬送間
隔を制御されて搬送される。例えば、プリントが指示さ
れると図示しない複数のセンサ−により装置にセットさ
れたシ−ト1の寸法は予めわかっている。進入搬送路1
5から出口側16Aに進入したシ−ト1の先端を前記セ
ンサ−22で検知することにより、シ−ト1がスイッチ
バックして可逆搬送手段10を通過し終えるタイミンが
予めわかる。したがって、次のシ−ト1の先端がそれよ
りも早いタイミングで可逆搬送手段10に到達しないよ
うに進入搬送手段9の回転、停止を制御したり、シ−ト
の後端と次のシ−トの先端との搬送間隔を制御したりす
る。
【0025】戻り側ガイドB21を出口側ガイド19の
延長線上の方向よりも進入搬送路15側に傾けて配置し
たことにより、シ−ト1は戻り側ガイドB21に交差角
度θ2が40°未満で突入しスム−スに出口側16Aに
進入する。このためシ−ト1のカ−ルが凹形であって
も、凸形であっても確実に出口側16Aに進入できる。
また、進入ガイドA17と出口側16Aの出口側ガイド
19との交差角度θ1を40°以上に配置し進入ガイド
A17の下流端Pを凸形状に膨らませて形成したため、
シ−ト1の後端が進入ガイドB18の下流端Qを通過す
ると出口側16Aに進入したシ−ト1の後端がシ−トの
曲げ剛性力で戻り側ガイドB21を押すようにして止ま
るので姿勢がほぼ一定となり、凹形のカ−ルや凸形のカ
−ルがあってもスイッチバック時に確実に戻り側16B
に進入する。この結果、シ−トを交差させながら連続し
てスイッチバックする時でもシ−ト1に搬送ジャムやシ
−トの折れ等が生ずることはない。
延長線上の方向よりも進入搬送路15側に傾けて配置し
たことにより、シ−ト1は戻り側ガイドB21に交差角
度θ2が40°未満で突入しスム−スに出口側16Aに
進入する。このためシ−ト1のカ−ルが凹形であって
も、凸形であっても確実に出口側16Aに進入できる。
また、進入ガイドA17と出口側16Aの出口側ガイド
19との交差角度θ1を40°以上に配置し進入ガイド
A17の下流端Pを凸形状に膨らませて形成したため、
シ−ト1の後端が進入ガイドB18の下流端Qを通過す
ると出口側16Aに進入したシ−ト1の後端がシ−トの
曲げ剛性力で戻り側ガイドB21を押すようにして止ま
るので姿勢がほぼ一定となり、凹形のカ−ルや凸形のカ
−ルがあってもスイッチバック時に確実に戻り側16B
に進入する。この結果、シ−トを交差させながら連続し
てスイッチバックする時でもシ−ト1に搬送ジャムやシ
−トの折れ等が生ずることはない。
【0026】図3は、別のシ−ト反転装置を示し、前記
進入ガイドB18の下流側の一部と前記戻り側ガイドA
20の一部とを略V字形状に一体成型したガイド23を
示すものである。
進入ガイドB18の下流側の一部と前記戻り側ガイドA
20の一部とを略V字形状に一体成型したガイド23を
示すものである。
【0027】すなわち、前記進入ガイドB18での前記
進入搬送手段9の下流側近傍Cから下流端Qまでの範囲
と前記戻り側ガイドA20での上流側の範囲とを低摩擦
係数の部材で一体成型したものである。また、シ−ト1
がスイッチバックする際に戻り側ガイドA20への突入
角度、すなわち戻り側ガイドB21の上流側と戻り側ガ
イドA20の上流側との交差角度θ3を40°未満とし
た構成にしている。このため、シ−ト1が薄い場合でも
スム−スに戻り側16Bに進入し搬送ジャムや折れ等を
生ずることがない。
進入搬送手段9の下流側近傍Cから下流端Qまでの範囲
と前記戻り側ガイドA20での上流側の範囲とを低摩擦
係数の部材で一体成型したものである。また、シ−ト1
がスイッチバックする際に戻り側ガイドA20への突入
角度、すなわち戻り側ガイドB21の上流側と戻り側ガ
イドA20の上流側との交差角度θ3を40°未満とし
た構成にしている。このため、シ−ト1が薄い場合でも
スム−スに戻り側16Bに進入し搬送ジャムや折れ等を
生ずることがない。
【0028】さらに、シ−ト1の4つのコ−ナ−には、
搬送方向のカ−ルと搬送方向に直角の方向のカ−ルが合
成されて『めくれ』がある。この場合、ガイドの端面が
シ−ト1の端面の内側(シ−トの中央寄り)近傍にある
と、シ−ト1がガイドのエッジを包んでからみ付くよう
にガイドに突入する。シ−ト1に前記の凹形カ−ルがあ
ると、スイッチバック時にシ−ト1の先端のコ−ナ−が
前記戻り側ガイドA20に突入する際に上記の現象を生
ずることがある。この場合、戻り側ガイドA20の端面
シ−トの端面の内側近傍にあるとそこにシ−ト1が接触
して移動し、搬送摩擦抵抗で『めくれ』が徐々に大きく
なると、シ−ト1のコ−ナ−と戻り側ガイドA20の端
面との接触角度がさらに大きくなり搬送摩擦抵抗が増え
るという悪循環を生じ、ついにはシ−ト1のコ−ナ−が
折れ曲がったり耳折れを生じたりする。そこで図3に示
す略V字形状に一体成型したガイド23の配置を、図4
に示す。搬送される種々の寸法のシ−トの少なくとも端
面をガイドできる位置に配置することにより、シ−ト1
のコ−ナ−の折れ曲がりや耳折れを防ぐことができる。
