JPH06255062A - 化粧金属板の製造方法 - Google Patents
化粧金属板の製造方法Info
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- JPH06255062A JPH06255062A JP5043408A JP4340893A JPH06255062A JP H06255062 A JPH06255062 A JP H06255062A JP 5043408 A JP5043408 A JP 5043408A JP 4340893 A JP4340893 A JP 4340893A JP H06255062 A JPH06255062 A JP H06255062A
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- JP
- Japan
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- metal plate
- decorative
- sheet
- thermoplastic resin
- decorative sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 化粧シートと金属板とを加熱接着しても、化
粧シート自体の破断や、ちりめん状の発生等の表面欠陥
のない、鮮映性に優れた化粧金属板の製造方法を提供す
る。 【構成】 本発明で用いる化粧シートは、熱可塑性樹脂
シート３上に硬質樹脂層４が形成されている。またこの
化粧シートは、熱可塑性樹脂シート３と硬質樹脂層４と
の間に、絵柄層又はプライマー層が挿入されていてもよ
い。この化粧シートを接着温度が１１０℃〜１５０℃で
ある熱融着型接着剤により金属板１に加熱貼着すること
により、貼着性、密着性、鮮映性に優れた化粧金属板を
得る。
粧シート自体の破断や、ちりめん状の発生等の表面欠陥
のない、鮮映性に優れた化粧金属板の製造方法を提供す
る。 【構成】 本発明で用いる化粧シートは、熱可塑性樹脂
シート３上に硬質樹脂層４が形成されている。またこの
化粧シートは、熱可塑性樹脂シート３と硬質樹脂層４と
の間に、絵柄層又はプライマー層が挿入されていてもよ
い。この化粧シートを接着温度が１１０℃〜１５０℃で
ある熱融着型接着剤により金属板１に加熱貼着すること
により、貼着性、密着性、鮮映性に優れた化粧金属板を
得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧シートと金属板を
貼着した化粧金属板の製造方法に関する。
貼着した化粧金属板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂シート上に、絵柄等
の意匠性を施すか又は施さずに、表面保護のために硬質
樹脂層を形成してなる化粧シートを、接着剤が塗布され
た金属板上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着し
て化粧金属板を製造していた。このような化粧金属板
は、一般に電化製品、家具等に用いられるために、意匠
性、鮮映性、表面硬度、曲げ特性、成形加工適正におい
て、優れた性質を持つことが要求されている。
の意匠性を施すか又は施さずに、表面保護のために硬質
樹脂層を形成してなる化粧シートを、接着剤が塗布され
た金属板上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着し
て化粧金属板を製造していた。このような化粧金属板
は、一般に電化製品、家具等に用いられるために、意匠
性、鮮映性、表面硬度、曲げ特性、成形加工適正におい
て、優れた性質を持つことが要求されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の化粧金属板
の製造方法においては、化粧シートを接着剤が塗布され
た金属板上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着し
ており、化粧シートの金属板への接着性を増すために、
通常、加熱温度を１８０℃以上とした加熱ロールでの加
熱加圧により貼着が行なわれていたが、このような高温
では、化粧シートが熱により破断し易くなり、しばしば
破断のために貼着作業が困難になったり、その作業がス
トップすることがあった。また、破断が生じない場合で
もこの様にして製造された化粧金属板においては、高温
のために硬質樹脂層と熱可塑性樹脂シートとの熱収縮率
や伸率等の差異によって化粧シートがちりめん状になり
