JPH06223570A - ダイナミック型ramとそれを用いた情報処理システム - Google Patents

ダイナミック型ramとそれを用いた情報処理システム

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JPH06223570A
JPH06223570A JP5028598A JP2859893A JPH06223570A JP H06223570 A JPH06223570 A JP H06223570A JP 5028598 A JP5028598 A JP 5028598A JP 2859893 A JP2859893 A JP 2859893A JP H06223570 A JPH06223570 A JP H06223570A
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JP
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sense amplifier
mosfets
amplification
bit line
switch
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JP5028598A
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Kazuhiko Kajitani
一彦 梶谷
Tsugio Takahashi
継雄 高橋
Kazuyoshi Oshima
一義 大嶋
Masayuki Nakamura
正行 中村
Hiroshi Otori
浩 大鳥
Tetsuo Matsumoto
哲郎 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大記憶容量化を図りつつ、高集積化と低電力
化を実現したダイナミック型RAM及び小型高性能化を
実現した情報処理システムを提供する。 【構成】 ペアMOSFETの特性バラツキが補償され
たセンスアンプを用いてビット線における寄生容量値と
メモリセルの容量値との比を約20倍以上に大きくす
る。ビット線を中央で切り離すスイッチMOSFETを
設けて、必要に応じて切り離す。複数のメモリアレイを
1組とし、センスアンプが接続されるコモンソース線間
を相互に接続するスイッチMOSFETを設けてコモン
ソース線の電荷を相互に再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイナミック型RA
M(ランダム・アクセス・メモリ)とそれを用いた情報
処理システムに関し、例えば大記憶容量を持つようにさ
れたダイナミック型RAMとそれを用いる情報処理シス
テムに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック型RAMにおけるMOSF
ETのしきい値電圧のバラツキを補償したセンスアンプ
に関しては、実開昭56−21897号公報及び昭和5
8年度電子通信学会全国大会2−288がある。前者の
センスアンプは、増幅MOSFETをプリチャージ期間
にダイオード形成に接続して、ソース側からビット線の
プリチャージを行わせるものである。後者のセンスアン
プは、増幅MOSFETのソースを分離して、初期の増
幅動作を容量結合によって行うようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイナミック型RAM
にあっては、低消費電力化等のためにセンスアンプもC
MOS回路により構成される。このようなセンスアンプ
のCMOS回路化に伴いビット線のプリチャージ電位
も、動作電圧の1/2の中間レベルに設定される。それ
故、上記実開昭56−21897号公報のセンスアンプ
のように電源電圧によりビット線をプリチャージするも
のをそのまま適用することができない。また、増幅MO
SFETはPチャンネル型MOSFETとNチャンネル
型MOSFETからなるものであるから、センスアンプ
のもつオフセット電圧とNチャンネル型MOSFET及
びPチャンネル型MOSFETのしきい値電圧のバラツ
キとの関連性が一対一に対応できなくなるばかりか、N
チャンネル型側とPチャンネル型側とが競合してプリチ
ャージ動作が難しくなるという問題を有する。
【0004】また、昭和58年度電子通信学会全国大会
2−288に記載のセンスアンプのように、容量結合に
よってセンスアンプの動作させようとすると極めて大き
な容量値をセンスアンプに作り込む必要があり現実的で
ない。すなわち、ダイナミック型RAMにあっては、記
憶容量を大きくするために1つのビット線には多数のメ
モリセルが接続される。それ故に、ビット線の寄生容量
値が比較的大きくなり容量結合によってビット線電位を
ある程度大きくするには相当大きなキャパシタが必要に
なるものであり、そのようなキャパシタをセンスアンプ
内に形成することは集積度の観点から実現不能である。
【0005】そこで、本願発明者等においては、ペアM
OSFETのしきい値電圧のバラツキを補償しつつ、現
実のような大記憶容量化を図ったメモリセルのセンス動
作を可能にしたセンスアンプを開発した。このようなセ
ンスアンプの利用して、ダイナミック型RAMの高集積
化や低消費電力化を図ることを考えた。
【0006】大記憶容量のダイナミック型RAMにあっ
ては、その消費電力を左右するのはリード/ライトとい
ったようなメモリアクセスではなく、メモリセルの記憶
情報が失われないように短い時間間隔で常に行われるリ
フレッシュ動作であり、その動作はリード/ライトのよ
うなランダム・アクセスではなく、シリアルアクセスで
ある着目して、低消費電力化を図ることを考えた。
【0007】この発明の目的は、大記憶容量化を図りつ
つ、高集積化を実現したダイナミック型RAMを提供す
ることにある。この発明の他の目的は、大記憶容量化と
低電力化を実現したダイナミック型RAMを提供する提
供することにある。この発明の更に他の目的は、小型高
性能化を実現した情報処理システムを提供することにあ
る。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ペアMOSFETの特性バ
ラツキが補償されたセンスアンプを用いてビット線にお
ける寄生容量値とメモリセルの容量値との比を約20倍
以上に大きくする。
【0009】センスアンプに接続されるビット線を中央
で切り離すスイッチMOSFETを設けて、2つのメモ
リアレイ間の一方がスイッチMOSFETを中心にして
センスアンプに対して外側のビット線と交差するワード
線を選択されるときには、他方ではセンスアンプ側のビ
ット線と交差するワード線が選択状態にする。
【0010】ペアMOSFETの特性バラツキが補償さ
れたセンスアンプを用い、ビット線における寄生容量と
メモリセル容量値との比が約20倍からセンスアンプの
動作可能な範囲まで大きくし、かつ複数のメモリアレイ
を1組とし、センスアンプが接続されるコモンソース線
間を相互に接続するスイッチMOSFETを設けて、リ
フレッシュモードにおいて1組を構成する複数のメモリ
アレイにおいて1本ずつ順次にワード線を選択するとと
もに、上記コモンソース線間を相互に接続するスイッチ
MOSFETをオン状態してセンスアンプの増幅動作を
開始し、スイッチMOSFETをオフ状態にさせた後に
増幅動作を行うセンスアンプのパワースイッチMOSF
ETをオン状態にする。
【0011】上記のようなダイナミック型RAMをメモ
リ装置として情報処理システムを構成する。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、ビット線に接続される
メモリセルの数を増加でき、センスアンプの数を減らす
ことができるから高集積化が可能になる。非選択ワード
線のビット線の切離しによってビット線容量が減るこ
と、非選択のセンスアンプに対応したコモンソース線容
量の電荷を利用してセンスアンプの初期増幅に用いるこ
とにより低消費電力化が図られる。これら高集積化や低
消費電力のダイナミック型RAMをメモリ装置として用
いることにより、情報処理システムの小型高性能化が実
現できる。
【0013】
【実施例】図2には、この発明に係るダイナミック型R
AMの一実施例の要部回路図が示されている。同図の各
回路素子は、公知のCMOS(相補型MOS)集積回路
の製造技術によって、単結晶シリコンのような1個の半
導体基板上において形成される。
【0014】同図には、この発明に係るセンスアンプを
中心にして、それと関連する回路が示されている。すな
わち、2つのセンスアンプ、及びそれに接続される2対
のビット線(データ線又はディジット線という場合もあ
る。)と、その予備プリチャージ回路及び8本のワード
線と、これらビット線とワード線との交点に設けられる
メモリセル及びプリチャージ回路とセンスアンプの制御
回路が代表として例示的に示されている。このうち、一
方の相補ビット線B1TとB1Bに関連するセンスアン
プ及び予備プリチャージ回路等を例にして以下説明す
る。
【0015】この実施例では、センスアンプは基本的に
はCMOS構成にされる。CMOS構成のセンスアンプ
における入力オフセットを補償するために、CMOSセ
ンスアンプを構成するPチャンネル型増幅MOSFET
Q10,Q11とNチャンネル型増幅MOSFETQ
4,Q5とを分け、Nチャンネル型増幅MOSFETQ
4,Q5を主体にし、Pチャンネル型増幅MOSFET
Q10,Q11を補助的に用いる。すなわち、センスア
ンプの動作開始的においてはNチャンネル型増幅MOS
FETQ4,Q5を先に活性化して増幅動作を行わせ、
増幅信号がある程度大きくなった後にPチャンネル型増
幅MOSFETQ10,Q11を活性化して、微小入力
信号に対応したフルスイングのハイレベル/ロウレベル
の出力信号を得るようにするものである。
【0016】このような構成とすることにより、CMO
Sセンスアンプを用いつつ、センスアンプのもつ実質的
な入力オフセットと、Nチャンネル型増幅MOSFET
Q4,Q5のしきい値電圧のバラツキ(差)とを一対一
に対応させることができる。このようなセンスアンプの
増幅MOSFETの動作上の分離を行った上で、増幅動
作を支配的に行う増幅MOSFETQ4とQ5に対して
は、そのしきい値電圧のバラツキを補償するために、そ
のゲートとビット線B1B,B1Tとの間にはスイッチ
MOSFETQ6とQ8を設ける。増幅MOSFETQ
4とQ5のゲートとコモンソース線NSとの間には、ス
イッチMOSFETQ7とQ9を設ける。これらのスイ
ッチMOSFETQ6〜Q9は、特に制限されないが、
Nチャンネル型MOSFETから構成される。
【0017】上記コモンソース線NSには、上記の増幅
MOSFETQ4,Q5を活性化するためのパワースイ
ッチMOSFETQ13が設けられる。このパワースイ
ッチMOSFETQ13は、上記コモンソース線NSに
回路の接地電位のような動作電圧を供給して、増幅MO
SFETQ4とQ5を活性化させる。
【0018】上記コモンソース線NSは、上記のような
増幅MOSFETQ4,Q5の活性化の他に、ビット線
B1T,B1Bのプリチャージ動作に用いられる。すな
わち、コモンソース線NSには、プリチャージ電圧VP
を供給するプリチャージMOSFETQ12が設けられ
る。このプリチャージ電圧VPは、動作電圧VCCの1
/2の電圧VCC/2に、MOSFETQ4,Q5のし
きい値電圧VTHを加えた電圧(VCC/2)+VTHに設
定される。
【0019】上記スイッチMOSFETQ6,Q8と、
Q7,Q9は制御信号COMによって相補的にスイッチ
制御される。すなわち、スイッチMOSFETQ6,Q
8のゲートには、制御信号COMが供給され、スイッチ
MOSFETQ7,Q9のゲートには、制御信号COM
がインバータ回路N2を通して反転して供給される。同
様に、上記パワースイッチMOSFETQ13と、プリ
チャージMOSFETQ12とは、制御信号PNによっ
て相補的にスイッチ制御される。言い換えるならば、プ
リチャージMOSFETQ12は、制御信号PNを受け
るインバータ回路N1により制御される。
【0020】一方、予備的に機能させられるPチャンネ
ル型増幅MOSFETQ10とQ11は、従来と同様に
ラッチ形態にされる。そのコモンソース線PSには、電
源電圧VCCのような動作電圧を供給するPチャンネル
型のパワースイッチMOSFETQ14が設けられる。
このパワースイッチMOSFETQ14を制御する制御
信号PPは、後に詳細に説明するように上記Nチャンネ
ル型のパワースイッチMOSFETQ13のゲートに供
給される制御信号PNに対して遅くされる。これによ
り、上記のようなPチャンネル型増幅MOSFETQ
4,Q5とNチャンネル型増幅MOSFETQ10,Q
