JP4252722B2 - オートクルーズ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば先行車が存在しないときに予め設定した車速で定車速走行を行い、先行車が存在するときに予め設定した車間距離を保って定車間走行を行うACCシステム(Adaptive Cruise Control System)に関する。
【0002】
【従来の技術】
先行車の有無に応じて定車速走行および定車間走行を切り替えることが可能なACCシステムは、例えば特開平11−42957号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかるACCシステムを搭載した車両が、一定の車間距離を維持する定車間走行を行っている場合、あるいは一定の車速を維持する定車速走行を行っている場合に、物体検知装置により検知される先行車を切り替えたくなる場合がある。
【0004】
例えば、
(1) セット車速より遅い車速で走行中の先行車に追従する定車間走行中に、先行車を追い越そうとする場合。
【0005】
通常の運転中に先行車を追い越す場合には、周囲の安全を確認した後に現在の車線内で加速して先行車に接近したところで、追い越し車線に車線変更して先行車を追い越している。しかしながら、ACCシステムによる定車間走行中は意図的に先行車に接近することができないため、先行車を追い越す場合には、周囲の安全を確認した後に先ず追い越し車線に車線変更して定車間走行を解除し、定車速走行により加速して先行車を追い越すことになり、そのために追い越しに要する時間が長くなってドライバーにストレスが加わる問題がある。このような場合に、周囲の安全を確認して追い越しを行う決断をしたときに先行車を切り替えることができれば、それまでの先行車をロックオフして現在の車線内で自車をセット車速まで加速し、追い越しに要する時間を短縮することができる。
(2) セット車速より遅い車速で走行中の先行車に追従する定車間走行中に、隣り車線(追い越し車線)を自車より高い車速で走行してきた車両の直ぐ後に車線変更し、その車両に追従走行しようとする場合。
【0006】
通常の運転では、現在の自車の車速よりも速い車両の直ぐ後ろに付いた場合には、一時的に車間距離が短くなっても減速操作は行わず、その先行車に合わせて加速して車間距離が必要以上に広がらないようにしている。しかしながら、ACCシステムの作動中は、先行車の車速が自車の車速より速くても、直ぐ後ろに短い車間距離で付いた場合に車間距離を保つことが優先され、自車は減速したり現在の車速を維持したりして車間距離を設定値まで広げようとする。そのために先行車との車間距離が離れ気味になり、自車が再度加速を始めるタイミングが遅れて追い越し車線の車両の流れを乱すことになり、ドライバーや周囲の車両にストレスが加わる問題がある。このような場合に、車線変更後の新たな先行車の車速が充分に高く、安全を確認できるなら、前記先行車を一時的にロックオフすることにより、自車を速やかに加速して先行車に追従して行くことができる。
(3) セット車速より遅い車速で走行中の先行車に追従する定車間走行中に、先行車が車線変更した場合。
【0007】
追従中の先行車がインターチェンジやサービスエリアに入ろうとして車線変更すると、ACCシステムは先行車の動きを検知して定車間走行から定車速走行に切り替わり、自車はセット車速まで加速を始める。しかしながら、安全を確保するためにACCシステムは先行車が確実に自車線を離れるまで定車速走行に切り替わらないので、自車がセット車速まで加速を始めるタイミングが遅れる問題がある。このような場合に、安全を確認できたならば先行車を一時的にロックオフすることにより、自車をセット車速に向けて速やかに加速することができる。
(4) 割り込み車を確認したときに、スムーズに割り込みができるようにする場合。
【0008】
インターチェンジやサービスエリアから走行車線に割り込んで来る車両や、隣り車線からウインカーを点滅させて割り込んで来る車両を確認したとき、通常の運転では前記割り込み車がスムーズに割り込めるように自車の車速を調整してスペースを空けている。しかしながら、ACCシステムの作動中は自由な車速調整ができないため、割り込み車と並走することになってスムーズな割り込みが阻害され、ドライバーや周囲の車両にストレスが加わる問題がある。このような場合に、安全を確認できたならば早めに割り込み車をロックオンすることにより、車間距離調整を行って割り込みに必要なスペースを空けることができる。
(5) セット車速での定車速走行中に、隣り車線のセット車速よりも遅い車速の車両を誤検知した場合。
【0009】
ACCシステムは自車の走行軌跡をヨーレート(または舵角)および車速から推定し、物体検知装置で検知した物体のうちから自車の走行軌跡上に存在する物体を先行車と認識している。しかしながら、現在の自車の走行状態から将来の走行軌跡を予測していることや、物体検知装置が検知誤差を持つことから、状況によっては隣り車線の車両を先行車と誤検知する場合がある。通常誤検知は短時間で解除されるが、セット車速よりも遅い車両を先行車と誤検知すると、ACCシステムにより予期せぬ減速が行われてドライバーが違和感を感じる問題がある。このような場合に、ドライバーが誤検知に気づいたときに誤った先行車をロックオフすることにより、不必要な自動減速を防止してドライバーの違和感を解消することができる。
【0010】
従来のACCシステムは定車間走行中に先行車を切り替える手段を持たず、同じ効果を得るには、
・アクセルペダルを操作してACCシステムを一時的にスタンバイ状態にする
