JPH0623027B2 - 自動車のクラツチ制御装置 - Google Patents
自動車のクラツチ制御装置Info
- Publication number
- JPH0623027B2 JPH0623027B2 JP60013368A JP1336885A JPH0623027B2 JP H0623027 B2 JPH0623027 B2 JP H0623027B2 JP 60013368 A JP60013368 A JP 60013368A JP 1336885 A JP1336885 A JP 1336885A JP H0623027 B2 JPH0623027 B2 JP H0623027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- speed
- rotational speed
- engine
- flag
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、クラッチを断続する所定のクラッチ駆動手段
(アクチュエータ)を備え、このクラッチ駆動手段を電
気的に制御するようにした自動車のクラッチ制御装置に
関するものである。
(アクチュエータ)を備え、このクラッチ駆動手段を電
気的に制御するようにした自動車のクラッチ制御装置に
関するものである。
(従来技術) 従来、上記のような自動車用のクラッチ制御装置とし
て、例えば特開昭58−133924号公報に示される
公知技術がある。この従来技術は、例えば降坂走行時な
どのエンジンブレーキ使用時のクラッチ制御装置に関す
るものであり、エンジンへの吸気負圧を検出してこの検
出値をエンジンが停止に至る吸気負圧の設定下限値と比
較し、上記検出値が上記設定下限値よりも大の場合には
エンジンに余剰トルクがあると見なしてクラッチを接続
状態に保持するとともに他方検出値が下限値よりも小の
場合にはエンジン停止を避けるためにクラッチを切断し
てエンジン負荷を除くことによりエンジン回転数を回復
させ、吸気負圧が設定下限値よりも大になると再びクラ
ッチを接続してエンジンブレーキを作用させることによ
って安定した降坂走行を行えるようにしたものである。
て、例えば特開昭58−133924号公報に示される
公知技術がある。この従来技術は、例えば降坂走行時な
どのエンジンブレーキ使用時のクラッチ制御装置に関す
るものであり、エンジンへの吸気負圧を検出してこの検
出値をエンジンが停止に至る吸気負圧の設定下限値と比
較し、上記検出値が上記設定下限値よりも大の場合には
エンジンに余剰トルクがあると見なしてクラッチを接続
状態に保持するとともに他方検出値が下限値よりも小の
場合にはエンジン停止を避けるためにクラッチを切断し
てエンジン負荷を除くことによりエンジン回転数を回復
させ、吸気負圧が設定下限値よりも大になると再びクラ
ッチを接続してエンジンブレーキを作用させることによ
って安定した降坂走行を行えるようにしたものである。
この従来技術によると車速を一定値に設定し、この設定
車速を基準としてクラッチを断続させてエンジンブレー
キを利かせる場合に比べると、エンジンの余剰トルクを
考慮してエンジン停止限界までを条件としてクラッチ接
続状態の制御を行うので、クラッチの断続スパンを長く
することができ、加減速の繰り返し回数を少なくするこ
とができるので、走行状態はより安定する利点がある。
車速を基準としてクラッチを断続させてエンジンブレー
キを利かせる場合に比べると、エンジンの余剰トルクを
考慮してエンジン停止限界までを条件としてクラッチ接
続状態の制御を行うので、クラッチの断続スパンを長く
することができ、加減速の繰り返し回数を少なくするこ
とができるので、走行状態はより安定する利点がある。
しかし、上記従来技術の場合には、エンジンの吸気負圧
を基準として車速変化に関係なくクラッチ切断時期を判
定しているのみであり、しかも通常のエンジンブレーキ
使用時のみを対象としたものである。ところが、実際の
降坂走行状態では、エンジンブレーキの場合だけでなく
ブレーキペダルの操作による急制動の場合もあれば緩制
動の場合もある。
を基準として車速変化に関係なくクラッチ切断時期を判
定しているのみであり、しかも通常のエンジンブレーキ
使用時のみを対象としたものである。ところが、実際の
降坂走行状態では、エンジンブレーキの場合だけでなく
ブレーキペダルの操作による急制動の場合もあれば緩制
動の場合もある。
そして、このような2つのいずれの場合にもアクセルを
戻してブレーキを踏むのは同じであるから、吸気負圧は
結局同じタイミングで減少して行くことになり、上記従
来技術の場合には急制動の場合にも緩制動の場合にもク
ラッチは同じタイミングで切断されることになる。
戻してブレーキを踏むのは同じであるから、吸気負圧は
結局同じタイミングで減少して行くことになり、上記従
来技術の場合には急制動の場合にも緩制動の場合にもク
ラッチは同じタイミングで切断されることになる。
ところが、エンジン回転数が高い状態で急制動が掛けら
れると、駆動トルクが小さいためにエンストを生じやす
い。従って、エンストを防止するためには、その減速度
に対応してどおしても可及的に速やかにクラッチを切断
しなければならない。他方、緩制動の場合には、本来走
行継続を前提として可能な限りアイドル回転数に近い低
車速までエンブレ効果を得るためにクラッチの接続状態
を保てることが望ましい。これに対し、上述の従来技術
では、余剰トルクがある限り一応エンストの発生を防止
することはできるようになっているが、エンジンまたは
クラッチの回転数の変化率を判断要素としていないか
ら、減速度に応じた予測切断による滑らかなクラッチの
切断制御を行うことは難しく、吸気負圧が設定値より低
下して初めてクラッチの切断を行うことになるため必然
的に或る程度の加速度変化による走行フィーリングの悪
さは避けられない。また、種々の走行状態を考慮して余
剰トルクを充分に残すために吸気負圧の下限値は或る程
度高く設定されることから、アイドル回転数領域でのエ
ンブレ効果を得ることは望めなかった。
れると、駆動トルクが小さいためにエンストを生じやす
い。従って、エンストを防止するためには、その減速度
に対応してどおしても可及的に速やかにクラッチを切断
しなければならない。他方、緩制動の場合には、本来走
行継続を前提として可能な限りアイドル回転数に近い低
車速までエンブレ効果を得るためにクラッチの接続状態
を保てることが望ましい。これに対し、上述の従来技術
では、余剰トルクがある限り一応エンストの発生を防止
することはできるようになっているが、エンジンまたは
クラッチの回転数の変化率を判断要素としていないか
ら、減速度に応じた予測切断による滑らかなクラッチの
切断制御を行うことは難しく、吸気負圧が設定値より低
下して初めてクラッチの切断を行うことになるため必然
的に或る程度の加速度変化による走行フィーリングの悪
さは避けられない。また、種々の走行状態を考慮して余
剰トルクを充分に残すために吸気負圧の下限値は或る程
度高く設定されることから、アイドル回転数領域でのエ
ンブレ効果を得ることは望めなかった。
(発明の目的) 本発明は、上記従来技術の欠点を改善するためになされ
たもので、エンジン出力軸又はクラッチ出力軸の回転数
とその負側への変化率との両方を考慮してクラッチを予
測切断することにより、エンジンの駆動トルクが小さい
高回転状態からの急制動時にはクラッチの切断目標回転
数を高くしてエンストの発生を防止するようにした自動
車のクラッチ制御装置を提供することを目的とするもの
である。
たもので、エンジン出力軸又はクラッチ出力軸の回転数
とその負側への変化率との両方を考慮してクラッチを予
測切断することにより、エンジンの駆動トルクが小さい
高回転状態からの急制動時にはクラッチの切断目標回転
数を高くしてエンストの発生を防止するようにした自動
車のクラッチ制御装置を提供することを目的とするもの
である。
(目的を達成するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、エンジンの出
力軸と変速機の入力軸との間に設けられたクラッチを断
続操作するアクチュエータと、上記エンジンの出力軸の
回転数または上記クラッチの出力軸の回転数のいずれか
一方の回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数
検出手段により検出される回転数の変化率を検出する回
転数変化率検出手段と、上記回転数検出手段と上記回転
数変化率検出手段からの両検出信号によりクラッチ切断
目標回転数を設定し、上記回転数変化率検出手段により
検出された回転数変化率の負側の値の増大に応じて当該
クラッチ切断目標回転数を高くする制御信号を上記アク
チュエータに出力するアクチュエータ制御手段とを備え
てなるものある。
力軸と変速機の入力軸との間に設けられたクラッチを断
続操作するアクチュエータと、上記エンジンの出力軸の
