JPH10226625A - 化粧用粉体および該粉体を含む化粧料 - Google Patents

化粧用粉体および該粉体を含む化粧料

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JPH10226625A
JPH10226625A JP3403797A JP3403797A JPH10226625A JP H10226625 A JPH10226625 A JP H10226625A JP 3403797 A JP3403797 A JP 3403797A JP 3403797 A JP3403797 A JP 3403797A JP H10226625 A JPH10226625 A JP H10226625A
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JP
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organic group
fluorine
integer
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JP3403797A
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English (en)
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Yutaka Furukawa
豊 古川
Masami Kodera
真美 小寺
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧持ちおよび使用感等に優れる化粧用粉体の
提供。 【解決手段】オルガノシロキサン単位が2個以上重合し
た化合物であり、該オルガノシロキサン単位として、−
(CH23817等の1価含フッ素有機基がSi原
子に結合したオルガノシロキサン単位、および、−(C
23 Si(OCH33 等の1価加水分解性有機基
がSi原子に結合したオルガノシロキサン単位を含む化
合物、で粉体表面を処理して得た化粧用粉体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体表面を特定の
含フッ素有機ケイ素化合物で処理することにより得られ
た化粧用粉体、および該粉体を含む化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素有機ケイ素化合物は、その潤滑
性、撥水・撥油性、耐油・耐薬品性等の性質により種々
の産業分野へ応用されている。一方、化粧料は、汗、皮
脂、または他の化粧料の油分などによって、汚れたり流
れたり化粧崩れを生じることがあり、特に夏期の高温多
湿条件下での化粧崩れに対する改良が望まれていた。従
来より、粉体表面をケイ素化合物で処理して、これを化
粧用に用いる以下の提案がある。
【0003】(1)動植物、鉱物性粉末表面にシリコー
ン樹脂を被覆し、乾燥および焼き付けして粉末表面に潤
滑性を付与する方法(特公昭41−9890)。 (2)分子鎖中にケイ素と直接結合する水素を有するシ
リコーンを、タルク等の鉱物粉末表面にブレンダー混合
等で単純付着後、焼き付けることにより該粉末に撥水性
を付与する方法(特公昭45−2915)。
【0004】(3)ジメチルポリシロキサンまたはメチ
ル水素ポリシロキサンの有機溶剤溶液をタルクに接触付
着させ、その後に必要に応じ、メチル水素ポリシロキサ
ン架橋触媒として亜鉛オクトエート等を焼き付けること
により、該粉末に自由流動性を付与する方法(特公昭4
5−18999)。 (4)二酸化チタンをアルキルポリシロキサンで被覆
し、必要に応じ総炭素数6以上のエステル化合物を併用
し、乾燥焼き付けをすることにより、粉末の粉塵性、分
散性等を改良する方法(特公昭49−1769)。
【0005】(5)メチル水素ポリシロキサンをメカノ
ケミカル的に粉末表面上で架橋重合させる方法(特公昭
56−43264)。 (6)低粘度シリコーン油を配合してブレス状メイクア
ップ組成物とする方法(特公昭59−36881)。 (7)Rf (CH2 n SiY3 (Rf はパーフルオロ
アルキル基、Yは加水分解性基)で表されるフルオロア
ルキルシランで処理して得られる粉体を用いる方法(特
開平2−218603)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし(1)〜(5)
の方法で得られた粉体を配合した化粧料、および、
(6)の方法で得られたブレス状メイクアップ化粧料
は、いずれも、皮脂や油分に対する耐皮脂性、および、
耐水性の両方において不充分であった。(7)の方法
は、肌上での伸び、平滑感、および、付着性等の点で不
充分であった。以上のように、従来の方法では、化粧料
として満足な諸性能を併せ持つ化粧用粉体は得られてい
なかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定
の化合物で粉体表面を処理することにより、耐水性、耐
皮脂性、および耐油性に優れ、かつ、化粧持ちが良好
で、使用時の感触にも優れる化粧用粉体が得られること
を見出した。
【0008】すなわち、本発明は、粉体表面を、下記含
フッ素シリコーン化合物(A)で処理して得た化粧用粉
体である。 含フッ素シリコーン化合物(A):オルガノシロキサン
単位が2個以上重合した化合物であり、該オルガノシロ
キサン単位として、下式1で表される1価含フッ素有機
基がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単位(A
1 )、および、下式2で表される1価加水分解性有機基
がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単位(A
2 )を含む含フッ素シリコーン化合物。
【0009】ただし、式1および式2中の記号は、以下
の意味を示す。 Rf :エーテル性の酸素原子を含んでいてもよい1価ポ
リフルオロ炭化水素基。 X:炭素−炭素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入さ
れていてもよいよい2価炭化水素基。 R1 :1価有機基。 Y:加水分解性基。 a:1以上の整数。 b:1、2、または3。
【0010】
【化5】 −X−Rf ・・・式1 −(CH2a Si(R13-b (Y)b ・・・式2
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書における「有機基」は炭
素原子を含む基を意味する。また、本明細書における
「炭化水素基」は、「エーテル性の酸素原子を含む」等
の記載がない限りは、炭素原子と水素原子のみからなる
基をいう。炭化水素基は、芳香族炭化水素基または脂肪
族炭化水素基のいずれでもよいが、脂肪族炭化水素基が
好ましく、特にアルキル基が好ましい。
【0012】本発明における化粧用粉体は、粉体表面
を、含フッ素シリコーン化合物(A)で処理することに
より得られるものである。含フッ素シリコーン化合物
(A)は、シロキサン結合に有機基が結合したオルガノ
シロキサン単位が2個以上重合した化合物である。そし
て、該オルガノシロキサン単位として、1価含フッ素有
機基(式1)がケイ素原子に結合したオルガノシロキサ
ン単位(A1 )、および、1価加水分解性有機基(式
2)がケイ素原子に直接結合したオルガノシロキサン単
位(A2 )を必須とする化合物である。
【0013】1価含フッ素有機基(式1)におけるRf
は、エーテル性の酸素原子を含んでいてもよい1価ポリ
フルオロ炭化水素基を示す。1価ポリフルオロ炭化水素
基としては、エーテル性の酸素原子を含んでいても含ま
なくてもよい。エーテル性の酸素原子を含まない1価ポ
リフルオロ炭化水素基とは、1価炭化水素基の水素原子
の2個以上がフッ素原子に置換された基をいい、ポリフ
ルオロアルキル基が好ましい。
【0014】1価ポリフルオロ炭化水素基中のフッ素原
子の割合は、(1価ポリフルオロ炭化水素基中のフッ素
原子数)/(1価ポリフルオロ炭化水素基に対応する同
一炭素原子数の炭化水素基中の水素原子数)×100
(%)で表現した場合に60%以上であるのが好まし
く、特には80%以上が好ましく、さらには実質的に1
00%である場合、すなわち1価炭化水素基の水素原子
の実質的に全てがフッ素原子に置換された「1価パーフ
ルオロ炭化水素基」であるのが好ましい。
【0015】また、1価ポリフルオロ炭化水素基は、直
鎖、分岐のいずれの構造であってもよく、直鎖の構造が
特に好ましい。分岐の構造である場合には、分岐部分の
炭素原子数1〜3程度の短鎖であるのが好ましく、分岐
部分が1価ポリフルオロ炭化水素基の末端部分に存在し
ている構造が好ましい。1価ポリフルオロ炭化水素基の
炭素数は1〜18が好ましく、特に4〜12が好まし
い。
【0016】さらに、1価ポリフルオロ炭化水素基は、
ポリフルオロアルキル基が好ましく、パーフルオロアル
キル基が好ましい。ポリフルオロアルキル基の炭素数は
1〜18が好ましく、特に4〜12が好ましい。
【0017】1価ポリフルオロ炭化水素基の具体例とし
ては、以下に示す例が挙げられる。なお、以下の具体例
中には、それぞれの構造異性の基に相当する基も含まれ
る。C49 −{ただし、CF3 (CF23 −、(C
32 CFCF2 −、(CF33 C−、CF3 CF
2 CF(CF3 )−等の構造異性の基を含む}、C5
11−{ただし、CF3 (CF24 −、(CF32
F(CF22 −、(CF33 CCF2 −、CF3
(CF22 CF(CF3 )−等の構造異性の基を含
む}、C613−{ただし、CF3 (CF22 C(C
32 −等の構造異性の基を含む}、C817−、C
1021−、C1225−、C1429−、C1633−、C18
37−、C2041−、(CF32 CF(CF2s
(sは0または1以上の整数)、HCt2t−(tは0
または1以上の整数)。
【0018】また、エーテル性の酸素原子を含む1価ポ
リフルオロ炭化水素基とは、上記の1価ポリフルオロ炭
化水素基中の炭素−炭素結合間、または、上記の1価ポ
リフルオロ炭化水素基とXとの間にエーテル性の酸素原
子が挿入された基をいい、1価ポリフルオロ炭化水素基
中の炭素−炭素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入さ
れた基が好ましい。
【0019】エーテル性の酸素原子を含む1価ポリフル
オロ炭化水素基としては、ポリフルオロオキシアルキレ
ン部分を含む基が好ましく、特にパーフルオロオキシア
ルキレン部分を含む基が好ましく、とりわけ、パーフル
オロオキシアルキレン部分を含み、かつ、末端がパーフ
ルオロアルキル基である基が好ましい。該パーフルオロ
オキシアルキレンとしては、パーフルオロオキシメチレ
ン、パーフルオロオキシエチレン、パーフルオロオキシ
プロピレン、パーフルオロオキシブチレン等が挙げられ
る。
【0020】エーテル性の酸素原子を含む1価ポリフル
オロ炭化水素基の具体例としては、以下に示す例が挙げ