11の増幅動作上の分離が行われる。
【0021】上記相補のビット線B1T,B1Bとの間
には、短絡MOSFETQ1、及び予備のプリチャージ
電圧VCC/3を供給するMOSFETQ2及びQ3か
らなる予備プリチャージ回路が設けられる。予備のプリ
チャージ回路の動作は、基本的には、従来のハーフプリ
チャージ回路の動作と同じであるが、その電圧レベルが
上記短絡MOSFETQ1によるハーフプリチャージ電
圧VCC/2からMOSFETQ2とQ3のオン状態に
よるVCC/3のような電位に低下させられる点が従来
の回路の動作と異なる。
【0022】メモリセルは、ワード線と一方のビット線
B1T又はB1Bとの間に設けられる。アドレス選択用
のMOSFETQMは、ワード線にゲートが接続され
て、一方のソース,ドレインがビット線B1T又はB0
Tに接続される。そして、他方のソース,ドレインとプ
レート電圧VPLとの間に、情報記憶用のキャパシタC
Sが設けられる。このようなメモリセルの配置は、従来
のダイナミック型RAMのそれと同様であるので、その
詳細な説明を省略する。ワード線は、ワード線選択回路
により選ばれた1つのワード線が選択状態にされる。
【0023】他の代表として示されている相補ビット線
B0T,B0Bとそれに関連する予備プリチャージ回
路、センスアンプ及びセンスアンプ制御回路とプリチャ
ージ回路は、前記回路と同様であるので、その説明を省
略するものである。これに対応して、図面上においても
素子に対する回路記号が省略されている。
【0024】図4には、上記図2のセンスアンプの動作
を説明するためのタイミング図が示されている。信号P
Cがハイレベルの期間に予備プリチャージ動作が行われ
る。すなわち、制御信号PCのハイレベルによりMOS
FETQ1とQ2及びQ3がオン状態になり、相補ビッ
ト線BLをVCC/3のような予備プリチャージ電圧に
する。
【0025】信号PCをロウレベルにして上記MOSF
ETQ1〜Q3をオフ状態にして、相補ビット線BLを
ハイインピーダンス状態にする。これにより相補ビット
線BL(B1T,B1B)は、ハイインピーダンス状態
で上記電圧VCC/3を保持している。
【0026】制御信号COMをロウレベルにすると、ス
イッチMOSFETQ6とQ8がオフ状態にされ、スイ
ッチMOSFETQ7とQ9がオン状態にされる。これ
により、Nチャンネル型の増幅MOSFETQ4とQ5
のゲートとコモンソース側が短絡されるので、増幅MO
SFETQ4とQ5がダイオード形態にされる。これに
より、コモンソース線NSから供給されるプリチャージ
電圧VPが、上記ダイオード形態にされた増幅MOSF
ETQ4とQ5を通してビット線B1TとB1Bに伝え
られる。このとき、増幅MOSFETQ4に対して増幅
MOSFETQ5のしきい値電圧が大きいと、そのしき
い値電圧差ΔVTHだけビット線B1TとB1Bにレベル
差が生じる。
【0027】上記のようにビット線B1TとB1Bと
は、VCC/3に予備プリチャージされているので、ビ
ット線B1TとB1Bが比較的大きな寄生容量CBを持
っていても、レベル差が小さいから上記増幅MOSFE
TQ4とQ5を通してほぼVCC/2に対応したプリチ
ャージレベルに高速に変化させられる。上記のようにビ
ット線B1T,B1Bのプリチャージ電圧をほぼハーフ
フリチャージ電圧VCC/2にするために、コモンソー
ス線NSのプリチャージ電圧VPは、VCC/2に、M
OSFETQ4,Q5のしきい値電圧VTHによるレベル
低下を補償するようそれに相当する電圧を加算した電圧
に持ち上げておくものである。
【0028】制御信号COMをハイレベルに戻し、上記
MOSFETQ7とQ9をオフ状態にし、MOSFET
Q6とQ8をオン状態にして増幅MOSFETQ4とQ
5をラッチ形態にしておいて、ワード線WLを選択状態
にすると、メモリセルが接続されたビット線には、メモ
リセルのキャパシタCSの蓄積電荷とビット線の寄生容
量CBのプリチャージ電荷との電荷分散による微小電位
変化が現れる。これがメモリセルからの微小読み出し信
号VSIGとしてセンスアンプの増幅MOSFETQ4
とQ5のゲートに電位差として伝えられる。
【0029】この実施例では、上記のようなプリチャー
ジ動作によって予め増幅MOSFETQ4とQ5のしき
い値電圧に対応したオフセット電圧ΔVTHが、ビット線
に与えられているので、上記読み出し信号VSIGはそ
のまま増幅MOSFETQ4とQ5に対してゲート電圧
差として与えられる。この状態で、制御信号PNがハイ
レベルにされて増幅MOSFETQ4とQ5が活性化さ
れる。これにより、Nチャンネル型の増幅MOSFET
Q4とQ5のみによって、上記微小信号VSIGの増幅
動作が開始される。
【0030】上記Nチャンネル型増幅MOSFETQ4
とQ5の増幅動作により、増幅信号がある程度大きくな
った時点で、遅れて制御信号PPがロウレベルにされ
る。これにより、Pチャンネル型の増幅MOSFETQ
10とQ11が活性化されて、Nチャンネル型増幅MO
SFETQ4とQ5とともに増幅動作を行ってビット線
の電位をVCCのようなハイレベルと、0Vのようなロ
ウレベルにフルスイングさせる。
【0031】上記Pチャンネル型増幅MOSFETQ1
0とQ11においても、しきい値電圧に対応したオフセ
ット電圧を持っている。しかしながら、それが増幅動作
を開始した時点では、そのようなオフセット電圧が無視
できる程度に入力電圧差が大きくなっているので実質的
にオフセットの影響を受けなくできる。すなわち、Pチ
ャンネル型増幅MOSFETQ10とQ11は、Nチャ
ンネル型増幅MOSFETQ4とQ5による増幅動作に
よってハイレベルにされるべきビット線の電位の落ち込
みを防ぐとともに、それを電源電圧VCCまでプルアッ
プさせるといういわば補足的な増幅動作を受け持つもの
である。
【0032】メモリアクセスが終了して、ワード線WL
がリセットされ、センスアンプを活性化させる制御信号
PN及びPPもリセットされた後に、制御信号PCがハ
イレベルにされると、上記MOSFETQ1〜Q3がオ
ン状態になり、MOSFETQ1のオン状態により相補
ビット線B1T,B1Bのハイレベルとロウレベルが短
絡されてVCC/2なろうとするが、MOSFETQ2
とQ3のオン状態によってそれより若干低い予備プリチ
ャージ電圧VCC/3に変化する。
【0033】図3には、この発明が適用されたダイナミ
ック型RAMの他の一実施例の要部回路図が示されてい
る。この実施例では、CMOSセンスアンプのうち、P
チャンネル型増幅MOSFETを支配的に用い、Nチャ
ンネル型増幅MOSFETを補助的に用いるものであ
る。すなわち、前記図2の回路のセンスアンプを構成す
るPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOS
FETとを入れ替えた構成になっている。それ故、セン
スアンプを構成する回路素子のうち回路記号はそのまま
でNチャンネル型MOSFETがPチャンネル型MOS
FETに置き換えられ、Pチャンネル型MOSFETが
Nチャンネル型MOSFETに置き換えられている。
【0034】このように、Pチャンネル型増幅MOSF
ETQ4,Q5を支配的に用いるときには、プリチャー
ジ電圧VPは、VCC/2−VTHのように低くされる。
これに対して、ビット線の予備のプリチャージ電圧は、
2VCC/3のように高くされる。これは、Pチャンネ
ル型増幅MOSFETを支配的に用いるときには、動作
電圧が0V側になるからそれに対応してそれぞれのレベ
ルも逆にする必要があるからである。
【0035】なお、図2及び図3の回路図においては、
Pチャンネル型のパワースイッチMOSFETとNチャ
ンネルのパワースイッチMOSFETとを、センスアン
プ列の一方に設けるように示しているが、これらのMO
SFETを比較的大きく形成する必要から、半導体基板
上においてはセンスアンプ列の上下に振り分けてレイア
ウトされる。
【0036】図5には、上記図3のセンスアンプの動作
を説明するためのタイミング図が示されている。基本的
には図4と同様であるが、上記のような動作電圧に対応
してプリチャージ電圧等が異なるように設定されてい
る。
【0037】また、メモリセルからの読み出し信号VS
IGが、オフセット電圧ΔVTHと逆レベルであるときに
は、ビット線B1T,B1B上ではみかけ上なくなって
いるが、増幅MOSFETQ4とQ5のゲート電圧間に
は同図に点線で示したような読み出し電圧VSIGが印
加されており、それに従ってビット線B1TとB1Bを
ハイレベルとロウレベルに増幅させるものである。
【0038】図6には、この発明が適用されたダイナミ
ック型RAMの他の一実施例の要部回路図が示されてい
る。同図の回路素子の回路記号は、図2や図3のものと
同じものを用いているが、基本的にはそれぞれが別個の
回路機能を持つものであると理解されたい。このこと
は、他の回路図においても同様である。
【0039】この実施例は、CMOSセンスアンプのう
ち、Nチャンネル型増幅MOSFETを支配的に用い、
Pチャンネル型増幅MOSFETを補助的に用いるもの
である。これにより、上記支配的に動作するNチャンネ
ル型増幅MOSFETQ4,Q5のしきい値電圧差が実
質的なセンスアンプの入力オフセットに対応させるとと
もに、その補償方法として容量結合を利用するものであ
る。
【0040】ゲートとドレインとが交差接続された増幅
MOSFETQ4とQ5のソースには、MOS容量の形
態で示されたキャパシタが設けられる。すなわち、MO
SFETQ6,Q7のドレインとソースを接続して一方
の電極として上記増幅MOSFETQ4とQ5のソース
に接続させる。キャパシタとして作用させられるMOS
FETQ6,Q7のゲートは、キャパシタの他方の電極
とされて制御信号COMが供給される。
【0041】上記増幅MOSFETQ4とQ5のソース
にはパワースイッチとして動作するMOSFETQ8と
Q9が設けられる。これらのMOSFETQ8とQ9
は、増幅MOSFETQ4とQ5のソースを分離させる
ようにも作用する。
【0042】予備的に機能させられるPチャンネル型増
幅MOSFETQ10とQ11は、ラッチ形態にされ
る。予備的に機能させられるPチャンネル型増幅MOS
FETQ10とQ11は、Nチャンネル型増幅MOSF
ETQ4,Q5と異なり、ソースがコモンソース線PS
に接続される。このコモンソース線PSには、電源電圧
VCCのような動作電圧を供給するPチャンネル型のパ
ワースイッチMOSFETQ12が設けられる。このパ
ワースイッチMOSFETQ12を制御する制御信号P
Pは、後に詳細に説明するように上記Nチャンネル型の
パワースイッチMOSFETQ8,Q9に供給される制
御信号PNに対して遅くされる。これにより、上記のよ
うなPチャンネル型増幅MOSFETQ4,Q5とNチ
ャンネル型増幅MOSFETQ10,Q11の増幅動作
上の分離が行われる。
【0043】上記のセンスアンプの入出力ノードは、ス
イッチMOSFETQ13とQ14を介して相補ビット
線B1T,B1Bに接続される。これらのスイッチMO
SFETQ13,Q14のゲートには、制御信号BSが
供給される。
【0044】相補ビット線B1T,B1Bには、MOS
FETQ1〜Q3からなるプリチャージ回路が設けられ
る。このプリチャージ回路は、前記図2や図3の予備プ
リチャージ回路と同じ回路構成であるが、VCC/2の
ようなハーフプリチャージ電圧にする点が異なる。メモ
リセルやワード線及びワード線選択回路等他の構成は、
前記図2や図3と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0045】図8には、上記図6のセンスアンプの動作
を説明するためのタイミング図が示されている。信号P
Cがハイレベルの期間にプリチャージ動作が行われる。
すなわち、制御信号PCのハイレベルによりMOSFE
TQ1とQ2及びQ3がオン状態になり、相補ビット線
BLをVCC/2のようなプリチャージ電圧にしてい
る。この電圧VCC/2は、増幅MOSFETQ4とQ
5のゲートとドレインに供給されるから、それぞれのソ
ース電位はしきい値電圧VTHだけレベル低下されせた電
位にされる。この電位は、キャパシタとして作用するM
OSFETQ6とQ7のMOS容量に蓄えられる。
【0046】信号PCをロウレベルにして上記MOSF
ETQ1〜Q3をオフ状態にして、相補ビット線BLを
ハイインピーダンス状態にする。これにより相補ビット
線BL(B1T,B1B)は、ハイインピーダンス状態
で上記電圧VCC/2を保持している。また、増幅MO
SFETQ4とQ5のゲートとソース間には、それぞれ
のしきい値電圧VTHに対応した電圧が保持されている。
【0047】ワード線WLを選択状態にすると、メモリ
セルが接続されたビット線には、メモリセルのキャパシ
