JPH06321424A - 糸条巻取方法、および糸条巻取機 - Google Patents

糸条巻取方法、および糸条巻取機

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JPH06321424A
JPH06321424A JP13657293A JP13657293A JPH06321424A JP H06321424 A JPH06321424 A JP H06321424A JP 13657293 A JP13657293 A JP 13657293A JP 13657293 A JP13657293 A JP 13657293A JP H06321424 A JPH06321424 A JP H06321424A
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yarn
winding
tube
guide
spindle
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Taku Iwade
卓 岩出
Yoshiaki Migaki
善朗 三垣
Jun Takagi
順 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸捕捉用溝が形成されていないチューブを使
用して糸条の捕捉、バンチ巻き、テール巻きを確実に行
なうことができると共に、バンチ巻き部から出ている糸
条長さが短いパッケージを得られるようにすることであ
る。 【構成】 接圧用ローラ7の上流側に走行糸条をバンチ
巻き位置に案内する糸支持ガイド24が、空チューブ7
0の下流側に糸条を糸捕捉部に案内する糸探り用ガイド
29、または糸掛け用ガイド33が設けられていると共
に、前記接圧用ローラ7とスピンドル4に緊締された空
チューブ70によって形成される凹部(A)に向って移
動し、満巻チューブ71等に向って走行している糸条8
0をスピンドル4に緊締された空チューブ70の端面同
士等が当接する糸捕捉部(B)に糸条を案内するための
糸巻付け用ガイド37が設けられた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はいかなる材質の糸条巻取
用チューブに対しても糸条の巻付け、バンチ巻き、テー
ル巻きを行なうことができる糸条巻取方法、および糸条
巻取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紡糸機より紡出された合成繊維
糸条は、例えば、特開昭62−280172号公報に記
載されているようなターレット型の巻取機によって巻取
られている。
【0003】上述のターレット型の巻取機は、複数本の
スピンドルを回転自在に装着し、機枠に回動自在に装着
されたターレット部材と、スピンドルの上方に設置され
たトラバース機構と、スピンドルに緊締されたチュー
ブ、あるいはチューブ上に巻取られた糸条に当接して所
定の面圧を付与する接圧用ローラと、トラバース機構、
あるいは接圧用ローラの上方に設けられた上部糸条切替
え機構と、糸条を満巻チューブから空チューブに切替え
る時に糸道を規制するため満巻チューブと空チューブの
間に位置するように設けられた下部糸条切替え機構と、
巻取開始時に糸条を空チューブに巻付ける時に糸道を規
制するため下部糸条切替え機構の下方に設けられた糸掛
け機構と、糸条を空チューブに巻付けるために空チュー
ブと下部糸条切替え機構、あるいは空チューブと糸掛け
機構の間に移動するように設けられた糸巻付け機構とに
より構成されている。
【0004】上述の上部糸条切替え機構は、トラバース
ガイドの綾振り方向と直交する水平方向に移動してトラ
バースガイドから糸条を押出す糸外しガイドと、トラバ
ースガイドから外された糸条をチューブ端部に移動さ
せ、糸条をバンチ巻き位置、およびテール巻き位置に案
内する糸寄せガイドと、バンチ巻き、およびテール巻き
を形成する間糸条を支持しておく糸支持ガイドとにより
構成されており、下部糸条切替え機構は、糸条切替え操
作時に満巻チューブと空チューブの間に移動し、糸条を
満巻チューブの糸巻取層におけるバンチ巻き位置に向っ
て走行させる第2糸道規制ガイドと、該第2糸道規制ガ
イドを待機位置と動作位置に回動させるアームにより構
成されている。
【0005】また、糸掛け機構は、糸寄せガイドによっ
て案内され、サクションガン(図示せず)に吸引されて
いる糸条を空チューブに形成された糸捕捉用溝の垂直線
上を走行するように案内するための第1糸道規制ガイド
と、該第1糸道規制ガイドを待機位置と動作位置に回動
させるアームにより構成されており、糸条巻付け機構
は、糸寄せガイドと第1糸道規制ガイトの間、あるいは
糸寄せガイドと第2糸道規制ガイドの間を走行している
糸条を空チューブの周面に接触させ、該糸条を空チュー
ブの軸心長手方向に移動させて糸捕捉用溝に係合させる
巻付け用ガイドと、該巻付け用ガイドを待機位置と動作
位置に回動させるアームにより構成されている。
【0006】上述の第2糸道規制ガイドを設置せず、満
巻チューブ、または空チューブが緊締されたスピンドル
を夫々軸心長手方向に移動できるように構成せしめ、上
部糸条切替え機構の第1糸道規制ガイドによって糸条が
空チューブの糸捕捉用溝、および満巻チューブの糸巻層
部におけるバンチ巻き位置に向って走行するようにして
満巻チューブから空チューブへの糸条の切替え操作を行
なう方法がある。この様なターレット型の巻取機は、例
えば、特公昭57−36233号公報に記載されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような前者のタ
ーレット型の巻取機によって糸条を巻取る場合は、図3