られる。CF3 (CF24 OCF(CF3 )−、F
[CF(CF3 )CF2 O]u CF(CF3 )CF2
2 −(uは1以上の整数)、F[CF(CF3 )CF
2 O]y CF(CF3 )−(yは1以上の整数)、F
(CF2 CF2 CF2 O)v CF2 CF2 −(vは1以
上の整数)、(CF2 CF2 O)w CF2 CF2 −(w
は1以上の整数)。
【0021】また、式1で表される1価含フッ素有機基
中のXは、炭素−炭素結合間にエーテル性の酸素原子を
含んでいてもよい2価炭化水素基を示す。炭素−炭素結
合間にエーテル性の酸素原子を含まない2価炭化水素基
としては、アルキレン基が好ましく、直鎖または分岐の
いずれの構造であってもよいが、本発明においては−
(CH2i −(ここで、iは1〜20の整数、好まし
くは4〜8の整数である。)で表される直鎖のアルキレ
ン基が好ましい。分岐の構造である場合には、分岐部分
の炭素原子数が1〜3程度の短鎖のものが好ましい。炭
素−炭素結合間にエーテル性の酸素原子を含む2価炭化
水素基としては、上記アルキレン基の炭素−炭素結合間
の1か所にエーテル性の酸素原子が挿入された基が好ま
しい。
【0022】1価含フッ素有機基(式1)は、下式1
a、下式1b、または下式1cで表される1価含フッ素
有機基であるのが好ましい。ただし、式1a、式1b、
および式1c中の記号は、下記の意味を示す。 Rf1、Rf3:それぞれ独立に、1価ポリフルオロ炭化水
素基。 Rf2:エーテル性の酸素原子を含む1価ポリフルオロ炭
化水素基。 X1 、X2 、X3 、X4 、およびX5 :それぞれ独立
に、2価炭化水素基。
【0023】
【化6】 Rf1−X1 −・・・式1a Rf2−X2 −O−X3 −・・・式1b Rf3−X4 −O−X5 −・・・式1c
【0024】Rf1、Rf2、Rf3は、それぞれ、上記のエ
ーテル性の酸素原子を含んでいてもよい1価ポリフルオ
ロ炭化水素基の好ましい態様として説明した基が好まし
い。X1 、X2 、X3 、X4 、およびX5 は、それぞれ
独立に、−(CH2h −(ここで、hは1〜10の整
数、好ましくは2〜4の整数である。)で表される直鎖
のアルキレン基が好ましい。
【0025】さらに、1価含フッ素有機基(式1)は、
下式1a’、下式1b’、または下式1c’で表される
1価含フッ素有機基であるのが好ましい。ただし、式1
a’、式1b’、および式1c’中の記号は、下記の意
味を示す。
【0026】d:1〜18の整数、好ましくは6〜12
の整数。 e:0〜10の整数、好ましくは1〜5の整数。 g:1〜18の整数、好ましくは4〜12の整数。 X1 、X2 、X3 、X4 、X5 :それぞれ独立に、2価
炭化水素基、好ましくは直鎖アルキレン基。
【0027】
【化7】 Cd2d+1−X1 −・・・式1a’ F[CF(CF3 )CF2 O]e CF(CF3 )−X2 −O−X3 − ・・・式1b’ Cg2g+1−X4 −O−X5 −・・・式1c’
【0028】式1a’の具体例を挙げる。下式中のパー
フルオロアルキル基は、直鎖構造であるのが好ましい。
49 −(CH22 −、C49 −(CH23
−、C49 −(CH24 −、C511−(CH2
2 −、C511−(CH23 −、C613−(CH
22 −、C817−(CH22 −、C817−(C
23 −、C817−(CH24 −、C919
(CH22 −、C919−(CH23 −、C1021
−(CH22 −。
【0029】式1b’の具体例を挙げる。F[CF(C
3 )CF2 O]2 CF(CF3 )CH2 O(CH2
3 −、F[CF(CF3 )CF2 O]4 CF(CF3
CH2 O(CH23 −、F(CF2 CF2 CF2 O)
2 CF2 CF2 CH2 O(CH23 −。
【0030】式1c’の具体例を挙げる。ただし、下式
中のパーフルオロアルキル基は直鎖構造であるのが好ま
しい。C49 −(CH22 −O−(CH23 −、
613−(CH22 −O−(CH23 −、C8
17−(CH22 −O−(CH23 −、C817
(CH23 −O−(CH23 −。
【0031】1価加水分解性有機基(式2)におけるR
1 は1価炭化水素基が好ましく、特にアルキル基が好ま
しい。これらアルキル基の炭素原子数は1〜10が好ま
しく、特に1〜4が好ましく、とりわけ1(すなわちR
1 はメチル基)であるのが好ましい。アルキル基は、直
鎖の構造が好ましい。
【0032】また、1価加水分解性有機基(式2)にお
けるYは加水分解性の基を示し、塩素原子、臭素原子、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が例示され、
なかでもメトキシ基が好ましい。aは1〜3の整数が好
ましく、特に3が好ましい。bは2または3が好まし
く、特に3が好ましい。
【0033】1価加水分解性有機基(式2)の具体例を
挙げる。−(CH22 Si(OCH33 、−(CH
22 Si(CH3 )(OCH32 、−(CH23
SiCl3 、−(CH23 Si(CH3 )Cl2 、−
(CH23 Si(OC253 、−(CH23
i(CH3 )(OC252 、−(CH23 Si
(OCH33 、−(CH23 Si(CH3 )(OC
32
【0034】含フッ素シリコーン化合物(A)における
オルガノシロキサン単位は、上記1価含フッ素有機基
(式1)がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単