タCSの蓄積電荷とビット線の寄生容量CBのプリチャ
ージ電荷との電荷分散による微小電位変化が現れる。こ
れがメモリセルからの微小読み出し信号VSIGとして
センスアンプの増幅MOSFETQ4とQ5のゲートに
電位差として伝えられる。
【0048】すなわち、上記のように増幅MOSFET
のゲートとソース間には、ビット線電位とキャパシタと
して作用するMOSFETQ6,Q7の保持電圧とによ
り、それぞれのしきい値電圧に対応したバイアス電圧が
与えられている。それ故、ビット線B1TとB0Bの電
位差は、上記のようなしきい値電圧の差に無関係に増幅
MOSFETQ4とQ5のゲート間の差電圧として供給
される。
【0049】上記のような読み出し信号による差電圧を
増幅MOSFETQ4とQ5のゲートに与えると、制御
信号BSがロウレベルにされてスイッチMOSFETQ
13とQ14がオフ状態にされる。これにより、センス
アンプと大きな寄生容量CBを持つビット線B1T,B
1Bが切り離される。
【0050】制御信号COMをロウレベルにすると、キ
ャパシタQ6とQ7のゲート容量による容量結合によっ
て、増幅MOSFETQ4とQ5の両ソース電位がしき
い値電圧差に対応した電圧差を持ったまま低下して活性
化させる。このとき、センスアンプが上記ビット線B1
T,B0Bから切り離されてるので、入力側の寄生容量
を、上記MOSFETQ6,Q7等のゲート容量値とほ
ぼ等しい程度に低くできるので、上記のような容量結合
によって増幅MOSFETQ4とQ5が一対の入力端子
の電位差を大きくさせる。
【0051】この後に、信号PNをハイレベルにしてN
チャンネル側のパワースイッチMOSFETQ8とQ9
をオン状態にして本格的な増幅動作を開始させる。これ
と同時に、信号PPをロウレベル(図示せず)にして、
Pチャンネル側のパワースイッチMOSFETQ12を
オン状態にして、Pチャンネル側の増幅MOSFETQ
10とQ11を活性化させる。
【0052】上記Pチャンネル型増幅MOSFETQ1
0とQ11においても、しきい値電圧に対応したオフセ
ット電圧を持っている。しかしながら、それが増幅動作
を開始した時点では、そのようなオフセット電圧が無視
できる程度に入力電圧差が大きくなっているので実質的
にオフセットの影響を受けなくできる。すなわち、Pチ
ャンネル型増幅MOSFETQ10とQ11は、Nチャ
ンネル型増幅MOSFETQ4とQ5による容量結合に
よる増幅動作によってハイレベルにされるべきビット線
の電位の落ち込みを防ぐとともに、それを電源電圧VC
Cまでプルアップさせるといういわば補足的な増幅動作
を受け持つものである。
【0053】上記のようなパワースイッチMOSFET
をオン状態にした後に、信号BSをハイレベルにしてス
イッチMOSFETQ13とQ14をオン状態にさせ
る。これにより、大きな寄生容量を持つビット線B1
T,B1Bがセンスアンプに接続されることよって、そ
の信号がいったん小さくなるが増幅動作によってビット
線の電位も電源電圧VCCのようなハイレベルと回路の
接地電位のようなロウレベルとに拡大される。
【0054】メモリアクセスが終了して、ワード線WL
がリセットされ、センスアンプを活性化させる制御信号
PN及びPPもリセットされた後に、制御信号PCがハ
イレベルにされると、上記MOSFETQ1〜Q3がオ
ン状態になり、MOSFETQ1のオン状態により相補
ビット線B1T,B1Bのハイレベルとロウレベルが短
絡されてVCC/2のようなプリチャージ電圧にされ
る。
【0055】図7には、この発明が適用されたダイナミ
ック型RAMの更に他の一実施例の要部回路図が示され
ている。この実施例では、CMOSセンスアンプのう
ち、Pチャンネル型増幅MOSFETを支配的に用い、
Nチャンネル型増幅MOSFETを補助的に用いるもの
である。すなわち、前記図6の回路のセンスアンプを構
成するPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型M
OSFETとを入れ替えた構成になっている。それ故、
センスアンプを構成する回路素子のうち回路記号はその
ままでNチャンネル型MOSFETがPチャンネル型M
OSFETに置き換えられ、Pチャンネル型MOSFE
TがNチャンネル型MOSFETに置き換えられてい
る。
【0056】図9には、上記図7のセンスアンプの動作
を説明するためのタイミング図が示されている。基本的
には図8と同様であるが、Pチャンネル型増幅MOSF
ETの動作電圧VCCに対応して信号COMが図8とは
逆にハイレベルに変化させられる。他の基本的な構成
は、前記実施例と同様であるのでその説明を省略するも
のである。
【0057】図25には、上記ダイナミック型メモリセ
ルの一実施例の素子構造断面図が示されている。46は
ワード線であり、ポリシリコン層から構成される。48
はキャパシタCSを構成する蓄積電極であり、54は絶
縁膜であり、キャパシタCSの誘電体として作用する。
49はプレート電極であり、前記のようなプレート電圧
VPLが供給される。50はビット線であり、ポリサイ
ドから構成される。52は、ワード線シャント用のアル
ミニュウム層である。
【0058】メモリセルの構造は、積層型である。54
は通常SiO2 やSi3 4 等が用いられるが、高集積
化のためにキャパシタCSのサイズを小さくしたり、あ
るいは1つのビット線に多数のメモリセルを接続するこ
とによりビット線容量CBの増加により、相対的に減少
する読み出し電圧を大きくするために、キャパシタCS
の容量値を大きくするようTa2 3 等の高誘電体膜を
用いるものであってもよい。このような高誘電体膜を用
いた場合には、メモリセルの構造も単純なものでよくな
る。
【0059】特に制限されないが、前記図6増幅MOS
FETQ4,Q5を容量結合によって初期動作を行わせ
るキャパシタは、メモリセルを構成するキャパシタCS
と同じ構造のものを用いるようにする。この場合、増幅
MOSFETQ4,Q5を、メモリセルを構成するアド
レス選択用のMOSFETQMと同じ構造にすることが
できる。ただし、増幅利得を大きくするために、メモリ
セルのものよりサイズを大きくすることは構わない。
【0060】上記のようにメモリセルと同等な構造のM
OSFETQMとキャパシタCSを用いて、増幅MOS
FETQ4とソースに設けられるキャパシタを構成する
ことにより、パワースイッチ又は分離用のMOSFET
Q8に相当するMOSFETを追加するだけで、ビット
線のピッチに合わせてセンスアンプを比較的簡単に作り
込むことができる。この場合において、キャパシタに高
誘電体膜を用いると大きな容量値が得られるから、セン
スアンプの容量結合により大きな増幅信号を得ることが
できる。
【0061】図1には、この発明に係るセンスアンプを
用いたダイナミック型RAMの一実施例のチップレイア
ウト図が示されている。この実施例では、約16Mビッ
トの記憶容量を持つようにされる。
【0062】メモリアレイは、約2Mビットずつ8ブロ
ックに分割されて構成される。センスアンプSAは、2
つのブロックの中間部に配置され、全体で8192個か
ら構成される。ロウデコーダRDとワードドライバWD
は、2つのブロックのペアに挟まれた形態でセンスアン
プ列と直角方向に配置される。チップの縦方向の中央部
にはカラムデコーダCD、あるいはカラムデコーダCD
とデータレジスタDRが2列配置される。
【0063】1つのブロックにおいて、センスアンプS
Aに接続されるメモリセルの数NSAは、ビット線1本
当たり1024個にされる。ワード線に接続されるメモ
リセルの数NWDは1本当たり2048個にされる。
【0064】上記のように1本のビット線に1024個
ものメモリセルを接続すると、ビット線容量CBが増大
してしまう。これに対して、メモリセルのサイズは集積
度の点で大きくできないので、ビット線に読み出される
信号量が減少させられる。
【0065】センスアンプを構成するペアMOSFET
のしきい値電圧のバラツキは、一般に50mV程度であ
る。それ故、ビット線に読み出される信号電圧として
は、最低でも100mV程度は確保する必要がある。こ
のため、従来のセンスアンプを用いた場合には、図10
のように、1本のビット線に接続されるメモリセルの数
はせいぜい256個にされるものである。同様に、1本
のワード線に接続されるメモリセルの数も1024個程
度である。この結果、同図に斜線を付したようにセンス
アンプSAが半導体チップに占める割合が多くなってチ
ップサイズの小型化あるいは高集積度を妨げる原因にな
っている。
【0066】これに対して、本願発明のようにMOSF
ETのしきい値電圧のバラツキを補償したセンスアン
プ、言い換えるならば、入力オフセットを補償したセン
スアンプでは、従来と同じ動作マージンにするならビッ
ト線の信号量は50mV程度でもよい。そこで、メモリ
セルの容量値CSと、ビット線の寄生容量値CBとの
比、CB/CSを従来では10程度に設定しなくてはな
らないが、本願のようなセンスアンプを用いることによ
って20以上に大きくできる。
【0067】CB/CS=20の場合、ビット線電位が
3Vの場合における読み出し信号量は、次式(1)のよ
うになる。 3V×1/(20+1)×1/2=71mV ・・・・・・・・・・・(1) 同様にして、2.5Vでは約60mV、2Vでは48m
V、1.5Vでは36mVのような信号量が得られ、
2.5Vまでは従来の回路に比べてもて動作速度を犠牲
にすることなく読み出し可能であることをが判る。
【0068】上記のようなセンスアンプの入力オフセッ
ト補償により、1本のビット線に接続されるメモリセル
を1024のように増加させること及びワード線に接続
されるメモリセルの数も合わせて増加させることによ
り、図1の半導体チップは図10の半導体チップに比べ
て同じ記憶容量で、ほぼ同じ性能でありながら、約62
%程度に縮小させることができる。すなわち、図1のよ
うに約16Mビットのダイナミック型RAMでは、メモ
リセルの占有率が80%以上に大きくできるのに対し
て、図10のダイナミック型RAMではメモリセル占有
率が50%程度にしかならないからである。
【0069】また、図1のレイアウトのままで約32M
ビットのダイナミック型RAMも作ることができる。こ
の場合、NSAはそのままでNWDを4096個にすれ
ばよい。このとき、メモリセルの占有率が80%とすれ
ば、図10の構成の約16Mビットのダイナミック型R
AMに対して、チップ面積を25%程度増加させるだけ
で、2倍の記憶容量を持つダイナミック型RAMを得る
ことができる。
【0070】約64Mビット以上の大記憶容量化を図っ
たダイナミック型RAMでは、従来技術を用いると、メ
モリセル占有率が更に低下する傾向がある。このとき、
メモリセル占有率が45%の約64Mビットのダイナミ
ック型RAMと、本発明を用いてメモリセル占有率を9
0%を達成した約128Mビットのダイナミック型RA
Mとは同じデザインルールで同じチップ面積にすること
ができる。
【0071】図11には、この発明に係るダイナミック
型RAMの他の一実施例の要部回路図が示されている。
この実施例では、前記図2又は図3の実施例のようなペ
アMOSFETのしきい値電圧のバラツキを補償したセ
ンスアンプを用い、高速化と動作の安定化を図るように
するものである。
【0072】同図には、1つのセンスアンプとそれに接
続される一対の相補ビット線及びそれぞれのビット線に
接続される1個ずつのメモリセルが代表として例示的に
示されている。この実施例では、センスアンプの入出力
ノードBSTとBSBと相補ビット線BT,BBの間に
スイッチMOSFETQ3とQ4が設けられる。これら
のスイッチMOSFETQ3とQ4のゲートには、制御
信号SCが供給される。センスアンプは、Pチャンネル
型のパワースイッチMOSFETQ1と、Nチャンネル
型のパワースイッチMOSFETQ2によって増幅動作
が開始される。これらのパワースイッチMOSFETQ
1とQ2のゲートには、制御信号PPとPNが供給され
る。
【0073】図2又は図3の実施例のようなペアMOS
FETのしきい値電圧のバラツキを補償するためのプリ
チャージ回路及び予備のプリチャージ回路等及びその動
作に必要な制御信号やタイミング信号は、センスアンプ
の中に含まれるものと理解されたい。
【0074】図12には、上記図11のセンスアンプの
動作を説明するためのタイミング図が示されている。制
御信号PCがハイレベルにされている状態で、言い換え
るならば、センスアンプと相補ビットBT,BBとが接
続された状態で、図示しない予備のプリチャージ回路等
によりプリチャージ動作が行われている。
【0075】ワード線がハイレベルの選択状態にされ
て、選択ワード線に接続されたメモリセルのスイッチM
OSFETQMがオン状態にされるので、選択ビット線
