JPH0632248U - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ装置

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JPH0632248U
JPH0632248U JP6958392U JP6958392U JPH0632248U JP H0632248 U JPH0632248 U JP H0632248U JP 6958392 U JP6958392 U JP 6958392U JP 6958392 U JP6958392 U JP 6958392U JP H0632248 U JPH0632248 U JP H0632248U
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秀明 高橋
和雄 濱野
祐二 大石
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株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常ブレーキ時の応答性は確保したままで、
アンチスキッド制御の際には、増圧時も減圧時もポンプ
の脈圧を減衰させて、脈圧によるフィーリング悪化を防
止できると同時に、緩増圧特性も得ることができるよう
にすること。 【構成】 マスタシリンダ1と各バルブ5,6との間で
作動液を移動させるメイン流路3の途中に設けられ、通
常はメイン流路3を開き、ポンプ9が液圧を発生するの
に対応してメイン流路3を閉じる第1弁体12と、第1
弁体12の閉作動時に、各バルブ5,6側の作動液圧よ
りもマスタシリンダ1側の作動液圧の方が高い場合に、
液圧差により摺動して迂回路3aを開く第2弁体14
と、第2弁体14が迂回路3aを開く方向に摺動する際
に容積が狭められる液室16と、液室16と増圧バルブ
6側とを連通して形成され、途中に絞り14eが設けら
れた増減圧通路14bとを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両などのアンチロックブレーキ装置に関し、特に、脈圧緩衝およ び緩増圧特性に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンチロックブレーキ装置としては、特開平2−85046号公報記載 のものが知られている。
【0003】 この従来装置は、マスタシリンダとブレーキ作動装置との間に脈圧緩衝装置が 配置され、この脈圧緩衝装置は、マスタシリンダ側の入口とブレーキ作動装置側 の出口との間における圧力差または液移動に応答して移動可能なプランジャを有 し、このプランジャには、貫通孔が形成され、この貫通孔には出口側から入口側 へ液が移動するときに着座して貫通孔における液の流路をプランジャとの間に形 成した絞りのみとする一方、入口側から出力側への液の移動で貫通孔を開放する 弁体が設けられ、さらに、前記プランジャが入口側に位置しているときには、前 記弁体を着座不可能とする多孔板が設けられた構造となっていた。
【0004】 したがって、アンチスキッド制御を行った際に、減圧時には、ポンプからマス タシリンダ側への作動液の流れは、貫通孔において着座した弁体とプランジャと の間の絞りを通過する流れのみであり、これによってポンプの脈圧が減衰され、 脈圧によるブレーキペダルのフィーリング悪化を防止できる。
【0005】 また、他のアンチロックブレーキ装置として、特開昭56−82650号公報 に記載されているものが知られている。
【0006】 この従来装置は、アンチスキッド制御の際の増圧を緩やかに行うために、作動 液流路に固定オリフィスを設けた構造となっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の従来のアンチロックブレーキ装置にあっては、アンチス キッド制御の際の減圧時には、マスタシリンダへの戻し液の脈圧を吸収すること ができるが、アンチスキッド制御の際の増圧時には、弁体が貫通孔を開放してマ スタシリンダ側とポンプ側とが連通され、ポンプの脈圧がブレーキペダルに伝達 されるもので、フィーリングが悪化してしまうという問題があった。
【0008】 また、後者の従来のアンチロックブレーキ装置にあっては、固定オリフィスに より増圧時の液圧上昇を緩やかにする緩増圧特性が得られるものの、通常ブレー キの際には、この固定オリフィスが、液圧上昇を妨げ応答性の悪化を招くおそれ があった。