・ブレーキペダルを操作してACCシステムを解除する
・キャンセルスイッチやメインスイッチを操作してACCシステムを解除する
の3つの方法がある。
【0011】
しかしながら、アクセルペダルやブレーキペダルを操作する方法は、ACCシステムの作動中に使用することがない足を使う必要があるために、思いのほか煩わしい。またブレーキペダルやスイッチを操作する方法は、解除されたACCシステムを再び作動させる必要があるためにやはり面倒である。
【0012】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ACCシステムの作動中に、簡単な操作で先行車を一時的に切り替えられるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図9のクレーム対応図に示す構成によって上記目的を達成している。
【0014】
即ち、請求項1に記載された発明によれば、自車の進行方向の物体を検知する物体検知装置と、物体検知装置の検知結果に基づいて物体までの距離を算出する距離算出手段と、物体検知装置の検知結果に基づいて自車が追従すべき先行車を判定する先行車判定手段と、先行車との車間距離を設定する車間距離設定手段と、自車の走行状態を検知する車両状態検知手段と、自車の車速を設定する車速設定手段と、先行車判定手段により先行車が判定されたとき、距離算出手段により算出された車間距離が車間距離設定手段により設定された車間距離に一致するように、車速設定手段により設定された車速を上限として自車を加速あるいは減速する車間距離制御手段と、先行車判定手段により判定される先行車が無い場合に、車両状態検知手段により検知された車速が車速設定手段により設定された車速に一致するように自車を加速あるいは減速する車速制御手段とを備えたオートクルーズ装置において、ドライバーにより操作される手動操作手段と、車間距離制御手段による制御中に手動操作手段が操作されたときに、先行車判定手段により判定される先行車を変更する先行車変更手段とを備え、先行車変更手段は、先行車判定手段により現在認識されている先行車を先行車候補から削除することにより先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0015】
上記構成によれば、車間距離制御手段は、先行車判定手段により先行車が判定されたとき、物体検知装置の検知結果に基づき距離算出手段により算出された車間距離が車間距離設定手段により設定された車間距離に一致するように、車速設定手段により設定された車速を上限として自車を加速あるいは減速して自車を定車間走行させる。また車速制御手段は、先行車判定手段により判定される先行車が無い場合に、車両状態検知手段により検知された車速が車速設定手段により設定された車速に一致するように自車を加速あるいは減速して自車を定車速走行させる。車間距離制御手段による制御中にドライバーにより手動操作手段が操作されると、先行車変更手段が先行車判定手段により判定される先行車を変更するので、元の先行車に対する定車間走行を解除して自車を車速設定手段により設定された車速まで加速したり、変更された先行車に対する定車間走行を開始したりすることができる。
【0016】
具体的には、定車間走行中に先行車を追い越そうとする場合に、先行車をロックオフして現在の車線内で自車をセット車速まで加速し、追い越しに要する時間を短縮することができる。また定車間走行中に隣り車線を高車速で走行してきた車両の後に車線変更して該車両に追従走行しようとする場合に、車線変更後の新たな先行車をロックオフして自車を速やかに加速し、先行車にスムーズに追従することができる。また定車間走行中に先行車が車線変更した場合に、先行車を早めにロックオフして自車をセット車速に向けて速やかに加速することができる。また割り込み車(あるいは合流車)を確認した場合に、先行車をロックオフして割り込み車を早めにロックオンすることにより、車間距離調整を行って割り込みに必要なスペースを空けることができる。また定車速走行中に隣り車線のセット車速よりも遅い車速の車両を誤検知した場合に、誤った先行車をロックオフすることにより、不必要な自動減速を防止してドライバーの違和感を解消することができる。
【0017】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、先行車変更手段は、手動操作手段が操作されている間先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0018】
上記構成によれば、手動操作手段が操作されている間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0019】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、先行車変更手段は、手動操作手段が再度操作されるまで先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0020】
上記構成によれば、手動操作手段が再度操作されるまで先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0021】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、先行車変更手段は、手動操作手段が操作されてから所定時間先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0022】
