JPH06272646A - 自動二輪車のエンジン始動装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン始動装置

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JPH06272646A
JPH06272646A JP6416993A JP6416993A JPH06272646A JP H06272646 A JPH06272646 A JP H06272646A JP 6416993 A JP6416993 A JP 6416993A JP 6416993 A JP6416993 A JP 6416993A JP H06272646 A JPH06272646 A JP H06272646A
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JP
Japan
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engine
stand
switch
motorcycle
remote
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JP6416993A
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English (en)
Inventor
Tomoo Nagumo
智夫 南雲
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のスタンド装置を備えた自動二輪車におい
て、どのスタンド装置を使用していても遠隔位置から安
全にエンジンを始動できるようにする。 【構成】複数のスタンド装置(センタースタンド13お
よびサイドスタンド14)を備えた自動二輪車1に設け
られ、リモコン手段によって遠隔位置からのエンジン始
動を可能にした自動二輪車のエンジン始動装置26にお
いて、上記複数のスタンド装置の内の少なくとも一方が
使用され、且つ、ギヤポジションがニュートラルである
時に、遠隔位置からのエンジン始動を可能とする遠隔始
動手段34を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リモコン手段によって
遠隔位置からのエンジン始動が可能とされた自動二輪車
のエンジン始動装置に関し、詳しくは、エンジン始動時
に駐車用のスタンド装置が使用されていない場合や、エ
ンジンのギヤポジションがニュートラルにない場合に
は、遠隔位置からのエンジン始動を不可能にした自動二
輪車のエンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のエンジン始動装置におい
て、電波や赤外線等を利用したリモコン手段により、遠
隔位置からのエンジン始動を可能にしたものがある。こ
のようなエンジン始動装置では、遠隔位置からのエンジ
ン始動の際における自動二輪車の飛び出しや転倒等を防
止するために、ギヤポジションがニュートラルにない場
合や、駐車用のスタンド装置が使用されていない場合に
は、エンジン始動が不可能となるように構成されてい
る。
【0003】一般に、エンジン内には、ミッションのニ
ュートラル時にONとなるニュートラルスイッチが設け
られ、上記スタンド装置には、その使用時にONとなる
スタンドスイッチが設けられる。そして、上記ニュート
ラルスイッチまたはスタンドスイッチの少なくとも一方
がOFFとなっている場合には、エンジン始動用のスタ
ータモータへ電源を供給する回路が遮断され、エンジン
始動が不可能となる。
【0004】したがって、遠隔位置からのエンジン始動
の際における自動二輪車飛び出しや転倒等が未然に防止
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動二輪車
の中には、複数のスタンド装置、即ちセンタースタンド
とサイドスタンドとを兼備した車種が多い。このような
自動二輪車に、前述したエンジン始動装置が装備される
場合、前記スタンドスイッチは片側のスタンド装置にの
み設置されていた。
【0006】しかしながら、このように片側のスタンド
装置にのみスタンドスイッチが設置されていると、他方
のスタンド装置で車体を支持している場合には、遠隔位
置からエンジンを始動することができず、非常に不便で
あった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、複数のスタンド装置を備えた自動二輪車
において、どのスタンド装置を使用していても遠隔位置
から安全にエンジンを始動することのできる自動二輪車
のエンジン始動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車のエンジン始動装置は、複
数のスタンド装置を備えた自動二輪車に設けられ、リモ
コン手段によって遠隔位置からのエンジン始動を可能に
した自動二輪車のエンジン始動装置において、上記複数
のスタンド装置の内の少なくとも一方が使用され、且
つ、ギヤポジションがニュートラルである時に、遠隔位