【0009】 本考案は、上記の問題点に着目して成されたもので、通常ブレーキ時の応答性 は確保したままで、アンチスキッド制御の際には、増圧時も減圧時もポンプの脈 圧を減衰させて、脈圧によるフィーリング悪化を防止できると同時に、緩増圧特 性も得ることができるアンチロックブレーキ装置を提供することを目的としてい る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上述の目的を達成するため、請求項1記載のアンチロックブレー キ装置は、ブレーキペダルの操作によりブレーキ圧力を発生するマスタシリンダ と、このマスタシリンダの発生圧力により制動作動を行うブレーキ装置と、この ブレーキ装置側の液圧の減圧・保持・増圧を行うべく所定の条件に基づいて開閉 する制御弁と、この制御弁作動時に、液圧を発生して制御弁側へ脈圧減衰手段を 介して供給する液圧供給手段と、前記マスタシリンダと制御弁との間で作動液を 移動させる作動液流路の途中に設けられ、通常は前記作動液流路を開き、液圧供 給手段が液圧を発生するのに対応して前記作動液流路を閉じる第1弁体と、この 第1弁体の閉作動時に、制御弁側の作動液圧よりもマスタシリンダ側の作動液圧 の方が高い場合に、両者の液圧差により摺動して、前記第1弁体による閉鎖部位 を迂回してマスタシリンダ側と制御弁側とを連通させる第2弁体と、この第2弁 体が上記マスタシリンダ側と制御弁側とを連通させる方向に摺動する際に容積が 狭められる液室と、この液室と制御弁側とを連通して形成され、途中に絞り手段 が設けられた緩増圧通路とを設けた構成とした。
【0011】 また、請求項2記載のアンチロックブレーキ装置は、上記ブレーキペダル,マ スタシリンダ,ブレーキ装置,制御弁,液圧供給手段に加えて、マスタシリンダ と制御弁との間で作動液を移動させる作動液流路の途中に設けられ、通常は前記 作動液流路を開き、液圧供給手段が液圧を発生するのに対応して前記作動液流路 を閉じる弁体と、この弁体と並列に設けられ、前記制御弁側よりもマスタシリン ダ側の作動液圧の方が高い場合に、その液圧差により摺動するピストン部材と、 このピストン部材に形成され、前記弁体による閉鎖部位を迂回してマスタシリン ダ側と制御弁側とを連通する増圧通路と、この増圧通路に設けられ、通常、マス タシリンダ側から制御弁側への作動液の流通を禁止する一方、その逆の流通を許 し、さらに、ピストン部材がマスタシリンダ側から制御弁側へ所定以上摺動した ら作動液の流通禁止を解除して増圧通路を開放する作動を行う一方弁と、前記増 圧通路中に一方弁と並設され、一方弁の閉弁状態において作動液の流れを僅かだ け許す絞り手段とを設けた構成とした。
【0012】 また、請求項3記載のアンチロックブレーキ装置は、上記ブレーキペダル,マ スタシリンダ,ブレーキ装置,制御弁,液圧供給手段に加えて、マスタシリンダ と制御弁との間で作動液を移動させる作動液流路の途中に設けられ、通常は前記 作動液流路を開いている弁体と、この弁体に隣接され、液圧供給手段の発生液圧 により摺動して前記弁体を閉作動させる一方、前記弁体の閉作動時に、制御弁側 の作動液圧よりもマスタシリンダ側の作動液圧の方が高い場合に、両者の液圧差 により摺動して、前記弁体を開作動させるピストン部材と、前記弁体が作動液流 路開方向に液圧差により摺動する際に容積が狭められる液室と、この液室と制御 弁側とを連通して形成され、途中に絞り手段が設けられた緩増圧通路とを設けた 構成とした。
【0013】
【作用】
(請求項1) 通常ブレーキ時は、マスタシリンダで発生したブレーキ圧力が、常開の弁体に より開放されている作動液流路を通ってブレーキ装置に伝達され、ブレーキ装置 が作動する。この場合、ブレーキ圧力の伝達経路である作動液流路にはオリフィ スを設けていないため、圧力伝達がスムーズであり、高い応答性が得られる。
【0014】 上述のようにブレーキ装置を作動させているときに、ホイールがロックしそう な状態となった時には、アンチスキッド制御を行う。すなわち、制御弁が作動を 開始してブレーキ装置の作動液圧を最適制御するとともに、液圧供給手段が液圧 の供給を開始し、その供給液圧により第1弁体が第1通路を遮断する。この時、 液圧供給手段側で発生した脈圧は、増圧・減圧にかかわらず常に脈圧減衰手段に より減衰され、ブレーキペダル側でフィーリングの悪化を招くことはない。
【0015】 その後、制御弁が減圧作動を行ってブレーキ装置の液圧が不足した時には、再 増圧を行う。この場合、増圧の初期、あるいは、緩やかに増圧を行う時には、マ スタシリンダ側と制御弁側の液圧差により第2弁体がマスタシリンダ側と制御弁 側との液圧差により両者を連通させる方向へ摺動し、これに伴って液室の容積が 狭められる。これにより、液室内の作動液が緩増圧通路を通って制御弁側へ供給 され、この時、緩増圧通路に設けられた絞り手段により絞られることで緩増圧特 性を得ることができる。
【0016】 その後、あるいは、急増圧時には、第2弁体が速やかに摺動してマスタシリン ダ側と制御弁側とを連通させ、マスタシリンダのブレーキ圧がブレーキ装置に供 給される。
【0017】 次に、ブレーキ解除時には、液圧供給手段による液圧供給の停止し、これによ り第1弁体が作動液流路を開放状態とするから、ブレーキ装置に供給されていた 作動液は、作動液流路を通ってマスタシリンダへ還る。
【0018】 (請求項2) 通常ブレーキ時は、上述の請求項1記載の装置と同様であるので説明を省略す る。
【0019】 次に、アンチスキッド制御時は、制御弁が作動液圧を最適制御するとともに、 液圧供給手段が液圧の供給を開始し、この供給液圧により弁体が作動液流路を遮 断する。この場合、請求項1と同様の脈圧緩衝作用が得られる。
【0020】 再増圧を行う場合、増圧の初期、あるいは、緩やかに増圧を行う時には、マス タシリンダ側と制御弁側との液圧差に基づき、ピストン部材が両者を連通する方 向に摺動を開始する。また、このピストン部材に形成されている増圧用通路にあ っては、マスタシリンダ側と制御弁側とで液圧差に基づいた作動液の流通が一方 弁により規制されているが、絞り手段を介して僅かな作動液の流通が許されてい て、これにより緩増圧特性が得られる。
【0021】 その後、あるいは、急増圧時には、上記液圧差によりピストン部材が所定以上 摺動すると、一方弁が開放作動を行って増圧用通路が完全に開放され、この増圧 用通路を通って、マスタシリンダのブレーキ圧がスムーズにブレーキ装置に供給 される。
【0022】 なお、ブレーキ解除時は、請求項1記載の装置と同様であるので、説明を省略 する。
【0023】 (請求項3) 通常ブレーキ時は、請求項1および請求項2の装置と同様であるので説明を省 略する。
【0024】 アンチスキッド制御時には、制御弁が作動を開始してブレーキ装置の作動液圧 を最適制御するとともに、液圧供給手段が液圧の供給を開始し、この液圧供給手 段の供給液圧を受けて、ピストン部材が弁体を閉作動させ、作動液流路が閉じら れる。この場合、請求項1,2の装置と同様に、脈圧緩衝作用が得られる。
【0025】 再増圧時には、増圧の初期、あるいは、緩やかに増圧を行う場合にあっては、 まず、マスタシリンダ側と制御弁側とで生じている液圧差に基づいてピストン部 材が弁体を開作動させる方向に摺動する。こうして弁体が開作動するのに伴って 液室の容積が狭まり、これにより、液室内の作動液が緩増圧通路を通って制御弁 側へ供給され、この時、緩増圧通路に設けられた絞り手段により絞られることで 緩増圧特性を得ることができる。
【0026】 その後、弁体が作動液流路を開いて、この作動液流路を介して制御弁側へ作動 液の供給がなされる。
【0027】 次に、ブレーキ解除時には、液圧供給手段による液圧供給の停止によりピスト ン部材は弁体を開作動とする位置に戻り、弁体が作動液流路を開放するので、ブ レーキ装置に供給されていた作動液は、作動液流路を通ってマスタシリンダへ還 る。
【0028】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0029】 (第1実施例) 図1は、請求項1記載の考案の実施例である第1実施例のアンチロックブレー キ装置を示す全体図であって、図において、1はマスタシリンダを示している。 このマスタシリンダ1は、ブレーキペダル2の操作によりブレーキ圧力を発生す る。
【0030】 このマスタシリンダ1の発生圧力は、メイン流路(作動液流路)3を介してブ レーキ装置(ホイルシリンダ)4に伝達され、これにより、ブレーキ装置4が制 動作動を行うようになっている。
【0031】 また、前記メイン流路3のブレーキ装置4に近い側には、図外の車輪のロック を防止するためにホイールブレーキ装置4の液圧の減圧・保持・増圧を行うため の、常閉の減圧バルブ(制御弁)5と、常開の増圧バルブ(制御弁)6とが設け られている。すなわち、各バルブ5,6を閉じると、ブレーキ装置4の液圧が保 持され、増圧バルブ6を閉じて減圧バルブ5を開くと、ブレーキ装置4の液圧が リザーバ7へドレーンされて減圧され、減圧バルブ5を閉じて増圧バルブ6を開 くと、ブレーキ装置4へ液圧が供給されて増圧される構造となっていて、各バル ブ5,6は、図外のアンチスキッドコントローラにより所定の条件に基づいて制 御される。なお、図中8は、リターンコントロールバルブである。
【0032】 次に、図中9はポンプ(液圧供給手段)であって、アンチスキッド制御時に各 バルブ5,6と同様に駆動を開始して液圧を発生するもので、吐出側に脈圧減衰 手段としてのダンパ室10およびオリフィス11が設けられている。なお、図中 9aは、ポンプ9を駆動させるためのモータである。
【0033】 前記メイン流路3のマスタシリンダ1と両バルブ5,6との間の位置には、第 1弁体12が設けられている。すなわち、この第1弁体12は、図2に示してい るように、大径部12aと小径部12bとを有した段付形状に形成され、小径部 12bの先端に半球状の弁部12cが形成されている。そして、通常はスプリン グ13の付勢力で弁部12cが前記メイン流路3を開き、ポンプ9が液圧を発生 すると、この液圧を大径部12aの端面で受けて弁部12cがメイン流路3を閉 じる(図2参照)ように摺動自在に設けられている。そして、この第1弁体12 には、閉弁時にポンプ9の液圧をメイン流路3のマスタシリンダ1側に導くポン プ圧路12dが形成されているとともに、このポンプ圧路12dの途中には、マ スタシリンダ1の圧力がポンプ9側へ伝達されないようにするチェックバルブ1 2eが設けられ、さらに、外周には、シール部材12fが2ケ所に設けられてい る。ちなみに、ポンプ圧路12dは、必ずしも第1弁体12に形成する必要はな く、バルブボディに別個に独立して、オリフィス11の下流と、メイン流路3の マスタシリンダ1側とを連通する回路で構成してもよい。
【0034】 また、第1弁体12に並列に隣接して第2弁体14が設けられている。すなわ ち、この第2弁体14は、前記メイン流路3の第1弁体12より開閉される部位 を迂回してマスタシリンダ1側と増圧バルブ6側とを連通させるように形成され た迂回路3aを開閉すべく、この迂回路3aの途中に形成された孔3b内に、摺 動自在に設けられたもので、通常は、スプリング15の付勢力により迂回路3a を遮断し、一方、一端で受圧するマスタシリンダ1側の液圧が増圧バルブ6側の 液圧よりも高くなると、この液圧差に基づいて開弁方向へ摺動する構造となって いる。なお、前記第2弁体14の図中上部の外周には、少ないストローク量で開 弁するように切欠14aが形成されている一方、前記孔3bの一部には、ポート 3cが形成されている。
【0035】 また、この第2弁体14の開弁時の摺動方向(図中下方向)には、液室16が 形成されている。そして、前記第2弁体14の内部には、迂回路3aのマスタシ リンダ1側と増圧バルブ6側と液室16とを連通する増減圧通路14bが形成さ れ、さらに、この増減圧通路14bには、増圧バルブ6側からマスタシリンダ1 側への作動液の流通のみを許す第1チェックバルブ14cと、液室16側から増 圧バルブ6側への作動液の流通のみを許す第2チェックバルブ14dとが設けら れ、さらに、第2チェックバルブ14dと第2弁体14との間には絞り(絞り手 段)14eが形成されている。なお、増減圧通路14bの内で第2チェックバル ブ14dを開いて液室16から増圧バルブ6側へ作動液が流れる部分が請求の範 囲の緩増圧通路に相当するもので、この通路は、第2弁体14ではなしに、バル ブボディに形成するようにしてもよい。
【0036】 また、前記液室16には、前記第2弁体14の開弁方向の摺動量を所定量に設 定するストローク調整軸17が設けられていて、このストローク調整軸17の突 出量は外部から調整可能となっている。
【0037】 次に、作用について説明する。
【0038】 a)通常ブレーキ時 図1に示すブレーキペダル2を踏むと、マスタシリンダ1でブレーキ圧力が発 生し、この液圧は、メイン流路3から増圧バルブ6を経て、ブレーキ装置4に伝 達されてブレーキ装置4が制動作動を行う。すなわち、通常は、第1弁体12が スプリング13の付勢力によりメイン流路3を開いているため、作動液はこのメ イン流路3を流れる。なお、この場合、第1弁体12のポンプ圧路12dに設け ているチェックバルブ12eにより、マスタシリンダ1側の液圧がポンプ9側へ 伝達されることはない。
【0039】 したがって、この通常ブレーキ時のブレーキ圧力の伝達経路であるメイン流路 3にはオリフィスを設けていないため、圧力伝達がスムーズであり、高い応答性 が得られる。
【0040】 b)アンチスキッド制御時 ブレーキ装置4を制動作動させているときに、図外の車輪がロックしそうな状 態となった時には、アンチスキッド制御を行う。すなわち、各バルブ5,6を作 動させ、減圧・保持・増圧を行ってブレーキ装置4の作動液圧を最適制御し、そ れと同時に、ポンプ9を駆動させて液圧の供給を開始する。なお、バルブ5,6 の作動開始時には、増圧バルブ6を閉じる一方、減圧バルブ5を開いてブレーキ 装置4の液圧を減圧する。
【0041】 そして、ポンプ9で発生した液圧は、ダンパ室10およびオリフィス11を経 て第1弁体12の大径部12a側に供給され、大径部12aと小径部12bとの 受圧面積の差に基づいて第1弁体12が摺動し、図2に示すように弁部12cが メイン流路3を閉じる。この図2は、各バルブ5,6が保持を行っている状態を 示していて、この時、マスタシリンダ1から増圧バルブ6への作動液の通路は、 迂回路3aのみとなる。
【0042】 次に、ブレーキ装置4側の液圧が低下して増圧バルブ12を開いた場合、迂回 路3aのマスタシリンダ1側と増圧バルブ6側とで液圧差が生じることにより、 第2弁体14が図中下方に摺動する。この場合、切欠14aがポート3cに達す るまでの摺動初期においては、第2弁体14が摺動することで液室16の容積が 狭まった分だけ液室16内の作動液が絞り14eを通って増圧バルブ6側に供給 されることになる。したがって、絞り14eにより緩増圧特性が得られる。
【0043】 その後、あるいは、急増圧時には、切欠14aとポート3cとが連通するまで 第2弁体14が速やかに摺動し、これにより、マスタシリンダ1側およびポンプ 9側と増圧バルブ6側とが連通して、作動液が迂回路3aを通ってブレーキ装置 4に供給される。
【0044】 なお、上述のような増圧時や、あるいは、マスタシリンダ1側の液圧が低下し た場合には、チェックバルブ12eが開いてポンプ9側とマスタシリンダ1側と が連通されることになるが、ポンプ9側にはダンパ室10およびオリフィス11 が設けられていて、ポンプ9で発生する脈圧が減衰され、ブレーキペダル2のフ ィーリングが悪化することはない。
【0045】 c)ブレーキ解除時 ブレーキ解除時には、ポンプ9の駆動を停止するとともに、各バルブ5,6の 作動を停止して、減圧バルブ5を閉じ、増圧バルブ6を開く。これにより、第1 弁体12は、大径部12aで液圧を受けなくなるから、メイン流路3を開放した 状態に戻り、ブレーキ装置4に供給されていた作動液は、メイン流路3を通って マスタシリンダ1へ還る。
【0046】 以上のように、第1実施例にあっては、通常ブレーキ時には、液圧の伝達経路 にオリフィスなどの作動液の流れを妨げるものがなく、良好な作動応答性を得る ことができるようにしながら、アンチスキッド制御時には、ポンプ9で発生する 脈圧がダンパ室10およびオリフィス11で減衰されて、フィーリングの悪化を 招くことがないとともに、増圧時には、絞り14eを介して液室14d内の作動 液を増圧バルブ6側に供給するようにして、緩増圧特性を得ることができるとい う特徴を有している。
【0047】 次に、他の実施例について説明するが、これらの実施例を説明するにあたり、 第1実施例と共通の構成には、第1実施例と同じ符号をつけて説明を省略する。 また、作用についても、第1実施例との相違点のみを説明する。
【0048】 (第2実施例) 図3は、第2実施例のアンチロックブレーキ装置の要部を示す拡大断面図であ る。この第2実施例は、第1実施例の変形例であって、請求項1記載の考案の実 施例に相当するものである。
【0049】 すなわち、第2実施例にあっては、図示のように第1弁体12に形成している ポンプ圧路212dが、メイン流路3の増圧バルブ6側に連通されている点で第 1実施例と構成が異なっている。
【0050】 したがって、第2実施例では、アンチスキッド制御を行った際には、図3に示 すように、弁部12cがメイン流路3を閉じ、かつ、ポンプ4側の作動液が増圧 バルブ6側に供給可能となる。そして、ブレーキ装置4側を増圧するために増圧 バルブ6を開いた際には、液室16からの作動液の供給とポンプ9側からの作動 液の供給とが同時になされる。
【0051】 なお、マスタシリンダ1の液圧低下時には、チェックバルブ12eおよび第1 チェックバルブ14cを開いて、ポンプ9側の液圧がポンプ圧路212dおよび 増減圧通路14bを介して供給される。
【0052】 (第3実施例) 図4は第3実施例のアンチロックブレーキ装置を示す全体図、図5は第3実施 例装置の要部を示す拡大断面図である。
【0053】 この第3実施例は、請求項2に記載の考案の実施例であって、図4に示すよう に、第1実施例と同様のメイン流路3の第1弁体12により開閉する部位を迂回 する迂回路3aの途中に、大径部と小径部とからなる段付孔3dを形成し、さら に、この段付孔3dに、マスタシリンダ1側と増圧バルブ6側との液圧差により 摺動するピストン部材20を設けている。なお、このピストン部材20は、スプ リング21により図中上方(マスタシリンダ1側の方向)に付勢されている。
【0054】 図5により前記ピストン部材20について説明すると、このピストン部材20 は、増圧バルブ6側の液圧を受圧する大径部20aと、マスタシリンダ1側の液 圧を受圧する小径部20bとから形成され、外周には、シール部材20c,20 dが設けられている。また、このピストン部材20の軸心部分には、増圧通路2 0eがピストン部材20を貫通して形成され、また、増圧通路20eには、増圧 通路20eにおいてマスタシリンダ1側から増圧バルブ6側への作動液の流れを 禁止し、その逆方向の流れを許す一方弁20fが設けられ、加えて、一方弁20 fには、閉弁状態でも僅かな量の作動液の流れを許す絞り(絞り手段)20gが 形成されている。
【0055】 さらに、前記段付孔3dの底部には、ピストン部材20がスプリング21の付 勢力に抗して図中下方向に所定量摺動したら、前記一方弁20fを強制的に開放 するピン22が設けられている。
【0056】 次に、作用について説明する。
【0057】 a)通常ブレーキ時 前述の第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0058】 b)アンチスキッド制御時 ポンプ9が駆動するのに対応して第1弁体12が、メイン通路3を遮断し、マ スタシリンダ1から増圧バルブ6への作動液の通路は、迂回路3aのみとなる点 は第1実施例と同様である。そして、増圧時および減圧時のいずれの場合も、ダ ンパ室10およびオリフィス11により脈圧が緩衝される点も第1実施例と同様 である。
【0059】 次に、再増圧を行う場合、増圧バルブ6を開くと、マスタシリンダ1およびポ ンプ9側の液圧が迂回路3aを経てブレーキ装置4側に供給される。この増圧の 初期、あるいは、緩やかに増圧を行う時には、マスタシリンダ1側と増圧バルブ 6側との液圧差に基づき、ピストン部材20の増圧通路20eに作動液の流れが 生じ、絞り20gを介して緩やかに液圧が供給される。これにより緩増圧特性が 得られる。
【0060】 また、この液圧差に基づいてピストン部材20が、図5の下方に摺動を開始す る。
【0061】 その後、液圧差によりピストン部材20が段付孔3dの底まで摺動したら、一 方弁20fがピン22で押し上げられて強制的に開かれ、マスタシリンダ1およ びポンプ9の液圧がスムーズに増圧バルブ6側に供給される。
【0062】 c)ブレーキ解除時 ブレーキ解除時は、第1実施例と同様に、第1弁体12がメイン流路3を開い てブレーキ装置4の作動液がマスタシリンダ1へ還る。また、ピストン部材20 は、スプリング21の付勢力で図5の上方に戻る。
【0063】 (第4実施例) 図6は、第4実施例のアンチロックブレーキ装置を示す全体図である。
【0064】 この第4実施例装置は、請求項3に記載の考案の実施例であって、メイン流路 3の途中に、バルブ孔3fが設けられ、このバルブ孔3fには、面流路3を開閉 するための弁体40と、この弁体40を作動させるためのピストン部材41およ びスプリング42,43が直列に設けられている。なお、バルブ孔3fの両端部 には、それぞれスプリング42,43を収納した液室3h,3iが形成されてい る。
【0065】 前記ピストン部材41は、略中央部にバルブ孔3fに形成された大径部3j内 を摺動する大径部41aが形成され、また、軸方向に、前記メイン流路3の一部 を形成するための貫通孔41bと、メイン流路3とポンプ9側とを連通するため のL字孔41cが形成され、さらに、このL字孔41cには、ポンプ9側からメ イン流路3のマスタシリンダ1側への作動液の流通は許すが、その逆方向の流通 は禁止する逆止弁41dが設けられている。
【0066】 前記弁体40は、軸心に貫通孔40aが形成され、さらに、この貫通孔40a は、バルブ孔3fに形成されたポート3gに連通されている。また、弁体40の 図中上部の外周には、切欠40bが形成されている。すなわち、この切欠40b は、弁体40がスプリング42,43の弾発力が釣り合う位置に配置された状態 では、図7に示すように、図中下端部がポート3gに対して連通されていて、メ イン流路3を連通した状態としているが、この状態から図中上方に摺動した状態 では、図8に示すように切欠40bがポート3gに対して離反してメイン流路3 を遮断するようになっている。なお、この作動については後述する。
【0067】 さらに、前記貫通孔40aには、ポート3g側からマスタシリンダ1側への作 動液の流通を許し、その逆方向の流通を禁止する第1チェックバルブ40cと、 ポート3g側から液室3hへの作動液の流通を許し、その逆方向の流通を禁止す る第2チェックバルブ40dとが設けられている。そして、第2チェックバルブ 40dと弁体40との間には、第2チェックバルブ40dの閉弁状態で、作動液 の僅かな量の流通を許す絞り40eが形成されている。ちなみに、前記貫通孔4 0aのうちで液室3hとポート3gとを連通する部分が緩増圧路を構成し、絞り 40eが絞り手段を構成している。なお、この緩増圧路は、弁体40に形成しな くてもよい。
【0068】 また、各液室3i,3hには、それぞれ、ピストン部材41と弁体40の摺動 量を所定量に規制するストローク調整部材44,45が設けられている。
【0069】 次に、作用を説明する。
【0070】 a)通常ブレーキ時 マスタシリンダ1で発生した液圧は、メイン流路3を通ってブレーキ装置4に 伝達されるが、この場合、バルブ孔3fでは、液室3iからピストン部材41の 貫通孔41bを通り、さらに、弁体40の切欠40bからポート3gを通って流 通する。ちなみに、通常(非アンチスキッド制御時)は、スプリング42,43 の釣り合いにより弁体40が、切欠40bとポート3gとが連通する位置に配置 されているので、作動液が上述の経路によりスムーズに流れる。
