JPH0626938B2 - 車両用駆動力配分制御装置 - Google Patents

車両用駆動力配分制御装置

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JPH0626938B2
JPH0626938B2 JP8283486A JP8283486A JPH0626938B2 JP H0626938 B2 JPH0626938 B2 JP H0626938B2 JP 8283486 A JP8283486 A JP 8283486A JP 8283486 A JP8283486 A JP 8283486A JP H0626938 B2 JPH0626938 B2 JP H0626938B2
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turning
drive
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修司 鳥居
富雄 神藤
正次 大和田
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、四輪駆動車のトランスファ装置や、自動車の
差動装置等に用いられる前後輪または左右輪への駆動力
配分クラッチのクラッチ締結力を制御する車両用駆動力
配分制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の駆動力配分制御装置としては、例えば、実開昭5
8−139226号公報や実開昭58−97032号公
報に記載されているような装置が知られている。
これらの従来装置は、4輪駆動車特有のタイトコーナブ
レーキング現象を自動的に回避することを目的とする内
容で、前者の従来例(実開昭58−139226号公
報)は、パワーステアリング油圧を用い、操舵時でパワ
ーステアリング油圧発生時には、4輪駆動から2輪駆動
に切り換える装置であり、後者の従来例(実開昭58−
97032号公報)は、操舵角が大きくなったら4輪駆
動から2輪駆動に切り換える装置であった。
尚、タイトコーナブレーキング現象とは、4輪駆動状態
や差動制限状態での旋回走行時に、前後輪や内外輪の回
転差を吸収できず、タイヤと路面間に制動方向の摩擦力
が発生し、旋回走行性能を悪化させたり、駆動力ロスを
伴なう現象をいう。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前者の駆動力配分クラッチ制御装置にあ
っては、パワーステアリング油圧を用いるものであった
ため、パワーステアリング装着車にしか適用できないと
いう問題点があったし、また、スポーツ走行では急操舵
により瞬間的に操舵反力が低くなってしまうことがあ
り、この時には4輪駆動となり車両挙動が急変するとい
う問題点があった。
また、後者の駆動力配分制御装置にあっては、雪路等の
低摩擦係数路走行時にはタイトコーナブレーキング現象
が発生しにくい状況にあるのに、操舵角により2輪駆動
となってしまい走破性が劣るという問題点があったし、
スポーツ走行でみられるカウンターステア操作(車両を
スライドさせながらコーナ走破を行なうために旋回途中
で旋回方向とは逆方向の転舵を行なう操作)を行なう場
合に、旋回途中でハンドルが中立位値を通過するため、
その時に4輪駆動となってしまい車両挙動が大きく変化
するという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明で
は、以下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を、第1図に示すクレーム概念図によ
り説明すると、エンジン駆動力を前後または左右の駆動
輪に分配伝達する動力分割装置1と、該動力分割装置1
の駆動入力部2と駆動出力部3との間に設けられ、駆動
力配分比の変更が可能な駆動力配分クラッチ手段4と、
入力手段5からの入力信号に基づいてクラッチ締結力の
増減制御を行なうクラッチ制御手段6と、を備えた車両
用駆動力配分制御装置において、前記入力手段5とし
て、車両横加速度検知手段501を含み、前記クラッチ
制御手段6を、車体横加速度信号に基づいて、旋回初期
を示す信号入力時にはクラッチ締結力を減少させる方向
に、旋回後期を示す信号入力時にはクラッチ締結力を増
加させる方向に制御する手段とした。