上記構成によれば、手動操作手段が操作されてから所定時間先行車が変更されるので、手動操作手段の操作が楽になる。
【0023】
尚、前記所定時間は実施例では30secに設定されるが、それに限定されるものではない。
【0024】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、先行車変更手段は、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0025】
上記構成によれば、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0026】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、先行車変更手段は、手動操作手段が所定時間操作されてから所定時間先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0027】
上記構成によれば、手動操作手段が所定時間操作されてから所定時間先行車が変更されるので、手動操作手段の操作が楽になる。
【0028】
尚、手動操作手段が操作される所定時間と先行車が変更される所定時間とは同じである必要はない。実施例では前者の所定時間は1secに設定され、後者の所定時間は30secに設定されるが、それに限定されるものではない。
【0029】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、先行車変更手段は、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0030】
上記構成によれば、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0031】
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、車幅方向に所定の幅を持って自車の進行軌跡を予測する軌跡予測手段を備え、先行車判定手段は物体検知装置の検知した物体のうち、軌跡予測手段の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に最も近い物体を先行車と判定することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0032】
上記構成によれば、軌跡予測手段が車幅方向に所定の幅を持つ自車の進行軌跡を予測し、先行車判定手段は前記進行軌跡内でかつ該進行軌跡の中心に最も近い物体を先行車と判定するので、道路の曲がり状態や物体検知装置の検知誤差に影響されずに先行車を的確に判定することができる。
【0033】
尚、実施例のロックオン範囲は本発明の進行軌跡に対応する。
【0034】
また請求項9に記載された発明によれば、請求項8の構成に加えて、先行車変更手段は、軌跡予測手段の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に2番目に近い物体を先行車と判定することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0035】
上記構成によれば、予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に2番目に近い物体を新たな先行車と判定するので、的確な先行車の切り替えが可能になる。
【0036】
また請求項10に記載された発明によれば、請求項9の構成に加えて、手動操作手段が操作されたときに、軌跡予測手段が予測した進行軌跡の幅を拡大する軌跡修正手段を備えたことを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0037】
上記構成によれば、軌跡予測手段が予測した進行軌跡の幅を軌跡修正手段が拡大するので、割り込み車や合流車を新たな先行車として素早く判定することができる。
【0038】
また請求項11に記載された発明によれば、請求項10の構成に加えて、軌跡修正手段は、自車からの距離に応じて進行軌跡の幅を拡大する量を変更することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0039】
上記構成によれば、軌跡修正手段が自車からの距離に応じて進行軌跡の幅を拡大する量を変更するので、物体検知装置の検知誤差や他車の割り込み時の時間的余裕に応じて進行軌跡の幅を適切に拡大することができる。
【0040】
また請求項12に記載された発明によれば、請求項8の構成に加えて、先行車変更手段は、手動操作手段が操作された回数に応じて、軌跡予測手段の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に次に近い物体を先行車と判定することを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0041】
上記構成によれば、手動操作手段が操作された回数に応じて、予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に次に近い物体を先行車と判定するので、ドライバーの意志に応じて進行軌跡内の任意の車両を先行車として選択することができる。
【0042】
また請求項13に記載された発明によれば、請求項1〜請求項12の何れか1項の構成に加えて、先行車変更手段は、現在認識されている先行車以外に先行車候補が無い場合に先行車無しとすることを特徴とするオートクルーズ装置が提案される。
