JPH0621612Y2 - スローアウエイチップ - Google Patents

スローアウエイチップ

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JPH0621612Y2
JPH0621612Y2 JP1987147825U JP14782587U JPH0621612Y2 JP H0621612 Y2 JPH0621612 Y2 JP H0621612Y2 JP 1987147825 U JP1987147825 U JP 1987147825U JP 14782587 U JP14782587 U JP 14782587U JP H0621612 Y2 JPH0621612 Y2 JP H0621612Y2
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JP
Japan
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cutting edge
cutting
chip
tip
small
Prior art date
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JP1987147825U
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JPS6452613U (ja
Inventor
修 辻村
辰夫 新井
昌之 大川
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、エンドミル等の先端外周部に切刃として着脱
自在に装着されるスローアウエイチツプに関するもので
ある。
[従来の技術] 第9図ないし第12図は、実開昭61−134812号
公報に見られる従来のこの種のスローアウエイチツプ
(以下、チツプと略称する。)を示すものである。
このチツプ1は、板状をなし、両側面2、2の上縁部に
1/4円周以下の略円弧状の切刃3、3とこれと連続す
る直線状稜線4、4が形成されるとともに、円弧状切刃
3、3の先端部に凸状切刃6が形成されたものである。
ここで、このチツプ1のすくい面とされる上面5の円弧
状切刃3、3の先端部に沿う部分は、隣接する直線状切
刃4の後端部に向けて、着座面とされる下面7側に漸次
近付く凸曲面8に形成されており、この凸曲面8と側面
2との交差稜線部に上記円弧状切刃3が延長されること
により、該円弧状切刃3の先端部に上記凸状切刃6が形
成されている。また、この凸曲面8は第11図に示すよ
うに、凸状切刃6から離間する方向に関しては上面5と
平行になるように形成されており、これにより該凸状切
発振6はすくい角が負となるネガ状に形成される。そし
て、凸曲面8と直線状稜線4に沿う上面5との間には立
壁9が形成されている。
上記従来のチツプ1は、第12図に示すように、例えば
エンドミル本体10の先端部所定部位に凸状切刃6と円
弧状切刃3が切削に関与するように着脱自在に固着され
て使用される。
上記チツプ1によれば、切削時にまず凸状切刃6が被削
材(図示せず)に喰い付き、次いでエンドミル本体10
の回転に伴って漸次円弧状切刃3の全体が切削を行うよ
うになるため、衝撃的な切削荷重が作用することがない
といった利点がある。
また、第13図ないし第16図は、特開昭55−372
08号公報に見られる従来の他のチツプが装着されたボ
ールエンドミルを示すものであり、第9図ないし第12
図の例と同じ構成要素には同一の符号を配してある。
これらの図に示す例においては、チップ1の側面2、2
はそれぞれ円弧状の側面2A2Aと互いに平行な側面2
B、2Bとから構成される一方、すくい面とされる上面
5は側面2B、2B間で凸曲する円柱面の一部として形
成され、この上面5と側面2Aとの交差稜線部に円弧状
の切刃3が形成されている。従って、この例では円弧状
の切刃3全体が凸状切刃6として形成されることにな
り、これによつて第9図ないし第12図に示した例と同
様の利点を得ることができる。なお、この例でも切刃3
は、図示の通りすくい角が負となるネガ状に形成され
る。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、これら従来のチップ1にあっては、凸状
切刃6が上述のようなネガ状に形成されているので、正
のすくい角が付されたポジ状の切刃に比べて剪断角が小
さくなり、これによって切屑がその生成の際に大きく変
形せしめられ、切削抵抗が大きくなってしまうという問
題があった。
本考案は、上記問題点を解決することを目的とするもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本考案のチツプは、すくい面とされる上面の稜線部に、
円弧状の切刃と、この切刃の端部と交わる直線状の小切
刃とを形成されるとともに、上記上面のうち、上記小切
刃と切刃の端部とに沿う部分に、上記小切刃側に向けて
