JPH06240709A - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路

Info

Publication number
JPH06240709A
JPH06240709A JP5052933A JP5293393A JPH06240709A JP H06240709 A JPH06240709 A JP H06240709A JP 5052933 A JP5052933 A JP 5052933A JP 5293393 A JP5293393 A JP 5293393A JP H06240709 A JPH06240709 A JP H06240709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
hydraulic
switching valve
pressure
hydraulic pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5052933A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
Kazunori Suzuoka
和憲 鈴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Yutani Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yutani Heavy Industries Ltd filed Critical Yutani Heavy Industries Ltd
Priority to JP5052933A priority Critical patent/JPH06240709A/ja
Publication of JPH06240709A publication Critical patent/JPH06240709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 油圧ショベルの同一油圧切換弁群に属し、並
列に接続された作業装置作動用の複数の油圧切換弁のう
ち、最優先して作動させるべく油圧アクチュエータ用
と、他の油圧アクチュエータ用との油圧切換弁を同時に
操作したとき、前者の操作量に比例した保証圧力を保持
しつつ、他の油圧アクチュエータへ余剰の圧油を供給で
きるようにする。 [構成] 最優先の油圧切換弁への流入側管路から分岐
し、下流側の他の油圧切換弁に接続するバイパス管路に
設け、当該最優先およびその他必要な油圧アクチュエー
タ用の油圧切換弁の操作信号を入力し、その値の大きさ
と組合わせに応じた信号を出力するコントローラからの
比例信号に従い上流側を比例信号に応じた保証圧力を保
持しつつ、余剰の圧油を下流側に流出せしめる回路圧力
保証手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の油圧切換弁群
に属する油圧切換弁に連なる油圧アクチュエータにより
作動する油圧ショベル作業装置の油圧作動回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から1台の作業用機械に多数の作業
装置作動用油圧アクチュエータを備えたものでは、各油
圧アクチュエータの緩急作動,複数の油圧アクチュエー
タを同時に作動させるなどして、目的とする作業を円
滑、迅速に行う方法として、独立した複数の油圧ポンプ
の吐出圧油が、それぞれ供給される複数の油圧切換弁群
を設け、該群を構成する個々の油圧切換弁を単独または
同時に所望量のストロークだけ操作することにより、そ
れらの油圧切換弁で分配される圧油をおのおの別個の油
圧アクチュエータへ独自に供給したり、合流して供給し
たりして、目的の作動を得る方法が多く採用されてい
る。
【0003】例えば、図6は油圧ショベルにおける走行
用を含む作業装置作動用の油圧系統図を示すが、図にお
いて油圧切換弁23は左走行モータ31用の、油圧切換
弁24は旋回モータ32用の、油圧切換弁25はブーム
シリンダ36の第2速用の、油圧切換弁26はアームシ
リンダ33用の油圧切換弁であり、それらの操作による
分配圧油の流出入ポートは、それぞれの油圧アクチュエ
ータと管路で接続され、これらの油圧切換弁23,2
4,25,26は油圧切換弁群Cを構成し、該油圧切換
弁群Cはメインポンプ1の吐出圧油の供給を受け、その
最上流側に油圧切換弁23を配し、その下流側に油圧切
換弁24,25,26を並列回路で接続する様に構成し
てある。これと同様に、油圧切換弁群Dにはメインポン
プ2の吐出圧油が供給され、右走行モータ34用の油圧