また、図4に示すガイドの配置は、シ−トの基準位置が
進行方向の左端の場合であるが、中央基準の場合にも同
様にシ−ト端面にガイド23を配置すれば良い。なお、
ガイドの形状について、図2に示すように進入ガイドA
17の下流端Pの凸形状に膨らます部分を一枚の板材で
曲げて形成したり、図3に示すように進入ガイドA17
の下流端Pの凸形状に膨らます部分を一体成型にして形
成しても良い。いずれの場合でも、進入ガイドA17の
下流端Pの部分を凸形状に膨らますことが重要である。
この場合、凸部を滑らかな円弧にする時には円弧の半径
を小さくして形成することが、シ−ト1が進入搬送路1
5に逆流するのを防ぐのに重要となるのはいうまでもな
い。また、進入ガイドA17の下流端Pの部分を単に折
り曲げて凸形状に膨らませても良い。また、シ−ト1が
進入搬送路15に逆流するのを防ぐという本発明の目的
に合致する限り、進入ガイドA17の下流端Pの部分を
凸形状に膨らませる方法は種々であっても良い。したが
って、進入ガイドA17の下流端Pが凸形状に膨らむ部
分でのシ−ト1の搬送隙間X1を小さくすることも当然
である。
搬送方向のカ−ルと搬送方向に直角の方向のカ−ルが合
成されて『めくれ』がある。この場合、ガイドの端面が
シ−ト1の端面の内側(シ−トの中央寄り)近傍にある
と、シ−ト1がガイドのエッジを包んでからみ付くよう
にガイドに突入する。シ−ト1に前記の凹形カ−ルがあ
ると、スイッチバック時にシ−ト1の先端のコ−ナ−が
前記戻り側ガイドA20に突入する際に上記の現象を生
ずることがある。この場合、戻り側ガイドA20の端面
シ−トの端面の内側近傍にあるとそこにシ−ト1が接触
して移動し、搬送摩擦抵抗で『めくれ』が徐々に大きく
なると、シ−ト1のコ−ナ−と戻り側ガイドA20の端
面との接触角度がさらに大きくなり搬送摩擦抵抗が増え
るという悪循環を生じ、ついにはシ−ト1のコ−ナ−が
折れ曲がったり耳折れを生じたりする。そこで図3に示
す略V字形状に一体成型したガイド23の配置を、図4
に示す。搬送される種々の寸法のシ−トの少なくとも端
面をガイドできる位置に配置することにより、シ−ト1
のコ−ナ−の折れ曲がりや耳折れを防ぐことができる。
また、図4に示すガイドの配置は、シ−トの基準位置が
進行方向の左端の場合であるが、中央基準の場合にも同
様にシ−ト端面にガイド23を配置すれば良い。なお、
ガイドの形状について、図2に示すように進入ガイドA
17の下流端Pの凸形状に膨らます部分を一枚の板材で
曲げて形成したり、図3に示すように進入ガイドA17
の下流端Pの凸形状に膨らます部分を一体成型にして形
成しても良い。いずれの場合でも、進入ガイドA17の
下流端Pの部分を凸形状に膨らますことが重要である。
この場合、凸部を滑らかな円弧にする時には円弧の半径
を小さくして形成することが、シ−ト1が進入搬送路1
5に逆流するのを防ぐのに重要となるのはいうまでもな
い。また、進入ガイドA17の下流端Pの部分を単に折
り曲げて凸形状に膨らませても良い。また、シ−ト1が
進入搬送路15に逆流するのを防ぐという本発明の目的
に合致する限り、進入ガイドA17の下流端Pの部分を
凸形状に膨らませる方法は種々であっても良い。したが
って、進入ガイドA17の下流端Pが凸形状に膨らむ部
分でのシ−ト1の搬送隙間X1を小さくすることも当然
である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、シ−トにカ−ルがある
場合でも、シ−ト同士を交差させながらスイッチバック
搬送する際、シ−トの突入時の姿勢を安定して保持でき
ると共に、シ−ト同士の突入角度やシ−トのガイドへの
突入角度を小さく保つことができる。また、種々の寸法
のシ−トに対してその端面をガイドで受けるようにした
ため、コ−ナ−がめくれたシ−トでも面外変形を抑える
ことができる。このため、シ−トに折れや搬送ジャムや
耳折れ等を生ずることなくスイッチバックできるシ−ト
反転装置を提供することができる。
場合でも、シ−ト同士を交差させながらスイッチバック
搬送する際、シ−トの突入時の姿勢を安定して保持でき
ると共に、シ−ト同士の突入角度やシ−トのガイドへの
突入角度を小さく保つことができる。また、種々の寸法
のシ−トに対してその端面をガイドで受けるようにした
ため、コ−ナ−がめくれたシ−トでも面外変形を抑える
ことができる。このため、シ−トに折れや搬送ジャムや
耳折れ等を生ずることなくスイッチバックできるシ−ト
反転装置を提供することができる。
【図1】本発明の実施例を示すプリンタの側面図であ
る。
る。
【図2】シ−ト反転装置の詳細側面図である。
【図3】シ−ト反転装置の詳細側面図である。
【図4】ガイドの位置を示す平面図である。
1…シ−ト、2…給紙ロ−ラ、3、3A、3B…搬送ロ
−ラ、4…搬送ロ−ラ、5…レジストロ−ラ、6…転写
ベルト、7…感光体、8…定着器、8A…ヒ−トロ−
ラ、8B…バックアップロ−ラ、9…進入搬送手段、1
0…可逆搬送手段、11…排出ロ−ラ、12…スタッ
カ、13A、13B、13C、13D、13E…搬送ロ
