JPH06293816A - アクリル系共重合体およびその製造法 - Google Patents
アクリル系共重合体およびその製造法Info
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- JPH06293816A JPH06293816A JP17736793A JP17736793A JPH06293816A JP H06293816 A JPH06293816 A JP H06293816A JP 17736793 A JP17736793 A JP 17736793A JP 17736793 A JP17736793 A JP 17736793A JP H06293816 A JPH06293816 A JP H06293816A
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Abstract
シアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも一種と架橋
点モノマーとの共重合体であって、強度特性、圧縮永久
歪などを更に改善したアクリル系共重合体およびその製
造法を提供する。 【構成】 (a)アルキル(メタ)アクリレートおよびアル
コキシアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも一種と
(b)架橋点モノマーとを共重合させるに際し、共重合反
応の途中または最初から、最初の(a)/(b)仕込みモル比
より大きい(a)/(b)モル比の単量体混合物または(a)のみ
を添加しながら共重合反応を継続させることにより、重
合反応の進行に伴い生成共重合体の数平均分子量が低下
し、架橋点モノマーの含有率も低下し、換言すれば共重
合体の105〜107範囲の数平均分子量分布において、分子
量が大きくなるに従って架橋点モノマーの含有率がほぼ
一定または徐々に高められたアクリル系共重合体が得ら
れる。
Description
よびその製造法に関する。更に詳しくは、強度特性、圧
縮永久歪などを改善したアクリルゴムを与えるアクリル
系共重合体およびその製造法に関する。
ているため種々の用途に広く用いられているが、強度特
性、圧縮永久歪などの点でなお一段の改善が望まれてい
る。このため、架橋点モノマーとして例えば反応性ハロ
ゲン基およびカルボキシル基を有する化合物を共重合さ
せたアクリル系共重合体(特開昭54-83047号公報)、特定
のノルボルネン化合物を共重合させたアクリル系共重合
体(同58-138749号公報)などが知られているが、用途に
よっては強度特性、圧縮永久歪などの更なる改善が望ま
れているのが現状である。
キル(メタ)アクリレートおよびアルコキシアルキル(メ
タ)アクリレートの少なくとも一種と架橋点モノマーと
の共重合体であって、強度特性、圧縮永久歪などを更に
改善したアクリル系共重合体およびその製造法を提供す
ることにある。
うなアクリル系共重合体が提供される。 [I] (a)アルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
アルキル(メタ)アクリレートの少なくとも一種と(b)架
橋点モノマーとの共重合体よりなり、該共重合体の105
〜107範囲の数平均分子量分布において、分子量が大き
くなるに従って、架橋点モノマーの含有率がほぼ一定ま
たは徐々に高められたアクリル系共重合体 [II] (a)アルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシ
アルキル(メタ)アクリレートと(b)架橋点モノマーとの
共重合体よりなり、該共重合体の105〜107範囲の数平均
分子量分布において、分子量が大きくなるに従って、ア
ルコキシアルキル(メタ)アクリレートの含有率および架
橋点モノマーの含有率がほぼ一定または徐々に高められ
ているアクリル系共重合体
ルキル(メタ)アクリレートおよびアルコキシアルキル
(メタ)アクリレートの少なくとも一種と(b)架橋点モノ
マーとを共重合させるに際し、共重合反応の途中または
最初から、最初の(a)/(b)仕込みモル比より大きい(a)/
(b)モル比の単量体混合物または(a)のみを添加しながら
共重合反応を継続することによって製造される。
しては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n-またはイソ-プロピルアクリレート、n-またはイ
ソ-ブチルアクリレート、n-アミルアクリレート、n-ヘ
キシルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、
n-オクチルアクリレート、2-シアノエチルアクリレート
などの炭素数1〜8のアルキル基(シアノ基などの置換基
を有するものを含む)を有するアルキルアクリレートま
たは対応するアルキルメタアクリレートが用いられ、好
ましくはエチルアクリレートまたはn-ブチルアクリレー
トあるいはメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
トまたはn-ブチルメタクリレートが用いられる。
ートとしては、例えばメトキシメチルアクリレート、エ