回転数または上記クラッチの出力軸の回転数のいずれか
一方の回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数
検出手段により検出される回転数の変化率を検出する回
転数変化率検出手段と、上記回転数検出手段と上記回転
数変化率検出手段からの両検出信号によりクラッチ切断
目標回転数を設定し、上記回転数変化率検出手段により
検出された回転数変化率の負側の値の増大に応じて当該
クラッチ切断目標回転数を高くする制御信号を上記アク
チュエータに出力するアクチュエータ制御手段とを備え
てなるものある。
(作用) 上記手段によると、エンジン出力軸又はクラッチ出力軸
の回転数とその負側への変化率とに基づいて回転領域レ
ベルとそれからの減速度合が判定されてクラッチの切断
目標回転数が同判定された減速度に対応して適切に予測
設定され、上記回転数の負側への変化率が大きい減速度
の高いときほどクラッチ切断目標回転数が高くなるよう
に制御され、他方その結果、それと逆の場合には低くな
るように制御される。従って、高回転域からの急制動時
には同高いエンジン回転数の状態から速やかにクラッチ
が切断されてエンストが防止される一方、緩制動時には
アイドル領域の低車速状態まで十分なエンブレ効果を作
用させることができる。
の回転数とその負側への変化率とに基づいて回転領域レ
ベルとそれからの減速度合が判定されてクラッチの切断
目標回転数が同判定された減速度に対応して適切に予測
設定され、上記回転数の負側への変化率が大きい減速度
の高いときほどクラッチ切断目標回転数が高くなるよう
に制御され、他方その結果、それと逆の場合には低くな
るように制御される。従って、高回転域からの急制動時
には同高いエンジン回転数の状態から速やかにクラッチ
が切断されてエンストが防止される一方、緩制動時には
アイドル領域の低車速状態まで十分なエンブレ効果を作
用させることができる。
(実施例) 図面第1図〜第10図は、本発明の実施例に係る自動車
のクラッチ制御装置およびその動作を示すものである。
のクラッチ制御装置およびその動作を示すものである。
先ず第1図は、上記制御装置のシステム全体の概略構成
を示している。
を示している。
符号1は、自動車用エンジンであり、このエンジン1の
出力軸1aはクラッチ2を介して変速機3に接続されるよ
うになっており、クラッチ2は上記接続状態を断続操作
するための操作部材2aを有している。この操作部材2aは
作動ロッド4を介してダイヤフラムよりなる第1のアク
チュエータ5に連結され、第1のアクチュエータ5の作
動によって所定のストロークおよび作動速度で矢印方向
に駆動されクラッチ(板)の断続を行なう。
出力軸1aはクラッチ2を介して変速機3に接続されるよ
うになっており、クラッチ2は上記接続状態を断続操作
するための操作部材2aを有している。この操作部材2aは
作動ロッド4を介してダイヤフラムよりなる第1のアク
チュエータ5に連結され、第1のアクチュエータ5の作
動によって所定のストロークおよび作動速度で矢印方向
に駆動されクラッチ(板)の断続を行なう。
第1のアクチュエータ5は、作動ロッド4側を大気に開
放する一方、その他端側に負圧室5aを有し、この負圧室
5aに負圧が導入されたときに上記作動ロッド4を介して
操作部材2aを矢印(イ)方向に引いてクラッチ2を切断す
る。負圧室5aは、負圧通路6を介して空気制御バルブV
1および真空制御バルブV2,V3にそれぞれ接続され
ている。真空制御バルブV3は、また空気制御バブブV
4に接続されている。空気制御バルブV1,V4は、そ
れぞれ上記負圧室5aへの大気の連通または連通遮断状態
を切換える電磁弁であり、各々後述するコントローラ7
からのバルブ制御信号によってON(励磁)、OFF
(非励磁)されるようになっている。この場合、空気制
御バルブV1はON状態で連通、OFF状態で連通遮
断、空気制御バルブV4はその逆となる。なお、空気制
御バルブV4は、真空制御バルブV3の開いている状態
で連通となる。真空制御バルブV2,V3は、それぞれ
入力側を負圧タンク8に接続された電磁弁であり、上述
の空気制御バルブと同様に後述のコントローラからのバ
ルブ制御信号によってON(励磁)、OFF(非励磁)
され、OFF時に上記負圧室5aへの負圧の供給を遮断
し、他方ON時に負圧を供給するようになっている。負
圧タンク8は、チェックバルブ9を介してモータ10に
よって駆動される電動ポンプ11に接続されている。
放する一方、その他端側に負圧室5aを有し、この負圧室
5aに負圧が導入されたときに上記作動ロッド4を介して
操作部材2aを矢印(イ)方向に引いてクラッチ2を切断す
る。負圧室5aは、負圧通路6を介して空気制御バルブV
1および真空制御バルブV2,V3にそれぞれ接続され
ている。真空制御バルブV3は、また空気制御バブブV
4に接続されている。空気制御バルブV1,V4は、そ
れぞれ上記負圧室5aへの大気の連通または連通遮断状態
を切換える電磁弁であり、各々後述するコントローラ7
からのバルブ制御信号によってON(励磁)、OFF
(非励磁)されるようになっている。この場合、空気制
御バルブV1はON状態で連通、OFF状態で連通遮
断、空気制御バルブV4はその逆となる。なお、空気制
御バルブV4は、真空制御バルブV3の開いている状態
で連通となる。真空制御バルブV2,V3は、それぞれ
入力側を負圧タンク8に接続された電磁弁であり、上述
の空気制御バルブと同様に後述のコントローラからのバ
ルブ制御信号によってON(励磁)、OFF(非励磁)
され、OFF時に上記負圧室5aへの負圧の供給を遮断
し、他方ON時に負圧を供給するようになっている。負
圧タンク8は、チェックバルブ9を介してモータ10に
よって駆動される電動ポンプ11に接続されている。
上記クラッチ断続操作用の第1のアクチュエータ5は、
後述のコントローラからのバルブ制御信号に基づいてO
N,OFF作動される上記各空気制御バルブV1,V4
および真空制御バルブV2,V3によってその作動状態
(接続−ホールド−切断)が制御される(後述)。
後述のコントローラからのバルブ制御信号に基づいてO
N,OFF作動される上記各空気制御バルブV1,V4
および真空制御バルブV2,V3によってその作動状態
(接続−ホールド−切断)が制御される(後述)。
一方、上記エンジン1側にはそのクランクプーリ部に位
置してエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手
段15が、またクラッチ2にはクラッチ2の切断状態を
検出するクラッチ切断スイッチ16およびクラッチ2の
出力軸2aの回転数を検出するクラッチ出力軸回転数検出
手段17が各々設けられており、これらの各検出手段は
コントローラ7にそれぞれ入力される。また、当該自動
車の運転席側には、アクセルペダル18を所定量以上踏
み込んだときにONになるアクセルスイッチ19、さら
にブレーキペダル20を踏み込んだときにONになるブ
レーキスイッチ21が設けられており、これら各スイッ
チ19および21のON,OFF信号も上記コントロー
ラ7に入力される。
置してエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手
段15が、またクラッチ2にはクラッチ2の切断状態を
検出するクラッチ切断スイッチ16およびクラッチ2の
出力軸2aの回転数を検出するクラッチ出力軸回転数検出
手段17が各々設けられており、これらの各検出手段は
コントローラ7にそれぞれ入力される。また、当該自動
車の運転席側には、アクセルペダル18を所定量以上踏
み込んだときにONになるアクセルスイッチ19、さら
にブレーキペダル20を踏み込んだときにONになるブ
レーキスイッチ21が設けられており、これら各スイッ
チ19および21のON,OFF信号も上記コントロー
ラ7に入力される。
他方、上記変速機3は、エコノミーモード(E)とパワー
モード(P)の2つの副変速ポジションをもつ副変速機3a
とR,N,1速〜5速の通常の変速ポジションをもつ主
変速機36とから構成されており、副変速機3aのモード
切換部22には、モード切換用の例えばダイヤフラムよ
りなる第2のアクチュエータ23が作動ロッド24を介
して連結されている。第2のアクチュエータ23は、上
記作動ロッド24側とその他端側の両方に各々負圧室23
aと23bを有し、これらの負圧室23a,23bは、それぞれ空
気と真空の両媒体による制御機能を持った制御バルブV
5,V6を介して大気および上述の負圧タンク8に接続
されるようになっている。制御バルブV5,V6は、上
述の空気制御バルブV1,V4、真空制御バルブV2,
V3と同様に後述のコントローラ7からのバルブ制御信
号によってON,OFF作動される電磁弁よりなってお
り、それぞれON(励磁)状態では上記負圧室23a,23b
を大気に連通させる一方、OFF(非励磁)状態では上
記負圧タンク8に連通させるように作動する。そして、
上記コントローラ7からのバルブ制御信号に基づく上記