【0043】
上記構成によれば、現在認識されている先行車以外に先行車候補が無い場合に先行車変更手段は先行車無しとするので、車速が車速設定手段により設定された車速に一致するように、車速制御手段により自車を加速あるいは減速することができる。
【0044】
上記請求項1〜請求項13に記載された発明における手動操作手段M8は、図3(A)および図3(B)のCHANGEスイッチ34、図3(C)の操作レバー35、図4(A)のRES/CNGスイッチ37および図4(B)の操作レバー35に対応する。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図8は本発明の一実施例を示すもので、図1は物体検知装置のブロック図、図2は物体検知装置の斜視図、図3は新たに追加されたCHANGEスイッチを示す図、図4はCHANGEスイッチの機能を追加したRESUMEスイッチおよび操作レバーを示す図、図5は実施例のメインルーチンのフローチャート、図6はロックオン範囲を広げる手法の説明図、図6は従来のACCシステムでの割り込みを説明する図、図7は実施例のACCシステムでの割り込みを説明する図である。
【0046】
図1および図2に示すように、自車前方の物体の距離および方向を検知するための物体検知装置Stはレーザーレーダー装置を備えるもので、送光部1と、送光走査部2と、受光部3と、受光走査部4と、距離計測処理部5とから構成される。送光部1は、送光レンズを一体に備えたレーザーダイオード11と、レーザーダイオード11を駆動するレーザーダイオード駆動回路12とを備える。送光走査部2は、レーザーダイオード11が出力したレーザーを反射させる送光ミラー13と、送光ミラー13を上下軸14回りに往復回動させるモータ15と、モータ15の駆動を制御するモータ駆動回路16とを備える。送光ミラー13から出る送光ビームは左右幅が制限されて上下方向に細長いパターンを持ち、それが所定周期で左右方向に往復移動して物体を走査する。
【0047】
受光部3は、受光レンズ17と、受光レンズ17で収束させた反射波を受けて電気信号に変換するフォトダイオード18と、フォトダイオード18の出力信号を増幅する受光アンプ回路19とを備える。受光走査部4は、物体からの反射波を反射させて前記フォトダイオード18に導く受光ミラー20と、受光ミラー20を左右軸21回りに往復回動させるモータ22と、モータ22の駆動を制御するモータ駆動回路23とを備える。上下幅が制限されて左右方向に細長いパターンを持つ受光エリアは、受光ミラー20によって所定周期で上下方向に往復移動して物体を走査する。
【0048】
距離計測処理部5は、前記レーザーダイオード駆動回路12やモータ駆動回路16,23を制御する制御回路24と、アダプティブクルーズコントロール装置を制御する電子制御ユニット25との間で通信を行う通信回路26と、レーザーの送光から受光までの時間をカウントするカウンタ回路27と、物体までの距離および物体の方向を算出する中央演算処理装置28とを備える。
【0049】
而して、上下方向に細長い送光ビームと左右方向に細長い受光エリアとが交わる部分が瞬間的な検知エリアになり、この検知エリアは、送光ビームの左右走査幅と等しい左右幅を持ち、受光エリアの上下走査幅と等しい上下幅を持つ検知領域の全域をジグザグに移動して物体を走査する。そして送光ビームが送光されてから、該送光ビームが物体に反射された反射波が受光されるまでの時間に基づいて物体までの距離が検知され、そのときの瞬間的な検知エリアの方向に基づいて物体の方向が検知される。
【0050】
次に、ACCシステムによる走行中に先行車を一時的に切り替えるためのスイッチを説明する。
【0051】
図3(A)および図3(B)に示す例は、ステアリングホイール30に設けられたSETスイッチ31、RESUMEスイッチ32およびCANCELスイッチ33に隣接して、先行車を一時的に切り替えるためのCHANGEスイッチ34を新設したものである。図3(C)に示す例は、ACCシステムの操作レバー35を利用したもので、従来と同様に操作レバー35のボタン36によってCRUISE ON/OFFスイッチが作動し、操作レバー35を下に操作することによりSET/COASTスイッチが作動し、操作レバー35を上に操作することによりRES/ACCスイッチが作動し、操作レバー35を手前側に操作することによりCANCELスイッチが作動することに加えて、操作レバー35を向こう側に操作することにより新設されたCHANGEスイッチが作動するようになっている。その他、インストルメントパネルやシフトノブ等、ドライバーが容易に操作できる位置にCHANGEスイッチを配置することができる。
【0052】
【表1】
Figure 0004252722
【0053】
上記CHANGEスイッチの操作方法が表1に示される。
【0054】
連続押し方式は、CHANGEスイッチが押されている間のみ先行車を切り替えるもので、CHANGEスイッチを離すと元の先行車認識条件に自動復帰する。
【0055】
1プッシュ方式は、CHANGEスイッチが押されると先行車が切り替えられ、一定時間(例えば30sec)が経過すると元の先行車認識条件に自動復帰する。
【0056】
図4(A)に示す例は、既存のRESUMEスイッチに、先行車を一時的に切り替えるためのCHANGEスイッチの機能を追加して、RES/CNGスイッチ37としたものであり、図4(B)に示す例は、ACCシステムの操作レバー35の既存のRES/ACCスイッチに、先行車を一時的に切り替えるためのCHANGEスイッチの機能を追加して、RES/ACC/CNGスイッチとしたものである。
