JPH06202202A - カメラ - Google Patents
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- JPH06202202A JPH06202202A JP5001399A JP139993A JPH06202202A JP H06202202 A JPH06202202 A JP H06202202A JP 5001399 A JP5001399 A JP 5001399A JP 139993 A JP139993 A JP 139993A JP H06202202 A JPH06202202 A JP H06202202A
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Abstract
ンダ内スーパーインポーズ表示を可能とする。 【構成】印加される駆動電圧によって光拡散特性が変更
可能な液晶76とその電極を成すように表示部分の形状
に合わせて設けられた透明導電膜とを備えた液晶焦点板
1を設ける。液晶焦点板1を照明するLED77を設け
て、透明導電膜に駆動電圧を印加することにより、表示
部分とそれ以外の部分とで液晶76の光拡散特性が異な
るように変化させた状態とし、撮影画面が暗いときには
表示部分をLED77で照明する。
Description
り、更に詳しくは、光拡散特性が変更可能な液晶を焦点
板に用いた一眼レフカメラに関するものである。
いるファインダ光学系の一従来例を断面的に示してい
る。撮影レンズ20は、複数のレンズで構成されたレン
ズ群であり、レンズ間に絞り21を有している。この撮
影レンズ20を通り主ミラー22で反射された光が、焦
点板11上で結像する。焦点板11に結像した像は、ペ
ンタプリズム3及び接眼レンズ5を通り、瞳EP位置で
観察される。
前記接眼レンズ5に近接して設けられている。この測光
用レンズ7は、ファインダ光学系における偏心光学系を
成しており、焦点板11上に形成された像の軸外光を測
光装置8に導いている。そして、測光装置8はその軸外
光を用いて測光を行う。
過した光は、サブミラー23で反射され、測距装置24
へと導かれる。そして、測距装置24は、サブミラー2
3からの反射光を用いて焦点検出を行う。尚、撮影レン
ズ20の光軸(AX)延長上にフィルムが設けられている
が、ここで図示省略している。
だけでなく測光にも用いるカメラや、焦点板11と主ミ
ラー22との間にビームスプリッタを配置することによ
り反射した軸上光の一部の光を用いて測光を行うカメラ
も従来より知られている(実公昭55-10982号等)。この場
合の測光は、主ミラー22が設けられているミラーボッ
クス(図示せず)の底部に設けられた測光装置で、主ミラ
ー22を透過した軸上光を用いて行われる。
な凹凸を有するプラスチック板である。この凹凸で光を
拡散させることによって、ファインダの明るさを確保す
るとともに、測光装置8の出力を大きして測光精度を高
くするのである。また、一般に測光が、レリーズ操作前
の絞り21開放状態で行われるのも同じ理由によるもの
である。
は露出制御上の最適値又は撮影者の意図に基づいて絞り
込まれるので、仕上がった写真の被写界深度はファイン
ダで確認されたものとは異なることになる。従って、撮
影前に被写界深度を確認することはできないのである。
尚、プレビュー機能により、実際の撮影時の絞り状態に
まで絞りこんで見ることができるファインダも知られて
いるが、これによるとファインダが暗くなったり、見づ
らくなったり、また、撮影レンズ交換により開放絞り値
が変化するとファインダの見え方が変わってしまう等の
問題がある。
出力を確保しつつ、実際の撮影時での被写界深度をファ
インダで確認しうるようにするため、前記凹凸の代わり
に液晶板で構成された焦点板(以下「液晶焦点板」とい
う)を用いることによって、光の拡散の度合いを変化さ
せるようにしたカメラが種々提案されている(特開平2-2
0844号,特開平2-72324号,特公昭61-60420号,実開昭5
4-120933号,特開昭57-124331号,特開昭57-109923号,
特公昭57-37854号,実公昭55-10982号等)。尚、以下、
液晶が光を拡散させる性質を「光拡散特性」、その傾向
を「拡散性」といい、液晶による光の拡散の大きさ・度
合いを「拡散度」ということにする。
パーインポーズ表示を行うカメラとしては、従来より、
ゲストホスト液晶を用いて表示パターンのみの光透過率
を低くして黒くみせるものや焦点板に表示パターンのプ
リズムを形成し必要部のみを照明して表示パターンが光
っているように見せるもの等が知られている。
