JPH10156993A - フッ素フィルム複合材及びその製造方法、並びにマーキングフィルム - Google Patents

フッ素フィルム複合材及びその製造方法、並びにマーキングフィルム

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JPH10156993A
JPH10156993A JP8316202A JP31620296A JPH10156993A JP H10156993 A JPH10156993 A JP H10156993A JP 8316202 A JP8316202 A JP 8316202A JP 31620296 A JP31620296 A JP 31620296A JP H10156993 A JPH10156993 A JP H10156993A
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JP
Japan
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fluorine
film
resin layer
hydroxyl group
containing resin
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JP8316202A
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English (en)
Inventor
Toshio Fujii
敏雄 藤井
Takao Kadokura
孝雄 門倉
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】含フッ素樹脂層を表面に有し、これに粘着性を
有する特定の樹脂層を直接、強固に接着させてなる表面
保護部材、マーキング用フィルム等の目的で使用できる
フッ素フィルム複合材及び製造方法を提供する。 【解決手段】2枚の支持体間に、それら支持体から剥離
可能に設けた水酸基と反応性を有する含フッ素樹脂層
と、水酸基を有する粘着性を有する樹脂層とを有する中
間層を備えてなる積層シートより成るフッ素フィルム複
合材及び支持体上に剥離可能に設けた水酸基と反応性を
有する含フッ素樹脂層を有するフィルムと支持体上に剥
離可能に設けた水酸基を有する粘着性を有する樹脂層を
有するフィルムとを、該フッ素樹脂層と該水酸基を有す
る樹脂層とが互いに接触するようにして圧着することに
よりフッ素フィルム複合材を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素樹脂層を
表面に有しこれと粘着性を有する特定の樹脂を強固に密
着させてなる、表面保護部材、マーキング用フィルムに
用いるフッ素フィルム複合材及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、含フッ素樹脂は表面エネルギ
ーが極めて小さいため、他の材料との接着が極めて困難
であり、含フッ素樹脂に接着性を付与するために、化学
的処理により表面に水酸基を導入する方法や、放電処理
により表面に凹凸を形成させた後に接着剤を塗布した
り、あるいは、アクリル樹脂や塩化ビニリデン等の粘着
性の樹脂を含フッ素樹脂と共押出することによって積層
し、接着性を改良している。しかしながら、化学処理や
放電処理により得られた含フッ素樹脂と粘着剤とから成
るフッ素樹脂複合材は、含フッ素樹脂の処理界面におけ
る接着強度が、十分満足できる程度のものを得ることは
出来ていない。更に共押出積層法においては、積層出来
る樹脂の種類が限られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、含フ
ッ素樹脂層を表面に有し、これに粘着性を有する特定の
樹脂層を直接、強固に接着させてなる表面保護部材、マ
ーキング用フィルム等の目的で使用できるフッ素フィル
ム複合材及びその製造方法を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の支持体
間に、それら支持体から剥離可能に設けた水酸基と反応
性を有する含フッ素樹脂層と、水酸基を有する粘着性を
有する樹脂層とを有する中間層を備えてなる積層シート
より成ることを特徴とするフッ素フィルム複合材に関す
るものである。また本発明は、支持体a上に剥離可能に
設けた水酸基と反応性を有する含フッ素樹脂層を有する
フィルムAと、支持体b上に剥離可能に設けた水酸基を
有する粘着性を有する樹脂層を有するフィルムBとを、
該含フッ素樹脂層と該水酸基を有する樹脂層とが互いに