−ラ、14…現像器、15…進入搬送路、16…反転用
搬送路、16A…出口側、16B…戻り側、17…進入
ガイドA、18…進入ガイドB、19、19A、19B
…出口側ガイド、20…戻り側ガイドA、21…戻り側
ガイドB、22…センサ−、23…ガイド、P…進入ガ
イドAの下流端、Q…進入ガイドBの下流端、R…戻り
側ガイドAの上流端、S…戻り側ガイドBの上流端、T
…戻り側ガイドBの下流側、θ1…進入ガイドAと出口
側ガイドとの交差角度、θ2…進入ガイドAと戻り側ガ
イドBとの交差角度、θ3…戻り側ガイドAの上流側と
戻り側ガイドBの上流側との交差角度、X1…進入ガイ
ドAの下流端P近傍での反転用搬送路のシ−ト搬送隙
間、X2…進入ガイドBの下流端Q近傍での反転用搬送
路のシ−ト搬送隙間、X3…戻り側ガイドBの下流側T
近傍での反転用搬送路のシ−ト搬送隙間。
−ラ、4…搬送ロ−ラ、5…レジストロ−ラ、6…転写
ベルト、7…感光体、8…定着器、8A…ヒ−トロ−
ラ、8B…バックアップロ−ラ、9…進入搬送手段、1
0…可逆搬送手段、11…排出ロ−ラ、12…スタッ
カ、13A、13B、13C、13D、13E…搬送ロ
−ラ、14…現像器、15…進入搬送路、16…反転用
搬送路、16A…出口側、16B…戻り側、17…進入
ガイドA、18…進入ガイドB、19、19A、19B
…出口側ガイド、20…戻り側ガイドA、21…戻り側
ガイドB、22…センサ−、23…ガイド、P…進入ガ
イドAの下流端、Q…進入ガイドBの下流端、R…戻り
側ガイドAの上流端、S…戻り側ガイドBの上流端、T
…戻り側ガイドBの下流側、θ1…進入ガイドAと出口
側ガイドとの交差角度、θ2…進入ガイドAと戻り側ガ
イドBとの交差角度、θ3…戻り側ガイドAの上流側と
戻り側ガイドBの上流側との交差角度、X1…進入ガイ
ドAの下流端P近傍での反転用搬送路のシ−ト搬送隙
間、X2…進入ガイドBの下流端Q近傍での反転用搬送
路のシ−ト搬送隙間、X3…戻り側ガイドBの下流側T
近傍での反転用搬送路のシ−ト搬送隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 靖司 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立工機株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】シ−トを前進方向に導く進入搬送路に設け
た進入搬送手段と、前記進入搬送路からシ−トを導く反
転用搬送路の出口側に設けた可逆搬送手段と、前記可逆
搬送手段の逆回転でシ−トを後進方向に搬送する反転用
搬送路の戻り側に設けた一方向搬送手段とを備えるシ−
ト反転装置において、前記進入搬送路15に進入ガイド
A17と進入ガイドB18を略平行に設け、前記反転用
搬送路16の出口側16Aに出口側ガイドA19Aと出
口側ガイドB19Bを平行に設け、前記進入ガイドA1
7の下流端Pを凸に曲げて前記出口側ガイドA19Aと
接続して前記進入搬送路15と前記反転用搬送路の出口
側16Aとを凸形状のふくらみを持たせて接続し、前記
進入ガイドA17に対向させて設けた前記進入ガイドB
18の下流端Qを前記進入ガイドA17の下流端Pより
も前記進入搬送路15の上流側に設け、前記反転用搬送
路の戻り側16Bには戻り側ガイドA20をその上流端
Rが前記進入ガイドB18の下流端Qに一体的に設けら
れ、前記戻り側ガイドA20に対向させて戻り側ガイド
B21を設けたことを特徴とするシ−ト反転装置。 - 【請求項2】前記戻り側ガイドB21はその上流端S側
から下流側Tに近づくほど前記戻り側ガイドA20の方
に近接するように傾斜して設けられ、前記進入ガイドA
17の下流端P近傍の前記反転用搬送路16のシ−ト搬
送隙間X1よりも前記進入ガイドB18の下流端Q近傍
の前記反転用搬送路のシ−ト搬送隙間X2を広くし、前
記戻り側ガイドB18の下流側T近傍の前記反転用搬送
路16のシ−ト搬送隙間X3よりも前記シ−ト搬送隙間
X2を広くしたことを特徴とする請求項1に記載のシ−
ト反転装置。 - 【請求項3】前記進入搬送手段9の下流側近傍Cから前
記下流端Qまでの範囲の前記進入ガイドB18と前記戻
り側ガイドA20とを略V字形状に一体で形成したこと
を特徴とする請求項1に記載のシ−ト反転装置。 - 【請求項4】前記戻り側ガイドA20を、搬送される種
々の寸法のシ−トの少なくとも端面をガイドできる位置
に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項3に記
載のシ−ト反転装置。 - 【請求項5】前記進入ガイドA17と前記進入ガイドB
18の下流端Qとの隙間を前記隙間X1、X2、X3より
も狭めたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
のシ−ト搬送装置。 - 【請求項6】前記進入搬送路15の進入ガイドA17と
前記出口側16Aの出口側ガイド19との交差角度θ1
を40°以上とし、前記進入ガイドA17と前記戻り側