位(A 1 )、および、上記1価加水分解性有機基(式
2)がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単位
(A2 )を含む。
【0035】含フッ素シリコーン化合物(A)中には、
オルガノシロキサン単位として、オルガノシロキサン単
位(A1 )およびオルガノシロキサン単位(A2 )以外
のオルガノシロキサン単位(A3 )を含んでいてもよ
い。
【0036】オルガノシロキサン単位(A3 )は、1価
含フッ素有機基(式1)および1価加水分解性有機基
(式2)以外の有機基(以下、「他の有機基」と記
す。)のみがケイ素原子に結合したオルガノシロキサン
単位である。
【0037】該他の有機基としては、1価炭化水素基が
好ましく、特にアルキル基が好ましい。これらアルキル
基の炭素原子数は1〜10が好ましく、特に1〜4が好
ましく、とりわけ1(すなわち、メチル基)が好まし
い。また、アルキル基は、直鎖の構造が好ましい。
【0038】オルガノシロキサン単位(A1 )として
は、(R13)(A10)SiO2/2 、(A102 SiO
2/2 、(A10)SiO3/2 、(A103 SiO1/2
(R13)(R14)(A10)SiO1/2 、(R132 (A
10)SiO1/2 [ただし、A10は1価含フッ素有機基
(式1)を示し、R13およびR14は、それぞれ独立に、
1価有機基を示し、他の有機基が好ましい。]が挙げら
れる。
【0039】オルガノシロキサン単位(A2 )として
は、(R15)(B10)SiO2/2 、(B102 SiO
2/2 、(B10)SiO3/2 、(B103 SiO1/2
(R15)(R16)(B10)SiO1/2 、(R152 (B
10)SiO1/2 [ただし、B10は1価加水分解性有機基
(式2)を示し、R15およびR16は、それぞれ独立に、
1価有機基を示し、他の有機基が好ましい。]が挙げら
れる。
【0040】オルガノシロキサン単位(A3 )として
は、(R17)(R18)SiO2/2 、(R17)SiO
3/2 、(R17)(R18)(R19)SiO1/2 [ただし、
17、R18、およびR19は、それぞれ独立に、他の有機
基が好ましい。]が挙げられる。
【0041】含フッ素シリコーン化合物(A)のオルガ
ノシロキサン単位の連なり形は、直鎖状または分岐状で
あるのが好ましく、特に直鎖状が好ましい。フッ素シリ
コーン化合物(A)が直鎖の構造である場合、1価含フ
ッ素有機基(式1)、および、1価加水分解性有機基
(式2)の結合位置としては特に限定されず、SiO
1/2 単位またはSiO2/2 単位のいずれに結合していて
もよく、SiO2/2 単位に結合するのが好ましい。
【0042】また、フッ素シリコーン化合物(A)が分
岐の構造である場合には、ケイ原子に1価有機基が結合
していないシロキサン単位(SiO4/2 単位)を含んで
いてもよい。
【0043】本発明における、含フッ素シリコーン化合
物(A)としては、下記化合物が好ましい。ただし、下
式中における記号は、以下の意味を示す。 R5 :式1で表される1価含フッ素有機基。 R7 :式2で表される1価加水分解性有機基。 R2 、R3 、R4 、R6 、R8 、R9 、R10、R11、R
12、およびR13:それぞれ独立に1価有機基を示し、式
1で表される1価含フッ素有機基または式2で表される
1価加水分解性有機基であってもよい。 n:1以上の整数。 m:1以上の整数。 k:0以上の整数。 Rf 、X、R1 、Y、a、およびb:上記と同じ意味。
【0044】
【化8】 (R2)(R3)(R4)SiO・[Si(R5)(R6)O]n ・[Si(R7)(R8)O]m・[Si(R9)(R10)O]k・Si(R11)(R12)(R13) ・・・式3 (R2)(R3)(R5)SiO・[Si(R7)(R8)O]m・[Si(R9)(R10)O]k・Si(R11)(R12)(R13) (R2)(R3)(R7)SiO・[Si(R5)(R6)O]n・[Si(R9)(R10)O]k・Si(R11)(R12)(R13) (R2)(R3)(R5)SiO・[Si(R9)(R10)O]k・Si(R7)(R12)(R13)
【0045】ただし、上記の含フッ素シリコーン化合物
(A)におけるオルガノシロキサン単位の連なり方は、
ブロックであってもランダムであってもよい。
【0046】上記の含フッ素シリコーン化合物(A)の
うち、本発明においては、特に式3で表される化合物が
好ましい。さらに、式3におけるR2 、R3 、R4 、R
6 、R8 、R9 、R10、R11、R12、およびR13は、1
価含フッ素有機基(式1)または1価加水分解性有機基
(式2)以外の他の有機基である場合が好ましく、特に
メチル基であるのが好ましい。また、nは1〜30が好
ましく、特に2〜10が好ましい。mは1〜10が好ま
しく、特に1〜5が好ましい。kは0〜100が好まし
く、特に0〜80が好ましい。なお、kが0である場合
は、(R9 )(R10)Si02/2 単位は、存在しないこ
とを意味する。n/m/kはフッ素含有量によって適宜
変更されうるが、好ましくは50〜1/1/100〜1
であり、特には30〜10/1/100〜80が好まし
い。
【0047】さらに、含フッ素シリコーン化合物(A)
は、常温で流動状態にある化合物が好ましいため、分子
量は4×102 〜1×106 程度が好ましく、より好ま
しくは1×103 〜1×104 である。
【0048】含フッ素シリコーン化合物(A)中のフッ
素含有量は5〜80重量%が好ましく、より好ましくは
