JPH06320987A - 自動車速度制御装置 - Google Patents

自動車速度制御装置

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JPH06320987A
JPH06320987A JP11700993A JP11700993A JPH06320987A JP H06320987 A JPH06320987 A JP H06320987A JP 11700993 A JP11700993 A JP 11700993A JP 11700993 A JP11700993 A JP 11700993A JP H06320987 A JPH06320987 A JP H06320987A
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JP
Japan
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vehicle
control
inter
vehicle speed
type
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Application number
JP11700993A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishimura
栄持 西村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前方車の一時的な消失と真の消失とを区別し
て対応しながら、そのような消失時にもオートクルーズ
を続行することのできる自動車速度制御装置を提供す
る。 【構成】 前方車の捕捉を消失したときには所定の時間
だけ車速型F/B制御を行なうように制御する。その所
定時間経過後に近接した前方車を検知した場合、即ち、
消失が例えばカーブ走行やピッチング運動に起因した一
時的な消失の場合には、車間型F/B制御を継続する。
一方、前記所定時間経過後に近接した前方車を検知しな
かった場合、即ち、前方車両が本当に走行路から離脱し
たような場合には車速型F/B制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車速度の制御装置に
関し、特に、車速型F/B制御と車間型F/B制御を行
なうことのできるオートクルーズ機能を有した自動車速
度の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オートクルーズ機能には、自車の車速を
ドライバが設定した目標車速に自動的に維持するという
車速型F/B制御と、前方車との車間距離をドライバが
設定した距離に保つ車間型F/B制御とがある。このよ
うなオートクルーズ機能を備えた自動車が数多く提案さ
れている。
【0003】例えば、特開昭63−269736号は、
車速型F/B制御と車間型F/B制御とを併せ持つ車両
において、オートクルーズ時の走行状況に応じて車間型
F/B制御のための制御定数を変更することにより、目
標車間距離への収束を応答性良く行なおうというもので
ある。また特開平3−118700号は、車間F/B制
御型オートクルーズにおいて、路面摩擦係数に応じて目
標車間を設定するというものである。
【0004】また特開平3−176799号は、オート
クルーズを開示するものではないが、前方車両と近接時
に警報を発する警報装置に関するもので、ドライバによ
る急ブレーキの回数が多いと警報を出すべき車間距離を
大きく設定するようになっている。また、特開昭61−
150835号は、車速型F/B制御と車間型F/B制
御とを併せ持つ車両において、車間距離検出を行なうこ
とができないときには、この検出ができないことが分か
る前の車速に基づいて車速型F/Bを行なうようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車間型F/
B制御を行なう自動車速度制御装置にとっての問題は前
方車両を見失うことである。前方車両を見失ったのでは
車間型F/B制御は不可能になるからである。前方車両
を見失う原因にも様々あるが実際に前方車両が走行路か
ら離脱して消失(真の消失)を検知するような場合より
も、自車の車体がピッチ運動を行なって距離センサの検
出方向が前方に正しく向かなくなったり、あるいはカー
ブ走行においてセンサの方向と前方車両の走行方向とが
一致しなくなったりしたために前方車両を消失したと認
識(一時的な消失=誤認識)することの可能性の方が実
際問題として高い。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記従
来技術の欠点を解消するために提案されたもので、その
目的は、前方車との車間距離を所定距離に保つ車間型F
/B制御を行なう自動車速度制御装置において、前方車
の一時的な消失と真の消失とを区別して対応しながら、
そのような消失時にもオートクルーズを続行することの
できる自動車速度制御装置を提案するものである。
【0007】本発明のさらなる目的は、前方に割り込み
車両が発生した場合にも、その割り込み車両への対応が
迅速に行なうことができる自動車速度制御装置を提案す
るものである。上記課題を達成するための本発明は、所
定の目標車速に車速が収束するように制御する車速型オ
ートクルーズ手段と、前方車との近接時にはその前方車
との車間距離を所定の目標車間距離になるように制御す
る車間距離型オートクルーズ手段とを具備した自動車速
度制御装置において、前方車の捕捉を消失したかを検出
する検出手段と;前記車速型オートクルーズ手段と車間
距離型オートクルーズ手段とを制御するオートクルーズ
制御手段であって、前記車間距離型オートクルーズ手段
の動作中に前方車の捕捉を消失したときには所定の時間
だけ消失時の車速を維持するように制御し、その所定時
間経過後に近接した前方車を検知した場合には前記車間
距離型オートクルーズ手段を作動せしめ、一方、前記所
定時間経過後に近接した前方車を検知しなかった場合に
は前記車速型オートクルーズ手段を作動せしめるオート
クルーズ制御手段;とを具備したことを特徴とする。
【0008】このようなオートクルーズ制御手段による
と、前方車の捕捉を消失したときには所定の時間だけ消
失時の車速を維持するように制御する、即ち車速型F/
B制御を行なうことになる。そして、その所定時間経過
後に近接した前方車を検知した場合、即ち、消失が例え
ばカーブ走行やピッチング運動に起因した一時的な消失
の場合には、前記車間距離型オートクルーズ手段を作動
せしめて車間型F/B制御を継続する。一方、前記所定
時間経過後に近接した前方車を検知しなかった場合、即
ち、前方車両が本当に走行路から離脱したような場合に
は前記車速型オートクルーズ手段を作動せしめて車速型
F/Bを行なう。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の好適
な実施例を挙げて説明する。 〈システム構成〉第1図は、本発明を適用したオートク
ルーズシステムの構成を示す。このシステムは、自車の
車速を適正な車速に保つようなフィードバック制御(以
下、「車速型F/B制御」と略す)と前方車に対して適
正な車間距離を保つようなフィードバック制御(以下、
「車間型F/B制御」と略す)を行なうことのできるシ
ステムである。その主な構成要素は、前方車(あるいは
前方物体)との距離を検知するための距離センサ10
と、自車の車速を検知する車速センサ51(後輪50に
取付けられている)と、エンジン40と、操作装置類6
0と、そして実施例の制御を実行するコントロールユニ
ット20とからなる。この実施例のシステムは、車速を
一定に保つあるいは車間距離を一定に保つために自車の
速度を変更する。自車の速度は、スロットル弁42の開
度をスロットルアクチュエータ43が制御することによ
りなされる。コントロールユニット20はこのスロット
ルアクチュエータ43を制御する。
【0010】まず、オートクルーズ機能の概略を簡単に
説明する。オートクルーズをドライバがこれから始めよ
うというときは、彼はMAINスイッチをオンしなければな
らない。このスイッチのオンでオートクルーズは可能に
なる。オートクルーズが実際に開始されるためには、一
度はSETスイッチを押さなければならない。SETスイッチ
が押されると、そのときの車速(又は車間)に応じて車
速型F/B制御(若しくは車間型F/B制御)が行なわ
れる。その後は、オートクルーズモードが解除されない
限りは、本オートクルーズシステムが車速若しくは車間
距離を制御する。ドライバがRESUMEスイッチを押すと、
SETスイッチが押されたときに退避されていた目標車速
TGV若しくは目標車間距離TGDに復帰する。COAST
スイッチが押されると、徐々に車速が減少、若しくは車
間距離が減少する。
【0011】第2図は第1図のシステムで行なわれる制
御の概略を機能ブロック図として表したものである。本
システムの制御手順は、大きくは、メインルーチン10
0と、前方車からの信号が消失したか否かを判定するブ
ロック200と、車間距離センサ10が例えば雨や泥な
どによりその機能が劣化しているかいなかを判定するブ
ロック300と、自車が旋回しているか否かを判定する
ブロック400と、車間型F/B制御若しくは車速型F
/B制御を実行して、目標スロットル開度を計算するブ
ロック500と、学習を行なうブロック900とからな
る。尚、これから説明する実施例の制御手順では、旋回
/加速判定ブロック400の制御手順は学習ブロック9