【0057】
【表2】
Figure 0004252722
【0058】
CHANGEスイッチの機能を持たない既存のRESUMEスイッチには表2に示した機能が既に割り振られている。
【0059】
即ち、(1) ACCシステムスタンバイ状態での1プッシュあるいは連続押しにより、前回のクルーズで記憶されているセット車速でACC走行を開始するRESUME機能と、(2) ACCシステム作動中での短時間1プッシュにより、セット車速を1ステップ(例えば1km/h)上げるACCELERATE機能と、(3) 先行車無しの状態での連続押しにより、セット車速を連続的に上げるACCELERATE機能とを有している。そこで、(5) 未設定−2のACCシステム作動中での長時間(1sec程度)1プッシュ方式と、(6) の未設定−3の先行車を検知している状態での連続押し方式とを、操作方式として選択する。
【0060】
【表3】
Figure 0004252722
【0061】
つまり、表3に示すように、RES/CNGスイッチ(図4(A)参照)あるいはRES/ACC/CNGスイッチ(図4(B)参照)を長時間1プッシュ操作すると、先行車が一時的に切り替えられ、一定時間(例えば30sec)が経過すると、元の先行車認識条件に復帰する。尚、前記一定時間が経過する前に再度スイッチを長時間1プッシュ操作すると、先行車を一時的に切り替える時間が延長され、以下押される度に時間の延長が繰り返される。またRES/CNGスイッチあるいはRES/ACC/CNGスイッチを連続押し操作すると、その時点で先行車を検知しているときに限り先行車が一時的に切り替えられる。このように、先行車を検知しているときに限り先行車を一時的に切り替えるのは、先行車無しの状態でのACCELERATE機能と区別するためである。従って、先行車が存在しない状態では、RES/CNGスイッチあるいはRES/ACC/CNGスイッチを連続押し操作しても、先行車を切り替えて自車線に合流する車両を早めにロックオンすることはできない。
【0062】
次に、先行車を一時的に切り替える5種類の具体的手法を説明する。
(1) ロックオン範囲内の2番目に近いターゲットを先行車とする。
【0063】
ACCシステムでは推定した自車の走行軌跡(つまりロックオン範囲の中心)に最も近いターゲットを先行車として認識するが、それを2番目に近いターゲットに切り替える。2番目に近いターゲットが無い場合には先行車無しとする。
(2) 現在認識されている先行車を先行車候補から削除する。
【0064】
現在の先行車を先行車候補から削除することにより、先行車候補の中の2番目の候補が先行車となる。現在の先行車以外に先行車候補が無い場合には先行車無しとする。
(3) ロックオン範囲を広げ、現在の先行車を除いた中で、最も近いターゲットを先行車とする。
【0065】
広げたロックオン範囲内に現在の先行車以外のターゲットが存在しない場合には、先行車無しとする。
(4) 現在の先行車を先行車候補から削除し、ロックオン範囲を広げる。
【0066】
広げたロックオン範囲内に他のターゲットが存在しない場合には、先行車無しとする。(5) スイッチが操作される度に、ロックオン範囲内の2番目に近いターゲット→3番目に近いターゲット→4番目に近いターゲット…と切り替えて行く。
【0067】
ロックオン範囲内に他の先行車候補が無くなった以後は、先行車無しとする。
【0068】
前記(3) および前記(4) のロックオン範囲を広げる手法は、隣り車線からの割り込み車や、インターチェンジあるいはサービスエリアからの合流車を早めにロックオンできる効果がある。
【0069】
図6(A)に示すように、通常のロックオン範囲は、自車の車速とヨーレート(または舵角)とから自車の走行軌跡を算出し、その走行軌跡の左右に車線幅(3.6m)+マージン分の幅(0.4m)の幅(4.0m)を均等に振り分けて設定する。従って、ロックオン範囲の全幅は4.0mで、走行軌跡の左右に各々2.0mの幅を持つことになる。
【0070】
図6(B)に示すように、ロックオン範囲を広げる第1の方法は、走行軌跡の左右に3車線分の幅(3.6m×3=10.8m)−車線内の自車位置の誤差分の幅(0.9m×2=1.8m)の幅(9.0m)を均等に振り分けて設定する。従って、ロックオン範囲の全幅は9.0mで、走行軌跡の左右に各々4.5mの幅を持つことになる。
【0071】
図6(C)に示すように、ロックオン範囲を広げる第2の方法は、自車からの距離に応じてロックオン範囲を広げる量を変化させるものである。即ち、近距離ではヨーレートセンサや舵角センサの誤差の影響が少ないために誤検知の確率が低く、また遠方での割り込みに対しては時間的な余裕があるために検知タイミングを無理に早める必要はない。従って、ロックオン範囲の全幅を近距離では広く(20m先で幅5.6m)、遠距離では狭く(50m先で幅9.0m、100m先で幅4.0m)とする。
【0072】
次に、先行車の一時切り替えの作用を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0073】
その前提は、図3(A)〜図3(C)に示す新設のCHANGEスイッチを使用し、その操作方法は表1に示す連続押し方式であり、先行車を切り替える方法は前記(1) のロックオン範囲内の2番目に近いターゲットを先行車とするものである。
【0074】
