JPH0628083Y2 - 内視鏡の鉗子チャンネル - Google Patents

内視鏡の鉗子チャンネル

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JPH0628083Y2
JPH0628083Y2 JP9075688U JP9075688U JPH0628083Y2 JP H0628083 Y2 JPH0628083 Y2 JP H0628083Y2 JP 9075688 U JP9075688 U JP 9075688U JP 9075688 U JP9075688 U JP 9075688U JP H0628083 Y2 JPH0628083 Y2 JP H0628083Y2
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forceps channel
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forceps
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channel
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JP9075688U
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Inventor
洋満 渋谷
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、内視鏡の使用に際して鉗子その他の処置具
を挿通する内視鏡の鉗子チャンネルに関する。
[従来の技術] 内視鏡の鉗子チャンネルは、処置具の通過を良くするた
めに、摩擦係数の低い材料を用いる必要がある。そこで
従来のごく一般的な鉗子チャンネルは、例えば四フッ化
エチレン樹脂等のフッ素樹脂系の合成樹脂で形成された
単純なチューブを、鉗子チャンネルとして用いていた。
しかし、普通のフッ素樹脂製のチューブは極めて可撓性
に乏しいので、鉗子チャンネルが挿通された可撓管が腸
壁などに沿って屈曲すると、鉗子チャンネルが可撓管内
の内蔵物の配列を乱して、光学繊維束等の内蔵物を破損
してしまう事故が発生していた。また、鉗子チャンネル
の端部は接着によって先端部本体に固定されていたが、
フッ素樹脂は接着性が悪いので、接着に先だって事前に
表面処理をしなければならず作業に手数と時間がかかっ
ていた。また、表面処理をしても充分な接着力が得られ
ない場合があり、先端部本体内部への水漏れ事故の原因
となっていた。
また、鉗子チャンネルに、フッ素樹脂の他にポリエチレ
ン系樹脂やポリアミド系樹脂を用いる場合もあったが、
これらはフッ素樹脂に比べて摩擦係数が大きくて処置具
の挿通性が悪く、また、程度の差こそあれ、フッ素樹脂
と同様の問題が発生していた。
そこで、上述のような欠点を解消するために、フッ素樹
脂系の多孔質チューブを鉗子チャンネルとして用いたも
のがあった。ただし、このような多孔質チューブは吸引
圧などによって簡単に潰れてしまい、また気密(水密)
性がないので、多孔質チューブの外周に金属製の螺旋管
を巻きつけ、さらにその外周をフッ素ゴムチューブ等に
よる気密(水密)層で被覆して補強していた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、フッ素樹脂の多孔質チューブを用いたものは、
多孔質の穴部に汚染物質等が染み込んでしまい、洗浄消
毒によっても汚染物質を除去することができなくなると
いう衛生上の重大な欠点があった。また、3層構造のた
め製造コストが非常に高いものにつくだけでなく、接着
性が悪いので、チューブの外側から糸を巻き付けて縛る
など、固定作業にやはり手間とコストがかかっていた。
この考案は、そのような従来の欠点を解消し、内視鏡の
挿入部を形成する可撓管を屈曲しても、光学繊維束等の
内蔵物を損傷せず、しかも衛生的かつ安価で固定作業も
容易な内視鏡の鉗子チャンネルを提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案の内視鏡の鉗子チ
ャンネルは、内側を処置具挿通路に形成した可撓性のあ
る管状の鉗子チャンネルであって、内視鏡の挿入部を外
装する可撓管内に挿通され、その可撓管の先端部分に連
結された先端部本体に一端が固着されたものにおいて、
上記鉗子チャンネルの管壁に、鉗子チャンネルの両端に
開口する複数の連通孔を管軸方向に沿って穿設したこと
を特徴とする。
[作用] 鉗子チャンネルの管壁に穿設された連通孔は、鉗子チャ
ンネルを柔軟にし、その可撓性を高めている。したがっ
て、内視鏡の挿入部を形成する可撓管を屈曲したとき、
鉗子チャンネルは、可撓管の屈曲に追従して可撓管の内
部でスムーズに屈曲することができる。
この鉗子チャンネルをフッ素樹脂系の合成樹脂で形成す
れば、摩擦係数が小さく、処置具挿通路内に鉗子等をス
ムーズに挿脱することができる。そして、そのような可
撓性に乏しいフッ素樹脂を用いた場合でも、鉗子チャン
ネルは連通孔の存在により、柔軟な性質を有することが
できる。
この連通孔は、鉗子チャンネルの管軸方向に沿って管壁
に穿設されているので、処置具挿通路とは隔離されてお
り、処置具挿通路の気密性及び水密性は完全に確保する
ことができる。
また、連通孔にピンを圧入すれば、鉗子チャンネルを先
端部本体に機械的に接続、固定することができる。
[実施例] 図面を参照して実施例を説明する。
第1図は内視鏡の先端部付近の断面図である。図中、1
は例えばステンレス鋼製の先端部本体であり、挿入部を
外装する可撓管2の先端部分に連結されている。この可
撓管2の、先端部本体1に隣接する部分は、遠隔操作に
より屈曲自在な湾曲部となっているが、その詳細は省略
されている。
先端部本体1内には、対物レンズ3が固着されており、
その結像位置に像伝達用光学繊維束4の入射端面が固定
されている。この他、図示されていない照明用光学繊維
束及び送気送水チャンネルなどの端部も先端部本体1に
取着されている。そして、これら各光学繊維束及び送気
送水チャンネルなどは、各々独立して可撓管2内に挿通
されている。
10は鉗子チャンネルであり、例えば四フッ化エチレン
樹脂で形成されている。この鉗子チャンネル10は、管