(作用) 従って、本発明の車両用駆動力配分制御装置にあって
は、上述のように、車両横加速度をみながら旋回時にお
けるクラッチ締結力を制御する手段としたことで、操舵
状態や路面状態とは無関係に、適格な旋回走行状態が把
握され、旋回初期にはタイトコーナブレーキング現象が
防止され、旋回後期には加速状態でコーナを走破できる
という高い旋回性能が実現される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。尚、第1
実施例及び第2実施例として、前後輪の駆動力配分比制
御を行なう後輪駆動をベースにした四輪駆動車の駆動切
換クラッチ制御装置を例にとる。
まず、第1実施例の構成を説明する。
第1実施例の駆動切換クラッチ制御装置を適用した四輪
駆動車は、第2図に示すように、エンジン10、トラン
スミッション11、トランスミッション出力軸12、ト
ランスファ装置(動力分割装置)A、リヤプロペラシャ
フト13、リヤディファレンシャル14、リヤドライブ
シャフト15,16、後輪17,17、フロントプロペ
ラシャフト18、フロントディファレンシャル19、フ
ロントドライブシャフト20,21、前輪22,22を
備えていて、トランスミッション出力軸12はトランス
ファ入力軸31に連結され、リヤプロペラシャフト13
はトランスファリヤ出力軸32に連結され、フロントプ
ロペラシャフト18はトランスファフロント出力軸35
に連結されている。
前記トランスファ装置Aは、第3図に示すように、トラ
ンスファケース30、トランスファ入力軸31、トラン
スファリヤ出力軸32、多板摩擦クラッチ(駆動力配分
クラッチ手段)33、ギヤトレーン34、トランスファ
フロント出力軸35を備えている。
リヤ駆動系は、トランスファ入力軸31とトランスファ
リヤ出力軸32との同軸直結により構成され、トランス
ミッション出力軸12からの駆動力はそのままリヤプロ
ペラシャフト13に伝達される。
フロント駆動系は、トランスファ入力軸31とトランス
ファフロント出力軸35との間に、多板摩擦クラッチ3
3及びギヤトレーン34を介在させることで構成され、
多板摩擦クラッチ33の締結力に応じて、トランスミッ
ション出力軸12からの駆動力がフロントプロペラシャ
フト18に伝達される。
前記多板摩擦クラッチ33は、外部からの制御油圧Pc
によるクラッチ締結で前輪22,22側へ駆動力を伝達
して後輪駆動状態から4輪駆動状態へ切り換え可能なク
ラッチで、この多板摩擦クラッチ33は、トランスファ
入力軸31(トランスファリヤ出力軸32)に固定され
るクラッチドラム331(駆動入力部)と、該クラッチ
ドラム331に回転方向係合される複数のクラッチプレ
ート332と、該クラッチプレート332間に配置され
る複数のクラッチディスク333と、該クラッチディス
ク333を回転方向に係合させるクラッチハブ334
(駆動出力部)と、前記クラッチプレート332及びク
ラッチディスク333にイニシャルトルクを付与するデ
ィシュプレート335と、前記クラッチプレート332
及びクラッチディスク333に締結力を付与するクラッ
チピストン336と、制御油圧Pcが供給されるピスト
ン室338とを備えている。
ギヤトレーン34は、前記多板摩擦クラッチ33の締結
により前輪22,22側へ駆動力を伝達させる手段で、
前記クラッチハブ334に固定された第1ギヤ341
と、中間シャフト344に形成された第2ギヤ342
と、前記トランスファフロント出力軸35に設けられた
第3ギヤ343とによって構成されている。
第1実施例の駆動切換クラッチ制御装置(クラッチ制御
手段)40は、第3図に示すように、入力手段41であ
る前側車両横加速度センサ411,ポテンションメータ
412からの信号を入力する制御回路42と、該制御回
路42からの制御信号(c)により作動するソレノイド
バルブ43と、該ソレノイドバルブ43が設けられるド
レーン油路44と、該ドレーン油路44が分岐されるオ
イルポンプ45からのクラッチ圧油路46と、作動油を
貯溜させるリザーブタンク47とを備えている。
前記前側車両横加速度センサ411は、車両重心位置よ
りも前側に取り付けられ、前側横加速度αfに応じた前
側横加速度信号(αf)を出力するセンサである。
尚、この前側車両横加速度センサ411が、車両重心位
置よりも前側に取り付けられるのは、旋回初期には、車
両重心横加速度αCGよりも前側横加速度αfが高くな