16Bの戻り側ガイドB21との交差角度θ2を40°
未満とし、前記戻り側16Bの前記戻り側ガイドA20
と戻り側ガイドB21との交差角度θ3を40°未満と
したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
のシ−ト搬送装置。 - 【請求項7】シ−トを収納するカセットと、カセットか
ら搬出したシ−トに像を形成する現像・転写部と、現像
・転写部でシ−トに転写した像を定着する定着部と、シ
−トを搬送するものであってシ−トの表、裏に記録可能
なようにシ−トを反転させ搬送するシ−ト反転装置を有
する搬送系と、像を定着したシ−トを集積するスタッカ
とを備えたプリンタにおいて、前記シ−ト反転装置に請
求項1乃至6記載のいずれかのシ−ト反転装置を用いた
ことを特徴とするプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19047092A JPH0632517A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | シ−ト反転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19047092A JPH0632517A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | シ−ト反転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632517A true JPH0632517A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16258653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19047092A Withdrawn JPH0632517A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | シ−ト反転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632517A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08336192A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-12-17 | Hochiki Corp | 異常監視装置 |
JP2006056664A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 排紙装置及びこれを用いた画像形成装置 |
CN102809912A (zh) * | 2011-05-30 | 2012-12-05 | 柯尼卡美能达商用科技株式会社 | 定影装置及图像形成装置 |
JP2014061977A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Riso Kagaku Corp | 搬送装置 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP19047092A patent/JPH0632517A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08336192A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-12-17 | Hochiki Corp | 異常監視装置 |
JP2006056664A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 排紙装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP4517773B2 (ja) * | 2004-08-20 | 2010-08-04 | 富士ゼロックス株式会社 | 排紙装置及びこれを用いた画像形成装置 |
CN102809912A (zh) * | 2011-05-30 | 2012-12-05 | 柯尼卡美能达商用科技株式会社 | 定影装置及图像形成装置 |
JP2012247686A (ja) * | 2011-05-30 | 2012-12-13 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置及び画像形成装置 |
CN102809912B (zh) * | 2011-05-30 | 2015-03-11 | 柯尼卡美能达商用科技株式会社 | 定影装置及图像形成装置 |
JP2014061977A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Riso Kagaku Corp | 搬送装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |