JP2545413Y2 - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ装置

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JP2545413Y2
JP2545413Y2 JP5937891U JP5937891U JP2545413Y2 JP 2545413 Y2 JP2545413 Y2 JP 2545413Y2 JP 5937891 U JP5937891 U JP 5937891U JP 5937891 U JP5937891 U JP 5937891U JP 2545413 Y2 JP2545413 Y2 JP 2545413Y2
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伸弘 玉井
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等に用いられるア
ンチロックブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるアンチロックブレーキ装置
としては、例えば実開昭61−3059号公報に記載さ
れたものが知られている。
【0003】このものにおいては、マスターシリンダに
発生したブレーキ液圧をブレーキ(ホイール)シリンダ
に導く主液通路の途中に、マスターシリンダと連通させ
てホイールシリンダ液圧の昇圧を許容する昇圧許容状態
と、ホイールシリンダをリザーバに連通させてホイール
シリンダ液圧の下降を許容する降圧許容状態にとに切換
えが可能な電磁制御弁が設けられている。そしてこの電
磁制御弁の上流側には固定オリフィスが設けられ、アン
チロック制御時における過剰な圧力変化を防止して、き
め細かく制御せんとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のものにあっては、固定オリフィスを用いているこ
とから、次のような問題がある。
【0005】すなわち、オリフィスを設けるのは、上述
のように過剰な圧力変化を防止するためであるが、これ
はアンチロック制御時には有効であるが、反面、アンチ
ロック制御を行っていない通常ブレーキ時にあっては、
流通抵抗として作用するため、絞り過ぎるとブレーキの
利き遅れが生ずることになる。このような相反する条件
を満たすことは容易ではなく、いずれかの要求をある程
度犠牲として妥協せざるを得なかったのである。
【0006】本考案の目的は、かかる従来の問題を解消
し、通常ブレーキ時の利き遅れが生ずることなく、アン
チロック制御時のきめ細かい増圧制御を可能とするアン
チロックブレーキ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案はブレーキ液圧を発生させるマスターシリン
ダと、ブレーキを作動させるホイールシリンダと、マス
ターシリンダに発生したブレーキ液圧をホイールシリン
ダに導く主液通路と、該主液通路の途中に設けられ、主
液通路を開閉制御する第1制御弁と、前記ホイールシリ
ンダとリザーバとを連通する減圧通路と、該減圧通路の
途中に設けられ、減圧通路を開閉制御する第2制御弁
と、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げ、前記主液
通路のマスターシリンダと第1制御弁との間に供給する
ポンプと、前記第1制御弁をバイパスする通路に設けら
れ、ホイールシリンダ側からマスターシリンダ側へのブ
レーキ液の流動は許容するが、逆方向の流動は阻止する
リターンチェックバルブとを含むアンチロックブレーキ
装置において、前記リターンチェックバルブの前後の圧
力差に応動する差圧応動部材と、前記主液通路の途中に
設けられ、前記差圧応動部材により駆動されて、主液通
路の通路面積を変える面積可変部材とを設けたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、アンチロック非制御時にあっ
ては、第1制御弁は開状態で、かつ、チェックバルブ前
後の圧力差が生じていないので、面積可変部材は最大通
路面積状態にある。この状態でブレーキ動作が行われる
とマスターシリンダに発生したブレーキ液圧は速やかに
ホイールシリンダに導かれる。
【0009】アンチロック制御が開始され第1制御弁が
閉状態となった後、ホイールシリンダの液圧が減圧され
ると、リターンチェックバルブ前後に圧力差が生じ、差
圧応動部材が差圧に応じて移動する。すると、面積可変
部材が駆動され通路面積を減少させる。
【0010】そして、この状態で増圧信号が入力され第
1制御弁が開状態となるが、主液通路の通路面積が既に
減少されているので、ホイールシリンダの圧力変化がき
め細かく制御される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添附図面を参照しつ
つ説明する。
【0012】図1に本考案にかかるアンチロックブレー
キ装置の概略構成を示す。
【0013】1はブレーキペダルの踏込みに応じてブレ
ーキ液圧を発生させるマスターシリンダ、2は車輪の回
転を抑制するブレーキを作動させるホイールシリンダ、
3はマスターシリンダ1に発生したブレーキ液圧をホイ
ールシリンダ2に導く主液通路、4は主液通路3のホイ
ールシリンダ2寄り3Aから分岐されリザーバ5に連通
された減圧通路である。6は、主液通路3に介在され第
1制御弁としての常開のインレットソレノイドバルブ、
7は減圧通路に介在され第2制御弁としての常閉のアウ
トレットソレノイドバルブである。
【0014】そして、8はリザーバ5からインレットチ
ェックバルブ9を介してブレーキ液を汲み上げ、主液通
路3のマスターシリンダ1とインレットソレノイドバル
ブ6との間にアウトレットチェックバルブ10を介して
戻すポンプである。なお、11はブレーキ解除時ホイー
ルシリンダ2のブレーキ液圧を速やかに戻すためインレ
ットソレノイドバルブ6をバイパスするバイパス通路1
2に設けられたリターンチェックバルブである。
【0015】そして、13はリターンチェックバルブ1
1の前後の圧力差に応動する差圧応動部材であり、主液
通路3の途中でインレットソレノイドバルブ6の下流に
設けられ、主液通路3の通路面積を変える面積可変部材
14を駆動する。なお、15は減圧通路4に設けられた
固定オリフィス、16はフィルタである。
【0016】次に、上述したリターンチェックバルブ1
1、差圧応動部材13および面積可変部材14の具体的
構成例の詳細を図2に基づき説明する。
【0017】図2において、20は上述のインレット,
アウトレットのソレノイドバルブ6,7やリザーバ5や
ポンプ8等が組込まれるアクチュエータブロックであ
り、左右20A,20Bに分割形成されている。そし
て、本実施例においては、左右のアクチュエータブロッ
ク20A,20Bにまたがって形成されたシリンダ空間
21にピストン30が移動可能に嵌装されている。シリ
ンダ空間21の一端頂部には突状空間21Aが連続して
形成され、その先端に主液通路3のホイールシリンダ2
寄り通路3Aが、その側方にアウトレットソレノイドバ
ルブ7に連通する減圧通路4が、それぞれ開口形成され
ている。さらに、シリンダ空間21の一端側部にはイン
レットソレノイドバルブ6に連通する主液通路3が、他
端頂部にはマスターシリンダ1に連通するバイパス通路
12が、それぞれ開口形成されている。
【0018】また、ピストン30にはその中心部に段付
貫通孔30Aが形成され、その大径部側に前述のチェッ
クバルブ11が内蔵されている。すなわち、11Aは中
心部に連通孔が形成されたバルブシート部材、11Bは
ボール弁体、11Cはセットスプリング、および11D
は中心部に連通孔が形成されセットスプリング11Cの
一端を支持するスプリングリテーナである。
【0019】一方、ピストン30の一端は、その肩部が
小径に加工されて小径肩部30Bとされ、その外周に環
状通路30Cが形成される。そして、この小径肩部30
Bは上述の突状空間21Aの内径よりも大径に加工さ
れ、貫通孔30Aと環状通路30Cとを連通する絞り通
路30Dが形成されている。さらに、突状空間21内に
は圧縮スプリング32が設けられ、ピストン30の頂部
がシリンダ空間21の頂壁21Bと所定距離離間し、所
定の通路面積を確保するよう付勢している。
【0020】しかして、ホイールシリンダ寄り通路3A
とマスターシリンダ1側バイパス通路12に連通するシ
リンダ空間21内に設けられたピストン30,スプリン
グ32でもって差圧応動部材13が構成され、また、シ
リンダ空間21の頂壁21B,ピストン30の小径肩部
30Bおよび絞り通路30Dでもって面積可変部材14
が構成される。
【0021】上記構成になる本実施例において、アンチ
ロック制御が行なわれない通常ブレーキ状態時にあって
は、両ソレノイドバルブ6および7への通電が行なわれ
ず、インレットソレノイドバルブ6は開、アウトレット
ソレノイドバルブ7は閉状態にある。そして、差圧応動
部材13は、リターンチェックバルブ11前後に差圧が
なくピストン30がスプリング32に付勢されているの
で、ピストン30の頂部とシリンダ空間21の頂壁21
Bとの間が大きく離間した状態にあり、環状通路30C
をも含み主液通路3と同様の通路面積が確保されてい
る。
【0022】ここで、ブレーキ動作が行なわれると、マ
スターシリンダ1に発生したブレーキ液圧は、開状態に
あるインレットソレノイドバルブ6、および図2に示す
最大通路面積状態にある面積可変部材14を介在させた
状態の主液通路3を介してホイールシリンダ2に及ぼさ
れる。
【0023】この図2に示す通常ブレーキ時に、アンチ
ロック制御が作動し始めると、インレットソレノイドバ
ルブ6は通電され、マスターシリンダ1とホイールシリ
ンダ2との連通が遮断される。
【0024】次に、ホイールシリンダ2を減圧すべく、
アウトレットソレノイドバルブ7が通電されると、ホイ
ールシリンダ2の液圧が減圧通路4を介してリザーバ5
に抜かれる。すると、図2に示す状態にある差圧応動部
材13のピストン30の頂面に作用している圧力が低下
することから、マスターシリンダ1側との差圧により、
図3に示すように、ピストン30は移動しスプリング3
2の付勢力と釣合う位置で停止する。この差圧がきわめ
て大きいときは、小径肩部30Bがシリンダ空間21の
頂壁21Bに当接し、絞り通路30D以外の連通が無く
なる。
【0025】そして、上述のホイールシリンダ2の液圧
の減圧の制御状態、あるいは保持制御状態の後、再度、
増圧制御状態になると、インレットソレノイドバルブ6
の通電が停止され、主液通路3からブレーキ液圧が及ぼ
される。すると、この場合はピストン30が差圧により
移動した位置にあり、図3に示すように、主液通路3は
主に絞り通路30Cを介して連通されており、ホイール
シリンダ2が急激に増圧されることがない。
【0026】なお、この状態でブレーキ動作が解除され
ると、マスターシリンダ1のブレーキ液圧が無くなり差
圧応動部材13はそのピストン30がスプリング32に
より初期位置に戻され、かつホイールシリンダ2からは
リターンチェックバルブ11のボール弁体11Bを開け
てブレーキ液圧がマスターシリンダ1に戻されることに
なる。
【0027】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、マスターシリンダ側液圧とホイールシリンダ
側液圧との差圧に応じて、主液通路の有効通路面積が変
わるようにしたので、通常ブレーキ時の利き遅れがなく
アンチロック制御時のきめ細かい増圧制御を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるアンチロックブレーキ装置の一
実施例を示す概略構成図である。
【図2】本考案の要部の一実施例を示す縦断面図であ
り、通常ブレーキ時を示す。
【図3】本考案の要部の一実施例を示す縦断面図であ
り、アンチロック制御時を示す。
【符号の説明】
1 マスターシリンダ 2 ホイールシリンダ 3 主液通路 6 インレットソレノイドバルブ(第1制御弁) 7 アウトレットソレノイドバルブ(第2制御弁) 11 リターンチェックバルブ 13 差圧応動部材 14 面積可変部材 30 ピストン 30D 絞り通路 32 スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ液圧を発生させるマスターシリ
    ンダと、ブレーキを作動させるホイールシリンダと、マ
    スターシリンダに発生したブレーキ液圧をホイールシリ
    ンダに導く主液通路と、 該主液通路の途中に設けられ、主液通路を開閉制御する
    第1制御弁と、 前記ホイールシリンダとリザーバとを連通する減圧通路
    と、 該減圧通路の途中に設けられ、減圧通路を開閉制御する
    第2制御弁と、 前記リザーバからブレーキ液を汲み上げ、前記主液通路
    のマスターシリンダと第1制御弁との間に供給するポン
    プと、 前記第1制御弁をバイパスする通路に設けられ、ホイー
    ルシリンダ側からマスターシリンダ側へのブレーキ液の
    流動は許容するが、逆方向の流動は阻止するリターンチ
    ェックバルブとを含むアンチロックブレーキ装置におい
    て、 前記リターンチェックバルブの前後の圧力差に応動する
    差圧応動部材と、 前記主液通路の途中に設けられ、前記差圧応動部材によ
    り駆動されて、主液通路の通路面積を変える面積可変部
    材とを設けたことを特徴とするアンチロックブレーキ装
    置。
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JPH0512344U JPH0512344U (ja) 1993-02-19
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JPS48113763U (ja) * 1972-03-29 1973-12-26
JPS6365279A (ja) * 1986-09-05 1988-03-23 吉本 良平 高湿度型冷蔵庫
JPH0327587U (ja) * 1990-06-27 1991-03-19

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