トキシメチルアクリレート、2-メトキシエチルアクリレ
ート、2-エトキシエチルアクリレート、2-ブトキシエチ
ルアクリレートまたは対応するメタクリレートなどの炭
素数2〜8のアルコキシアルキル基を有するアルコキシア
ルキル(メタ)アクリレートが用いられ、好ましくは2-メ
トキシエチルアクリレート、2-エトキシエチルアクリレ
ートまたは対応するメタクリレートが用いられる。
の主成分として99〜50重量%、好ましくは98〜70重量%の
割合で用いられ、アルキル(メタ)アクリレートとアルコ
キシアルキル(メタ)アクリレートの両者が用いられる場
合には、前者が約90〜10モル%、また後者が約10〜90モ
ル%の割合で一般に用いられる。
程度迄を他の共重合性単量体と置換し、共重合させても
よい。かかる共重合性単量体としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリ
ロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、エチルビニルエー
テル、ブチルビニルエーテル、アルキルメタクリレー
ト、アルコキシアルキルメタクリレートなどが挙げられ
る。
びそれの反応性基の種類に応じて用いられる架橋剤とし
ては、それぞれ次のようなものが用いられる。 (イ)エポキシ基含有ビニル単量体 アリルグリシジルエーテル、グリシジルビニルエーテ
ル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリレ
ートなどが例示され、これらの架橋剤としては、例えば
有機カルボン酸アンモニウム塩、ポリアミン、ポリアミ
ン塩、ジチオカルバミン酸塩、ポリカルボキシル化合物
と第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウム塩の併
用、イミダゾール誘導体とアルキル硫酸塩またはアルキ
ルスルホン酸塩の併用、ポリアミンまたはグアニジン誘
導体とイオウまたはイオウ供与化合物の併用などが挙げ
られる。 (ロ)カルボキシル基含有ビニル単量体 アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸モ
ノエステルなどが例示され、これらの架橋剤としては、
例えばポリアミン、ポリアミン塩、金属酸化物、ポリエ
ポキシ化合物と第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウ
ム塩または塩基性化合物の併用、ポリアミンまたはポリ
アミン塩とグアニジン誘導体の併用などが挙げられる。 (ハ)反応性ハロゲン含有ビニル単量体 2-クロルエチルビニルエーテル、2-クロルエチルアクリ
レート、モノクロル酢酸ビニルなどが例示され、これら
の架橋剤としては、例えばポリアミン、ポリアミン塩、
脂肪酸アルカリ金属塩とイオウまたはイオウ供与化合
物、トリチオシアヌル酸と脂肪酸金属塩、ジシアンジア
ミド、金属酸化物、ジチオカルバミン酸塩またはチウラ
ム化合物の併用などが挙げられる。 (ニ)ジエン系単量体 イソプレン、ペンタジエン、ビニルシクロヘキセン、ク
ロロプレン、ブタジエン、メチルブタジエン、シクロペ
ンタジエン、メチルペンタジエン、エチリデンノルボル
ネン、ビニリデンノルボルネン、アリルアクリレート、
2-ブテニルアクリレート、ジヒドロエチリデンノルボル
ネニルアクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニル
アクリレートなどが例示され、これらの架橋剤として
は、例えばイオウ、あるいはベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(第
3ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3-ビス(第3ブチルパー
オキシイソプロピル)ベンゼンなどの有機過酸化物とト
リ(メタ)アリルシアヌレート、トリ(メタ)アリルイソシ
アヌレート、1,2-ポリブタジエン、エチレングリコール
(メタ)アクリレートなどの多官能性不飽和化合物との組
合せなどが挙げられる。これらの架橋剤を用いる代わり
に、加熱のみで架橋させてもよい。 (ホ)水酸基含有ビニル単量体 ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキル
メタアクリレート、ヒドロキシアルコキシアクリレー
ト、N-メチロールアクリルアミドなどが例示され、これ
らの架橋剤としては、例えばヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネートなどのポリイソシア
ネート、アジピン酸などのポリカルボン酸、メトキシメ
チルメラミンなどのアルコキシメチルメラミン、メチル
化尿素、ブチル化尿素などが挙げられる。 (ヘ)トリアルコキシシリル基含有ビニル単量体 ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラ
ン、3-(トリメトキシシリル)-プロピル(メタ)アクリレ
ートなどが例示され、これらは通常自己架橋する。
上を併用して共重合させることができ、例えばエポキシ