接触するようにして圧着することにより製造することを
特徴とする該フッ素フィルム複合材の製造方法にも関す
るものである。更に本発明は、2枚の支持体間に、それ
らの各支持体から各々剥離可能に設けた着色剤を含む水
酸基と反応性を有する含フッ素樹脂層と、水酸基を有す
る粘着性を有する樹脂層とを有する中間層を備えてなる
積層シートより成るマーキングフィルムにも関するもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
支持体a及び支持体bとしては、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ
フルオロエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフ
ィルム基材や、紙、布、金属箔等の基材が挙げられ、好
ましくはポリエステル、中でもポリエチレンテレフタレ
ート(PET)が挙げられる。さらに必要に応じてこれ
ら基材同志を貼りあわせたものを用いることができる。
【0006】含フッ素樹脂として溶剤可溶性のものを使
用した場合等、支持体上に含フッ素樹脂層を設ける工程
で一般に有機溶剤を使用する場合が多いので、本発明で
使用する支持体としては、耐溶剤性に優れたもの、ない
しは耐溶剤性に優れた表面処理のなされたものを使用す
ることが望ましい。また、水酸基を有する粘着性を有す
る樹脂が溶剤に溶解された状態のもの(溶剤型)を使用
する場合にも、支持体として耐溶剤性に優れたもの、な
いしは耐溶剤性に優れた表面処理のなされたものを使用
することが望ましい。
【0007】一方、水酸基を有する粘着性の樹脂が溶剤
を含有しない液体状(無溶剤型)でかつ熱可塑性のもの
を使用する場合は、支持体は耐熱性に優れたもの、ない
しは耐熱性に優れた表面処理のなされたものを使用する
ことが望ましい。かかる支持体の厚みは通常5μm〜1
mm、好ましくは10〜150μmであり、これは用途
に応じる等、取扱の容易さや、引張強度、熱の伝わりや
すさ等を考慮して選ばれる。
【0008】なお、本発明においては、該支持体aが含
フッ素樹脂層に対して、及び支持体bが水酸基を有する
樹脂層に対して剥離性を有することが必要である。特に
該支持体aの含フッ素樹脂層に対する剥離強度が支持体
bの水酸基を有する樹脂層に対する剥離強度よりも大き
いことが好ましい。支持体aは、含フッ素樹脂層を設け
る側に剥離層を有し、その支持体aの剥離強度は30〜
500g/50mm幅の範囲であるのが好ましく、より
好ましくは100〜350g/50mm幅の範囲であ
る。一方、支持体bは、水酸基を有する粘着性の樹脂層
側に剥離層を有し、その剥離強度は好ましくは5〜30
0g/50mm幅の範囲、より好ましくは10〜150
g/50mm幅の範囲である。該支持体aの含フッ素樹
脂層に対する剥離強度が支持体bの水酸基を有する樹脂
層に対する剥離強度よりも30g/50mm幅以上大き
いことが好ましく、50〜400g/50mm幅の範囲
で大きいことがより好ましい。この理由は、本発明の支
持体a/含フッ素樹脂層/水酸基を有する粘着性を有す
る樹脂層/支持体bの4層構造のフッ素フィルム複合材
を用いて被保護部材を保護する際、まずフッ素フィルム
複合材より支持体bを剥離し、被保護部材上に密着させ
た後、支持体aを剥離して保護を完了するものである
が、反対側の支持体aが剥離しないように剥離性のバラ
ンスをとり、支持体bの方が支持体aよりも剥離しやす
いようにしておくためである。また、支持体aの剥離が
スムースに行えるように、支持体aの剥離強度を設定し
ておくのが良い。なお、本発明における剥離強度とは、
次の測定条件で行なったものを示す。
【0009】<剥離強度測定条件>本発明の複合材を試
料として、幅50mm、長さ300mmの大きさにカッ
トする。日東電工(株)製No.502粘着テープ(以
後、商品名「No.502テープ」と略す)を同じく幅
50mm、長さ300mmの大きさで準備し、その準備
したNo.502テープの半分の50mm×150mm
の離型紙をはがし、粘着面を露出させる。試料とテープ
の両者を、試料の剥離強度測定面とテープの粘着面とが
対向する向きにきちんと重ねる。このように重ねたもの
をNo.502テープ側より2kgゴムローラーにて1
往復して圧着し、常温にて1時間放置する。圧着された
試料は、半分が粘着され、半分は離型紙によって圧着が
阻害されている。1時間放置後、圧着されていない試料
端と、離型紙を剥がしていない粘着テープ端の両端を引
張試験機の試験片固定部に各々取り付けることによっ
て、剥離強度を測定する。測定には500gのロードセ