やすく、このために意匠性において問題があった。
の製造方法においては、化粧シートを接着剤が塗布され
た金属板上に加熱ローラ等を用いて加熱しながら貼着し
ており、化粧シートの金属板への接着性を増すために、
通常、加熱温度を１８０℃以上とした加熱ロールでの加
熱加圧により貼着が行なわれていたが、このような高温
では、化粧シートが熱により破断し易くなり、しばしば
破断のために貼着作業が困難になったり、その作業がス
トップすることがあった。また、破断が生じない場合で
もこの様にして製造された化粧金属板においては、高温
のために硬質樹脂層と熱可塑性樹脂シートとの熱収縮率
や伸率等の差異によって化粧シートがちりめん状になり
やすく、このために意匠性において問題があった。
【０００４】一方、このような化粧シートの破断やちり
めん状の発生等の欠陥をおこさせないために、上記従来
の方法において、加熱温度を１５０℃以下として化粧シ
ートと金属板との接着を行なうと、これらの欠陥の発生
を回避できるが、このような低温での接着では、環境温
度での化粧シートと金属板との接着力、及び耐クリープ
性が弱くなり、得られた化粧金属板に所望の接着強度を
与えることはできなかった。
めん状の発生等の欠陥をおこさせないために、上記従来
の方法において、加熱温度を１５０℃以下として化粧シ
ートと金属板との接着を行なうと、これらの欠陥の発生
を回避できるが、このような低温での接着では、環境温
度での化粧シートと金属板との接着力、及び耐クリープ
性が弱くなり、得られた化粧金属板に所望の接着強度を
与えることはできなかった。
【０００５】化粧シートを貼着した化粧金属板における
化粧シートと金属板との所望される接着力には次のよう
な初期接着力と最終接着力が必要とされる。すなわち、
初期接着力としては、化粧シートと金属板とが手で容易
に剥がせず、また化粧シート貼着金属板を切断加工した
ときに切断面付近が剥離して浮き上がらない程度の接着
力であり、剥離強度が５０ｇ／ｃｍ幅以上、より好まし
くは１００ｇ／ｃｍ幅以上であり、且つ接着直後の接着
力が金属板の取扱い加工に必要な接着力であることが必
要とされる。
化粧シートと金属板との所望される接着力には次のよう
な初期接着力と最終接着力が必要とされる。すなわち、
初期接着力としては、化粧シートと金属板とが手で容易
に剥がせず、また化粧シート貼着金属板を切断加工した
ときに切断面付近が剥離して浮き上がらない程度の接着
力であり、剥離強度が５０ｇ／ｃｍ幅以上、より好まし
くは１００ｇ／ｃｍ幅以上であり、且つ接着直後の接着
力が金属板の取扱い加工に必要な接着力であることが必
要とされる。
【０００６】また、最終接着力としては、最大環境温度
の１００℃でも接着剤がクリープ変形を起こさない程度
（架橋、重合して硬化物となっていることが望まし
い。）であり、化粧金属板を折曲加工、絞加工しても化
粧シートが剥離しない程度であり、且つ剥離強度が１０
００ｇ／ｃｍ幅以上、より好ましくは、２０００ｇ／ｃ
ｍ幅以上の接着力であることが必要とされる。
の１００℃でも接着剤がクリープ変形を起こさない程度
（架橋、重合して硬化物となっていることが望まし
い。）であり、化粧金属板を折曲加工、絞加工しても化
粧シートが剥離しない程度であり、且つ剥離強度が１０
００ｇ／ｃｍ幅以上、より好ましくは、２０００ｇ／ｃ
ｍ幅以上の接着力であることが必要とされる。
【０００７】そこで本発明は、上記従来技術の欠点を除
去し、化粧シートと金属板とを加熱接着しても、化粧シ
ート自体の破断やちりめん状の発生等の表面欠陥のな
い、鮮映性に優れ、化粧シートと金属板とが所望の接着
力により接着された化粧金属板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
去し、化粧シートと金属板とを加熱接着しても、化粧シ
ート自体の破断やちりめん状の発生等の表面欠陥のな
い、鮮映性に優れ、化粧シートと金属板とが所望の接着
力により接着された化粧金属板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るために本発明は、熱可塑性樹脂シート上に少なくとも
硬質樹脂層が形成された化粧シートを、接着温度が１１
０℃〜１５０℃である熱融着型接着剤を介して、金属板
に加熱貼着して一体化することを特徴とする化粧金属板
の製造方法とするものである。
るために本発明は、熱可塑性樹脂シート上に少なくとも
硬質樹脂層が形成された化粧シートを、接着温度が１１
０℃〜１５０℃である熱融着型接着剤を介して、金属板
に加熱貼着して一体化することを特徴とする化粧金属板
の製造方法とするものである。
