JPH06322409A - 通電粉末圧延による板の製造方法及び装置 - Google Patents

通電粉末圧延による板の製造方法及び装置

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JPH06322409A
JPH06322409A JP13241893A JP13241893A JPH06322409A JP H06322409 A JPH06322409 A JP H06322409A JP 13241893 A JP13241893 A JP 13241893A JP 13241893 A JP13241893 A JP 13241893A JP H06322409 A JPH06322409 A JP H06322409A
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JP
Japan
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rolling
powder
rolling mill
plate
roll
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JP13241893A
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Tamashiro Oosawa
瑞城 大澤
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性を向上する。 【構成】 密閉容器9内に、粉末供給装置1によって供
給された粉末2を成形する一対の圧延ロール3を備えた
第1圧延機4を設置する。第1圧延機4の下流に、第1
圧延機4で成形された圧粉成形体5を圧延する一対の圧
延ロール6を備えた第2圧延機7を設置する。圧延ロー
ル3と圧延ロール6との間に通電回路15を設ける。通
電回路15により、圧粉成形体5に長手方向に亘り通電
し、圧粉成形体5をジュール発熱によって高温に加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属粉末あるいは複合粉
末等の導電性を有する粉末を加熱圧延して板を製造する
ようにした通電粉末圧延による板の製造方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の粉末圧延による板の一般的な製造
方法としては、図2に概略を示す如く、粉末供給装置a
により上下一対の圧延ロールb間に粉末cを供給し圧延
して圧粉成形体dとし、この圧粉成形体dを加熱炉eで
焼結させた後、更に、別の圧延ロールf間で圧延して板
gを製造するようにしたものがある。hは巻取機を示
す。
【0003】上記板の製造方法の場合は、圧粉と加熱と
を同時に処理するものではないが、圧粉と加熱とを同時
に処理する方法として、近年、図3に一例を示す如く、
左右一対の圧延ロールi間に電圧を印加して圧粉に通電
して発熱させ、焼結して板gを製造するようにする通電
加熱式粉末圧延方法が提案されている。すなわち、平行
に配置した左右一対の圧延ロールi間の上部にホッパj
を設置し、且つ上記圧延ロールi間に通電回路kを設
け、上記ホッパj内に投入された粉末cを、圧延ロール
iの回転でロールギャップに引き込んで通電加熱しなが
らジュール発熱で焼結させ、連続的に板gを製造するよ
うにしたものである(特開平2−115302号)。な
お、lは電源装置を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記通電加
熱式粉末圧延装置の場合、次の如き問題がある。 圧延ロールi間に挟まれた板gとなる圧粉成形体は、
厚さが薄くて電気抵抗が小さいので、高温に発熱させる
ためには大電流が必要となる。 圧粉成形体は通電時間、すなわち、圧延ロールiで圧
延されている時間を長くしないと高温が得られないの
で、圧延ロールiの周速度を遅くする必要があるが、そ
のために、生産性が悪化してしまう。 発熱した成形体と圧延ロールiとの接触時間が長い
と、ロール表面で成形体が冷却されてしまうため、熱効
率が悪い。
【0005】そこで、本発明は、圧粉成形体の電気抵抗
が厚さ方向よりも長さ方向の方が大きいことに着目し、
成形体を小電流にて効率よく発熱させて板の生産性を高
めることができるような通電粉末圧延による板の製造方
法及び装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、導電性を有する粉末を上流側に配置した
一対の圧延ロール間で圧粉成形した後、この圧粉成形体
を下流側に配置した一対の圧延ロール間で圧延すると
き、上記上流側の圧延ロールと下流側の圧延ロール間に