3、図34に示すような端部に断面V字状の導入部72
aと断面が細溝状の捕捉部72bからなる糸捕捉用溝7
3が形成された紙管71が使用されている。
【0008】上述の捕捉部72bは捕捉された糸条が抜
け出さないようにするため、図35に示すように紙管7
1の外周部を押し潰して細溝状の捕捉部72bを密着さ
せている。
【0009】この様な紙管71を使用して糸条の巻取を
開始する場合は、紡糸機(図示せず)から紡出された複
数本の糸条をサクションガン(図示せず)によって吸引
し、上部糸条切替え機構の糸外しガイドが突出される
と、各糸条を糸掛け機構の第1糸道規制ガイドに夫々通
して該第1糸道規制ガイドを糸条巻付け操作位置に移動
させる。すると、上部糸条切替え機構の糸寄せガイドが
空チューブの端部に向って移動し、各糸条が糸寄せガイ
ドによって各空チューブにおけるバンチ巻き位置の垂直
線上に搬送される。
【0010】次いで、糸条巻付け機構の巻付け用ガイド
が糸条の走行位置に向って移動して糸寄せガイドと糸掛
け機構の第1糸道規制ガイドによって案内されて走行し
ている糸条が空チューブに当接されると、該巻付け用ガ
イドが空チューブの軸心長手方向に移動されることによ
って各糸条が各空チューブの糸捕捉用溝に食い込んで捕
捉される。すると、糸条の走行方向が瞬時に反対方向に
なり、サクションガン(図示せず)によって糸条を吸引
する力と空チューブによって巻取られる力が糸条を引張
る方向に作用して糸条が切断され、接圧ローラから送ら
れる糸条が空チューブの糸捕捉用溝部に巻付けられる。
そして、糸条が糸寄せガイドによって空チューブのバン
チ巻き位置に向って走行するように案内されているた
め、糸捕捉用溝内から空チューブの周面に移動して所定
の位置にバンチ巻きが形成される。
【0011】次に、紙管71に所定量の糸条が巻取ら
れ、糸条を満巻チューブから空チューブに切替える場合
は、ターレット部材が回動して巻取操作位置にあった満
巻チューブが玉揚操作位置に、玉揚操作位置にあった空
チューブが巻取操作位置に移動される。
【0012】次いで、上部糸条切替え機構の糸外しガイ
ドによって糸条がトラバースガイドから外され、糸寄せ
ガイドによってチューブ端部に搬送されると、満巻チュ
ーブと空チューブの間に下部糸条切替え機構の第2糸道
規制ガイドが満巻チューブと空チューブの間に移動して
満巻チューブ上に巻取られている糸条が糸巻層部におけ
るバンチ巻き位置に巻取られるように案内される。
【0013】すると、糸条巻付け機構の巻付け用ガイド
が空チューブと下部糸条切替え機構の第2糸道規制ガイ
ドの間に移動し、上部糸条切替え機構の糸寄せガイドと
下部糸条切替え機構の第2糸道規制ガイドによって糸道
が規制されて走行している糸条が空チューブの周面に当
接されると、該巻付け用ガイドが空チューブの軸心長手
方向に移動して糸条が糸捕捉用溝に係合して捕捉され
る。該糸条が捕捉されると、満巻チューブと空チューブ
がどちらも糸条巻取方向に回転しているため、満巻チュ
ーブと空チューブの間で糸条が切断されて糸条が満巻チ
ューブから空チューブへ切替えられる。
【0014】そして、糸条が糸寄せガイドによって空チ
ューブのバンチ巻き位置に向って走行するように案内さ
れるため、糸捕捉用溝内から空チューブの周面に移動し
て所定の位置にバンチ巻きが形成される。
【0015】上述の上部糸条切替え機構の糸寄せガイド
と糸掛け機構の第1糸道規制ガイド、あるいは上部糸条
切替え機構の糸寄せガイドと下部糸条切替え機構の第2
糸道規制ガイドによって形成される糸道は、空チューブ
に形成されている糸捕捉用溝73の導入部72aに対し
て交叉する状態になっているため、譬え糸条が糸捕捉用
溝73の導入部72aに接触した状態で走行しても糸条
が捕捉部72bに食込まないことが多い。また、巻付け
用ガイドを空チューブ71の軸心長手方向に移動させて
糸捕捉用溝に対する探り動作を行なっても、糸条が糸捕
捉用溝73に対して平行な状態で移動されないため、上
述と同じように糸条が捕捉部72bに確実に食込まず、
糸条切替え成功率が悪くなるという問題がある。
【0016】また、紙管71の糸捕捉用溝73の断面形
状は、導入部72aのV字状の部分と、糸捕捉用の溝が
密着した部分72bで構成されている。
【0017】この様な捕捉部72bに捕捉されて巻付い
た糸条を除去しようとすると、該糸条が捕捉部72bの
細溝が押し潰されて生じた突起等に引掛かって毛羽状に
なり、毛羽状になった糸条の一部が捕捉部72b内に残
る。そのため、バンチ巻きされた糸条と捕捉部72b内
の突起に引掛かった毛羽状の糸条を除去しなければなら
ないという問題がある。
【0018】また、糸捕捉用溝73が形成された紙管7
1は一度糸条を巻取ると、糸捕捉用溝73部が変形した
り、糸条の巻締まりによって外周部が変形したりする。
【0019】この様な紙管71では、糸捕捉用溝73に
食込んだ糸条を完全に除去することができないと共に、
この様な紙管を再使用しようとすると、糸条が糸捕捉用
溝73に捕捉されず糸切替え操作を失敗することがある
と共に、外周部の変形によって巻取速度に異常を生じて
糸切れを発生するため、紙管を再使用することができな
いという問題がある。
【0020】そこで、糸捕捉用溝が形成されていないチ
ューブを使用し、スピンドルに緊締されたチューブの端
面同士が当接する接合部、あるいはチューブの端面と前
記スピンドルの位置決め段部側面が当接する接合部を糸
捕捉用溝の代わりにし、該接合部から離れた位置にバン
チ巻きが形成されるようにして糸条の切替えを行なった
場合は、上部糸条切替え機構の糸寄せガイドと下部糸条
切替え機構の第2糸道規制ガイドによって形成される糸
道が、該接合部に対する糸条の交叉角度が大きく平行な
状態にならないため、糸条が該接合部に食込みにくくな
