JPH0623306U - 衛星放送受信用アンテナの取付け金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、衛星放送受信用アンテナの取付け金
具において、部品点数が増えることなく、支柱設置以外
に、アンテナ使用場所に応じて据置き設置及び三脚設置
を行なうことを目的とする。 【構成】アンテナ本体１１の裏面中央に設けられた仰角
金具１２のアンテナ上下方向に沿った両側面を、長方コ
字状の支柱保持金具１３のコ字開口端部で挟み込むと共
に、その両側を一対の仰角支点固定ねじ１５ａで支持固
定し、この仰角支点固定ねじ１５ａを支点にして上記仰
角金具１２と支柱保持金具１３とを１８０°回動自在に
設定し、さらに、上記支柱保持金具１３のコ字状有底端
面にカメラ三脚取付け用のねじ孔１７を形成すると共
に、一対の支柱固定ねじ１５ｃを介して支柱当て板１４
を着脱自在に取付ける構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衛星放送受信用アンテナの取付け金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４は衛星放送受信用アンテナの従来の取付け金具の構成を示すもので、同図 （Ａ）において、１１は衛星放送受信用アンテナのアンテナ本体、１６は支柱、 １９は仰角金具、２０は支柱保持金具、２１ａは仰角支点固定ねじ、２１ｂは仰 角回動調整ねじ、２１ｃは支柱固定ねじである。

【０００３】 すなわち、図４（Ａ）における取付け金具では、支柱１６の先端に支柱保持金 具２０を取付けると共に、これを支柱固定ねじ２１ｃにより固定し、仰角支点固 定ねじ２１ａのねじ位置を支点にして仰角回動調整ねじ２１ｂのねじ位置に対応 する仰角金具１９の回動角度を調整することにより、アンテナ本体１１の仰角設 定が行なえる。

【０００４】 また、図４（Ｂ）において、１１は衛星放送受信用アンテナのアンテナ本体、 １６は支柱、１９は仰角金具、２０は支柱保持金具、２１ａは仰角支点固定ねじ 、２１ｂは仰角回動調整ねじ、２１ｃは支柱固定ねじ、２２は支柱当て板である 。

【０００５】 すなわち、図４（Ｂ）における取付け金具では、支柱保持金具２０と支柱当て 板２２により支柱１６を挟み込み、これを支柱固定ねじ２１ｃにより締付け固定 する。そして、上記同様にして、仰角支点固定ねじ２１ａのねじ位置を支点にし て仰角回動調整ねじ２１ｂのねじ位置に対応する仰角金具１９の回動角度を調整 することにより、アンテナ本体１１の仰角設定が行なえる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記仰角金具１９、支柱保持金具２０、ねじ２１ａ〜２１ｃ、 及び支柱当て板２２の４種の部品から成る従来の取付け金具をそのまま使用した のでは、アンテナ本体１１を支柱１６に対してのみしか取付け固定することがで きず、アンテナ設置環境が固定のものとして限られる問題がある。

【０００７】 本考案は上記課題に鑑みなされたもので、部品点数が増えることなく、支柱設 置以外に、アンテナ使用場所に応じて据置き設置及び三脚設置が可能になる衛星 放送受信用アンテナの取付け金具を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案に係わる衛星放送受信用アンテナの取付け金具は、アンテナ 本体の裏面中央に設けられアンテナ上下方向に沿った両側面に仰角支点位置に相 当する一対のねじ孔を有する仰角金具と、この仰角金具の両側面をコ字状開口端 部にて挟み込み上記一対のねじ孔に対して仰角固定ねじを螺着して回動自在に取 付けられる長方コ字状の支柱保持金具と、この長方コ字状の支柱保持金具の有底 端面に形成されたカメラ三脚取付け用のねじ孔と、上記長方コ字状支柱保持金具 の有底端面に一対の支柱固定ねじを介して着脱自在に取付けられる支柱当て板と を備えて構成したものである。

【０００９】

【作用】

つまり、支柱設置時には、上記支柱保持金具の有底端面と支柱当て板との間に 支柱を挟み込み支柱固定ねじで固定でき、また、据置き設置時には、支柱保持金 具に支柱当て板及び支柱固定ねじを一体化して、上記仰角支点固定ねじのねじ位 置を支点としたアンテナ本体の支持脚となり、三脚設置時には、上記支柱保持金 具の有底端面から支柱当て板及び支柱固定ねじを外し、カメラ三脚取付け用のね じ孔に対しカメラ用三脚の先端ねじを螺着できることになる。