には次のように問題がある。ゲストホスト液晶を用いた
ものは撮影画面が暗いとき(例えば、夜の撮影時)見にく
く、焦点板にプリズムを形成したものは撮影画面が明る
いとき(例えば、昼の撮影時)見にくいといった問題があ
る。
板に用いた液晶プレビュー装置において、ゲストホスト
液晶を用いたり焦点板にプリズムを形成したりすること
によりファインダ内スーパーインポーズを行う構成とし
た場合には、前者ではゲストホスト液晶を別に設ける必
要があるので、コストアップ及びファインダ光量低下を
招いてしまい、後者ではプリズム加工が必要となるの
で、やはりコストアップを招いてしまうといった問題が
ある。
のであって、撮影画面が明るくても暗くても見やすいフ
ァインダ内スーパーインポーズ表示が可能で、液晶プレ
ビューと併用した場合でもファインダが明るくしかも安
価なカメラを提供することを目的とする。
め、本発明に係るカメラは、印加される駆動電圧によっ
て光拡散特性が変更可能な液晶と,該液晶の電極を成す
ように表示部分の形状に合わせて設けられた透明導電膜
とを備えて成る液晶焦点板と,該液晶焦点板を照明する
発光装置と,前記透明導電膜に駆動電圧を印加すること
により、前記表示部分と該表示部分以外の部分とで液晶
の光拡散特性が異なるように変化させた状態において、
撮影画面が暗いときには前記表示部分を前記発光装置で
照明するように制御する制御手段と,を具備する構成に
なっている。
極を成すように表示部分の形状に合わせて設けられた透
明導電膜に駆動電圧を印加することにより、表示部分と
その表示部分以外の部分とで液晶の光拡散特性が異なる
ように変化させた状態とすると、撮影画面が明るいとき
には表示部分は光の拡散によってそれ以外の部分よりも
暗く見えることになるが、撮影画面が暗いときには表示
部分を発光装置で照明するように制御するので、表示部
分はそれ以外の部分よりも明るく見えることになる。
明する。以下に説明する各実施例は、特にプレビュー機
能を動作させる操作部材を備えておらず、例えばプレビ
ュー釦等を押さなくてもカメラ側の情報をもとに自動的
にプレビューを行う構成となっている。勿論、プレビュ
ー釦等の操作部材を設け、必要なときにのみプレビュー
機能を動作させるようにしてもよい。尚、各実施例にお
いて前記従来例や実施例相互で同一部分又は相当部分に
は同一の符号を付してある。
いるファインダ光学系を断面的に示している。液晶焦点
板1は、光拡散特性が変更可能な液晶を備えて成る焦点
板である。この液晶焦点板1上に結像した像は、フレネ
ルレンズ2及びペンタプリズム3と、ビームスプリッタ
4,接眼レンズ5及び保護ガラス6から成るファインダ
接眼光学系とによって、瞳EPで観察される。
光分割手段として設置されているビームスプリッタ4に
よって、ファインダ軸上光XLの一部が90°上方に反
射され、測光レンズ7を介して測光装置8に導かれる。
測光装置8は、ビームスプリッタ4での反射により取り
出されたファインダ軸上光XLの多分割測光を行う複数
の素子から成る多分割測光素子より構成されている。
(図10)の光拡散特性は、その最大の拡散角(後で説明
する図11中のθに相当する)に制限があり、かつ、焦
点板11の拡散性が小さいといった特徴がある。そのた
め、デフォーカス量が非常に大きくなって像のボケが大
きくなった場合、ボケの最大拡散角近傍の光が目に到達
しないといった現象が起こる。本実施例のように液晶焦
点板1を用いた場合、拡散角には上記制限はなく、液晶
の駆動電圧により拡散角を自由に変化させることができ
るので、より正確な被写界深度情報を提供することがで
きる。また、液晶焦点板1を用いた場合、プレビュー機
能によりファインダが見ずらくなったり、開放絞り値の
変化によりファインダの見え方が変化するといったこと
がなく、しかもファインダの明るさや測光精度は高く保
持されるのである。
眼光学系のファインダ軸上光XLの一部を用いて測光を
行う構成となっているので、スペース上の余裕がある位
置に測光装置8を配置することができ、前述したような
ミラーボックス底部に測光装置が配置されたカメラより
もコンパクトに構成することができ、カメラの大型化を
回避することができる。
置8による多分割測光素子パターンの一例、及びそれに
おける開放測光誤差の補正状況の概念を示している。測
光装置8を構成する13個の6角形状スポット測光用の
素子12と1個の周辺測光用の素子13とが、同図に示
す多分割測光素子パターンを構成している。図6におい
て、各素子をSi,j(但し、iはその素子の中心が属する
同心円の序数0〜4であり、jはその素子の中心が属する
同心円内の素子の序数0〜5である)で表すこととする。
