JPH0623262A - 疎水性粉体および化粧料 - Google Patents

疎水性粉体および化粧料

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JPH0623262A
JPH0623262A JP20441792A JP20441792A JPH0623262A JP H0623262 A JPH0623262 A JP H0623262A JP 20441792 A JP20441792 A JP 20441792A JP 20441792 A JP20441792 A JP 20441792A JP H0623262 A JPH0623262 A JP H0623262A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】疎水性、疎油性に優れた疎水性粉体、および、
その疎水性粉体を配合し、耐水性、耐皮脂性、耐油性が
良好で、化粧持ち、および使用性に優れている化粧料を
提供することを目的とする。 【構成】無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1
種又は2種以上を、分子中に少なくとも一つのSi−H
基と少なくとも一つのパーフロロアルキル基を有するフ
ッ素変性オルガノ水素ポリシロキサンで表面処理するこ
とを特徴とする疎水性粉体。および、この疎水性粉体を
配合することを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体の表面処理によって
得られる疎水性粉体、およびこの疎水性粉体を配合する
ことを特徴とする化粧料に関する。さらに詳しくは、分
子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの
パーフロロアルキル基を有するフッ素変性オルガノ水素
ポリシロキサンを、粉体の表面上で反応させることによ
り得られ、疎水性、疎油性に優れた疎水性粉体、およ
び、その疎水性粉体を配合し、耐水性、耐皮脂性、耐油
性が良好で化粧持ちおよび使用性に優れていることを特
徴とする化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、親水性粉体の疎水化に関して
は多くの公知の方法があり、特にシリコーン油の疎水特
性を活用することは既に良く知られているところであ
る。例えば、特公昭41-9890 は動植物、鉱物性粉末表面
にシリコーン樹脂塗布料を被覆し、乾燥焼き付けするこ
とにより、該粉末類に潤滑性を付与している。特公昭45
−2915では、タルク等の鉱物性粉末に対して分子鎖中に
ケイ素と直接結合する水素を有するシリコーンをブレン
ダー混合等で単純付着後、加熱焼き付けする事により該
粉末類に撥水性を付与している。特公昭45-18999では、
タルクにジメチルポリシロキサンまたはメチル水素ポリ
シロキサンを有機溶剤に溶解後接触付着させ、その後に
必要に応じメチル水素ポリシロキサンの架橋重合触媒と
して亜鉛オクトエートのごとき物質を加え焼き付けする
ことにより、該粉末に自由流動性等を付与している。特
公昭49-1769 では、二酸化チタンに各種アルキルポリシ
ロキサンを直接被覆、乳化被覆または溶剤溶液被覆さ
せ、必要に応じて総炭素数6以上のエステル化合物を併
用し乾燥焼き付けする事により該粉末の粉塵性、分散性
等の改質を行っている。特公昭56-43264では、メチル水
素ポリシロキサンをメカノケミカル的に粉末表面上で架
橋重合させ疎水粉末を製造している。さらに、フッ素変
性シリコーンを用いて粉体改質する技術として特開平 3
−93605 では金属酸化物微粉末をパーフロロアルキル基
含有のけい素化合物で表面処理することにより粉体の流
動性を改善している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の特公昭41-9890
、特公昭45-2915 、特公昭45-18999、特公昭49-1769
および特公昭56-43264の方法で製造された疎水性粉体
は、化粧料等に望まれる疎水性としては不充分なもので
あり、油分に対する耐油性が悪いために化粧料等に配合
した場合皮脂や他の化粧品中に含まれる油分によって化