って糸条切替え成功率が悪くなるという問題がある。
【0021】そこで、バンチ巻き位置を該接合部に近付
けるようにして糸条の切替えを行なうと、接合部に対す
る糸条の交叉角度が小さく平行な状態になるため、糸条
が該接合部に食い込み易くなって糸条切替え成功率は良
くなるが、該バンチ巻きが該接合部、あるいはチューブ
端面近接位置に形成されることになり、玉揚操作時、あ
るいは後行程におけるパッケージ取扱時にバンチ巻きが
脱落してテール巻きが無くなってしまうという問題があ
る。
【0022】一方、チューブの再使用を可能にするた
め、実公平2−3477合公報に記載されているような
チューブ端部に接合用の段部が形成されたチューブを使
用することが提案されている。
【0023】この様なチューブを使用して糸条の巻取を
行なうと、バンチ巻きがチューブの接合部に形成され、
各満巻チューブを1個づつ切離した状態で玉揚すると、
バンチ巻きされた糸条が解舒され、満巻チューブの搬送
時、あるいはバンチ巻き処理行程において解舒された糸
条が他の満巻チューブに絡付くという問題がある。
【0024】次に、後者のターレット型の糸条巻取機に
よって糸条の切替えを行なうと、スピンドルの移動速度
が速すぎる場合は、糸条がチューブの接合部に十分捕捉
されていない間に該接合部が通過してしまい、糸条の捕
捉を失敗して糸条切替え成功率が悪くなり、逆にスピン
ドルの移動速度が遅すぎる場合は、糸条が接合部に捕捉
された後、バンチ巻き位置に至る間での間にチューブ上
に螺旋状に巻付けられ、パッケージの玉揚操作時、ある
いは、後行程における満巻チューブの取扱時に螺旋状に
巻かれた糸条が解けて垂れ下がるという問題がある。
【0025】上述の各糸条切替え操作におけるチューブ
70の端面から軸心長手方向を見た時の糸道は図36に
示す通り、糸条80がチューブ70に捕捉された点
(Q′)位置から巻取が開始される接圧用ローラ7とチ
ューブ70の接触点(P)位置までの角度(θ′)が7
0°〜90°になる。そのため、糸条80が捕捉されて
巻取が開始されるまでの間は糸条80の巻取張力が低下
して巻取機より上流側に設置されている引取りローラ等
に糸条80が巻付いて糸条切替え成功率が悪くなるとい
う問題がある。
【0026】そこで、糸条切替え時の張力低下を防ぐた
めに、糸条の切替えに際し、満巻チューブの回転速度を
設定速度より速くして巻取張力を高くすることが行われ
ているが、この様な張力の高い状態で巻取られた糸条は
糸質が低下するため、後行程において最外層部の糸条を
除去しなければならないという問題がある。
【0027】上述のような問題はターレット型の巻取機
だけでなく、機枠に1本のスピンドルが回転自在に装着
され、満巻になるとスピンドルの回転を停止させて満巻
チューブと空チーブを交換する構成の糸条巻取機におい
ても同様の問題が発生する。
【0028】本発明は上述の問題点を解決し、糸捕捉用
溝が形成されていない合成樹脂製管、アルミ合金管を糸
条巻取用のチューブとして使用して糸条の捕捉、バンチ
巻き、テール巻きを確実に行なうことができると共に、
バンチ巻き部から出ている糸条長さが短く玉揚操作時に
垂れ下って他の満巻チューブに絡付いたりせず、しかも
バンチ巻きの除去作業が容易に行なえるパッケージを得
ることができ、さらに、糸条切替え時における巻取張力
の低下時間を短くすることができる糸条巻取方法、およ
び、糸条巻取機を提供することを目的とするものであ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明の糸条巻取方法は、請求項1のように走行糸条
を、スピンドルに緊締されたチューブの端面同士が当接
する接合部、あるいはチューブの端面と前記スピンドル
に設けられたチューブ位置決め用の段部側面が当接する
接合部によって形成される糸捕捉部に係合せしめ、前記
糸条が前記糸捕捉部に捕捉されると、直ちに糸条が糸捕
捉部から各チューブのバンチ巻き形成位置に移動してバ
ンチ巻きが形成され、次いで、所定のテール巻きを形成
せしめるとトラバースガイドにより綾振りさせて糸条を
巻取るようにしてある。
【0030】また、本発明の糸条巻取機は請求項2のよ
うに接圧用ローラの上流側に、糸条がバンチ巻き位置に
向って走行するように案内する上部糸道規制ガイドを設
けると共に、前記上部糸道規制ガイドによって案内され
て走行している糸条をスピンドルに緊締された空チュー
ブの端面同士が当接する接合部、あるいはチューブの端
面と前記スピンドルに設けられたチューブ位置決め用の
段部側面が当接する接合部によって形成される糸捕捉部
に係合させるための糸巻付け用ガイドを、前記接圧用ロ
ーラとスピンドルに緊締された空チューブによって形成
される凹状の空間部に位置するように設けた構成にして
ある。
【0031】
【作用】上述の巻取方法によれば、糸条がチューブの端
面同士が当接する接合部、チューブの端面とスピンドル
に設けられたチューブ位置決め用の段部側面が当接する
接合部によって形成される糸捕捉部に係合されると、直
ちに糸条が糸捕捉部から各チューブのバンチ巻き形成位
置に移動してバンチ巻きが形成される。
【0032】
【実施例】図1は本発明のターレット型の糸条巻取機の
1実施例を示す概略正面図、図2は概略側面図であっ
て、糸条巻取機は、機枠1に回動自在に装着されたター
レット部材2と、該ターレット部材2に回転自在に装着
されたチューブ緊締用のスピンドル3、4と、該スピン
ドル3、4の上方位置において垂直方向に昇降する枠体
5に取付けられたトラバース機構6と、該枠体5に回転
自在に取付けられた接圧用ローラ7と、トラバース機構
6の上部に位置するように枠体5に設置された上部糸条
切替え機構8と、満巻チユーブ51と空チューブ50の