制御バルブV5,V6のON,OFF動作に応じて上記
第2のアクチュエータ23が制御され、作動ロッド24
を矢印(E)または(P)方向に作動させることによってモー
ド切換部22を操作してエコノミーモード(E)とパワー
モード(P)の切換えが行なわれる。上記副変速機3aに
は、上記2つのモードポジション(E),(P)の選択された
いずれかの位置を表示する副変ポジションスイッチ25
が設けられており、そのON,OFF信号もまた上記コ
ントローラ7に入力される。
モード(P)の2つの副変速ポジションをもつ副変速機3a
とR,N,1速〜5速の通常の変速ポジションをもつ主
変速機36とから構成されており、副変速機3aのモード
切換部22には、モード切換用の例えばダイヤフラムよ
りなる第2のアクチュエータ23が作動ロッド24を介
して連結されている。第2のアクチュエータ23は、上
記作動ロッド24側とその他端側の両方に各々負圧室23
aと23bを有し、これらの負圧室23a,23bは、それぞれ空
気と真空の両媒体による制御機能を持った制御バルブV
5,V6を介して大気および上述の負圧タンク8に接続
されるようになっている。制御バルブV5,V6は、上
述の空気制御バルブV1,V4、真空制御バルブV2,
V3と同様に後述のコントローラ7からのバルブ制御信
号によってON,OFF作動される電磁弁よりなってお
り、それぞれON(励磁)状態では上記負圧室23a,23b
を大気に連通させる一方、OFF(非励磁)状態では上
記負圧タンク8に連通させるように作動する。そして、
上記コントローラ7からのバルブ制御信号に基づく上記
制御バルブV5,V6のON,OFF動作に応じて上記
第2のアクチュエータ23が制御され、作動ロッド24
を矢印(E)または(P)方向に作動させることによってモー
ド切換部22を操作してエコノミーモード(E)とパワー
モード(P)の切換えが行なわれる。上記副変速機3aに
は、上記2つのモードポジション(E),(P)の選択された
いずれかの位置を表示する副変ポジションスイッチ25
が設けられており、そのON,OFF信号もまた上記コ
ントローラ7に入力される。
さらに、主変速機3bのシフトレバー26には、シフトレ
バー26に手を触れることによってONになる主変ノブ
スイッチ27並びに副変速機3aのいずれか一方のモード
を選択する副変セレクトスイッチ28がそれぞれ設けら
れているとともに主変速機3b自体には当該主変速機3bの
シフト位置を表示する主変ポジションスイッチ29が設
けられており、これら各スイッチのON,OFF信号も
またコントローラ7に入力される。
バー26に手を触れることによってONになる主変ノブ
スイッチ27並びに副変速機3aのいずれか一方のモード
を選択する副変セレクトスイッチ28がそれぞれ設けら
れているとともに主変速機3b自体には当該主変速機3bの
シフト位置を表示する主変ポジションスイッチ29が設
けられており、これら各スイッチのON,OFF信号も
またコントローラ7に入力される。
さらに、主変速機3bの出力軸30には、また一定車速
(例えば15〜20Km/h)以上でONになる車速スイッ
チ31が設けられ、この車速スイッチ31の出力も上述
の各場合と同様に後述のコントローラ7に入力される。
(例えば15〜20Km/h)以上でONになる車速スイッ
チ31が設けられ、この車速スイッチ31の出力も上述
の各場合と同様に後述のコントローラ7に入力される。
コントローラは、CPUを中心とし、入出力インターフ
ェース(I/O)並びにメモリ部(RAMおよびRO
M)を備えて構成されており、また必要に応じて入力信
号処置のためのD/AまたはA/D,f/v変換器をも
備えて構成されている。
ェース(I/O)並びにメモリ部(RAMおよびRO
M)を備えて構成されており、また必要に応じて入力信
号処置のためのD/AまたはA/D,f/v変換器をも
備えて構成されている。
次に図面第2図は、上記第1図の自動車のクラッチ制御
装置の基本的な制御動作(ループ)を示すフローチャー
トであり、先ずこの実施例の制御動作は大きく分類し
て、制御動作を開始してシステム各部のイニシャライズ
が完了した後、上述の各検出部、出力部からのデータ
(制御パラメータ)を入力するとともに所定の信号処理
を行なう基本ステップS1、次にこの基本ステップS1
で所定の信号処理を行なったデータに基づいて上記副変
速機3aのシフト状態の制御を行なう基本ステップS2、
さらに副変速機3aの制御を行なった上で具体的にクラッ
チ2の接続状態を制御する基本ステップS3を制御ルー
チンとして構成されている。
装置の基本的な制御動作(ループ)を示すフローチャー
トであり、先ずこの実施例の制御動作は大きく分類し
て、制御動作を開始してシステム各部のイニシャライズ
が完了した後、上述の各検出部、出力部からのデータ
(制御パラメータ)を入力するとともに所定の信号処理
を行なう基本ステップS1、次にこの基本ステップS1
で所定の信号処理を行なったデータに基づいて上記副変
速機3aのシフト状態の制御を行なう基本ステップS2、
さらに副変速機3aの制御を行なった上で具体的にクラッ
チ2の接続状態を制御する基本ステップS3を制御ルー
チンとして構成されている。
以下、先ず最初に第3図に示す上記第2図の基本ステッ
プS2での副変速機3aのシフト制御動作について詳細に
説明する。
プS2での副変速機3aのシフト制御動作について詳細に
説明する。
制御動作開始後、先ず上述の主変速機用のシフトレバー
26に設けられている副変セレクトスイッチ28の操作
状態がコントローラ7のメモリ部に読み込まれ(ステッ
プS1)、次にその操作状態がパワーモードポジション
(P)となっているか否かを判断する(ステップS2)。
そして、その結果、パワーモードポジシヨン(P)となっ
ている場合には、副変セレクトフラグSを0にセット
(ステップS3)し、他方パワーモードポジシヨン(P)
でない場合には副変セレクトフラグSをOFFにセット
(ステップS4)する。その後、今度はさらに上記副変
速機3aの副変ポジションスイッチ25からの入力を基準
として副変速機3aのシフトポジションを具体的に読み込
み(ステップS5)、再度現実にパワーモードポジショ
ン(P)となっているか否かを判定(ステップS6)し、
YESの場合(パワー)には副変ポジションフラグPを
0にセット(ステップS7)する一方、NO(エコノミ
ー)の場合には同ポジションフラグPをFFにセット
(ステップS8)する。そして、以上の動作によるフラ
グデータS,Pを基準として新たなフラグMを立て、当
該フラグMを上記データSとPのエクスクルーシブOR
出力(SR)としてセットする(ステップS9)。こ
れにより副変速機3aのシフト位置(および状態)が最終
的に正確に判断される。
26に設けられている副変セレクトスイッチ28の操作
状態がコントローラ7のメモリ部に読み込まれ(ステッ
プS1)、次にその操作状態がパワーモードポジション
(P)となっているか否かを判断する(ステップS2)。
そして、その結果、パワーモードポジシヨン(P)となっ
ている場合には、副変セレクトフラグSを0にセット
(ステップS3)し、他方パワーモードポジシヨン(P)
でない場合には副変セレクトフラグSをOFFにセット
(ステップS4)する。その後、今度はさらに上記副変
速機3aの副変ポジションスイッチ25からの入力を基準
として副変速機3aのシフトポジションを具体的に読み込
み(ステップS5)、再度現実にパワーモードポジショ
ン(P)となっているか否かを判定(ステップS6)し、
YESの場合(パワー)には副変ポジションフラグPを
0にセット(ステップS7)する一方、NO(エコノミ
ー)の場合には同ポジションフラグPをFFにセット
(ステップS8)する。そして、以上の動作によるフラ
グデータS,Pを基準として新たなフラグMを立て、当
該フラグMを上記データSとPのエクスクルーシブOR
出力(SR)としてセットする(ステップS9)。こ
れにより副変速機3aのシフト位置(および状態)が最終
的に正確に判断される。
次に、上記フラグMのデータ、すなわち上記排他的論理
和(SP)が、0であることを確認する(ステップS
10)。その結果、M=0(YES)の場合には、上述の制
御バルブV5,V6を共にOFF状態に維持(ステップ
S11)し、上述の第2のアクチュエータ23の負圧室
23a,23bを共に負圧タンク8に連通させてクラッチフラ
グCを1(ホールド指令)にセットする(ステップS
12)。従って上記第2のアクチュエータ23はホール
ド状態となって駆動されずモード切換部22も作動しな
い。
和(SP)が、0であることを確認する(ステップS
10)。その結果、M=0(YES)の場合には、上述の制
御バルブV5,V6を共にOFF状態に維持(ステップ
S11)し、上述の第2のアクチュエータ23の負圧室
23a,23bを共に負圧タンク8に連通させてクラッチフラ
グCを1(ホールド指令)にセットする(ステップS