にはメモリセル容量CSに蓄積された電荷とビット線の
プリチャージ電荷との電荷結合に対応した微小電圧が現
れる。
【0076】このような微小読み出し信号がセンスアン
プの入出力ノードBST,BSBにセットに取り込まれ
ると、制御信号SCがロウレベルにされてスイッチMO
SFETQ3とQ4がオフ状態にされる。この状態でセ
ンスアンプの制御信号PPがロウレベルに、PNがハイ
レベルにされて増幅動作が開始される。このとき、セン
スアンプの入出力ノードBST,BSBの寄生容量は、
小さくされているから上記微小信号が高速にハイレベル
とロウレベルに拡大される。
【0077】入出力ノードBST,BSBがハイレベル
とロウレベルのように拡大した後に、制御信号SCがハ
イレベルにされてビット線BT,BBと再び結合され
る。このような大きな寄生容量を持つビット線BT,B
Bが再びセンスアンプに接続されることによって、その
入出力ノードBST,BSBが再び元に戻ろうとする
が、センスアンプの増幅動作によっでビット線BT,B
Bとともにハイレベル/ロウレベルに拡大される。
【0078】このような増幅動作を行うようにすること
によって、センスアンプが微小な読み出し信号を増幅す
る際に、ビット線BT,BBに発生するノイズの影響
や、ビット線BT,BB間の寄生容量のアンバランスに
よる影響を受けることなく、小さな寄生容量しか持たな
い入出力ノードBST,BSBを高速に増幅することが
できる。
【0079】これにより、上記のようなペア素子のしき
い値電圧のバラツキの補償うことによりビット線に接続
されるメモリセルの数を増大させた場合の信号量の低下
を補うことができるので、動作マージンを確保しつつ1
本のビット線に接続されるメモリセルの数をいっそう多
くすることができる。
【0080】図13には、この発明に係るダイナミック
型RAMの他の一実施例の概略チップレイアウト図が示
されている。この実施例では、メモリアレイが4つのブ
ロックに分けられる。センスアンプは、各メモリアレイ
の縦中央に配置される。特に制限されないが、センスア
ンプを中心にして、左右に相補ビット線が配置される。
すなわち、センスアンプに対して相補ビット線が折り返
して配置される折り返しビット線方式を採らない。ビッ
ト線は、その中央部分で切断を可能にするカットMOS
FETが設けられる。
【0081】特に制限されないが、ワード線はチップの
中央に設けられたロウデコーダRDにより選択される。
ワード線は、1本のワード線に2048個のような多数
のメモリセルが接続されるこによって長く形成される。
また、ワード線間のピッチが短いことによりワード線線
間の寄生容量が大きくされる。これにより、非選択ワー
ド線が隣接して配置される選択ワード線とのカップリン
グによって浮き上がるのを防止するため、ワード線を4
等する3箇所に上記のような浮き上がりとワード線のリ
セットを高速にするワードクリア回路が設けられてい
る。
【0082】また、ワード線の抵抗を小さくするめのワ
ード線シャント用の領域が上記ワードクリア回路を含め
てワード線を8等分する合計7箇所に設けられる。すな
わち、ワード線シャントの専用領域としては、1つのメ
モリアレイ当たり横方向に延長される4本の線で示され
ている。
【0083】この実施例では、低消費電力化のために、
通常のメモリアクセスにおいて1つのメモリアレイのみ
が選択されるとき、ワード線がセンスアンプを基準にし
て上記カットMOSFETの外側のワード線が選択され
るときには、上記カットMOSFETをオン状態にして
おき、内側のワード線が選択されるときには、カットM
OSFETをオフ状態にする。これにより、ビット線の
寄生容量値が約半分にできるので、センスアンプが増幅
動作を行うときのチャージアップ電流及びディスチャー
ジ電流を減らすことができる。
【0084】リフレッシュモードにおいて、リフレッシ
ュサイクル数を短くするために、言い換えるならば、複
数のワード線を選択状態にする必要がある。この場合に
は、動作するセンスアンプの数が増加することになる。
それ故、ダイナミック型RAMの消費電流はリフレッシ
ュモードのときの消費電流により決まることになる。そ
こで、上記のようなカットMOSFETが設けられるダ
イナミック型RAMにおいて、リフレッシュモードにお
いて2つのメモリアレイのワード線を同時に選択すると
きには、次のようなアドレス割り当てを行うようにす
る。
【0085】図13において、半導体チップの左半分の
2つのメモリアレイに対して同時にリフレッシュを行う
ようにするとき、上側のメモリアレイにおいては、図1
4(A)のようにセンスアンプを基準にしてカットMO
SFETの外側のワード線が選択状態にされるときに
は、図14(B)のように下側のメモリアレイではセン
スアンプを基準にしてカットMOSFETの内側のワー
ド線が選択状態にされるようにする。逆に、上側のメモ
リアレイにおいてカットMOSFETの内側のワード線
が選択状態にされるときには、下側のメモリアレイでは
カットMOSFETの外側のワード線が選択状態にされ
るようにする。このことは、右半分の2つのメモリアレ
イにおいてリフレッシュ動作が行われるときも同様であ
る。
【0086】そして、図14(A)(B)のように、上
側のメモリアレイにおいてカットMOSFETの外側の
ワード線が選択状態にされ、下側のメモリアレイではカ
ットMOSFETの内側のワード線が選択状態にされる
ときには、上側のメモリアレイのカットMOSFETは
オン状態を維持しておき、下側のメモリアレイではカッ
トMOSFETをオフ状態にする。これにより、下側の
メモリアレイではセンスアンプの消費電流をほぼ半分に
低減できる。これにより、リフレッシュ時の動作電流を
3/4に減らすことができる。カットMOSFETは、
ビット線を半分にするもの他、ビット線を4等分する等
のようにより多数に分割するものであってもよい。これ
により、選択されたワード線より外側のビット線を切り
離すことにより、いっそうの低消費電力化を図ることが
できる。
【0087】図14(C)には、リフレッシュモードの
ときのタイミング図が示されている。RASBのロウレ
ベルへの変化により、リフレッシュアドレスの歩進動作
が行われる(CASビフォロワーRASリフレッシ
ュ)。そして、同図(A)(B)のように、上側のメモ
リアレイの制御信号CUはハイレベルのままに維持さ
れ、下側のメモリアレイの制御信号CLがロウレベルに
された後に、ワード線WLの選択動作が行われる。これ
により、図示しないセンスアンプの活性化信号によりセ
ンスアンプが増幅動作を開始して、選択されたメモリセ
ルの読み出し動作と、その読み出し信号を増幅してもと
のメモリセルに再書き込みするというリフレッシュ動作
が行われる。
【0088】図15には、この発明に係るダイナミック
型RAMの他の一実施例の概略回路図が示されている。
この実施例では、ダイナミック型RAMのリフレッシュ
モードにおいては、メモリセルの選択動作が一定の順序
で行われることに着目し、言い換えるならば、リード/
ライトモードがランダム・アクセスであるにもかかわら
ず、リフレッシュ動作ではシリアルアクセスになること
に利用して、センスアンプの低消費電力化を図るように
するものである。
【0089】この実施例では、発明の理解を容易にする
ため、2つのメモリブロック(メモリアレイ)について
説明する。ブロック1のセンスアンプのコモンソース線
PS1とNS1には、制御信号PP1とPN1により制
御されるPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型
MOSFETからなるパワースイッチMOSFETが設
けられる。同様に、ブロック2のセンスアンプのコモン
ソース線PS2とNS2には、制御信号PP2とPN2
により制御されるPチャンネル型MOSFETとNチャ
ンネル型MOSFETからなるパワースイッチMOSF
ETが設けられる。
【0090】センスアンプは、説明の簡略化のためにC
MOSラッチ回路により示されているが、本発明では、
ビット線に接続されるメモリセルの数が多数にされるこ
とよって、ビット線の信号量が小さくされた場合や、後
述するようにビット線ハイレベルの電圧、言い換えるな
らば、センスアンプの動作電圧が小さくされることによ
って信号量が低下するので、前記実施例のようなペアM
OSFETのしきい値電圧のバラツキを補償する機能が
設けられたものが用いられる。
【0091】上記のコモンソース線PS1とNS1及び
PS2とNS2には、メモリアレイの相補ビットBL
T,BLBに設けられるプリチャージ回路と同様なプリ
チャージ回路が設けられる。上記プリチャージ回路に
は、ハーフフリチャージ電圧VCC/2が供給される。
これらのプリチャージ回路には、各ブロック1と2に対
応したプリチャージ信号PC1とPC2が供給される。
【0092】この実施例では、上記2つのメモリブロッ
クのコモンソース線PS1とPS2及びNS1とNS2
間にPチャンネル型MOSFETQPとNチャンネル型
MOSFETQNからなるスイッチMOSFETが設け
られる。これらのスイッチMOSFETQPとQNのゲ
ートには、リフレッシュ制御回路により形成されたアド
レス信号に基づいて形成される制御信号SCPBとSC
PTが供給される。
【0093】図16には、上記図15のダイナミック型
RAMのリフレッシュ動作を説明するためのタイミング
図が示されている。カラムアドレスストローブ信号CA
SBがロウアドレスストローブ信号RASBより先にロ
ウレベルにされることによってリフレッシュモード(C
BRリフレッシュモード)にされる。
【0094】RASB信号のロウレベルによりアドレス
歩進動作が行われ、ブロック1に対してリフレッシュ動
作が行われる前に、プリチャージ信号PC1がロウレベ
ルにされてプリチャージ回路のMOSFETがオフ状態
にされる。これにより、ブロック1側では、メモリアレ
イの相補ビット線BLTとBLB及びセンスアンプのコ
モンソース線PS1とPN1がハイインピーダンス状態
にされる。
【0095】ブロック1に対応したXデコーダXDEC
及びワード線ドライバDRIVが1本のワード線WLを
選択状態にすると、ビット線BLT,BLBには選択さ
れたメモリセルからの記憶情報が読み出される。そし
て、信号PP1とPN1とによりブロック1に対応した
センスアンプが活性化されて、上記相補ビット線BL
T,BLB間に読み出された微小信号が増幅されて、ハ
イレベル/ロウレベルに拡大される。
【0096】メモリセルには、上記のような読み出し動
作によって失われかかった記憶電荷が、上記センスアン
プの増幅動作により拡大されたビット線BLTとBLB
のハイレベル又はロウレベルが再書き込みされてリフレ
ッシュ動作が行われる。
【0097】上記のようにブロック1においてリフレッ
シュ動作が終了しても、プリチャージ信号PC1はロウ
レベルのままに置かれる。RASB信号がハイレベルに
リセットされて、再びロウレベルにされるとアドレス歩
進動作が行われてブロック1に代わってブロック2にリ
フレッシュ動作が行われる前に、ブロック2側のプリチ
ャージ信号PC2がロウレベルにされる。これにより、
ブロック2側では、メモリアレイの相補ビット線BLT
とBLB及びセンスアンプのコモンソース線PS2とP
N2がハイインピーダンス状態にされる。
【0098】ブロック2に対応したXデコーダXDEC
及びワード線ドライバDRIVが1本のワード線WLを
選択状態にすると、ビット線BLT,BLBには選択さ
れたメモリセルからの記憶情報が読み出される。そし
て、信号PP1とPN1とによりブロック1に対応した
センスアンプが活性化される前に、制御信号SCPBが
ロウレベルに、SCPTがハイレベルにされてスイッチ
MOSFETQPとQNがオン状態にされてコモンソー
ス線PS1とPS2及びNS1とNS2とが短絡させら
れる。
【0099】コモンソース線PS1とNS1は、前のリ
フレッシュ動作でハイレベルとロウレベルを保持した状
態でハイインピーダンス状態にされているので、上記の
短絡によってブロック2側のセンスアンプに動作電流が
流れ、初期の増幅動作が行われる。この後に、上記信号
信号SCPBをハイレベルに、SCPTをロウレベルに
戻してスイッチMOSFETQPとQNをオフ状態にし
た後に、信号PP2とPN2とによりブロック2に対応
したセンスアンプが活性化されて、上記増幅動作によっ
て中間拡大されたビット線の電位を、最終的にハイレベ
ルとロウレベルにする。
【0100】上記同様にブロック2においてリフレッシ
ュ動作が終了しても、プリチャージ信号PC2はロウレ
ベルのままに置かれる。RASB信号がハイレベルにリ
セットされて、再びロウレベルにされるとアドレス歩進
動作が行われてブロック2に代わってブロック1にリフ
レッシュ動作が行われる前に、ブロック1側のプリチャ