ルを使用し、フルスケール100g、剥離スピード30
0mm/分、剥離角度180°の条件とする。測定温度
は20℃、湿度は65%とする。
【0010】上記支持体に剥離層を設けるには、一般に
2液硬化型のシリコン樹脂が用いられ、例えば、シラノ
ール変性ポリシロキサンとポリメチルハイドロジエンシ
ロキサンを縮合させるか、ビニル変性ポリシロキサンと
ポリメチルハイドロジエンシロキサンを付加重合させた
ものが知られている。剥離強度の調整方法としては、剥
離層の厚さが大きいと剥離強度が低下することを利用し
たり、シリコン樹脂の主剤側にシリコン成分以外の成分
を共重合させ、その成分の種類や組成比を調節したも
の、例えばシリコーンアルキッドレジン、シリコーンポ
リエステルレジン等を用いることにより行うことができ
る。
【0011】これら剥離層の厚みは、0.001ミクロ
ンから5ミクロンが適当であり、好ましくは、0.00
2ミクロンから1ミクロンである。本発明に使用される
含フッ素樹脂としては、水酸基と反応性を有するもので
あって、溶剤可溶性の含フッ素樹脂が好ましく、その具
体例としては、テトラフルオロエチレン、トリフルオロ
エチレン、ジフルオロエチレン、モノフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエ
チレン、ジクロロジフルオロエチレンの様なフッ素を含
有するオレフィン類(フルオロオレフィン類)と酢酸ビ
ニルエステル、酪酸ビニルエステル、ステアリン酸ビニ
ルエステルなどのビニルエステル類との共重合体、フル
オロオレフィン類とメチルアクリレート、メチルメタク
リレート、ブチルメタクリレートなどの(メタ)アクリ
ル酸エステル類との共重合体、フルオロオレフィン類と
エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、n−
ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、シク
ロヘキシルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、ヒドロキシカルボニル
エチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類との共重
合体等のフルオロオレフィン類を骨格の構成成分として
有する樹脂を挙げることができる。
【0012】本発明で使用する含フッ素樹脂としては、
フルオロオレフィン類が含フッ素樹脂全体に占める割合
が、組成比率として1モル%以上、90モル%以下が好
ましく、更に好ましくは2モル%以上、70モル%以下
である。また、フッ素原子のフッ素樹脂全体に占める含
有量としては、0.5モル%以上、70モル%以下であ
り、好ましくは1モル%以上、50モル%以下である。
これらの他に、例えばアクリル酸フルオロエチルエステ
ルなどのフッ素を含有するアルコールのアクリル酸エス
テルを単量体として用いた(共)重合体、例えばp−フ
ルオロフェニルエチレンなどの芳香環にフッ素を含有す
るスチレンを単量体として用いた(共)重合体等の側鎖
にフッ素を含有する溶剤可溶性の含フッ素樹脂も本発明
に使用できる。
【0013】また上述のフルオロオレフィン類とビニル
エステル類との共重合体をケン化したり、あるいは上述
のフルオロオレフィン類と他のモノマーとの共重合の際
に、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、グリセリンのモノア
クリレート等の水酸基を含有するアクリル酸エステル類
のモノマー、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロ
キシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニル
エーテル、ヒドロキシヘキシルビニルエーテル等の水酸
基を含有するビニルエーテル類のモノマーなどを更に共
重合させることによって水酸基を導入した溶剤可溶性の
含フッ素樹脂も挙げることができる。
【0014】これら水酸基を含有する含フッ素樹脂の例
として次の式1の様な、フルオロオレフィンとビニルエ
ーテルが交互共重合した様な単位を分子中に有するもの
や、式2の様なフルオロオレフィンと、アクリルエステ
ル、ビニルエステルが共重合した様な単位を分子中に有
するものを例示する。
【0015】
【化1】
【0016】(式中Xは、それぞれ、フッ素原子、塩素
原子、トリフルオロメチル基のいずれかを表し、Yは、
それぞれ、アルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ヒ
