JP3313152B2 - 自動二輪車のエンジンスタート・ステアリングロック装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジンスタート・ステアリングロック装置

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JP3313152B2
JP3313152B2 JP24685392A JP24685392A JP3313152B2 JP 3313152 B2 JP3313152 B2 JP 3313152B2 JP 24685392 A JP24685392 A JP 24685392A JP 24685392 A JP24685392 A JP 24685392A JP 3313152 B2 JP3313152 B2 JP 3313152B2
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幸作 山内
智夫 南雲
公二 滝澤
雅司 櫻井
茂 井口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イグニッションキー
を回すことなくエンジンを始動させ、ステアリングロッ
クを解除させる自動二輪車のエンジンスタート・ステア
リングロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の自動二輪車では、イグニッション
キー装置のキーシリンダのキー溝にイグニッションキー
を差し込んでキーシリンダを回転させ、メインスイッチ
をON作動させた後、セルスタータボタンを押してセル
モータを回しエンジンを始動させている。また、ステア
リングをロックするには、上記キー溝に差し込まれたイ
グニッションキーを上述の反対方向に回転させてメイン
スイッチをOFF作動させた後、さらに同方向に回転さ
せて、フロントフォークアッセンブリ(ステアリング)
に設置されたロックバーを車体フレームに係合させるこ
とによって実施している。
【0003】その他、特開昭63−199186号公報
記載の発明では、テンキーを操作して暗証番号を入力
し、これによってメインスイッチのON作動およびステ
アリングロックの解除を実施している。
【0004】さらに、特開平3−21574号、同3−
21575号、同3−23371号および同3−904
88号の各公報に記載の発明では、イグニッションキー
の代りにIDカードを用い、このIDカード所持者が車
両に近付いて、車体に設置されたメインスイッチを押し
た場合にのみ、メイスイッチがON作動し、セルモータ
の始動やステアリングロックの解除ができるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のイグニッション
キー装置では、ステアリングロックの解除やエンジンの
始動を、イグニッションキーをキー溝に差し込んでキー
シリンダを回転させなければ実施できないので、操作が
煩雑である。また、キー溝にマイナスドライバが差し込
まれてキーシリンダが無理やり回転され、イグニッショ
ンキー装置が破壊されたり、ピッキングによってメイン
スイッチがON作動されて、車両が盗難されるおそれも
ある。
【0006】また、特開昭63−199186号公報記
載の発明では、乗車の度毎に暗証番号をテンキーを用い
て入力しなければならず、操作が煩雑であるばかりか、
暗証番号を忘れたときには、メインスイッチをON作動
することができない。
【0007】さらに、特開平3−21574号公報等記
載の発明では、メインスイッチのON作動はあくまでID
カード所持者が手動で操作するものであるため、エンジ
ンを遠隔位置から暖機運転させることができない。と同
時に、IDカード所持者が、メインスイッチの操作が不
可能となる距離まで車両から離れていないときには、他
人にメインスイッチをON作動されて車両が盗難される
おそれもある。
【0008】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであって、携帯可能な送信機からの信号により、
エンジンの始動およびステアリングロックの解除を遠隔
操作にて容易に実施でき、盗難のおそれもない自動二輪
車のエンジンスタート・ステアリングロック装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動二輪
車のエンジンスタート・ステアリングロック装置は、上
述の課題を解決するために、請求項1に記載したよう
に、携帯可能な大きさで、エンジンスタート用暗号コー
ドを含む電波およびステアリングロック解除暗号コード
を含む電波を選択的に送信可能な送信機と、この送信機
からのエンジンスタート用暗号コードの受信によって、
メインスイッチをON作動させてスタータモータへ給電
させる一方、ステアリングロック解除用暗号コードの受
信時にはステアリングロック解除回路を作動させる受信
機とを有し、上記受信機は、上記送信機からのエンジン
スタート用暗号コードが正規である照合結果に基いてエ
ンジンスタート動作を開始し、このエンジンスタート動
作はメインスイッチを接続してエンジンを始動可能にす
ると共にスタータスイッチをONにしてスタータモータ
を駆動させるように設定され、上記受信機は始動判定回
路を備えエンジンの始動が判定された時点でスタータス
イッチをOFFにして上記スタータモータの駆動を停止
させる一方、上記スタータモータが一定時間駆動された
後でもエンジンが始動しない場合、一定間隔で上記スタ
ータモータの駆動と停止を複数回繰返し、未だ始動が判
定されないときはエンジンスタート動作を停止し、上記
送信機からエンジンスタート用暗号コード信号が送信さ
れるのを待つ初期状態にするように設定したものであ
る。また、この発明に係る自動二輪車のエンジンスター