尚、撮影画面の中心位置に対応する多分割測光素子上の
点を中心点12aで表し、撮影画面の中心位置に対応す
る位置にある素子をS0,0で表し、素子13(i=4)をS4,
0で表すことにする。
位置に対応する多分割測光素子上の位置(即ち、素子S
0,0(以下「中心の素子」ともいう)の中心位置)12aを
中心とした同心円14〜16上に位置する素子(第1の
同心円14では素子S1,0〜5、第2の同心円15では素
子S2,0〜3、第3の同心円16では素子S3,0及びS3,
1)12によって得られた測光値を、各同心円14〜16
ごとに同一の開放測光誤差補正量で補正するように、マ
イクロコンピュータ(図20中のCPU30等)等で補正
することにある。
する測光用の素子12について開放測光誤差補正量を同
一とするのは、次のような理由によるものである。
する)についてチューニングを行った場合、撮影レンズ
を交換するたびにそのチューニングした値を補正しなけ
ればならないが、1つの撮影レンズについて素子12ご
とに変化量を持たせる必要があるので、莫大なメモリ容
量が必要になる。
XLを測光するシステムにおいては、中心の素子S0,0
の位置から等しい距離にある素子S1,0〜5と素子S2,0
〜3と素子S3,0及びS3,1とのそれぞれに、実際に到達
する光の光量比率(言い換えれば、光の到達の効率)は同
じになる。例えば、撮影レンズを交換するとそれぞれの
素子12,13に到達する光の光量も変わってしまう
が、中心の素子S0,0を基準にした場合には撮影レンズ
の交換による前記光量の比率は、所定の同心円14(i=
1),15(i=2),16(i=3)上の素子12においては同じ
ように変化することになる。つまり、中心からの距離が
違う素子S1,j(j=0〜5)とS2,j(j=0〜3)とS3,j(j=0,1)
とでは光が到達する効率が異なり、同一同心円上ではど
の素子(第1の同心円では素子S1,0〜5、第2の同心円
では素子S2,0〜3、第3の同心円では素子S3,0及びS
3,1)12にも同じ測光値のズレ量が生じることになる。
用いる場合、中心の素子S0,0に対する光の到達の効率
が同心円上で同じになることから、各同心円上の素子
(第1の同心円では素子S1,0〜5、第2の同心円では素
子S2,0〜3、第3の同心円では素子S3,0及びS3,1)1
2に関しては、補正値を固定の同一値にしてもよいこと
になる。
いる場合には、撮影画面中心に対応する多分割測光パタ
ーンの位置12aを中心とした第1の同心円14上にあ
る6個の素子S1,0〜5は、同一の開放測光誤差量を持つ
ので、この6個すべてに対し同じ補正量を与えればよ
い。また、第2の同心円15上にある4個の素子S2,0
〜3及び第3の同心円16上にある2個の素子S3,0及び
S3,1に関してもそれぞれ同様であり、同じ補正量を与
えればよい。このように各同心円上に位置する素子12
に関して同一開放測光誤差補正量で補正すれば、すべて
の測光素子12について開放測光誤差補正量をメモリに
記憶しておく必要がないので、測光誤差の補正動作を単
純化することができ、液晶焦点板1の光拡散特性を逐次
変化させても膨大なメモリ容量(具体的にはROM等の
容量)は不要である。
成している凸レンズ又は凹レンズを移動させる(矢印m
a,mb)ことによって、ファインダ視度の調整を行う
ことができるようになっている。接眼レンズ5を移動さ
せる視度調整機構を設けることによって、視力の如何に
かかわらず最大多数の撮影者に、より正確な被写界深度
情報を提供することができるのである。
図7のフローチャートに従い、開放測光誤差補正等につ
いて説明する。このAE演算ルーチンは、測光装置8の
14個の測光素子12,13の出力値から算出される輝
度値BVi,j(即ち、測光値)に基づいてカメラの制御輝
度値BVCを算出し、制御絞り値AVC及びシャッター速
度TVを決定するルーチンである。
取り、その射出瞳の長さ(位置)PZ及び開放F値(FNo)
の情報を得る(#10S)。液晶焦点板1の光の透過率t
を測定する(#20S)。尚、光の透過率の測定に関して
は、後述する第10実施例(図28,図32等)と同様に
投光装置51及び受光装置52から成る拡散度検出装置
50を用いて行う。そして、得られた透過率tを用い
て、液晶焦点板1の拡散度Dfを算出する(F(t),#3
0S)。
Dfから、中心の素子S0,0の中心12aからi番目の同
心円上に位置する素子12に対する開放測光誤差補正量
ΔBVi(i=0〜4)を一律に設定する(G(PZ,FNo,Df),
#40S)。i番目の同心円上に位置する素子群のうちの
j番目の素子からの出力(輝度生出力)BVijを検出する