電圧を印加して上記圧粉成形体に通電して発熱させ、加
熱された圧粉成形体を下流側の圧延ロール間で圧延し板
を製造することを特徴とする通電粉末圧延による板の製
造方法とする。
【0007】又、導電性を有する粉末を圧粉成形するた
めの一対の圧延ロールを備えた上流側の第1圧延機と、
該第1圧延機にて圧粉成形した圧粉成形体を圧延するた
めの一対の圧延ロールを備えた下流側の第2圧延機とを
所要の間隔を隔てて設置し、且つ上記第1圧延機の圧延
ロールと第2圧延機の圧延ロールとの間に、電圧を印加
して上記圧粉成形体を通電加熱するための通電回路を設
けた構成とする。
【0008】更に、粉末、第1圧延機、第2圧延機を密
閉容器内に収容し、且つ該密閉容器に、減圧装置あるい
は非酸化性ガス充填装置を装備させた構成としたり、第
1圧延機に圧延力調整装置を具備させ、第2圧延機に板
厚調整装置を具備させた構成とするとよい。
【0009】
【作用】上流側の第1圧延機の圧延ロール間に粉末が供
給されることにより圧粉成形体が成形され、更にこの成
形体が下流側の第2圧延機の圧延ロール間にて圧延され
ることにより板となる。この際、上記第1圧延機の圧延
ロールと第2圧延機の圧延ロール間に位置する圧粉成形
体に、通電回路により通電すると、ジュール発熱して高
温に加熱させられるので、高密度の板が効率よく得られ
ることになる。
【0010】又、上記の運転を減圧雰囲気下あるいは非
酸化性ガス雰囲気下の容器内で行うと、板の酸化が防止
されて製品品質を向上できることになる。
【0011】更に、圧延力調整装置、板厚調整装置によ
り、粉末特性やロール表面の状態を考慮して圧延力、板
厚が一定となるように調整すると、長手方向に均質な板
が得られることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は本発明の通電粉末圧延による板の製
造装置の一実施例を示すもので、粉末供給装置1によっ
て供給される導電性を有する粉末2を左右一対の圧延ロ
ール3間で圧延成形して圧粉成形体5とするようにした
第1圧延機4と、該第1圧延機4にて成形された圧粉成
形体5を上下一対の圧延ロール6間で圧延する第2圧延
機7とを、減圧装置8を具備した密閉容器9内に所要の
間隔を隔てて上下流に設置し、且つ上記第1圧延機4の
一方の圧延ロール3の軸に、電源装置10からの電線1
1を集電子12を介し接続すると共に、第2圧延機7の
一方の圧延ロール6の軸に、電源装置10からの電線1
3を集電子14を介し接続して、上記圧延ロール3,6
間に圧粉成形体5を通電加熱するための通電回路15を
構成し、更に、上記密閉容器9内に、第2圧延機7で圧
延された板16を巻き取るための巻取機17を設置す
る。
【0014】又、上記第1圧延機4には、油圧源18か
ら送られる圧油によって伸縮作動する油圧シリンダ19
を、圧延ロール3間の圧延力調整装置として装備させ、
一方、上記第2圧延機7には、油圧源18から送られる
圧油によって伸縮作動する油圧シリンダ20を、圧延ロ
ール6間の板厚調整装置として装備させ、更に、上記第
1圧延機4と第2圧延機7との間に、湾曲形成した絶縁
材製の案内板21を配置する。
【0015】なお、上記粉末供給装置1は、投入された
粉末2を受け入れるホッパ22と、圧延ロール3への粉
末2の接触長さを調整できるようにホッパ22の下端部
に設けた可動仕切板23と、モータ24の駆動によって
粉末2を圧延ロール3間に強制的に供給するようにホッ
パ22内に内蔵させたスクリュー25とからなる構成と
してある。
【0016】粉末2から板16を製造する場合は、密閉
容器9内を減圧装置8により減圧した雰囲気下におい
て、粉末供給装置1により第1圧延機4の圧延ロール3
間に粉末供給し、圧延ロール3間にて圧粉することによ
り圧粉成形体5を成形し、更に、該圧粉成形体5を案内
板21に沿わせて第2圧延機7に導き、圧延ロール6間
に咬み込ませるようにするが、この際、第1圧延機4の
一方の圧延ロール3と第2圧延機7の一方の圧延ロール
6との間に、通電回路15によって電圧を印加する。こ
れにより、圧粉成形体5は通電されるためジュール発熱
により加熱されることになり、加熱された圧粉成形体5
が圧延ロール6間にて効果的に圧縮圧延され、高密度の
板16となって巻取機17にて巻き取られる。
【0017】上記において、圧粉成形体5の電気抵抗
は、厚さ方向よりも長さ方向の方が大きいので、圧延ロ
ール3,6間で通電すると、小電流で発熱させて高温を
得ることができる。したがって、圧粉成形体5は圧延ロ
ール3,6間を移動する時間で充分に発熱されるため、
各圧延機4,7のロール周速度を速くでき、これにより
ロール表面からの冷却熱量も小さくなることから生産性
を向上することができる。更に、上記圧粉成形体5は、
減圧装置8により減圧雰囲気下で加熱圧延されることか