ト・ステアリングロック装置は、上述の課題を解決する
ために、請求項2に記載したように、自動二輪車のエン
ジンスタート・ステアリングロック装置は、エンジンを
遠隔スタートさせる送信機と車体側に設けられてスター
タモータを駆動させる車体側スタートスイッチとを備
え、上記送信機による始動時には、スタンドが出されか
つトランスミッションがニュートラル位置にあることを
条件に、また、車体側スタートスイッチによる始動時
は、スタンドが収納されているかトランスミッションが
ニュートラル位置にあることを条件にスタータモータの
駆動を許可するように設定したものである。また、この
発明に係る自動二輪車のエンジンスタート・ステアリン
グロック装置は、上述の課題を解決するために、請求項
3に記載したように、携帯可能な大きさで、エンジンス
タート用信号を含む電波およびステアリングロック解除
用暗号コードを含む電波を選択的に送信可能な送信機
と、この送信機からのエンジンスタート用暗号コードの
受信によってメインスイッチをON作動させてスタータ
モータへ給電させる一方、ステアリングロック解除用暗
号コードの受信時にはステアリングロック解除回路を作
動させる受信機と、車体側のフロントフォークアッセン
ブリに設けられたステアリングロック機構とを備え、上
記ステアリングロック機構は、ロックハンドルレバーの
手動操作によって車体フレームに固定された係合部材に
ロックバーを係合させてステアリングロックさせる一
方、上記送信機のアンロック操作により、受信機のステ
アリングロック解除回路からのロック解除信号により上
記ロックバーを係合部材から離脱させてステアリングロ
ックを解除させるアクチュエータを有する一方、上記ス
テアリングロック機構のアクチュエータ内に、ステアリ
ングロック解除回路からのロック解除信号を信号処理し
てロックバーと係合部材との係合離脱制御を行なう信号
処理回路を設置したものである。また、この発明に係る
自動二輪車のエンジンスタート・ステアリングロック装
置は、上述の課題を解決するために、請求項4に記載し
たように、受信機には、ライダの腕に装着用のバンドが
取り付けられると共に、エンジンを始動可能状態にし、
スタータモータを駆動させてエンジンを始動させるオン
スタートスイッチおよびステアリングロックを解除させ
るアンロックスイッチの少なくとも一方を備え、オンス
タートスイッチまたはアンロックスイッチは上記送信機
の側面および表面に形成される凹部に設置されたもので
ある。
【0010】
【作用】したがって、この発明に係る自動二輪車のエン
ジンスタート・ステアリングロック装置によれば、受信
機は、送信機からのエンジンスタート用暗号コードを受
信すると、メインスイッチおよびスタータスイッチをO
N作動して、エンジン点火装置へ電流を供給すると共
に、スタータモータを始動させるので、エンジンが始動
する。さらに、受信機は、送信機からのステアリングロ
ック解除暗号コードを入力すると、ステアリングロック
解除回路を作動させ、ステアリングロック機構へ給電し
て、このステアリングロック機構がステアリングロック
を解除する。このように送信機からの信号によってエン
ジンスタートおよびステアリングロック解除を遠隔操作
にて容易に実施でき、また盗難のおそれもない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1(A)は、この発明に係る自動二輪車
のエンジンスタート・ステアリングロック装置の一実施
例が適用された自動二輪車を示す全体側面図、図1
(B)は図1(A)の部分平面図である。
【0013】自動二輪車1は、ツインビームのメインチ
ューブ2を備えた車体フレーム3を有する。エンジン4
は、上記メインチューブ2およびダウンチューブ5にて
懸吊される。メインチューブ2の前端部に固着されたヘ
ッドパイプ2Aに、フロントフォークアッセンブリ6が
支持される。このフロントフォークアッセンブリ6の下
端部に前輪7が回転自在に軸支される。また、メインチ
ューブ2の後端部に固着されたボディフレーム8に、ス
イングアーム9が車両上下方向に揺動自在に支持され
る。このスイングアーム9の自由端部に後輪10が回転
自在に軸支される。スイングアーム9は、図示しないリ
アクッションユニットによって緩衝懸架される。
【0014】メインチューブ2の後端部にシートレール
11およびシートピラー12が固着され、シーピラー1
2がシートレール11を補強する。シートレール11に
てライダシート13およびピリオンシート14が支持さ
れる。また、ライダシート13の前方に、メインチュー
ブ2に支持されたフューエルタンク15が配置される。
このフューエルタンク15の両側下方にアッパサイドカ
バー16およびロアサイドカバー17が順次配設され
る。また、ライダシート13の両側下方からピリオンシ
ート14の両側下方および後方へ掛けてシートカウル1
8が覆っている。
【0015】上記フロントフォークアッセンブリ6は、
図2にも示すように、2本のフロントフォーク19をア
ッパブラケット20およびロアブラケット21にて固定
し、このロアブラケット21にステアリングステムシャ
フト22(図3)が立設されたものである。ステアリン
グステムシャフト22はヘッドパイプ2Aを貫通してス
テムナット23(図3)により支持され、アッパブラケ
ット20にステムヘッドナット23Aを用いて固定され
る。これにより、フロントフォークアッセンブリ6が、
ヘッドパイプ2Aに対し車両左右方向に回動可能に支持
される。前記前輪7は、2本のフロントフォーク19の
下端部に回転自在に軸支される。
【0016】図2に示すアッパブラケット20に、セパ
レートタイプのハンドルバー24が固着される。右側の
ハンドルバー24のハンドルスイッチアッシ25にキル
スイッチ26および車体側スタートスイッチ27が設置
される。また、左側のハンドルバー24におけるハンド