切換弁27、バケットシリンダ35用の油圧切換弁2
8、ブームシリンダ36用の油圧切換弁29,アームシ
リンダ33の第2速用油圧切換弁30などから構成さ
れ、上記油圧切換弁群Cと同様の配置、接続となってい
る。
【0004】上述のような油圧系統となっている従来技
術においては、例えば作業装置用油圧アクチュエータで
あるところの旋回モータ32、アームシリンダ33、バ
ケットシリンダ35、ブームシリンダ36を、それぞれ
単独に作動させるときは、それ専用の油圧切換弁24,
26,28,29の何れかを操作すればよいのは勿論で
あるが、油圧切換弁群CとDのそれぞれに属する油圧切
換弁の1つづつを同時に操作しても、それらの油圧切換
弁へは、メインポンプ1と2の吐出圧油が独立して供給
されるので、2つのアクチュエータは、同時に正確な作
動をする。また、図6におけるブームシリンダ36また
はアームシリンダ33を単独に、早い速度で確実に作動
させようとするときには、油圧切換弁29、25または
26,30を同時に操作できる操作手段を介して操作す
ることにより、メインポンプ1,2の吐出圧油は合流し
て、目的とする油圧アクチュエータへ流入することとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特定のアクチュエータ
に対し2個のポンプの吐出圧油を、それぞれのグループ
に属する油圧切換弁を介して合流させ、その作動速度を
速くする従来技術では、第2速用(高速用)の油圧切換
弁を余分に設ける必要があり、それだけ油圧切換弁が大
形化し、同時に、これに伴う外部接続管路も増加して設
置スペースを大きく準備しなければならないことのほ
か、同一切換弁群内に配置された特定のアクチュエータ
の第2速用油圧切換弁とその他のアクチュエータ用油圧
切換弁を同時に操作したとき、当該油圧切換弁群に流入
する圧油は、上記何れかの油圧アクチュエータのうち、
負荷の低い側の方へ大量に流入する傾向となるので、所
望の関係速度を得るためには、それぞれの操作レバーを
微妙に加減しなければならないから、その運転操作には
非常に高度な技量が要求されることとなる。
【0006】そこで、この発明は所定の圧油量と圧力値
とを他の油圧アクチュエータに優先して必要とする油圧
アクチュエータには、その必要条件を満足せしめたうえ
余剰の圧油を他の油圧アクチュエータへと合流、供給す
ることにより作業装置の作動効率の向上に役立たせるほ
か、このような同時操作時においても容易な運転を実現
することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題解
決のため、次のような手段を講ずる。すなわち、 (イ) 並列回路接続とした複数の作業装置用油圧切換
弁を2つの油圧切換弁群に分け、それぞれの油圧切換弁
群には独立したメインポンプの吐出圧油を供給する如く
した油圧ショベルの油圧回路を構成する。 (ロ) 一方の油圧切換弁群に属する油圧切換弁のう
ち、作業装置操作上最優先すべきアクチュエータ(例え
ば、旋回モータ)用の油圧切換弁を、上記作業装置用の
それの最上流側に配置するとともに、該油圧切換弁群の
センタバイパス通路の端末部にあって、受信部に所定値
以上の指令信号が作用すると、該センタバイパス通路の
開口面積を皆無とするカット弁を設ける。 (ハ) パイロットポンプなどの圧油を入口ポートから
一次側の油圧源として受け、受信部に信号が作用する
と、その信号の大きさに比例して二次側の出口ポートか
らパイロット圧を出力する比例信号発生手段を設ける。 (ニ) 前記カット弁の上流側から分岐する管路が、他
方の油圧切換弁群に属する油圧切換弁からの圧油で作動
し、大量の圧油を必要とする大容量アクチュエータの主
作動油室(例えば、ブーム、アームシリンダのボトム側
油室)に通じる管路に接続する合流管路の途中にあっ
て、通常は内部油路を閉路しているが上記大容量アクチ
ュエータの主作動室へ圧油を供給する方向へ、その油圧
切換弁が切換わる操作信号が、受信部に作用すると、そ
の操作信号の大きさに比例する開口面積が得られる内部
油路を形成する合流弁を設ける。 (ホ) 前記一方の油圧切換弁群に属し最優先すべきア
クチュエータ用の油圧切換弁への圧油流入ポートに通じ
る管路から分岐し、下流側油圧切換弁と並列回路接続を
形成する管路の途中にあって、通常は入口ポートに接続
する上流側管路と出口ポートに接続する下流側管路とを
抵抗もなく連通する内部油路を形成しているが、受信部
に前記比例信号発生手段からの信号が保証圧力信号とし
て作用すると、その保証圧力信号の大きさに比例した上
流側管路の圧力を保証しつつ下流側管路へ圧油を流出さ