ドロキシカルボニルアルコキシ基を表す。)
【0017】
【化2】
【0018】(式中Aは、フッ素原子、塩素原子、トリ
フルオロメチル基のいずれかを表し、Bは、ヒドロキシ
カルボニル基、またはヒドロキシアルコキシカルボニル
基のいずれかを表し、Dは、アシルオキシ基、またはホ
ルミルオキシ基を表す。) 尚、溶剤可溶性の含フッ素樹脂の「溶剤可溶性」とは、
汎用の有機溶剤、例えば、トルエン、キシレン、メチル
エチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコ
ール、シクロヘキサノン等に対し、20℃で2重量%以
上の溶解度を示すものである。好ましくは10重量%以
上、特に20重量%以上の溶解度を示すものが用いられ
る。
【0019】上記溶剤可溶性含フッ素樹脂の具体例とし
ては、例えば、ルミフロン、フロロトップ(商品名、旭
硝子株式会社製品)、ザフロン(商品名、東亜合成化学
工業株式会社製品)、セフラルコート、ハイラー(商品
名、セントラル硝子株式会社製品)、Vフロン(商品
名、大日本塗料株式会社製品)、アレスフロン(商品
名、関西ペイント株式会社製品)、デュフロンK(商品
名、日本ペイント株式会社製品)、フローレン(商品
名、日本合成ゴム株式会社製品)等の商品が市販されて
おり、これらを用いることができる。
【0020】特に、これらの含フッ素樹脂としては、加
熱等の条件付加により分子中の基が互いに反応又は分解
する等して樹脂が硬化する自己硬化性を有するものや、
硬化剤を併用して硬化させる「硬化型」のものを使用す
るのが好ましい。特に、溶剤可溶型で、かつ水酸基とフ
ッ素を含む樹脂を使用する場合には硬化剤を併用するの
が好ましい。硬化剤としては、イソシアネート類、メラ
ミン類を挙げることができるが、よりおだやかな条件下
での硬化が可能なイソシアネート類が好ましい。
【0021】イソシアネート類としては、脂肪族ジイソ
シアネート類あるいは脂環族ジイソシアネート類等のポ
リイソシアネート(多官能、即ち複数のイソシアネート
基を有するイソシアネート)が、特にヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチ
ルシクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデン
ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)類が好まし
い。中でも、ヘキサメチレンジイソシアネートが最も一
般的である。
【0022】これらジイソシアネート類には、種々の変
性されたものが知られており、例えばビュレット変性、
イソシアヌレート変性、ウレタン変性等がある。特にポ
リオールとポリイソシアネートを反応させた、多官能の
末端イソシアネート基を有するウレタン変性ポリイソシ
アネートは、ポリオールを選択することで、種々の物
性、例えば柔らかさや伸び性を硬化させた樹脂に与える
ことができるので好ましい。
【0023】このポリオールの代表的なものとしては、
プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ポリビニルグリコール、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、ヒドロキシエチルアジペート、ポリラクトン
ジオール、ポリカーボネートジオールなどの多価アルコ
ールを挙げることができる。これらポリオールの中で
は、一般に、より直鎖の長い物が柔らかさや伸び性の付
与に適している。
【0024】硬化剤としてイソシアネート類を使用する
場合の使用量比は、含フッ素樹脂中の水酸基が硬化剤の
イソシアネート化合物のNCO基1モル当たり、0.8
〜2.0モルとなる量が適当である。より好ましくは
0.9〜1.2モルである。含フッ素樹脂中の水酸基の
量は、水酸基価が5〜150mgKOH/g樹脂の範囲
であることが好ましく、さらに好ましくは10〜70m
gKOH/g樹脂の範囲である。水酸基の数が少ないと
充分な硬化が得られない。多すぎると、硬化の為に堅く
なり過ぎたり、そもそも有機溶剤に対する溶解度が低く
なってしまったりする。
【0025】水酸基とイソシアネートの反応は、触媒の
添加により促進することができる。触媒としてはジブチ
ルチンラウレートのようなスズ系化合物やトリエチレン
ジアミンのようなアミン化合物が用いられ、その添加量
は、数10〜数100ppm程度であり、含フッ素樹脂
層を形成する際の樹脂の塗布可能時間や硬化速度から決
められる。該含フッ素樹脂層は、支持体a上に形成され
た時点で水酸基と反応性を有するものでなければならな