間に移動するように機枠1に取付けられた下部糸条切替
え機構9と、巻取開始時に糸条を空チューブに巻付ける
ために糸道が規制されるよう下部糸条切替え機構9の下
方位置の機枠1に設置された糸掛け機構10と、接圧用
ローラ7と巻取位置にある空チューブ70によって形成
された凹部(A)に移動するよう枠体5に取付けられた
糸巻付け機構11とにより構成されている。
【0033】上述のターレット部材2はベアリング12
によって機枠1に回転自在に取付けてあり、巻取操作位
置にあるスピンドル3に緊締されたチューブが満巻にな
ると玉揚操作位置に、玉揚操作位置にある空チューブが
緊締されたスピンドル4を巻取操作位置に移動させるた
め、駆動装置(図示せず)によって(イ)方向に180
°回動される。
【0034】上述のスピンドル3、4の詳細は図3に示
す通りであり、ターレット部材2にベアリング14によ
って回転自在に取付けられた軸体13と、該軸体13の
先端部に形成された圧空室13bに移動自在に取付けら
れたピストン15と、該ピストン15を支持側に押圧す
るスプリング16と、軸体13の外周部に嵌挿された緊
締用リング17、筒体18、19とにより構成されてい
ると共に、軸体13の端部には電動機(図示せず)の出
力軸が連結されている。
【0035】上述の軸体13は軸心に圧空供給用の孔1
3aが穿設してあり、電磁弁を有する圧空供給用管(図
示せず)が連結されている。また該軸体13の外周支持
側端部にはチューブ当接用の段部13cと緊締用リング
当接用の段部13dが形成してある。該軸体13に緊締
用リング当接用の段部13dを形成せず、図8に示すよ
うに軸体13の端部にチューブ押出し操作用の押出し片
42が係合する溝部39aを有するリング39が挿着さ
れた構成にすることもできる。
【0036】そして、軸体13の孔13aに圧空が供給
されるとピストン15に押圧力が作用して(ロ)方向に
移動し、各緊締用リング17に対する押圧力が無くなる
ため、各緊締用リング17が元の形状になって外径寸法
が空チューブ50の内径寸法より小さくなる。この状態
でチューブ50を緊締用リング17、および筒体18、
19の外周部に挿着し、軸体13の孔13aに対する圧
空の供給を停止すると、スプリング16によってピスト
ン15が(ハ)方向に移動することによって筒体18、
緊締リング17、筒体19、緊締リング17という順に
押圧されて緊締リング17が幅方向に圧縮されると直径
方向に張出してチューブ70の内周面を押圧して緊締す
る。
【0037】上述の上部糸条切替え機構8の詳細は図
4、図5に示す通りであり、トラバース機構6の上方に
位置するよう枠体5に回動自在に取付けられ、シリンダ
ー21によって糸条の走行方向、および綾振り方向と直
交する方向に移動する糸外しガイド20と、走行糸条を
挾んで糸外しガイド20と対向するよう枠体5に設置さ
れ、シリンダー23によって空チューブ70の軸心長手
方向に移動する糸寄せガイド22と、該糸寄せガイド2
2が空チューブ70のバンチ巻き位置、およびテール巻
き形成位置に移動した時に糸条を支持するよう該糸寄せ
ガイド22の下方に位置するよう枠体5に取付けられた
糸支持ガイド24とにより構成されている。該糸支持ガ
イド24は糸の支持部24aと糸条をバンチ巻き位置に
案内する案内部24bを有するL字形に形成してある。
【0038】そして、巻取操作位置にあるチューブが満
巻になると、シリンダー21によって糸外しガイド20
が突出してトラバース機構6のトラバースガイド6aか
ら糸条が押出される。次いで、シリンダー23によって
糸寄せガイド22が満巻チューブ71の端部に向って移
動し、トラバースガイド6aから外された糸条が空チュ
ーブ70の端部に搬送され、糸支持ガイド24によって
糸条80が糸捕捉部(B)に向って走行するように案内
される。
【0039】上述の下部糸条切替え機構9は、図6、図
7に示す通りであり、機枠1に回動自在に取付けられた
アーム25と、該アーム25の端部に回動自在に取付け
られた仕切板26と、アーム25を回動させるためのシ
リンダー27と、仕切板26を回動させるためのシリン
ダー28と、該仕切板26が糸条切替え操作位置に移動
した時に空チューブ70側に位置するよう仕切板26の
先端上側にチューブの軸心長手方向に移動自在に取付け
られた糸探り用ガイド29と、該状態で仕切板26の満
巻チューブ71側に位置するよう仕切板26の先端下側
に取付けられたバンチ巻き形成用ガイド30とにより構
成されていると共に、糸探り用ガイド29はシリンダー
31によって空チューブ70の軸心長手方向に移動され
るようになっている。
【0040】そして、糸条切替え操作時に先ずシリンダ
ー27によってアーム25が、次いでシリンダー28に
よって該仕切板26が巻取操作位置の空チューブ70と
玉揚操作位置の満巻チューブ71の間に移動し、バンチ
巻き形成用ガイド30によって糸条80が満巻チューブ
71の糸巻層部におけるバンチ巻き位置に向って走行す
るように案内すると共に、糸探り用ガイド29が空チュ
ーブ70の軸心長手方向に移動して走行糸条を糸捕捉部
(B)の垂直線上を走行するように案内する。
【0041】上述の糸掛け機構10は、下部糸条切替え
機構9の下方に位置するよう機枠1に回動すると共に軸
心長手方向に移動するように取付けられた支持杆32
と、端部に糸掛け用ガイド33を有し該支持杆32に取
付けられたアーム34と、糸掛け用ガイド33を糸掛け
操作位置と待機位置に移動させるため支持杆32を回動
させるシリンダー(図示せず)とにより構成されてい
る。
【0042】そして、糸条巻取開始時に糸条80を糸掛
け用ガイド33に通すと、シリンダー(図示せず)によ
って支持杆32と共に糸掛け用ガイド33が糸掛け操作
位置に回動されて糸条80が糸捕捉部(B)上を走行す