00の制御手順に組み込まれている(第14図〜第15
図)。 〈操作の簡略化〉本実施例のオートクルーズシステムの
特徴の一つに操作スイッチの簡略化が挙げられる。この
簡略化は操作スイッチ65が操作されたときに、どのよ
うな制御が開始されるかを理解することによってより明
らかとなる。そこで以下、種々の運転状態を例に挙げ
て、その個々の運転状態に応じて実施例の制御がどのよ
うに動作するかを添付のフローチャートを参照しながら
説明する。
【0012】尚、ここで本システムで使われる重要な3
つの制御変数について先に説明する。 TG:目標スロットル開度レジスタ。TGに格納されて
いる値を使ってアクチュエータ43に出力される。 TGV:車速型F/B制御において使われる目標車速レ
ジスタ。車速型F/B制御においては、TGVと現在の
車速Vnとの偏差に基づいて目標スロットル開度TGを
決定する。
【0013】TGD:車間型F/B制御において使われ
る目標車間レジスタ。車間型F/B制御においては、T
GDと現在の車間Dnとの偏差に基づいて目標スロット
ル開度TGを決定する。 まず、第3図のメインルーチンについて説明する。この
メインルーチンにより、本システムでは操作がいかに簡
略化されているかが明かとなるからである。
【0014】ステップS101では各種信号を入力す
る。ここで、信号とは、セレクタ67からのレンジ信号
R、ブレーキスイッチ66からのブレーキ信号Br、ア
クセル開度センサ64からのアクセル開度α、汎用的に
使われるスイッチ65から出力されるRESUMESW信号やSE
TSW信号やCOASTSW信号等、そしてMAINスイッチ63から
のMAINSW信号、ハンドル62の操舵角度を示す舵角θ
や、ワイパが作動しているか否かを示すWP信号や、車速
センサ51からの現在の車速を示す車速信号vn、距離
センサ10からの現在の車間距離を示す信号Dn等であ
る。尚、前回の制御サイクルで測定した車間距離Dn-1
や車速Vn-1等はコントロールユニット20内の不図示
のメモリに記憶されている。非オートクルーズ時 かかる場合は、信号MAINSW,信号RESUMESWは0であろ
う。従って、ステップS102で信号MAINSWが0である
ことを確認した上で制御手順で用いられている各種フラ
グやレジスタの内容を初期化する。更に、ステップS1
72(第5図)で信号RESUMESWが0であることを確認
し、ステップS196で第7図のような特性に従ってア
クセル開度αに応じた目標スロットル開度TGを決定
し、そのTGをステップS198でアクチュエータ43
に出力する。このようにして非オートクルーズ時は通常
のスロットル開度制御が行なわれる。メインスイッチオン かかる場合はステップS102→ステップS104→ス
テップS140→ステップS172→ステップS180
→ステップS196→ステップS198と進んで通常の
スロットル制御を行なう。短時間のSETスイッチオン SETスイッチは一般には現在の車速を、オートクルーズ
用の巡航速度に設定するためのものである。このシステ
ムでは、前述したように、車速型F/B制御と車間型F
/B制御の両方の制御を実行可能であるので、もしセッ
トスイッチが押されたときに車間型F/B制御を行なっ
ていれば、そのときに測定された前方車との車間距離D
nが目標車間距離TGDとなり、押されたときに車速型
F/B制御が行なわれていればそのときの自車速度Vn
が目標車速TGVとなる。
【0015】まずステップS104でSETSWが1である
ことを検知すると、ステップS106でフラグSETがセ
ットされ、スイッチが押されたことを記憶する。そし
て、短時間(0.5秒)の押下であることを確認した上
でステップS130でフラグRESUMEをリセットし、ステ
ップS132でフラグDVの状態を確認する。このフラ
グDVは現在行なわれているF/Bの態様を記憶するも
ので、DV=1であれば車間型F/B制御が、DV=0
であれば車速型F/B制御が行なわれていることを意味
する。そこで、DV=0(車速型F/B制御)であれば
ステップS134で現在の車速Vnを目標車速に設定
(TGV=Vn)し、ステップS136でレジスタMT
GVにも車速Vnをセットする。本オートクルーズシス
テムは、ドライバの操作とは別個に、車速型F/B制御
と車間型F/B制御とを自動的に切り替えるので、自動
的な切り替えが行なわれた時点で必要な目標車速を記憶
するにMTGVは使われる(第9図のステップS524)。
【0016】ステップS142〜ステップS152はオ
ートクルーズが行なわれるための環境が整っているかを
判断する。オートクルーズが可能となるための条件は、
現在の車速Vnが40Km/h以上120Km/h以下(ステッ
プS142)で、ブレーキも踏まれていず(ステップS
144)、セレクタ67がR(リバース)レンジに入っ
ていなくて(ステップS146)、アクセルが踏まれて
いない(ステップS152)ことである。
【0017】SETスイッチが押されても、アクセルが踏
まれているかぎりは、ステップS152→ステップS1
72→ステップS178→ステップS196→ステップ
S198と進んで、通常のスロットル制御が行なわれ
る。アクセルが離されると、ステップS152からステ
ップS154に進み、COASTスイッチがオフしているこ
とを確認したうえで、ステップS101にリターンす
る。尚、ステップS134でセットした目標車速TGV
に基づいた車速型F/B制御又はステップS138でセ
ットした目標車間距離TGDに基づいた車間型F/B制
御は、後述のフィードバックルーチン(第9図〜第11
図)に従って詳細に説明されるであろう。
【0018】ステップS142〜ステップS152はオ
ートクルーズモードの解除条件を示す。即ち、現在の車
速Vnが40Km/h未満あるいは120Km/h以上になった
場合(ステップS142)、あるいはブレーキが踏まれ
た場合(ステップS144)、またはセレクタ67がR
レンジに入った場合(ステップS146)は、ステップ
S148,ステップS152で、オートクルーズが行な
われていることを示すフラグSETと、RESUME動作が行な
われていることを示すフラグRESUMEとをリセットする。
但し、オートクルーズ中にドライバがアクセルを踏み込
んだことが検出された場合(ステップS152でYE
S)には、ドライバの加速しようという意志を優先する
ために、ステップS172→ステップS178→196
→ステップS198で通常スロットル制御が行なわれる
が、そのような加速は一過性のことが多いためにオート
クルーズモードはリセットされない。即ち、フラグSET
はリセットされない。0.5秒以上のSETスイッチオン SETスイッチを0.5秒以上連続してオンするということ
は、このオートクルーズシステムでは、ドライバが加速
を意図していることと解する。従って、かかる場合に
は、そのときの車速Vnから更に所定の加速度で加速で
きるような目標スロットル開度が選択されるのみなら
ず、さらに強制的に車速型F/B制御に移るようにな
る。
【0019】即ち、ステップS110で、第8図に示す
ような特性に従って、そのときの車速Vnに応じた目標
スロットル開度TGを検出する。この目標開度TGは、
平地,平坦地走行に対し一定の加速度aで加速できる様
なスロットル開度TG(第8図を参照)である。そして
ステップS121でフラグDVをリセットして、以降の
制御を車速型F/B制御とする。そして、ステップS1
22(第6図)に進んで加速度aが得られるようなスロ
ットル開度TGをアクチュエータ43に出力する。
【0020】尚、ステップS112ではフラグDVをチ
ェックして、車間型F/B制御か車速型F/B制御かに
応じて、現在の車間距離DnをTGDに退避し(ステッ
プS116)、あるいは現在の車速VnをTGV,MT
GV(ステップS118,ステップS120)に退避す
る。但し、ステップS114で、例えば雨などにより車
間距離センサの機能劣化があるであろうと推定される場
合(フラグFAIL=1)あるいは前方車両を見失った場合
(フラグVF=1)には、喩え車間型F/B制御を行なっ
ていた(DV=1)場合であってもステップS118に強
制的に進んで現在の車速VnをTGV,MTGVにセッ
トする。
【0021】SETスイッチが離されても、フラグSETが既
にステップS106においてセットされているので、制
御手順は、ステップS104→ステップS140→ステ
ップS142→ステップS144→ステップS146→
ステップS152→ステップS154と進む。SETフラ
グがセットされているときの制御は、第9図〜第11図
の「フィードバック制御」のフローチャートに示された
制御手順に従って行なわれる。RESUMEスイッチオン 次にRESUMEスイッチが押された場合を説明する。かかる
場合は、ステップS172→ステップS176と進んで
フラグRESUMEをセットし、ステップS184で、現在の
車速Vnに対して所定の加速度aが得られるようなスロ
ットル開度TGを決定し、ステップS122でそのTG
をアクチュエータ43に出力する。そして、上記の加速
が得られるような目標スロットル開度TGをアクチュエ
ータ43に出力するという操作を、ステップS182
で、車速が目標速度TGVの±3Km/h以内に入ったか、
あるいはステップS190で車間距離が目標車間距離T
GDの±1m以内に入ったかが確認されるまで継続す
る。即ち、車間型F/B制御の場合(ステップS180
でYES)には、ステップS138で記憶された目標車
間距離TGDに復帰するまで、あるいは車速型F/B制
御モード(ステップS180でNO)の場合にはステッ