い。従って硬化剤を使用する時は該硬化剤の反応性基が
含フッ素樹脂を硬化させるのに足る量以上に使用して樹
脂自体に反応性が残存した状態であるのが良く、使用し
ない場合は樹脂自体がそのような基を有するか、又はそ
のような性質を付与されたものであれば良い。
【0026】また、該含フッ素樹脂層中に目的に応じて
種々の添加剤を加えるなどして機能を追加することが可
能である。例えば該含フッ素樹脂層中に、顔料、または
染料を分散、溶解して含フッ素樹脂層を形成し、マーキ
ング用フィルムを形成することが挙げられる。支持体a
上に含フッ素樹脂層を有するフィルムAは、前に例示し
た支持体a上に、前記含フッ素樹脂を前記有機溶媒に溶
解して調製した樹脂濃度が10〜50重量%、好ましく
は20〜40重量%の塗布液をバーコート、ブレードコ
ート、ダイコート、リバースロールコート、グラビアロ
ールコート等により塗布し、塗布溶剤を除去する処理を
行うことによって形成するのが好ましい。
【0027】含フッ素樹脂層を形成するための塗布液
は、他の熱硬化性の樹脂を含んでいても良く、例えば、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹
脂、アクリルウレタン樹脂等を挙げることができる。こ
れら樹脂は、塗布液固形分全体の50重量%を越えない
方が好ましい。また保護する画像や被保護部材表面の耐
候性を向上させる目的から紫外線吸収剤、酸化防止剤、
及び光安定化剤等の添加剤を適宜選択して含んでいても
よく、さらに必要に応じて剥離剤、無機や有機の微粒子
を含んでいても良い。
【0028】耐候性を向上させる為に用いる添加剤とし
ては、ヒンダードアミン系光安定剤ベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、又はベンゾエート系紫外線吸収
剤、酸性燐酸エステルの金属類等が挙げられる。例え
ば、ヒンダードアミン系光安定剤として、SanlLS
−770、同LS−2626、同LS−765(以上商
品名、三共株式会社製品)、Tinuvin144、同
292、同622、同622LD、同770、同12
0、同900、Chimasorb944FL、同94
4LD、同199FL(以上商品名、チバガイギー社製
品)、アデカスタブLA−57、同LA−77、同LA
−62、同LA−67、同LA−63、同LA−68、
同LA−82、同LA−87(以上商品名、旭電化工業
(株)製品)、Sumisorb TM−061(商品
名、住友化学工業(株)製品)、Cyasorb UV
−3346(商品名、グッドリッチ社製品)等が挙げら
れる。
【0029】また紫外線吸収剤としては、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤として、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−
ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール等が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2
−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p
−t−ブチルフェニルサリシレート−2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール
などが、ベンゾエート系紫外線吸収剤としては、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエートなどが挙げられる。
【0030】また、酸性燐酸エステルの金属塩類として
は、ステアリルアシッドホスフェイト、マグネシウムス
テアリルホスフェイト、アルミニウムステアリルホスフ
ェイト、カルシウムステアリルホスフェイト、ジンクス
テアリルホスフェイト、バリウムステアリルホスフェイ
トなどが挙げられる。中でも、ジンクステアリルホスフ
ェイトが好適である。
【0031】これらの添加剤は、複数併用しても構わな
い。これらの中でも、ヒンダードアミン系光安定剤、特
にTinuvin 622、同622LD(コハク酸ジ
メチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合
物)、Chimasorb 944FL、同944LD
(ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ}〕)、及びベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤、特に2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフェノンが好適である。