るように案内する。
【0043】上述の糸巻付け機構11は、図4に示す通
り、枠体5に回動自在に取付けられたアーム36と、ト
ラバース機構6の下方に位置するようアーム36の端部
に取付けられた糸巻付け用ガイド37と、アーム36を
回動させるシリンダー38とにより構成されている。該
糸巻付け用ガイド37には図13、図14に示すような
糸条を糸捕捉部(B)に案内するための段部、あるいは
凹部等の案内部(図示せず)が設けてあり、該案内部
(図示せず)の糸条接触部をセラミック、アルミナ磁器
等のガイド部材によって形成するのが好ましい。
【0044】そして、糸寄せガイド22、糸支持ガイド
24、およびバンチ巻き形成用ガイド30によって糸道
規制されて糸条80が走行すると、シリンダー38によ
ってアーム36が回動されて糸巻付け用ガイド37が接
圧用ローラ7と巻取位置にある空チューブ70によって
形成される凹部(A)に向って突出して糸条80が糸捕
捉部(B)に係合するように案内される。
【0045】上述の各シリンダーには電磁弁を有する圧
空供給用管(図示せず)が連結してあり、制御装置から
の信号に基づいて電磁弁を作動させて圧空供給管路を切
替え各シリンダーのピストンロッドを出没させるように
なっている。
【0046】上述のターレット型の糸条巻取機における
巻取開始時の糸掛け動作を図13から図18に基づいて
説明する。
【0047】上述の糸条巻取機において糸条の巻取を開
始する場合は、図13に示すように紡糸機(図示せず)
から紡出された糸条80をサクションガン90によって
吸引し、上部糸条切替え機構8の糸外しガイド20が突
出されると、糸条80を糸掛け機構10の糸掛け用ガイ
ド33に通し、該糸掛け用ガイド33を糸条巻付け操作
位置に移動させる。
【0048】次いで、図14に示すように上部糸条切替
え機構8の糸寄せガイド22が空チューブ70の端部に
向って移動し、糸条80が糸寄せガイド22によって空
チューブ70の端部のバンチ巻き位置の略垂直線上に搬
送される。
【0049】すると、図15に示すように糸巻付け機構
11の糸巻付け用ガイド37が接圧用ローラ7と巻取位
置にある空チューブ70によって形成される凹部(A)
に向って突出し、糸条80が空チューブ70の端部同士
が当接する接合部、および空チューブ70の端部と軸体
12の端部12cが当接する接合部によって形成される
糸捕捉部(B)上を走行するように案内される。この
時、糸条80が糸捕捉部(B)位置上を走行している場
合は直ちに糸捕捉部(B)に糸条80が食込んで捕捉さ
れ、糸条80が糸捕捉部(B)位置から外れた位置を走
行している場合は糸掛けガイド33を(ロ)方向に移動
されることによって糸条80が捕捉部(B)に食込んで
捕捉される。
【0050】上述の動作によって糸条80が糸捕捉部
(B)に食込んで捕捉されると、図19に示すように糸
条80がチューブ70に捕捉された点(Q)位置から巻
取が開始される接圧用ローラ7とチューブ70の接触点
(P)位置までの角度(θ)が30°〜50°と小さく
なる。そのため、チューブ70が回転して糸条80の巻
取が開始されるまでの巻取張力低下時間が従来の場合と
比較して約に半分以下になる。
【0051】そして、空チューブ70と満巻チューブ7
1がどちらも糸条巻取方向に回転しているため、空チュ
ーブ70と満巻チューブ71の間で糸条80が引張られ
て切断される。すると、図16に示すように糸捕捉部
(B)に捕捉された糸条80はチューブ70が所定量
(30°〜50°)回転すると直ちに糸巻付け用ガイト
37の糸案内用の凹部37aから離脱し、糸支持ガイド
24の案内部24bによって規制されたバンチ巻き形成
糸道に向って移動しようとする。
【0052】この時、糸捕捉部(B)が図20に示すよ
うに糸条がバンチ巻き形成部に移動する側の円弧(R-
1)の半径寸法を小さく、反対側の円弧(R-2)を大き
くなるようにしてあると、糸捕捉部(B)の開口幅を広
くすることができ、糸捕捉部(B)に糸条80が確実に
食い込んで捕捉されると共に、糸巻付け用ガイド37の
糸案内用の段部等から離脱した糸条80が空チューブ7
0の端部に形成された半径寸法の小さい円弧(R-1)部
に確実に接触するため、糸条が糸捕捉部(B)から空チ
ューブ70の周面に速やかに乗上がってバンチ巻き形成
位置に移動する。そのため、糸捕捉部(B)における糸
条の捕捉位置からバンチ巻き形成開始位置までの糸長さ
が短くなる。
【0053】そして、予め設定された量のバンチ巻き
(C)が形成されると、図17に示すように糸寄せガイ
ド22が予め設定された速度で待機位置に戻り、テール
巻き(D)が形成される。この時、糸条80は糸支持ガ
イド24の支持部24a上を滑りながら移動し、テール
巻き(D)を形成した後該糸支持ガイド24から離脱す
る。
【0054】すると、糸条80が綾振り支点側に移動す
るため図18に示すようにトラバース機構6のトラバー
スガイド6aに捕捉されて綾振りが開始されて空チュー
ブ70上に糸条80が巻取られる。
【0055】次に、満巻チューブから空チューブへの糸
条切替え動作を図21から図26に基づいて説明する。
【0056】予め設定された量の糸条80がチューブに
巻取られて満巻になると、タレット部材2が回動されて
巻取操作位置にある満巻チューブ71が玉揚操作位置
に、玉揚操作位置にある空チューブ70が巻取操作位置
に移動される。
【0057】すると、図21に示すように下部糸条切替
え機構9のアーム25と仕切板26が回動されて該仕切
板26が空チューブ70と満巻チューブ71の間に移動
する。該動作と同時に上部糸条切替え機構8の糸外しガ
イド20が糸条の走行方向と直交する方向に移動されて
トラバース機構6のトラバースガイド6aから糸条80