ルスイッチアッシ25に、ウインカスイッチ28および
ホーンスイッチ29が設置される。さらに、フロントフ
ォークアッセンブリ6の前方にヘッドランプ30(図1
(A))が配置され、このヘッドランプ30の上方にス
ピードメータ31およびタコメータ32が設置される
(図2)。これらのスピードメータ31およびタコメー
タ32間に、後述のメインオフスイッチ33が配置され
る。
【0017】上記フロントフォークアッセンブリ6に、
図3および図9に示すステアリングロック機構34が配
設される。このステアリングロック機構34は、ヘッド
パイプ2Aに固着された係合部材35と、ロックバー3
6を備えたアクチュエータ37と、ロックバー36に連
結ロッド38を介して連結されたロックハンドレバー3
9と、を有して構成される。
【0018】係合部材35は、図6に示すように、フロ
ントフォークアッセンブリ6を左右いずれかのロック位
置に設定したときにロックバー36を係合可能とする係
合孔40が2箇所開設されている。
【0019】アクチュエータ37は、図3および図9に
示す鉄板製の頑強なアクチュエータケース41およびケ
ース底蓋42内に収納される。アクチュエータケース4
1の取付部43は断面L字形状に形成され、取付水平部
43Aがアッパブラケット20の水平面20Aに係止さ
れ、取付鉛直部43Bがアッパブラケット20にボルト
44を用いて固定される。
【0020】ケース底蓋42は、その係止片45をアク
チュエータケース41に係止させ、アクチュエータケー
ス41の内側からボルト46を用いてアクチュエータケ
ース41の底部に取り付けられる。ボルト46の締付に
際しては、アクチュエータケース41の上面の隙間47
(図3、図6)からドライバ(図示せず)を挿入して実
施するが、取付部43がフロントフォークアッセンブリ
6のアッパブラケット20に取り付けられた後には、こ
のアッパブラケット20に邪魔されて隙間47にドライ
バを挿入することができず、ケース底蓋42がアクチュ
エータケース41から外れないよう構成されている。
【0021】アクチュエータ37は、図7に示すよう
に、ベース48にロックバー36が摺動可能に嵌装さ
れ、このベース48およびロックバー36間にロックバ
ーリターンスプリング49が介装して構成される。ベー
ス48には係合ピース50および付勢スプリング51が
内蔵される。この係合ピース50が付勢スプリング51
に付勢されて、図8の二点鎖線に示すようにロックバー
36の係合溝36Aに係合することにより、ロックバー
36が車両上方へ突出して保持される。これにより、ロ
ックバー36が係合部材35の係合孔40に係合されて
ステアリングがロックされる。
【0022】図7に示すアクチュエータ37は、さらに
ソレノイド52、並びに後述の信号処理回路53および
出力インターフェース54を有する。ソレノイド52の
ON作動により、このソレノイド52の作動片52Aが
突出して、係合ピース50を付勢スプリング51の付勢
力に抗して図8の実線位置へ戻す。これにより、ロック
バー36は、ロックバーリターンスプリング49の付勢
力によって、ベース48内に収納され、係合部材35の
係合孔40への係合(ステアリングロック)が解除され
る。
【0023】前記連結ロッド38は、図3〜図5および
図9に示すように、下端部がロックバー36の下端部に
遊嵌され、上端部が連結ピース55に螺合され、この連
結ピース55がピン56を用いてロックハンドレバー3
9に枢支される。ロックハンドレバー39は、ピン57
を用いてレバーベース58に枢支され、このレバーベー
ス58がアッパブラケット20の上部にボルト59を用
いて固定される。これにより、ロックハンドレバー39
は、レバーベース58に対し車両上下方向に回動可能に
設けられ、この上方向の回動により連結ロッド38を介
して、ロックバー36が車両下方から上方へ移動し、突
出する。また、連結ロッド38には、アクチュエータケ
ース41との間に連結ロッドリターンスプリング60が
介装され、この連結ロッドリターンスプリング60が、
連結ロッド38およびロックハンドレバー39を車両下
方向へ引き戻す。
【0024】ロックハンドレバー39には安全レバー6
1が、ピン62を用いて枢支される。この安全レバー6
1の爪63が、レバーベース58の爪受け部64に引っ
掛かって、ロックハンドレバー39の車両上方への回動
を規制(ロック)し、不必要なステアリングロックを防
止する。さらに、ピン62には、安全バーリターンスプ
リング65が挿通される。この安全バーリターンスプリ
ング65は、その両端部がロックハンドレバー39と安
全レバー61とに当接して、安全レバー61の爪63が
爪受け部64に常時係合するよう付勢する。
【0025】さて、図1(A)および(B)に示す自動
二輪車1は、送信機66からの信号を受信機67が受信
し、スタータモータ68を駆動させてエンジン4を始動
させ、さらにステアリングロック機構34におけるアク
チュエータ37のソレノイド52をON作動させてステ
アリングロックを解除するエンジンスタータ・ステアリ
ングロック装置69を有する。このエンジンスタータ・
ステアリングロック装置69の構成を図10に示す。
【0026】送信機66は、ライダが携帯可能な大きさ
に構成され、オンスタートスイッチ66Aおよびアンロ
ックスイッチ66Bを有する。オンスタートスイッチ6
6Aの操作によってエンジンスタート用暗号コードを含
む電波が送信され、アンロック装置66Bの操作によっ
てステアリングロック解除用暗号コードを含む電波が送
信される。
【0027】受信機67はアンテナ70を備え、図1
(A)および(B)に示すように、ピリオンシート14
直下に配設される。また、アンテナ70は、シートカウ
ル18の内側に沿って張り巡らされる。受信機67は、
図11に示すようにマイクロコンピュータ71、電源回