(#50S)。つまり、全素子12,13からの出力を独
立して検出する。
て上記一律の補正を施し(BVij−ΔBVi(i=0〜4,j=0
〜5))、実輝度BVij’を求める(#60S)。求めた実
輝度BVij’に所定の重み付けを行い、制御輝度値BV
C(=H(BVij’))を算出する(#70S)。得られた制御
輝度値BVCと、フィルムISO感度から求められた値
SVと、から得られたBVC+SVによって、制御露出
値(AVC+TV)を求めた(#80S)後、所定のプログ
ラムにより、制御絞り値AVC及びシャッター速度(以
下「制御TV値」という)を算出し(#90S)、リター
ンする。
いるファインダ光学系を断面的に示しており、ビームス
プリッタ4aの接眼レンズ5a側射出面をレンズ面とす
ることにより接眼レンズ5の一部を省略しているほかは
第1実施例と同様に構成されている。
(正としてもよい)のレンズとすることによって、ペンタ
プリズム3の射出面から保護ガラス6までの距離が前記
第1実施例に比べて短くなるので、結果として光学的特
性を向上させることができる。例えば、同図に示すよう
にアイポイント(ペンタプリズム3によってケラレが出
始めるまでの距離)が長くなり、ファインダ倍率も大き
くすることができる。尚、第1実施例と同様に、接眼レ
ンズ5aを構成している凸レンズを移動させる(矢印m)
ことによって、ファインダ視度の調整を行うことが可能
である。
施例では図1中の4)の上面(測光用光束の測光レンズ7
側射出面)をレンズ面とし、測光レンズ7のレンズ機能
を一部省略するように構成してもよい。ビームスプリッ
タ4aの測光用光束の射出面をレンズ面とすれば、測光
用光束の集光をこのレンズ面と測光レンズ7とで分けて
行うことができるので、収差を減少させ、スポット測光
の性能を向上させることができる。
いるファインダ光学系を断面的に示しており、ビームス
プリッタとして、対向するように設置された2枚のくさ
び形の第1プリズム9及び第2プリズム10を用いたほ
かは、前記第1実施例と同様に構成されている。
1プリズム9の第2プリズム10側射出面で、ファイン
ダ軸上光XLの一部を反射させ、更にその第1プリズム
9の入射面で全反射させ、測光レンズ7で測光装置8に
導くようになっている。尚、前記第1実施例と同様に、
接眼レンズ5を構成している凸レンズ又は凹レンズを移
動させる(矢印ma,mb)ことによって、ファインダ視
度の調整を行うことが可能である。
ズム10側射出面に適当な反射率を与える蒸着を施すこ
とによって、ファインダ軸上光XLの一部を適当な角度
に反射させているが、第1プリズム9と第2プリズム1
0との間隙にハーフミラーを挿入してファインダ軸上光
XLの一部を反射させるようにしてもよい。
いるファインダ光学系を断面的に示しており、第2プリ
ズム10aの接眼レンズ5a側射出面をレンズ面とする
ことにより接眼レンズ5の一部を省略しているほかは第
3実施例と同様に構成されている。
ンズ5a側射出面をレンズ面としているが、第1プリズ
ム9の入射面又は第1プリズム9の入射面と第2プリズ
ム10aの接眼レンズ5a側射出面の両方をレンズ面と
してもよい。第2プリズム10aの接眼レンズ5a側射
出面(又は第1プリズム9の入射面)をレンズ面とするこ
とによって、第2実施例と同様にアイポイント,倍率等
の光学的特性を向上させることができる。
いるファインダ光学系を断面的に示しており、第1プリ
ズム9aの上部(測光用光束の測光レンズ7a側射出面)
をレンズ面とすることにより測光レンズ7aの屈折力を
一部省略しているほかは第4実施例と同様に構成されて
いる。
束の射出面をレンズ面とすることによって、測光用光束
の集光をこのレンズ面と測光レンズ7aとで分けて行う
ことができるので、収差を減少させ、スポット測光の性
能を向上させることができる。これは先に説明した第2
実施例でのビームスプリッタ4a上面をレンズ面とした
場合と同様の効果である。
いるファインダ光学系を断面的に示している。本実施例
は、液晶焦点板1の固定構造に特徴を有するものであっ
て、その固定構造のほかは前記第1〜第5実施例と同様
に構成されている。
面17aには、液晶焦点板1が直接接触するようにして
保持されており、液晶焦点板1上にはスペーサ18を介
してアクリル製のフレネルレンズ2(ペンタプリズム3
側にフレネルレンズ面を有している)が設置されてい
る。液晶焦点板1及びフレネルレンズ2は、ペンタプリ
ズムホルダ19に取り付けられた板バネ19aで、ペン
タプリズム3側から下向きに付勢されることによって固
定されている。かかる構成によると、液晶焦点板1等の
安定した固定を実現することができる。