るし(αCG<αf)、旋回中はαCG≒αfとなる
し、旋回後期のコーナー立ち上りでは、αCG>αfと
なり、1つのセンサで旋回初期と旋回後期の判断を行な
うことができるためである。
前記ポテンションメータ412は、前記前側車両横加速
度センサ411から得られる前側横加速度信号(αf)
が旋回初期を示す信号か、旋回後期を示す信号かの判断
基準となる横加速度基準値信号(αn)(車両重心横加
速度αCGに相当)を設定する手段で、手動により横加
速度基準値αnを自由に設定できるようにしている。
前記制御回路42は、前記前側横加速度信号(αf)と
横加速度基準値信号(αn)とを入力し、両信号の大小
を比較することで旋回初期か旋回後期かが判断され、旋
回初期の場合にはソレノイドバルブ43に対しOFF信
号による制御信号(c)を出力し、旋回後期の場合には
ソレノイドバルブ43に対しON信号による制御信号
(c)を出力する回路である。
尚、この制御回路42には、内部回路として比較器42
1、増幅器422、常閉リレー423を備えている。
前記ソレノイドバルブ43は、前記制御回路42からO
FF信号が出力されている時は、油路連通位置となり、
ON信号が出力されている時は、油路閉鎖位置となる2
位置切換えのバルブで、油路連通位置の時は、オイルポ
ンプ45からの吐出油がドレーン油路44を経過してそ
のままリザーブタンク47へ戻され、油路閉鎖位置の時
は、オイルポンプ45からの吐出油がクラッチ圧油路4
6を介して前記多板摩擦クラッチ33へ供給される。
第1実施例の作用を説明する。
まず、第4図に示すフローチャート図により、制御回路
42での制御作動の流れを述べる。
(イ)αn≦αfの時 前側横加速度αfが横加速度基準値αn以上(αn≦α
f)である時には、ステップ200→ステップ201→
ステップ202へと進み、出力ステップであるステップ
202では、ソレノイドバルブ43に対してOFF信号
による制御信号(c)が出力される。
尚、ステップ200は前側車両横加速度αf及び横加速
度基準値αnの読み込みステップであり、ステップ20
1はαn≦αfかどうかの比較ステップである。
(ロ)αn>αfの時 前側横加速度αfが横加速度基準値αn未満(αn>α
f)である時には、ステップ200→ステップ201→
ステップ203へと進み、出力ステップであるステップ
203では、ソレノイドバルブ43に対してON信号に
よる制御信号(c)が出力される。
従って、αn≦αfによって旋回初期や旋回中期である
ことが判断され、この時には多板摩擦クラッチ33への
作動油供給がなく、該多板摩擦クラッチ33の解放によ
る後輪駆動状態での旋回走行となり、また、αn>αf
によって旋回後期であることが判断され、この時には多
板摩擦クラッチ33へ作動油が供給され、該多板摩擦ク
ラッチ33の締結による4輪駆動状態での旋回走行とな
る。
以上説明してきたように、第1実施例の四輪駆動車の駆
動力配分制御装置にあっては、前側車両横加速度αfと
横加速度基準値αnとの比較に基づいて、旋回時に後輪
駆動状態と4輪駆動状態との駆動切換え制御を行なう装
置としたため、操舵状態や路面状態とは無関係に、適格
な旋回走行状態が把握され、旋回初期及び旋回中期には
後輪駆動状態となって、タイトコーナブレーキング現象
が防止されると共に車両回頭性が向上してパワースライ
ドが可能となり、旋回後期には4輪駆動状態となって、
急速な加速状態でコーナを抜けることができる。
また、第1実施例では、ポテンショメータ412を設
け、車両横加速度基準値αnを自由に調整設定すること
ができるようにしたため、走行路面に合せたスポーツ走
行を行なうことができる。
次に、第5図に示す第2実施例の四輪駆動車の駆動力配
分制御装置について説明する。
この第2実施例は、第1実施例が旋回状態の判断を前側
車両横加速度αfと車両横加速度基準値αnとの比較に
より行なう例であったのに対し、前側車両横加速度αf
と後側車両横加速度αrとの差Δα(=αf−αr)と
横加速度差基準値Δαとの比較により駆動切換えの制
御を行なうようにした例である。
第2実施例の構成は、入力手段41として後側車両横加
速度センサ413が前側車両横加速度センサ411と共
に設けられ、駆動切換クラッチ制御装置40の制御回路
42が幾分異なる点を除いては、第1実施例と同様であ
る。
前記後側車両横加速度センサ411は、車両重心位置よ