置からのエンジン始動を可能とする遠隔始動手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0009】また、上記遠隔始動手段を、上記複数のス
タンド装置にそれぞれ設けられて、各スタンド装置の使
用時にONとなり、エンジン始動用のスタータモータに
通電可能とするスタンドスイッチと、エンジンのギヤポ
ジションがニュートラルである時にONとなり、同じく
エンジン始動用のスタータモータに通電可能とするニュ
ートラルスイッチとを有してなる回路に構成したことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成を持つ自動二輪車のエンジン始動装置
によれば、複数のスタンド装置の内の少なくとも一方が
使用され、且つ、ギヤポジションがニュートラルである
時以外は、リモコン手段による遠隔位置からのエンジン
始動が不可能になる。したがって、遠隔位置からのエン
ジン始動の際における自動二輪車の飛び出しや転倒等が
未然に防止される。
【0011】そして、自動二輪車に備えられた複数のス
タンド装置の内、どちらのスタンド装置を使用している
場合でも、遠隔位置から安全にエンジンを始動すること
が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0013】図2(A) は、本発明に係るエンジン始動装
置の一実施例が適用された自動二輪車の一例を示す右側
面図であり、図2(B) は、上記自動二輪車の後部平面図
である。
【0014】この自動二輪車1は、その車体フレーム2
の前頭部に設けられたヘッドパイプ3に、前輪4を支持
するフロントフォークアッセンブリ5が左右回動自在に
枢着されている。また、車体フレーム2の中央下部に架
設されたピボット軸6には、後輪7を支持するスイング
アーム8が上下回動自在に枢支され、車体フレーム2の
前方には、後輪7を駆動するエンジン9が搭載され、エ
ンジン9の上方には燃料タンク11が、燃料タンク11
の後方には着座シート12が、それぞれ設置されてい
る。
【0015】ピボット軸6の下方には、2種類のスタン
ド装置、即ち車体を垂直に保って駐車させるセンタース
タンド13と、車体を例えば左側に傾斜させて駐車させ
るサイドスタンド14とが装備されている。なお、図2
(A) では、センタースタンド13が使用された状態が示
されている。
【0016】図3は、自動二輪車1の前頭部を示す斜視
図である。上記フロントフォークアッセンブリ5は、左
右一対のフォークチューブ15がアッパブラケット16
およびロアブラケット17によって平行に固定された構
成となっている。なお、前記前輪4は、2本のフォーク
チューブ15の下端部に回転自在に軸支されている。
【0017】アッパブラケット16には、セパレートタ
イプのハンドルバー18が固定されており、このハンド
ルバー18の間に、スピードメータ19およびタコメー
タ21等の計器類と、イグニッションスイッチ22が設
けられる。なお、23はキルスイッチ、24はスタータ
スイッチ、そして25はメインオフスイッチである。
【0018】図1は、本発明に係るエンジン始動装置の
構成を示す回路図である。このエンジン始動装置26
は、リモコン手段となる送信機27および受信機28を
有しており、送信機27から送信された信号を受信機2
8が受信し、スタータモータ29を駆動させてエンジン
9を始動させるものである。
【0019】上記送信機27は、例えば図4に示すよう
に、自動二輪車1のライダが携帯可能な腕時計型に構成
されており、遠隔始動スイッチ31が備えられる。そし
て、上記遠隔始動スイッチ31をONにすることによ
り、エンジン始動用暗号コードを含む電波が送信される
ようになっている。なお、32は時計である。
【0020】一方、受信機28は、自動二輪車1の着座
シート12下方に設置される。受信機28には、送信機
27からの電波をキャッチするアンテナ33が設けられ
ており、例えばこのアンテナ33は、着座シート12の
下部に張り巡らされている。
【0021】エンジン始動装置26には、上記送信機2
7および受信機28とともに、本発明の要部となる遠隔
始動手段34が含まれている。また、エンジン始動装置
26には、前記スタータモータ29,イグナイター3
5,イグニッションコイル36,ジェネレータ37,ス
タータモータリレー38,バッテリー39等が含まれ
る。なお、上記部材29,35,36,37,39は、
それぞれ図2中に示す各位置に設置されている。ところ
で、センタースタンド13とサイドスタンド14には、
それぞれスタンドスイッチ41Aとスタンドスイッチ4
1Bが設けられており、エンジン9内にはニュートラル
スイッチ42が設けられている。
【0022】受信機28には、マイクロコンピュータ4
3,高周波信号入力処理回路44,電源回路45,出力
インターフェース46,波形整形回路47,さらに、遠
隔始動時におけるメインスイッチとなるメイン電源用リ
レー48およびスタータスイッチとなるスタータ用リレ
ー49等が内蔵されている。また、マイクロコンピュー
タ43には、タイマー51,カウンター52,およびエ
ンジン始動判定回路53が内蔵されている。
【0023】遠隔始動手段34は、前記スタンドスイッ
チ41A,41Bおよびニュートラルスイッチ42と、
スタンドリレー54およびセーフティーリレー55を有