が押出されると、糸条80は綾振り中心側に向って移動
する。
【0058】次いで、図22に示すように糸寄せガイド
22が待機位置から(ハ)方向に移動してその途中で糸
条80が捕捉され、該糸条80がバンチ巻き形成位置に
搬送される。該動作と同時に糸探り用ガイド29が
(ハ)方向に移動される。
【0059】そして、糸探り用ガイド29が糸巻付け機
構11の糸巻付け用ガイド37と同じ垂直線上を糸条8
0が走行する位置まで移動される。この時、満巻チュー
ブ71に向って走行する糸条はバンチ巻き形成ガイド3
0によって糸道が規制され、糸巻取層71aのバンチ巻
き(E)位置に巻取られる。
【0060】すると、図23に示すように糸巻付けガイ
ド機構11の糸巻付け用ガイド37が接圧用ローラ7と
巻取位置にある空チューブ70によって形成される凹部
(A)に向って突出し、糸条80が空チューブ70の端
部同士が当接する接合部、および空チューブ70の端部
と軸体12の端部12cが当接する接合部によって形成
される糸捕捉部(B)に係合するように案内される。こ
の時、糸条80が糸捕捉部(B)と同じ位置を走行して
いる場合は直ちに糸捕捉部(B)に糸条80が食込んで
捕捉され、糸条80が糸捕捉部(B)から外れた位置を
走行している場合は糸探りガイド29が(ハ)方向に移
動されることによって糸条80が糸捕捉部(B)に食い
込んで捕捉される。
【0061】上述の動作によって糸条80が糸捕捉部
(B)に食い込んで捕捉されると、図19に示すように
空チューブ70と満巻チューブ71がどちらも糸条巻取
方向に回転しているため、空チューブ70と満巻チュー
ブ71の間で糸条80が引張られて切断されると、図2
4に示すように接合部(B)に捕捉された糸条80はチ
ューブ70が所定量(30°〜50°)回転すると直ち
に糸巻付け用ガイド37から離脱し、糸条80が糸支持
ガイド24の案内部24bによって糸道規制されてバン
チ巻き形成位置に向って移動する。
【0062】そして、予め設定された量のバンチ巻き
(C)が形成されると、図25に示すように糸寄せガイ
ド22が予め設定された速度で待機位置に戻り、テール
巻きが形成される。この時、糸条80は糸支持ガイド2
4の支持部24a上を滑りながら移動し、テール巻きを
形成した後該糸支持ガイド24から離脱する。
【0063】すると、糸条が綾振り支点側に移動するた
め図26に示すようにトラバース機構6のトラバースガ
イド6aに捕捉されて綾振りが開始されて空チューブ7
0上に糸条80が巻取られる。
【0064】上述の空チューブ70の糸条がバンチ巻き
形成部に移動する側の端面部に、図11に示すような切
込み70a、あるいは図12に示すような切欠き70b
を形成すると、糸条の捕捉をより確実に行なうことがで
きると共に、糸条が空チューブ70の端面に形成された
切込み70a等に接触することにより、糸条が糸捕捉部
(B)から空チューブ70の周面へ円滑に乗上がるよう
にすることができる。
【0065】次に、本発明のターレット型の第2の糸条
巻取機の構成を図27、図28に基づいて説明する。
【0066】該第2の糸条巻取機は、機枠1に回動自在
に装着されたターレット部材2と、該ターレット部材2
に装着されたチューブ緊締用のスピンドル42、43
と、該スピンドル42、43の上方位置において垂直方
向に昇降する枠体5に取付けられたトラバース機構6
と、該枠体5に回転自在に取付けられた接圧用ローラ7
と、トラバース機構6の上部に位置するように枠体5に
設置された上部糸条切替え機構8と、巻取開始時に糸条
を空チューブに巻付けるために糸道を規制するよう機枠
1に設置された糸掛け機構10と、接圧用ローラと巻取
位置にある空チューブ70によって形成された凹部
(A)に移動するよう枠体5に取付けられた糸巻付け機
構11とにより構成されている。
【0067】そして、スピンドル42、43のターレッ
ト部材2に対する装着部以外の構成は図1、図3、図
4、図5と全く同一であるため説明を省略する。
【0068】上述のスピンドル42、43は、ターレッ
ト部材2にスライドベアリング44によって軸心長手方
向に移動自在に取付けられた支持筒体45と、該支持筒
体45にベアリング46によって片持状で回転自在に取
付けられた軸体47と、支持筒体45に同軸心状に取付
けられた電動機48と、該軸体47と電動機48の出力
軸を連結するカップリング49と、ターレット部材2に
支持筒体45と平行な状態で取付けられ、ピストンロッ
ト50aが電動機48に連結されたシリンダー50と、
ターレット部材2に突設され支持筒体45に移動に嵌挿
された回り止め用のピン51とにより構成されている。
【0069】上述の軸体47には軸心部に圧空供給用孔
が穿設されていると共に、図3と同じように先端部にピ
ストン15とスプリングが装着され、該軸体47の外周
部に嵌挿された筒体18、19を移動させて緊締用リン
グ17を両側から圧縮することにより、直径方向に張出
たせてチューブの内周面を押圧して緊締するようになっ
ている。
【0070】上述のシリンダー50には電磁弁を有する
圧空供給用管(図示せず)が連結してあり、制御装置か
らの信号に基づいて電磁弁を作動させて圧空供給管路を
切替えシリンダー50のピストンロッド50aを出没さ
せるようになっている。
【0071】そして、シリンダー50に圧空が供給され
てピストンロッド50aが突出すると、支持筒体45と
共に軸体47がターレット部材2に対して移動してスピ
ンドル42が支持側である(ハ)方向に移動され、ピス
トンロッド50aが引込むと、スピンドル42が先端側
である(ロ)方向に移動される。
【0072】上述の第2の糸条巻取機における糸条切替
え動作を図29から図31に基いて説明する。
【0073】予め設定された量の糸条80がチューブに