【０００９】本発明における化粧シートの層構成、化粧
金属板の層構成、金属板、熱可塑性樹脂シート、硬質樹
脂層、プライマー層、接着剤層について、以下、詳細に
説明する。 化粧シートの層構成：本発明で使用する化粧シートは、
本質的には熱可塑性樹脂シートとその表面に形成される
硬質樹脂層からなり、さらに必要に応じて、熱可塑性樹
脂シートの表面又は裏面には絵柄層を形成してもよい。
また、熱可塑性樹脂シートと硬質樹脂層との間に、両層
の接着性を向上させるためのプライマーを設けてもよ
い。
金属板の層構成、金属板、熱可塑性樹脂シート、硬質樹
脂層、プライマー層、接着剤層について、以下、詳細に
説明する。 化粧シートの層構成：本発明で使用する化粧シートは、
本質的には熱可塑性樹脂シートとその表面に形成される
硬質樹脂層からなり、さらに必要に応じて、熱可塑性樹
脂シートの表面又は裏面には絵柄層を形成してもよい。
また、熱可塑性樹脂シートと硬質樹脂層との間に、両層
の接着性を向上させるためのプライマーを設けてもよ
い。
【００１０】化粧金属板の層構成：本発明の化粧金属板
の構成例の断面を図１〜図３に示す。図１は、熱可塑性
樹脂シート上に硬質樹脂層が形成された化粧シートを、
金属板に接着剤にて接着して得た化粧金属板の例を示
し、この化粧金属板は、金属板１、接着剤層２、熱可塑
性樹脂シート３、硬質樹脂層４の順の各層から構成され
ている。
の構成例の断面を図１〜図３に示す。図１は、熱可塑性
樹脂シート上に硬質樹脂層が形成された化粧シートを、
金属板に接着剤にて接着して得た化粧金属板の例を示
し、この化粧金属板は、金属板１、接着剤層２、熱可塑
性樹脂シート３、硬質樹脂層４の順の各層から構成され
ている。
【００１１】図２は、熱可塑性樹脂シート上に絵柄層と
硬質樹脂層が形成された化粧シートを、金属板に接着剤
にて接着して得た化粧金属板の例を示し、金属板１上
に、接着剤層２、熱可塑性樹脂シート３、絵柄層５、硬
質樹脂層４の順の各層から構成されている。図３は、熱
可塑性樹脂シート上にプライマー層を介して硬質樹脂層
が形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接着し
て得た化粧金属板の例を示し、金属板１上に、接着剤層
２、熱可塑性樹脂シート３、プライマー層６、硬質樹脂
層４の順の各層から構成されている。
硬質樹脂層が形成された化粧シートを、金属板に接着剤
にて接着して得た化粧金属板の例を示し、金属板１上
に、接着剤層２、熱可塑性樹脂シート３、絵柄層５、硬
質樹脂層４の順の各層から構成されている。図３は、熱
可塑性樹脂シート上にプライマー層を介して硬質樹脂層
が形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接着し
て得た化粧金属板の例を示し、金属板１上に、接着剤層
２、熱可塑性樹脂シート３、プライマー層６、硬質樹脂
層４の順の各層から構成されている。
【００１２】金属板：亜鉛メッキ鋼板、表面をクロム酸
処理した亜鉛メッキ鋼板、ステンレス板、アルミ板、炭
素鋼板、銅板、鉄板等の既存の金属板が用いられる。厚
みは数十μ〜数十ｃｍのものでよい。 熱可塑性樹脂シート：本発明で使用される熱可塑性樹脂
シートには、成形特性の優れた熱可塑性樹脂シートを用
いる。その熱可塑性樹脂シートに適用できる材料は、可
塑剤としてフタル酸ジオクチル等を１７〜３０重量部含
む半硬質〜軟質ポリ塩化ビニルが好ましく、その他には
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体（ＡＳと略さ
れる）、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体（ＡＢＳと略される）、ポリカーボネート、アクリ
ル酸エステル又はメタアクリル酸エステル重合体等が使
用できる。
処理した亜鉛メッキ鋼板、ステンレス板、アルミ板、炭
素鋼板、銅板、鉄板等の既存の金属板が用いられる。厚
みは数十μ〜数十ｃｍのものでよい。 熱可塑性樹脂シート：本発明で使用される熱可塑性樹脂
シートには、成形特性の優れた熱可塑性樹脂シートを用
いる。その熱可塑性樹脂シートに適用できる材料は、可
塑剤としてフタル酸ジオクチル等を１７〜３０重量部含
む半硬質〜軟質ポリ塩化ビニルが好ましく、その他には
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−スチレン共重合体（ＡＳと略さ
れる）、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体（ＡＢＳと略される）、ポリカーボネート、アクリ