ら、製造された板16が酸化してしまうこともなく、高
品質となる。なお、上記圧粉成形体5の加熱温度は、圧
粉成形体5の電気抵抗や印加電流、ロール周速度等の諸
条件の選定により設定することができる。
【0018】又、上記において、粉末2は粉末供給装置
1により圧延ロール3間に強制的に押し込まれるため、
粉末2の流動性を一定にできて圧延条件を安定化させる
ことができ、更に、第1圧延機4では、圧延力調整装置
としての油圧シリンダ19により、粉末2の特性やロー
ル表面の状態に応じて圧延力を一定として圧粉すること
ができ、第2圧延機7では、板厚調整装置としての油圧
シリンダ20により、板厚を一定として圧延することが
できる。したがって、長手方向に亘り均質な板16を得
ることができる。
【0019】なお、上記実施例では、密閉容器9内を減
圧装置8により減圧した減圧雰囲気下として運転を行う
ようにした場合を示したが、上記減圧装置8に代えて、
たとえば、図1において二点鎖線で示す如く非酸化性ガ
ス充填装置26を設置して、非酸化性ガス雰囲気下で運
転を行うようにしてもよいこと、又、密閉容器9を用い
ない大気雰囲気下での運転も可能であること、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、次の
如き優れた効果を発揮する。 圧粉成形体を長手方向に通電して加熱するようにした
ので、小電流で高温を得ることができ、これにより通電
回路を安価にすることができる。 第1圧延機から第2圧延機に達するまでの間に圧粉成
形体を充分に発熱させることができるので、ロール周速
度を速くでき、生産性を向上することができる。 加熱された圧粉成形体を圧延するので、高密度の板を
得ることができる。 減圧装置による減圧雰囲気下、あるいは、非酸化性ガ
ス充填装置による非酸化性ガス雰囲気下とした密閉容器
内で運転を行うことにより、板の酸化を防止することが
できて製品品質を向上することができる。 第1圧延機に圧延力調整装置を、又、第2圧延機に板
厚調整装置を具備させることにより、長手方向に亘り均
質で安定した板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通電粉末圧延による板の製造装置の一
実施例を示す概要図である。
【図2】従来の粉末圧延による板の製造方法の一例を示
す概略図である。
【図3】従来の通電加熱式粉末圧延装置の一例を示す概
略図である。
【符号の説明】 2 粉末 3 圧延ロール 4 第1圧延機 5 圧粉成形体 6 圧延ロール 7 第2圧延機 8 減圧装置 9 密閉容器 15 通電回路 16 板 19 油圧シリンダ(圧延力調整装置) 20 油圧シリンダ(板厚調整装置) 26 非酸化性ガス充填装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する粉末を上流側に配置した
    一対の圧延ロール間で圧粉成形した後、この圧粉成形体
    を下流側に配置した一対の圧延ロール間で圧延すると
    き、上記上流側の圧延ロールと下流側の圧延ロール間に
    電圧を印加して上記圧粉成形体に通電して発熱させ、加
    熱された圧粉成形体を下流側の圧延ロール間で圧延し板
    を製造することを特徴とする通電粉末圧延による板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 導電性を有する粉末を圧粉成形するため
    の一対の圧延ロールを備えた上流側の第1圧延機と、該
    第1圧延機にて圧粉成形した圧粉成形体を圧延するため
    の一対の圧延ロールを備えた下流側の第2圧延機とを所
    要の間隔を隔てて設置し、且つ上記第1圧延機の圧延ロ
    ールと第2圧延機の圧延ロールとの間に、電圧を印加し
    て上記圧粉成形体を通電加熱するための通電回路を設け
    た構成を有することを特徴とする通電粉末圧延による板
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 粉末、第1圧延機、第2圧延機を密閉容
    器内に収容し、且つ該密閉容器に、減圧装置あるいは非
    酸化性ガス充填装置を装備させた請求項2記載の通電粉
    末圧延による板の製造装置。
  4. 【請求項4】 第1圧延機に圧延力調整装置を具備さ
    せ、第2圧延機に板厚調整装置を具備させた請求項2又
    は3記載の通電粉末圧延による板の製造装置。
JP13241893A 1993-05-12 1993-05-12 通電粉末圧延による板の製造方法及び装置 Pending JPH06322409A (ja)

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