12)。従って上記第2のアクチュエータ23はホール
ド状態となって駆動されずモード切換部22も作動しな
い。
他方、M≠0の場合(NO)には、さらに上記クラッチ切断
スイッチ16の出力を読み込み(ステップS13)、当
該スイッチ16のON,OFF状態を判定する(ステッ
プS14)。そして、クラッチ切断スイッチ16がON
の場合(YES)には、さらに上述の副変セレクトフラグS
が0であるか否かの判断を行なう(ステップS15)。
S=0の場合(YES)には、制御バルブV5をONにして
第2のアクチュエータ23の負圧室23aを大気に連通さ
せるとともに制御バルブV6をOFFにして負圧室23b
を負圧タンク8に連通させる。そして第2のアクチュエ
ータ23を駆動してその作動ロック24を矢印(P)方向
(パワーモード側)に作動させ、モード切換部22を操
作することにより副変速機3aのシフト位置をパワーモー
ド(P)に切換える(ステップS16)。そして、その
後、上記動作状態を基準にしてクラッチCを0(要クラ
ッチ切断)にセットする(ステップS17)。他方、上
記セレクトフラグSが0でない場合(NO)には、上述の場
合とは逆に制御バルブV5をOFF、制御バルブV6を
ONにして副変速機3aをエコノミーモード(E)に切換え
る(ステップS18)。そして、その後上記のステップ
S17の動作(C←0)に移り、クラッチ切断方向の制
御を行なう。
スイッチ16の出力を読み込み(ステップS13)、当
該スイッチ16のON,OFF状態を判定する(ステッ
プS14)。そして、クラッチ切断スイッチ16がON
の場合(YES)には、さらに上述の副変セレクトフラグS
が0であるか否かの判断を行なう(ステップS15)。
S=0の場合(YES)には、制御バルブV5をONにして
第2のアクチュエータ23の負圧室23aを大気に連通さ
せるとともに制御バルブV6をOFFにして負圧室23b
を負圧タンク8に連通させる。そして第2のアクチュエ
ータ23を駆動してその作動ロック24を矢印(P)方向
(パワーモード側)に作動させ、モード切換部22を操
作することにより副変速機3aのシフト位置をパワーモー
ド(P)に切換える(ステップS16)。そして、その
後、上記動作状態を基準にしてクラッチCを0(要クラ
ッチ切断)にセットする(ステップS17)。他方、上
記セレクトフラグSが0でない場合(NO)には、上述の場
合とは逆に制御バルブV5をOFF、制御バルブV6を
ONにして副変速機3aをエコノミーモード(E)に切換え
る(ステップS18)。そして、その後上記のステップ
S17の動作(C←0)に移り、クラッチ切断方向の制
御を行なう。
次に、本発明の中心であるクラッチ2の制御動作につい
て第4図を参照して説明する。なお、このクラッチの制
御は先ず被制御動作が、(1)接続、(2)ホールド、(3)切
断の3種であり、(1)の接続と(2)の切断の場合の各接続
速度、切断速度が所定の要因によって3種の速度にコン
トロールされること、さらにクラッチ切断要因としては
(1)副変速機3aのシフト、(2)主変速機3bのシフト、(3)
ブレーキ時であることが特徴であり、以下これらのこと
を前提として説明して行く。
て第4図を参照して説明する。なお、このクラッチの制
御は先ず被制御動作が、(1)接続、(2)ホールド、(3)切
断の3種であり、(1)の接続と(2)の切断の場合の各接続
速度、切断速度が所定の要因によって3種の速度にコン
トロールされること、さらにクラッチ切断要因としては
(1)副変速機3aのシフト、(2)主変速機3bのシフト、(3)
ブレーキ時であることが特徴であり、以下これらのこと
を前提として説明して行く。
先ず制御動作を開始して最初に上述したクラッチフラグ
C(第3図参照)が、C=0(要切断)となっているか
否かの判断を行なう(ステップS1)。そして、C=
0、即ち副変速機3aのシフトモードがパワーモード(P)
となっていない場合には、一応クラッチ切断の必要あり
として次に上記クラッチ切断スイッチ16のON,OF
F状態を読み込み(ステップS2)、ON状態(実際の
切断状態)の判断(確認)を行なう(ステップS3)。
そして、クラッチ切断スイッチ16がON(YES)の場合
には、クラッチ2を無条件で強制的に接続する必要があ
る場合の高速接続時間を設定するための後述のフラグJ
の設定(ステップS4)を行なって空気制御バルブV1
をOFF、V4をONに、又真空制御バルブV1をOF
F、V4をONに、又真空制御バルブV2,V3を共に
OFFにして所定の時間内クラッチ2の接続状態を保持
する(ステップS5)。他方、上記ステップS3におい
て、クラッチ切断スイッチ16がONでない場合(NO)に
は、クラッチ2の切断速度を設定するための後述するフ
ラグEのセット(ステップS6)を行ない、次に設定さ
れた当該フラグEの値が、E=0、E=1、E=2の3
種のいずれであるかを判断する(ステップS7)。そし
て、E=0の場合(R,N,1速の場合)には、空気制
御バルブV1,V4をOFF、真空制御バルブV2をO
FF,V3をONにして低速度(S)でクラッチ2を切断
する(ステップS8)。また、E=1の場合(2,3
速)には、空気制御バルブV1をOFF、V4をON、
真空制御バルブV2をON、V3をOFFにして切断速
度(M)の中・速度でクラッチ2を切断する(ステップS
9)。さらに、E=2の場合(4,5速の場合)には、
空気制御バルブV1,V4を共にOFF、真空制御バル
ブV2,V3を共にONにして切断速度(F)の高速度で
クラッチ2を切断する(ステップS10)。このように
して低速側より高速側が速くなるように主変速機のシフ
トポジションに応じた速度でのクラッチの切断が行なわ
れる。
C(第3図参照)が、C=0(要切断)となっているか
否かの判断を行なう(ステップS1)。そして、C=
0、即ち副変速機3aのシフトモードがパワーモード(P)
となっていない場合には、一応クラッチ切断の必要あり
として次に上記クラッチ切断スイッチ16のON,OF
F状態を読み込み(ステップS2)、ON状態(実際の
切断状態)の判断(確認)を行なう(ステップS3)。
そして、クラッチ切断スイッチ16がON(YES)の場合
には、クラッチ2を無条件で強制的に接続する必要があ
る場合の高速接続時間を設定するための後述のフラグJ
の設定(ステップS4)を行なって空気制御バルブV1
をOFF、V4をONに、又真空制御バルブV1をOF
F、V4をONに、又真空制御バルブV2,V3を共に
OFFにして所定の時間内クラッチ2の接続状態を保持
する(ステップS5)。他方、上記ステップS3におい
て、クラッチ切断スイッチ16がONでない場合(NO)に
は、クラッチ2の切断速度を設定するための後述するフ
ラグEのセット(ステップS6)を行ない、次に設定さ
れた当該フラグEの値が、E=0、E=1、E=2の3
種のいずれであるかを判断する(ステップS7)。そし
て、E=0の場合(R,N,1速の場合)には、空気制
御バルブV1,V4をOFF、真空制御バルブV2をO
FF,V3をONにして低速度(S)でクラッチ2を切断
する(ステップS8)。また、E=1の場合(2,3
速)には、空気制御バルブV1をOFF、V4をON、
真空制御バルブV2をON、V3をOFFにして切断速
度(M)の中・速度でクラッチ2を切断する(ステップS
9)。さらに、E=2の場合(4,5速の場合)には、
空気制御バルブV1,V4を共にOFF、真空制御バル
ブV2,V3を共にONにして切断速度(F)の高速度で
クラッチ2を切断する(ステップS10)。このように
して低速側より高速側が速くなるように主変速機のシフ
トポジションに応じた速度でのクラッチの切断が行なわ
れる。
一方、上述のステップS1においてクラッチフラッグC
が0でないNOの場合(切断状態)には、続いて主変速
機3bの主変ポジションスイッチ29のシフト状態の読み
込み(ステップS11)を行ない主変速機3bのシフト位
置がニュートラル状態(N)となっているか否かの判断に
移る(ステップS12)。その結果、主変速機3bのシフ
ト位置がニュートラ状態(N)にあるとき(YES)は、クラッ
チ切断必要としてそのまま上述のステップS2の動作に
移行して上述の場合と同様にステップS3〜S10の制
御動作を行なう。
が0でないNOの場合(切断状態)には、続いて主変速
機3bの主変ポジションスイッチ29のシフト状態の読み
込み(ステップS11)を行ない主変速機3bのシフト位
置がニュートラル状態(N)となっているか否かの判断に
移る(ステップS12)。その結果、主変速機3bのシフ
ト位置がニュートラ状態(N)にあるとき(YES)は、クラッ
チ切断必要としてそのまま上述のステップS2の動作に
移行して上述の場合と同様にステップS3〜S10の制
御動作を行なう。
他方、ニュートラル状態(N)でない場合(N0)には、さら
に主変ノブスイッチ27の出力状態を読み込み(ステッ
プS13)、次にそのON、OFF状態(操作状態)を
判断する(ステップS14)。そして、主変ノブスイッ