【0032】ヒンダードアミン系光安定剤及びベンゾト
リアゾール系又はベンゾフェノン系又はベンゾエート系
紫外線吸収剤を用いることにより、充分な耐候性を付与
することが出来るが、更に酸性燐酸エステルの金属塩類
を用いることにより、より長期にわたって耐候性を維持
させることが出来る。添加量は、含フッ素樹脂中につい
ては0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜7重量%
の範囲が適している。
【0033】水酸基を有する含フッ素樹脂を用い硬化剤
を併用する場合には、含フッ素樹脂に硬化剤を配合した
ものを溶液として支持体aに塗布し、次いで好ましくは
20〜100℃の範囲で熱処理すること等により溶剤の
少なくとも一部を除去することで部分的な硬化処理を施
して含フッ素樹脂層を形成するのが好ましい。その乾燥
膜厚は、2〜50μm、好ましくは5〜30μmであ
る。薄すぎると十分な性能が発現しない。厚すぎると被
保護部材表面の透視性が不十分となったり、可撓性が損
なわれてくる。
【0034】本発明に用いられる水酸基を有する樹脂
は、目的に応じて異なる。フッ素樹脂フィルム上に接着
層を形成させる目的の場合に用いられる樹脂としては、
天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、エチルセルロース、酢酸ビニル樹脂及びその誘導
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、
ポリイソブチレン、ポリエステル等の樹脂が挙げられ
る。尚、「粘着性を有する」とは、常温での状態を表わ
すものである。この中でも溶剤可溶性のものが操作性等
の点から好ましい。尚、ここで溶剤可溶性の定義は含フ
ッ素樹脂の場合と同様である。また、耐光性、耐候性、
耐油性、透明性等の点から、アクリル系樹脂が最も好ま
しい。
【0035】支持体b上に水酸基を有する粘着性の樹脂
層を形成してなるフィルムBは、前述した支持体上に該
樹脂を膜厚が通常2〜50μm、好ましくは5〜30μ
mになるように構成される。この樹脂層の形成には樹脂
として「溶剤可溶性」の樹脂を用い、これを適当な溶剤
に溶解した後、支持体上に塗布するのが簡便であり好ま
しい。該樹脂層の形成のために溶剤を使用した場合に
は、塗布後に乾燥して、溶剤を十分除去しておくことが
重要である。乾燥条件は使用する塗布溶剤の種類等によ
って異なるが、通常40〜150℃で30秒〜30分程
度乾燥しておけば良い。
【0036】また、上記により製造したフィルムBを直
ちにフィルムAと複合一体化せずに保管する場合には、
水酸基を有する粘着性の樹脂層上に好ましくはシリコン
樹脂等で剥離処理されたPET等のプラスチックフィル
ム等の保護層を設けて、ロール状に巻いて置くのが良
い。該保護層は保管後、含フッ素樹脂層と複合化する際
には、剥離する必要があるので、その剥離性は、支持体
bの剥離強度よりも小さいことが必要である。
【0037】本発明のフッ素フィルム複合材は、上記の
フィルムAの含フッ素樹脂層と、フィルムBの水酸基を
有する樹脂層とを対向させて重ね合わせ、圧着すること
により得られる。水酸基を有する粘着性の樹脂層上に保
護層がある場合には、その保護層を剥離してから重ね合
わせる。圧着は、フィルムAとフィルムBとを、それぞ
れ形成した樹脂層側を重ね合わせ、例えば、油圧プレス
や加圧ロールを通すことによって行う。
【0038】水酸基を有する含フッ素樹脂を用い硬化剤
を併用する場合には、含フッ素樹脂が半硬化状態のとき
に水酸基を有する樹脂層を圧着すれば、それらの接着性
が向上するので好ましい。なお、本発明において、「半
硬化状態」とは、支持体a上に形成した含フッ素樹脂の
表面を指で強く押したときに、該表面に指紋が残る状
態、或いは2枚のフィルムAを含フッ素樹脂層側を対向
させて重ね、室温にて荷重(50〜100g/cm2
度)をかけたときにブロッキングを生じる状態、或いは
含フッ素樹脂層の形成に用いた含フッ素樹脂溶液を構成
する溶媒をガーゼにしみ込ませ、このガーゼで、指先を
用いて含フッ素樹脂層を1〜5回、好ましくは1〜3回
軽くこすったときに該樹脂層の表面が溶けだしているの
が目視で分かる状態を意味する。
【0039】また硬化状態とは、前記のエージング条件
により、フィルムAを単独にて硬化させた状態で、同じ
フィルムAの含フッ素樹脂層側を対向させて重ね、室温
にて荷重をかけても非ブロッキング状態であり、また含