ル酸エステル又はメタアクリル酸エステル重合体等が使
用できる。
【００１３】熱可塑性樹脂シートの厚みは数十ミクロン
〜数十ｃｍでよい。特に塩化ビニルシートは凡用性が高
く且つ安価であるために好適である。 硬質樹脂層：硬質樹脂層は熱可塑性樹脂シート上に、表
面保護、光沢付与、表面平滑性付与の目的のために形成
される。硬質樹脂層を形成するための樹脂には、不飽和
ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、多官能ウレタ
ン変性アクリレート等の電離放射線硬化型樹脂、２液硬
化型樹脂、１液硬化型樹脂等の熱硬化型樹脂が用いられ
る。硬質樹脂層を形成するための樹脂の塗布量は数μ〜
数ｍｍが望ましい。用いる樹脂が電離放射線硬化型樹脂
である場合には、塗膜の硬化には紫外線、電子線等の電
離放射線が用いられる。
〜数十ｃｍでよい。特に塩化ビニルシートは凡用性が高
く且つ安価であるために好適である。 硬質樹脂層：硬質樹脂層は熱可塑性樹脂シート上に、表
面保護、光沢付与、表面平滑性付与の目的のために形成
される。硬質樹脂層を形成するための樹脂には、不飽和
ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、多官能ウレタ
ン変性アクリレート等の電離放射線硬化型樹脂、２液硬
化型樹脂、１液硬化型樹脂等の熱硬化型樹脂が用いられ
る。硬質樹脂層を形成するための樹脂の塗布量は数μ〜
数ｍｍが望ましい。用いる樹脂が電離放射線硬化型樹脂
である場合には、塗膜の硬化には紫外線、電子線等の電
離放射線が用いられる。
【００１４】プライマー層：熱可塑性樹脂シートと硬質
樹脂層との間に、必要に応じて、熱可塑性樹脂シートよ
りも硬度、破断強度及び熱変形温度の高い樹脂シートを
積層してもよい。特に、化粧基材シートが塩化ビニルシ
ートである場合には、プライマー層は２軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート等のシートを設
けることが好ましい。
樹脂層との間に、必要に応じて、熱可塑性樹脂シートよ
りも硬度、破断強度及び熱変形温度の高い樹脂シートを
積層してもよい。特に、化粧基材シートが塩化ビニルシ
ートである場合には、プライマー層は２軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート等のシートを設
けることが好ましい。
【００１５】接着剤層：本発明で使用可能な接着剤に
は、例えば、変性ウレタン樹脂（アクリルポリオール、
ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等のプレ
ポリマー）、不飽和ポリエステル樹脂等が使用できる。
さらに具体的には、例えば、特公昭５３−３６８６０号
公報に記載されているような、（ｉ）テレフタル酸と、
（ii）イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、Ｐ−オキシ安息香酸、ナフタレン−２，６−ジ
カルボン酸及びジフェニルスルホンジカルボン酸からな
る群より選ばれた１種以上の化合物からなり、末端水酸
基が芳香族モノカルボン酸またはその誘導体により封鎖
されている還元粘度η sp ／ｃ＝０．１５〜０．４０ｄ
ｌ／ｇ及び融点１４０〜２００℃の結晶性共重合ポリエ
ステルを有効成分とする線状ポリエステル樹脂乃至プレ
ポリマーからなるホットメルト接着剤や、また、特公昭
５１−３０８９８号公報に記載されているような、分子
両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーと、エチレン−酢酸ビニル共重合体２〜２５重量％
と、アビチエン酸型ロジン誘導体及び／又はテルペン−
フェノール共重合体樹脂とよりなる反応性ホットメルト
型接着剤が使用できる。
は、例えば、変性ウレタン樹脂（アクリルポリオール、
ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等のプレ
ポリマー）、不飽和ポリエステル樹脂等が使用できる。
さらに具体的には、例えば、特公昭５３−３６８６０号
公報に記載されているような、（ｉ）テレフタル酸と、
（ii）イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、Ｐ−オキシ安息香酸、ナフタレン−２，６−ジ
カルボン酸及びジフェニルスルホンジカルボン酸からな
る群より選ばれた１種以上の化合物からなり、末端水酸
基が芳香族モノカルボン酸またはその誘導体により封鎖