チ27がON、即ち主変速機3bのシフトレバー26が操
作されている場合(YES)には、やはりクラッチ切断の必
要ありと判断し上述のステップS2〜S10のクラッチ
切断制御動作に移行する。これに反し主変ノブスイッチ
27がOFFの場合、即ち上記シフトレバー26が非操
作状態にある場合(NO)には、車輌の減速度を検出するた
めに次にクラッチ2の出力軸の回転数Ncを読み込み(ス
テップS15)、さらにその負の回転加速度dNc/dtを演
算する(ステップS16)。
に主変ノブスイッチ27の出力状態を読み込み(ステッ
プS13)、次にそのON、OFF状態(操作状態)を
判断する(ステップS14)。そして、主変ノブスイッ
チ27がON、即ち主変速機3bのシフトレバー26が操
作されている場合(YES)には、やはりクラッチ切断の必
要ありと判断し上述のステップS2〜S10のクラッチ
切断制御動作に移行する。これに反し主変ノブスイッチ
27がOFFの場合、即ち上記シフトレバー26が非操
作状態にある場合(NO)には、車輌の減速度を検出するた
めに次にクラッチ2の出力軸の回転数Ncを読み込み(ス
テップS15)、さらにその負の回転加速度dNc/dtを演
算する(ステップS16)。
そして、次に上記演算データK1×dNc/dtにクラッチ出
力軸の回転数Nc(又はエンジン回転数Ne)を加えてクラ
ッチ切断回転数(NL=K1×dNc/dt+Nc)となすとと
もに、他方エンジンのアイドル回転数N1をクラッチ切
断のための設定基準回転数として、両者を比較する(ス
テップS17)。その結果、クラッチ切断回転数NLが
アイドル回転数N1よりも高い場合(YES)には、そのデ
ータ状態にもとづきフラグJとして表示した上述のクラ
ッチ強制高速接続設定時間が0であるか否かの判断を行
う(ステップS18)。その結果、J=0の場合(YES)
には、クラッチの接続又はホールドを判断するための後
述するフラグBの設定を(ステップS19)を行い、続
いてさらに当該設定されたフラグBの値が0であるか否
かの判断(ステップ20)を行う。そして、B=0の場
合には、クラッチ接続を前提としてその接続速度を決定
する後述のフラグDを設定(ステップS21)した後、
当該フラグDのデータ値の判断(ステップS22)を行
う。その結果、D=0の場合には空気制御バルブV1,
V4をOFF、真空制御バルブV2,V3をOFFにし
て接続速度(S)の低速度でのクラッチ接続を行う(ステ
ップS23)。また、D=1の場合には、空気制御バル
ブV1,V4を共にON、真空制御バルブV2,V3を
共にOFFにして接続速度(M)の中速度でクラッチの接
続を行う(ステップS24)。さらに、D=2の場合に
は、空気制御バルブV1をON、V4をOFFにすると
ともに真空制御バルブV2,V3を共にOFFにして接
続速度(F)の高速度でクラッチの接続を行う(ステップ
S25)。
力軸の回転数Nc(又はエンジン回転数Ne)を加えてクラ
ッチ切断回転数(NL=K1×dNc/dt+Nc)となすとと
もに、他方エンジンのアイドル回転数N1をクラッチ切
断のための設定基準回転数として、両者を比較する(ス
テップS17)。その結果、クラッチ切断回転数NLが
アイドル回転数N1よりも高い場合(YES)には、そのデ
ータ状態にもとづきフラグJとして表示した上述のクラ
ッチ強制高速接続設定時間が0であるか否かの判断を行
う(ステップS18)。その結果、J=0の場合(YES)
には、クラッチの接続又はホールドを判断するための後
述するフラグBの設定を(ステップS19)を行い、続
いてさらに当該設定されたフラグBの値が0であるか否
かの判断(ステップ20)を行う。そして、B=0の場
合には、クラッチ接続を前提としてその接続速度を決定
する後述のフラグDを設定(ステップS21)した後、
当該フラグDのデータ値の判断(ステップS22)を行
う。その結果、D=0の場合には空気制御バルブV1,
V4をOFF、真空制御バルブV2,V3をOFFにし
て接続速度(S)の低速度でのクラッチ接続を行う(ステ
ップS23)。また、D=1の場合には、空気制御バル
ブV1,V4を共にON、真空制御バルブV2,V3を
共にOFFにして接続速度(M)の中速度でクラッチの接
続を行う(ステップS24)。さらに、D=2の場合に
は、空気制御バルブV1をON、V4をOFFにすると
ともに真空制御バルブV2,V3を共にOFFにして接
続速度(F)の高速度でクラッチの接続を行う(ステップ
S25)。
一方、上記ステップS17において、クラッチ切断回転
数NLが設定基準回転数N1よりも小の場合(NO)には、
先ず上述のアクセルスイッチ19の出力状態を読み込み
(ステップS26)、そのON状態(一定以上のスロッ
トル開度であること)を判断(ステップS27)する。
その結果、ON(YES)の場合にクラッチ切断不要と認め
て上記ステップS18の動作に移行し、他方OFF(NO)
の場合はクラッチ切断の必要性ありとして上述のステッ
プS2の動作に移る。
数NLが設定基準回転数N1よりも小の場合(NO)には、
先ず上述のアクセルスイッチ19の出力状態を読み込み
(ステップS26)、そのON状態(一定以上のスロッ
トル開度であること)を判断(ステップS27)する。
その結果、ON(YES)の場合にクラッチ切断不要と認め
て上記ステップS18の動作に移行し、他方OFF(NO)
の場合はクラッチ切断の必要性ありとして上述のステッ
プS2の動作に移る。
また、上記ステップS18において、J=0でない場合
(No)には、上記フラグBの設定を行うことなく直接フラ
グDの設定動作(ステップS21)に移行する。
(No)には、上記フラグBの設定を行うことなく直接フラ
グDの設定動作(ステップS21)に移行する。
また、上記ステップS20においてB=0でない場合(N
O)には、接続状態であるから、そのままホールド動作
(ステップS5)に移る。
O)には、接続状態であるから、そのままホールド動作
(ステップS5)に移る。
なお、上記ステップS15,S16における制御動作
は、エンジン回転数Neの読み込みとそのデータに基づく
エンジン回転数Neの変化率dNe/dtの演算によって行うこ
ともできる。
は、エンジン回転数Neの読み込みとそのデータに基づく
エンジン回転数Neの変化率dNe/dtの演算によって行うこ
ともできる。
以上のステップS15,S16の制御動作により、本発
明の場合は第11図(A),(B)に示すように、第10図
(A),(B)に示す従来例の場合に対して結局車輌の減速度
の高い急制動時にはクラッチの切断回転数を高くするこ
とができる一方、減速度の小さい緩制動時にはクラッチ
切断回転数をアイドル領域付近の低車速まで低くするこ
とができるようになる。
明の場合は第11図(A),(B)に示すように、第10図
(A),(B)に示す従来例の場合に対して結局車輌の減速度
の高い急制動時にはクラッチの切断回転数を高くするこ
とができる一方、減速度の小さい緩制動時にはクラッチ
切断回転数をアイドル領域付近の低車速まで低くするこ
とができるようになる。
次に、上述の各フラグB,D,E,Jの設定動作につい
て説明する。
て説明する。
先ず、第5図は発進時又は変速時にクラッチの接続又は
ホールドの判定を行うフラグBの設定動作を示すフロー
チャートである。
ホールドの判定を行うフラグBの設定動作を示すフロー
チャートである。
先ず制御動作開始後、最初にエンジン回転数Neを、次い
でクラッチ出力軸回転数Ncを各々順次読み込んで(ステ
ップS1〜S2)、それら両回転数NeとNcをNeを基準と
して比較する(ステップS3)。その結果、クラッチ出
力軸の回転数Ncの方がエンジン回転数Neよりも大の変速
時の場合(減少)(NO)には、その状態を示す回転数フラ
グGを0にセット(ステップS4)した後にエンジン回
転数の上昇又は減少分のオフセット量を決めるオフセッ
トフラグHを一旦0にセットする(ステップS5)。他
方、エンジン回転数Neよりもクラッチ出力軸回転数Ncの
方が小の発進時その他の変チ出力軸回転数Ncの方が小の
発進時その他の変速時の場合(上昇)(YES)には、先ず
上記回転数フラグGをFFにセット(ステップS6)し
た後に上記ステップS5に移行する。
でクラッチ出力軸回転数Ncを各々順次読み込んで(ステ
ップS1〜S2)、それら両回転数NeとNcをNeを基準と
して比較する(ステップS3)。その結果、クラッチ出
力軸の回転数Ncの方がエンジン回転数Neよりも大の変速
時の場合(減少)(NO)には、その状態を示す回転数フラ
グGを0にセット(ステップS4)した後にエンジン回
転数の上昇又は減少分のオフセット量を決めるオフセッ
トフラグHを一旦0にセットする(ステップS5)。他
方、エンジン回転数Neよりもクラッチ出力軸回転数Ncの
方が小の発進時その他の変チ出力軸回転数Ncの方が小の
発進時その他の変速時の場合(上昇)(YES)には、先ず
上記回転数フラグGをFFにセット(ステップS6)し
た後に上記ステップS5に移行する。