いるファインダ光学系を断面的に示しており、スペーサ
18の代わりに突起部2aを用いたほかは、前記第6実
施例と同様に構成されている。
17aには、フレネルレンズ面及び突起部2aを有する
アクリル製のフレネルレンズ2が直接接触するようにし
て保持されており、更にフレネルレンズ2からペンタプ
リズム3側に突出するように設けられた突起部2aが液
晶焦点板1に直接接触するようにして、液晶焦点板1が
設置されている。液晶焦点板1及びフレネルレンズ2
は、ペンタプリズムホルダ19に取り付けられた板バネ
19bで、ペンタプリズム3側から下向きに付勢される
ことによって固定されている。かかる構成によると、板
バネ19bがペンタプリズム3の前後で液晶焦点板1等
を下方に付勢しているので、液晶焦点板1等のより安定
した固定を実現することができる。
リズム3の入射面,フレネルレンズ2の両面及び液晶焦
点板1の両面の全5面中、少なくとも液晶焦点板1の片
面を含む2面以上に反射防止コーティングを施すのが好
ましい。
って形成される像のボケ方について説明する。同図中、
レンズのピントが合っている状態での光束を実線で示
し、レンズのピントがずれている状態での光束を破線で
示す。フィルム面に相当するピント面A上で破線で示す
ように広がった光束分が、ボケとしてフィルムに写し込
まれる。ピント面A上に拡散板(焦点板)を配置してファ
インダを構成すると、ピントの合っている像は拡散板上
でボケないが、ピントの合っていない像は拡散板上での
拡散によってボケることになる。破線で示されているよ
うに、光が角度θで入射したときほぼ水平に拡散するよ
うにすると、目に入る光はフィルム上のボケとほぼ同等
のボケ量をもって見えるので、ピント状態を確実に確認
することができる。
を制御すれば、より正確なボケ量(即ち、被写界深度)を
確認することができる。つまり、F値が変化すると、
式: F値=1/(2・sinα) を満足するように入射角αが変化するので、この入射角
αに合わせて、図12に示すように拡散角θを変化させ
る制御を行えば、誰でも正確に被写界深度を確認するこ
とが可能になるのである。尚、図12中、実線,破線及
び一点鎖線は、それぞれ制御F値F5.6,F4及びF2.8のと
きの拡散角と光度との関係を示している。
り値」とは、撮影時(露光時)に撮影レンズの開口絞りを
制御する絞り値(AE(Auto Exposure)の出力等)をい
い、制御絞り値のFナンバーを「制御F値」という。
「開口絞り値」とは、撮影レンズの開口絞り(図10に
おいては撮影レンズ20の絞り21が相当する)の開口
絞り値をいい、開口絞り値のFナンバーを「開口F値」
という。「開放絞り値」とは、撮影レンズの開口絞りの
最大値をいい、開放絞り値のFナンバーを「開放F値」
という。「中間絞り値」とは、制御可能な絞り値の中間
付近の絞り値(F1.7のレンズでF4からF11くらいまで)を
いう。
実際の撮影時と同じ状態に制御すると、絞り21を開放
にした場合に比べてファインダが暗くなってしまう。と
ころが、前記第1〜第7実施例のように光拡散特性が変
更可能な液晶を焦点板に用いた場合には、絞りの開放状
態で液晶焦点板1の光拡散特性を変化させると、ファイ
ンダの明るさを変えることなく、液晶の駆動電圧の変化
によりボケ量のみを変えることができ、ファインダは明
るい状態のままで被写界深度を確認することができるの
である。
散度が大きくなるように液晶の光拡散特性を変化させ、
撮影時の制御F値が大きいほど拡散度が小さくなるよう
に液晶の光拡散特性を変化させるように液晶に対する駆
動電圧を制御することによって、絞りの開放状態(同一
の開口絞り状態)において被写界深度をファインダにお
いて表現することができるのである。
ォーカス量において、図13に示すように制御F値に応
じて変化することになるので、フィルムに写し込まれる
場合と同等のボケ量をもったファインダ像を見ることが
できる。尚、図13は、開放F値がF2.8以下の撮影レン
ズを用いた場合の輝度分布を示しており、同図中、実
線,破線及び一点鎖線は、それぞれ制御F値F5.6,F4及
びF2.8のときの点像中心からの距離と輝度との関係を示
している。
の光拡散特性等を示しているのであって、このような光
拡散特性を有する液晶は現実には存在しない。現実の液
晶の光拡散特性は、例えば図14に示すような曲線によ
って表されるものである。同図中、実線,破線及び一点
鎖線は、それぞれ液晶の駆動電圧4V,2V及び0Vのときの
拡散角θと光度との関係を示している。
おいて撮影レンズの開口F値がF2.8のときは図15に示
すような円形状の輝度分布となり、F4のときは図16に