基含有ビニル単量体とカルボキシル基含有ビニル単量体
とが併用された場合には、それらの架橋剤として第4級
アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩、グアニジン誘
導体、イミダゾール誘導体などが用いられ、またカルボ
キシル基含有ビニル単量体と反応性ハロゲン含有ビニル
単量体とが併用された場合には、それらの架橋剤として
有機カルボン酸のアルカリ金属塩が単独で、あるいはそ
れと第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩、グア
ニジン誘導体などとが併用される。
う点から最低0.1重量%が用いられ、ただし20重量%をこ
えて用いると架橋硬化物の耐熱性が損なわれるようにな
る。
下に、乳化重合法、けん濁重合法、溶液重合法、塊重合
法などによって行われる。ラジカル重合開始剤として
は、一般に用いられている有機過酸化物、アゾ化合物、
無機過硫酸塩等が、好ましくはレドックス系として用い
られ、これと共に有機メルカプト化合物、有機スルフィ
ド化合物等の連鎖移動剤も用いられる。
移動剤の存在下での共重合反応に際し、共重合反応の途
中または最初から、最初の(a)/(b)仕込みモル比より大
きい(a)/(b)モル比の単量体混合物または(a)のみを添加
しながら、共重合反応が継続される。最初に仕込まれる
単量体混合物量は、用いられる全単量体混合物量の約10
〜90重量%、好ましくは約30〜70重量%であり、重合反応
開始後約60〜0分間経過した時点から、(a)/(b)モル比の
より大きい単量体混合物または(a)のみと連鎖移動剤と
の混合液の添加が約1/2〜5時間の間に、連続的あるいは
断続的に行われる。この添加の際、ラジカル重合開始
剤、好ましくはレドックス系を形成させたラジカル重合
開始剤が同時に添加される。
(a)アルキル(メタ)アクリレート(a1)およびアルコキシ
アルキル(メタ)アクリレート(a2)と(b)架橋点モノマー
とを共重合させるに際し、共重合反応の途中から、最初
の(a)/(b)仕込みモル比より大きい(a)/(b)モル比の単量
体混合物または(a)のみを添加しながらかつ最初の(a1)/
(a2)仕込みモル比より大きい(a1)/(a2)モル比の単量体
混合物または(a1)のみを添加しながら、共重合反応を継
続することによって製造される。
1)とアルコキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)とは、
(a1)/(a2)のモル比が約0.2〜0.8、好ましくは約0.3〜0.
7となるような割合で用いられる。共重合反応の途中か
らの架橋点モノマーの添加モル比に関しては、前記[I]
のアクリル系共重合体の製造の場合と同様である。
加に関しては、最初の(a1)/(a2)仕込みモル比より大き
い(a1)/(a2)モル比の単量体混合物または(a1)のみが添
加されるようにする。この際、(a1)および(a2)の単量体
混合物が用いられる場合には、(a1)の全量に(a2)を分添
し、その分添量を次第に減らしながら(a1)に混合した上
で反応系に連続的にあるいは断続的に添加することが好
ましい。この添加の際、ラジカル重合開始剤、好ましく
はレドックス系を形成させたラジカル重合開始剤が同時
に添加される。
の共重合反応を乳化重合法で行う場合には、一般に用い
られている方法に従って、最初に仕込まれた単量体混合
物(a)および(b)、そこに添加される単量体(a)または単
量体混合物(a)および(b)には、いずれも乳化剤が含まれ
ているが、添加される単量体(a)または単量体混合物(a)
および(b)を乳化剤を含ませずに用い、それをラジカル
重合開始剤、好ましくはレドックス系を形成させたラジ
カル重合開始剤と別々に添加すると、更に圧縮永久歪の
値などが改善される。
体には、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、分
散剤、滑剤などが必要に応じて添加され、それの加硫
は、一般に約150〜210℃で約0.5〜15分間の一次加硫に
よって行われ、必要に応じて約120〜180℃で約1〜20時
間の二次加硫が行われる。
キル(メタ)アクリレートの少なくとも一種と(b)架橋点
モノマーとを共重合させるに際し、共重合反応の途中ま
たは最初から、最初の(a)/(b)仕込みモル比より大きい
(a)/(b)モル比の単量体混合物または(a)のみを添加しな
がら共重合反応を継続させることにより、重合反応の進
行に伴い生成共重合体の数平均分子量が低下し、架橋点
モノマーの含有率も低下し、換言すれば共重合体の105
〜107範囲の数平均分子量分布において、分子量が大き
くなるに従って、架橋点モノマーの含有率がほぼ一定ま
たは徐々に高められたアクリル系共重合体が得られる。
コキシアルキル(メタ)アクリレートの両者が用いられた
共重合体にあっては、分子量が大きくなるに従って、架
橋点モノマーの含有率ばかりではなく、アルコキシアル
キル(メタ)アクリレートの含有率がほぼ一定または徐々
に高められたアクリル系共重合体も得られる。
強度特性、圧縮永久歪などの改善が図られているが、か
かるアクリル系共重合体の製造を乳化重合法で行う場合