路72、メインスイッチとしてのメイン電源用リレー7
3、スタータスイッチとしてのスタータ用リレー74お
よびステアリングロック解除回路75を有する。
【0028】図10に示すバッテリ76からの電気は、
スタータモータリレー77の接点を介してスタータモー
タ68へ供給可能に設けられる。さらに、バッテリ76
からの電気は、受信機用ヒューズ78A、メインオフス
イッチ33、およびスタンバイオフスイッチ79を経て
受信機67の電源回路72へ供給されると共に、メイン
電源用ヒューズ78Bを介して受信機67のメイン電源
用リレー73の接点へ供給可能に設けられる。上記メイ
ンオフスイッチ33は、ライダが押したときのみOFF
作動となり、手を放すとON作動に戻るスイッチであ
る。また、上記スタンバイオフスイッチ79は、図1
(A)のライダシート13直下に設置されるが、自動二
輪車1の外部から操作可能に設けられる。
【0029】受信機67の電源回路72は、図11に示
すマイクロコンピュータ71、ステアリングロック解除
回路75および高周波信号入力処理回路80へバッテリ
76の電気を供給してこれらを作動させ、さらに、メイ
ン電源用リレー73およびスタータ用リレー74のコイ
ルへバッテリ76の電気を供給可能とするものである。
この電源回路72にはオートカットオフ回路が内蔵さ
れ、受信機67が長期間(例えば5日間)送信機66か
ら信号を受信しないときに、受信機67内の上記機器へ
の給電をカットする。また、高周波信号入力処理回路8
0はアンテナ70に接続されて、このアンテナ70にて
受信された信号をマイクロコンピュータ71へ出力す
る。
【0030】受信機67のマイクロコンピュータ71
は、アンテナ70および高周波信号入力処理回路80を
経て、送信機66からのエンジンスタート用暗号コード
あるいはステアリングロック解除用暗号コードを受信し
たときのみ作動する。このうち、エンジンスタート用暗
号コードが入力されると、マイクロコンピュータ71は
出力インターフェース81を作動させて、電源回路72
からの電気をメイン電源用リレー73およびスタータ用
リレー74のコイルへ導き、これらのリレー73および
74の両接点を略同時にON作動させる。また、マイク
ロコンピュータ71には、エンジン始動判定回路82が
内蔵される。このエンジン始動判定回路82に波形成形
回路83を経て、図10に示すジェネレータ4Aの一相
からの電気信号が導かれる。
【0031】図10に示すように、メイン電源用リレー
73の接点がON作動されると、灯火用ヒューズ78C
を経て、ニュートラルランプ84Aやその他の電装品へ
給電されると共に、イグニッション用ヒューズ78Dを
経て、スタンドリレー84のコイルおよび接点へも給電
される。スタンドリレー84のコイルは、スタンドスイ
ッチ85およびニュートラルスイッチ86に接続され
る。また、スタンドリレー84の接点は、キルスイッチ
26を経てイグニッションコイル87およびイグナイタ
88に接続される。
【0032】上記スタンドスイッチ85はスタンド(図
示せず)に連動して作動され、スタンドが出ているとき
には下側へON作動し、スタンドが収納されているとき
には上側へON作動する。また、ニュートラルスイッチ
86は、エンジン4(図1)のトランスミッション部に
取り付けられ、ニュートラルにシフトされているときに
ON作動する。さらに、スタンドリレー84は、トラン
スミッションがニュートラルにあるか、または、スタン
ドが収納されてスタンドスイッチ85が上側へON作動
されているときに、接点がON作動する。このスタンドリ
レー84の接点がON作動すると、イグニッションコイ
ル87およびイグナイタ88によって構成されたエンジ
ン点火装置が作動する。なお、イグナイタ88は、図1
(A)および(B)に示すようにピリオンシート14の
直下に設置される。
【0033】図10に示すように、上記キルスイッチ2
6は、セーフティリレー89の接点および受信機67の
スタータ用リレー74の接点を経て、スタータモータリ
レー77のコイルに接続される。また、車体側スタータ
スイッチ27は、セーフティリレー89の接点および受
信機67のスタータ用リレー74の接点に並列に接続さ
れる。セーフティリレー89は、トランスミッションが
ニュートラルにあってスタンドリレー84の接点がON
作動し、かつスタンドが出されてスタンドスイッチ85
が下側にON作動されているときに、接点がON作動す
る。このセーフティリレー89および受信機67のスタ
ータ用リレー74の両接点のON作動によって、スター
タモータリレー77のコイルへ給電され、このスタータ
モータリレー77の接点がON作動してスタータモータ
68が駆動し、エンジン4が始動する。
【0034】ここで、受信機67のマイクロコンピュー
タ71は、スタータ用リレー74の接点のON・OFF
作動を、エンジン4の始動まで一定のパターンで繰り返
すよう制御する。つまり、図14に示すように、送信機
66のオンスタートスイッチ66Aが操作され、受信機
67がエンジンスタート用暗号コードを受信した時点か
ら、マイクロコンピュータ71は一定時間(例えば5秒
間)スタータモータ68を駆動させ、一定時間(例えば
10秒間)スタータモータ68を停止させ、これらを複
数回(例えば5回)繰り返すよう制御する。そして、マ
イクロコンピュータ71は、この間にエンジン4が始動
し、受信機67のエンジン始動判定回路82(図11)
にてエンジン4の始動が判定された時点で、スタータモ
ータ68を停止させる。
【0035】さて、図11に示す送信機67のステアリ
ングロック解除回路75は、2本の電源線90Aおよび
90Bと1本の信号線91により、ステアリングロック
機構34におけるアクチュエータ37の信号処理回路5
4に接続されている。受信機67のマイクロコンピュー
タ71は、アンテナ70および高周波信号入力処理回路