プS134でセットされた目標車速TGVに復帰するま
で加速あるいは減速が行なわれる。
【0022】RESUMEフラグがセットしている(即ち、目
標車速あるいは目標車間距離への復帰動作中)間におい
て、目標車速(ステップS182)または目標車間(ス
テップS190)に近接すると、ステップS187にお
いてフラグRESUMEをリセットし、フラグSETをセットす
る。フラグSETがセットされたならば、その後のスロッ
トル開度の制御は第9図〜第11図のフィードバック制
御に従って行なわれる。
【0023】ステップS192は、RESUME動作中の車間
型F/B制御において目標車間に近づき過ぎたかをチェ
ックする。本実施例では、 Dn<TGD−1 …(1) 即ち、実車間Dnが目標車間距離TGDよりも更に1m
以上を越えて近づき過ぎた場合には、ステップS194
でスロットルを絞って減速する。COASTスイッチオン オートクルーズ中にCOASTスイッチがオンされると減速
される。即ち、オートクルーズ中にステップS154で
そのスイッチがオンされたのを検出すると、ステップS
156で目標スロットル開度TGを0にして、ステップ
S122でそのTGをアクチュエータ43に出力して減
速する。尚、このスイッチが押されたときの車速若しく
は車間距離を将来の車速型F/B制御若しくは車間型F
/B制御のための目標車速TGV若しくは目標車間距離
TGDとするために、車速Vn若しくは車間距離DnをT
GV若しくはTGDに退避する(ステップS162,S
160)。 〈車速型F/B制御〉このシステムでは、ドライバがSE
Tスイッチを押すと、フラグSETをセット(ステップS1
06)し、そのときの車速を目標車速(ステップS13
4)とした車速型F/B制御に従ったオートクルーズを
行なうようになっている。車速型F/B制御がさ期に行
なわれる理由は、ステップS170の初期化処理でフラ
グDV,フラグLCKONは共にリセットされているからで
ある。他方、ドライバがRESUMEスイッチを押したときに
は、以前にセットしておいた目標車速に向けて加減速が
行なわれる(ステップS184)。そして、目標車速に
到達した後(ステップS182でYES)はステップS
187でフラグSETをセットして車速型F/B制御を行
なうようになっている。即ち、RESUMEスイッチを押して
オートクルーズを行なう場合でも、目標車速に到達した
後は、SETスイッチを押してオートクルーズを行なう場
合と同じく、車速型F/B制御が行なわれる。
【0024】第12図はRESUMEフラグがセットされてか
ら、車速が上昇(加速動作)して目標車速TGVに到達
してSETフラグがセット(車速型F/B制御動作)さ
れ、その後前方車との車間距離が短くなって、フラグD
Vがセットされるまでを示す。車速型F/B制御を第9
図〜第11図のフローチャートを用いて説明する。第9
図〜第11図のフローチャートは、車速型F/B制御と
車間型F/B制御の両方を含む。車速型F/B制御の演
算はステップS596で行なわれ、車間型F/B制御の
演算はステップS566で行なわれる。まず、車速型F
/B制御を説明し、次に車速型F/B制御から車間型F
/B制御に移行する条件を説明し、次に車間型F/B制
御について説明する。車速型F/B制御の実行 車速型F/B制御モードにおける目標スロットル開度T
Gは、 TG=KvI×EvI …(2) +KvP×En …(3) −KvP(Vn-1−Vn) …(4) によって定義される。ここで、KvI,KvPは制御定数で
あり、また、 En=TGV−Vn …(5) EvI=EvI+En …(6) で定義される。従って、(2)項は積分制御項であり、
フィードバック制御を安定化させる効果がある。(3)
項は比例制御項であり、4)項は微分制御項であり、ど
とらも目標値に速やかに収束させる効果がある。(2)
〜(4)式の演算はステップS596,ステップS59
8で行なわれる。
【0025】第9図に戻って、ステップS501ではフ
ラグSETがセットされているかをチェックする。セット
されていなければ、第9図〜第11図のフローチャート
ではなにも行なわない。即ち、車速型F/B制御も車間
型F/B制御もフラグSETがセットされて始めて行なわ
れる。フラグSETがセットされている場合を説明する。
【0026】ステップS502では、フラグISDを調べ
る。このISDフラグは、車間型F/B制御モードに始め
て入ったときにセットされるフラグであって、通常、車
速型F/B制御を行なっているときはリセットされてい
る。従って、制御はステップS504に進む。ステップ
S504では、現在の前方車までの車間Dnが、車間型
F/B制御を行なうことができる程の距離Dsに近づい
たかをチェックする。オートクルーズが開始されてから
の暫くの間は、 Dn >Ds …(7) であろう(ステップS504でYES)。従ってステッ
プS506に進む。ステップS506ではフラグISVを
チェックする。このフラグISVは車速型F/B制御モー
ドに始めて入ったときにセットされるフラグであり、従
って、制御はステップS506からステップS508に
進む。即ち、始めて車速型F/B制御モードに入る毎に
ステップS508〜ステップS518を行なう。
【0027】ステップS508では(2)項の積分値E
vI、さらには車間型F/B制御の積分値EdI(後述)を
0に初期化する。ステップS510,ステップS51
2,ステップS518では、夫々、フラグISD,フラグD
V,フラグISFをリセットする。そしてステップS516
で車速型F/B制御モードに入ったことを記憶するため
にフラグISVを1にセットする。そしてステップS59
2に進む。
【0028】ステップS592(第11図)では、
(5)式に従って、車速Vnと目標車速TGVとの偏差
を演算し、ステップS594では(6)式に従って積分
変数EvIを計算し、ステップS596,S598では
(2)〜(4)式に従って目標スロットル開度を演算す
る。ステップS602では車速型F/B制御モードで走
行中であることを表示してドライバに知らしめる。ステ
ップS606では目標スロットル開度TGをアクチュエ
ータ43に出力する。
【0029】一旦、フラグISVがセットした後は、前方
車までの車間距離Dnが車間型F/B制御可能な距離Ds
を越えない限りは、ステップS506でNOと判断され
るので、積分変数EvIは、目標車速TGVとの偏差を累
積していく。第13図に、車速Vnが目標車速TGVに
近接し、さらにTGVに収束する様子を示す。即ち、車
速Vnが目標値TGVよりも小さい間は積分変数EvI
増加していくが、車速Vnが目標値TGVに収束すると
積分変数EvIも一定値に収束する。車間型F/B制御への移行 前方車の車速よりも設定車速TGVが高ければ、自車は
やがてその前方車に追い付くであろう。やがて、ステッ
プS504でNOと判断され、ステップS520に進
む。
【0030】ステップS520,ステップS528で
は、車間距離センサの機能劣化がない(ステップS52
0)こと、あるいは自車のピッチ運動などによって前方
車を見失っていないことを確認したうえで、ステップS
540に進んで、現在旋回動作中(フラグTRN=1)で
あるかを判断する。説明の簡略化上、今、自車は直進動
作をしていると仮定する。すると制御はステップS54
2に進む。
【0031】ステップS542ではフラグISTをリセッ
トする。このフラグISTは旋回動作を開始し始めたこと
を示すものだから、直進中はリセットするのである。ス
テップS544ではフラグISDを調べる。このフラグは
車速型F/B制御から車間型F/B制御に移行したこと
を記憶する。従って、車間型F/B制御が可能な距離に
入った今はリセットしているので、制御はステップS5
46に進む。ステップS546〜ステップS560で
は、車間型F/B制御に新たに入ったことを受けて、目
標車間距離TGDの設定、積分変数EdIの初期化を行な
う。
【0032】即ち、ステップS546では目標車間距離
TGDを過去何回学習したかを判断する。この学習につ
いては後に詳細に説明するとして、今は学習回数nij
少なく、 nij≦ns …(8) と仮定する。ここでnsは経験で定められるべき学習回
数を表す所定の定数である。ステップS546からステ
ップS550に進んで、目標車間距離TGDを経験上決
めたおいた距離DSSにセットする。ステップS552で
は、新たに車間型F/B制御に移行したことを制御上反
映するためにEdIを0にリセットし、ステップS55
4,ステップS556ではフラグIST,フラグISVをリセ
ットし、ステップS558では車間型F/B制御に移行
したことを記憶するためにフラグDVを1にセットし、
ステップS560では車間型F/B制御を開始するため
の初期化(ステップS552)を終了したことを記憶す
るためにフラグISDを1にセットする。ステップS56
2〜ステップS566では車間型F/B制御のための演
算を行なう。
【0033】車間型F/B制御モードにおける目標スロ
ットル開度TGは、 TG=KdI×EdI …(10) +KdP×En …(11) −KdD(Dn-1−Dn) …(12) によって定義される。ここで、KdI,KdPは制御定数で
あり、また、 En=TGD−Dn …(13) EdI=EdI+En …(14 ) で定義される。車速型F/B制御の場合と同じように、
(10)項は積分制御項であり、フィードバック制御を
安定化させる項かがある。(11)項は比例制御項であ
り、目標値に速やかに収束させる効果がある。(12)
項は微分制御項である。
【0034】ステップS568〜ステップS574で