りも後側(リヤドライブシャフト15,16付近)に取
り付けられ、後側横加速度αrに応じた後側横加速度信
号(αr)を出力するセンサである。
尚、両車両横加速度センサ411,413が、フロント
ドライブシャフト20,21付近とリヤドライブシャフ
ト15,16付近に設けられることによって、前側及び
後側の車両横加速度αf,αrの関係は以下のようにな
る。
旋回初期には、第6図(a)に示すように、操舵により
前輪22,22に横力が入り、車体を回転させようとす
るため、αf>0,αr≒0であり、Δα(=αf−α
r)>α(αは0を含む一定値)となる。
旋回中期であって正常旋回状態の時は、第6図(b)に
示すように、前側と後側の車両横加速度αf,αrはα
f≒αrとなる(Δα≒0)。
旋回後期のコーナ立ち上り部では、先にαf=0とな
り、続いてαr=0となって直進する(Δα<α)。
前記制御回路42は、第1比較器424、第2比較器4
25、増幅器426、常閉リレー427を備えている。
第2実施例の作用を説明する。
まず、第7図に示すフローチャート図により、制御回路
42での制御作動の流れを述べる。
(イ)Δα≧Δαの時 横加速度差Δαが横加速度差基準値Δα以上(Δα≧
Δα)である時には、ステップ210→ステップ21
1→ステップ212→ステップ213へと進み、出力ス
テップであるステップ213では、ソレノイドバルブ4
3に対してOFF信号による制御信号(c)が出力され
る。
尚、ステップ210は前側車両横加速度αfと後側車両
横加速度αrの読み込みステップであり、ステップ21
1は横加速度差Δα(=αf−αr)の演算ステップで
あり、ステップ212はΔα≧αかどうかの比較ステ
ップである。
(ロ)Δα<Δαの時 横加速度差Δαが横加速度差基準値Δα未満(Δα<
Δα)である時には、ステップ210→ステップ21
1→ステップ212→ステップ214へと進み、出力ス
テップであるステップ214では、ソレノイドバルブ4
3に対してOFF信号による制御信号(c)が出力され
る。
従って、Δα≧Δαによって旋回初期や旋回中期であ
ることが判断され、Δα<Δαによって旋回後期であ
ることが判断され、旋回初期や旋回中期には後輪駆動状
態になり、旋回後期には4輪駆動状態になり、第1実施
例と同様な作用を示す。
次に、第3実施例について説明する。
第3実施例としては、駆動力を左右後輪に等配分する差
動装置の差動制限量制御を行なう後輪駆動の自動車に適
用した差動制限クラッチ制御装置を例にとる。
まず、第3実施例の構成を説明する。
第3実施例の差動制限クラッチ制御装置を適用した自動
車は、第8図に示すように、エンジン50、トランスミ
ッション51、プロペラシャフト52、差動装置(動力
分割装置)B、左後輪ドライブシャフト53、右後輪ド
ライブシャフト53、左後輪55、右後輪56、左前輪
57、右前輪58を備えたもので、いわゆるFR車(フ
ロントエンジン・リヤドライブ車)である。
前記差動装置Bは、第9図に示すように、ハウジング6
0、ドライブピニオン61、リングギヤ62、ディファ
レンシャルケース63、ピニオンメートシャフト64、
デフピニオン65、サイドギヤ66,67、多板摩擦ク
ラッチ(駆動系クラッチ手段)68,69を備えてい
る。
前記多板摩擦クラッチ68,69は、外部からの制御油
圧Pcによるクラッチ締結で左右後輪55,56への伝
達トルクの変更が可能なクラッチで、ディファレンシャ
ルケース(駆動入力部)63に回転方向係合される複数
のクラッチプレート681,691と、該クラッチプレ
ート681,691間に配置され、サイドギヤ(駆動出
力部)66,67側に回転方向係合される複数のクラッ
チディスク682,692と、前記クラッチプレート6
81,691及びクラッチディスク682,692に締
結力を付与するクラッチピストン683と、制御油圧P
cが供給されるピストン室684とを備えている。
尚、クラッチピストン683が設けられていない側の多
板摩擦クラッチ69は、ハウジング60及びディファレ
ンシャルケース63からの反力により締結力が付与され
る。
第3実施例の差動制限クラッチ制御装置(クラッチ制御
手段)70は、第8図に示すように、入力手段71であ
る車両横加速度センサ711,油温センサ712からの
信号を入力する車載のマイクロコンピュータによるコン
トロールユニット72と、該コントロールユニット72