次に、上記車速スイッチ31の出力(ON,OFF)が読み込ま
れ(ステップS7)、当該車速スイッチ31のON、O
FF状態が判断される(ステップS8)。車速スイッチ
31がON(YES)の場合には、所定値以上の上昇車速と
判断し上記オフセットフラグHの値(微分値)をα1に
セット(ステップS9)した後に上記主変速機3bのシフ
ト位置を主変ポジションスイッチ29の出力に基づいて
読み込む(ステップS10)。他方、車速スイッチ31
がOFF(NO)の場合には、オフセットフラグHの値のセ
ットを行うことなくステップS10に移行する。
れ(ステップS7)、当該車速スイッチ31のON、O
FF状態が判断される(ステップS8)。車速スイッチ
31がON(YES)の場合には、所定値以上の上昇車速と
判断し上記オフセットフラグHの値(微分値)をα1に
セット(ステップS9)した後に上記主変速機3bのシフ
ト位置を主変ポジションスイッチ29の出力に基づいて
読み込む(ステップS10)。他方、車速スイッチ31
がOFF(NO)の場合には、オフセットフラグHの値のセ
ットを行うことなくステップS10に移行する。
そして、続いて主変速機3bのシフト位置(3〜5速であ
ること)を判断(ステップS11)し、YESの高速ギ
ヤの場合には、上記オフセットフラグHの値をH+α2
にセット(ステップS12)した後にステップS13の
動作に移り、他方NOの場合にはオフセットフラグHの
セットを行うことなく、そのままステップS13の動作
に移る。
ること)を判断(ステップS11)し、YESの高速ギ
ヤの場合には、上記オフセットフラグHの値をH+α2
にセット(ステップS12)した後にステップS13の
動作に移り、他方NOの場合にはオフセットフラグHの
セットを行うことなく、そのままステップS13の動作
に移る。
ステップS13では、上記エンジン回転数検出手段15
の検出値Neを時間tで微分することにより、その変化率
dNe/dtを演算する。そして、次にその演算データにもと
づいて上記回転数フラグG=0の判断(ステップ
S14)を行い、G=0の場合(YES)にはそのままオフ
セットフラグHの値をH+dNe/dtの値(回転数の上昇変
化分だけ大きい値)にセットする(ステップS15)。
の検出値Neを時間tで微分することにより、その変化率
dNe/dtを演算する。そして、次にその演算データにもと
づいて上記回転数フラグG=0の判断(ステップ
S14)を行い、G=0の場合(YES)にはそのままオフ
セットフラグHの値をH+dNe/dtの値(回転数の上昇変
化分だけ大きい値)にセットする(ステップS15)。
他方、G=0でない場合(NO)には、オフセットフラグH
を−H(回転数減少)に先ずセット(スイッチS16)
した後にさらにその値をH+dNe/dtにセットする。これ
によりエンジン回転数の負の変化率に対応して高くなる
ようにクラッチ切断回転数を設定することができる。
を−H(回転数減少)に先ずセット(スイッチS16)
した後にさらにその値をH+dNe/dtにセットする。これ
によりエンジン回転数の負の変化率に対応して高くなる
ようにクラッチ切断回転数を設定することができる。
次に、上記オフセットフラグHの値が0よりも小さいか
否かの判断を行う(ステップS17)。その結果、YE
Sの場合にはオフセット後の回転数の増減を示すフラグ
Iを0(オフセットしてもなお上昇)にセット(ステッ
プS18)した後に接続又はホールドの判定を行うため
のフラグBをGIのエクスクルーシブOR論理値に設
定する(ステップS20)。他方H<0でないNOの場
合(オフセットしてもなお減少)には上記フラグIをF
Fにセット(ステップS19)した後に上記ステップS
20の動作に移る。
否かの判断を行う(ステップS17)。その結果、YE
Sの場合にはオフセット後の回転数の増減を示すフラグ
Iを0(オフセットしてもなお上昇)にセット(ステッ
プS18)した後に接続又はホールドの判定を行うため
のフラグBをGIのエクスクルーシブOR論理値に設
定する(ステップS20)。他方H<0でないNOの場
合(オフセットしてもなお減少)には上記フラグIをF
Fにセット(ステップS19)した後に上記ステップS
20の動作に移る。
このようにして、G=0、すなわちエンジン回転数Neが
クラッチ出力軸回転数Ncよりも大でI=0、すなわち当
該エンジン回転数Neがまだ上昇している場合にはクラッ
チを接続し、その逆の場合(減少)にはホールドする上
記第4図ステップS20の動作を得ることができる。
クラッチ出力軸回転数Ncよりも大でI=0、すなわち当
該エンジン回転数Neがまだ上昇している場合にはクラッ
チを接続し、その逆の場合(減少)にはホールドする上
記第4図ステップS20の動作を得ることができる。
次に上記フラグDの設定動作に付いて第6図を参照して
説明する。
説明する。
この動作においては、上記第4図のフラグJ(クラッチ
切断後速やかに一定時間接続)の設定動作を前提とし、
制御動作開始後、先ずJ=0の判断(ステップS1)を
なし、NOの場合には、無条件にD=2(最高接続速度
F)に設定する(ステップS2)。
切断後速やかに一定時間接続)の設定動作を前提とし、
制御動作開始後、先ずJ=0の判断(ステップS1)を
なし、NOの場合には、無条件にD=2(最高接続速度
F)に設定する(ステップS2)。
一方、J=0のYESの場合には、Dを0(最低接続速
度S)に設定する(ステップS3)。
度S)に設定する(ステップS3)。
そして、次にエンジン回転数の変化率dNe/dtを演算(ス
テップS4)し、当該変化率dNe/dtが或る設定値βより
も大であるか否かを判定する(ステップS5)。その結
果、YESの場合には、フラグDの値をD+1に設定
(ステップS6)した後に、またNOの場合にはそのま
ま次のステップS7に移行して車速スイッチ31の出力
を読み込んで(ステップS7)、次に車速が一定値(1
5〜20Km/h)以上(ON)であるか否か(OFF)を判定する
(ステップS8)。
テップS4)し、当該変化率dNe/dtが或る設定値βより
も大であるか否かを判定する(ステップS5)。その結
果、YESの場合には、フラグDの値をD+1に設定
(ステップS6)した後に、またNOの場合にはそのま
ま次のステップS7に移行して車速スイッチ31の出力
を読み込んで(ステップS7)、次に車速が一定値(1
5〜20Km/h)以上(ON)であるか否か(OFF)を判定する
(ステップS8)。
その結果、YES(ON)の場合には、フラグDの値をさら
にD+1に大きく設定(ステップS9)した後に、また
NO(OFF)の場合にはそのまま次のステップS10に移
行して主変ポジションスイッチ29の出力を読み込む。
にD+1に大きく設定(ステップS9)した後に、また
NO(OFF)の場合にはそのまま次のステップS10に移
行して主変ポジションスイッチ29の出力を読み込む。
次に、そのデータから主変速機3bのシフトポジションが
3〜5速(高速段)にあるか否かを判断する(ステップ
S11)。その結果、YES(3〜5速)の場合には、
フラグDの値をさらにD+1に大きく設定(ステップS
12)する一方、NO(R,N,1,2速)の場合には
そのまま前のフラグ値を維持してさらに次のステップS
13の動作に移行する。
3〜5速(高速段)にあるか否かを判断する(ステップ
S11)。その結果、YES(3〜5速)の場合には、
フラグDの値をさらにD+1に大きく設定(ステップS
12)する一方、NO(R,N,1,2速)の場合には
そのまま前のフラグ値を維持してさらに次のステップS
13の動作に移行する。
ステップS13では、上記エンジン回転数検出手段15
により検出したエンジン回転数Neと上記クラッチ出力軸
回転数検出手段17により検出したクラッチ出力軸回転
数Ncとをそれぞれ読み込み、次のステップS14で両者
の大小を比較し、エンジン回転数Neの方がクラッチ出力
軸の回転数Ncよりも大であるか否かによってシフトア
ップまたはシフトダウンを判定し、YES(Ne>N
c)の場合(シフトアップ)には上記フラグDをさらに
D+1に大きく設定する一方、NO(Ne<Nc)の場
合(シフトダウン)にはその前のフラグ値を維持してフ
ラグDの設定動作を終了する。このフラグDの設定動作
において、上述のようにエンジン回転数Neとクラッチ出
力軸回転数Ncの相互の大小関係が比較され、その結果に
よって変速機のシフト状態(シフトアップまたはシフト
ダウン)が判定される。そして、それによってシフトア
ップの場合はクラッチの接続速度を速く、他方シフトダ
ウンの場合は遅くなるように制御されることになる。
により検出したエンジン回転数Neと上記クラッチ出力軸
回転数検出手段17により検出したクラッチ出力軸回転
数Ncとをそれぞれ読み込み、次のステップS14で両者
の大小を比較し、エンジン回転数Neの方がクラッチ出力
軸の回転数Ncよりも大であるか否かによってシフトア
ップまたはシフトダウンを判定し、YES(Ne>N
c)の場合(シフトアップ)には上記フラグDをさらに