漸次下面に近付き、かつ上記切刃側から離間するに従い
漸次下面側に近付く凹状面を形成したものである。
[作用] 上記構成のチツプにあっては、すくい面に形成される凹
状面が、切刃側から離間するに従い漸次下面側に近付く
ように形成されているため、該切刃はその端部において
正のすくい角が付されたポジ状に形成される。そして、
これにより、該端部においては切削時の剪断角が大きく
なって切屑生成の際の変形が小さくなるので、切削抵抗
の低減が図られる。
また、上記凹状面は、切刃の端部に交差する上記小切刃
側に向けても漸次下面側に近付くように形成されている
ので、この凹状面に沿う切刃の端部も小切刃側に向けて
下面側に近付くように形成され、これによって切刃に衝
撃的な切削荷重が作用するのを防ぐことができる。
[実施例] 第1図ないし第5図はこの考案のチツプの一実施例を示
すものである。
第1図ないし第5図において、このチツプ11は、上面
12がすくい面とされかつ平坦な下面13が着座面とさ
れた外観略楕円形の板状のもので、超硬合金等により一
体に形成されたものである。
上下面12、13の間には、それぞれ上面12に対して
鋭角で交差する長さの短い2つの平面状の側面14と、
この平面状の側面14より長くかつ略1/4円周を描く
2つの円弧状の側面15とが周方向に交互に、かつこの
チツプ11の中心に対して点対称となるように形成され
ている。
そして、各円弧状の側面15と上面12との間の稜線部
に、円弧状の切刃16a、16bが形成されている。ま
た、上記平面状の側面14と上面12との間の稜線部に
は、各々円弧状の切刃16a、16bと鈍角をなして交
差する小切刃17、17が形成されている。従つて、上
記側面14、14および側面15、15が、それぞれ小
切刃17、17および切刃16a、16bの逃げ面とさ
れる。
さらに、上面12のうち、各切刃16a、16bの先端
部(第1図において切刃16aにあっては図中下側の端
部、切刃16bにあっては図中上側の端部)と、これに
交わる小切刃17、17とに沿う部分には、凹状面18
が形成されている。この凹状面18は、チップ11の上
面12側からみて上面12の中央部側から小切刃17側
に向かう方向(第1図および第2図において上下方向)
には、凸曲しながら漸次下面13側に近付くように形成
されており、これにより該凹状面18と側面15との交
差稜線部に形成される上記切刃16a、16bの先端部
分も、小切刃17側に向かうに従い凸曲しつつ漸次下面
13側に近付くように形成される。そして、これら切刃
16a、16bの先端部は、本実施例では第4図に示す
ように半径Rの円弧を描くように形成されている。
一方、この凹状面18は、切刃16a、16bから離れ
てチップ11の内側に向かう方向(第1図および第5図
において左右方向)には、該切刃16a、16bから離
間するに従い、第5図に示すように一定勾配で傾斜した
後、凹曲しながら漸次下面13側に近付くように形成さ
れており、これによって該切刃16a、16bは、第5
図に示すように正のすくい角αが付されてポジ状に形成
される。また、上述のように逃げ面とされる側面14、
15は、すくい面とされる上面12に対して鋭角に交差
するように形成されているので、切刃16a、16bお
よび小切刃17には上記鋭角に準じた逃げ角が付される
こととなる。なお、図中符号19は、このチツプ11の
取付孔を示すものである。
以上の構成からなるチツプ11は、例えば第6図ないし
第8図に示すように先端部が略半球形状のエンドミル本
体20の先端部に取付ボルト21を介して着脱自在に装
着され、その切刃として使用される。この場合におい
て、チツプ11は、切刃16aまたは16bの一方(図
においては切刃16a)の先端をエンドミル本体20の
軸線0の近傍に位置させ、かつその小切刃17が軸線0
を横切ってエンドミル本体20の基端側に後退するよう
にして取り付けられている。
上記チツプ11を装着したボールエンドミルで切削を行
うと、切刃16aまたは16bが、その先端部において
漸次下面13側に近付くように形成されているので、切
削時にはまずこの先端部が被削材に食い付き、次いで切
刃16aまたは16bの全体が切削を行なうようになる
ため、上述した従来のチツプ1と同様に衝撃的な切削荷
重が作用するのを防ぐことができる。
そして、上記構成のチップ11では、この切刃16aま
たは16bの先端部と小切刃17とに沿う部分に形成さ
れた凹状面18により、上述のように切刃16aまたは
16bが該先端部においてポジ状となって正のすくい角
αが付されているため、これにより切削時の剪断角が大
きくなって切屑生成の際の変形が抑えられるから、切削
抵抗を減少させることができる。なお、第6図ないし第
8図に示したボールエンドミルでは、第7図および第8
図にみられるように切刃16a全体に正のアキシャルレ
ーキ角が与えられるようにチップ11が装着されている
ので、該切刃16aの先端部におけるすくい角はより正
角側に大きくなるので、切削抵抗の一層の低減を図るこ
とができる。
さらに、本実施例では凹状面18が切刃16aまたは1