からの制御電流信号(i)により作動する電磁比例ソレ
ノイドバルブ73と、最高供給圧を決定するリリーフ弁
700と、該リリーフ弁700が設けられるドレーン油
路74と、該ドレーン油路74が分岐されるオイルポン
プ75からのクラッチ圧油路76と、作動油を貯溜させ
るリザーブタンク77と、前記クラッチ圧油路76をバ
イパスするバイパス油路78と、バイパス油路78の途
中に設けられ、コントロールユニット72からの制御信
号(s)により作動するソレノイドバルブ79とを備ぜ
ている。
前記車両横加速度センサ711は、車両の横加速度αを
検出し、横加速度に応じた横加速度信号(α)を出力す
るセンサである。
前記油温センサ712は、前記クラッチ圧油路76に設
けられ、油温Tに応じた油温信号(t)を出力するセン
サである。
前記コントロールユニット72は、横加速度αの横加速
度微分値(=dα/dt)を求め、この横加速度微分
値と制御特性マップM(第10図)とから制御電流値
iを決定し、油温Tにより必要に応じて補正した上で
(第11図)、制御電流信号(i)を出力する制御回路
である。
尚、油温Tがb℃以下の時には、ソレノイドバルブ79
に対してON信号による制御信号(d)が出力される。
第3実施例の作用を説明する。
まず、第12図に示すフローチャート図により、コント
ロールユニット72での制御作動の流れを述べる。
(イ)≧0の時 横加速度微分値が≧0の時は、ステップ220→ス
テップ221→ステップ222→ステップ223へと進
み、出力ステップであるステップ223では、電磁比例
ソレノイドバルブ73に対して制御電流値i=0の制御
電流信号(i)が出力される。
(ロ)<0の時 横加速度微分値が<0の時には、油温Tの温度状態
により以下に示す3通りの流れとなる。
(T≧a℃) ステップ220→ステップ221→ステップ222→ス
テップ224→ステップ225→ステップ226へと進
み、出力ステップであるステップ226では、と制御
特性マップMにより決定した制御電流値iによる制御電
流信号(i)が電流比例ソレノイドバルブ73に出力さ
れる。
(b℃≦T<a℃) ステップ220→ステップ221→ステップ222→ス
テップ224→ステップ225→ステップ227→ステ
ップ228→ステップ229へと進み、出力ステップで
あるステップ229では、と制御特性マップMにより
決定した制御電流値iに、第11図に示す油圧係数特性
からの油圧係数Kを掛けた値(K・i)による制御電流
信号(i)が出力される。
(T<b℃) ステップ220→ステップ221→ステップ222→ス
テップ224→ステップ225→ステップ227→ステ
ップ230へと進み、出力ステップであるステップ23
0では、の値にかかわらず、ソレノイドバルブ79に
バイパス油路78をフルオープンにさせるON信号によ
る制御信号(s)が出力される。
従って、横加速度微分値は旋回初期には増大し、旋回
後期には減少することを利用し、≧0によって旋回初
期や旋回中期が判断され、≧0の時には多板摩擦クラ
ッチ68,69への作動油供給がなく、差動制限量が急
に弱まるか、または、差動制限量がゼロのままでの旋回
走行となり、<0によって旋回後期が判断され、<
0の時には多板摩擦クラッチ68,69へ横加速度微分
値の大きさに応じて変化するクラッチ圧による作動油
が供給され、差動制限量を付与しながらの旋回走行とな
る。
以上説明してきたように、第3実施例の差動制限クラッ
チ制御装置にあっては、車両横加速度αの微分値によ
って、旋回時に差動制限量の制御を行なう装置としたた
め、操舵状態や路面状態とは無関係に、適格な旋回走行
状態が把握され、旋回初期及び旋回中期には差動制限量
がゼロ(または、弱められる)の状態での走行となり、
アンダステア傾向が弱められ回頭性が向上すると共に、
旋回後期には差動制限量によって必要な駆動力が路面に
伝達され、加速状態でのコーナ抜けが可能となる。
また、第3実施例にあっては、旋回後期の差動制限量が
の値の大きさに応じて変化する差動制限量となるた
め、急激にステア特性が変化して車両の旋回挙動を不安
定にするようなことがない。
さらに、第3実施例にあっては、多板摩擦クラッチ6
8,69への締結力が差動油の油温により変化しないよ
うに油温対応性をもたせた装置としたため、油温Tの変
化があっても確実に所望する差動制限量の制御を行なう