10〜50重量%である。含フッ素シリコーン化合物
(A)中の加水分解性基含有基(式2)の数としては、
1〜10が好ましく、特に1〜5が好ましい。
【0049】式3で表される含フッ素シリコーン化合物
(A)の具体例としては、下記化合物が挙げられる。た
だし、下式中、A11は、−(CH23 OCH2 CF
(CF 3 )[OCF2 CF(CF3 )]3 Fを示す。
【0050】
【化9】 (CH3)3SiO・{Si[(CH2)2(CF2)7CF3](CH3)O}5・[Si(CH3)2O]45・ ・{Si[(CH2)2Si(OCH3)3](CH3)O}・Si(CH3)3 、 [(CH3O)3Si(CH2)2](CH3)2SiO・{Si[(CH2)3(CF2)7CF3](CH3)O]5・ ・[Si(CH3)2O]45・Si(CH3)2[(CH2)2Si(OCH3)3]、 (CH3)3SiO・[SiA11(CH3)O]5・[Si(CH3)2O]45・ ・{Si[(CH2)2Si(OCH3)3](CH3)O}・Si(CH3)3 、 [(CH3O)3Si(CH2)2](CH3)2SiO・{SiA11(CH3)O}5・ ・[Si(CH3)2O]45・Si(CH3)2[(CH2)2Si(OCH3)3]、 (CH3)3SiO・{Si[(CH2)3O(CF2)7CF3](CH3)O}5・[Si(CH3)2O]45 ・{Si[(CH2)2Si(OCH3)3](CH3)O}・Si(CH3)3 、 [(CH3O)3Si(CH2)2](CH3)2SiO・{Si[(CH2)3O(CF2)7CF3](CH3)O]5・ ・[Si(CH3)2O]45・Si(CH3)2[(CH2)2Si(OCH3)3]。
【0051】含フッ素シリコーン化合物(A)の製造方
法としては、公知の方法が採用できる。たとえば1価含
フッ素有機基(式1)が結合した環状ポリシロキサン、
1価加水分解性有機基(式2)が結合した環状ポリシロ
キサン、および必要に応じて他の有機基が結合した環状
ポリシロキサンとを、ジシロキサンとともに共加水分解
する方法(特開平8−302020)が挙げられる。
【0052】また、1価加水分解性有機基(式2)が結
合した環状ポリシロキサン、水素原子が結合した環状ポ
リシロキサン、およびジシロキサンとを共加水分解する
等の方法で、ケイ素原子に直接結合した水素原子および
1価加水分解性基有機基(式2)を有するヒドロシリコ
ーン化合物とし、このヒドロシリコーン化合物に下式4
または5で表される化合物等をヒドロシリル化する方法
も採用できる。
【0053】ただし、式4および式5中のX6 およびX
7 は、それぞれ独立して、単結合または2価炭化水素基
を示し、単結合またはアルキレン基が好ましい。
【0054】 Rf −X6 −CH2 CH=CH2 ・・・式4 Rf −X7 −O−CH2 CH=CH2 ・・・式5
【0055】本発明においては、粉体表面を、上記の含
フッ素シリコーン化合物(A)で処理することにより化
粧用粉体が得られる。粉体としては、無機粉体、有機粉
体、または、無機粉体と有機粉体の複合粉体が好まし
い。
【0056】無機粉体としては、ケイ酸、無水ケイ酸、
ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、雲母、ベント
ナイト、チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジ
ルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタ
ン、微粒子酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、紺青、酸化タロ
ム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック、およ
びこれらの複合体等が挙げられる。
【0057】有機粉体としては、ナイロン等のポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フ
ェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、その他の共
重合体、セルロイド、アセチルセルロース、セルロー
ス、キチン、キトサン、多糖類、タンパク質、CIピグ
メントイエロー、CIピグメントオレンジ、CIピグメ
ントレッド、CIピグメントバイオレット、CIピグメ
ントブルー、CIピグメントグリーン、CIピグメント
ブラウン、および糖が挙げられる。
【0058】粉体としては、上記の粉体の1種または2
種以上を使用できる。粉体の形状は特に限定されず、板
状、塊状、鱗片状、または多孔性球状等の形状が挙げら
れる。また粉体表面に細孔を有するものであってもよ
い。
【0059】上記の含フッ素シリコーン化合物(A)で
粉体の表面を処理する方法としては、公知の方法が採用
できる。たとえば、シリコーンや金属セッケン等で粉体
を処理して粉体表面を疎水化をする場合の処理法と同様
の方法等が挙げられる。
【0060】具体的には、ヘンシェルミキサー、振動式
ボールミル、回転式ボールミル、スーパーミキサー、V
−ブレンダーなどの混合撹拌装置内で撹拌しながら、含
フッ素シリコーン化合物(A)、または、該化合物
(A)を適当な溶剤で希釈したものを、噴霧または滴下
により添加し均一分散させた後、室温または加熱乾燥を
行う方法が挙げられる。溶剤としては、メタノール、エ
タノール、クロロホルム、ジクロロメタン、揮発性シリ
コーン、水等が挙げられる。これらの表面処理は、粉体