図5のフローチャートにおいて、先ずステップS1で物体検知装置Stにより検知エリア内のターゲットを全て検知してターゲットメモリに記憶し、ステップS2で自車の車速およびヨーレート(または舵角)に基づいて自車の走行軌跡を算出する。続くステップS3で前回のターゲットデータと今回のターゲットデータとを比較してデータの引き継ぎを行い、ステップS4でターゲットデータと自車の走行軌跡とから第1先行車候補および第2先行車候補を選択する。第1先行車候補は自車の走行軌跡(つまりロックオン範囲の中心)に最も近いターゲットであり、第2先行車候補は自車の走行軌跡(つまりロックオン範囲の中心)から2番目に近いターゲットである。
【0075】
続くステップS5で今回CHANGEスイッチが押されていれば、ステップS6で第2先行車候補を先行車とし、またステップS5で今回CHANGEスイッチが押されていなければ、ステップS7で第1先行車候補を先行車とする。そしてステップS8で先行車が存在すれば、ステップS9で定車間走行制御を実行する。定車間走行制御は、ステップS10で先行車との車間距離が設定車間距離を越えていれば、ステップS11で加速制御を実行し、ステップS10で先行車との車間距離が設定車間距離に一致していれば、ステップS12で定速制御を実行し、ステップS10で先行車との車間距離が設定車間距離未満であれば、ステップS13で減速制御を実行し、これにより車間距離を設定車間距離に一致させるものである。
【0076】
また前記ステップS8で先行車が存在しない場合には、ステップS14で定車速走行制御を実行する。定車速走行制御は、ステップS15で自車速がセット車速を越えていればステップS16で減速制御を実行し、ステップS15で自車速がセット車速に一致していればステップS17で定速制御を実行し、ステップS15で自車速がセット車速未満であればステップS18で加速制御を実行し、これにより自車速をセット車速に一致させるものである。
【0077】
次に、本実施例の効果を、セット車速よりも遅い先行車に追従する定車間走行を行っているときに、隣り車線から他車両が割り込んできた場合を例にとって説明する。
【0078】
図7は従来例を示すもので、従来のACCシステムを装備した自車(2) が車速80km/hで先行車(1) に追従する定車間走行を行っている(図7(A)参照)。隣り車線の車両(4) がウインカーを点滅させて自車(2) の前方に割り込もうとするが、その車両(4) は先行車として認識されていないため、自車は先行車(1) に対してそのまま定車間走行を継続する(図7(B)参照)。前記車両(4) が自車(2) の前方に割り込んで新たな先行車として認識されると、その新たな先行車(4) に対して定車間走行を行うべく、自車は時速80km/hから70km/hに減速する(図7(C)参照)。そして車間距離が設定車間距離まで広がると、自車は時速80km/hで新たな先行車(4) に追従する定車間走行を行う(図7(D)参照)。このように、従来のACCシステムを搭載した車両では、定車間走行中に隣り車線からの割り込みを受けると車速が大きく変化してドライバーが不快感を受けるだけでなく、周囲の車両にもストレスを与えることになる。
【0079】
図8は本実施例を示すもので、本実施例のACCシステムを装備した自車(2) が車速80km/hで先行車(1) に追従する定車間走行を行っている(図8(A)参照)。隣り車線の車両(4) がウインカーを点滅させて自車(2) の前方に割り込もうとするのに気づいたドライバーがCHANGEスイッチを押すと、先行車が現在の先行車(1) から割り込み車両(4) に切り替わり、自車(2) は新たな先行車(4) が割り込むためのスペースを確保すべく、時速80km/hから時速75km/hまで速やかに減速する(図8(B)参照)。その結果、新たな先行車(4) は自車(2) の前方にスムーズに割り込むことができ、その後にドライバーがCHANGEスイッチを離しても、自車(2) の正面に移動した新たな先行車(4) はそのまま先行車として認識される(図8(C)参照)。そして自車(2) は時速80km/hまで加速して新たな先行車(4) に追従する定車間走行を行う(図8(D)参照)。このように、隣り車線の車両が自車の前方に割り込もうとしたときに、本来の先行車に代えて割り込み車両を先行車として認識することにより、自車を早めに減速して割り込み車両をスムーズに割り込ませることができ、自車の車速変化を小さく抑えてドライバーの不快感を軽減するとともに、周囲の車両に与えるストレスを軽減することができる。
【0080】
以上のように本実施例によれば、ACCシステムの作動中にドライバーがアクセルペダルやブレーキペダルを操作することなく、手動でスイッチ操作を行うだけで先行車を一時的に切り替えることができ、かつ元の先行車認識条件に自動的に復帰することができるので、ACCシステムの使い勝手が格段に向上する。具体的には、定車間走行中に先行車を追い越そうとする場合に、先行車をロックオフして現在の車線内で自車をセット車速まで加速し、追い越しに要する時間を短縮することができる。また定車間走行中に隣り車線を高車速で走行してきた車両の後に車線変更して該車両に追従走行しようとする場合に、車線変更後の新たな先行車をロックオフして自車を速やかに加速し、先行車にスムーズに追従することができる。また定車間走行中に先行車が車線変更した場合に、先行車を早めにロックオフして自車をセット車速に向けて速やかに加速することができる。また割り込み車(あるいは合流車)を確認した場合に、先行車をロックオフして割り込み車を早めにロックオンすることにより、車間距離調整を行って割り込みに必要なスペースを空けることができる。また定車速走行中に隣り車線のセット車速よりも遅い車速の車両を誤検知した場合に、誤った先行車をロックオフすることにより、不必要な自動減速を防止してドライバーの違和感を解消することができる。