せるシーケンス弁形成の回路圧力保証手段を設ける。 (ヘ) 前記最優先すべきアクチュエータ作動操作信
号、大容量アクチュエータ作動操作信号ならびにそれら
の信号の大小が入力されると、それらの信号の大小、組
合わせを演算処理し、前記比例信号発生手段の受信部へ
所定の信号を供給する機能のコントローラを設ける。 (ト) 上記コントローラの機能は、最優先すべきアク
チュエータ用油圧切換弁のみの操作信号が若干でも入力
されると最大の信号を、上記油圧切換弁と同時に、大容
量アクチュエータ以外の作業装置のアクチュエータ用同
一群内の油圧切換弁の操作信号が入力されると、該優先
すべきアクチュエータ用油圧切換弁の操作信号に比例
し、その操作信号が最大のときに最大の信号を、また、
該優先すべきアクチュエータ用油圧切換弁と大容量アク
チュエータの主作動室へ圧油が供給される方向へ油圧切
換弁が操作され、その操作信号が入力されると、優先す
べきアクチュエータ用油圧切換弁の操作信号に比例して
増大し、所定値に達すると操作信号が増大しても一定の
信号を出力するものであること。 (チ) さらに、大容量アクチュエータの主作動室へ圧
油を供給する方向への油圧切換弁操作信号は、同時に、
前述のカット弁および合流弁の受信部へ入力する如き信
号回路を設ける。
【0008】
【作用】手段の項で述べた一方の油圧切換弁群は、走行
用を除き旋回モータ用、アームシリンダ用、ブームシリ
ンダ用の油圧切換弁から構成され、他方の油圧切換弁群
は、同様に、バケットシリンダ用、ブームシリンタ用の
油圧切換弁で構成し、ブームシリンダが大容量シリンダ
で、そのボトム側油室へ合流弁からの圧油が合流される
油圧回路とする。であるときを想定し、この発明の作用
を以下に説明する。まず、単独にブームシリンダのみを
伸長させると、その操作信号はカット弁、合流弁の受信
部に作用し、それぞれ内部油路を、信号に比例して閉路
および開路してゆく。このとき、コントローラにはブー
ムシリンダのボトム側への圧油流入の油圧切換弁の操作
信号しか入力されていないので、比例信号発生手段への
信号はなく、従って、回路圧力保証手段の上、下流側は
連通しているから、ブームシリンダのボトム側油室へ
は、その操作信号に比例する油圧が、2つのメインポン
プの吐出油が合流して流入する。
【0009】つぎに、旋回モータとアームシリンダを同
時に作動させるべく、油圧切換弁操作信号のそれぞれが
コントローラに入力されると、比例信号発生手段の受信
部へは、油圧モータ用油圧切換弁の操作信号の大小に比
例する信号がコントローラから出力されるから、回路圧
力保証手段の上流側の圧力は、その信号に比例する圧力
を保証し、剰余油が下流側からアームシリンダへと流入
することとなり、旋回モータの起動力の加減とその作動
が、アームシリンダの負荷圧力には関係なく、確実とな
り、かつ、旋回モータに不必要な圧油はアームシリンダ
を作動させる。
【0010】ついで、旋回モータとブームシリンダ伸長
の作動を同時に行うと、それぞれの操作信号がコントロ
ーラに入力されるが、該コントローラは所定の信号値に
なるまでは旋回モータ操作信号の大きさに比例し、さら
に旋回モータ用油圧切換弁を切換える操作信号を増大さ
せても、その所定値を超えない信号を出力し続ける。そ
の結果、回路圧力保証手段の上流側圧力は旋回モータの
起動に必要な作動圧力を、ブームシリンダの負荷圧力に
は関係なく保持し、なおかつ、その余剰圧油は合流弁を
経由してブームシリンダの伸長速度の増加に役立つ。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基いて説明す
る。図1はこの発明の構成例を示す油圧ショベルの電気
・油圧系統図であり、図中の1,2はメインポンプ、3
は主として油圧制御回路系の油圧源として用いられ、所
定の定吐出圧力値を常時保持するようにしたパイロット
ポンプで、これらは共に同一のエンジンで駆動される。
4Lは左走行モータ9用の油圧切換弁、5は優先的に所
定の圧力と流入量を必要とする油圧アクチュエータであ
るところの旋回モータ10用の油圧切換弁、6はアーム
シリンダ11用の油圧切換弁であり、これらの切換弁4
L,5,6はセンタバイパス管路21で接続されて一方
の油圧切換弁群Aを構成し、かつ、メインポンプ1の吐
出圧油は油圧切換弁4Lの上流側ポートから直接流入
し、その下流側には油圧切換弁5,6がバイパス管路3
7でもって並列に接続してある。また、4Rは右走行モ
ータ12用の油圧切換弁、7はバケツトシリンダ13用
の油圧切換弁、8は伸長時に大量の圧油が供給されるこ
とが望ましい油圧アクチュエータであるところのブーム
シリンダ14,14用の油圧切換弁であり、上記と同