フッ素樹脂層の形成に用いた含フッ素樹脂溶液を構成す
る溶媒をガーゼにしみ込ませ、このガーゼで指先を用い
て、含フッ素樹脂層をこすったとき表面になんら変化を
発生しない状態である。更に、フィルムBを対向させて
重ね合わせ、圧着し、前記と同一条件にて碁盤目剥離試
験により接着強度をみ、フィルムAとフィルムBの1%
以上の部分で剥離が発生することを意味する。
【0040】本発明では、該含フッ素樹脂層に防汚染
性、耐溶剤性、耐熱性を付与するために、硬化性含フッ
素樹脂を用いたフィルムA及びフィルムBを圧着後、例
えば室温〜100℃で、好ましくは室温〜50℃で15
分〜2週間程度エージング処理して含フッ素樹脂を完全
に硬化させるのがよい。
【0041】
【実施例】次に本発明を以下の実施例をもってさらに具
体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限
定されるものではない。尚、文中の部または%は、特に
断りの無い限り重量基準である。
【0042】実施例1 (1)フィルムBの製造 支持体bとしてシリコン樹脂処理した剥離面を有する厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム(剥離強度30g/50mm、表面濡れ性35d
yn/cm)を用い、その上に、水酸基を有する樹脂層
としてアクリル酸エステル系樹脂のトルエン/酢酸エチ
ル混合溶媒の溶液型粘着剤(商品名:コーポニールN−
2785、日本合成化学工業社製品)100部と、金属
キレート系硬化剤(商品名:コーポニールN−212
8、日本合成化学工業社製品)1.65部の混合溶液
を、乾燥厚みが25μmになるように塗布し、100℃
で3分間乾燥してフィルムBを得た。得られたフィルム
Bは十分な粘着性を示し、樹脂層の厚みは均一であっ
た。
【0043】(2)フィルムAの製造 支持体aとしてシリコン樹脂処理した剥離面を有する厚
さ25μmのPETフィルム(剥離強度250g/50
mm、表面濡れ性39dyn/cm)を用い、その上
に、テトラフルオロエチレンとビニルエステルを主成分
とする共重合体である溶剤可溶性で水酸基とフッ素を含
む樹脂(商品名:フロロトップFT−1050、樹脂中
のフッ素の含有量12%、旭硝子株式会社製品、固形分
濃度50%品、OH価29.4mgKOH/g樹脂中)
100部と、イソシアヌレート変性ヘキサメチレンジイ
ソシアネート系硬化剤(商品名:ココネートHX、日本
ポリウレタン社製品、固形分濃度50%品、NCO含量
10.5%)12.5部と、ポリオール変性ヘキサメチ
レンジイソシアネート系硬化剤(商品名:デュラネート
E405−80T、旭化成工業株式会社製品、固形分濃
度50%品、NCO含量4.3%)30部と希釈溶媒メ
チルエチルケトン(MEK)とから成る樹脂液を乾燥厚
みが20μmに成るように塗布し、後記表1の実施例1
−1〜1−6の条件でそれぞれ乾燥してフィルムAを得
た。このようにして製造されたフィルムAの含フッ素樹
脂層はいずれも厚みが均一であり、優れたブロッキング
性を有し、半硬化の状態であった。
【0044】(3)保護部材の作成 上記(2)で調製したフィルムAの含フッ素樹脂層を乾
燥した直後、後記表1の条件で該含フッ素樹脂層側に、
上記(1)で調製したフィルムBの粘着剤樹脂層側を積
層し、加圧ロールにて圧着(0.4kg/cm)後、4
0℃で24時間処理することにより保護部材を得た。作
製した保護部材は優れた透明性を有していた。
【0045】実施例2 実施例1で乾燥条件を1−2で得られた保護部材を用
い、一方、被保護部材として、ポリエステル系の塗料で
白色に塗装された厚さ0.3mmの亜鉛メッキ鋼板を用
い、その上に支持体bのPETフィルムを予め剥離した
上記保護部材を重ね、支持体aの上方より2kgのゴム
ローラーを2往復して圧着し、その後フィルムAの支持
体である剥離面でPETフィルムを剥がし、保護された
塗装鋼板を得た。
【0046】<接着性評価試験>上記実施例2の方法に
より実施例2で得られた保護された塗装鋼板を用い、2
3℃湿度55%〜80℃湿度90%の雰囲気下におい
て、1時間及び168時間経過後の変化と併せて評価試
験を行った結果を表2に示す。 (1)エリクセン試験:JIS B−7729の試験機
により5mmのエリクセン処理を行い、すそ部の剥離状
況をみた。
【0047】(2)180°ピール試験:実施例2の被
保護部材のポリエステル系塗料で保護された塗装鋼板及
び実施例1で乾燥条件を1−2として得られた保護部材
を、各々幅25mm、長さ300mm準備し、保護部材
の半分の幅25mm、長さ150mmの支持体bを剥
し、粘着層を露出させた。両者を塗装鋼板(試料の測
