JPH062888Y2 - ラベル剥離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ラベル剥離装置に関する。

従来の技術 従来、第４図及び第５図に示すように、多数のラベル１
が貼付された長尺状の台紙２の引き出し経路中にラベル
剥離体１１を設け、このラベル剥離体１１で台紙２の経
路を鋭角に屈曲しながら台紙２を引き出すことにより腰
の強いラベル１を台紙２から剥離している。また、ラベ
ル１は操作者が取り出すまではその後端を第５図に示す
ように台紙２に接着した状態で保持するが、ラベル１が
細長い場合には先端が垂れ下がり、ラベル剥離体１１の
エツジ１１ａを支点に後端が台紙２から浮くことがある
ので、ラベル１が台紙２から脱落することを防止するた
めに、ラベル１の後端を押えるラベル押えローラ２０を
ラベル剥離体１１に対向させている。

考案が解決しようとする課題 ラベル押えローラ２０はラベル剥離体１１に対して接近
させなければ目的を達成することができない。従来のラ
ベル押えローラ２０は全長にわたり外径が同じであり、
したがつて、ラベル剥離体１１とラベル押えローラ２０
との間に台紙２を挿入することが煩わしい。

課題を解決するための手段 多数のラベルが貼付された長尺状の台紙を巻回する台紙
保持部とモータに連結されて前記台紙に接触するローラ
との間に前記台紙の経路を鋭角に屈曲するラベル剥離体
を設けたラベル剥離装置において、前記台紙の幅方向に
沿うラベル押えを前記ラベル剥離体に対して間隔をあけ
て対向配置し、前記ラベル押えの一部にその軸心に沿う
一定の長さを有して前記ラベルに所定の隙間を開けて接
近した突部を設けた。

作用 台紙からのラベルの浮きをラベル押えの突部により阻止
することができる。また、ラベル押えの突部以外の部分
とラベル剥離体との間にはラベル剥離体と突部との隙間
より大きな間隔を形成することができるので、台紙をセ
ツトする場合は台紙をラベル押えの突部以外の部分とラ
ベル剥離体との間から容易に導き入れることができる。

実施例 本考案の第一の実施例を第１図及び第２図に基づいて説
明する。第４図及び第５図において説明した部分と同一
部分は同一符号を用いて説明する。多数のラベル１が貼
付された長尺状の台紙２は台紙保持部２ａにロール状に
巻回され、この台紙２の経路中には、サーマルヘッド３
とプラテン４とよりなる印字部５と、モータ（図示せ
ず）に連結されたローラ６及びこのローラ６に圧接され
たローラ７とが順次配列されている。また、供給リール
８に巻回されたインクリボン９をサーマルヘツド３の前
面を通して巻取る巻取リール１０が設けられている。さ
らに、印字部５とローラ６との間の台紙２の経路を鋭角
に屈曲する位置にラベル剥離体１１は配列されている。
このラベル剥離体１１の上部には台紙２の幅方向に沿う
ラベル押え１２が架設され、このラベル押え１２の中央
部にはその軸方向に沿つて１５ないし２０mmの長さを有
する突部１３が形成され、この突部１３の両側にはテー
パーを形成することによりラベル剥離体１１に対する間
隔を大きくする逃げ部１４が形成されている。このラベ
ル押え１２の突部１３とラベル１との間隔は０．５mm程
度に設定されている。

このような構成において、巻取リール１０とプラテン４
とローラ６とを等しい周速度をもつて駆動し、インクリ
ボン９と台紙２とを等速で搬送する過程で印字部５によ
りラベル１に印字する。この時、台紙２はローラ６，７
に引つ張られて張力を付与されながらラベル剥離体１１
で屈曲され、これにより、ラベル１は先端から順に台紙
２から剥離されて行くが後端縁が台紙２から剥離される
直前に台紙２とインクリボン９とが停止する。この状態
では、台紙２からのラベル１の後端の浮きはラベル押え
１２の突部１３により阻止される。また、ラベル押え１
２の突部１３以外の部分には逃げ部１４が形成されてい
るため、ラベル剥離体１１と逃げ部１４との間にラベル
剥離体１１と突部１３との隙間より大きな間隔を形成す
ることができ、これにより、台紙２をセツトする場合は
台紙２の先端のコーナをラベル剥離体１１の側方とラベ
ル押え１２の逃げ部１４との間から容易に導き入れるこ
とができる。

なお、台紙２に接触するローラとは、単に台紙２を一方
向に搬送するローラ６だけでなく、台紙２を巻取るロー
ラをも含むものである。

次いで、本考案の第二の実施例を第３図に基づいて説明
する。前記実施例と同一部分は同一符号を用い説明も省
略する。本実施例におけるラベル押え１５は、軸１６の
外周に１５ないし２０mmの長さをもつ突部であるローラ
１７を摺動自在に嵌合したもので、このローラ１７の外
周とラベル１の中央部との隙間は０．５mmに設定されて
いる。したがつて、軸１６の外周面にはローラ１７とラ
ベル１との隙間より大きな間隔を開けてラベル剥離体１
１に対向する逃げ部１８が形成されている。なお、軸１
６の外周面とローラ１７の内周面との間には摩擦係数の
大きいゴムのリング（図示せず）が嵌合され、このリン
グとの摩擦によりローラ１７を軸１６の任意位置に固定
することができる。

このような構成において、ラベル押え１５のローラ１７
以外の部分にはラベル剥離体１１に対して広い間隔を開
けて対向する逃げ部１８が形成されているので、この逃
げ部１８とラベル剥離体１１との間から台紙２を容易に
導き入れることができる。また、ローラ１７を軸１６に
沿って移動することができるので、ラベル１を台紙２の
中心から側方に寄せて貼付した場合でも、ローラ１７を
移動させてラベル１の中央部を押えることができる。

考案の効果 本考案は上述のように構成したので、台紙からのラベル
の浮きをラベル押えの突部により阻止することができ、
また、ラベル押えの突部以外の部分とラベル剥離体との
間にはラベル剥離体と突部との隙間より大きな間隔を形
成することができるので、台紙をセツトする場合は台紙
をラベル押えの突部以外の部分とラベル剥離体との間か
ら容易に導き入れることができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一の実施例を示す要部の正面図、第
２図はそのラベルプリンタの側面図、第３図は本考案の
第二の実施例を示す要部の正面図、第４図は従来例を示
す要部の正面図、第５図はその側面図である。 １…ラベル、２…台紙、６…ローラ、１１…ラベル剥離
体、１２…ラベル押え、１３…突部、１５…ラベル押
え、１７…突部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数のラベルが貼付された長尺状の台紙を
   巻回する台紙保持部とモータに連結されて前記台紙に接
   触するローラとの間に前記台紙の経路を鋭角に屈曲する
   ラベル剥離体を設けたラベル剥離装置において、前記台
   紙の幅方向に沿うラベル押えを前記ラベル剥離体に対し
   て間隔をあけて対向配置し、前記ラベル押えの一部にそ
   の軸心に沿う一定の長さを有して前記ラベルに所定の隙
   間を開けて接近した突部を設けたことを特徴とするラベ
   ル剥離装置。