してなる回路に構成されている。スタンドスイッチ41
Aは、センタースタンド13の使用時にONとなってス
タータモータ29を作動可能にするスイッチであり、ス
タンドスイッチ41Bは、サイドスタンド14の使用時
にONとなってスタータモータ29を作動可能にするス
イッチである。また、ニュートラルスイッチ42は、エ
ンジン9のギヤポジションがニュートラルである時にO
Nとなってスタータモータ29を作動可能にするスイッ
チである。なお、ニュートラルスイッチ42がONにな
ると、ニュートラルランプ56が点灯し、ライダに知ら
せる。
【0024】上記スタンドリレー54のコイルは、スタ
ンドスイッチ41Aおよびニュートラルスイッチ42に
接続され、スタンドリレー54の接点は、キルスイッチ
23を経てイグニッションコイル36およびイグナイタ
ー35に接続されている。一方、セーフティーリレー5
5のコイルは、スタンドリレー54の接点およびスタン
ドスイッチ41A,41Bに接続され、セーフティーリ
レー55の接点は、ジェネレータ37およびスタータ用
リレー49に接続されている。
【0025】なお、セーフティーリレー55のコイルと
スタンドスイッチ41Aとの間にはダイオード57が接
続されている。このダイオード57は、スタンドスイッ
チ41A側に向けて順方向となるように接続されてい
る。また、スタンドスイッチ41Bは、ダイオード58
を介してアースされており、上記ダイオード58はアー
ス側に向けて順方向とされている。さらに、ニュートラ
ルスイッチ42の両側には、ダイオード59,60が、
それぞれニュートラルスイッチ42側に向けて順方向と
なるように接続されている。
【0026】バッテリー39の電流は、スタータモータ
リレー38の接点を介してスタータモータ29へ通電可
能とされる。さらに、バッテリー39の電流は、受信機
用ヒューズ62Aおよびメインオフスイッチ25を経て
受信機28の電源回路45へ通電されると共に、メイン
電源用ヒューズ62Bを介して受信機28のメイン電源
用リレー48の接点へ通電可能とされる。上記メインオ
フスイッチ25は、エンジン9停止用のスイッチであ
り、ライダが押した時にOFFとなり、手を放すとON
になる。
【0027】受信機28の電源回路45は、バッテリー
39の電流を高周波信号入力処理回路44およびマイク
ロコンピュータ43に通電してこれらを作動させ、さら
に、バッテリー39の電流をメイン電源用リレー48お
よびスタータ用リレー49のコイルへ通電可能とするも
のである。また、高周波信号入力処理回路44はアンテ
ナ33に接続され、このアンテナ33にて受信された信
号をマイクロコンピュータ43へ出力する。
【0028】マイクロコンピュータ43は、送信機27
からのエンジンスタート用暗号コードがアンテナ33お
よび高周波信号入力処理回路44を経て受信された時に
のみ作動する。エンジンスタート用暗号コードが受信さ
れると、マイクロコンピュータ43は出力インターフェ
ース46を作動させて、電源回路45からの電流をメイ
ン電源用リレー48およびスタータ用リレー49のコイ
ルへ導き、これらのリレー48および49の両接点を略
同時にON作動させる。
【0029】メイン電源用リレー48の接点がONにな
ると、灯火用ヒューズ62Cを経てニュートラルランプ
56および車体の各電装品へ通電されると共に、イグニ
ッション用ヒューズ62Dを経て、スタンドリレー54
のコイルおよび接点へも通電される。
【0030】なお、キルスイッチ23は、セーフティリ
レー55の接点およびスタータ用リレー49の接点を経
て、スタータモータリレー38のコイルに接続される。
また、スタータスイッチ24は、セーフティリレー55
の接点およびスタータ用リレー49の接点に並列に接続
される。
【0031】図5〜8は、遠隔始動手段の作用を示す図
である。これらの図では、エンジン9のギヤポジション
がニュートラルにあり、ニュートラルスイッチ42がO
Nとなった状態が示されている。
【0032】図5では、センタースタンド13が使用さ
れ、サイドスタンド14は収納された状態にある。この
場合、スタンドスイッチ41AがON、スタンドスイッ
チ41BがOFFとなり、スタンドリレー54およびセ
ーフティーリレー55が共にONとなる。したがって、
スタータ用リレー49がONになると同時に、バッテリ
ー39の電流がスタータモータ29へ通電され、遠隔位
置からのエンジン始動が可能となる。この時には、スタ
ータモータリレー38のコイルに通電がなされてスター
タモータリレー38がONとなり、スタータモータ29
が駆動される。
【0033】図6は、センタースタンド13が収納さ
れ、サイドスタンド14が使用された状態となってい
る。この場合は、スタンドスイッチ41AがOFF、ス
タンドスイッチ41BがONとなり、図5の場合と同様
にスタンドリレー54およびセーフティーリレー55が
共にONとなって遠隔位置からのエンジン始動が可能と
なる。
【0034】図7は、センタースタンド13およびサイ
ドスタンド14が両方とも使用された状態となってい
る。この場合、スタンドスイッチ41Aおよびスタンド
スイッチ41Bが両方ともONになり、やはりスタンド
リレー54およびセーフティーリレー55が共にONと
なって遠隔位置からのエンジン始動が可能となる。