粧がくずれてしまうといった問題点を有していた。特開
平 3−93605 ではパーフロロアルキル基含有のけい素化
合物としてパーフロロアルキル基を含有するシランカッ
プリング剤、およびパーフロロアルキル基を有する環状
ポリシロキサンおよび鎖状ポリシロキサンが例示されて
いるが、パーフロロアルキル基を含有するシランカップ
リング剤を用いた場合粉末表面の官能基と反応させるた
め、粉末の種類によって反応性に差があり不十分な処理
しか出来ない場合がある。またパーフロロアルキル基を
有する環状ポリシロキサンおよび鎖状ポリシロキサンを
用いた場合、これらのポリシロキサンは反応性の官能基
を有していないために経時で粉体表面より脱落し疎水性
が悪くなるという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記技術
的課題を解決するため鋭意研究を行った結果、無機粉体
および有機粉体より選ばれる粉体の1種又は2種以上
を、分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも
一つのパーフロロアルキル基を有するフッ素変性オルガ
ノ水素ポリシロキサンで表面処理すると、高い疎水性を
有し、かつ疎油性にも優れた疎水性粉体が得られ、ま
た、この粉体を化粧料に配合した場合、耐水性、耐皮脂
性及び耐油性が良好で化粧持ちおよび使用性に優れた化
粧料が得られることを見いだし、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は無機粉体および有機粉
体より選ばれる粉体の1種又は2種以上を、分子中に少
なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つのパーフロ
ロアルキル基を有する、より具体的には一般式(1):
【化2】 〔式中、R1 は互いに同一でも異なってもよくメチル基
またはフェニル基を示し、R2 は互いに同一でも異なっ
てもよくメチル基、フェニル基、水素、水酸基またはR
3 と同じ基を示す、R3 は−R4 −Rf(式中、R4 は
炭素数2〜6の二価のアルキレン基を示し、Rfは炭素
数1〜12のパ−フロロアルキル基を表す。)で示される
有機基を表し、lおよびmおよびnは平均数でl=0〜
50、m=1〜100、n=1〜100の数である。〕
で表されるフッ素変性オルガノ水素ポリシロキサンで表
面処理することにより得られる疎水性粉体、およびその
疎水性粉体を配合することを特徴とする化粧料である。
【0006】以下、本発明について詳述する。本発明に
用いられる粉体は、ケイ素、無水ケイ酸、ケイ酸マグネ
シウム、タルク、カオリン、雲母、ベントナイト、チタ
ン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、微粒子酸
化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化ク
ロム、カラミン及びカーボンブラック、及びこれらの複
合体等の無機粉末、ナイロン粉末等のポリアミド粉末、
ポリエチレン粉末等のポリオレフィン粉末、ポリエステ
ル粉末、ポリスチレン粉末、ポリメチルメタクリレート
等のポリアクリレート粉末、シリコーン樹脂粉末、テフ
ロン粉末等のフッ素樹脂粉末、ジビニルベンゼン、スチ
レン共重合体粉末、ポリウレタン粉末、ポリエポキシ粉
末、セルロイド、アセチルセルロース、セルロース、キ
チン、キトサン、多糖類、たんぱく質粉末、CIピグメン
トイエロー、CIピグメントオレンジ、CIピグメントレッ
ド、CIピグメントバイオレット、CIピグメントブルー、
CIピグメントグリーン、CIピグメントブラウン等の有機
粉体、および、これらの無機粉体と有機粉体の複合粉体
等である。また、これらの粉体の形状は特に限定され
ず、板状、塊状、鱗片状、球状等どんなものでもよく、
孔のあいているもの、あいていないもの、どちらでも使
用することができる。
【0007】本発明のフッ素変性オルガノ水素ポリシロ
キサンをより具体的に例示すると、一般式(1):
【化3】 においてR1 はメチル基またはフェニル基であり、メチ
ル基が多い程疎水性は高い。またR3 は−R4 −Rfで
示されるパーフロロアルキル基を有する基であり、R4
で示される炭素数2〜6の二価のアルキレン基の例をあ
げると、