示すような円形状の輝度分布となる。
鎖線は、それぞれ駆動電圧10V,4V,2V及び0Vのときの点
像中心からの距離と輝度との関係を示しており、それぞ
れ制御F値F22,F5.6,F4及びF2.8を目標としたもので
ある。横軸の「点像中心からの距離」は、液晶の拡散角
θから、およそ[Tanθ]×[デフォーカス量]で求めるこ
とができる。また、図16中、実線,破線及び一点鎖線
は、それぞれ駆動電圧4V,2V,0Vのときの点像中心からの
距離と輝度との関係を示しており、それぞれ制御F値F
5.6,F4及びF2.8を目標としたものである。
値F2.8で撮影したフィルムのボケの径と同じ径の部分で
絞りによってケラレている。点像の輝度が急速に変化し
ていると、その部分を人間はボケの境界と認識するの
で、制御F値が開放F値のときには絞りによるケラレに
よってボケの境界が得られ、絞り込み(例えば、F22)時
には拡散性が小さいため前記輝度の急速な変化によりボ
ケの境界が得られる。しかし、その中間の絞り(例え
ば、F4)の状態では輝度が急速に変化している部分がな
く周辺になるに従って徐々に輝度が低下する点像となる
ため、ボケの境界がはっきりせず、これがフレアー感と
して感じられることになる。
の駆動電圧が同じでも撮影レンズの開口F値が小さいほ
ど点像は広がり、デフォーカス部(撮影画面中、ピント
を合わせた部分以外のボケた部分)の解像力及びコント
ラストが低下するので、被写界深度が浅くなる。これ
は、開放F値が異なる撮影レンズに交換する場合、制御
F値が同じでも液晶の駆動電圧を変えなければ、ファイ
ンダで確認される被写界深度が変わってしまうことを意
味する。つまり、先の述べたように絞り開放状態で液晶
の光拡散特性を変化させれば、ファインダは明るい状態
のままで被写界深度を確認することができるのである
が、レンズ交換により開放F値が変わると、ファインダ
で確認される被写界深度も変わってしまうのである。
る駆動電圧によって光拡散特性を変化させうる液晶を焦
点板(前記実施例1〜7に用いられている液晶焦点板1)
に用い、撮影時の制御絞り値に応じた被写界深度を表現
するに際し、用いられる撮影レンズの開放F値が大きい
ほど大きな拡散度になるように、マイクロコンピュータ
(図20のCPU30等)等で液晶に対する駆動電圧を補
正することを特徴としている。これによりレンズ交換し
ても、同一の制御F値であれば同一の被写界深度をファ
インダで確認することができる。
き、制御絞り値(AVC)がF8で、対応する駆動電圧をV
(8)とすると、AV0=2のときにはAVC=V(8-α1)と
し、AV0=4のときにはAVC=V(8-α1-α2)とするこ
とによって、駆動電圧を開放F値に応じて補正する。但
し、α1,α2は液晶の種類等により決定する正の定数で
ある。
き、駆動電圧のどのような補正によって同一制御F値の
点像の輝度分布を実現するかを図17に基づいて説明す
る。同図は、開放絞り値の異なる撮影レンズ(開放F
値:F2.8,F4)に交換することによって開放絞り値が変化
したとき、制御F値F5.6の被写界深度を表現するため
に、撮影レンズ側からの情報に基づき自動的に駆動電圧
が切り換わったときの点像の輝度分布を示している。同
図中、実線及び破線は、それぞれ撮影レンズの開放F値
F2.8及びF4のときの点像中心からの距離と輝度との関係
を示しており、同一制御F値F5.6の被写界深度を示すよ
うに液晶に駆動電圧4V,3.5Vがそれぞれ印加される。
じ場合には撮影レンズの絞りの開放F値が大きいほど、
点像は絞りのケラレによって小さくなる。このとき、同
図中のハッチング部に相当する点像中心からの距離がな
くなり(つまり、ハッチング部に相当するボケの径が小
さくなり)、デフォーカス部のコントラストが上昇し、
結果として被写界深度は深くなる。このため同図中に破
線で示すように、駆動電圧を3.5Vに下げて拡散度を大き
くすることによって、被写界深度が浅くなるように補正
を行えばよいことになる。
場合においても従来のカメラよりも正確な深度表現が可
能である。また、制御F値を小さくするとファインダが
明るくなるという現象を軽減することができる。
液晶制御(以下「LCD制御」という)を、図18に示す
フローチャートに従って説明する。まず、開放絞り値A
VOを入力する(#10A)。次に、制御絞り値AVCを入
力する(#20A)。そして、上記開放絞り値AVO及び
制御絞り値AVCから液晶駆動電圧VL(=f1(AVO,AV
C))を算出し(#30A)、算出された電圧VLに基づいて
液晶の駆動(以下「LCD駆動」という)を行い(#40
A)、リターンする。
る。本実施例では撮影レンズの開口F値を制御F値と開