【0071】 b)アンチスキッド制御時 アンチスキッド制御により図6に示す各バルブ5,6が作動を開始するととも に、ポンプ9が駆動してポンプ圧が発生すると、ピストン部材41が大径部41 aでポンプ圧を受圧し、小径の部分との面積差による受圧力差によって図中上方 に摺動すると、スプリング42,43のバランスが崩れて、弁体40も図中上方 に移動し、これにより、切欠40bは、図7に示すようにポート3gと連通した 状態から、図8に示すようにポート3gから離反した状態となって、メイン流路 3が弁体40により遮断されることになる。この状態は、両バルブ5,6が保持 および減圧作動している間維持される。
【0072】 なお、この状態では、ポンプ9側は、ピストン部材41のL字孔41c,液室 3iおよびメイン流路3を介してマスタシリンダ1と連通されるが、上記各実施 例と同様に、ダンパ室10およびオリフィス11により脈圧緩衝作用が得られ、 フィーリングの悪化を招くことはない。
【0073】 再増圧時には、増圧の初期、あるいは、緩やかに増圧を行う場合にあっては、 まず、マスタシリンダ1側と増圧バルブ6側とで生じている液圧差に基づいてピ ストン部材41が弁体40を押し下げる。
【0074】 この弁体40の下方摺動により液室3hの容積が狭まり、液室3h内の作動液 が、貫通孔40aを通って増圧バルブ6側へ供給され、この時、第2チェックバ ルブ40dの位置に設けられた絞り40eにより絞られることで緩増圧特性を得 ることができる。
【0075】 その後、弁体40の切欠40bがポート3gと連通される位置まで摺動すると メイン流路3が開放され、マスタシリンダ1圧あるいはポンプ圧が増圧バルブ6 へ供給される。
【0076】 c)ブレーキ解除時 ブレーキ解除時には、ポンプ9の駆動停止によりピストン部材41が大径部4 1aで受けていた液圧が無くなるため、ピストン部材41および弁体41は、図 6,7に示す位置に戻り、ブレーキ装置4に供給されていた作動液は、第1チェ ックバルブ40cを開いて、貫通孔41b,液室3iおよびメイン流路3を通っ てマスタシリンダ1へ還る。
【0077】 以上、本考案の実施例を図面により説明したが、具体的な構成はこの実施例に 限られるものではない。
【0078】
【考案の効果】
以上説明したように、各請求項記載の本考案のアンチロックブレーキ装置にあ っては、通常ブレーキ時に作動液が流通する通路をアンチスキッド制御時には遮 断する弁体を設け、アンチスキッド制御時には通常ブレーキ時とは異なる通路で 作動液が流通するようにしたため、液圧供給手段で発生した脈圧を減衰させる脈 圧減衰手段を設けても、この脈圧減衰手段が通常ブレーキ時の作動液の流通を妨 げないようにして、良好なフィーリングと良好なブレーキ応答性とが得られると いう効果が得られる。
【0079】 さらに、請求項1および請求項3記載の装置では、アンチスキッド制御時の再 増圧の際には、マスタシリンダ側と制御弁側との液圧差による(第2)弁体の摺 動に伴って、液室内の作動液が絞り手段を介して制御弁側へ供給されるようにし ているため、上述のように良好なブレーキ応答性を確保したまま緩増圧作用を得 ることができる。
【0080】 また、請求項2記載の装置にあっても、再増圧の際には、作動液がピストン部 材に形成された増圧用通路に設けられた絞り手段を介して制御弁側へ供給される ため、良好なブレーキ応答性を確保したまま緩増圧作用を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のアンチロックブレーキ装置を示す
全体図である。
【図2】第1実施例装置の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図3】第2実施例のアンチロックブレーキ装置の要部
を示す拡大断面図である。
【図4】第3実施例のアンチロックブレーキ装置を示す
全体図である。
【図5】第3実施例装置の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図6】第4実施例のアンチロックブレーキ装置を示す
全体図である。
【図7】第4実施例装置の要部の通常時の状態を示す拡
大断面図である。
【図8】第4実施例装置の要部の増圧時の状態を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ブレーキペダル 3 メイン流路(作動液流路) 4 ブレーキ装置 5 減圧バルブ(制御弁) 6 増圧バルブ(制御弁) 9 ポンプ(液圧供給手段) 10 ダンパ室(脈圧減衰手段) 11 オリフィス(脈圧減衰手段) 12 第1弁体 14 第2弁体 14b 増減圧通路(緩増圧通路) 14e 絞り 16 液室 20 ピストン部材 20e 増圧通路 20f 一方弁 20g 絞り(絞り手段) 3h 液室 40 弁体 40a 貫通孔(緩増圧通路) 41 ピストン部材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの操作によりブレーキ圧