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】 等を挙げることができる。Rfで表される炭素数1〜1
2のパ−フロロアルキル基の例としては、
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】 基等が挙げられる。またlおよびmおよびnは平均数で
l=0〜50、m=1〜100、n=1〜100の数で
あり、mは分子中のSi−H基の数と関係があり、粉体
の表面処理を行った場合のフッ素変性オルガノ水素ポリ
シロキサンの架橋重合度を決定する。mが小さくSi−
H基が少ないと架橋度は低く逆にmが大きくSi−H基
が多いと架橋度は高くなり、疎水性粉体として求められ
る物性によって1〜100の範囲で選択される。またn
は分子中のパ−フロロアルキル基の数と関係があり、n
が大きくパ−フロロアルキル基が多いほど疎水性および
疎油性は高くなるが、粉体の分散性や使用性が変わるた
め疎水性粉体として求められる物性によって1〜100
の範囲で選択される。
【0008】フッ素変性オルガノ水素ポリシロキサンの
粉体に対する添加量は0.1〜20重量%でよく、好ま
しくは原料粉体の比表面積にて決定する。粉体表面特性
が各々の粉体によって異なるため画一的なことは言えな
いが、一般に1gあたり10mgのフッ素変性オルガノ
水素ポリシロキサンで充分である。このようにして得ら
れた疎水性粉体の化粧料への配合量は通常1〜99重量
%である。
【0009】粉体をフッ素変性オルガノ水素ポリシロキ
サンで表面処理する方法としては、種々の工程が採用で
きる。例えば原料粉体にフッ素変性オルガノ水素ポリシ
ロキサンを希釈せずそのまま、または適当な溶剤(例え
ばメタノール、エタノール、クロロホルム、ジクロルメ
タン、石油エ−テル、ヘキサン、揮発性シリコーン等)
に希釈し噴霧あるいは滴下によって添加し均一に分散さ
せた後、室温または加熱乾燥を行い、その後加熱によっ
て焼き付け処理をしてもよいし、ボールミル等をもちい
た混合攪拌によって反応を行うメカノケミカル法によっ
てもよい。また、この時フッ素変性オルガノ水素ポリシ
ロキサンの反応促進剤としてアルカリ性物質、各種の金
属の有機酸塩や酸性物質等を用いてもよい。
【0010】本発明の疎水性粉体は化粧料以外に、電子
写真複写機用乾式トナー、プラスチック用添加剤(補強
剤、着色剤等)、ゴム用添加剤(接着剤等)、磁気テー
プ用磁性材料、塗料やインク用顔料、滑剤、消化剤粉末
等として用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。
【0012】実施例1 マイカ24.2重量%、タルク22.6重量%、二酸化チタン
0.6重量%、酸化亜鉛 2.1重量%、球状ナイロン 1.1重
量%および顔料を適量配合し、ヘンシェルミキサーで混
合した後、エタノール47.3重量%にフッ素変性オルガノ
水素ポリシロキサン(注1)2.1 重量%を溶解したもの
を噴霧し攪拌した後、70℃でエタノールを留去する。そ
の後100 ℃で3時間焼き付け処理をする。 (注1)
【化17】
【0013】比較例1 マイカ24.2重量%、タルク22.6重量%、二酸化チタン
0.6重量%、酸化亜鉛 2.1重量%、球状ナイロン 1.1重
量%および顔料を適量配合し、ヘンシェルミキサーで混
合した。
【0014】比較例2 マイカ24.2重量%、タルク22.6重量%、二酸化チタン
0.6重量%、酸化亜鉛 2.1重量%、球状ナイロン 1.1重
量%および顔料を適量配合し、ヘンシェルミキサーで混
合した後、エタノール47.3重量%にメチルハイドロジェ
ンポリシロキサン(分子量2600)2.1 重量%を溶解した
ものを噴霧し攪拌した後、70℃でエタノールを留去す
る。その後100 ℃で3時間焼き付け処理をする。
【0015】実施例2 マイカ27.5重量%、タルク44.4重量%、二酸化チタン1
1.7重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2重量%、クエン
酸1重量%、フッ素変性オルガノ水素ポリシロキサン
(注2)2重量%、ジクロルメタン 5.2重量%の混合物
を50℃で攪拌下に30分加熱還流した後、 100℃で2時間
加熱攪拌しジクロルメタンを留去し、さらに120℃で1