放F値との間のF値に設定することにより、デフォーカ
ス部の解像力及びコントラストをフィルム面とほぼ同一
のレベルに補正することを特徴としている。つまり、第
8実施例と同様に撮影レンズの開放F値に応じて拡散度
を補正し、さらに開放での後記フレアー対策として、制
御系列のF値が開放近傍の場合以外では制御F値に連動
して撮影レンズの開口F値を開放F値と制御F値との間
の絞り値(制御F値よりも少し小さめのF値)に設定して
プレビューを行う構成となっている。かかる構成による
と、制御絞り値を変更しても正確な深度表現が可能であ
る。
晶の拡散度制御のみでプレビューを行う場合、基本的に
点像は開放絞りによるフィルム面のボケの径と同じ径
で、図15に示すように拡散性で決まる強度分布の円形
状になる。このとき、点像のボケの境界線が中間絞り時
にははっきりしないため、フレアー感として感じられる
ことになる。また、拡散角θが開口F値によって決まる
角度θFより大きい拡散光は、瞳EP(図1〜図5,図1
0)に入射することはないため、その分の拡散光の割合
だけファインダが暗くなる。即ち、制御F値が大きいほ
ど液晶の拡散度を大きくするため、制御F値が大きいほ
ど瞳EPに入る拡散光の量が少なくなりファインダがよ
り暗くなるのである。
変更に関しても、開口絞りを絞った方(開口F値を大き
くした方)が点像のボケの境界線がはっきりして、フレ
アー感が少なくなることが分かる。また、開口絞りによ
るケラレによって点像の径が減少するので、それに伴っ
て光量減が生じる。そこで、この場合の開口絞りの制御
は、液晶の光拡散特性に応じてフレアー感と明るさ変化
とが小さくなるように、開口F値を制御F値より小さく
することにより行う。本実施例では、例えば式: [開口F値]=[制御F値]/2 に従って制御する。この制御を[開口F値]=[開放F値]
となるまで行ってもよいが、開放F値近傍では漸近的に
開放F値に近づくように開口F値を設定するのが好まし
い。
インダの明るさが変化する現象を軽減することができ、
よりクリアで自然なファインダを実現することができ
る。尚、制御F値よりも大きなF値まで開口絞りを絞る
と、絞りによるケラレのため、ボケの大きさが小さくな
りすぎてしまう。つまり、ボケの大きさが小さくなりす
ぎると、デフォーカス部のコントラストが高くなりす
ぎ、表現したい被写界深度より大きな被写界深度になっ
てしまうのである。
D制御を図19のフローチャートに従って説明する。ま
ず、開放絞り値AVOを入力する(#10B)。次に、制
御絞り値AVCを入力する(#20B)。そして、上記開
放絞り値AVO及び制御絞り値AVCからプレビュー時絞
り値AVP(=f2(AVO,AVC))を算出する(#30B)。
このプレビュー時絞り値AVPは、先に説明した[制御F
値]/2で得られる開口F値である。また、AVP>AV
0であるので、開放絞り値による限界を加味することに
より、先に述べたように開放絞り値近傍では開放絞り値
に徐々に近づくようにプレビュー時絞り値を決定する。
その後、プレビュー時絞り値AVP及び制御絞り値AVC
から液晶駆動電圧VL(=f3(AVP,AVC))を算出し(#
40B)、算出された電圧VLに基づいてLCD駆動を行
い(#50B)、リターンする。
する。本実施例は、光拡散特性を変化させることができ
る前記液晶焦点板1(図1,図3,図8,図9)をファイ
ンダ光学系(測光光学系でもよい)に有するカメラにおい
て、液晶の拡散度を検出し、液晶の駆動電圧を補正する
ことを特徴とするものである。
光装置51)と受光部(後記受光装置52)とを有し、受
光した信号(拡散度情報)を電気的信号として出力する拡
散度検出装置を用いることができる。発光部は液晶焦点
板1に対して投光を行い、受光部は投光を受けた液晶焦
点板1からの透過光又は反射光を受光し、受光部で受光
した光に基づいて液晶の光拡散特性を電気的信号として
出力する。その電気信号により検出された光拡散特性
(拡散度情報)に基づいて、マイクロコンピュータ(図2
0中のCPU30等)等により液晶焦点板1の駆動電圧
を補正する。また、その液晶焦点板1を透過した被写界
光を測光して得られた測光値も補正する。実際に拡散度
を検出することで、液晶の経時変化等の焦点板自体に起
因する拡散度誤差をなくし、被写界深度や測光に影響が
及ばないように液晶焦点板1の拡散性や測光値の補正す
ることができるのである。
ロック図を示す。カメラは、CPU30で制御されてい
る。ISO感度等のフィルム情報は、フィルム情報読み
出し部31によってCPU30に入力される。焦点距
離,開放絞り値,最小絞り値,射出瞳距離(撮影レンズ