巻取られて満巻になると、ターレット部材2が回動され
て巻取操作位置にある満巻チューブ71が玉揚操作位置
に、玉揚操作位置にある空チューブ70が巻取操作位置
に移動される。
【0074】すると、上部糸条切替え機構8の糸外しガ
イド20が糸条の走行方向と直交する方向に移動されて
トラバース機構6のトラバースガイド6aから糸条80
が押出されると、糸条80は綾振り中心側に向って移動
する。
【0075】次いで、糸寄せガイド22が待機位置から
(ハ)方向に移動してその途中で糸条80が捕捉され、
該糸条80が糸捕捉部(B)に向って走行するように同
一垂直線上の位置(F)に停止されると、満巻チューブ
71が装着されたスピンドル43のシリンダー50が作
動してピストンロッド50aが突出し、図29に示すよ
うに該スピンドル43が支持側である(ハ)方向に移動
される。
【0076】すると、糸条80は糸寄せガイド22に案
内されて走行し、満巻チューブ71の糸巻層部71aの
バンチ巻き(E)位置に巻取られる。
【0077】次いで、糸巻付けガイド機構11の糸巻付
け用ガイド37が接圧用ローラ7と巻取位置にある空チ
ューブ70によって形成される凹部(A)に向って突出
し、満巻チューブ71の糸巻取層71aのバンチ巻き
(E)位置に向って走行している糸条80に係合する
と、図30に示すように糸寄せガイド22がバンチ巻き
形成位置(C)の垂直線上の位置(G)に移動される。
【0078】そして、糸巻付け用ガイド37が所定の位
置まで突出すると、糸条80が糸捕捉部(B)に食い込
んで捕捉される。
【0079】この時、スピンドル42のシリンダー50
が作動してピストンロッド50aが引込み、該スピンド
ル42と共に空チューブ70がスピンドル42の先端側
である(ロ)方向に移動して探り動作を行なうと、糸条
80を糸捕捉部(B)に確実に食い込ませることができ
る。
【0080】上述の探り操作を行なう場合は、糸捕捉部
(B)が糸寄せガイド22の位置(F)よりスピンドル
42の支持側に位置し、探り動作が終わる糸捕捉部
(B)が糸寄せガイド22の位置(F)よりスピンドル
42の先端側に位置するように移動させる必要がある。
【0081】上述の糸条80が糸捕捉部(B)に捕捉さ
れると、図31に示すように糸条80は糸条巻付けガイ
ド37から離脱して直ちにチューブ70のバンチ巻き位
置(C)に巻取られる。
【0082】この時、上述のスピンドル42を移動させ
て糸探り動作を行なっていると、糸条80の移動速度よ
りスピンドル42の移動速度の方が遅いため、糸寄せガ
イド22によって走行位置(F)が規制されて垂直線上
を走行し、チューブ70上に巻取られている糸条80
は、該チューブ70上において巻取られながら僅かに糸
捕捉部(B)側に移動することになり、巻始め部の糸条
80が解けないように重巻きされる。
【0083】上述の第2の糸条巻取機における他の糸条
切替え動作を図32に基づいて説明する。
【0084】上述の第2の糸条巻取機の糸条切替え動作
における満巻チューブ71の移動動作に代えて、空チュ
ーブ70が装着されたスピンドル42を先端側である
(ロ)方向に移動させ、上述の糸条切替え動作と同じ糸
条切替え動作を行なって満巻チューブ71から空チュー
ブ70への糸条切替えを行なうことができる。
【0085】上述の実施例においてはスピンドル3、4
の支持側に糸捕捉部(B)を形成して糸条の切替えを行
なったが、図9、図10に示すような構成にするとスピ
ンドル3、4の先端側に糸捕捉部(B)を形成して糸条
の切替えを行なうことができる。
【0086】図9の場合は空チューブ70の先端部に取
外し自在のリングを40を緊締することにより該リング
40の端面部とチューブ70の端面部によって糸捕捉部
(B)が形成されている。
【0087】また、図10の場合はスピンドル3、4の
先端部におけるピストン14に弾性変形するストッパ4
1を取付け、スプリング15によってピストン14が軸
体12の支持側に移動されると、該ストッパー41がピ
ストン14の周面に穿設された孔14aから突出して空
チューブ70の端面に当接することによって糸捕捉部
(B)を形成するようになっている。
【0088】
【発明の効果】本発明の糸条巻取方法は請求項1のよう
に、走行糸条を、スピンドルに緊締されたチューブの端
面同士が当接する接合部、あるいはチューブの端面と前
記スピンドルに設けられたチューブ位置決め用の段部側
面が当接する接合部によって形成される糸捕捉部に係合
せしめ、前記糸条が前記糸捕捉部に捕捉されると、直ち
に糸条が糸捕捉部から各チューブのバンチ巻き形成位置
に移動してバンチ巻きが形成され、次いで、所定のテー
ル巻きを形成せしめるとトラバースガイドにより綾振り
させて糸条を巻取るようにしてあるため、糸捕捉用溝が
形成されていない合成樹脂製管、アルミ合金管を糸条巻
取用のチューブとして使用することができ、再使用が可
能になると共に、糸捕捉部における糸条捕捉位置からバ
ンチ巻き開始位置間での糸長さが短くでき、バンチ巻き
部から出ている糸条が玉揚操作時に垂れ下って他の満巻
チューブに絡み付いたりしないパッケージを得ることが
できる。また、チューブ70に糸捕捉用の溝が形成され
ていないため、バンチ巻き糸条の除去作業が容易に、か
つ短時間に行なうことができる。
【0089】また、請求項2のように糸条巻取機を、接
圧用ローラの上流側に、バンチ巻き位置に向って糸条が
走行するように案内する上部糸道規制ガイドを設けると
共に、前記上部糸道規制ガイドによって案内されて走行
している糸条をスピンドルに緊締された空チューブの端
面同士が当接する接合部、あるいはチューブの端面と前
記スピンドルに設けられたチューブ位置決め用の段部側
面が当接する接合部によって形成される糸捕捉部に係合