には、共重合反応の途中から、乳化剤を含まない単量体
(a)または単量体混合物(a)および(b)を、ラジカル重合
開始剤と別々に添加する重合法をとると、圧縮永久歪な
どの点でのなお一層の改善が達成される。
量分布を有するアクリル系共重合体は、最初から単量体
混合物の全量を共重合反応に付した、同様の数平均分子
量分布を有するアクリル系共重合体と比較して、架橋点
モノマーの分布の違いから、引張強さなどの強度特性お
よび圧縮永久歪の点において、著しい改善が達成され
る。
15分の時点で、60℃に加熱した下記混合液Aおよび常温
の混合液Bを、それぞれ同時に150分間かけて滴下し
た。 (混合液A) エチルアクリレート 97重量部 2-クロロエチルビニルエーテル 3 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.6 水 200 (混合液B) 過硫酸アンモニウム 0.0125重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.0125 水 10
体の転化率が95%になる迄反応を続けた。得られた水性
ラテックスに、0.25%塩化カルシウム水溶液を加えて凝
固させ、凝固物を十分に水洗して、架橋点モノマー含有
率4.2モル%の共重合体を得た。
間のギャオーブン中での二次加硫を行い、加硫ゴムシー
ト(厚さ2mm)および圧縮永久歪測定用ブロック(JIS K-63
01に準ずる)を作製し、JIS K-6301に準じて、加硫物性
および圧縮永久歪(150℃、70時間)の測定を行った。
15分の時点で、60℃に加熱した下記混合液Aおよび常温
の混合液B(実施例1と同じ)を、それぞれ同時に180分
間かけて滴下した。 (混合液A) n-ブチルアクリレート 49重量部 2-メトキシエチルアクリレート 49 クロロ酢酸ビニル 2 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.6 水 200 滴下終了後、実施例1と同様に処理し、架橋点モノマー
含有率2.0モル%の共重合体を得た。
行われた。
わりに、同量のアリルグリシジルエーテルが用いられ、
架橋点モノマー含有率2.0モル%の共重合体を得た。
行われた。
なる迄反応させた。得られた水性ラテックスに、0.25%
塩化カルシウム水溶液を加えて凝固させ、凝固物を十分
に水洗して、架橋点モノマー含有率4.2モル%の共重合体
を得た。
定が、実施例1と同様に行われた。
行われ、架橋点モノマー含有率2.0モル%の共重合体を得
た。
定が、実施例2と同様に行われた。
結果は、次の表1に示される。 表1 引張強さ 伸び 圧縮永久歪 例 (kgf/cm2) (%) (%) 実施例1 155 430 32 〃 2 152 330 36 〃 3 146 320 33 比較例1 125 445 42 〃 2 120 330 48
得られた共重合体をテトラヒドロフランに溶かし、ゲル
パーメーションクロマトグラフィーにより分子量分別を
行い、分別された各成分について、d-アセトンに溶か
し、架橋点モノマー成分量をH-NMR法によって求めたと
ころ、図1に示されるような結果が得られた。なお、数
平均分子量および分子量分布を示すそれに対する重量平
均分子量の比は、次の如くであった。 例 数平均分子量 数平均分子量/重量平均分子量 実施例1 3.5×105 2.65 比較例1 3.4×105 2.58
15分の時点で、60℃に加熱した下記混合液Aおよび常温
の混合液B(実施例1と同じ)を、それぞれ同時に180分
間かけて滴下した。 (混合液A) n-ブチルアクリレート 60重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.2 水 200
40重量部を、15,12,9および4重量部に分割しておき、
混合液AおよびBの滴下開始時、30分後、60分後および
90分後の時点で混合液A中に加え、混合液Aと2-メトキ
シエチルアクリレートとの混合液として、混合液Bと共
に添加した。
メトキシエチルアクリレート含有率44.0モル%、架橋点
モノマー含有率1.8モル%の共重合体を得た。
間のギャオーブン中での二次加硫を行い、加硫ゴムシー
ト(厚さ2mm)および圧縮永久歪測定用ブロック(JIS K-63
01に準ずる)を作製し、JIS K-6301に準じて、加硫物性
および圧縮永久歪(150℃、70時間)の測定を行った。
15分の時点で、60℃に加熱した下記混合液Aおよび常温
の混合液B(実施例1と同じ)を、それぞれ同時に180分
間かけて滴下した。 (混合液A) n-ブチルアクリレート 54重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.2 水 200
34重量部を、14,10,7および3重量部に分割しておき、
実施例4と同様の手法で、混合液Aと2-メトキシエチル
アクリレートとの混合液として、混合液Bと共に添加し
た。
メトキシエチルアクリレート含有率44.0モル%、架橋点
モノマー含有率1.8モル%の共重合体を得た。
定が、実施例4と同様に行われた。
のアリルグリシジルエーテルが用いられ、2-メトキシエ