D+1に大きく設定する一方、NO(Ne<Nc)の場
合(シフトダウン)にはその前のフラグ値を維持してフ
ラグDの設定動作を終了する。このフラグDの設定動作
において、上述のようにエンジン回転数Neとクラッチ出
力軸回転数Ncの相互の大小関係が比較され、その結果に
よって変速機のシフト状態(シフトアップまたはシフト
ダウン)が判定される。そして、それによってシフトア
ップの場合はクラッチの接続速度を速く、他方シフトダ
ウンの場合は遅くなるように制御されることになる。
従って、シフトアップ時には半クラッチ状態を可及的に
短縮することによりエンジン吹き上がりやクラッチの焼
付きを防止するとともに他方シフトダウン時には半クラ
ッチ状態を可及的に長くして車速急減によるショックを
防止するように作用する。
短縮することによりエンジン吹き上がりやクラッチの焼
付きを防止するとともに他方シフトダウン時には半クラ
ッチ状態を可及的に長くして車速急減によるショックを
防止するように作用する。
次にフラグE(クラッチ切断速度)の設定動作について
説明する。
説明する。
制御動作が開始されると、先ず上述の主変ポジションス
イッチ29からの出力が読み込まれ(スイテップ
S1)、次いでその出力から主変速機3bのシフトポジシ
ョンが高速段の4・5速にある否かが判断される(ステ
ップS2)。そして、YES(4・5速である場合)の
ときは、当該フラグEの値を2(切断速度F)に設定
(ステップS3)し、他方NO(4・5速でない場合)
のときはさらに上記シフトポジションが2・3速である
か否かが判断される(ステップS4)。その結果、YE
S(2・3速の場合)のときは、上記フラグEの値を1
(切断速度M)に設定する(ステップS5)。他方、N
O(2〜5速でない場合)のときは、上記フラグEの値
を0(切断速度S)に設定する。このようにして、主変
速機3bのシフトポジションに応じたクラッチ切断速度の
設定がなされ、高速段程(1速→2・3速→4・5速)
切断速度が速くなるようにクラッチの制御がなされる。
イッチ29からの出力が読み込まれ(スイテップ
S1)、次いでその出力から主変速機3bのシフトポジシ
ョンが高速段の4・5速にある否かが判断される(ステ
ップS2)。そして、YES(4・5速である場合)の
ときは、当該フラグEの値を2(切断速度F)に設定
(ステップS3)し、他方NO(4・5速でない場合)
のときはさらに上記シフトポジションが2・3速である
か否かが判断される(ステップS4)。その結果、YE
S(2・3速の場合)のときは、上記フラグEの値を1
(切断速度M)に設定する(ステップS5)。他方、N
O(2〜5速でない場合)のときは、上記フラグEの値
を0(切断速度S)に設定する。このようにして、主変
速機3bのシフトポジションに応じたクラッチ切断速度の
設定がなされ、高速段程(1速→2・3速→4・5速)
切断速度が速くなるようにクラッチの制御がなされる。
次に上記クラブJ(クラッチ切断後の高速接続時間)の
設定動作について第8図を参照して説明する。
設定動作について第8図を参照して説明する。
制御動作開始後、先ず上記フラグJを一定の値α3に設
定(ステップS1)する。そして、次に車速スイッチ3
1の出力を読み込み(ステップS2)、そのON状態
(例えば15〜20Km/h以上でON)を判断、YES(O
N)の場合には、当該車速に応じて上記フラグJの値を上
記一定の値α3よりもさらにα4だけ大きい値J+α4
に設定(ステップS4)した後に、またNO(OFF)の場
合にはそのままステップS5に移行してアクセルスイッ
チ19の出力を読み込む。そして、次にアクセルスイッ
チ19がONであるとを判断(ステップS6)する。そ
して、アクセルスイッチ19がON、すなわちアクセル
ペダルが所定量以上踏み込まれている場合(YES)には、
それに応じて上記フラグJをさらにα5だけ大きな値
(J+α5=α3+α4+α5)に設定(ステップ
S7)した後に、またアクセルスイッチ19がOFF(O
N)の場合にはそのまま次のステップS8の動作に移行す
る。
定(ステップS1)する。そして、次に車速スイッチ3
1の出力を読み込み(ステップS2)、そのON状態
(例えば15〜20Km/h以上でON)を判断、YES(O
N)の場合には、当該車速に応じて上記フラグJの値を上
記一定の値α3よりもさらにα4だけ大きい値J+α4
に設定(ステップS4)した後に、またNO(OFF)の場
合にはそのままステップS5に移行してアクセルスイッ
チ19の出力を読み込む。そして、次にアクセルスイッ
チ19がONであるとを判断(ステップS6)する。そ
して、アクセルスイッチ19がON、すなわちアクセル
ペダルが所定量以上踏み込まれている場合(YES)には、
それに応じて上記フラグJをさらにα5だけ大きな値
(J+α5=α3+α4+α5)に設定(ステップ
S7)した後に、またアクセルスイッチ19がOFF(O
N)の場合にはそのまま次のステップS8の動作に移行す
る。
ステップS8では、主変速機3bのシフトポジションに対
応する主変ポジションスイッチ25の出力を読み込み、
それに基づいて当該シフトポジションが3〜5速のいず
れかにあることを判断する(ステップS9)。その結
果、YES(3〜5速)の場合には、それに応じて上記
フラグJをさらにα6だけ大きい値(J+α6=α3+
α4+α5+α6)に設定する(ステップS10)。他
方、NO(1〜2速)の場合には、それ以前の値J+α
5を維持してそれぞれフラグJの設定動作を終了する。
応する主変ポジションスイッチ25の出力を読み込み、
それに基づいて当該シフトポジションが3〜5速のいず
れかにあることを判断する(ステップS9)。その結
果、YES(3〜5速)の場合には、それに応じて上記
フラグJをさらにα6だけ大きい値(J+α6=α3+
α4+α5+α6)に設定する(ステップS10)。他
方、NO(1〜2速)の場合には、それ以前の値J+α
5を維持してそれぞれフラグJの設定動作を終了する。
すなわち、以上の制御動作により一旦クラッチを切断し
た後に再度高速状態で接続する場合の時間(強制接続時
間)が、車速とアクセル量と主変速機のシフトポジショ
ンとの3条件によって順次加重されて決定される。
た後に再度高速状態で接続する場合の時間(強制接続時
間)が、車速とアクセル量と主変速機のシフトポジショ
ンとの3条件によって順次加重されて決定される。
一方、このフラグJの設定動作には、必要に応じて第9
図に示すサービスルーチンによるインタラプトが掛けら
れる。このインタラプションにおいては、先ず上述のフ
ラグJの値がJ=0であるか否かを判断(ステップ
S1)し、J=0(YES)の場合はフラグ値のデクリメン
トを行うことなく無条件にインタラプション制御を終了
し、他方J≠0(NO)の場合には、上記フラグJの値をJ
−1にデクリメント(ステップS2)し、強制接続時間
を所定時間短縮した後にインタラプション制御を終了す
る。このインタラプション制御は、一定サイクルタイム
で行なわれ、上記フラグJがJ=0でない限りJ=0と
なるまで繰り返し上記ステップS2のデクリメント動作
が行なわれ、これにより最終的なクラッチの強制接続時
間の設定が行なわれる。つまり、上記インタラプション
は、デクリメント値が1であるためフラグJの最終設定
値に等しい回数(サイクルタイム)だけデクリメントさ
れなければJ=0とならないので、結局接続設定時間
は、上記フラグJの値によって決定されることになる。
図に示すサービスルーチンによるインタラプトが掛けら
れる。このインタラプションにおいては、先ず上述のフ
ラグJの値がJ=0であるか否かを判断(ステップ
S1)し、J=0(YES)の場合はフラグ値のデクリメン
トを行うことなく無条件にインタラプション制御を終了
し、他方J≠0(NO)の場合には、上記フラグJの値をJ
−1にデクリメント(ステップS2)し、強制接続時間
を所定時間短縮した後にインタラプション制御を終了す
る。このインタラプション制御は、一定サイクルタイム
で行なわれ、上記フラグJがJ=0でない限りJ=0と
なるまで繰り返し上記ステップS2のデクリメント動作
が行なわれ、これにより最終的なクラッチの強制接続時
間の設定が行なわれる。つまり、上記インタラプション
は、デクリメント値が1であるためフラグJの最終設定
値に等しい回数(サイクルタイム)だけデクリメントさ
れなければJ=0とならないので、結局接続設定時間
は、上記フラグJの値によって決定されることになる。
(発明の効果) 本発明は、以上に説明したように、エンジンの出力軸と
変速機の入力軸との間に設けられたクラッチを断続操作
するアクチュエータと、上記エンジンの出力軸の回転数
または上記クラッチの出力軸の回転数のいずれか一方の
回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数検出手
段により検出される回転数の変化率を検出する回転数変
化率検出手段と、上記回転数検出手段と上記回転数変化