させるための糸掛け用ガイドを、前記接圧用ローラとス
ピンドルに緊締された空チューブによって形成される凹
状の空間部に位置するように設けた構成にしてあるた
め、糸条捕捉部に対する糸条の巻付けを確実に行なうこ
とができると共に、糸条が糸条捕捉部に捕捉されると直
ちにバンチ巻き位置に移動されて巻取られるため、所定
の位置にバンチ巻きを確実に形成することができ、しか
も糸捕捉部に対する糸条係合位置からバンチ巻き開始位
置までの長さを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸条巻取機の第1の実施例を示す概略
正面図である。
【図2】図1におけるI−I矢視図である。
【図3】図2におけるスピンドル部の詳細を示す概略断
面図である。
【図4】図1におけるII部の概略拡大図である。
【図5】図4におけるIII矢視図である。
【図6】図1における下部糸条切替え機構の概略拡大図
である。
【図7】図6におけるIV−IV矢視図である。
【図8】本発明の糸条巻取機におけるスピンドルの第2
の実施例を示す概略図である。
【図9】本発明の糸条巻取機におけるスピンドルの第3
の実施例を示す概略図である。
【図10】本発明の糸条巻取機におけるスピンドルの第
4の実施例を示す概略図である。
【図11】本発明の糸条巻取機に使用されるチューブの
第2の実施例を示す概略図である。
【図12】本発明の糸条巻取機に使用されるチューブの
第2の実施例を示す概略図である。
【図13、図14、図15、図16、図17、図18】
本発明の第1の糸条巻取機における糸条巻取開始時の糸
条巻付け動作を示す概略図である。
【図19】本発明の第1の糸条巻取機における糸条巻付
け動作時の糸道を示す概略図である。
【図20】糸捕捉用の接合部の概略拡大図である。
【図21、図22、図23、図24、図25、図26】
本発明の第1の糸条巻取機における糸条切替え動作を示
す概略図である。
【図27】本発明の糸条巻取機の第2の実施例を示す概
略正面図である。
【図28】図27におけるV−V矢視図である。
【図29、30、31】本発明の第2の糸条巻取機にお
ける第1の糸条切替え動作を示す概略図である。
【図32】本発明の第2の糸条巻取機における第2の糸
条切替え動作を示す概略図である。
【図33】従来の巻取機において使用されたチューブの
1実施例を示す概略図である。
【図34】図33におけるVI−VI矢視図である。
【図35】図33におけるVII−VII矢視図であ
る。
【図36】従来の糸条巻取機における糸条巻付け動作時
の糸道を示す概略図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 ターレット部材 3、4、42、43 スピンドル 5 枠体 6 トラバース機構 7 接圧用ローラ 8 上部糸条切替え機構 9 下部糸条切替え機構 10 糸掛け機構 11 糸巻付け機構 12、14、46 ベアリング 13、47 軸体 15 ピストン 16 スプリング 17 緊締用リング 18、19 筒体 20 糸外しガイド 21、23、27、28、31、38 シリンダー 22 糸寄せガイド 24 糸支持ガイド 25、32、34、36 アーム 26 仕切板 29 糸探り用ガイド 30 バンチ巻き形成用ガイド 32 支持杆 33 糸掛け用ガイド 37 糸巻付け用ガイド 39、40 リング 41 ストッパー 44 スライドベアリング 45 支持筒体 48 電動機 49 カップリング 50シリンダー 70 空チューブ 71 満巻チューブ 80 糸条 90 サクションガン 6a トラバースガイド 13a、14a 孔 13b 圧空室 13c、13d 段部 24a 支持部 24b 案内部 39a 溝部 50a ピストンロッド 70a 切欠 70b 切込み A 接圧用ローラと巻取位置にある空チューブによって
形成される凹部 B 糸捕捉部 C、E バンチ巻き D テール巻き F 糸捕捉部対応位置 G バンチ巻き対応位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行糸条を、スピンドルに緊締されたチ
    ューブの端面同士が当接する接合部、あるいはチューブ
    の端面と前記スピンドルに設けられたチューブ位置決め
    用の段部側面が当接する接合部によって形成される糸捕
    捉部に係合せしめ、前記糸条が前記糸捕捉部に捕捉され
    ると、直ちに糸条が捕捉部から各チューブのバンチ巻き
    形成位置に移動してバンチ巻きが形成され、次いで、所
    定のテール巻きを形成せしめるとトラバースガイドによ
    り綾振りさせて糸条を巻取るようにしたことを特徴とす
    る糸条巻取方法。
  2. 【請求項2】 糸綾振り用のトラバース機構と、接圧用
    ローラと、チューブ緊締用のスピンドルとが糸条の走行
    方向の上流側から下流側に位置するよう順次設置された
    巻取機において、前記接圧用ローラの上流側に、糸条が
    バンチ巻き位置に向って走行するように案内するための
    上部糸道規制用ガイドを設けると共に、前記上部糸道規
    制用ガイドによって案内されて走行している糸条をスピ
    ンドルに緊締された空チューブの端面同士が当接する接
    合部、あるいはチューブの端面と前記スピンドルに設け
    られたチューブ位置決め用の段部側面が当接する接合部
    によって形成される糸捕捉部に係合させるための糸巻付
    け用ガイドを、前記接圧用ローラとスピンドルに緊締さ
    れた空チューブによって形成される凹状の空間部に位置
    するように設けたことを特徴とする糸条巻取機。
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