様、これらの切換弁4R,7,8はセンタバイパス管路
22で接続されて他方の油圧切換弁群Bを構成し、か
つ、メインポンプ2の吐出圧油は油圧切換弁4Rの上流
側ポートから直接流入し、その下流側には油圧切換弁
7,8がバイパス管路38でもって並列に接続してあ
る。
【0012】15は油圧切換弁群Aのセンタバイパス通
路21の端末部にあり、通常は該通路を開路している
が、受信部に所定値以上の信号が作用すると上記センタ
バイパス通路21を閉路する働きを持つカット弁、16
は油圧切換弁6へのバイパス管路37から分岐し、チェ
ック弁を介してブームシリンダ14,14のヘッド側油
室に通じる管路へ合流する合流管路16aの途中にあ
り、常時は該管路16aを閉路しているが、油圧切換弁
8をブームシリンダ14,14の伸長作動側へと切換え
る操作信号が受信部に作用すると、それに比例する開口
面積となる如く切換わる合流弁、17は油圧切換弁5,
6を並列的に接続するバイパス管路37の途中に設け、
通常は前後の管路を何等の抵抗もなく連通する内部油路
を形成しているが、受信部に信号(保証圧力信号)が作
用すると、その信号の大きさに比例して上流側管路の圧
力を保証しつつも、なお圧油量に余剰があればこれを下
流側管路に流出せしめることのできるシーケンス弁形式
の回路圧力保証手段であり、該回路圧力保証手段17の
受信部へは、パイロットポンプ3の所定値に調圧された
圧油を油圧源とする比例電磁式圧力制御弁で代表される
如き比例信号発生手段18からの信号をパイロット圧と
して導いてあり、また、該比例信号発生手段18の受信
部へは、以下に述べるコントローラ20からの出力信号
が供給され、その信号の大きさに比例するパイロット圧
を発生し、また、19はシャトル弁である。
【0013】上記コントローラ20は、入力される操作
信号を必要に応じた信号種類に変換する信号変換部20
aと演算・発信部20bなどから構成され、該信号変換
部20aへは旋回モータ10を左または右へ旋回させよ
うとするときの油圧切換弁5のパイロット油室に作用す
る操作信号圧力P1,P2と、アームシリンダを伸縮さ
せるときの油圧切換弁6のパイロット油室に作用する信
号を前記シャトル弁19を介して取出した操作信号圧力
P3と、ブームシリンダ14,14を伸長させるときの
油圧切換弁8の一方のパイロット油室に作用する操作信
号圧力P4とを導き、演算・発信部20bからの信号は
前記比例信号発生手段18の受信部へ比例信号として出
力するようにしてある。
【0014】なお、上記コントローラ20は、入力され
る操作信号圧力P1,P2,P3,P4に対応し、演算
機能を発揮し出力部から比例信号を出力するのである
が、これら入力値と出力値の関係は次のようである。す
なわち、操作信号圧P1またはP2の何れかのみの入力
がなされたときは、その値の大小には関係なく、最大の
比例信号を出力するが、上記と同時に操作信号圧力P3
も入力されると、優先的に上記の操作信号圧力P1また
はP2の大きさに比例して増大する比例信号を出力し、
また、操作信号圧力P1またはP2の何れかと操作信号
圧力P4とが同時に入力されると、コントローラ20か
らの出力は操作信号圧力P1またはP2の何れかに比例
するが、該操作信号圧力P1またはP2が所定値を超え
て増大しても、一定値以上の比例信号が出力しないよう
な機能を付与することのできるようにしてある。
【0015】以上に述べた比例信号発生手段18(比例
電磁式圧力制御弁)、回路圧力補償手段17(シーケン
ス弁)、コントローラ20(信号変換部20aと演算・
発信部20b)のそれぞれの相関特性を図2ないし図5
により詳述する。図2は図1における比例信号発生手段
18である比例電磁式圧力制御弁の特性を示し、その受
信部に入力されるコントローラの出力信号iがimin
からimax.まで増大するにつれ、出力ポートからの
二次側パイロット圧力PHは、PHmin.からPHm
ax.まで、おおむね直線的に増大してゆき、シーケン
ス弁17の受信部へ作用する。なお、imin.以下の
信号入力に対し、PHmin.以下のパイロット圧が発
生するが、この範囲は他の機器に及ぼす影響の不感帯と
して設けたものであり、以下の図3,図4においても同
様で、ともに油圧ショベル各作業装置用の操作レバーの
操作感覚の向上を計り、操縦安定感を付与するものであ
る。図3は回路圧力保証手段17であるシーケンス弁の
受信部へ入力される図2のパイロット圧PHの大きさに
対応して、上記シーケンス弁の上流側の保証圧力が増減
する特性の一例を示した線図で、パイロット圧PHが大
きければ大きい程、その上流側保証圧力PS、すなわ
ち、旋回モータ用油圧切換弁5に流入すべき圧油の圧力