ージ信号PC2が一時的にハイレベルにされて相補ビッ
ト線BLB,BLTと相補的なコモンソース線PS1と
NS1をハーフプリチャージさせる。このプリチャージ
終了後に信号PC1がロウレベルにされる。これによ
り、ブロック1側では、メモリアレイの相補ビット線B
LTとBLB及びセンスアンプのコモンソース線PS2
とNS2がハイインピーダンス状態でプリチャージ電位
を維持している。このプリチャージ動作では、上記のよ
うなコモンソース線PS2,NS2との接続によって形
成された中間的なハイレベルとロウレベルとが短絡され
ることにより、ほぼVCC/2のようなハーフプリチャ
ージにされる。
【0101】ブロック1に対応したXデコーダXDEC
及びワード線ドライバDRIVが1本のワード線WLを
選択状態にすると、ビット線BLT,BLBには選択さ
れたメモリセルからの記憶情報が読み出される。そし
て、信号PP1とPN1とによりブロック1に対応した
センスアンプが活性化される前に、再び制御信号SCP
Bがロウレベルに、SCPTがハイレベルにされてスイ
ッチMOSFETQPとQNがオン状態にされてコモン
ソース線PS1とPS2及びNS1とNS2とが短絡さ
せられる。
【0102】コモンソース線PS2 とNS2は、ブロッ
ク2の前のリフレッシュ動作でハイレベルとロウレベル
を保持した状態でハイインピーダンス状態にされている
ので、上記の短絡によってブロック1側のセンスアンプ
に動作電流が流れ、初期の増幅動作が行われる。この後
に、上記信号信号SCPBをハイレベルに、SCPTを
ロウレベルに戻してスイッチMOSFETQPとQNを
オフ状態にした後に、信号PP1とPN1とによりブロ
ック2に対応したセンスアンプが活性化されて、上記増
幅動作によって中間拡大されたビット線の電位を、最終
的にハイレベルとロウレベルにする。
【0103】以下、同様にブロック1とブロック2とを
交互にリフレッシュさせることにより、リフレッシュサ
イクルの先頭アドレスを除いて、センスアンプの増幅電
流の一部に1つ前のリフレッシュアドレスに対応したセ
ンスアンプのコモンソース線に蓄積された電荷を利用す
ることにより、センスアンプの消費電流を約半分に低下
させることができる。
【0104】この実施例では、2つのメモリブロックを
用いて交互にリフレッシュ動作を行わせるようにした
が、これに限定されず、例えば図13のようにメモリア
レイが4つに分割されているとき、リフレッシュアドレ
スを4つのメモリアレイ間で輪番で順次行われるように
し、上記コモンソース線を相互に接続させるようにして
もよい。この場合には、リフレッシュが行われるセンス
アンプの初期増幅動作に利用できる電荷量(電流量)が
大きくできるからセンスアンプ電流をいっそう低減させ
ることができる。
【0105】図13と図15の実施例を同時に併用して
行うようにするものであってもよい。すなわち、図13
において4つに分割されたメモリアレイのうち、上下に
分割された2つのメモリアレイ対して図13の実施例を
適用し、左右に分割されたメモリアレイに対して図15
の実施例を適用する。すなわわ、左半分の2つのメモリ
アレイの同時にリフレッシュさせるときには、ビット線
のカットMOSFETの制御によりリフレッシュ電流を
低減させ、次に右半分の2つのメモリアレイを同時にリ
フレッシュさせるときには、コモンソース線の短絡によ
り増幅動作を開始しようとする右側のセンスアンプの動
作電流を左側のセンスアンプのコモンソース線の電荷を
利用するものである。このときに、右半分のメモリアレ
イでは、上下のメモリアレイのうち一方がカットMOS
FETによりビット線容量が半分に低減されるものであ
る。
【0106】そして、再び左半分の2つのメモリアレイ
ではカットMOSFETによるビット線容量の半減と、
コモンソース線の短絡により増幅動作を開始しようとす
る左側のセンスアンプの動作電流を右側のセンスアンプ
のコモンソース線の電荷を利用するものである。以下、
同様な動作の繰り返しによりリフレッシュ電流を大幅に
低減させることができるものである。
【0107】図17には、この発明に係るダイナミック
型RAMの他の一実施例の概略ブロック図が示されてい
る。この実施例では、メモリアレイに含まれるセンスア
ンプとして、前記図2等のようにペアMOSFETのし
きい値電圧の特性バラツキを補償したものが用いられ
る。このような高感度化を図ったセンスアンプでは、信
号量が小さくてもよいことに着目し、この実施例では、
それを前記のように大記憶容量化に利用するとともに低
消費電力化に活用するものである。
【0108】前記のようにビット電位に供給されるハイ
レベルが2.5Vのように低下すると、それに伴ってキ
ャパシタに記憶される電荷量が低下するので読み出し信
号量も低下する。しかしながら、消費電力の観点から
は、ビット電位の信号振幅の低下に伴い、チャージアッ
プ電流及びディスチャージ電流が低下するので低消費電
力化を図ることができる。
【0109】そこで、この実施例では、ダイナミック型
RAMをメモリアレイとアドレス選択回路等の周辺回路
とに分けて、外部から供給される電源電圧VCCを周辺
回路にはそのまま供給し、メモリアレイには電源降圧回
路により降圧された電源電圧VDLにするものである。
例えば、外部端子VCCEから供給される電源電圧VC
Cが5Vのような電圧であるときに、メモリアレイには
3Vないし2.5V程度の降圧された電圧VDLを用い
る。また、外部端子VCCEから供給される電源電圧V
CCが3Vのような低電圧であるときに、メモリアレイ
には2Vないし1.5V程度の降圧された電圧VDLを
用いる。
【0110】図18には、上記電源降圧回路の特性図が
示されている。電源降圧回路は、外部から供給される電
源電圧VCCEの変化に対して、一定電圧以上では定電
圧とされ、それより電源電圧VCCEが高くされるとそ
れに追従して高くなるようにされる。上記定電圧領域に
おいて通常動作領域が設定される。
【0111】上記のような電源電圧VCCEの上昇に伴
い、降圧電圧VDLも上昇させるような特性にする理由
は、メモリアレイ部にストレスをかけて、初期不良を取
り除くためのエージング又はバーンイン試験等に対応し
ている。
【0112】図19には、上記電源降圧回路の一実施例
の回路図が示されている。電圧VREFは、基準電圧で
あり、aとbの2つのPチャンネル型MOSFETのし
きい値電圧VTHの差とし出力される。基準電圧VREF
は、電源電圧VCCEによらずほぼ一定の定電圧にされ
る。
【0113】電圧VLは、基準電圧VREFを増幅回路
により一定倍に増幅して、所望のアレイ電圧に相当する
電圧値にされた参照電圧である。プロセスバラツキによ
り基準電圧VREFが変動しても、参照電圧VLを所望
の電圧値にするために、ヒューズ手段F1〜F4が設け
られ、それを適当に切断することで、増幅倍率を制御す
るトリミング回路を備えている。
【0114】電源電圧VCCEが一定電圧以上にされた
とき、言い換えるならば、バーンイン等のストレス電圧
を得るための基準電圧VRFBIが、電源電圧VCCE
を基準に、Pチャンネル型MOSFETのしきい値電圧
VTHの4段分低い電圧として出力される。この電圧VR
FBIが、増幅回路により一定倍された電圧VLにより
高くなると、電圧VLは自動的に電圧VRFBIに追従
したストレス電圧に切り替えられる。
【0115】電圧VDLは、上記電圧VLを参照して電
圧VLと等しい低インピーダンス電源にするインピーダ
ンス変換バッファを通して出力される。このインピーダ
ンス変換バッファは、低消費電力化のために、信号LD
で制御される動作時専用のインピーダンス変換バッファ
と、信号LSで制御されるスタンバイ時用インピーダン
ス変換バッファから構成される。
【0116】信号LDは動作時用のインピーダンス変換
バッファを活性化させる信号であり、信号RASBがロ
ウレベルにされる動作時に信号R3のハイレベルを受け
てハイレベルとなり、動作時用のインピーダンス変換バ
ッファを動作状態にする。RASB信号がハイレベルに
されるスタンバイ時には、信号R3とR3Dのロウレベ
ルで、かつ信号SAのハイレベルを受けて動作時のイン
ピーダンス変換バッファの動作を停止させて低消費電力
化を図る。
【0117】信号LSは、テストモード専用信号で信号
VEがロウレベルであるノーマルモード時には常にハイ
レベルにされ、スタンバイ時用のインピーダンス変換バ
ッファを動作状態に維持させる。信号VEがハイレベル
にされるテストモード時にはロウレベルとなり、スタン
バイ時用のインピーダンス変換バッファの動作を停止さ
せるとともに、信号VEHがハイレベルとなり、矢印c
で示したPチャンネル型MOSFETがオン状態となっ
て内部降圧電圧VDLを電源電圧VCCEに直結させ
る。このテストモードでは、メモリアレイの電源電圧V
DLをその周辺回路の電源電圧VCCEに等しくするモ
ードである。
【0118】信号SAとSBは、電源投入後の一定期間
に電源電圧VCCEのレベルを検知してハイレベルにな
る信号INTと、基板電位を検知してハイレベルになる
信号WKBとによって形成される信号であり、電源投入
時に電圧VDLバッファ(インピーダンス変換バッフ
ァ)を強制的に動作状態にしてメモリアレイの動作に必
要な電位を充電させる初期設定用信号である。
【0119】図20には、この発明に係るダイナミック
型RAMの一実施例の全体ブロック図が示されている。
この実施例では、高集積化や低消費電力化等のためにビ
ット線やワード線に接続されるメモリセルの数が大きく
される。また、前記のようにメモリアレイの動作電圧が
低くされる。それ故、メモリセルの選択動作及びビット
線の読み出し動作に時間がかかり、アクセスタイムが長
くされる。
【0120】そこで、実質的なアクセスタイムの高速化
のために、ぺージ内シリアルアクセスモードが設けられ
る。制御信号RASB、CASB及びWEBとOEBを
受けるクロック発生回路CLGから、ロウアドレスバフ
ッァ制御信号XL、カラムアドレスバッファ制御信号Y
L、センスアンプ駆動信号SE、リードライト制御信号
RW、データ入力バッファ制御信号DL、データ出力バ
フッァ制御信号DOE等が出力される。
【0121】ページ内シリアルアクセスモードは、特に
制限されないが、信号RASBがロウレベルの期間に、
CASB信号のトグルに従ってシリアルクロックCKが
発生され、カラムアドレスバッファCADBの出力で初
期セットされたシリアルカウンタSCをインクリメント
させる。このような動作モードにおいては、シリアルア
クセス時に外部よりアドレス入力をする必要がなく、高
速アクセスが可能になる。
【0122】同図において、RADBはロウアドレスバ
ッファ、CADBはカラムアドレスバッファ、MAはメ
モリアレイ、SAはセンスアンプ、CDはカラムデコー
ダ、RDはロウデコーダ、WDはワードドライバ、MA
はメインアンプ、DOBはデータ出力バッファ、DIB
はデータ入力バッファ、WAはライトアンプである。
【0123】図21には、この発明に係るダイナミック
型RAMの他の一実施例の全体ブロック図が示されてい
る。この実施例では、図20のダイナミック型RAMに
おけるカラムデコーダCDとメモリアレイMAとの間
に、センスアンプSAにより増幅された1ページ(1ワ
ード線)分のデータが転送されて保持するデータレジス
タDRが配置される。
【0124】上記のようなデータレジスタDRが設けら
れることに対応して、シリアルカウンタSCが削除され
る。信号SEによるセンスアンプSAの増幅動作に続い
てデータ転送信号DTが発生されると、1ページ分のデ
ータがデータレジスタRDに転送される。以降のページ
内アクセスは、このデータレジスタDRをキャッシュと
して高速アクセスが可能となる。特に、データレジスタ
DRにシフトレジスタの機能を持たせれば、信号CAS
Bのトグルに従って出力されるシリアルクロックCKに
よって高速のシリアルアクセスが可能になる。
【0125】図22には、この発明に係るダイナミック
型RAMを用いたメモリ装置の一実施例の概略ブロック
図が示されている。前記の実施例のように約16Mビッ
トのダイナミック型RAMと同じデザインルールによっ
て、本発明の適用したダイナミック型RAMではほぼ2
倍の集積度(チップ面積の増加は25%程度)が得られ
るので、約32Mビットのダイナミック型RAMが形成
できる。
【0126】この実施例では、ECC(誤り検出訂正)
チップを搭載したメモリカードに20個実装し、同じ大
きさのメモリカードで約16Mビットのダイナミック型
RAMを使用した場合の2倍の記憶容量を実現できる。
【0127】ECCチップを用いることにより、欠陥ビ
ットが含まれるチップも使用することができ、さらなる
ローコスト化を達成できる。また、α線によるソフトエ
ラーに対しても十分な耐性を得ることができる。