6bの先端部で削られた切屑の排出用の案内溝となるの
で、優れた切屑の排出性も得ることができる。
なお、上記実施例においては、チツプ11をボールエン
ドミルの切刃として用いた場合について説明したが、こ
れに限るものではなく、ドリル等の穴明け工具の切刃と
して装着しても同様の作用効果を得ることができる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案はのチツプは、円弧状の切刃
の端部と小切刃とに沿う部分のすくい面に凹状面を形成
したので、切削時に衝撃的な荷重が作用するのを防ぐこ
とができるとともに、該端部における切刃をポジ状にし
て正のすくい角を付することができ、これにより切削時
の剪断角を大きくし得て切屑生成の際の変形を小さく
し、切削抵抗の低減を図ることができる。さらに凹状面
が切刃の端部で削られた切屑の排出用案内溝となるの
で、優れた切屑の排出性も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案のチツプの一実施例を示す
図であって、第1図は正面図、第2図は第1図のII矢視
図、第3図は第1図のIII矢視図、第4図は斜視図、第
5図は第1図のV−V線に沿う断面図、第6図ないし第
8図は上記チツプをボールエンドミルに装着した例を示
す図で、第6図は正面図、第7図は側面図、第8図は底
面図、第9図ないし第10図は従来のチツプを示す図で
あって、第9図は正面図、第10図は側面図、第11図
は第9図のXI−XI線に沿う断面図、第12図はボールエ
ンドミルに装着した例を示す正面図、第13図ないし第
15図は従来の他のチップをボールエンドミルに装着し
た例を示す図であって、第13図は正面図、第14図は
底面図、第15図は第13図のXV矢視図、第16図は
第13図のXVI矢視図である。 11……チツプ(スローアウエイチツプ)、 12……上面(すくい面)、13……下面(着座面)、 16a、16b……円弧状の切刃、 17……小切刃、18……凹状面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外観略楕円形の板状をなし、すくい面とさ
    れる上面の稜線部に、円弧状の切刃と、この切刃の端部
    に交わる直線状の小切刃とが形成されるとともに、上記
    上面のうち、上記小切刃と切刃の端部とに沿う部分に
    は、上記小切刃側に向けて漸次下面側に近付き、かつ上
    記切刃側から離間するに従い漸次下面側に近付く凹状面
    が形成されていることを特徴とするスローアウェイチッ
    プ。
JP1987147825U 1987-09-28 1987-09-28 スローアウエイチップ Expired - Lifetime JPH0621612Y2 (ja)

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JP1987147825U JPH0621612Y2 (ja) 1987-09-28 1987-09-28 スローアウエイチップ

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JP1987147825U JPH0621612Y2 (ja) 1987-09-28 1987-09-28 スローアウエイチップ

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JPS6452613U JPS6452613U (ja) 1989-03-31
JPH0621612Y2 true JPH0621612Y2 (ja) 1994-06-08

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11123609A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Dijet Ind Co Ltd スローアウェイ式エンドミル及びスローアウェイチップ
WO2020039981A1 (ja) * 2018-08-22 2020-02-27 三菱日立ツール株式会社 切削インサートおよび刃先交換式ボールエンドミル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5537208A (en) * 1978-08-30 1980-03-15 Toshiba Tungaloy Co Ltd Throw-away type ball endmill

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JPS5537208A (en) * 1978-08-30 1980-03-15 Toshiba Tungaloy Co Ltd Throw-away type ball endmill

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