時間焼き付け処理を行った。 (注2)
【化18】
【0016】比較例3 マイカ27.5重量%、タルク44.4重量%、二酸化チタン1
1.7重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2重量%をヘンシ
ェルミキサーで混合する。
【0017】比較例4 マイカ27.5重量%、タルク44.4重量%、二酸化チタン1
1.7重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2重量%、クエン
酸1重量%、メチルハイドロジェンポリシロキサン(分
子量1000)2重量%、ジクロルメタン 5.2重量%の混合
物を50℃で攪拌下に30分加熱還流した後、 100℃で2時
間加熱攪拌しジクロルメタンを留去し、さらに 120℃で
1時間焼き付け処理を行った。
【0018】実施例1、2および比較例1〜4について
撥水性と撥油性を下記の方法にて調べ、結果を表1に示
した。 (撥水性)10mlのサンプル管にイオン交換水5ml
を入れさらに実施例および比較例の粉末0.1gを添加
し振とうした。判定は次のとおり行った。 ×:水中に分散した。 △:撥水性はあるが一部は水に分散した。 ○:撥水性があり水の表面に浮上した。 (撥油性)10mlのサンプル管に流動パラフィン5m
lを入れさらに実施例および比較例の粉末0.1gを添
加し振とうした。判定は次のとおり行った。 ×:油中に分散した。 △:撥油性はあるが一部は油中に分散した。 ○:撥油性があり油の表面に浮上した。
【0019】
【表1】
【0020】実施例3 マイカ29.2重量%、タルク63.6重量%、赤色226 号 2.2
重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 1.6重量%、群青 1.2重
量%の混合粉体を振動ボールミル(中央化工機I型、
1.5馬力)中にて10分間混合磨砕後、フッ素変性オルガ
ノ水素ポリシロキサン(注3)2.2 重量%を添加し、振
動ボールミルにて70分混合磨砕した。実施例3の粉末は
撥水性および撥油性に優れた疎水性粉体であった。 (注3)
【化19】
【0021】実施例4 マイカ 6.6重量%、タルク 4.1重量%、カオリン 4.1重
量%、、チタン被覆マイカ 0.8重量%、二酸化チタン
1.2重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 1.7重量%をヘンシ
ェルミキサーで混合した後、ヘキサン77.7重量%にフッ
素変性オルガノ水素ポリシロキサン(注4) 3.8重量%
を溶解したものを噴霧し均一に分散し、その後攪拌しな
がらヘキサンを留去して150 ℃で2時間焼き付け処理を
行う。実施例4の粉末は撥水性および撥油性に優れた疎
水性粉体であった。 (注4)
【化20】
【0022】実施例5 マイカ13.0重量%、タルク18.6重量%、チタン被覆マイ
カ 2.6重量%、酸化鉄(赤、黄、黒) 1.1重量%、群青
5.2重量%、紺青 7.7重量%をヘンシェルミキサーで混
合した後、石油エーテル49.2重量%にフッ素変性オルガ
ノ水素ポリシロキサン(注5) 2.6重量%を溶解したも
のを滴下し攪拌混合しながら石油エーテルを留去する。
その後回転式ボールミルに入れ2時間混合磨砕した。実
施例5の粉末は撥水性および撥油性に優れた疎水性粉体
であった。 (注5)
【化21】
【0023】実施例6 タルク29.3重量%、二酸化チタン11.7重量%、カオリン
8.2重量%、それに顔料の適量をヘンシェルミキサーで
混合した後、メタノール40.6重量%にフッ素変性オルガ
ノ水素ポリシロキサン(注6) 9.7重量%を溶解したも
のを滴下し酒石酸 0.5重量%を加え攪拌する。その後70
℃でメタノールを留去し、ポットミル中に入れ5時間混
合磨砕した。実施例6の粉末は撥水性および撥油性に優
れた疎水性粉体であった。 (注6)
【化22】
【0024】実施例7 二酸化チタン17.9重量%、タルク17.9重量%、カオリン
8.9重量%、そして顔料の適量をヘンシェルミキサーで
混合した後、ジクロルメタン50.0重量%にフッ素変性オ
ルガノ水素ポリシロキサン(注7) 5.3重量%を溶解し
たものを添加し攪拌しながら70℃でジクロルメタンを留