チルアクリレート含有率44.2モル%、架橋点モノマー含
有率1.5モル%の共重合体を得た。
行われた。
なる迄反応させた。得られた水性ラテックスに、0.25%
塩化カルシウム水溶液を加えて凝固させ、凝固物を十分
に水洗して、2-メトキシエチルアクリレート含有率44.0
モル%、架橋点モノマー含有率1.8モル%の共重合体を得
た。
定が、実施例4と同様に行われた。
のアリルグリシジルエーテルが用いられ、2-メトキシエ
チルアクリレート含有率44.2モル%、架橋点モノマー含
有率1.5モル%の共重合体を得た。
定が、実施例6と同様に行われた。
おける測定結果は、次の表2に示される。 表2 引張強さ 伸び 圧縮永久歪 例 (kgf/cm2) (%) (%) 実施例4 148 230 24 〃 5 142 250 25 〃 6 131 180 24 比較例3 108 245 29 〃 4 101 165 32
ぞれ得られた共重合体をテトラヒドロフランに溶かし、
ゲルパーメーションクロマトグラフィーにより分子量分
別を行い、分別された各成分について、d-アセトンに溶
かし、架橋点モノマー成分量および2-メトキシエチルア
クリレート(MEA)成分量をH-NMR法によって求めたとこ
ろ、それぞれ図2〜3に示されるような結果が得られ
た。
し、そこに 過硫酸アンモニウム 0.0125重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.0125 を加えて、重合反応を開始させた。重合開始後10分の時
点で、60℃に加熱したエチルアクリレート250重量部お
よび常温の下記混合液を、それぞれ同時に150分間かけ
て滴下した。 (混合液) 過硫酸アンモニウム 0.0125重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.0125 水 250
橋点モノマー含有率4.2モル%の共重合体を得た。
間のギャオーブン中での二次加硫を行い、加硫ゴムシー
ト(厚さ2mm)および圧縮永久歪測定用ブロック(JIS K-63
01に準ずる)を作製し、JIS K-6301に準じて、加硫物性
および圧縮永久歪(150℃、70時間)の測定を行った。
わりに、同量のアリルグリシジルエーテルが用いられ、
架橋点モノマー含有率2.0モル%の共重合体を得た。
行われた。
る迄反応させた。このとき、反応開始時に3〜5℃の温度
上昇がみられた。得られた水性ラテックスに、0.25%塩
化カルシウム水溶液を加えて凝固させ、凝固物を十分に
水洗して、架橋点モノマー含有率4.2モル%の共重合体を
得た。
定が、実施例7と同様に行われた。
わりに、同量のアリルグリシジルエーテルが用いられ、
架橋点モノマー含有率2.0モル%の共重合体を得た。
定が、実施例8と同様に行われた。
おける測定結果は、次の表3に示される。 表3 引張強さ 伸び 圧縮永久歪 例 (kgf/cm2) (%) (%) 実施例7 154 230 24 〃 8 152 220 26 比較例5 146 220 33 〃 6 125 215 42
それぞれ反応開始から30分間毎に重合反応液2mlをサン
プリングして室温下で20時間乾燥し、乾燥前後の重量差
から重合率を求めると共に、この乾固物を少量のアセト
ンに溶解し、50%メタノール水溶液で3回再沈して十分
乾燥させた後、d-アセトンに溶かして架橋点モノマー成
分量をH-NMR法によって求めたところ、図4に示される
ような結果が得られた。
の数平均分子量分布と架橋点モノマー(CEVE)濃度との関
係を示すグラフである。
体中の数平均分子量分布と架橋点モノマー(CVAc)濃度と
の関係を示すグラフである。
体中の数平均分子量分布と2-メトキシエチルアクリレー
ト(MEA)濃度との関係を示すグラフである。
点モノマー(CEVE)濃度との関係を示すグラフである。
始させた後15分の時点で、60℃に加熱した下記混合
液A310gおよび常温の混合液B10gを,それぞれ
同時に150分間かけて滴下した。 (混合液A) エチルアクリレート 97重量部 2−クロロエチルビニルエーテル 3 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.6 水 200 (混合液B) 過硫酸アンモニウム 0.0125重量部 亜硫酸水素ナトリウム 0.0125 水 10
始させた後15分の時点で、60℃に加熱した下記混合
液A310gおよび常温の混合液B(実施例1と同じ)
10gを、それぞれ同時に180分間かけて滴下した。 (混合液A) n−ブチルアクリレート 49重量部 2−メトキシエチルアクリレート 49 クロロ酢酸ビニル 2 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.6 水 200 滴下終了後、実施例1と同様に処理し、架橋点モノマー
含有率2.0モル%の共重合体を得た。
始させた後15分の時点で、60℃に加熱した下記混合
液A270gおよび常温の混合液B(実施例1と同じ)
10gを、それぞれ同時に180分間かけて滴下した。 (混合液A) n−ブチルアクリレート 60重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.2 水 200