80を経て、送信機66からステアリングロック解除暗
号コードを入力すると、ステアリングロック解除回路7
5から信号処理回路54へ電源線90Aおよび90Bを
経て電気を供給し、同時に信号線91を経てロック解除
信号を信号処理回路54へ出力する。アクチュエータ3
7の信号処理回路54は、このロック解除信号を入力し
て初めてソレノイド52をON作動させ、図3に示すロ
ックバー36を収納してステアリングロックを解除す
る。
【0036】次に、エンジンスタータ・ステアリングロ
ック装置69の作用・効果を説明する。
【0037】[I]作用 (A)ステアリングロック 自動二輪車1からの降車時に、ライダはまず図2に示す
フロントフォークアッセンブリ6を回動して、左右いず
れかの施錠位置にフロントフォークアッセンブリ6を設
定する。次に、ライダは、図3および図9に示す安全レ
バー61を引いてロックハンドレバー39のロックを外
し、ロックハンドレバー39を引いて連動ロッド38
を、連結ロッドリターンスプリング60の付勢力に抗し
て車両上方へ引き上げる。すると、この連結ロッド38
に押されてロックバー36が突出し、ロックバー36の
突出部が係合部材35の係合孔40に係合する。このと
き、図7に示すアクチュエータ37内の係合ピース50
および係合溝36Aが係合して、ロックバー36の突出
状態が保持され、フロントフォークアッセンブリ6、つ
まりステアリングがロックされる。
【0038】ライダがロックレバー39から手を放す
と、連結ロッドリターンスプリング60の付勢力によっ
てロックハンドレバー39および連結ロッド38が定位
置へ戻され、安全レバー61の爪63がレバーベース5
8の爪受け部64に係合して、ロックハンドレバー39
がロックされる。
【0039】(B)エンジンスタート 図10〜図12に示すように、乗車前にライダが自動二
輪車1から離れた位置で送信機66のオンスタートスイ
ッチ66Aを操作すると、この送信機66からエンジン
スタート用暗号コードの電波が送信される。受信機67
がこのエンジンスタート用暗号コードを受信すると、こ
の受信機67のマイクロコンピュータ71は、メイン電
源用リレー73の接点をON作動させて、メイン(走行
用)電源をONとする。このとき、スタンドが出されて
おり、かつトランスミッションがニュートラルにあると
セーフティリレー89の接点がON作動するため、マイ
クロコンピュータ71は、内蔵されたタイマをリセット
し、カウンタをプラス1にセットしてスタータ用リレー
74の接点をON作動させ、スタータモータ68を回転
駆動させる。
【0040】マイクロコンピュータ71は、スタータモ
ータ68の駆動と同時にエンジン4が始動すればスター
タモータ68を停止させるが、スタータモータ68を例
えば5秒間駆動させてもエンジン4が始動しないときに
は、スタータモータ68を例えば10秒間停止させた
後、再びスタータモータ68を駆動させる。マイクロコ
ンピュータ71は、上記スタータモータ68の駆動・停
止を例えば5回繰り返し、その間にエンジン4が始動す
れば、その時点でスタータモータ68を停止させ、未だ
エンジン4が始動しないときにはスタータモータ68の
作動を停止させて、送信機66から再度エンジンスター
ト用暗号コードが送信されるのを待つ。
【0041】(C)ステアリングロック解除 図10、図11および図13に示すように、ライダが乗
車前に自動二輪車1から離れた位置で送信機66のアン
ロックスイッチ66Bを操作すると、この送信機66か
らステアリングロック解除用暗号コードの電波が出力さ
れる。受信機67がこのステアリングロック解除用暗号
コードを受信すると、受信機67のマイクロコンピュー
タ71はステアリングロック解除回路75を作動させ、
このステアリングロック解除回路75を介してアクチュ
エータ37の信号処理回路54へ給電すると共に、ロッ
ク解除信号を出力する。この給電およびロック解除信号
を受けて、信号処理回路54はソレノイド52をON作
動させ、図7に示す係合ピース50とロックバー36の
係合溝36Aとの係合を外す。すると、ロックバーリタ
ーンスプリング49の付勢力によってロックバー36が
アクチュエータ37内に収納し、ロックバー36が係合
部材35から離脱して、フロントフォークアッセンブリ
6のロック、つまりステアリングのロックが解除する。
【0042】(D)エンジン一時停止・再スタート ライダが自動二輪車1に近付き、図10に示すキルスイ
ッチ26をRUN側からOFF側に設定すると、イグニ
ッションコイル87への給電がOFFされてエンジン4
が停止する(このときメイン電源はONのままであ
る)。ライダがキルスイッチ26をRUN側に戻し、車
体側スタートスイッチ27を押すと、スタータモータリ
レー77の接点がON作動し、スタータモータ68が回
ってエンジン4が始動する。
【0043】このときには、スタータモータ68は、車
体側スタートスイッチ20を押している間回転駆動し続
ける。また、上記車体側スタートスイッチ27の操作に
よるスタータモータ68の駆動は、トランスミッション
がニュートラル位置にあるか、あるいはスタンドが収納
されていることを条件とする。
【0044】(E)エンジンストップ・メイン電源スト
ップ ライダが自動二輪車1に近付いて、図10に示すメイン
オフスイッチ33を押すと、受信機67への給電が瞬時
OFFされ、メイン電源用リレー73への通電がOFF
されてエンジン4は停止し、メイン電源もOFFとな
る。このとき、受信機67は、送信機66から信号を待
つ初期状態となる。
【0045】(F)長期間不使用時 図11に示す受信機67の電源回路72にはオートカッ
トオフ回路が内蔵されているので、長期間不使用時(例
えば受信機67が送信機66からの信号を最後に受信し
てから5日間経過したとき)には、受信機67の電源は
自動的にOFFとなる。この状態で、図示しない復帰用