は、目標である前方車を目標車間距離内に捕えたかを判
断するものである。即ち、ステップS568で、前方車
を捕捉していることを示すフラグLCKONのセット状態を
調べ、既にセットされていたならばそのままステップS
576に進むが、されていないならば、ステップS57
0で、目標車間距離TGDに実車間距離Dnが近づいた
かを調べる。即ち、 |TGD−Dn|<ε0 …(15 ) ならば近づいたと判断する。従って、ステップS570
でYESと判断されたならばステップS572でフラグ
LCKONを1にセットし、NOと判断されたならばステッ
プS574でフラグLCKONを0にリセットする。そして
ステップS576で目標スロットル開度をセットし、ス
テップS600,ステップS604で車間型F/B制御
を行なっていることを示すように表示器に表示させ、ス
テップS606でアクチュエータ43に出力する。
【0035】第12図において、Dn >Dsと判断され
た時点t1においてフラグISDがセットされ、|TGD−
Dn|<D0(D0は定数)となった時刻t2においてフラ
グLCKONがセットされている。一旦、フラグISDがセット
すると旋回動作を行なわないかぎりは、ステップS54
4→ステップS562→ステップS564…と進んで、
車間型F/B制御を行なう。 〈ドライバに合わせた車間距離設定〉車間型F/B制御
中に行なわれるステップS548の意味について説明す
る。
【0036】車間型F/B制御における車間距離の取り
方はドライバの「癖」が強くでる。あるドライバは車間
距離は長めに取るであろうし、あるドライバは短めに取
るであろう。前述したように、本システムでは、車間距
離は、システムがステップS550において、標準車間
距離D SSを設定可能なようになっている。しかし、本
来は車間距離はドライバの好みに合わせてシステムが自
動的に設定してくれることが望ましい。そこで、本シス
テムでは、ステップS548では別のルーチン(第14
図〜第15図)が設定してくれた車間距離[Dij]を目
標車間距離TGDとする。この車間距離[Dij]がどの
ようにして設定されるかを第14図〜第15図のフロー
チャートを用いて説明する。
【0037】ドライバの車間距離の取り方とシステムが
設定した標準車間距離DSSとが不一致であると、それは
オートクルーズの頻繁な解除となって現われる。なぜな
ら、本システムではオートクルーズは車速型F/B制御
で始まり、車間距離が車間型F/B制御の可能な距離D
sに近づけば車間型F/B制御が開始され、標準車間距
離DSSに向けて車間型F/B制御が続行される。もしそ
の標準車間距離DSSが短過ぎればドライバはブレーキを
踏むし、長過ぎればアクセルを踏むであろう。
【0038】本システムでは、直進走行中の加速時にお
いてドライバの車間距離の取り方の「癖」を学習する。
第14図〜第15図のフローチャートに示された制御手
順は、第9図〜第11図の制御手順と並行して実行され
る。直進走行中はステップS902で現在の舵角θnは
中立状態(=N)と判定される。ステップS904では
旋回中であることを示すフラグTRNがリセットされて
いることを確認し、ステップS916に進む。ステップ
S916では加速動作(Vn>Vn-1)が開始されたかを
判定する。巡航走行中はステップS916→ステップS
940→ステップS930→ステップS934→ステッ
プS936と進んで、加速フラグACCをリセットし、加
速タイマACCTMRをリセットし、加速積算距離Dtをリセ
ットする。
【0039】加速状態(Vn>Vn-1)がステップS94
0で検出されると、ステップS942でフラグACCをセ
ットし、ステップS944ではそのときの車速Vnを加
速開始車速VSPSTに記憶し、ステップS946で加速状
態が検出された回数を記憶するタイマACCTMRを1だけイ
ンクリメントする。そしてステップS948で加速積算
距離Dtを積算する。即ち、ステップS948では、 Dt=Dt+Dn …(16) とする。
【0040】一旦、加速フラグACCがセットされると、
車速が減少しない(Vn>Vn-1)かぎりは、ステップS
902→ステップS904→ステップS916→ステッ
プS918→ステップS946→ステップS948と進
んで、タイマACCTMRをカウントアップし、積算距離Dt
を累積する。ステップS918で減速が検知されると、
ステップS920でそのときの車速Vnを加速終了時車
速レジスタVSPENDに退避する。ステップS922では、
加速期間における平均車速Vmを、加速開始時の車速VSP
STと加速終了時の車速VSPENDの平均値として、 Vm=(VSPST+VSPEND)/2 …(17) に基づいて計算する。また、ステップS924で、加速
期間における平均加速度Gmを加速開始時の車速VSPSTと
加速終了時の車速VSPENDとの差として、 Gm=(VSPEND−VSPST)/ACCTMR …(18) に基づいて計算する。また、ステップS926で、加速
期間における平均車間距離Dmを、 Dm=Dt/ACCTMR …(19) に基づいて計算する。
【0041】ステップS928で加速期間中の車間距離
Dmを学習する。ドライバの個性が現われる車間距離
は、そのときの車速や加速度に応じて異なる。そこで、
本システムでは、平均車速Vmと平均加速度Gmとに応じ
て、車間距離Dmの学習のための母集団を異ならせてい
る。第16図は、車間距離の学習のための母集団の区別
を示す。即ち、本システムでは、加速度Gm を大小の2
つのグループに分け、車速Vm を高速,低速の2グルー
プに分ける。そして、第16図に示すように、小さなG
mと低車速vmの母集団(添え字の(1, 1)で表す)、小G
mと高車速vmの母集団(添え字の(1, 2)で表す)、大G
mと低車速vmの母集団(添え字の(2, 1)で表す)、大G
mと高車速vmの母集団(添え字の(2, 2)で表す)の4つ
の母集団の各々について、集団中のサンプル数nijと学
習平均車間距離[Dij]とを学習する。即ち、サンプル
数nijの学習は、加速が行なわれて加速が終了される毎
に、 nij=nij+1 …(20) とし、平均車間距離の学習は、 [Dij]=(Dij+Dm)/nij …(21) に従って行なう。このような、平均車速Vm毎に、そし
て平均加速度Gm毎に、母集団を変えて平均車間距離
[Dij]を学習すると、その[Dij]はドライバの癖を
反映したものになるはずである。第17図に、加速期間
中における目標車間距離の学習の概念を図示する。そし
て、学習回数nijが十分に大きくなれば、学習精度は高
まっているはずであるから、第10図のステップS54
8での目標車間距離[Dij]を、その時点でレジスタV
m,Gmに記憶されている平均車速と平均加速度(これら
は最も最近の平均車速と平均加速度の筈である)に応じ
て第16図のテーブルをサーチすることにより得る。こ
の車間距離[Dij]はその時の平均車速と平均加速度に
際してのドライバの「癖」に最も合致しているはずであ
り、そのような車間距離[Dij]を目標とする車間型F
/B制御を行なうと、違和感のない車間型F/B制御が
自動的に行なわれることになる。 〈旋回動作の判定〉本オートクルーズシステムでは、車
両が車速型F/B制御と車間型F/B制御を同時に実行
可能な環境にあれば、車間型F/B制御を優先するよう
にしている。これは、車速型F/B制御のみを行なって
いる限りはやがては前方車に近接してしまうために、設
定速度を変更する操作が必要となり、操作が煩わしいか
らである。そこで、前述したように、車速型F/B制御
を行なっている課程で、車間距離が車間型F/B制御を
実行可能な距離に入ったならば、車間型F/B制御に移
行するようにしている。しかし、車間型F/B制御を走
行中にカーブに進入した場合においても、車間型F/B
制御を継続することは、カーブ進入時の前方車との車間
距離を無理に維持することとなり却って好ましくない。
さらに、カーブでは、例えばガードレールを前方車と誤
判定する可能性が高まり、車間型F/B制御を行なうの
はより一層好ましくはない。そこで、本システムでは、
車間型F/B制御中にカーブに進入したならば、車速型
F/B制御に切り替えることになっている。
【0042】旋回中における車速型F/B制御において
は目標車速が問題となる。直進走行中の目標車速は高す
ぎるからである。本システムでは、カーブ走行の前後に
おける進入速度VSPSTと離脱速度VSTENDを学習すること
により、そのドライバの好みに合わせた安全な目標車速
を自動的に設定するようになっている。即ち、カーブ進
入時の車速Vnを仮の目標車速TGVとし、その後は過
去の学習結果に応じた加減速度Gijで目標車速TGVを
次第に減速していく。
【0043】そこで、まず、本システムにおける旋回動
作の判定論理を第14図〜第15図のフローチャートに
したがって説明し、次に、車間型F/B制御から車速型
F/B制御への移行ロジック、次に、旋回動作中におけ
る車速型F/B制御の動作を説明する。第14図のステ
ップS902において、舵角θnを検出することによ
り、旋回動作に入ろうとしているかを判断する。始め
て、舵角θnが中立位置にいないことを検出したなら
ば、ステップS902→ステップS960→ステップS
962と進んで、旋回中であることを示すフラグTRNを
セットする。ステップS964ではカーブ進入時の車間
距離Dn をレジスタDSTに記憶し、ステップS966
では進入時の車速VnをレジスタVSPSTに記憶する。そし
てステップS968において旋回時間を示すタイマTRNT
MRをインクリメントする。さらにステップS969では