単独に行ってもよく、また、以下に説明する他の成分と
の混合物に行ってもよい。
【0061】含フッ素シリコーン化合物(A)の処理量
は、粉体の100重量部に対して0.1〜50重量部が
好ましく、特に3〜20重量部が好ましい。0.1重量
部以上では、耐水性、耐皮脂性、耐油性に優れ、50重
量部以下であると、化粧料としての使用感がよい利点が
ある。含フッ素シリコーン化合物(A)の処理量は、粉
体の比表面積に応じて適宜変更されうる。
【0062】本発明により得られた化粧用粉体は、その
まま化粧料として用いてもよいが、通常は、必要に応じ
て他の成分を配合して、化粧料とするのが好ましい。他
の成分としては、以下の例が挙げられる。
【0063】ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラ
ロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形または半固
形油分。スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジ
グリセリド、トリグリセリド、シリコーン油等の流動油
分。パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリ
ン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤。水溶性ま
たは油溶性ポリマー、界面活性剤、無機または有機顔
料、タール色素、天然色素等の色剤。エタノール、防腐
剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調節剤、香料、紫
外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷寒剤、制汗剤、殺
菌剤、皮膚賦活剤、水等。これらの他の成分は、本発明
の効果を損なわない質的、量的範囲で配合可能である。
【0064】本発明の化粧用粉体を適用する化粧料とし
ては、パウダーファンデーション、クリーム状ファンデ
ーション、油性ファンデーション、両用ファンデーショ
ン、粉白粉(こなおしろい)、ほお紅、アイシャドウ、
アイブロウ等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダ
ー、ベビーパウダー等のボディー化粧品等が挙げられ
る。
【0065】化粧料中の化粧用粉体の量は、化粧料の1
00重量部中に1〜100重量部が好ましく、特に1〜
99重量部が好ましく、特に5〜95重量部が好まし
い。
【0066】
【作用】本発明の化粧用粉体が優れた耐水性、耐皮脂
性、耐油性、化粧持ち、および使用感を有する理由は必
ずしも明確ではないが、含フッ素シリコーン化合物
(A)は、分子中に加水分解性の基を有しており、これ
が粉体と相互作用を示すために、含フッ素シリコーン化
合物(A)の有する性質を長期間にわたって付与し続け
うると考えられる。
【0067】
【実施例】
[例1]含フッ素シリコーン化合物の合成例 撹拌器、温度計を備えた200ccの4つ口フラスコ
を、充分に窒素置換し、式6aで表されるオイル状化合
物を100g入れた。温度を90℃に昇温した後、CF
3 (CF27 CH2 CH=CH2 230.8gと塩化
白金酸(白金換算で2ppmになるように溶解)との混
合物を、4つ口フラスコ中に滴下ロートから滴下した。
反応の進行とともに、内温が100℃にまで上昇したこ
とが観察された。1時間撹拌後、CH2 =CHSi(O
CH33 を8.67gを滴下した。H−Si結合の消
失をIRにより確認後、4時間後に反応を停止した。活
性炭0. 5gを入れ室温で1時間撹拌後、濾過し、透明
なオイルを得た。得られた生成物はNMR、IRにより
分析した結果、式6bで表される構造であることを確認
した。
【0068】
【化10】
【0069】[例2]含フッ素シリコーン化合物の合成
例 撹拌器、温度計を備えた100ccの3つ口フラスコを
充分に窒素置換し、(CH33 SiOSi(CH3
3 を5g、[H(CH3 )SiO]4 (環状のテトラシ
ロキサン)を3.7g、[Si{(CH2)2(CF2)3CF3}(CH3)O]3
で示される環状トリシロキサンを75.4g入れた。5
0℃に昇温後、トリフルオロメタンスルホン酸40mg
を入れた。5時間後ガスクロマトグラフィーにより原料
の消失が確認されたので、NaHCO3 の0.4gを入
れ反応を停止した。1時間撹拌後濾過し、透明なオイル
を得た。得られた生成物はNMR、IRにより分析した
結果、式7aに示す構造であることを確認した。
【0070】次に、撹拌器、温度計を備えた100cc
の3つ口フラスコを充分に窒素置換し、式7aで表され
る化合物を入れた。温度を90℃に昇温した後、CH2
=CHSi(OCH33 9.2gと塩化白金酸(白金
換算で2ppmになるように溶解)との混合物を、この
式7aで表される化合物中に滴下した。H−Siの消失
をIRにより確認後、1時間後に反応を停止した。活性
炭0.5gを入れ室温で1時間撹拌後濾過し、透明なオ
イルを得た。得られた生成物をNMR、IRにより分析
した結果、式7bに示す構造であることを確認した。
【0071】
【化11】
【0072】[例3]化粧用粉体の製造例 マイカ24.2重量部、タルク22.6重量部、二酸化
チタン0.6重量部、酸化亜鉛2.1重量部、球状ナイ
ロン1.1重量部、および顔料を1重量部を、ヘンシェ
ルミキサーで混合し、混合粉体を得た。エタノール4
7.3重量部に例1で得た式6bで表される化合物2.