を増大し、旋回力を保証するものである。図4,5はコ
ントローラ20に関する特性、操作組合わせによる特性
の変化を示すものであるが、このうち図5はコントロー
ラ20の信号変換部20aに入力される操作信号圧力P
1,P2,P3,P4が単独にまたは同時に作用すると
きの操作状態の項目と、そのときに、コントローラ20
の演算・出力部20bから出力される比例信号のパター
ンを、図4に示す特性I,II,IIIの何れになるか
を○印で示す図表である。そうして、図4では上述した
操作信号圧力P1(またはP2)と他の操作信号圧力と
の組合わせにより決定されるコントローラ出力信号i
(比例信号)の特性の一例を示している。
【0016】すなわち、該図4に示すように、最優先す
べき油圧アクチュエータを旋回モータ10とし、また、
事情の許す限り大量の圧油を供給することが望ましい油
圧アクチュエータをブームシリンダ14,14の伸長側
とするとき、上記旋回モータ10を単独に作動させると
きの特性線図は図中のI特性であり、従来技術における
単独操作時と全く同一の特性を示すものであるが、旋回
モータ10用の油圧切換弁5と同一の油圧切換弁群Aに
属する他の油圧切換弁6を同時に操作すると、特性線図
IIに示すように、旋回モータ10用油圧切換弁5の操
作レバーの操作量に比例する保証圧力PSが旋回モータ
10に作用し、その起動力が確保され、また、旋回と同
時に、ブームシリンダ14の如く、大容量シリンダへ、
同時に圧油を分流供給する特性線図IIIに示すよう
に、旋回モータ10の操作信号P1(またはP2)がP
1aになる迄コントローラ10からの出力信号iはia
へと上昇するから、ブームシリンダ14へメインポンプ
1の圧油の一部を分流補給しつつ、旋回モータ10の旋
回起動トルク、保持トルクの確保が、ブームシリンダ1
4の負荷圧力に関係なく、可能である。なお、コントロ
ーラ20は信号変換部20aと演算・発信部20bとか
らなり、信号変換部20aは各操作信号の媒体が油圧・
空圧その他であっても、これを電気信号に変換し、演算
・発信部20bへと転送する。該演算・発信部20bで
は上記電気信号・記憶データに基づき、必要によっては
外部調整機構からの上方も加味して出力信号iを出力す
る。
【0017】
【発明の効果】この発明にかかる油圧ショベルの作業装
置作動用油圧回路構成によれば、最優先油圧アクチュエ
ータと大容量油圧アクチュエータとを、それぞれ別個の
油圧切換弁群に配置し、最優先油圧アクチュエータ側の
バイパス管路から分岐する大容量油圧アクチュエータ側
へえの合流回路を設けるとともに、最優先油圧アクチュ
エータ用油圧切換弁の上流側から分岐するバイパス管路
に、該アクチュエータの作動に必要な圧力と油量を保証
する回路圧力保証手段を設け、その下流側管路と他の油
圧切換弁の流入側管路を接続し、上記回路圧力保証手段
の保証圧力を決定する信号の受信部へは、各種作業装置
の操作信号を入力し、それらの組合わせに対し、目的と
する保証圧力を保持しつつ余剰圧油を下流側へ流出させ
る如き実施例に記した特性の比例信号を出力するコント
ローラの出力部を接続するようにしたから、作業装置用
の油圧アクチュエータのそれぞれを単独に操作する場
合、および、大容量油圧アクチュエータへ2つのメイン
ポンプの圧油を合流させる作動の場合にも従来技術と同
様の操作により作動が得られることは勿論であるが、こ
の発明に用いられる油圧切換弁群は、大容量油圧アクチ
ュエータへの合流用油圧切換弁の増設を要しないからコ
ンパクトに構成可能であるのみならず、最優先油圧アク
チュエータと同一切換弁群内の油圧切換弁を同時に操作
しても、最優先油圧アクチュエータ要の操作レバーの操
作量に比例する作動圧を保証しつつ余剰の圧油を他の油
圧アクチュエータへ供給するべく回路圧力保証手段が作
動し複合操作性の向上、複合作動作動力の調整が容易と
なることから、例えば、油圧バックホウにおける最優先
油圧アクチュエータを旋回モータとしたとき、溝掘削時
に、掘削側壁面への押付掘削が容易にできる。また、最
優先アクチュエータと大容量アクチュエータとを同時に
作動させるとき、最優先アクチュエータの最小必要力を
保証しつつ、大容量アクチュエータにも圧油を追加供給
ができ、それぞれの操作レバーの操作量に応じてこれら
の比率を加減し易いことから、例えば、最優先油圧アク
チュエータと大容量油圧アクチュエータを、それぞれ旋
回モータ、ブームシリンダ上昇側としておくことによ
り、油圧バックホウでの掘削、積込み作業において、旋
回角度に対するブーム上下高さが平準的でないような作
業条件にも容易に対応させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の油圧回路の1実施例を示電気・油圧