現在の舵角θnを最大舵角レジスタMAXθに記憶する。一
旦フラグTRNがセットした後は、ハンドルが中立位置
(θn=N)に戻らないかぎりは、それは旋回中である
ことを意味するから、ステップS902→ステップS9
60において、ハンドル舵角θnがさらに切られたかを
判定(ステップS970)することにより最大舵角MAX
θを更新(ステップS972)すると共に、ステップS
974で旋回時間タイマTRNTMRをインクリメントしてい
く。
【0044】舵角が中立位置に戻ったことが確認される
と、ステップS902→ステップS904→ステップS
906と進んで、旋回中の平均加減速度Gを計算する。 G=(Vn−VSPST)/TRNTMR …(22) に従って演算する。ここで、上式中のVnはカーブから
抜け出たときの車速を意味する。従って(22)式のG
は旋回中にどれだけ車速が増加あるいは減速したかを意
味し、G>0ならば加速度を表し、G<0ならば減速度
を表す。
【0045】ステップS908で旋回中の平均加減速度
ijを学習する。この学習について説明する。旋回中の
目標車速TGVにはドライバの個性が現われるべきであ
る。旋回の開始時に、目標車速をその学習された車速に
設定すると、却って車速が大きく変化して違和感を増幅
する。そこで、第18図に示すように、旋回開始時(カ
ーブへの進入時)における目標車速TGVをそのときの
実車速Vnとし、その後は、徐々に目標車速に向けて減
速するようにするのが好ましい。このことは、旋回中に
おいては、目標車速を学習するよりは目標加減速度[G
ij]を学習することが好ましいことを意味する。加減速
度に対するドライバの好みは、カーブ進入時点での進入
車速Vn及び最大舵角に応じて変わるべきだからであ
る。そこで、本システムでは、進入時の車速VSPSTと旋
回中の最大舵角MAXθとに応じて目標加減速度Gijの学
習のための母集団を異ならせている。
【0046】第19図は、加減速度Gの学習のための母
集団の区別を示す。即ち、本システムでは、最大舵角MA
Xθを大小の2つのグループに分け、進入時車速VSPSTを
高速,低速の2グループに分ける。そして、第19図に
示すように、小さな最大舵角MAXθと低速の進入車速VSP
STの母集団(添え字の(1, 1)で表す)、小さな最大舵角
MAXθと高速の進入車速VSPSTの母集団(添え字の(1, 2)
で表す)、大きな最大舵角MAXθと低速の進入車速VSPST
の母集団の母集団(添え字の(2, 1)で表す)、大きな最
大舵角MAXθと高速の進入車速VSPSTの母集団(添え字の
(2, 2)で表す)の4つの母集団の各々について、集団中
のサンプル数cijと加減速度[Gij]とを学習する。即
ち、サンプル数cijの学習は、カーブを抜ける毎に、 cij=cij+1 …(23) とし、加減速度の学習は、 [Gij]=(Gij+G)/cij …(24) に従って行なう。このような、舵角MAXθ毎に、進入時
車速VSPST毎に、母集団を変えて加減速度[Gij]を学
習すると、その[Gij]はドライバの癖を反映したもの
になるはずである。そして、学習回数cijが十分に大き
くなれば、学習精度は高まっていく筈である。
【0047】次に、第9図〜第11図の制御手順にした
がって、車間型F/B制御中に旋回動作が始まったとき
のフィードバック制御について説明する。フラグSET=
1、フラグISD=1、フラグFAIL=0、フラグVF=0、
フラグTRN=1であるから、制御は、ステップS501
→ステップS502→ステップS520→ステップS5
28→ステップS540→ステップS580と進む。ス
テップS580で、フラグISTを調べる。このフラグIST
はそれまでの直進走行から旋回走行に入った時に、最初
に目標車速を進入車速Vnに設定することを制御するフ
ラグである。従って、今がIST=0であり、ステップS
588に進んで、目標車速TGVを進入車速Vnに設定
する。
【0048】 TGV=Vn …(25) ステップS590ではフラグISTを1にセットする。ス
テップS592〜ステップS606(第11図)ではこ
の目標車速に向けた車速型F/B制御が行なわれる。一
旦フラグISTがセットされると、制御はステップS58
0→ステップS582に進み、学習回数cijを調べる。
【0049】学習回数が少ないうち(ステップS582
でNO)は、進入時の車速を目標車速とした車速型F/
B制御が行なわれるが、学習を十分に行なったとき(c
ij>cs)は、ステップS584において、そのときの
最大舵角MAX θ並びに進入時の車速VSPSTに応じた加減
速度[Gij]を第19図からサーチして得る。そして、
目標車速TGVを、 TGV=TGV+[Gij] …(26) に従って減速する。
【0050】このようにして設定された目標車速TGV
はその時の舵角θとカーブ進入車速に応じてそのドライ
バの「癖」に最も合致しているはずであり、そのような
目標車速TGVを目標とする車速型F/B制御を行なう
と、カーブ進入からカーブ離脱にまでの間、車間型F/
B制御から車速型F/B制御に違和感なく移行し、その
後はそのドライバの「癖」に合致した違和感のない車速
型F/B制御が自動的に行なわれることになる。 〈信号劣化時の制御〉車間信号の消失判定 車間型F/B制御によるオートクルーズ中においては、
前方車との車間距離を常時把握しておくことが重要であ
る。そのために本システムではレーダセンサを用いてい
る。しかしながら、実際の道路では車体はピッチ運動を
行なうので、センサから発射された光や音が過度に上方
や下方に向いてしまい、前方車に照射された光(音波)
が届かなかったり、あるいは反射波がセンサ10に届か
なかったりすることもある。光や音を前方に発して距離
を測るセンサは雨やほこりに弱く、かかる場合にも信号
は消えてしまう。このような信号の消失下では、車間型
F/B制御を続行することは困難であり、そこで、本シ
ステムでは、車間型F/B制御を行なっている最中に信
号消失を検出(車間信号を消失したことを示す車間消失
フラグVF=1)したり、センサ機能が劣化している兆
候を検出(フラグFAIL=1)したならば、車間型F/B
制御から、車間信号の不要なオートクルーズモードであ
るところの車速型F/B制御に切り替えるようにしてい
る。
【0051】第20図を参照して信号消失判定の制御手
順について説明する。この制御手順では、車間距離が無
限大として測定されたあるいは実際の車間と目標車間T
GDとの偏差が制御不能な距離として測定された場合
に、信号消失状態(VF=1)と判断する。ステップS
202では目標を捕捉しているか否かを示すLCKONフラ
グを調べる。このフラグLCKONがセットする条件は目標
車間TGDと実の車間距離Dnとの偏差が大きくない、
即ち、 |TGD−Dn|<Ds …(27) が検出された(第11図のステップS572)時であ
る。ここで、定数Dsは本システムが車間型F/B制御
を行なうことの可能なように予め決まっている距離を差
す。従って、フラグLCKONは先行車を目標車間距離内に
捕捉しているかを示す。
【0052】車間距離が無限大を示していないときは、
それが誤信号であるのか、正しい信号であるのか判断で
きない。そこで、第20図において、フラグLCKONがセ
ットされていない(即ち、先行車を捕捉していない)と
きは、距離信号が無限大を示すかいなかに応じて消失判
定を行ない、フラグLCKONがセットされている(即ち、
先行車を捕捉している)ときは、目標車間と実車間との
差によって消失判定を行なうようにしている。
【0053】フラグLCKONが0の場合、即ち車間型F/
B制御が行なわれていない場合にについて説明する。か
かる場合には、前回に測定された車間距離Dn-1は無限
大を示していない(ステップS204でNO)のに今回
測定された車間距離Dnが無限大の距離を示している場
合(ステップS208でYES)には、ステップS21
0で車間信号を消失したことを記憶する(VF=1)。
反対に、前回の測定でも今回の測定でも、車間距離が無
限大を示していない場合には、ステップS214でフラ
グVFをリセットする。
【0054】ところで、前述したように、車間信号Dは
車体のピッチ運動のためにノイズを含みやすい。換言す
れば、車間距離を誤って測定することも起こりえる。こ
のようなノイズ的な車間信号に基づいて信号消失を判定
し、直ちに車間型F/B制御から車速型F/B制御に移
行し、そのまま車速型F/B制御に留まるのは得策では
ない。そこで、本システムでは、どの程度の回数、信号
を消失したかを計数し、その回数に応じて、車間型F/
B制御から車速型F/B制御に移行する場合の制御の態
様を変えている(第9図のステップS528)。その回
数を計数するのがタイマVTである。
【0055】タイマVTが計数する条件は、前回も今回
も車間距離は無限大と測定された場合(ステップS20
4,S206でYES)あるいは今回の測定で始めて無
限大が検出された場合(ステップS204でNO、ステ
ップS208でYES)である。そして、このタイマV
Tが更にフラグVFがクリアされる条件は、2回以上の
連続した測定に亘って車間信号が無限大を示さなかった
場合である。換言すれば、今回車間信号Dnが始めて無
限大を示したことを検出したときから、車間信号が継続
して無限大を示している限りはタイマVTは計数を継続
する。そして、2度連続して無限大を示さなかったとき
はタイマVT及びフラグVFをリセットする。
【0056】目標捕捉フラグLCKONが1の場合、即ち車
間型F/B制御が行なわれている場合について説明す