【0128】図23には、図22のメモリカードの一実
施例の断面構造図が示されている。約32Mビットのダ
イナミック型RAMは、TSOPパッケージに封止さ
れ、基板の両面に実装されることで高密度実装、言い換
えるならば、高集積を達成することができる。
【0129】図24には、この発明に係るダイナミック
型RAMの一実施例の断面図が示されている。この実施
例では、前述のような約32Mビットのダイナミック型
RAMを構成する半導体チップを、LOC技術を用いて
SOJパッケージ内に2チップ向かい合わせて搭載した
ものである。この構成により、約16Mビットのデザイ
ンルールで見かけ上約64Mビットのダイナミック型R
AMを得ることができる。
【0130】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) ペアMOSFETの特性バラツキが補償された
センスアンプを用いてビット線における寄生容量値とメ
モリセルの容量値との比を約20倍以上に大きくするこ
とにより、高集積化を実現できるという効果が得られ
る。
【0131】(2) センスアンプに接続されるビット
線を中央で切り離すスイッチMOSFETを設けて、2
つのメモリアレイ間の一方がスイッチMOSFETを中
心にしてセンスアンプに対して外側のビット線と交差す
るワード線を選択されるときには、他方ではセンスアン
プ側のビット線と交差するワード線を選択状態にするこ
とにより、低消費電力化を図ることができるという効果
が得られる。
【0132】(3) 複数のメモリアレイを1組とし、
センスアンプが接続されるコモンソース線間を相互に接
続するスイッチMOSFETが設けられるとともに、リ
フレッシュモードにおいて1組を構成する複数のメモリ
アレイにおいて1本ずつ順次にワード線を選択するとと
もに、上記コモンソース線間を相互に接続するスイッチ
MOSFETをオン状態してセンスアンプの増幅動作を
開始し、スイッチMOSFETをオフ状態にさせた後に
増幅動作を行うセンスアンプのパワースイッチMOSF
ETをオン状態にすることにより、低消費電力化を図る
ことができるという効果が得られる。
【0133】(4) 上記(1)により、約16Mビッ
トのダイナミック型RAMのデザインルールをそのまま
用いて約32Mビットのダイナミック型RAMを得るこ
とができるという効果が得られる。
【0134】図26に本発明のDRAMを適用したコン
ピュータシステムにおけるメモリ格納部であるメモリボ
ードの要部概略図を示す。このメモリボードは複数のメ
モリモジュールによって構成されるメモリボードであ
る。上記メモリモジュール上にはパッケージ封止された
本発明のDRAMが複数個搭載され、上記本発明のDR
AMと上記メモリモジュール上の配線とは接続されてい
る。
【0135】そして、上記メモリモジュール上のコネク
タによりコンピュータシステム内のアドレスバスまたは
データバスと本発明のDRAMを接続させる。これは、
上記コンピュータシステム内のメモリ格納部におけるメ
モリ部のメモリボード用スロット上に上記コネクタを差
し込むことによって行なう。このようにして、メモリボ
ード上つまりメモリモジュール上に搭載できる本発明の
DRAMの数によって、コンピュータシステム等記憶装
置の情報蓄積容量が決まるようになる。
【0136】図27に本発明のDRAMを用いたDRA
Mシステムの概略図を示す。このシステムは、DRAM
IC ARRAY及び中央処理装置CPUと上記DR
AMと、中央処理装置CPUとをインターフェースする
ためのインターフェース回路I/Fにより構成されてい
る。DRAM IC ARRAYは、実装された状態の
本発明のDRAMにより構成されている。
【0137】このDRAMシステムと中央処理装置CP
Uとの間の入出力信号について説明する。中央処理装置
CPUにより形成されるアドレス信号A0〜Akは本発
明のDRAMのアドレスを選択する。そして、リフレッ
シュ指示信号REFGRNTは本発明のDRAMのメモ
リ情報をリフレッシュさせる制御信号である。ライトイ
ネーブル信号WEBは、本発明のDRAMにおけるデー
タの読み出し及び書込み制御信号である。また、メモリ
起動信号MSは本発明のDRAMのメモリ動作を開始さ
せる制御信号である。そして、データバスにおける入出
力データD1〜DBは中央処理装置CPUとDRAM間
で伝送される。リフレッシュ要求信号REFREQは本
発明のDRAMのメモリ情報のリフレッシュを要求する
制御信号である。
【0138】上記インターフェース回路I/Fにおい
て、ロウアドレスレシーバーRARは上記中央処理装置
CPUから送出されるアドレス信号A0〜Akのうち、
アドレス信号A0〜Aiを受信し、本発明のDRAMの
動作にあったタイミングのアドレス信号に変換する。カ
ラムアドレスレシーバーCARは上記アドレス信号A0
〜Akのうち、アドレス信号Ai+1〜AJを受信す
る。カラムアドレスレシーバーCARは本発明のDRA
Mの動作にあったタイミングのアドレス信号に変換す
る。上記アドレスレシーバーADRは上記アドレス信号
のうちA0〜Akのうちアドレス信号Aj+1〜Akを
受信する。アドレスレシーバーADR本発明のDRAM
の動作にあったタイミングのアドレス信号に変換する。
【0139】デコーダDCRによって本発明のDRAM
のチップを選択するためのチップ選択制御信号(以下C
S1〜CSmと記す)を送出させる。RASコントロー
ル回路RAS−CONTは、本発明のDRAM動作にあ
ったタイミングのチップ選択信号及びロウアドレス取り
込み用信号を送出させる。アドレスマルチプレクサAD
MPXは上記アドレス信号A0〜AiならびにAi+1
〜Ajを時系列的に多重化して本発明のDRAMに送出
する。データバスドライバDBDは上記中央処理装置C
PUと本発明のDRAMとの間のデータの入出力が上記
WEB信号により切り換えられる。コントロール回路C
ONTは上記アドレスマルチプレクサADMPX,RA
Sコントロール回路RAS−CONT,データバスドラ
イバDBD,本発明のDRAM等を制御する信号を送出
する。
【0140】このDRAMシステム内におけるアドレス
信号の働きを説明する。上記中央処理装置CPUから送
出されるアドレス信号A0〜AkはこのDRAMシステ
ム内でアドレス信号A0〜Ajとアドレス信号Aj+1
〜Akの2つの機能に分離される。すなわち、アドレス
信号A0〜Ajは本発明のDRAMの各チップ内のメモ
リマトリクスのロウ系とカラム系のアドレス信号として
使用される。アドレス信号A0〜Aiは本発明のDRA
MのICチップアレイのロウ選択に、Ai+1〜Ajを
ICチップアレイのカラム選択に割り当てるように設計
されている。
【0141】このDRAMシステム内における回路動作
を説明する。まず、アドレス信号A0〜Ai、Ai+1
〜AjはそれぞれロウアドレスレシーバーRAR,カラ
ムアドレスレシーバーCARを介してアドレスマルチプ
レクサADMPXに印加される。そして、上記アドレス
マルチプレクサADMPXにおいて、RASbB信号が
あるレベルになるとロウアドレス信号A0〜Aiが送出
され、本発明のDRAMにおけるアドレス端子に印加さ
れる。このとき、カラムアドレス信号Ai+1〜Ajは
上記アドレスマルチプレクサADMPXから送出されな
いようになっている。
【0142】次にRASbB信号が上記と逆レベルにな
るとカラムアドレス信号Ai+1〜Ajが上記アドレス
マルチプレクサADMPXから送出され、上記アドレス
端子に印加される。このとき、ロウアドレス信号A0〜
Aiは上記アドレスマルチプレクサADMPXから送出
されないようになっている。
【0143】このようにして上記アドレス信号A0〜A
iおよびAi+1〜AjはRASbB信号のレベルによ
り時系列的に本発明のDRAMのアドレス端子に印加さ
れる。チップ選択信号Aj+1〜AkはデコーダDCR
を通して主として本発明のDRAM内のチップを選択す
る。そして、チップ選択信号CS1〜CSmに変換さ
れ、チップ選択用信号及びロウアドレス取り込み用信号
として使われる。
【0144】本発明のDRAMの各行におけるチップ内
のアドレスの設定動作を説明する。ロウアドレス信号A
0〜Aiが本発明のDRAMのすべてのICチップのア
ドレス端子に印加される。その後、RAS1B〜RAS
mB信号のうち、1つの信号例えばRAS1B信号があ
るレベルになると最上段のB個のICが選択されると仮
定する。このとき、上記IC(IC11,IC12,・
・・,IC1B)チップ内のメモリマトリクスアレイの
ロウアドレスに上記ロウアドレス信号A0〜AiがRA
S1B信号よりも前に上記ICに印加される。この理由
はRAS1B信号が上記ロウアドレス信号A0〜Aiよ
りも前に印加されると、ロウアドレス信号以外の信号を
取り込む可能性があるからである。
【0145】次にカラムアドレス信号Ai+1〜Ajが
本発明のDRAMのすべてのICチップのアドレス端子
に印加される。その後、RAS1B信号から遅延したC
ASB信号があるレベルになると上記最上段のnM,B
個のICチップ内のメモリマトリクスアレイのカラムア
ドレスに上記カラムアドレス信号Ai+1〜Ajが取り
込まれる。ここで、上記カラムアドレス信号Ai+1〜
AjがCASB信号よりも前に上記ICに印加される理
由は上記理由と同様である。また、CASB信号の働き
は、ロウアドレス信号A0〜Aiあるいはカラムアドレ
ス信号Ai+1〜Ajのどちらの信号を送っているかを
区分することにある。
【0146】以上の動作により、本発明におけるDRA
Mの最上段nM,B個のチップ内アドレスが設定され
る。また、本発明のDRAMの最上段を除くICはRA
S2B〜RASmB信号がRAS1Bのレベルと逆レベ
ルのため選択されないようになっている。
【0147】上記設定されたアドレスにおけるデータの
書込み動作及び読み出し動作を説明する。データの書込
み動作及び読み出し動作は上記WEB信号のハイレベル
またはロウレベルによって決定されるように設計されて
いる。データの書込み動作は、上記WEB信号があるレ
ベルのときに上記設定されたアドレスに中央処理装置C
PUからのデータDI1〜DIBが印加されることによ
って行なわれる。
【0148】読み出し動作は上記WEB信号が上記と逆
レベルのときに書込みを完了している上記それぞれのア
ドレスのデータDo1〜DoBがBビットで出力される
ことによって行なわれる。コントロール回路CONTは
上記中央処理装置CPUからの命令信号すなわちREF
GRNT信号,WEB信号,MS信号を受け、CASB
信号,RASaB信号,RASbB信号,WEB信号を
それぞれ送出する。これらの送出されるコントロール信
号の働きを説明する。CASB信号は、ロウアドレス信
号A0〜Aiあるいはカラムアドレス信号Ai+1〜A
jのどちらが本発明のDRAM内の各チップに送出され
ているかを区分するための信号及びICチップのカラム
アドレス信号を取り込むための信号である。
【0149】RASaB信号は、CS1〜CSm信号を
タイミングを合わせて本発明のDRAM内のICチップ
アレイに供給するための信号である。WEB信号は本発
明のDRAM内のICチップ内のメモリセルからのデー
タの読み出し及びメモリセルへのデータの書込みを決定
するための信号である。RASbB信号はアドレスマル
チプレクサADMPXからロウアドレス信号A0〜Ai
及びカラムアドレス信号Ai+1〜Ajを時系列多重化
信号に変換するための切り換えタイミング信号である。
RASB(RASB1〜RASBm)信号の1つが選択
されたとき、上記アドレスマルチプレクサADMPXか
らはロウアドレス信号A0〜Aiが出力されているよう
に、ロウアドレス信号A0〜Aiとカラムアドレス信号
Ai+1〜Ajの切り換え時期をRASaB信号から遅
延させた信号にしている。
【0150】上記WEB信号とデータバスドライバDB
Dの関係を説明する。コントロール回路CONTから送
出されたWEB信号は本発明のDRAM及びデータバス
ドライバDBDに印加される。例えば、上記WEB信号
が高レベルのとき、読み出しモードとなり、本発明のD
RAMのデータが出力され、データバスドライバDBD
を介して中央処理装置CPUへ送出される。このとき、
入力データはWEB信号によりDBDから本発明のDR
AMに取り込まないように制御されている。また、上記
WEB信号が低レベルのとき、書込みモードとなり、本
発明のDRAMのデータ入力端子に中央処理装置CPU
から入力データが上記データバスドライバDBDを介し
て印加され、設定されたアドレスにデータが書き込まれ
る。このとき本発明のDRAMのデータ出力は上記WE
B信号により上記データバスドライバDBDから出力さ
れないように制御されている。
【0151】図28に本発明のDRAMを適用したコン