去する。その後100 ℃で2時間焼き付け処理をする。実
施例7の粉末は撥水性および撥油性に優れた疎水性粉体
であった。 (注7)
【化23】
【0025】実施例8 無水ケイ酸40.0重量%にフッ素変性オルガノ水素ポリシ
ロキサン(注8)8.0重量%をメタノール52.0重量%に
溶解したものを加え攪拌し70℃でメタノールを留去す
る、その後180 ℃で3時間焼き付け処理をする。実施例
8の粉末は撥水性および撥油性に優れた疎水性粉体であ
った。 (注8)
【化24】
【0026】 実施例9 粉白粉 (1)実施例1の疎水性粉体 99.0重量% (2)スクワラン 1.0重量% (3)防腐剤 適量 (4)香料 適量 (製法) (1)の疎水性粉体に80℃で溶解した(2)(3)
(4)を加え、ヘンシェルミキサーで混合し粉砕機で粉
砕し粉白粉を得た。
【0027】比較例5 上記実施例9において比較例1の未処理の混合粉体を用
いた他は実施例9と同様にして比較例5を得た。実施例
9の粉白粉は比較例5の粉白粉に比べて密着感およびし
っとりさに優れ、汗をかいても化粧くずれせず化粧持ち
の良い粉白粉であった。
【0028】 実施例10 固形ファンデーション (1)実施例2の疎水性粉体 84.7重量% (2)ラノリン 5.3重量% (3)流動パラフィン 5.3重量% (4)ソルビタンセスキオレート 2.1重量% (5)ステアリン酸 1.6重量% (6)トリエタノールアミン 1.0重量% (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (製法) (6)を50%相当量の精製水に加え70℃に保ち水相部と
する。(2)〜(5)、(7)を混合し加熱溶解して70
℃に保ち油相部とする。水相部に油相部を加えホモミキ
サーで均一に乳化し、これを(1)に加えニーダーで練
り合わせた後、水分を蒸発させ、粉砕機で処理する、さ
らにこれをよくかきまぜながら(8)を均一に噴霧し圧
縮成型して固形ファンデーションを得た。
【0029】比較例6 上記実施例10において比較例3の未処理の混合粉体を
用いた他は実施例10と同様にして比較例6を得た。実
施例10の固形ファンデーションは比較例6の固形ファ
ンデーションに比べて密着感およびしっとりさに優れ、
汗をかいても化粧くずれせず化粧持ちの良い固形ファン
デーションであった。
【0030】 実施例11 ほお紅 (1)実施例3の疎水性粉体 93.6重量% (2)ラノリン 2.9重量% (3)流動パラフィン 2.9重量% (4)ソルビタンセスキオレート 0.6重量% (5)防腐剤 適量 (6)香料 適量 (製法) (1)に、80℃で加熱溶解した(2)〜(6)を加え、
ヘンシェルミキサーで混合し粉砕機で粉砕した。圧縮成
型により中皿中に成型してほお紅を得た。
【0031】 実施例12 油性ファンデーションスティック (1)実施例4の疎水性粉体 54.7重量% (2)スクワラン 32.3重量% (3)固形パラフィン 5.0重量% (4)カルナバロウ 3.0重量% (5)イソプロピルミリステート 5.0重量% (6)防腐剤 適量 (7)香料 適量 (製法) (1)の疎水性粉体にスクワラン5部を加えホモミキサ
ーで均一に分散し、さらに(1)〜(2)およびスクワ
ラン6部を加熱溶解してこれに加え、(7)を加えてよ
くかきまぜる。これを流し込み冷却し、油性ファンデー
ションスティックを得た。
【0032】 実施例13 固形アイシャドー (1)実施例5の疎水性粉体 93.3重量% (2)ジメチルポリシロキサン(5000CS) 1.9重量% (3)スクワラン 1.9重量% (4)ワセリン 1.9重量% (5)ソルビタントリオレート 1.0重量% (6)防腐剤 適量 (7)香料 適量 (製法) (1)の疎水性粉体に(2)を加え、70分間混合する。
これに(3)〜(6)を加え、さらに(7)を加え、ブ
レンダーにてよく混合する。これを粉砕機で粉砕して圧
縮成型し、固形アイシャドーを得た。
【0033】 実施例14 クリーム (1)実施例6の疎水性粉体 38.5重量% (2)固形パラフィン 4.6重量% (3)ラノリン 9.4重量% (4)流動パラフィン 25.2重量% (5)ソルビタンセスキオレート 4.6重量% (6)精製水 17.7重量% (7)香料 適量 (8)防腐剤 適量 (製法) (1)に(4)の一部と(5)を加え、ミキサーで均一