    力を発生するマスタシリンダと、 このマスタシリンダの発生圧力により制動作動を行うブ
    レーキ装置と、 このブレーキ装置側の液圧の減圧・保持・増圧を行うべ
    く所定の条件に基づいて開閉する制御弁と、 この制御弁作動時に、液圧を発生して制御弁側へ脈圧減
    衰手段を介して供給する液圧供給手段と、 前記マスタシリンダと制御弁との間で作動液を移動させ
    る作動液流路の途中に設けられ、通常は前記作動液流路
    を開き、液圧供給手段が液圧を発生するのに対応して前
    記作動液流路を閉じる第1弁体と、 この第1弁体の閉作動時に、制御弁側の作動液圧よりも
    マスタシリンダ側の作動液圧の方が高い場合に、両者の
    液圧差により摺動して、前記第1弁体による閉鎖部位を
    迂回してマスタシリンダ側と制御弁側とを連通させる第
    2弁体と、 この第2弁体が上記マスタシリンダ側と制御弁側とを連
    通させる方向に摺動する際に容積が狭められる液室と、 この液室と制御弁側とを連通して形成され、途中に絞り
    手段が設けられた緩増圧通路と、 を備えていることを特徴とするアンチロックブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルの操作によりブレーキ圧
    力を発生するマスタシリンダと、 このマスタシリンダの発生圧力により制動作動を行うブ
    レーキ装置と、 このブレーキ装置側の液圧の減圧・保持・増圧を行うべ
    く所定の条件に基づいて開閉する制御弁と、 この制御弁作動時に、液圧を発生して制御弁側へ脈圧減
    衰手段を介して供給する液圧供給手段と、 前記マスタシリンダと制御弁との間で作動液を移動させ
    る作動液流路の途中に設けられ、通常は前記作動液流路
    を開き、液圧供給手段が液圧を発生するのに対応して前
    記作動液流路を閉じる弁体と、 この弁体と並列に設けられ、前記制御弁側よりもマスタ
    シリンダ側の作動液圧の方が高い場合に、その液圧差に
    より摺動するピストン部材と、 このピストン部材に形成され、前記弁体による閉鎖部位
    を迂回してマスタシリンダ側と制御弁側とを連通する増
    圧通路と、 この増圧通路に設けられ、通常、マスタシリンダ側から
    制御弁側への作動液の流通を禁止する一方、その逆の流
    通を許し、さらに、ピストン部材がマスタシリンダ側か
    ら制御弁側へ所定以上摺動したら作動液の流通禁止を解
    除して増圧通路を開放する作動を行う一方弁と、 前記増圧通路中に一方弁と並設され、一方弁の閉弁状態
    において作動液の流れを僅かだけ許す絞り手段と、 を備えていることを特徴とするアンチロックブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダルの操作によりブレーキ圧
    力を発生するマスタシリンダと、 このマスタシリンダの発生圧力により制動作動を行うブ
    レーキ装置と、 このブレーキ装置側の液圧の減圧・保持・増圧を行うべ
    く所定の条件に基づいて開閉する制御弁と、 この制御弁作動時に、液圧を発生して制御弁側へ脈圧減
    衰手段を介して供給する液圧供給手段と、 前記マスタシリンダと制御弁との間で作動液を移動させ
    る作動液流路の途中に設けられ、通常は前記作動液流路
    を開いている弁体と、 この弁体に隣接され、液圧供給手段の発生液圧により摺
    動して前記弁体を閉作動させる一方、前記弁体の閉作動
    時に、制御弁側の作動液圧よりもマスタシリンダ側の作
    動液圧の方が高い場合に、両者の液圧差により摺動し
    て、前記弁体を開作動させるピストン部材と、 前記弁体が作動液流路開方向に液圧差により摺動する際
    に容積が狭められる液室と、 この液室と制御弁側とを連通して形成され、途中に絞り
    手段が設けられた緩増圧通路と、 を備えていることを特徴とするアンチロックブレーキ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8342782B2 (en) 2007-12-07 2013-01-01 Hitachi Koki Co., Ltd. Drilling tool with dust collector

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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