【００１０】

【実施例】

以下図面により本考案の一実施例について説明する。

【００１１】 図１は衛星放送受信用アンテナの取付け金具による支柱設置状態を示すもので 、同図において、１１は衛星放送受信用アンテナのアンテナ本体、１２は仰角金 具、１３は支柱保持金具、１４は支柱当て板、１５ａは仰角支点固定ねじ、１５ ｂは仰角回動調整ねじ、１５ｃは支柱固定ねじ、１６は支柱である。

【００１２】 仰角金具１２は、アンテナ本体１１の裏面中央に対して設けられ、アンテナ上 下方向に沿った両側面に一対の仰角支点固定ねじ１５ａ及び仰角回動調整ねじ１ ５ｂの螺着されるねじ孔を有してなるもので、この仰角金具１２の両側面は、長 方コ字状の支柱保持金具１３のコ字開口端部にて挾持され上記仰角支点固定ねじ １５ａ及び仰角回動調整ねじ１５ｂを介して係合固定される。

【００１３】 上記長方コ字状の支柱保持金具１３は、上記仰角支点固定ねじ１５ａのねじ位 置を支点にして仰角金具１２を上下１８０°方向に回動自在に支持するもので、 この支柱保持金具１３のコ字状底面端部には、一対の支柱固定ねじ１５ｃが螺着 される２つのねじ孔が左右均等に形成されると共に、その中央には、後述するカ メラ三脚取付け用のねじ孔１７が形成される。

【００１４】 そして、上記コ字状支柱保持金具１３の有底端面には、さらに、支柱１６の外 形線に対応する曲線凹部を有する支柱当て板１４が上記一対の支柱固定ねじ１５ ｃを介して締付け固定されるもので、つまり、支柱保持金具１３の有底端面と支 柱当て板１４との間に支柱１６が挟み込まれ、上記支柱固定ねじ１５ｃにより締 付け固定される。

【００１５】 これにより、アンテナ本体１１は上記取付け金具を介して支柱１６に取付けら れ、仰角支点固定ねじ１５ａのねじ位置を支点として仰角回動調整ねじ１５ｂを 緩めることでアンテナ本体１１の仰角調整が行なえる。 図２は衛星放送受信用アンテナの取付け金具による据置き設置状態を示すもの で、同図（Ａ）はその側面図、同図（Ｂ）はその背面図である。

【００１６】 すなわち、上記仰角金具１２の回動角度を設定している仰角回動調整ねじ１５ ｂを外すと共に、支柱当て板１４を支柱固定ねじ１５ｃを締付けて支柱保持金具 １３のコ字状有底端部に連続一体化させ、この支柱保持金具１３を仰角支点固定 ねじ１５ａを支点として上下方向回動自在に設定する。

【００１７】 そして、上記アンテナ本体１１を据置き状態で仰角設定すると共に、そのアン テナ角度を上記支柱保持金具１３を“脚”として支持し保持することにより、衛 星放送受信用アンテナの据置き設置が行なえる。 この場合、パラボラアンテナは、アンテナ本体１１の下端部と一対の支柱固定 ねじ１５ｃとの３点支持により据置き設置される。 図３は衛星放送受信用アンテナの取付け金具による三脚設置状態を示すもので 、同図（Ａ）はその側面図、同図（Ｂ）はその背面図である。

【００１８】 すなわち、上記仰角金具１２の回動角度を設定している仰角回動調整ねじ１５ ｂを外すと共に、支柱保持金具１３の有底端部から一対の支柱固定ねじ１５ｃを 外すことにより支柱当て板１４も外し、支柱保持金具１３のみを仰角支点固定ね じ１５ａを支点として上下方向回動自在に設定する。

【００１９】 そして、上記支柱保持金具１３の有底端部の中央に形成したカメラ三脚取付け 用のねじ孔１７に対してカメラ用三脚１８の先端ねじを螺着させ、該三脚１８と 共に支柱保持金具１３を立設させると共に、仰角支点固定ねじ１５ａのねじ位置 を支点としてアンテナ本体１１の仰角調整を行なうことにより、衛星放送受信用 アンテナの三脚設置が行なえる。