【0081】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0082】
例えば、実施例では物体検知装置Stとしてレーザーレーダー装置を用いているが、ミリ波レーダー装置やテレビカメラを用いることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、車間距離制御手段は、先行車判定手段により先行車が判定されたとき、物体検知装置の検知結果に基づき距離算出手段により算出された車間距離が車間距離設定手段により設定された車間距離に一致するように、車速設定手段により設定された車速を上限として自車を加速あるいは減速して自車を定車間走行させる。また車速制御手段は、先行車判定手段により判定される先行車が無い場合に、車両状態検知手段により検知された車速が車速設定手段により設定された車速に一致するように自車を加速あるいは減速して自車を定車速走行させる。車間距離制御手段による制御中にドライバーにより手動操作手段が操作されると、先行車変更手段が先行車判定手段により判定される先行車を変更するので、元の先行車に対する定車間走行を解除して自車を車速設定手段により設定された車速まで加速したり、変更された先行車に対する定車間走行を開始したりすることができる。
【0084】
具体的には、定車間走行中に先行車を追い越そうとする場合に、先行車をロックオフして現在の車線内で自車をセット車速まで加速し、追い越しに要する時間を短縮することができる。また定車間走行中に隣り車線を高車速で走行してきた車両の後に車線変更して該車両に追従走行しようとする場合に、車線変更後の新たな先行車をロックオフして自車を速やかに加速し、先行車にスムーズに追従することができる。また定車間走行中に先行車が車線変更した場合に、先行車を早めにロックオフして自車をセット車速に向けて速やかに加速することができる。また割り込み車(あるいは合流車)を確認した場合に、先行車をロックオフして割り込み車を早めにロックオンすることにより、車間距離調整を行って割り込みに必要なスペースを空けることができる。また定車速走行中に隣り車線のセット車速よりも遅い車速の車両を誤検知した場合に、誤った先行車をロックオフすることにより、不必要な自動減速を防止してドライバーの違和感を解消することができる。
【0085】
また請求項2に記載された発明によれば、手動操作手段が操作されている間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0086】
また請求項3に記載された発明によれば、手動操作手段が再度操作されるまで先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。 また請求項4に記載された発明によれば、手動操作手段が操作されてから所定時間先行車が変更されるので、手動操作手段の操作が楽になる。
【0087】
また請求項5に記載された発明によれば、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0088】
また請求項6に記載された発明によれば、手動操作手段が所定時間操作されてから所定時間先行車が変更されるので、手動操作手段の操作が楽になる。
【0089】
また請求項7に記載された発明によれば、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段が操作されると、その時点から更に所定時間先行車が変更されるので、ドライバーが必要とする期間だけ先行車を変更することが可能になる。
【0090】
また請求項8に記載された発明によれば、軌跡予測手段が車幅方向に所定の幅を持つ自車の進行軌跡を予測し、先行車判定手段は前記進行軌跡内でかつ該進行軌跡の中心に最も近い物体を先行車と判定するので、道路の曲がり状態や物体検知装置の検知誤差に影響されずに先行車を的確に判定することができる。
【0091】
また請求項9に記載された発明によれば、予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に2番目に近い物体を新たな先行車と判定するので、的確な先行車の切り替えが可能になる。
【0092】
また請求項10に記載された発明によれば、軌跡予測手段が予測した進行軌跡の幅を軌跡修正手段が拡大するので、割り込み車や合流車を新たな先行車として素早く判定することができる。
【0093】
また請求項11に記載された発明によれば、軌跡修正手段が自車からの距離に応じて進行軌跡の幅を拡大する量を変更するので、物体検知装置の検知誤差や他車の割り込み時の時間的余裕に応じて進行軌跡の幅を適切に拡大することができる。
【0094】
また請求項12に記載された発明によれば、手動操作手段が操作された回数に応じて、予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に次に近い物体を先行車と判定するので、ドライバーの意志に応じて進行軌跡内の任意の車両を先行車として選択することができる。
【0095】
また請求項13に記載された発明によれば、現在認識されている先行車以外に先行車候補が無い場合に先行車変更手段は先行車無しとするので、車速が車速設定手段により設定された車速に一致するように、車速制御手段により自車を加速あるいは減速することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物体検知装置のブロック図