系統図である。
【図2】この発明に用いられる比例信号発生手段の代表
的特性を示す線図である。
【図3】この発明に用いられる回路圧力保証手段の代表
的特性を示す線図である。
【図4】この発明の制御信号出力用コントローラの特性
線図の1例を示す図である。
【図5】コントローラへの入力信号の組合わせに対する
出力信号の種類を表わす図表である。
【図6】従来技術の油圧ショベルの油圧系統図の1例で
ある。
【符号の説明】
15 カット弁 16 合流弁 17 回路圧力保証手段 18 比例信号発生手段 19 シャトル弁 20 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業装置用油圧切換弁を2つの油
    圧切換弁群にわけ、バイパス管路により並列回路接続と
    した作業装置操作用の油圧切換弁のうち一方の油圧切換
    弁群にはその最上流側に最優先すべきアクチュエータ用
    の第1の油圧切換弁を、他方の油圧切換弁群には大量の
    圧油供給が好ましい大容量アクチュエータ用の第2の油
    圧切換弁を配置した油圧ショベルの油圧回路において、
    一方の油圧切換弁群のセンタバイパス通路の端末部にあ
    って受信部に所定値以上の信号が作用すると、その大き
    さに比例して開口面積を皆無にするカット弁と、受信部
    に信号が作用するとその信号に比例する保証圧力信号を
    二次側に発生する比例信号発生手段と、前記第1の油圧
    切換弁の上流側から分岐するバイパス管路から延長し、
    他方の油圧切換弁群に属する前記大容量アクチュエータ
    の油室に通じる合流管路の途中にあって、該第2の油圧
    切換弁の操作信号が受信部に作用すると、その大きさに
    比例した開口面積が得られる合流弁と、前記第1の油圧
    切換弁の上流側から分岐するバイパス管路の途中にあっ
    て、通常は該管路を開路しているが、受信部に前記比例
    信号発生手段からの保証圧力信号が作用すると、該信号
    の大きさに比例する上流側管路圧力を保証しつつ余剰油
    量を通過させる回路圧力保証手段と、前記最優先すべき
    アクチュエータ、大容量アクチュエータ並びにそれらと
    同時操作が必要なアクチュエータ用油圧切換弁のそれぞ
    れに作用する操作信号が入力されると、それらの信号の
    大小、組合わせを演算処理し前記信号発生手段の受信部
    へ所定の信号を供給する機能のコントローラと、前記第
    2の油圧切換弁の操作信号を前記カット弁および合流弁
    の受信部へ同時に導くごとき信号回路とを備えるととも
    に、上記コントローラには前記第1の油圧切換弁のみの
    操作信号が入力されると最大の信号を、該弁と同時に同
    一群内のアクチュエータ用油圧切換弁の操作信号が入力
    されると該第1の油圧切換弁の操作信号に比例する信号
    を、また、該第1の油圧切換弁と前記第2の油圧切換弁
    の操作信号が入力されると第1の油圧切換弁の操作信号
    に比例して増大し、かつ、所定の設定値を超えない信号
    を出力する機能を有することからなる油圧ショベルの油
    圧回路。
JP5052933A 1993-02-17 1993-02-17 油圧ショベルの油圧回路 Pending JPH06240709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5052933A JPH06240709A (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油圧ショベルの油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5052933A JPH06240709A (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油圧ショベルの油圧回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06240709A true JPH06240709A (ja) 1994-08-30

Family