率検出手段からの両検出信号によりクラッチ切断目標回
転数を設定し、上記回転数変化率検出手段により検出さ
れた回転数変化率の負側の値の増大に応じて当該クラッ
チ切断目標回転数を高くする制御信号を上記アクチュエ
ータに出力するアクチュエータ制御手段とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
変速機の入力軸との間に設けられたクラッチを断続操作
するアクチュエータと、上記エンジンの出力軸の回転数
または上記クラッチの出力軸の回転数のいずれか一方の
回転数を検出する回転数検出手段と、この回転数検出手
段により検出される回転数の変化率を検出する回転数変
化率検出手段と、上記回転数検出手段と上記回転数変化
率検出手段からの両検出信号によりクラッチ切断目標回
転数を設定し、上記回転数変化率検出手段により検出さ
れた回転数変化率の負側の値の増大に応じて当該クラッ
チ切断目標回転数を高くする制御信号を上記アクチュエ
ータに出力するアクチュエータ制御手段とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
従って、本発明によると、エンジン出力軸又はクラッチ
出力軸の回転数とその負側への変化率とに基づいて回転
領域レベルとそれからの減速度合が判定されてクラッチ
の切断目標回転数が同判定された減速度に対応して適切
に予測設定され、上記回転数の負側への変化率が大きい
減速度の高いときほどクラッチ切断目標回転数が高くな
るように制御され、他方その結果、それと逆の場合には
低くなるように制御される。従って、高回転域からの急
制動時には同高いエンジン回転数の状態から速やかにク
ラッチが切断されてエンストが防止される一方、緩制動
時にはアイドル領域の低車速状態まで十分エンブレ効果
を作用させることができる。
出力軸の回転数とその負側への変化率とに基づいて回転
領域レベルとそれからの減速度合が判定されてクラッチ
の切断目標回転数が同判定された減速度に対応して適切
に予測設定され、上記回転数の負側への変化率が大きい
減速度の高いときほどクラッチ切断目標回転数が高くな
るように制御され、他方その結果、それと逆の場合には
低くなるように制御される。従って、高回転域からの急
制動時には同高いエンジン回転数の状態から速やかにク
ラッチが切断されてエンストが防止される一方、緩制動
時にはアイドル領域の低車速状態まで十分エンブレ効果
を作用させることができる。
第1図は本発明の実施例に係る自動車のクラッチ制御装
置のシステム全体の概略図、第2図は上記実施例の基本
的な制御動作を示すフローチャート、第3図は上記実施
例の副変速機のシフト制御動作を示すフローチャート、
第4図は上記実施例におけるクラッチ制御動作を示すフ
ローチャート、第5図〜第9図は上記第4図のクラッチ
制御動作における各フラグの設定動作を示すフローチャ
ート、第10図(A)および(B)は従来の自動車のクラッチ
制御装置における緩制動時および急制動時それぞれのク
ラッチストロークとエンジン並びにクラッチ出力軸回転
数との関係を示すグラフ、第11図(A)および(B)は本発
明の自動車のクラッチ制御装置における上記第10図と
同様のグラフである。 1……エンジン 1a……エンジン出力軸 2……クラッチ 3……変速機 3a……副変速機 3b……主変速機 5……第1のアクチュエータ 7……コントローラ 26……シフトレバー 29……主変ポジションスイッチ(シフト位置検出手
段) V1,V4……空気制御バルブ V2,V3……真空制御バルブ
置のシステム全体の概略図、第2図は上記実施例の基本
的な制御動作を示すフローチャート、第3図は上記実施
例の副変速機のシフト制御動作を示すフローチャート、
第4図は上記実施例におけるクラッチ制御動作を示すフ
ローチャート、第5図〜第9図は上記第4図のクラッチ
制御動作における各フラグの設定動作を示すフローチャ
ート、第10図(A)および(B)は従来の自動車のクラッチ
制御装置における緩制動時および急制動時それぞれのク
ラッチストロークとエンジン並びにクラッチ出力軸回転
数との関係を示すグラフ、第11図(A)および(B)は本発
明の自動車のクラッチ制御装置における上記第10図と
同様のグラフである。 1……エンジン 1a……エンジン出力軸 2……クラッチ 3……変速機 3a……副変速機 3b……主変速機 5……第1のアクチュエータ 7……コントローラ 26……シフトレバー 29……主変ポジションスイッチ(シフト位置検出手
段) V1,V4……空気制御バルブ V2,V3……真空制御バルブ
Claims (1)
- 【請求項1】エンジンの出力軸と変速機の入力軸との間
に設けられたクラッチを断続操作するアクチュエータ
と、上記エンジンの出力軸の回転数または上記クラッチ
の出力軸の回転数のいずれか一方の回転数を検出する回
転数検出手段と、この回転数検出手段により検出される
回転数の変化率を検出する回転数変化率検出手段と、上
記回転数検出手段と上記回転数変化率検出手段からの両
検出信号によりクラッチ切断目標回転数を設定し、上記
回転数変化率検出手段により検出された回転数変化率の
負側の値の増大に応じて当該クラッチ切断目標回転数を
高くする制御信号を上記アクチュエータに出力するアク
チュエータ制御手段とを備えてなることを特徴とする自
動車のクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60013368A JPH0623027B2 (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 自動車のクラツチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60013368A JPH0623027B2 (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 自動車のクラツチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61171628A JPS61171628A (ja) | 1986-08-02 |
JPH0623027B2 true JPH0623027B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=11831147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60013368A Expired - Lifetime JPH0623027B2 (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 自動車のクラツチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623027B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514794B2 (ja) * | 1986-04-09 | 1996-07-10 | 富士重工業株式会社 | 車両用自動クラツチの制御装置 |
DE19823764A1 (de) * | 1997-06-06 | 1998-12-10 | Luk Getriebe Systeme Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Steuern des Öffnungsbeginns bzw. der Mindestanpressung einer im Antriebsstrang eines Kraftfahrzeugs enthaltenen automatisierten Kupplung |
JP4759527B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2011-08-31 | 東海ゴム工業株式会社 | 制振装置 |
JP5717025B2 (ja) * | 2010-09-17 | 2015-05-13 | 株式会社エフ・シー・シー | クラッチ装置におけるクラッチレリーズ機構 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3817358A (en) * | 1971-11-23 | 1974-06-18 | Girling Ltd | System for disengaging a clutch in the transmission of a vehicle |
-
1985
- 1985-01-25 JP JP60013368A patent/JPH0623027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61171628A (ja) | 1986-08-02 |
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