始させた後15分の時点で、60℃に加熱した下記混合
液A164gおよび常温の混合液B(実施例1と同じ)
10gを、それぞれ同時に180分間かけて滴下した。 (混合液A) n−ブチルアクリレート 54重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 10 ラウリルメルカプタン 0.2 水 200
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)アルキル(メタ)アクリレートおよび
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも一
種と(b)架橋点モノマーとの共重合体よりなり、該共重
合体の105〜107範囲の数平均分子量分布において、分子
量が大きくなるに従って、架橋点モノマーの含有率がほ
ぼ一定または徐々に高められているアクリル系共重合
体。 - 【請求項2】 (a)アルキル(メタ)アクリレートおよび
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートの少なくとも一
種と(b)架橋点モノマーとを共重合させるに際し、共重
合反応の途中または最初から、最初の(a)/(b)仕込みモ
ル比より大きい(a)/(b)モル比の単量体混合物または(a)
のみを添加しながら共重合反応を継続することを特徴と
するアクリル系共重合体の製造法。 - 【請求項3】 (a)アルキル(メタ)アクリレートおよび
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートと(b)架橋点モ
ノマーとの共重合体よりなり、該共重合体の105〜107範
囲の数平均分子量分布において、分子量が大きくなるに
従って、アルコキシアルキル(メタ)アクリレートの含有
率および架橋点モノマーの含有率がほぼ一定または徐々
に高められているアクリル系共重合体。 - 【請求項4】 (a)アルキル(メタ)アクリレート(a1)お
よびアルコキシアルキル(メタ)アクリレート(a2)と(b)
架橋点モノマーとを共重合させるに際し、共重合反応の
途中から、最初の(a)/(b)仕込みモル比より大きい(a)/
(b)モル比の単量体混合物または(a)のみを添加しながら
かつ最初の(a1)/(a2)仕込みモル比より大きい(a1)/(a2)
モル比の単量体混合物または(a1)のみを添加しながら、
共重合反応を継続することを特徴とするアクリル系共重
合体の製造法。 - 【請求項5】 請求項2または4の共重合反応を乳化重
合法で行うに際し、共重合反応の途中から、乳化剤を含
まない単量体(a)または単量体混合物(a)および(b)を、
ラジカル重合開始剤と別々に添加することを特徴とする
アクリル系共重合体の製造法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17736793A JP3496237B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-06-24 | アクリル系共重合体およびその製造法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5-45745 | 1993-02-10 | ||
JP4574593 | 1993-02-10 | ||
JP17736793A JP3496237B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-06-24 | アクリル系共重合体およびその製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06293816A true JPH06293816A (ja) | 1994-10-21 |
JP3496237B2 JP3496237B2 (ja) | 2004-02-09 |
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JP (1) | JP3496237B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019188525A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2021-04-01 | 日本ゼオン株式会社 | アクリルゴム、アクリルゴム組成物、アクリルゴム架橋物、シール材、及びホース材 |
WO2022113937A1 (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-02 | 日本ゼオン株式会社 | カルボキシル基含有アクリルゴム、ゴム組成物およびゴム架橋物 |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP17736793A patent/JP3496237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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