スイッチを押せば、上記オートカットオフ回路の機能が
解除される。
【0046】また、長期間不使用時には、ライダが図1
0に示すスタンバイオフスイッチ79をOFF操作させ
ることにより、予め受信機67への給電を遮断しておく
こともできる。
【0047】[II]実施例の効果 上記実施例によれば、送信機66のオンスタートスイッ
チ66Aおよびアンロックスイッチ66Bを操作し、暗
号コードを含む電波を送信することにより、受信機67
がエンジン点火装置であるイグニッションコイル87お
よびイグナイタ88を作動させると共に、スタータモー
タ68を駆動させてエンジン4をスタートさせ、さらに
受信機67がステアリングロック機構34のアクチュエ
ータ37を作動させてステアリングロックを解除させた
ことから、これらのエンジン始動およびステアリングロ
ック解除を遠隔操作により容易に実施できる。
【0048】また、上述のように送信機66から送信さ
れた電波の作用で、エンジン4を始動させ、ステアリン
グロックを解除させることから、マイナスドライバでの
イグニッションキー装置の破損による自動二輪車1の盗
難や、ピッキングでの不正解錠による自動二輪車1の盗
難を防止できる。さらに、送信機66の所持者以外によ
る自動二輪車の盗難を防止できる。
【0049】また、送信機66からの遠隔操作によりエ
ンジンを始動させ、かつステアリングロックを解除する
ので、部屋に居ながらエンジン4を暖機運転することが
できると共に、暗闇でも鍵穴を捜すことなくエンジンを
始動できる。
【0050】さらに、送信機66のスタートオンスイッ
チ66Aを操作しても、トランスミッションがニュート
ラルにあり、かつスタンドが出て、図10のセーフティ
リレー89の接点がON作動していなければスタータモ
ータ68が駆動しないように構成したので、エンジン4
の始動を安全に実施できる。
【0051】また、図11に示す受信機67のマイクロ
コンピュータ71は、エンジン4を始動させるまでの
間、スタータ用リレー74を図14に示す一定のパター
ンでON・OFF操作してスタータモータ68を上記パ
ターンで駆動・停止させているので、バッテリ76の放
電量を減少でき、バッテリ上がりを回避できる。
【0052】また、図10に示す車体側スタートスイッ
チ27は、セーフティリレー89の接点および受信機6
7のスタータ用リレー74の接点とを並列に接続された
ので、ライダが車体側スタートスイッチ27を手動にて
ON操作することによってもスタータモータ68を駆動
させることができ、エンジン4を手動で始動させること
ができる。
【0053】さらに、ステアリングロック機構34のア
クチュエータ37は、図11に示すように、信号処理回
路54が電源線90Aおよび90Bから給電を受け、同
時に信号線91からロック解除信号を入力したときのみ
にソレノイド52をON作動させてステアリングロック
を解除したことから、アクチュエータ37へ電源を直結
しただけではステアリングロックを解除することができ
ず、自動二輪車1の盗難を防止できる。
【0054】また、図11に示す受信機67の電源回路
72には、オートカットオフ回路が内蔵されたので、長
期間不使用時にバッテリ76の電源を節約でき、バッテ
リ上がりを防止できる。
【0055】また、図3に示すように、アクチュエータ
37のロックバー36が車両下方から上方へ移動して係
合部材35の係合孔40に係合し、ステアリングロック
が実施されることから、アクチュエータ37の故障時
に、ロックバー36が自重によって係合孔40に係合
し、ステアリングがロックしてしまう事態を防止でき、
安全性を確保できる。
【0056】さらに、ロックハンドレバー39からロッ
クバー36への力の伝達がステアリングをロックさせる
方向のみであるため、万一ロックハンドレバー39が破
壊されても、ロックバー36が係合部材35の係合孔4
0から外れることがなく、自動二輪車1の盗難を防止で
きる。
【0057】また、ロックハンドレバー39がアッパブ
ラケット20の上部に設置されたので、ステアリングロ
ックの操作性を向上させることができる。
【0058】しかも、このロックハンドレバー39が、
安全レバー61により通常時ロックされているので、ラ
イダがロックハンドレバー39に不用意に触れてしまっ
ても、このロックハンドレバー39が作動せず、走行中
等におけるステアリングロックを防止できる。
【0059】さらに、図3に示すように、アクチュエー
タケース41の取付部43が断面コ字形状に形成された
ので、ロックバー36が係合部材35の係合孔40に係
合されてステアリングがロックされているときに、ボル
ト44を外してアクチュエータケース41を自動二輪車
から取り外そうとしても、取付水平部43Aがあるた
め、ロックバー36および係合孔40の係合を外すこと
ができない。このため、ステアリングロック時にアクチ
ュエータケース41を取り外すことができず、自動二輪
車1の盗難を防止できる。
【0060】図15は上記実施例における送信機66の
変形例を示す斜視図である。この変形例では、送信機6
2に時計93が軸94を用いて軸支され、送信機92お
よび時計93の両側に、ライダの腕に装着できるバンド
95が取り付けられている。送信機92のオンスタート
スイッチ66Aおよびアンロックスイッチ66Bは、送
信機92の側面および表面における凹部96および97
にそれぞれ設置されて、不用意にON操作されないよう
考慮されている。したがって、この送信機92によれ
ば、常にライダの腕に付けておくことができるので、携
帯に便利であるばかりか、エンジン始動やステアリング
ロック解除の度毎に送信機92をポケットから取り出す
必要もない。
【0061】なお、上記実施例において、送信機66,
92のオンスタートスイッチ66Aを押している間、ス
タータモータ68が駆動するようにしてもよい。また、