に分散し、(2)、(3)、(4)の残り、(7)及び
(8)を加熱溶解してこれに加え70℃に保つ(油相)。
(6)を70℃に加熱し、油相に加えホモミキサーで均一
に乳化分散し、乳化後かきまぜながら40℃まで冷却して
クリームを得た。
【0034】 実施例15 乳液 (1)実施例7の疎水性粉体 17.1重量% (2)ステアリン酸 2.0重量% (3)セチルアルコール 0.4重量% (4)流動パラフィン 20.3重量% (5)ポリオキシエチレン(10モル)オレイン酸エステル 1.0重量% (6)ソルビタントリオレート 1.0重量% (7)プロピレングリコール 5.0重量% (8)ポリエチレングリコール 5.0重量% (9)トリエタノールアミン 1.0重量% (10)ビーガム 0.5重量% (11)精製水 65.7重量% (12)顔料 適量 (13)香料 適量 (製法) (1)に加熱溶解した(2)〜(6)、(13)を加
え、ホモミキサーで均一に分散し、70℃に保つ(油
相)。(11)に(7)〜(10)を加え加熱攪拌し70
℃に保つ(水相)。水相に油相を加え、ホモミキサーで
均一に乳化分散し、乳化後かきまぜながら40℃まで冷却
して乳液を得た。
【0035】 実施例16 クリーム (1)実施例8の疎水性粉体 1.6重量% (2)ワセリン 4.3重量% (3)ジメチルポリシロキサン(100CS) 3.1重量% (4)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.1重量% (5)流動パラフィン 10.9重量% (6)ステアリン酸カリウム 2.1重量% (7)POE(20) セチルアルコール 2.1重量% (8)グリセリン 10.1重量% (9)1,3-ブチレングリコール 5.1重量% (10)精製水 56.6重量% (11)香料 適量 (製法) (2)〜(5)、(11)を加熱溶解して(1)を分散
し70℃に保ち油相とする。(6)〜(10)を加熱溶解
して70℃に保ち油相を加え乳化後かきまぜながら40℃ま
で冷却してクリームを得た。
【0036】
【発明の効果】本発明の疎水性粉体は、疎水性が高く、
経時による疎水性の変化もなく、また疎油性も高い粉末
である。また、この疎水性粉末を配合した化粧料は、耐
水性、耐皮脂性および耐油性に優れ、化粧持ちが良く、
肌への密着感の良い、使用性が良好な化粧料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/12 PCH 6904−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粉体および有機粉体より選ばれる粉
    体の1種又は2種以上を、分子中に少なくとも一つのS
    i−H基と少なくとも一つのパーフロロアルキル基を有
    するフッ素変性オルガノ水素ポリシロキサンで表面処理
    することを特徴とする疎水性粉体。
  2. 【請求項2】 分子中に少なくとも一つのSi−H基と
    少なくとも一つのパーフロロアルキル基を有するフッ素
    変性オルガノ水素ポリシロキサンが、一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 はメチル基またはフェニル基を示し、互い
    に同一でも異なってもよい、R2 はメチル基、フェニル
    基、水素、水酸基またはR3 と同じ基を示し、互いに同
    一でも異なってもよい、R3 は−R4 −Rf(式中、R
    4 は炭素数2〜6の二価のアルキレン基を示し、Rfは
    炭素数1〜12のパ−フロロアルキル基を表す。)で示さ
    れる有機基を表し、lおよびmおよびnは平均数でl=
    0〜50、m=1〜100、n=1〜100の数であ
    る。〕で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載の疎水性粉体。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2に記載の疎水性
    粉体を配合することを特徴とする化粧料。
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