されている還元粘度η sp ／ｃ＝０．１５〜０．４０ｄ
ｌ／ｇ及び融点１４０〜２００℃の結晶性共重合ポリエ
ステルを有効成分とする線状ポリエステル樹脂乃至プレ
ポリマーからなるホットメルト接着剤や、また、特公昭
５１−３０８９８号公報に記載されているような、分子
両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーと、エチレン−酢酸ビニル共重合体２〜２５重量％
と、アビチエン酸型ロジン誘導体及び／又はテルペン−
フェノール共重合体樹脂とよりなる反応性ホットメルト
型接着剤が使用できる。
【００１６】これらの接着剤に必要に応じて多価イソシ
アネート等の架橋剤を添加する。この架橋剤には、例え
ば、ポリオールプレポリマーに対して、２，４−トリレ
ンジイソシアネート、２，６−トリレンジイソシアネー
ト、４、４′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、１，５−ナフチレンジ
イソシアネート等の多価イソシアネート等を添加する。
アネート等の架橋剤を添加する。この架橋剤には、例え
ば、ポリオールプレポリマーに対して、２，４−トリレ
ンジイソシアネート、２，６−トリレンジイソシアネー
ト、４、４′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、１，５−ナフチレンジ
イソシアネート等の多価イソシアネート等を添加する。
【００１７】これらの接着剤は、１１０℃〜１５０℃の
接着処理温度で化粧金属板における所望の接着強度を有
する。塗布量は数μ〜数ｍｍでよい。
接着処理温度で化粧金属板における所望の接着強度を有
する。塗布量は数μ〜数ｍｍでよい。
【００１８】
【実施例】本実施例で使用される硬質樹脂層用塗料は、
以下の配合にて作成した（単位：重量部）。 インキＡ（電離放射線硬化型樹脂） ＨＭＤＩ（ヘキサメチレンジイソシアネート） １０ ＩＰＤＩ（イソホロンジイソシアネート） １０ １，６−ジヘキサノール ５ １，４−シクロヘキサンメタノール ５ ポリカプロラクトン ５ アクリル酸−２−エチルヘキシル ５ １−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン １ インキＢ（熱硬化型樹脂） 含フッ素ウレタン変性樹脂（特殊色料株式会社製） 主剤 １００ 硬化剤 ７ 触媒 ４ 以下の要領にて化粧シートを作成した。
以下の配合にて作成した（単位：重量部）。 インキＡ（電離放射線硬化型樹脂） ＨＭＤＩ（ヘキサメチレンジイソシアネート） １０ ＩＰＤＩ（イソホロンジイソシアネート） １０ １，６−ジヘキサノール ５ １，４−シクロヘキサンメタノール ５ ポリカプロラクトン ５ アクリル酸−２−エチルヘキシル ５ １−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン １ インキＢ（熱硬化型樹脂） 含フッ素ウレタン変性樹脂（特殊色料株式会社製） 主剤 １００ 硬化剤 ７ 触媒 ４ 以下の要領にて化粧シートを作成した。
【００１９】０．１ｍｍ厚の着色ポリ塩化ビニルシート
（可塑剤２０重量部）上に、通常のグラビアインキにて
石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＡをグラビアロ
ールにて塗工、乾燥後に紫外線を照射し化粧シートＡ−
１を得た。次に、０．１５ｍｍ厚の着色ポリ塩化ビニル
シート（可塑剤２０重量部）上に、通常のグラビアイン
キにて石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＡをグラ
ビアロールにて塗工、乾燥後に紫外線を照射し、化粧シ
ートＡ−２を得た。
（可塑剤２０重量部）上に、通常のグラビアインキにて
石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＡをグラビアロ
ールにて塗工、乾燥後に紫外線を照射し化粧シートＡ−
１を得た。次に、０．１５ｍｍ厚の着色ポリ塩化ビニル
シート（可塑剤２０重量部）上に、通常のグラビアイン
キにて石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＡをグラ
ビアロールにて塗工、乾燥後に紫外線を照射し、化粧シ
ートＡ−２を得た。
【００２０】次に、０．１ｍｍ厚の着色ポリ塩化ビニル
シート（可塑剤３０重量部）上に、通常のグラビアイン
キにて石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＢをグラ
ビアロールにて塗工、乾燥後４０℃で３日間養生し化粧
シートＢ−１を得た。次に、０．１５ｍｍ厚の着色ポリ
塩化ビチルシート（可塑剤３０重量部）上に、通常のグ
ラビアインキにて石目柄をグラビア印刷し、次いでイン
キＢをグラビアロールにて塗工、乾燥後４０℃で３日間
養生し、化粧シートＢ−２を得た。
シート（可塑剤３０重量部）上に、通常のグラビアイン
キにて石目柄をグラビア印刷し、次いでインキＢをグラ
ビアロールにて塗工、乾燥後４０℃で３日間養生し化粧
シートＢ−１を得た。次に、０．１５ｍｍ厚の着色ポリ
塩化ビチルシート（可塑剤３０重量部）上に、通常のグ
ラビアインキにて石目柄をグラビア印刷し、次いでイン
キＢをグラビアロールにて塗工、乾燥後４０℃で３日間
養生し、化粧シートＢ−２を得た。
【００２１】〔実施例１〕厚み０．６ｍｍの亜鉛メッキ
鋼板上に、次の組成のウレタン変性接着剤を３μｍ塗布
した。即ち、前記ウレタン変性接着剤は、タケネートＴ
Ｄ９１７（商品名）を５０重量部、ポリスターＴ＃１１
５（商品名）を４２．５重量部、エチレン−酢酸ビニル
共重合体７．５重量部からなるものを使用した。
鋼板上に、次の組成のウレタン変性接着剤を３μｍ塗布
した。即ち、前記ウレタン変性接着剤は、タケネートＴ
Ｄ９１７（商品名）を５０重量部、ポリスターＴ＃１１
５（商品名）を４２．５重量部、エチレン−酢酸ビニル
共重合体７．５重量部からなるものを使用した。
【００２２】次いで、亜鉛メッキ鋼板を１３０℃の状態
にし、前記化粧シートＡ−１を１３０℃に加温されてい
るラミネートロールで貼着して化粧金属板Ａ−１を得
た。 〔実施例２〕前記実施例１と同様にして化粧シートＡ−
２を貼着し、化粧金属板Ａ−２を得た。
にし、前記化粧シートＡ−１を１３０℃に加温されてい
るラミネートロールで貼着して化粧金属板Ａ−１を得
た。 〔実施例２〕前記実施例１と同様にして化粧シートＡ−
２を貼着し、化粧金属板Ａ−２を得た。
【００２３】〔実施例３〕前記実施例１と同様にして化
粧シートＢ−１を貼着し、化粧金属板Ｂ−１を得た。 〔実施例４〕前記実施例１と同様にして化粧シートＢ−
２を貼着し、化粧金属板Ｂ−２を得た。
粧シートＢ−１を貼着し、化粧金属板Ｂ−１を得た。 〔実施例４〕前記実施例１と同様にして化粧シートＢ−
２を貼着し、化粧金属板Ｂ−２を得た。
【００２４】〔比較例１〜８〕厚み６ｍｍの亜鉛メッキ
鋼板に、２液硬化型接着剤を３μｍ（塗膜厚）塗布し、
下記の表１の条件にて金属板と化粧シートを貼着し、比
較例１〜８の化粧金属板を作成した。
鋼板に、２液硬化型接着剤を３μｍ（塗膜厚）塗布し、
下記の表１の条件にて金属板と化粧シートを貼着し、比
較例１〜８の化粧金属板を作成した。
【００２５】
【表１】
【００２６】実施例１〜４、及び比較例１〜８の結果を
下記の表２に示す。
下記の表２に示す。
【００２７】
【表２】
【００２８】表２によれば、本発明の実施例１〜４が、
比較例１〜８のものに比べて、貼着性、密着性、鮮映性
において優れていることがわかる。また比較例のもの
は、板温及びロール温度が高いと、密着性は良好である
が鮮映度が不足し、板温及びロール温度が低いと密着性
が不良となり、またＰＶＣ厚みが０．１ｍｍでは貼着
性、密着性、鮮映性において欠陥が生じやすいことがわ
かる。
比較例１〜８のものに比べて、貼着性、密着性、鮮映性
において優れていることがわかる。また比較例のもの
は、板温及びロール温度が高いと、密着性は良好である
が鮮映度が不足し、板温及びロール温度が低いと密着性
が不良となり、またＰＶＣ厚みが０．１ｍｍでは貼着
性、密着性、鮮映性において欠陥が生じやすいことがわ
かる。
【００２９】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、１１０℃〜
１５０℃で所望の接着力を有する接着剤を用いることに
より、化粧シートと金属板を加熱接着しても化粧シート
自体の破断やちりめん状の発生等の表面欠陥のない、貼
着性、密着性、鮮映性に優れた化粧金属板を得ることが
できる。
１５０℃で所望の接着力を有する接着剤を用いることに
より、化粧シートと金属板を加熱接着しても化粧シート
自体の破断やちりめん状の発生等の表面欠陥のない、貼
着性、密着性、鮮映性に優れた化粧金属板を得ることが
できる。
【図１】熱可塑性樹脂シート上に硬質樹脂層が形成され
た化粧シートを、金属板に接着剤にて接着して得た化粧
金属板の例を示す。
た化粧シートを、金属板に接着剤にて接着して得た化粧
金属板の例を示す。
【図２】熱可塑性樹脂シート上に絵柄層と硬質樹脂層が
形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接着して