送信機66,92のオンスタートスイッチ66Aをメイ
ン電源用のオンスイッチと、スタータモータ用のスター
トスイッチとの2つに分けてそれぞれ個別に設けてもよ
い。さらに、図12におけるフローチャートでは、S1
2ステップおよびS13ステップにおいてカウンタとタ
イマとが予めリセットされたが、これらに初期値を入れ
てゼロになるまでカウントしてもよい。また、ヘルメッ
トのロックやシートロックも、送信機66を用いて、エ
ンジンスタートやステアリングロック解除と連動、ある
いは独立して遠隔操作させるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明に係る自
動二輪車のエンジンスタート・ステアリングロック装置
は、携帯可能な送信機による遠隔操作でエンジンの始動
を暗闇でも容易に実施でき、エンジンの暖機運転を遠隔
地から行なうことができるとともに、エンジンが始動す
るまで一定の間隔でスタータモータの駆動と停止を複数
回繰り返し、未だエンジン始動が確認されていないとき
は、エンジンスタート動作を停止し、送信機からのエン
ジン始動指示を待つ初期状態にセットしたので、バッテ
リの放電量を減少させ、バッテリ上がりを有効的に回避
できる。また、この発明に係る自動二輪車のエンジンス
タート・ステアリングロック装置において、携帯可能な
送信機による遠隔操作でエンジン始動を行なう場合、ス
タンドが出されトランスミッションがニュートラル位置
にあることを条件に、また、車体側スタートスイッチに
よる始動時にはスタンドが収納されているかトランスミ
ッションがニュートラル位置にあることを条件にスター
タモータの駆動を許容したので、自動二輪車におけるエ
ンジンの遠隔始動を安全に実施でき、また、エンジンを
直接手動操作で始動させることもできる。さらに、この
発明に係る自動二輪車のエンジンスタート・ステアリン
グロック装置において、携帯可能な送信機のアンロック
操作で、受信機のステアリングロック解除回路からのロ
ック解除信号を処理し、ロックバーと車体フレーム固定
の係合部材との係合を離脱させる信号処理回路をステア
リングロック機構のアクチュエータ内に設置したので、
アクチュエータ内に集中配置してステアリングロック装
置を簡素化でき、また、送信機の所持者以外の者がステ
アリングロック機構のアンロック操作を行なうことがで
きず、自動二輪車の盗難を確実にかつ未然に防止でき
る。さらにまた、この発明に係る自動二輪車のエンジン
スタート・ステアリングロック装置は、車体フレーム固
定の係合部材にロックバーを係合させてステアリングロ
ックさせるステアリングロック機構を備え、そのロック
バーを車両下方から上方に移動させて係合部材に係合さ
せステアリングロック作動を行なうようにしたので、ロ
ックバーの自重によるステアリングロックの誤作動を未
然にかつ確実に防止でき、アクチュエータによるステア
リングロック作動の安全性・確実性を確保することがで
きる。またさらに、この発明に係る自動二輪車のエンジ
ンスタート・ステアリングロック装置は、携帯可能な送
信機に腕装着用のベルトを備え、送信機の凹部にオンス
タートスイッチまたはアンロックスイッチを設置したの
で、不用意なスイッチON操作を防止できる一方、エン
ジン始動やステアリングロック解除の度毎に送信機の取
出し作用が不要であり、送信機紛失の虞もなく、携帯に
便利である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る自動二輪車のエンジン
スタート・ステアリングロック装置の一実施例が適用さ
れた自動二輪車を示す全体側面図、(B)は図1(A)
の自動二輪車の部分平面図。
【図2】図1の自動二輪車のフロントフォークアッセン
ブリ上部周囲を示す斜視図。
【図3】図1の自動二輪車におけるステアリングロック
機構を示す縦断面図。
【図4】図3のIV矢視図。
【図5】図3のV矢視図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】図3のアクチュエータを示す縦断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】図3のステアリングロック機構を示す分解斜視
図。
【図10】図1の自動二輪車に設置されたエンジンスタ
ート・ステアリングロック装置の配線図。
【図11】図10の受信機およびアクチュエータを示す
ブロック図。
【図12】図11のマイクロコンピュータによるエンジ
ンスタートの作動を示すフローチャート。
【図13】図11のマイクロコンピュータによるステア
リングロック解除の作動を示すフローチャート。
【図14】図11のマイクロコンピュータによるスター
タモータの駆動・停止とエンジンの始動との関係を示す
グラフ。
【図15】図1の送信機の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
2A ヘッドパイプ 6 フロントフォークアッセンブリ 20 アッパブラケット 27 車体側スタートスイッチ 34 ステアリングロック機構 35 係合部材 36 ロックバー 37 アクチュエータ 39 ロックハンドレバー 40 係合孔 52 ソレノイド 53 信号処理回路 66 送信機 66A オンスタートスイッチ 66B アンロックスイッチ 67 受信機 68 スタータモータ 69 エンジンスタータ・ステアリングロック装置 70 アンテナ 71 マイクロコンピュータ 73 メイン電源用リレー 74 スタータ用リレー 75 ステアリングロック解除回路 87 イグニッションコイル 88 イグナイタ 90A,90B 電源線 91 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02N 15/00 F02N 15/00 F (72)発明者 滝澤 公二 