る。目標車間距離TGDと前回の実車間距離Dn-1との
差が大きくはなかった(ステップS218で|TGD−
Dn-1|≦A)が、今回測定された車間距離Dnとの差が
大きい場合(ステップS222でYES)には、ステッ
プS228で車間信号を消失したことを記憶する(VF
=1)。反対に、前回の測定でも今回の測定でも、車間
距離の差が大きくないない場合には、ステップS224
でフラグVFをリセットする。タイマVTが信号消失を
計数する条件は、前回も今回も車間距離の差は大きいと
測定された場合(ステップS218,S232でYE
S)あるいは今回の測定で始めて車間距離の差が大きい
と検出された場合(ステップS218でNO、ステップ
S222でYES)である。そして、このタイマVTが
更にフラグVFがクリアされる条件は、2回以上の連続
した測定に亘って車間距離に大きな差を示さなかった場
合である。センサ機能の劣化の検出 第20図はセンサが雨などにより汚れ、その機能が劣化
しているのを検出するロジックを説明する。
【0057】ステップS302ではワイパ61が作動し
ているかを調べる。ワイパがオンしていれば、雨が降っ
ているので間違いなくセンサ機能は劣化していると考
え、フラグFAILをステップS320でセットする。ステ
ップS304以下は、ワイパが作動していないときにお
いて、センサ10がどの程度の率で信号消失状態(第2
0図でVF=1)に陥ったかを判断するものである。ス
テップS304のSMPTMRは、上記判断を行なう時間間隔
を規定する。即ち、ワイパが作動していないときは、タ
イマSMPTMRをステップS306でカウントアップし、サ
ンプリング時間を決める。そして、信号消失フラグVF
がセットしていた時間CNTをステップS310で計数す
る。サンプリング時間(B分)が経過(ステップS30
4でYES)したならば、ステップS312で、B分内
においてどの程度の時間割合で信号消失があったかを判
断する。
【0058】 消失率=CNT/B …(28) ステップS314,ステップS316では、再度消失率
を計算するために、カウンタCNT及びタイマSMPTMRを
リセットする。消失率がC%を越えている(ステップS
318)時は、センサが劣化していると判断して、ステ
ップS320でフラグFAILを1にセットする。
【0059】以上説明したように、本システムでは、例
えば車体がピッチ運動したことにより、信号消失状態が
短時間でも検出されれば、それはフラグVFに記憶さ
れ、且つその消失時間は車間消失タイマVTに記憶され
る。また、そのような消失状態が一定の割合以上になれ
ば、センサ機能が劣化していると判断してフラグFAILに
記憶される。車間型F/B制御の動作 以上の信号消失状態(VF=1)やセンサ劣化状態(FA
IL=1)において、本システムの車間型F/B制御がど
のように影響を受けるかについて第9図〜第11図のフ
ローチャートを用いて説明する。このフローチャートの
制御手順によれば、センサの信号がおかしいおそれがあ
るときは、車間型F/B制御から車速型F/B制御に移
行する。そして、信号消失時間の長短に応じて車速型F
/B制御に移行するときの制御が多少異なるようになっ
ている。
【0060】センサ機能が劣化していると判断されたと
き、即ちフラグFAIL=1の時は、ステップS520→ス
テップS522に進んで、SETスイッチやRESUMEスイッ
チやCOASTスイッチをオンしたときにセーブしておいた
セット車速MTGVと現在の実車速Vnとを比較する。2つ
の車速間に10Km/h以上の開きがある(ステップS52
2でYES)時はステップS524でそのセット車速MT
GVを目標車速とする。
【0061】 TGV=MTGV …(29) また、10Km/h以上の開きがないときは、ステップS5
26で、現在の車速を目標車速とするために、 TGV=Vn …(30) とする。そして、ステップS508において、車間型F
/B制御用の積分変数EdIと車速型F/B制御用の積分
変数EvIをリセットする。そして、ステップS508→
ステップS510→ステップS512→ステップS51
4→ステップS516→ステップS518と進んで、車
速型F/B制御モードのための種々のフラグを設定す
る。
【0062】センサに劣化が検出されていない(ステッ
プS520でNO)ときでも、信号消失時間VTが時間
Tsよりも長いとき(ステップS530でYES)は、
ステップS522に進んで、センサ劣化があったときと
同じ制御となる。信号消失時間が短いとき、即ちVT≦
Ts(ステップS530でNO)の時は、ステップS5
32に進む。ステップS532ではフラグISFを調べ
る。このフラグISFは一時的な信号消失によって「一時
的」に車速型F/B制御を行なっていることを示すもの
である。従って、ステップS532ではNOと判定さ
れ、ステップS534では目標車速TGVを現在の車速
Vnとし、ステップS536ではフラグISFを制御とし、
ステップS538ではこれから車速型F/B制御を行な
うために、積分変数E vIを0にリセットする。但し、
車間型F/B制御のための積分変数E vIはリセットし
ない。
【0063】ステップS530で消失時間VTがTsよ
りも短いということは、一時的な信号消失(例えば車体
のピッチ運動による消失)を意味する。かかるときは、
信号消失状態はすぐに回復することが予想される。従っ
て、消失状態による車速型F/B制御の時間は短いもの
となろう。そして、短時間の信号消失状態から回復すれ
ば、車速型F/B制御から車間型F/B制御に戻ること
が望ましい。もし短時間の信号消失があっだけ(ステッ
プS530においてNO)でステップS508に進んで
車間型F/B制御用の積分変数EdIをリセットしてしま
うように制御手順を組んでいたならば、せっかく短時間
のうちに車間型F/B制御に戻っても、以前の車間型F
/B制御の期間において累積していた積分変数EdIはス
テップS508で失われているために、車間型F/B制
御→車速型F/B制御→車間型F/B制御という制御の
変遷に連続性が失われて制御がギクシャクしたものとな
る。本システムでは前述したように、短時間の信号消失
については、ステップS508に進まず、ステップS5
38で積分変数EdIをリセットしていないので、制御に
連続性が確保され、車間型F/B制御に戻ったときに滑
らかな制御が期待できる。
【0064】第22図に従って信号消失時間が徐々に増
加している場合を説明する。車間型F/B制御を実行中
に、時刻t1において信号消失状態(但し、VT≦Ts)
を検知すると、車速型F/B制御用の積分変数EvIはリ
セットされるが、車間型F/B制御用のEdIは保存され
ている。もし信号消失状態が継続して、第22図に示す
ように、時刻t2においてVT=Tsとなると、ステップ
S508において、車速型F/B制御用の積分変数EvI
も車間型F/B制御用のEdIも共にリセットされる。従
って、第22図と異なって、時刻t2以前に信号消失状
態が解除されれば、車間型F/B制御用のEdIは保存さ
れたままであり、またフラグISDもセットされたままな
ので、ステップS544→ステップS562と進んで、
車間型F/B制御に滑らかに復帰することができる。 〈実施例の効果〉以上説明した実施例によれば、 : 車間型F/B制御が行なわれていないカーブ走行
や加速走行中において、そのドライバの車間距離に対す
る「好み」や「癖」を学習している(第15図のステッ
プS928)ので、車間型F/B制御走行中において、
そのドライバに違和感を感じさせることのない車間距離
ijによってオートクルーズが実現される。I-1 : さらに、その目標車間距離Dijは、車速帯域毎
に別々に学習されている(第16図)ので、車間距離設
定Dijが精度高く行なうことができる。I-2 : 目標車間距離Dijは加減速度Gの帯域毎に別々
に学習されている(第16図)ので、車間距離設定Dij
が精度高く行なうことができる。I-3 : (20)式の学習回数nijは加減速操作が行な
われる毎にカウントアップしている。即ち、頻繁な加減
速操作は学習回数nijの値を大きくする。したがって、
(21式)において学習車間距離[Dij]を小さなもの
とする。加減速操作の頻繁な走行は、そのドライバがよ
り短い車間距離を欲していると判断してよいからであ
る。II : 車間型F/B制御走行中に前方車両の捕捉を喪
失した場合(ステップS528でYES)あるいは車間
距離センサの精度が劣化していると判断できるような場
合(ステップS520でYES)には、それまでの車間
型F/B制御走行から車速型F/B制御走行に連続的に
移行することができる。II-1 : 特に、車間型F/B制御動作中に、前方車両
の捕捉を喪失した場合(ステップS528でYES)あ
るいは車間距離センサの精度が劣化していると判断でき
るような場合(ステップS520でYES)には、Ts
時間の間(ステップS530でNO)は「一時的に」車
速型F/B制御に移行する。この「一時的」な車速型F
/B制御への移行によっては、それまでの車間型F/B
制御走行における積分変数EdIは保存される(ステップ
S538)されるので、もし短時間に信号消失状態が解
消(ステップS528でNO)した場合において、以前
の車間型F/B制御の積分変数EdIを用いることによ
り、以前の車間型F/B制御とこれから行なわれる車間
型F/B制御の間に「ギャップ」が減り、車間型F/B
制御走行に滑らかに戻ることができる。II-2 : また、ステップS526,ステップS534
において、前方車を喪失したときの車速を車速型F/B
制御のための目標車速に設定しているために、車間型F