【図2】 物体検知装置の斜視図
【図3】 新たに追加されたCHANGEスイッチを示す図
【図4】 CHANGEスイッチの機能を追加したRESUMEスイッチおよび操作レバーを示す図
【図5】 実施例のメインルーチンのフローチャート
【図6】 ロックオン範囲を広げる手法の説明図
【図7】 従来のACCシステムでの割り込みを説明する図
【図8】 実施例のACCシステムでの割り込みを説明する図
【図9】 クレーム対応図
【符号の説明】
M1 距離算出手段
M2 先行車判定手段
M3 車間距離設定手段
M4 車両状態検知手段
M5 車速設定手段
M6 車間距離制御手段
M7 車速制御手段
M8 手動操作手段
M9 先行車変更手段
M10 軌跡予測手段
M11 軌跡修正手段
St 物体検知装置

Claims (13)

  1. 自車の進行方向の物体を検知する物体検知装置(St)と、 物体検知装置(St)の検知結果に基づいて物体までの距離を算出する距離算出手段(M1)と、
    物体検知装置(St)の検知結果に基づいて自車が追従すべき先行車を判定する先行車判定手段(M2)と、
    先行車との車間距離を設定する車間距離設定手段(M3)と、
    自車の走行状態を検知する車両状態検知手段(M4)と、
    自車の車速を設定する車速設定手段(M5)と、
    先行車判定手段(M2)により先行車が判定されたとき、距離算出手段(M1)により算出された車間距離が車間距離設定手段(M3)により設定された車間距離に一致するように、車速設定手段(M5)により設定された車速を上限として自車を加速あるいは減速する車間距離制御手段(M6)と、
    先行車判定手段(M2)により判定される先行車が無い場合に、車両状態検知手段(M4)により検知された車速が車速設定手段(M5)により設定された車速に一致するように自車を加速あるいは減速する車速制御手段(M7)と、
    を備えたオートクルーズ装置において、
    ドライバーにより操作される手動操作手段(M8)と、
    車間距離制御手段(M6)による制御中に手動操作手段(M8)が操作されたときに、先行車判定手段(M2)により判定される先行車を変更する先行車変更手段(M9)とを備え
    先行車変更手段(M9)は、先行車判定手段(M2)により現在認識されている先行車を先行車候補から削除することにより先行車を変更することを特徴とするオートクルーズ装置。
  2. 先行車変更手段(M9)は、手動操作手段(M8)が操作されている間先行車を変更することを特徴とする、請求項1に記載のオートクルーズ装置。
  3. 先行車変更手段(M9)は、手動操作手段(M8)が再度操作されるまで先行車を変更することを特徴とする、請求項1に記載のオートクルーズ装置。
  4. 先行車変更手段(M9)は、手動操作手段(M8)が操作されてから所定時間先行車を変更することを特徴とする、請求項1に記載のオートクルーズ装置。
  5. 先行車変更手段(M9)は、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段(M8)が操作されると、その時点から更に所定時間先行車を変更することを特徴とする、請求項4に記載のオートクルーズ装置。
  6. 先行車変更手段(M9)は、手動操作手段(M8)が所定時間操作されてから所定時間先行車を変更することを特徴とする、請求項1に記載のオートクルーズ装置。
  7. 先行車変更手段(M9)は、前記所定時間が経過する前に再度手動操作手段(M8)が操作されると、その時点から更に所定時間先行車を変更することを特徴とする、請求項6に記載のオートクルーズ装置。
  8. 車幅方向に所定の幅を持って自車の進行軌跡を予測する軌跡予測手段(M10)を備え、先行車判定手段(M2)は物体検知装置(St)の検知した物体のうち、軌跡予測手段(M10)の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に最も近い物体を先行車と判定することを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のオートクルーズ装置。
  9. 先行車変更手段(M9)は、軌跡予測手段(M10)の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に2番目に近い物体を先行車と判定することを特徴とする、請求項8に記載のオートクルーズ装置。
  10. 手動操作手段(M8)が操作されたときに、軌跡予測手段(M10)が予測した進行軌跡の幅を拡大する軌跡修正手段(M11)を備えたことを特徴とする、請求項9に記載のオートクルーズ装置。
  11. 軌跡修正手段(M11)は、自車からの距離に応じて進行軌跡の幅を拡大する量を変更することを特徴とする、請求項10に記載のオートクルーズ装置。
  12. 先行車変更手段(M9)は、手動操作手段(M8)が操作された回数に応じて、軌跡予測手段(M10)の予測した進行軌跡内であって該進行軌跡の中心に次に近い物体を先行車と判定することを特徴とする、請求項8に記載のオートクルーズ装置。
  13. 先行車変更手段(M9)は、現在認識されている先行車以外に先行車候補が無い場合に先行車無しとすることを特徴とする、請求項1〜請求項12の何れか1項に記載のオートクルーズ装置。
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