定)面と、粘着層Bが対向する向きにきちんと重ねた。
支持体a側より2kgゴムローラーにて2往復して圧着
した。圧着された試料は、半分が粘着され半分は支持体
bによって圧着が阻害されている。試料を温度23℃、
湿度55%の雰囲気下処理時間1時間後及び168時間
後、並びに温度80℃、湿度90%の条件下に於いて
は、温度23℃、湿度55%の雰囲気中に1時間放置し
た後、圧着されていない塗装鋼板端と、支持体bを剥し
ていない保護部材端の両端を引張試験機の試験片固定に
おのおの取り付け、300mm/分の一定速度で180
度に剥離し、接着強度を測定した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】 エリクセン ○:異常なし △:一部剥離あり ×:全周が剥離した 180°ピール(単位:g/25mm幅) ○:粘着剤が被保護部材界面にて剥離 ×:フッ素樹脂フィルム界面にて粘着剤が剥離
【0050】実施例3 (1)フィルムBの製造 実施例1と同一の方法で調製した。 (2)フィルムAの製造 実施例1に於いて、溶剤可溶性で水酸基とフッ素を含む
樹脂100部に対し、着色剤としてダイヤレジンイエロ
ー(商品名、三菱化学株式会社製品)3部を混合分散し
た以外は、実施例1と同じ操作により、フィルムAを得
た。このようにして製造されたフィルムAの含フッ素樹
脂層は、厚みが均一で、優れた色目を示し、優れたブロ
ッキング性を有し、半硬化の状態であった。 (3)マーキングフィルムの作製 上記(2)で調製したフィルムの含フッ素樹脂層を実施
例1と同一条件にて上記(1)で調製したフィルムBの
粘着剤樹脂層側を積層し、加圧ロールにて圧着(0.4
kg/cm)後、40℃で24時間処理することによ
り、黄色のマーキングフィルムを得た。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、各種基材との密着性及
び耐汚染性が良好なフッ素フィルム複合材を、工業的に
安定かつ容易に製造でき、保護部材として、汚れ防止や
付着した後のふき取りの容易さ、耐久性、鮮明性等を向
上させることが出来、また、マーキングフィルムとして
の、耐久性、汚れ付着防止や付着した後のふき取りの容
易さを向上させることができ、各種基材への張付作業性
も容易である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の支持体間に、それらの各支持体か
    ら剥離可能に設けた水酸基と反応性を有する含フッ素樹
    脂層と、水酸基を有する粘着性を有する樹脂層とを有す
    る中間層を備えてなる積層シートより成ることを特徴と
    するフッ素フィルム複合材。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、含フッ素樹脂層が水
    酸基を有する溶剤可溶性含フッ素樹脂とイソシアネート
    基を有する硬化剤とを硬化させて形成されたものである
    ことを特徴とするフッ素フィルム複合材。
  3. 【請求項3】 支持体a上に剥離可能に設けた水酸基と
    反応性を有する含フッ素樹脂層を有するフィルムAと、
    支持体b上に剥離可能に設けた水酸基を有する粘着性を
    有する樹脂層を有するフィルムBとを、該フッ素樹脂層
    と該水酸基を有する粘着性を有する樹脂層とが互いに接
    触するようにして圧着することにより製造することを特
    徴とする支持体aと支持体bとの間にそれら支持体から
    剥離可能に設けた水酸基と反応性を有する含フッ素樹脂
    層と、水酸基を有する粘着性を有する樹脂層とを有する
    中間層を備えてなる積層シートよりなるフッ素フィルム
    複合材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に於いて、フィルムAの含フッ
    素樹脂層が水酸基を有する溶剤可溶性含フッ素樹脂と、
    イソシアネート基を有する硬化剤とを反応させて硬化さ
    せてなるものであり、フィルムBと圧着する時には該含
    フッ素樹脂層が完全に硬化してはいないものであること
    を特徴とするフッ素フィルム複合材の製造方法。
  5. 【請求項5】 2枚の支持体間に、それらの各支持体か
    ら各々剥離可能に設けた着色剤を含む水酸基と反応性を
    有する含フッ素樹脂層と、水酸基を有する粘着性を有す
    る樹脂層とを有する中間層を備えてなる積層シートより
    成るマーキングフィルム。
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