/B制御から車速型F/B制御に移行するときの車速の
大きな変動を緩和することができる。II-3 : また、ステップS530において、一定時間
が経過しても喪失状態が回復しないときは、ステップS
508に戻って積分変数EdI,EvIをリセットしてい
る。時間が多く経過した場合には走行環境が変化してい
る場合があるので、制御の信頼性を維持するためにも長
時間の制御変数の保持は好ましくないからである。III : 上記実施例では、カーブ走行中は車速型F/
B制御を行ない、カーブ以外を走行中は車間型F/B制
御を行なっている(第10図のステップS586)。そ
して、それまでのカーブ走行において学習した加減速度
ijを用いることにより、カーブ走行中の目標車速TG
Vに到達するようにしている(第10図のステップS5
86)。III-1 : 加減速度Gijは、カーブに進入したときの
車速VSPSTとカーブから離脱したときの車速Vnとに基づ
いて学習している(ステップS906)。IV-1 : 本実施例のSETスイッチは、目標車速を設定
するためにだけ用いられる(第3図のステップS13
4)のではなく、目標車間距離を設定するときにも用い
る(第3図のステップS138)ことができる。IV-2 : SETスイッチを連続的に押すことにより、目
標車速を連続的に増加あるいは減少させることができる
(第4図のステップS118)だけなく、目標車間距離
を連続的に減少あるいは増加させることができる(第3
図のステップS116)ことができる。目標車速を増加
(減少)させることと、目標車間距離を減少(増加)さ
せることとは操作上においてもドライバに違和感を起こ
させるものではない。 〈変形例〉本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。第1変形例 前述の実施例では、車間型F/B制御を実行中に前方車
を消失した場合には車間型F/B制御から車速型F/B
制御に移行するが、車間信号の消失が短時間の場合に
は、車速型F/B制御用の積分変数EvIをリセットはす
るが、信号がその短時間内に回復があるであろうことを
期して、それまでの車間型F/B制御期間中に累積して
きた車間型F/B制御用の積分変数EdIをリセットしな
いでおいた(第9図のステップS538を参照)。
【0065】これから説明する第1変形例は、その積分
変数の保持動作をさらに発展したもので、車速型F/B
制御と車間型F/B制御との間での制御の遷移におい
て、一方の制御の期間中に演算した積分変数を他方の制
御に引き継ぐものである。この第1変形例におけるスロ
ットル開度TGのための制御変数mを次のように定義す
る。即ち、車間型F/B制御については、 m=m+KdI×(Dn−TGD) +KdP×(Dn−Dn-1) −KdD×(2Dn-2−Dn-1−Dn) …(31) 車速型F/B制御については、 m=m+KvI×(Dn−TGVn) +KvP×{(TGVn−TGVn-1)−(Vn−Vn-1)} −KvD×(Vn+Vn-2−2Vn-1) … (32) (31)式と(32)式においてmは共通である。従っ
て、例えば、車間型F/B制御を行なっていたときに車
速型F/B制御に移行した場合は、車間型F/B制御中
の積分変数mの値は車速型F/B制御に引き継がれる。
【0066】第23図〜第25図はこの第1変形例にお
けるフィードバック制御の手順を示したフローチャート
である。多くの点で、第23図〜第25図の制御手順は
前記実施例の第9図〜第11図の制御手順に似ている。
しかし、上述の積分値を引き継ぐことを行なうために、
第1変形例の制御手順では、第9図のステップS53
6、第10図のステップS552が不要となり、第24
図のステップS596’では(32)式に基づいた車速
型F/B制御の演算を行ない、ステップS566’では
(31)式に基づいた車間型F/B制御の演算を行なう
ようになっている。また、第11図のステップS59
2,594,ステップS562,ステップS564は不
要となっている。
【0067】尚、ステップS508’では制御量mを0
にリセットしている。これは、ステップS504で車間
型F/B制御が不可能な距離にいる場合において、車速
型F/B制御を行なう場合には、それまでの車間型F/
B制御での制御量mを引く継ぐことは意味がないからで
ある。この様な理由があるから、車間信号を消失して車
間型F/B制御から車速型F/B制御に移行する場合に
は、車間型F/B制御期間中の制御量mは車速型F/B
制御に引き継がれるべきであるから、第9図の制御手順
とは異なり、ステップS524からもステップS526
からもステップS508’には進まないで、ステップS
510に進んでmをクリアしないようにしている。第1変形例の効果 以上説明した第1変形例によれば、制御量mが引き継が
れるので、車速型F/B制御と車間型F/B制御間での
制御の変更が滑らかなものとなり、ドライバに違和感を
与えない。前記実施例でも、第9図のステップS538
で一時的に車速型F/B制御に移行する場合に、積分変
数EvIを保存するようにしていたが、この変形例ではさ
らに保存を徹底している。第2変形例 この第2変形例は旋回時における加減速度の学習ロジッ
クに関するもので、第26図に示される。第14図〜第
15図に示された学習の制御手順と大きく異なるのは、
学習方法が異なっているのと、加速時におけるドライバ
の加速度の「癖」を学習するロジックが組み込まれてい
ないことである。但し、線か意中であることを示すフラ
グTRNや、旋回中の時間をカウントするタイマTRNTM
R、加減速度Gij等については、前記第14図などの変
数と同じ記号を用いる。
【0068】第26図のステップS400において、舵
角が中立位置(θn=N)にあるか否かを判断する。旋
回を開始したときはθn≠Nとなるので、ステップS4
20→ステップS422に進んでフラグTRNをセット
し、さらに、そのときの前方車との車間距離Dnをレジ
スタDSTに(ステップS424)、車速Vnをコーナ進入
時車速レジスタVSPSTに退避(ステップS426)して
おき、舵角θnを最大舵レジスタMAXθに退避(ステップ
S428)しておく。そして、ステップS430で旋回
時間を記憶するタイマTRNTMRをカウントアップする。
尚、ステップS432,ステップS434は最大舵角MA
Xθの更新ルーチンである。
【0069】ハンドル舵角θが中立位置に戻らない限り
は、ステップS430でタイマTRNTMRのカウントアップ
を行なう。車両がカーブ又はコーナを抜けてハンドルが
中立位置に戻ると、ステップS404で、それまでに学
習していた加減速度データGijのなかから、進入時の車
速VSPSTと旋回中の最大舵角MAXθに対応するものをサー
チして読み出す。
【0070】ステップS406,ステップS408で
は、カーブ進入時の車間距離DSTとカーブ離脱時の車間
距離Dnとを比較する。Ds1を正の定数であるとする
と、ステップS406で、 DST−Dn>Ds1 …(33) 即ち、カーブに進入したときよりも、下部から離脱した
ときの方が車間が減少していた場合には、それは、ドラ
イバが車間距離を短く保つ「好み」(あるいは「癖」)
を有するものであると判断して、ステップS412で、 [Gij]=[Gij]+ΔG …(34) とする。ここでΔGは正の定数であるので、(34)式
は加減速度[Gij]を増加させる学習効果を有する。一
方、ステップS408で、 DST−Dn<Ds1 …(35) 即ち、カーブに進入したときよりも、下部から離脱した
ときの方が車間が増加していた場合には、それは、ドラ
イバが車間距離を長く保つ「好み」(あるいは「癖」)
を有するものであると判断して、ステップS410で、 [Gij]=[Gij]−ΔG …(36) とする。
【0071】(34),(36)式の加減速度[Gij
は第10図の目標スロットル開度の決定(ステップS5
86)、即ち、 TGV=TGV+[Gij] に使われる。従って、この第2変形例においても、以前
に学習していた加減速度[Gij]を反映して目標スロッ
トル開度が決定されるようになっている。換言すれば、
この第2変形例でも、第10図の制御手順により
[Gij]に対応して増加あるいは減少されたスロットル
開度TGVが得られるので、カーブ走行中はそのように
車速が上昇あるいは減少するように制御され、結果的に
車間がそのドライバの好みに合致するように調整され
る。第2変形例の効果 第26図の制御手順によれば、第14図,第15図の制
御手順に比して、学習回数のカウンタcijが不要になる
ので、制御手順が単純化されるという効果が得られる。第3変形例 この第3変形例は、前方に割り込み車両があった場合と
路面やガードレールを前方車と誤判定した場合とを区別
して夫々に適正な制御を行なうことを目指している。こ
のような誤判定が起こる理由を第29図や第30図を用
いて説明する。
【0072】カーブを走行中は、そのカーブが急であれ
ばあるほどガードレールが自車の前方に来ることが多
い。車間距離センサ10は反射波を用いているので、第
29図に示すように、ガードレールからの反射波を前方
車からの反射波と誤認するものである。また、第っずに
しめすように、車体がピッチ運動を行なうと、路面から
の反射波を前方車からの反射波と誤認する。そこで、こ
の第3変形例では、センサによって計測した前方車(と
思われる前方物体)までの距離が目標車間距離TGDよ
りも短い状態が所定時間(Tss)以上続いたときは、そ
れは誤認識ではなく、前方に割り込み車両があったと判
断する。そして、かかる場合は車速型F/B制御から車
間型F/B制御に速やかに移行するようにするものであ
る。