【００２０】 したがって、上記構成の衛星放送受信用アンテナの取付け金具によれば、アン テナ本体１１の裏面中央に設けられた仰角金具１２のアンテナ上下方向に沿った 両側面を、長方コ字状の支柱保持金具１３のコ字開口端部で挟み込むと共に、そ の両側を一対の仰角支点固定ねじ１５ａで支持固定し、この仰角支点固定ねじ１ ５ａを支点にして上記仰角金具１２と支柱保持金具１３とを１８０°回動自在に 設定し、さらに、上記支柱保持金具１３のコ字状有底端面にカメラ三脚取付け用 のねじ孔１７を形成すると共に、一対の支柱固定ねじ１５ｃを介して支柱当て板 １４を着脱自在に取付ける構成としたので、支柱設置時には、上記支柱保持金具 １３の有底端面と支柱当て板１４との間に支柱１６を挟み込み支柱固定ねじ１５ ｃで固定でき、また、据置き設置時には、支柱保持金具１３に支柱当て板１４及 び支柱固定ねじ１５ｃを一体化して、上記仰角支点固定ねじ１５ａのねじ位置を 支点としたアンテナ本体１１の支持脚となり、三脚設置時には、上記支柱保持金 具１３の有底端面から支柱当て板１４及び支柱固定ねじ１５ｃを外し、カメラ三 脚取付け用のねじ孔１７に対しカメラ用三脚１８の先端ねじを螺着できるので、 衛星放送受信用アンテナの設置環境を状況に応じて選択することができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、アンテナ本体の裏面中央に設けられアンテナ上 下方向に沿った両側面に仰角支点位置に相当する一対のねじ孔を有する仰角金具 と、この仰角金具の両側面をコ字状開口端部にて挟み込み上記一対のねじ孔に対 して仰角固定ねじを螺着して回動自在に取付けられる長方コ字状の支柱保持金具 と、この長方コ字状の支柱保持金具の有底端面に形成されたカメラ三脚取付け用 のねじ孔と、上記長方コ字状支柱保持金具の有底端面に一対の支柱固定ねじを介 して着脱自在に取付けられる支柱当て板とを備えて構成し、支柱設置時には、上 記支柱保持金具の有底端面と支柱当て板との間に支柱を挟み込み支柱固定ねじで 固定でき、また、据置き設置時には、支柱保持金具に支柱当て板及び支柱固定ね じを一体化して、上記仰角支点固定ねじのねじ位置を支点としたアンテナ本体の 支持脚となり、三脚設置時には、上記支柱保持金具の有底端面から支柱当て板及 び支柱固定ねじを外し、カメラ三脚取付け用のねじ孔に対しカメラ用三脚の先端 ねじを螺着できるので、部品点数が増えることなく、支柱設置以外に、アンテナ 使用場所に応じて据置き設置及び三脚設置が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係わる衛星放送受信用アン
テナの取付け金具による支柱設置状態を示す図。

【図２】衛星放送受信用アンテナの取付け金具による据
置き設置状態を示す図。

【図３】衛星放送受信用アンテナの取付け金具による三
脚設置状態を示す図。

【図４】衛星放送受信用アンテナの従来の取付け金具の
構成を示す図。

【符号の説明】

１１…アンテナ本体、１２…仰角金具、１３…長方コ字
状支柱保持金具、１４…支柱当て板、１５ａ…仰角支点
固定ねじ、１５ｂ…仰角回動調整ねじ、１５ｃ…支柱固
定ねじ、１６…支柱、１７…カメラ三脚取付け用のねじ
孔、１８…カメラ用三脚。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナ本体の裏面中央に設けられアン
   テナ上下方向に沿った両側面に仰角支点位置に相当する
   一対のねじ孔を有する仰角金具と、 この仰角金具の両側面をコ字状開口端部にて挟み込み上
   記一対のねじ孔に対して仰角固定ねじを螺着して回動自
   在に取付けられる長方コ字状の支柱保持金具と、 この長方コ字状の支柱保持金具の有底端面に形成された
   カメラ三脚取付け用のねじ孔と、 上記長方コ字状支柱保持金具の有底端面に一対の支柱固
   定ねじを介して着脱自在に取付けられる支柱当て板と、 を具備したことを特徴とする衛星放送受信用アンテナの
   取付け金具。