1重量部を溶解させ、これを、混合粉体に噴霧し、撹拌
した。さらに、70℃でエタノールを留去した。
【0073】[例4]化粧用粉体の製造例 マイカ27.5重量部、タルク44.4重量部、二酸化
チタン11.7重量部、および酸化鉄(赤、青、黒の混
合物)8.2重量部を混合して混合粉体を得た。例2で
得た式7bで表されるオイル状化合物2.3重量部をジ
クロロメタン5.8重量部に溶解し、これを混合粉体中
に滴下し、さらに振動式ボールミルで70分混合し、室
温で乾燥した。
【0074】[例5]化粧用粉体の製造例 マイカ9.2重量部、タルク20.2重量部、赤色22
6号0.2重量部、酸化鉄(赤、青、黒の混合物)をそ
れぞれ0.6重量部、および群青0.2重量部をヘンシ
エルミキサーで混合し、混合粉体を得た。デカメチルシ
クロペンタシロキサン67.1重量部に式8bで表され
るオイル状化合物2.2重量部を溶解し、これを混合粉
体に噴霧し、撹拌した後、90℃で2時間加熱し、デカ
メチルシクロペンタシロキサンを留去した。ただし、式
8bにおけるRF は、-OCH2CF(CF3)[OCF2CF(CF3)]3F を
示す。
【0075】
【化12】
【0076】[例6]化粧用粉体の比較製造例 マイカ24.2重量部、タルク22.6重量部、二酸化
チタン0.6重量部、酸化亜鉛2.1重量部、球状ナイ
ロン1.1重量部、および顔料1重量部をヘンシェルミ
キサーで混合し、混合粉体を得た。エタノール47.3
重量部に式9で表されるパーフルオロアルキルシラン
2.1重量部を溶解し、これを噴霧し、撹拌した後、7
0℃でエタノールを留去した。
【0077】
【化13】 CF3 (CF27 (CH22 SiO(OCH33 ・・・式9
【0078】[例7]粉白粉の製造例 スクワラン1.0重量部、防腐剤1.0重量部、および
香料1.0重量部を80℃で溶解し、これを例3で得た
化粧用粉体99.0重量部に加え、ヘンシェルミキサー
で混合し、さらに、粉砕機で粉砕し粉白粉を得た。
【0079】[例8]夏用固形ファンデーションの製造
例 トリエタノールアミンを精製水に加えて濃度が50重量
%となるように調整し、70℃に保ったものを水相部と
して1.0重量部用意した。ラノリン5.3重量部、流
動パラフィン5.3重量部、ソルビタンセスキオレート
2.1重量部、ステアリン酸1.6重量部、および防腐
剤1.0重量部を混合し、加熱して溶解させ、70℃に
保ったものを油相部として準備した。
【0080】水相部に油相部を加えて、ホモミキサーで
均一に乳化し、これを例4で得た化粧用粉体84.7重
量部を加えて、ニーダーで練り合わせた後、水分を蒸発
させて、粉砕機で粉砕した。さらにこれをよくかきまぜ
ながら香料1.0重量部を均一に噴霧し、圧縮成形して
夏用固形ファンデーションを得た。
【0081】[例9]ほお紅の製造例 ラノリン2.9重量部、流動パラフィン2.9重量部、
ソルビタンセスキオレート0.6重量部、ステアリン酸
1.6重量部、およびソルビタンセスキオレート0.6
重量部、防腐剤1.0重量部を80℃で加熱溶解し、こ
れを、例5で得た化粧用粉体93.6重量部を室温まで
冷却したものに香料1.0重量部とともに加えた。ヘン
シェルミキサ一て混合し粉砕機で粉砕した。圧縮成形に
より中皿中に成形してほお紅を得た。
【0082】[例10]粉白粉の比較製造例 例7における化粧用粉体を例6で得た化粧用粉体に変え
ること以外は例7と同様にして粉白粉を得た。
【0083】[例11]夏用固形ファンデーションの比
較製造例 例8における化粧用粉体を例6の化粧用粉体に変えるこ
と以外は例8と同様にして夏用固形ファンデーションを
得た。
【0084】[評価]例7、8、10、11で得た化粧
料について、肌上での伸び、平滑感、付着性、化粧崩れ
について以下の評価方法で評価した。結果を表2に示
す。
【0085】[評価方法]製造した粉体を専門パネラー
10名に使用させ、表1に示す5段階の評価基準にした
がって採点させ、その平均値で示した。なお、平均粒径
7μmのセリサイトA(商品名:堀江化工社製)の粉体
単独の感覚を標準値3.0とした。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】本発明の化粧料は、肌上での伸び、平滑
感、付着性に優れ、汗をかいても化粧崩れしなかった。
【0089】
【発明の効果】本発明の化粧用粉体を含む、化粧料は、