【0035】図8では、センタースタンド13およびサ
イドスタンド14が両方とも収納された状態にある。こ
の場合は、スタンドスイッチ41Aおよびスタンドスイ
ッチ41Bが両方ともOFFになる。したがって、スタ
ンドリレー54はONになるが、セーフティーリレー5
5はOFFとされ、スタータ用リレー49がONとなっ
ても、バッテリー39の電流がスタータモータ29へ通
電されることはなく、遠隔位置からのエンジン始動は不
可能となる。
【0036】そして、図5〜8のいずれの場合も、エン
ジン9のギヤポジションがニュートラル以外にあって、
ニュートラルスイッチ42がOFFであると、セーフテ
ィーリレー55もOFFになり、遠隔位置からのエンジ
ン始動が不可能となる。
【0037】ところで、マイクロコンピュータ44内に
設けられたエンジン始動判定回路53は、エンジン9の
始動を判定する回路であり、このエンジン始動判定回路
53には、ジェネレータ37の一相からの電気信号が、
波形成形回路47を介して導かれる。また、タイマー5
1は、スタータモータ29への通電時間を一定時間(例
えば5秒間)に限定し、その後に一定時間のインターバ
ル(例えば10秒間)を設定して、上記通電とインター
バルとを繰り返すものである。さらに、カウンター52
は、スタータモータ29への通電回数を所定回数(例え
ば5回)に限定するものである。
【0038】このため、スタンドリレー54およびセー
フティーリレー55が共にONとなっている時に送信機
27の遠隔始動スイッチ31がONにされ、受信機28
がエンジンスタート用の暗号コードを受信すると、この
時点からマイクロコンピュータ43は、スタータモータ
29に5秒間通電させてスタータモータ29を駆動さ
せ、次に10秒間インターバルを置くという動作パター
ンを5回繰り返す。そして、この間にエンジン9が始動
し、エンジン始動判定回路53にてエンジン9の始動が
判定された時点で、スタータモータ29は停止される。
なお、スタータモータ29を5回駆動してもエンジン9
が始動しない場合、マイクロコンピュータはエンジンス
タート用暗号コードの再送信を待機する。
【0039】図9は、エンジン始動装置26の作動を示
すフローチャートである。以下、上記フローチャートに
沿ってエンジン始動装置26の作動を説明する。
【0040】送信機27の遠隔始動スイッチ31がON
になると、送信機27からエンジン始動用暗号コードを
含む電波が送信される。この電波は、受信機28に受信
され、受信機28のマイクロコンピュータ43が暗号コ
ードを照合する(以上S1〜S4)。
【0041】S4において暗号コードがNGである場合
(他の暗号コードと見なされた場合)、受信機28は初
期状態(S1)に戻される。また、暗号コードがOKの
場合は、メイン電源用リレー48およびスタータ用リレ
ー49がONとされ(S5)、キルスイッチ23、ニュ
ートラルスイッチ42、およびセーフティーリレー55
のON/OFFが順次照合される(S6〜S8)。
【0042】ここで、キルスイッチ23、ニュートラル
スイッチ42、およびセーフティーリレー55がOFF
である場合は、ライダが手動操作によってキルスイッチ
23をONにするとともに、ギヤポジションをニュート
ラルにすることによってニュートラルスイッチ42をO
Nにし、さらにセンタースタンド13またはサイドスタ
ンド14を降ろすことによってセーフティーリレー55
をONにする必要がある(S9〜S11)。
【0043】S8においてセーフティーリレー55がO
Nであれば、カウンター52およびタイマー51がリセ
ットされた後、カウンター52が一回カウントされ、ス
タータモータ29が駆動される(S12〜S15)。
【0044】スタータモータ29が駆動されると、エン
ジン始動判定回路53によってエンジン9の始動が判定
され(S16)、エンジン9の始動が確認されると、ス
タータモータ29への通電が停止される(エンド)。
【0045】S16においてエンジン9の始動が確認さ
れるまでの間は、タイマー51が計測するスタータモー
タ29への通電時間が照合される(S17)。そして、
通電時間が5秒に達すると、タイマー51はスタータモ
ータ29への通電を停止させる(S18)。
【0046】S18でスタータモータ29への通電が停
止されると、カウンター52がスタータモータ29への
通電回数を照合し(S19)、通電回数が5回に達した
時点でスタータモータ29への通電が終了する(エン
ド)。
【0047】S19において、スタータモータ29への
通電回数が5回未満と判定された時には、タイマー51
がリセットされ(S20)、スタータモータ29への通
電が停止されてインターバルが設けられる。そして、タ
イマー51が計測する上記インターバルの時間が照合さ
れ(S21)、インターバルの時間が10秒に達する
と、S13に戻って再びスタータモータ29への通電が
行われる。
【0048】以上のように構成されたエンジン始動装置
26の場合、センタースタンド13、またはサイドスタ
ンド14の少なくとも一方が使用され、且つ、ギヤポジ
ションがニュートラルである時以外は、遠隔位置からの
エンジン始動が不可能になる。したがって、遠隔位置か
らのエンジン始動の際における自動二輪車1の飛び出し
や転倒等が未然に防止される。