得た化粧金属板の例を示す。
形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接着して
得た化粧金属板の例を示す。
【図３】熱可塑性樹脂シート上にプライマー層と硬質樹
脂層が形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接
着して得た化粧金属板の例を示す。
脂層が形成された化粧シートを、金属板に接着剤にて接
着して得た化粧金属板の例を示す。
１ 金属板 ２ 接着剤層 ３ 熱可塑性樹脂シート ４ 硬質樹脂層 ５ 絵柄層 ６ プライマー層
Claims (3)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂シート上に少なくとも硬質
樹脂層が形成された化粧シートを、接着温度が１１０℃
〜１５０℃である熱融着型接着剤を介して、金属板に加
熱貼着して一体化することを特徴とする化粧金属板の製
造方法。 - 【請求項２】 前記化粧シートが、熱可塑性樹脂シート
上に絵柄層が形成され、さらに硬質樹脂層が形成された
ものである請求項１記載の化粧金属板の製造方法。 - 【請求項３】 前記化粧シートが、熱可塑性樹脂シート
上にプライマー層が形成され、さらに硬質樹脂層が形成
されたものである請求項１記載の化粧金属板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5043408A JPH06255062A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 化粧金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5043408A JPH06255062A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 化粧金属板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255062A true JPH06255062A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12662925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5043408A Pending JPH06255062A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 化粧金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06255062A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001253010A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧天板 |
| CN102700194A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-03 | 苏州新颖新材料科技股份有限公司 | 一种高仿真不锈钢复合钢板及其制备方法 |
| CN104354385A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-02-18 | 苏州禾盛新型材料股份有限公司 | 压花增强pcm镀锌板 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP5043408A patent/JPH06255062A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001253010A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧天板 |
| CN102700194A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-03 | 苏州新颖新材料科技股份有限公司 | 一种高仿真不锈钢复合钢板及其制备方法 |
| CN104354385A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-02-18 | 苏州禾盛新型材料股份有限公司 | 压花增强pcm镀锌板 |
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