【0073】このような制御を行なうために、この第3
変形例にかかわる制御手順は、前記実施例の第20図の
ステップS218〜ステップS232の部分を第27図
の制御手順に変更する。また、第9図の一部を第28図
のように変形する。第27図の制御手順は、目標車間距
離TGDとその時の前方物体までの距離Dnとの偏差を
演算し、その偏差と閾値Aとを比較し、その結果を車間
距離フラグDFに記憶するものである。即ち、 DF=0 → 目標車間TGDと実車間Dnとが一致 DF=1 → 実車間Dnが目標車間TGDより長い DF=2 → 実車間Dnが目標車間TGDより短い となる。このフラグDFと第20図のステップS212
で計数された信号消失時間VTとに基づいて、第28図
の制御手順によって車両割り込みと前方車の誤認識とを
区別する。
【0074】即ち、第28図のステップS1100,ス
テップS1102でフラグDFの値を調べる。DF=
0、即ち前方車を目標車間距離TGD内に捉えているな
らば、ステップS540に進み実施例(第10図)と同
じ車間型F/B制御を行なう。DF=1ならば、ステッ
プS1104で、信号消失タイマVTに保存されている
値を所定の閾値TSLと比較する。ここで、VTはステッ
プS1011,ステップS1012,ステップS102
5,ステップS1035において計数した時間であっ
て、実車間が目標車間よりも長いか、あるいは短いよう
な状態の継続した時間を保持する。この閾値TSLは第9
図のステップS530のTSと実質的に同じであり、即
ち、VT>TSLであるならばステップS522に進ん
で、車間型F/B制御から車速型F/B制御への「完全
な」移行を行なうであろうし、VT≦TSLであるならば
ステップS532に進んで、車間型F/B制御から車速
型F/B制御への「一時的な」移行を行なうであろう。
車速型F/B制御への、「完全な」移行と「一時的な」
移行との相違については前記実施例において既に説明し
た。即ち、実車間距離Dnが目標車間距離よりも長い場
合には、制御は車速型F/B制御に移行するものであ
り、この理由は車間型F/B制御を継続する意義が少な
いからである一方、DF=2の場合はステップS110
6に進み、消失時間VTと閾値TSSとを比較する。たと
え実車間距離Dnが目標車間距離よりも短く(DF=
2)とも、即ち、近距離前方に車両らしきものがあろう
とも、目標車間距離よりも近くにその前方物体があった
時間VTが閾値時間TSSよりも短かかったと検出したこ
とは、それはピッチ運動若しくはカーブ走行が原因であ
る可能性が高いので、車間型F/B制御に留まっておら
ずに、ステップS1106に進んで「一時的」な車速型
F/B制御に移行する。反対に、近距離前方に車両らし
きものがありそうな場合(DF=2)であって、近距離
前方に物体が存在する時間VTが閾値TSSよりも長い場
合は、その物体は前方割り込み車両と判断して、ステッ
プS540に進んで車間型F/B制御を続行する。即
ち、その割り込み車を目標として車間型F/B制御を行
なう。第3実施例の効果 かかる第3変形例によれば、前方割り込み車両を正確に
判断できるだけでなく、車間型F/B制御の目標車両
を、以前まで前方車からその後の割り込み車両に変更し
つつ、車間型F/B制御を継続することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車速
度制御装置によれば、前方車の捕捉を消失したときには
所定の時間だけ消失時の車速を維持するように制御す
る、即ち車速型F/B制御を行なうことになる。そし
て、その所定時間経過後に近接した前方車を検知した場
合、即ち、消失が例えばカーブ走行やピッチング運動に
起因した一時的な消失の場合には、前記車間距離型オー
トクルーズ手段を作動せしめて車間型F/B制御を継続
する。一方、前記所定時間経過後に近接した前方車を検
知しなかった場合、即ち、前方車両が本当に走行路から
離脱したような場合には前記車速型オートクルーズ手段
を作動せしめて車速型F/Bを行なうようになってい
る。
【0076】即ち、本発明の制御装置によれば、前方車
の一時的な消失と真の消失とを区別して対応しながら、
そのような消失時にもオートクルーズを続行することの
できる自動車速度制御装置を提供することができる。特
に請求項2の制御装置によれば、モニタされた反射信号
が前方車との車間距離が近づいていることを示す場合に
は、前記所定時間の経過前であっても、車速型F/B制
御の動作を停止させるとともに車間型F/B制御を作動
せしめるようにしているので、前方に割り込み車両が発
生した場合にも、その割り込み車両への対応が迅速に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例のオートクルーズシステ
ムの全体構成を示す図。
【図2】実施例のオートクルーズシステムの動作を示す
機能ブロック図。
【図3】実施例の制御手順のうちのメインルーチンを説
明するフローチャート。
【図4】実施例の制御手順のうちのメインルーチンを説
明するフローチャート。
【図5】実施例の制御手順のうちのメインルーチンを説
明するフローチャート。
【図6】実施例の制御手順のうちのメインルーチンを説
明するフローチャート。
【図7】アクセル開度αと対応するスロットル開度TG
との関係を示すグラフ図。
【図8】車速Vnと、その車速Vnに対して一定加速度a
が得られるようなスロットル開度TG との関係を示す
グラフ図。
【図9】実施例のフィードバック制御手順を示すフロー
チャート。
【図10】実施例のフィードバック制御手順を示すフロ
ーチャート。
【図11】実施例のフィードバック制御手順を示すフロ
ーチャート。
【図12】図9〜図11の制御手順により、車速型F/
B制御から車間型F/B制御に移行するときの動作を説
明するタイミングチャート。
【図13】図9〜図11の制御手順により、車速型F/
B制御における制御変数Enや積分変数EvIの変化を説
明するタイミングチャート。
【図14】実施例の学習のための制御手順を示すフロー
チャート。
【図15】実施例の学習のための制御手順を示すフロー
チャート。
【図16】目標車間距離を学習する原理を説明する図。
【図17】目標車間距離を学習する原理を説明する図。
【図18】旋回時において目標車速を学習する原理を説
明する図。
【図19】旋回時において目標車速を学習する原理を説
明する図。
【図20】信号喪失や前方車喪失を検出する制御手順の
フローチャート。
【図21】距離センサの性能劣化を検出する制御手順を
示すフローチャート。
【図22】信号消失時における車間型F/B制御から車
速型F/B制御への変遷を説明するタイミングチャー
ト。
【図23】第1変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図24】第1変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図25】第1変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図26】第2変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図27】第3変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図28】第3変形例にかかる制御手順を示すフローチ
ャート。
【図29】カーブ走行において目標を消失し易い理由を
説明する図。
【図30】車体がピッチ運動をすると目標を消失し易い
理由を説明する図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の目標車速に車速が収束するように
    制御する車速型オートクルーズ手段と、 前方車との近接時にはその前方車との車間距離を所定の
    目標車間距離になるように制御する車間距離型オートク
    ルーズ手段とを具備した自動車速度制御装置において、 前方車の捕捉を消失したかを検出する検出手段と;前記
    車速型オートクルーズ手段と車間距離型オートクルーズ
    手段とを制御するオートクルーズ制御手段であって、前
    記車間距離型オートクルーズ手段の動作中に前方車の捕
    捉を消失したときには所定の時間だけ消失時の車速を維
    持するように制御し、その所定時間経過後に近接した前
    方車を検知した場合には前記車間距離型オートクルーズ
    手段を作動せしめ、一方、前記所定時間経過後に近接し
    た前方車を検知しなかった場合には前記車速型オートク
    ルーズ手段を作動せしめるオートクルーズ制御手段;と
    を具備したことを特徴とする自動車速度制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の自動車速度制御装置におい
    て、前記検出手段は、前方車からの反射信号の急変を検
    知することにより前方車の捕捉の消失を検出し、 前記オートクルーズ制御手段は、さらに、 前記所定時間の経過前に前方車からの反射信号をモニタ
    する手段と;モニタされた反射信号が前方車との車間距
    離が近づいていることを示す場合には前記所定時間の経
    過前であっても、前記車速型オートクルーズ手段の動作
    を停止させるとともに前記車間距離型オートクルーズ手
    段を作動せしめる手段;とを具備することを特徴とする
    自動車速度制御装置。
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