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田一番 地 株式会社 東海理化電機製作所内 (72)発明者 櫻井 雅司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田一番 地 株式会社 東海理化電機製作所内 (72)発明者 井口 茂 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田一番 地 株式会社 東海理化電機製作所内 (72)発明者 社本 浩和 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田一番 地 株式会社 東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−90488(JP,A) 特開 平1−275240(JP,A) 実開 平5−72681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62H 5/02 B60R 25/00 611 E05B 49/00 E05B 51/00 E05B 65/12 F02N 11/08 F02N 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯可能な大きさで、エンジンスタート
    用暗号コードを含む電波およびステアリングロック解除
    暗号コードを含む電波を選択的に送信可能な送信機と、
    この送信機からのエンジンスタート用暗号コードの受信
    によって、メインスイッチをON作動させてスタータモ
    ータへ給電させる一方、ステアリングロック解除用暗号
    コードの受信時にはステアリングロック解除回路を作動
    させる受信機とを有し、上記受信機は、上記送信機から
    のエンジンスタート用暗号コードが正規である照合結果
    に基いてエンジンスタート動作を開始し、このエンジン
    スタート動作はメインスイッチを接続してエンジンを始
    動可能にすると共にスタータスイッチをONにしてスタ
    ータモータを駆動させるように設定され、上記受信機は
    始動判定回路を備えエンジンの始動が判定された時点で
    スタータスイッチをOFFにして上記スタータモータの
    駆動を停止させる一方、上記スタータモータが一定時間
    駆動された後でもエンジンが始動しない場合、一定間隔
    で上記スタータモータの駆動と停止を複数回繰返し、未
    だ始動が判定されないときはエンジンスタート動作を停
    止し、上記送信機からエンジンスタート用暗号コード信
    号が送信されるのを待つ初期状態にするように設定した
    ことを特徴とする自動二輪車のエンジンスタート・ステ
    アリングロック装置。
  2. 【請求項2】 自動二輪車のエンジンスタート・ステア
    リングロック装置は、エンジンを遠隔スタートさせる送
    信機と車体側に設けられてスタータモータを駆動させる
    車体側スタートスイッチとを備え、上記送信機による始
    動時には、スタンドが出されかつトランスミッションが
    ニュートラル位置にあることを条件に、また、車体側ス
    タートスイッチによる始動時は、スタンドが収納されて
    いるかトランスミッションがニュートラル位置にあるこ
    とを条件にスタータモータの駆動を許可するように設定
    したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエン
    ジンスタート・ステアリングロック装置。
  3. 【請求項3】 携帯可能な大きさで、エンジンスタート
    用信号を含む電波およびステアリングロック解除用暗号
    コードを含む電波を選択的に送信可能な送信機と、この
    送信機からのエンジンスタート用暗号コードの受信によ
    ってメインスイッチをON作動させてスタータモータへ
    給電させる一方、ステアリングロック解除用暗号コード
    の受信時にはステアリングロック解除回路を作動させる
    受信機と、車体側のフロントフォークアッセンブリに設
    けられたステアリングロック機構とを備え、上記ステア
    リングロック機構は、ロックハンドルレバーの手動操作
    によって車体フレームに固定された係合部材にロックバ
    ーを係合させてステアリングロックさせる一方、上記送
    信機のアンロック操作により、受信機のステアリングロ
    ック解除回路からのロック解除信号により上記ロックバ
    ーを係合部材から離脱させてステアリングロックを解除
    させるアクチュエータを有する一方、上記ステアリング
    ロック機構のアクチュエータ内に、ステアリングロック
    解除回路からのロック解除信号を信号処理してロックバ
    ーと係合部材との係合離脱制御を行なう信号処理回路を
    設置したことを特徴とする自動二輪車のエンジンスター
    ト・ステアリングロック装置。
  4. 【請求項4】 受信機には、ライダの腕に装着用のバン
    ドが取り付けられると共に、エンジンを始動可能状態に
    し、スタータモータを駆動させてエンジンを始動させる
    オンスタートスイッチおよびステアリングロックを解除
    させるアンロックスイッチの少なくとも一方を備え、オ
    ンスタートスイッチまたはアンロックスイッチは上記送
    信機の側面および表面に形成される凹部に設置されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエンジンス
    タート・ステアリングロック装置。
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