ピュータシステムの要部概略図を示す。バスと中央処理
装置CPU、周辺装置制御部、主記憶メモリとしての本
発明のDRAM及びその制御部、バックアップメモリと
してのSRAM及びバックアップパリティとその制御
部、プログラムが格納されたROM,表示系等によって
本コンピュータシステムは構成される。
【0152】上記周辺装置制御部は外部記憶装置および
キーボードKB等と接続されている。表示系はビデオR
AM(以下VRAMと記す)等によって構成され、出力
装置としてのディスプレイと接続されることによってV
RAM内の記憶情報の表示を行なう。また、コンピュー
タシステム内部回路に電源を供給するための電源供給部
が設けられている。上記中央処理装置CPUは各メモリ
を制御するための信号を形成することによって上記各メ
モリの動作タイミング制御を行なう。ここで、上記に本
発明を主記憶メモリとしてのDRAMに適応した例につ
いて記載したが、上記表示系のVRAMがマルチポート
VRAMであった場合、上記VRAMのランダムアクセ
ス部に適用することも可能である。
【0153】図29に本発明のDRAMを主記憶メモリ
として適用したときのパーソナルコンピュータシステム
の外観の要部概略図を示す。フロッピーディスクドライ
ブFDD及び主記憶メモリとしての本発明のDRAMに
よるファイルメモリfileM,バッテリバックアップ
としてのSRAMを内蔵したシステムである。そして、
入出力装置をキーボードKB及びディスプレイDPと
し、フロッピーディスクFDが上記フロッピーディスク
ドライブFDDに挿入される。このことによってソフト
ウェアとしての上記フロッピーディスクFDおよびハー
ドウェアとしての上記ファイルメモリfileMに情報
を記憶できるデスクトップタイプパソコンとなる。ま
た、本実施例にはデスクトップタイプパソコンについて
適用した例について記載したが、ノート型パソコン等に
ついても適用が可能であり、補助機能としてフロッピー
ディスクを例として記載したが特に限定されない。
【0154】図30に本発明のDRAMを主記憶メモリ
として適用したときのパーソナルコンピュータシステム
の機能ブロック図を示す。このパーソナルコンピュータ
は、本情報機器としての中央処理装置CPU,上記情報
処理システム内に構築したI/Oバス,BUS Uni
t,主記憶メモリや拡張メモリなど高速メモリをアクセ
スするメモリ制御ユニットMemory Contro
ll Unit、主記憶メモリとしての本発明のDRA
M,基本制御プログラムが格納されたROM、先端にキ
ーボードが接続されたキーボードコントローラKBDC
等によって構成される。
【0155】表示アダプタとしてのDisplay a
dapterがI/Oバスに接続され、上記Displ
ay adapterの先端にはディスプレイが接続さ
れている。そして、上記I/Oバスにはパラレルポート
Parallel PortI/F,マウス等のシリア
ルポートSerial Port I/F、フロッピー
ディスクドライブFDD、上記I/OバスよりのHDD
I/Fに変換するバッファコントローラHDD buf
ferが接続される。
【0156】上記メモリ制御ユニットMemory C
ontrol Unitからのバスと接続されて拡張R
AM及び本発明の主記憶メモリとしてのDRAMが接続
されている。ここで、このパーソナルコンピュータシス
テムの動作について説明する。電源が投入されて、動作
を開始するとまず上記中央処理装置CPUは、上記RO
Mを上記I/Oバスを通してアクセスし、初期診断、初
期設定を行なう。そして、補助記憶装置からシステムプ
ログラムを主記憶メモリとしての本発明のDRAMにロ
ードする。
【0157】上記中央処理装置CPUは、上記I/Oバ
スを通してHDDコントローラにHDDをアクセスする
ものとして動作する。システムプログラムのロードが終
了すると、ユーザの処理要求に従い、処理を進めてい
く。ユーザは上記I/Oバス上のキーボードコントロー
ラKBDCや表示アダプタDisplay adapt
erにより処理の入出力を行ないながら作業を進める。
必要に応じてパラレルポートParallel Por
t I/F、シリアルポートSerial Port
I/Fに接続された入出力装置を活用する。本体上の主
記憶メモリとしての本発明のDRAMでは主記憶容量が
不足する場合は、拡張RAMにより主記憶を補う。ま
た、同図にはハードディスクドライブHDDとして記載
したが、フラッシュメモリを用いたフラッシュファイル
に置き換えることも可能である。また、本発明に係るダ
イナミック型RAMの適用は、主記憶メモリのみなら
ず、拡張用RAMや補助記憶装置への可能であることは
いうまでもない。
【0158】上記の実施例のように、本発明に係るダイ
ナミック型RAMを情報処理システムに搭載したときに
は、その高集積化、大容量化又は高速あるいは低消費電
力化等により小型化、高性能化が期待できるものであ
る。
【0159】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、ダイ
ナミック型RAMのレイアウトは、上記のようなセンス
アンプの性能やメモリセルのキャパシタの容量値等を考
慮して、ビット線に接続される数を種々に設定すること
ができるから、それに応じた各種変形を行うことができ
る。センスアンプのペアMOSFETのしきい値電圧の
バラツキを補償する回路は、種々の実施形態を採ること
ができるものである。この発明は、ダイナミック型RA
Mとそれを用いた情報処理システムに広く利用できる。
【0160】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ペアMOSFETの特性バ
ラツキが補償されたセンスアンプを用いてビット線にお
ける寄生容量値とメモリセルの容量値との比を約20倍
以上に大きくすることにより高集積化が実現できる。
【0161】センスアンプに接続されるビット線を中央
で切り離すスイッチMOSFETを設けて、2つのメモ
リアレイ間の一方がスイッチMOSFETを中心にして
センスアンプに対して外側のビット線と交差するワード
線を選択されるときには、他方ではセンスアンプ側のビ
ット線と交差するワード線が選択状態にすることにより
低消費電力化ができる。
【0162】複数のメモリアレイを1組とし、センスア
ンプが接続されるコモンソース線間を相互に接続するス
イッチMOSFETが設けられるとともに、リフレッシ
ュモードにおいて1組を構成する複数のメモリアレイに
おいて1本ずつ順次にワード線を選択するとともに、上
記コモンソース線間を相互に接続するスイッチMOSF
ETをオン状態してセンスアンプの増幅動作を開始し、
スイッチMOSFETをオフ状態にさせた後に増幅動作
を行うセンスアンプのパワースイッチMOSFETをオ
ン状態にすることより、低消費電力化ができる。
【0163】上記のようなダイナミック型RAMをメモ
リ装置として用いることにより、情報処理システムの小
型高性能化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るセンスアンプを用いたダイナミ
ック型RAMの一実施例を示すチップレイアウト図であ
る。
【図2】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
一実施例を示す要部回路図である。
【図3】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
他の一実施例を示す要部回路図である。
【図4】図2のセンスアンプの動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図5】図3のセンスアンプの動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図6】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
他の一実施例を示す要部回路図である。
【図7】この発明が適用されたダイナミック型RAMの
更に他の一実施例を示す要部回路図である。
【図8】図6のセンスアンプの動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図9】図7のセンスアンプの動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図10】従来のセンスアンプを用いたダイナミック型
RAMの一例を示すチップレイアウト図である。
【図11】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す要部回路図である。
【図12】図11のセンスアンプの動作を説明するため
のタイミング図である。
【図13】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す概略チップレイアウト図である。
【図14】図13のダイナミック型RAMの動作の説明
図である。
【図15】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す概略回路図である。
【図16】図15のダイナミック型RAMの動作を説明
するためのタイミング図である。
【図17】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す概略ブロック図である。
【図18】図17の電源降圧回路の動作を説明するため
の特性図である。
【図19】図17の電源降圧回路の一実施例を示す回路
図である。
【図20】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す全体ブロック図である。
【図21】この発明に係るダイナミック型RAMの他の
一実施例を示す全体ブロック図である。
【図22】この発明に係るダイナミック型RAMを用い
たメモリ装置の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図23】この発明に係るダイナミック型RAMの一実
施例を示す断面図である。
【図24】この発明に係るダイナミック型RAMの一実
施例を示す断面図である。
【図25】この発明に係るダイナミック型RAMのメモ
リセル部の一実施例を示す素子構造断面図である。
【図26】本発明のDRAMを適用したメモリボードの
要部概略図である。
【図27】本発明のDRAMを適用したDRAMシステ
ムの要部概略図である。
【図28】本発明のDRAMを適用したコンピュータシ
ステムの要部概略図である。
【図29】本発明のDRAMを適用したパーソナルコン
ピュータシステムの機能外観図である。
【図30】本発明のDRAMを適用したパーソナルコン
ピュータシステムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
MA…メモリアレイ、RD…ロウデコーダ、CD…カラ
ムデコーダ、WD…ワード線ドライバ、PC…プリチャ
ージ回路、SA…センスアンプ、MA…メインアンプ、
WA…ライトアンプ、RADB…ロウアドレスバッフ
ァ、CADB…カラムアドレスバッファ、SC…シリア
ルカウンタ、DR…データレジスタ、DOB…データ出
力バッファ、DIB…データ入力バッファ、CLG…ク
ロック発生回路。CPU…中央処理装置、I/F…イン
ターフェース回路、RAR…ロウアドレスレシーバー、
CAR…カラムアドレスレシーバー、ADR…アドレス
レシーバー、DCR…デコーダ、RAS−CONT…R
ASコントロール回路、CONT…コントロール回路、
DBD…データバスドライバ、REFREQ…リフレッ
シュ要求信号、MS…メモリ起動信号、REGRNT…
リフレッシュ指示信号、ADMPX…アドレスマルチプ
レクサ、DP…ディスプレイ、FDD…フロッピーディ
スクドライブ、FD…フラッピーディスク、file
M…ファイルメモリ、KB…キーボード、KBDC…キ
ーボードコントローラ、HDD…ハードディスクドライ
ブ。44…ソース,ドレイン拡散層、46…ワード線、
48…蓄積電極、49…プレート電極、50…ビット
線、52…ワード線シャント用アルミニュウム層、53
…ゲート絶縁膜、54…絶縁膜(誘電体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 正行 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 大鳥 浩 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 松本 哲郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペアMOSFETの特性バラツキが補償
    されたセンスアンプを用い、ビット線における寄生容量