【0049】しかも、センタースタンド13、またはサ
イドスタンド14のどちらを使用している場合でも、遠
隔位置から安全にエンジンを始動することが可能とな
る。
【0050】なお、本実施例では、電波を利用したリモ
コン手段が用いられているが、赤外線等を利用した他の
リモコン手段としても良い。また、エンジン9の始動時
におけるスタータモータ29への通電時間や、インター
バルの時間、ならびに通電の回数は、本実施例中の数値
のみに限定されることはない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車のエンジン始動装置は、複数のスタンド装置を備
えた自動二輪車に設けられ、リモコン手段によって遠隔
位置からのエンジン始動を可能にした自動二輪車のエン
ジン始動装置において、上記複数のスタンド装置の内の
少なくとも一方が使用され、且つ、ギヤポジションがニ
ュートラルである時に、遠隔位置からのエンジン始動を
可能とする遠隔始動手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0052】この場合、複数のスタンド装置の内の少な
くとも一方が使用され、且つ、ギヤポジションがニュー
トラルである時以外は、リモコン手段による遠隔位置か
らのエンジン始動が不可能になる。したがって、遠隔位
置からのエンジン始動の際における自動二輪車の飛び出
しや転倒等が未然に防止される。
【0053】そして、自動二輪車に備えられた複数のス
タンド装置の内、どちらのスタンド装置を使用している
場合でも、遠隔位置から安全にエンジンを始動すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、エンジン始動装置の
回路図。
【図2】(A) は、本発明が適用された自動二輪車の一例
を示す右側面図、(B) は、上記自動二輪車の後部平面
図。
【図3】自動二輪車の前頭部を示す斜視図。
【図4】送信機の外観を示す斜視図。
【図5】センタースタンドが使用され、サイドスタンド
が収納された状態にある時の遠隔始動手段の作用を示す
図。
【図6】センタースタンドが収納され、サイドスタンド
が使用された状態にある時の遠隔始動手段の作用を示す
図。
【図7】センタースタンドおよびサイドスタンドが両方
とも使用された状態にある時の遠隔始動手段の作用を示
す図。
【図8】センタースタンドおよびサイドスタンドが両方
とも収納された状態にある時の遠隔始動手段の作用を示
す図。
【図9】エンジン始動装置の作動を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】 1 自動二輪車 9 エンジン 13 複数のスタンド装置の一つであるセンタースタン
ド 14 複数のスタンド装置の一つであるサイドスタンド 26 エンジン始動装置 27 リモコン手段を構成する送信機 28 リモコン手段を構成する受信機 29 スタータモータ 34 遠隔始動手段 41A,41B スタンドスイッチ 42 ニュートラルスイッチ 43 マイクロコンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスタンド装置を備えた自動二輪車
    に設けられ、リモコン手段によって遠隔位置からのエン
    ジン始動を可能にした自動二輪車のエンジン始動装置に
    おいて、上記複数のスタンド装置の内の少なくとも一方
    が使用され、且つ、ギヤポジションがニュートラルであ
    る時に、遠隔位置からのエンジン始動を可能とする遠隔
    始動手段を設けたことを特徴とする自動二輪車のエンジ
    ン始動装置。
  2. 【請求項2】 上記遠隔始動手段を、上記複数のスタン
    ド装置にそれぞれ設けられて、各スタンド装置の使用時
    にONとなり、エンジン始動用のスタータモータに通電
    可能とするスタンドスイッチと、エンジンのギヤポジシ
    ョンがニュートラルである時にONとなり、同じくエン
    ジン始動用のスタータモータに通電可能とするニュート
    ラルスイッチとを有してなる回路に構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の自動二輪車のエンジン始動装
    置。
JP6416993A 1993-03-23 1993-03-23 自動二輪車のエンジン始動装置 Pending JPH06272646A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100702930B1 (ko) * 2003-10-15 2007-04-05 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 경차량용 리모트 컨트롤 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100702930B1 (ko) * 2003-10-15 2007-04-05 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 경차량용 리모트 컨트롤 장치

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