ことがある。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では、前側車両横加速度αf(第1実施
例)、横加速度差Δα(第2実施例)、横加速度微分値
(第3実施例)により旋回状態を判断する例を示した
が、これらを適宜組み合せたものであってもよい。
また、第1実施例及び第2実施例では、後輪駆動と4輪
駆動との駆動切換制御の例を示したが、実施例に示す多
板摩擦クラッチを用いて、制御油圧の変化で前後輪の駆
動力配分比を可変的に制御するものであってもよい。
また、実施例では駆動系クラッチ手段として油圧により
作動するクラッチを示したが、電磁クラッチ等、油圧以
外の外力で作動するクラッチであってもよい。
また、各実施例では、車両横加速度検出器は直接車両に
作用する横加速度の値を検出する例を示したが、これに
限るものではなく、前記車両横加速度検出手段は、車速
と操舵角の検出値に基づき車両横加速度を演算により求
めるものでも良い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の車両用駆動力配分制
御装置にあっては、クラッチ制御手段を、車体横加速度
信号に基づいて、旋回初期を示す信号入力時にはクラッ
チ締結力を減少させる方向に、旋回後期を示す信号入力
時にはクラッチ締結力を増加させる方向に制御する手段
としたため、操舵状態や路面状態とは無関係に、適格な
旋回走行状態が把握され、旋回初期にはタイトコーナブ
レーキング現象や強アンダーステア現象が防止され、旋
回後期には加速状態でコーナを走破できるという高い旋
回性能を実現させることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用駆動力配分制御装置のクレーム
概念図、第2図は第1実施例の駆動切換クラッチ制御装
置を適用した四輪駆動車の駆動系を示す図、第3図は第
1実施例のトランスファ装置及び駆動切換クラッチ制御
装置を示す概略図、第4図は第1実施例装置の制御回路
での制御作動の流れを示すフローチャート図、第5図は
第2実施例の駆動切換クラッチ制御装置を示す図、第6
図は旋回走行時の作用説明図、第7図は第2実施例装置
の制御回路での制御作動の流れを示すフローチャート
図、第8図は第3実施例の差動制限クラッチ制御装置を
適用した後輪駆動車の駆動系を示す図、第9図は第3実
施例の差動装置及び差動制限クラッチ制御装置を示す概
略図、第10図は第3実施例装置のコントロールユニッ
トに予め記憶させてある制御特性マップ図、第11図は
第3実施例装置のコントロールユニットに予め記憶させ
てある油圧係数特性図、第12図は第3実施例装置のコ
ントロールユニットでの制御作動の流れを示すフローチ
ャート図である。 1……動力分割装置 2……駆動入力部 3……駆動出力部 4……駆動力配分クラッチ手段 5……入力手段 501……車両横加速度検知手段 6……クラッチ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 英一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−50231(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン駆動力を前後または左右の駆動輪
    に分配伝達する動力分割装置と、該動力分割装置の駆動
    入力部と駆動出力部との間に設けられ、駆動力配分比の
    変更が可能な駆動力配分クラッチ手段と、入力手段から
    の入力信号に基づいてクラッチ締結力の増減制御を行な
    うクラッチ制御手段と、を備えた車両用駆動力配分制御
    装置において、 前記入力手段として、車両横加速度検知手段を含み、前
    記クラッチ制御手段を、車体横加速度信号に基づいて、
    旋回初期を示す信号入力時にはクラッチ締結力を減少さ
    せる方向に、旋回後期を示す信号入力時にはクラッチ締
    結力を増加させる方向に制御する手段としたことを特徴
    とする車両用駆動力配分制御装置。
JP8283486A 1986-04-10 1986-04-10 車両用駆動力配分制御装置 Expired - Lifetime JPH0626938B2 (ja)

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