ID=12928661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5052933A Pending JPH06240709A (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油圧ショベルの油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06240709A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5970709A (en) * 1996-09-30 1999-10-26 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Hydraulic control circuit in a hydraulic excavator
US5996341A (en) * 1996-09-30 1999-12-07 Kabushiki Kaisha Kobe Keiko Sho Hydraulic control circuit in a hydraulic excavator
KR101155717B1 (ko) * 2004-12-22 2012-06-12 두산인프라코어 주식회사 굴삭기의 붐-선회 복합동작 유압제어장치
CN114955944A (zh) * 2022-05-31 2022-08-30 杭叉集团股份有限公司 一种叉车工作装置速度控制液压***

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5970709A (en) * 1996-09-30 1999-10-26 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Hydraulic control circuit in a hydraulic excavator
US5996341A (en) * 1996-09-30 1999-12-07 Kabushiki Kaisha Kobe Keiko Sho Hydraulic control circuit in a hydraulic excavator
KR101155717B1 (ko) * 2004-12-22 2012-06-12 두산인프라코어 주식회사 굴삭기의 붐-선회 복합동작 유압제어장치
CN114955944A (zh) * 2022-05-31 2022-08-30 杭叉集团股份有限公司 一种叉车工作装置速度控制液压***
CN114955944B (zh) * 2022-05-31 2024-02-27 杭叉集团股份有限公司 一种叉车工作装置速度控制液压***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3550260B2 (ja) アクチュエータ作動特性制御装置
EP2256351B1 (en) Hydraulic system with improved complex operation
KR100225391B1 (ko) 유압셔블의 유압회로
KR100207928B1 (ko) 유압구동장치
EP3358200B1 (en) Construction machine
KR101061668B1 (ko) 유압 구동 장치
EP0262604A1 (en) Hydraulic circuit for hydraulic construction machine
KR20050019804A (ko) 작업기의 유압회로
WO2005019656A1 (ja) 油圧駆動制御装置
KR101145285B1 (ko) 유압구동장치
JP2005299376A (ja) 油圧ショベルの油圧制御回路
KR100502269B1 (ko) 유압 구동장치
JP3891893B2 (ja) 油圧駆動装置
CN105637152A (zh) 用于工程机械的液压回路
JPH06240709A (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP2551543B2 (ja) 油圧ショベルの油圧回路
CN118318079A (zh) 作业机器的液压控制***
JP2799045B2 (ja) クレーン用油圧回路
JPH11256622A (ja) 建設機械の油圧制御装置およびその油圧制御方法
JP2654484B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH0681375A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2000045340A (ja) 油圧作業機械の油圧回路
JP3248538B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH10131237A (ja) 建設機械の制御回路
JPH1073101A (ja) 油圧機械の油圧駆動装置