    値とメモリセルの容量値との比を約20倍からセンスア
    ンプの動作可能な範囲まで大きくすることを特徴とする
    ダイナミック型RAM。
  2. 【請求項2】 上記ビット線には、1本当たり1024
    個以上の多数からなるメモリセルが接続されるものであ
    ることを特徴とする請求項1のダイナミック型RAM。
  3. 【請求項3】 上記センスアンプは、相補ビット線の一
    方にソース,ドレインが接続された第1導電型の第1の
    増幅MOSFETと、相補ビット線の他方に一方のソー
    ス,ドレインが接続された第1導電型の第2の増幅MO
    SFETと、相補ビット線の一方と第2の増幅MOSF
    ETのゲート及び相補ビット線の他方と第1の増幅MO
    SFETのゲートとをそれぞれ接続させる第1及び第2
    のスイッチMOSFETと、上記第1と第2の増幅MO
    SFETのゲートを他方のソース,ドレインにそれぞれ
    接続させる第3及び第4のスイッチMOSFETと、上
    記相補ビット線に対してゲートと一方のソース,ドレイ
    ンが交差接続されてラッチ形態とされ、第2導電型の第
    3と第4の増幅MOSFETと、上記第1と第2の増幅
    MOSFETの共通化された他方のソース,ドレインに
    一方の動作電圧を与える第1導電型のパワースイッチM
    OSFETと、上記第3と第4の増幅MOSFETの共
    通化された他方のソース,ドレインに他方の動作電圧を
    与える第2導電型のパワースイッチMOSFETと、上
    記第1と第2の増幅MOSFETの他方のソース,ドレ
    インに動作電圧の1/2の電圧に第1と第2の増幅MO
    SFETのしきい値電圧に相当する電圧を加えたプリチ
    ャージ電圧を与えるプリチャージMOSFETとを含
    み、第3と第4のスイッチMOSFETをオン状態にし
    てプリチャージMOSFETからプリチャージ電圧を供
    給して第1と第2の増幅MOSFETを通して第1と第
    2の入力端子にプリチャージを行わせる第1の期間と、
    上記第3と第4のスイッチMOSFETをオフ状態に
    し、第1と第2のスイッチMOSFETをオン状態にす
    るとともに、上記プリチャージ電圧を基準にして選択さ
    れたメモリセルが結合されたビット線に読み出し微小電
    位を与える第2の期間と、第1導電型のパワースイッチ
    MOSFETをオン状態にして第1と第2の増幅MOS
    FETを活性化させ、その後に第2導電型のパワースイ
    ッチMOSFETをオン状態にして第3と第4の増幅M
    OSFETを活性化させる第3の期間とによる増幅動作
    を行わせるものであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2のダイナミック型RAM。
  4. 【請求項4】 上記センスアンプの一対の入出力端子
    と、相補ビット線との間には、第5と第6のスイッチM
    OSFETが設けられ、第5と第6のスイッチMOSF
    ETをオン状態にして相補ビット線に現れた読み出し微
    小信号をセンスアンプの入出力端子に与えた後に、これ
    ら第5と第6のスイッチMOSFETをオフ状態にして
    センスアンプの増幅動作を開始し、増幅信号が大きくさ
    れた後に上記第5と第6のスイッチMOSFETを再び
    オン状態にさせるものであることを特徴とする請求項3
    のダイナミック型RAM。
  5. 【請求項5】 上記センスアンプは、相補ビット線との
    設けられた第5と第6のスイッチMOSFETと、上記
    相補ビット線に対応した一対からなる第1と第2の入力
    端子に一方のソース,ドレイン及びゲートが交差接続さ
    れた第5と第6の増幅MOSFETと、上記第5と第6
    の増幅MOSFETのソースに一方の電極が接続され、
    他方の電極が共通化された第1と第2の容量手段と、上
    記第5と第6の増幅MOSFETのソースに活性化電圧
    を与えるパワースイッチMOSFETとを含み、第1と
    第2の容量手段の共通化された他方の電極に所定の電位
    を与え、第5と第6のスイッチMOSFETをオン状態
    にして信号線及び入力端子に同じプリチャージ電圧を与
    える第1の期間と、上記相補ビット線の一方にメモリセ
    ルからの読み出し微小電圧を与える第2の期間と、上記
    第5と第6のスイッチMOSFETをオフ状態にし、第
    1と第2の容量手段の共通化された他方の電極の電位を
    1と第2の増幅MOSFETを活性化させるレベルに変
    化させる第3の期間と、パワースイッチMOSFETを
    オン状態にして第1と第2の増幅MOSFETを活性化
    させた後に第5と第6のスイッチMOSFETを再びオ
    ン状態にさせる第4の期間とによる増幅動作を行わせる
    ものであることを特徴とする請求項1又は請求項2のダ
    イナミック型RAM。
  6. 【請求項6】 上記センスアンプの動作電圧は、外部か
    ら供給された電源電圧を受ける降圧回路によりアドレス
    選択回路を含む周辺回路の動作電圧に比べて低く設定さ
    れた電圧であることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4又は請求項5のダイナミック型RA
    M。
  7. 【請求項7】 センスアンプに接続されるビット線を中
    央で切り離すスイッチMOSFETが設けられた第1と
    第2のメモリアレイを1組とし、第1のメモリアレイに
    おいてスイッチMOSFETを中心にしてセンスアンプ
    に対して外側のビット線と交差するワード線が選択され
    るときには、第2のメモリアレイにおいてはスイッチM
    OSFETを中心にしてセンスアンプ側のビット線と交
    差するワード線が選択状態にされ、第1のメモリアレイ
    においてスイッチMOSFETを中心にしてセンスアン
    プ側のビット線と交差するワード線が選択されるときに
    は、第2のメモリアレイにおいてはスイッチMOSFE
    Tを中心にしてセンスアンプに対して外側のビット線と
    交差するワード線が選択状態にされるようなアドレス設
    定を行うとともに、センスアンプ側のビット線と交差す
    るワード線が選択状態にされるメモリアレイではスイッ
    チMOSFETがオフ状態にされるものであることを特
    徴とするダイナミック型RAM。
  8. 【請求項8】 複数のメモリアレイを1組とし、上記セ
    ンスアンプが接続されるコモンソース線間を相互に接続
    するスイッチMOSFETが設けられ、リフレッシュモ
    ードにおいて1組を構成する複数のメモリアレイにおい
    て1本ずつ順次にワード線が選択されるとともに、上記
    コモンソース線間を相互に接続するスイッチMOSFE
    Tがオン状態にされて上記センスアンプの増幅動作が開
    始され、スイッチMOSFETをオフ状態にさせた後に
    増幅動作を行う上記センスアンプのパワースイッチMO
    SFETがオン状態にされるものであることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6又は請求項7のダイナミック型RAM。
  9. 【請求項9】 センスアンプのコモンソース線には短絡
    用のスイッチMOSFETが設けられ、非動作状態のと
    きには短絡状態にされるものであることを特徴とする請
    求項8のダイナミック型RAM。
  10. 【請求項10】 ペアMOSFETの特性バラツキが補
    償されたセンスアンプを用い、ビット線における寄生容
    量値とメモリセルの容量値との比を約20倍からセンス
    アンプの動作可能な範囲まで大きくされたダイナミック
    型RAMをメモリ装置として用いることを特徴とする情
    報処理システム。
  11. 【請求項11】 センスアンプに接続されるビット線を
    中央で切り離すスイッチMOSFETが設けられた第1
    と第2のメモリアレイを1組とし、第1のメモリアレイ
    においてスイッチMOSFETを中心にしてセンスアン
    プに対して外側のビット線と交差するワード線が選択さ
    れるときには、第2のメモリアレイにおいてはスイッチ
    MOSFETを中心にしてセンスアンプ側のビット線と
    交差するワード線が選択状態にされ、第1のメモリアレ
    イにおいてスイッチMOSFETを中心にしてセンスア
    ンプ側のビット線と交差するワード線が選択されるとき
    には、第2のメモリアレイにおいてはスイッチMOSF
    ETを中心にしてセンスアンプに対して外側のビット線
    と交差するワード線が選択状態にされるようなアドレス
    設定を行うとともに、センスアンプ側のビット線と交差
    するワード線が選択状態にされるメモリアレイではスイ
    ッチMOSFETがオフ状態にされてなるダイナミック
    型RAMをメモリ装置として用いることを特徴とする情
    報処理システム。
  12. 【請求項12】 ペアMOSFETの特性バラツキが補
    償されたセンスアンプを用い、ビット線における寄生容
    量とメモリセル容量値との比が約20倍からセンスアン
    プの動作可能な範囲まで大きくされ、かつ複数のメモリ
    アレイを1組とし、上記センスアンプが接続されるコモ
    ンソース線間を相互に接続するスイッチMOSFETが
    設けられ、リフレッシュモードにおいて1組を構成する
    複数のメモリアレイにおいて1本ずつ順次にワード線が
    選択されるとともに、上記コモンソース線間を相互に接
    続するスイッチMOSFETがオン状態にされて上記セ
    ンスアンプの増幅動作が開始され、スイッチMOSFE
    Tをオフ状態にさせた後に増幅動作を行う上記センスア
    ンプのパワースイッチMOSFETがオン状態にされる
    ダイナミック型RAMをメモリ装置として用いることを
    特徴とする情報処理システム。
JP5028598A 1993-01-25 1993-01-25 ダイナミック型ramとそれを用いた情報処理システム Pending JPH06223570A (ja)

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TW082111104A TW235363B (ja) 1993-01-25 1993-12-28
KR1019940001137A KR940018984A (ko) 1993-01-25 1994-01-21 다이나믹형 램(ram)과 그것을 이용한 정보처리 시스템
CN94100573A CN1092898A (zh) 1993-01-25 1994-01-24 动态ram及使用该ram的信息处理***
US08/186,460 US5426603A (en) 1993-01-25 1994-01-25 Dynamic RAM and information processing system using the same

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355227B1 (ko) * 2000-01-06 2002-10-11 삼성전자 주식회사 데이터 수신기
KR100437464B1 (ko) * 2002-07-02 2004-06-23 삼성전자주식회사 오프셋 보상 감지 방식을 갖는 반도체 메모리 장치
KR100768634B1 (ko) * 2005-03-31 2007-10-18 엘피다 메모리, 아이엔씨. 반도체 기억 장치
US8542547B2 (en) 2010-06-09 2013-09-24 Elpida Memory, Inc. Semiconductor device and data processing system

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KR100437464B1 (ko) * 2002-07-02 2004-06-23 삼성전자주식회사 오프셋 보상 감지 방식을 갖는 반도체 메모리 장치
KR100768634B1 (ko) * 2005-03-31 2007-10-18 엘피다 메모리, 아이엔씨. 반도체 기억 장치
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