耐水性、耐皮脂性、および、耐油性に優れ、化粧くずれ
が少ない。したがって、実際に使用した場合、化粧もち
がよい利点がある。また、肌上での伸び、平滑感、付着
性等においても優れているので、使用感も良好である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体表面を、下記含フッ素シリコーン化合
    物(A)で処理して得た化粧用粉体。 含フッ素シリコーン化合物(A):オルガノシロキサン
    単位が2個以上重合した化合物であり、該オルガノシロ
    キサン単位として、下式1で表される1価含フッ素有機
    基がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単位(A
    1 )、および、下式2で表される1価加水分解性有機基
    がケイ素原子に結合したオルガノシロキサン単位(A
    2 )を含む含フッ素シリコーン化合物。ただし、式1お
    よび式2中の記号は、以下の意味を示す。 Rf :エーテル性の酸素原子を含んでいてもよい1価ポ
    リフルオロ炭化水素基。 X:炭素−炭素結合間にエーテル性の酸素原子が挿入さ
    れていてもよい2価炭化水素基。 R1 :1価有機基。 Y:加水分解性基。 a:1以上の整数。 b:1、2、または3。 【化1】 −X−Rf ・・・式1 −(CH2a Si(R13-b (Y)b ・・・式2
  2. 【請求項2】含フッ素シリコーン化合物(A)が下式3
    で表される化合物である請求項1記載の化粧用粉体。た
    だし、式3中の記号は以下の意味を示す。また、式3に
    おけるオルガノシロキサン単位の連なり方は、ブロック
    であってもランダムであってもよい。 R5 :下式1で表される1価含フッ素有機基。 R7 :下式2で表される1価加水分解性有機基。 R2 、R3 、R4 、R6 、R8 、R9 、R10、R11、R
    12、およびR13:それぞれ独立に1価有機基を示し、下
    式1で表される1価含フッ素有機基または下式2で表さ
    れる1価加水分解性有機基であってもよい。 n:1以上の整数。 m:1以上の整数。 k:0以上の整数。 Rf 、X、R1 、Y、a、およびb:上記と同じ意味。 【化2】 −X−Rf ・・・式1 −(CH2a Si(R13-b (Y)b ・・・式2
  3. 【請求項3】式1で表される1価含フッ素有機基が、下
    式1a、下式1b、または下式1cで表される1価含フ
    ッ素有機基である請求項1または2記載の化粧用粉体。
    ただし、式1a、式1b、および式1c中の記号は、下
    記の意味を示す。 Rf1、Rf3:それぞれ独立に、1価ポリフルオロ炭化水
    素基。 Rf2:エーテル性の酸素原子を含む1価ポリフルオロ炭
    化水素基。 X1 、X2 、X3 、X4 、およびX5 :それぞれ独立
    に、2価炭化水素基。 【化3】 Rf1−X1 −・・・式1a Rf2−X2 −O−X3 −・・・式1b Rf3−X4 −O−X5 −・・・式1c
  4. 【請求項4】式1で表される1価含フッ素有機基が、下
    式1a’、下式1b’、または下式1c’で表される1
    価含フッ素有機基である請求項1または2記載の化粧用
    粉体。ただし、式1a’、式1b’、および式1c’中
    の記号は、下記の意味を示す。 d:は1〜18の整数。 e:0〜10の整数。 g:1〜18の整数。 X1 、X2 、X3 、X4 、X5 :それぞれ独立に、2価
    炭化水素基。 【化4】 Cd2d+1−X1 − ・・・式1a’ F[CF(CF3 )CF2 O]e CF(CF3 )−X2 −O−X3 − ・・・式1b’ Cg2g+1−X4 −O−X5 −・・・式1c’
  5. 【請求項5】X1 、X2 、X3 、X4 、およびX5 が、
    それぞれ独立に、−(CH2h −(ここで、hは1〜
    10の整数を示す。)で表される2価炭化水素基である
    請求項3または4記載の化粧用粉体。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4、または5記載の化
    粧用粉体を含む化粧料。
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