軸中央に処置具挿通路11が形成された管状のチューブ
である。そして、第2図に示されるように、鉗子チャン
ネル10の管壁に、鉗子チャンネル10の両端に開口す
る複数(この実施例では24個)の連通孔12が全長に
わたって穿設されている。したがって、この鉗子チャン
ネル10は柔軟で可撓性に富んでいる。また、表面は普
通のフッ素樹脂チューブと同じなので摩擦係数が低く、
しかも完全な気密(水密)性を有する。
第1図に戻って、先端部本体1には鉗子突出口5が前方
に向って開口形成され、その後方の座ぐり部6に、可撓
管2側から鉗子チャンネル10が差し込まれている。座
ぐり部6には、後方に向って、即ち鉗子チャンネル10
の端面に向って、複数の圧入ピン7が先端部本体1に埋
め込まれて固定されている。この圧入ピン7は、鉗子チ
ャンネル10の連通孔12より僅かに太い直径を有する
ものが用いられており、連通孔12内に圧入されてい
る。したがって、この圧入によって鉗子チャンネル10
が先端部本体1に接続、固定されている。また、先端部
本体1と鉗子チャンネル10との間は接着剤によって接
合されており、この部分における気密性及び水密性が完
全に保証されている。
尚、鉗子チャンネル10の他端部側も、上記と同様にし
て、例えば操作部(図示せず)内で接続部品に接続する
ことができる。
このように構成された本実施例において、鉗子チャンネ
ル10は、像伝達用光学繊維束4など他の内蔵物とは独
立して可撓管2内に挿通される。そして、可撓管2が屈
曲されるのに追従して、鉗子チャンネル10を含めた各
内蔵物が、可撓管2内で屈曲する。このような場合、本
考案の鉗子チャンネル10は、柔軟で可撓性に富むの
で、他の内蔵物と共にそろってスムーズに屈曲し、内蔵
物の配列を乱さない。また、表面は普通のフッ素樹脂チ
ューブと全く同じなので、処置具の挿通性が良く、しか
も汚染物質等が染み込むような不都合も全く発生しな
い。
第3図は、本考案の第2の実施例の鉗子チャンネル30
を示しており、径の異なる断面形状円形の連通孔32を
複数種類設け、連通孔の一部は断面弧状の連通孔33に
したものである。このように本考案の鉗子チャンネル
は、連通孔の数、径あるいは形状等を自由に選択するこ
とができ、それによって、鉗子チャンネルを任意の可撓
性にすることができる。31は処置具挿通路である。
第4図は、本考案の第3の実施例の鉗子チャンネル40
を示しており、鉗子チャンネル40を例えば扇形の断面
形状にしたものである。このように、鉗子チャンネルの
外形形状は円形の断面形状に限定されず、多角形その他
の形状であってもよい。第4図において41は処置具挿
通路、42,43は連通孔である。このうち、2つの連
通孔43は直径が太く形成されており、この連通孔43
を、例えば送気、送水等のチャンネルとして利用するこ
ともできる。
[考案の効果] 本考案の内視鏡の鉗子チャンネルによれば、管状の鉗子
チャンネルの管壁の内部に連通孔を穿設したので、フッ
素樹脂等の硬い素材を用いても、鉗子チャンネルを柔軟
に形成することができる。したがって、可撓管を屈曲し
たときに、鉗子チャンネルがその屈曲に沿って自然に屈
曲し、他の内蔵物を損傷する事故を未然に防止すること
ができる。しかも、連通孔の形状、大きさ、数などを変
えることにより、鉗子チャンネルの可撓性を自由に選択
することができる。
また、連通孔は処置具挿通路とは隔離されており、処置
具挿通路の気密(水密)性が保たれるので、汚染物質等
が鉗子チャンネルに染み込むおそれもなく、衛生上も非
常に優れている。
さらに、本考案の鉗子チャンネルは、合成樹脂の押出し
成形によって連続的に製造することができるので極めて
安価に得ることができる。
また、連通孔に圧入ピンを圧入することにより、鉗子チ
ャンネルを先端部本体に機械的に固着することができる
ので、接着剤の不安定な接着力にたよる必要がなく、先
端部本体内への水漏れ事故等を未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の側面断面図、第2図は
その実施例に用いられる鉗子チャンネルの正面断面図、
第3図及び第4図は本考案の第2及び第3の実施例の鉗
子チャンネルの斜視図である。 1……先端部本体、2……可撓管、7……圧入ピン、 10,30,40……鉗子チャンネル、 11,31,41……処置具挿通路、 12,32,33,42,43……連通孔。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側を処置具挿通路に形成した可撓性のあ
    る管状の鉗子チャンネルであって、内視鏡の挿入部を外
    装する可撓管内に挿通され、その可撓管の先端部分に連
    結された先端部本体に一端が固着されたものにおいて、
    上記鉗子チャンネルの管壁に、鉗子チャンネルの両端に
    開口する複数の連通孔を、管軸方向に沿って穿設したこ
    とを特徴とする内視鏡の鉗子チャンネル。
  2. 【請求項2】上記鉗子チャンネルがフッ素樹脂系の合成
    樹脂で形成されている請求項1記載の内視鏡の鉗子チャ
    ンネル。
  3. 【請求項3】上記先端部本体にピンが固定されており、
    上記鉗子チャンネルに穿設された連通孔に、上記ピンを
    圧入することにより、上記鉗子チャンネルを上記先端部
    本体に固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    内視鏡の鉗子チャンネル。
JP9075688U 1988-07-07 1988-07-07 内視鏡の鉗子チャンネル Expired - Lifetime JPH0628083Y2 (ja)

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JP9075688U JPH0628083Y2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07 内視鏡の鉗子チャンネル

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JPH0213503U JPH0213503U (ja) 1990-01-29
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