の射出瞳の長さ)等のレンズ情報は、レンズ情報読み出
し部32によってCPU30に入力される。測光装置8
から得られた輝度情報は、AE情報読み出し部34によ
ってCPU30に入力される。デフォーカス量は、AF
(Auto Focus)情報読み出し部35によってCPU30に
入力される。また、露出モード設定やAFのマニュアル
切換え等の操作部材情報は、操作部材情報読み出し部3
3によってCPU30に入力される。また、拡散度情報
は、拡散度検出装置である液晶モニター部39によって
CPU30に入力される。これらの入力値に基づくCP
U30の制御に応じて、液晶制御部36が焦点板の液晶
の制御を行い、露出制御部37が露出制御を行い、レン
ズ駆動部38がズーミングやフォーカシング等のレンズ
駆動の制御を行う。
装置について説明する。図28は透過タイプの拡散度検
出装置を示しており、図29は反射タイプの拡散度検出
装置を示している。いずれのタイプの検出装置も投光装
置51と投光装置51から発せられた光(例えば、赤外
光,可視光)を受光し検知する受光装置52とから成っ
ている。透過タイプの拡散度検出装置は、液晶焦点板1
の所定の拡散角θでの透過率を検出するものであり、反
射タイプの拡散度検出装置は、液晶焦点板1の所定の拡
散角θでの反射率を検出するものである。
28,図29中のすべての拡散角θ(0°<θ<90°)
における拡散光(透過光又は反射光)の光量(拡散光強度)
を検出するのがよい。しかし、投光装置51から一定強
度の発光で測定を行う場合には、液晶焦点板1の拡散角
θと拡散度との関係は、図28中の拡散光強度分布55
で示すように、ある程度決まっているので、ある拡散角
θでの拡散光の光量を測定すれば、それで拡散度を代表
させることができることになる。従って、すべての拡散
角θについて、拡散光強度を測定する必要はなく、ある
1つ又は数カ所の所定の拡散角θについて検出すれば充
分である。
拡散角θで拡散光強度を測定するのが好ましいが、その
好ましい拡散角θの範囲は0°≦θ≦20°である。そ
れは次のような理由によるものである。下限をθ=0°
としたのは、この角度が液晶焦点板1で拡散されなかっ
た素通し光の光量を受光装置52で測定することになる
感度が最も高くなる角度だからである。また、上限をθ
=20°としたのは、この角度が絞り値でほぼF1.4に相
当する角度だからである。つまり、写真カメラ用レンズ
の開放絞り値は、F1.4相当からF8程度のものまである
が、被写界深度を確認するためには、F1.4までの被写界
深度を確認できれば充分だからである。液晶焦点板1の
拡散角θもF1.4程度の角度の拡散しか必要とせず、この
ことからθ>20°の角度での拡散光強度の測定は不要
であることが分かる。従って、拡散度検出装置(図2
8,図29)で検出する拡散角θの好ましい範囲は、上
記のように0°≦θ≦20°であるといえる。
断面図であり、図33は、反射タイプの拡散度検出装置
の断面図である。液晶焦点板1は、同図に示すように2
枚のガラス基板1bとその間の拡散面1aを構成する液
晶とから成っている。透過タイプの拡散度検出装置(図
32)では、液晶焦点板1の一方の面側に配置された受
光装置52が、他方の面側に配置された発光装置51か
ら発せられ拡散面1aを透過してきた透過光を検出す
る。反射タイプの拡散度検出装置(図33)では、一方の
面においてガラス基板1bの光が当たる部分に金属蒸着
等のコーティングが施されており、これによって反射ミ
ラー1cが形成されている。液晶焦点板1の他方の面側
に配置された受光装置52は、拡散面1aでの反射光を
検出するが、発光装置51(受光装置52と同じ面側に
配置されている)から発せられ、拡散面1aを透過し、
前記反射ミラー1cで反射されて再び拡散面1aを透過
した反射光をも検出するようにして高い感度での検出を
可能にしている。
検出装置50等が取り付けられた液晶焦点板1の正面図
及び側面図を示している。温度検出装置60は、後述す
る第11実施例に用いられているセンサーである。図3
0及び30には、拡散度検出装置50及び温度検出装置
60の両方が液晶焦点板1に搭載された状態が示されて
いるが、拡散度検出装置50又は温度検出装置60のい
ずれか1つを搭載するだけでも、正確な被写界深度の確
認が可能となる。
60がファインダ視野G外に配置されることで、撮影者
が被写界を確認するときに邪魔にならないようになって
いる。
従って、本実施例の制御動作について説明する。図21
に示すフローチャートは、カメラ全体のシーケンスを示
す制御のメインルーチンである。カメラのメインスイッ
チをONすると、まずフィルム情報読み出し部31から
フィルムISO感度等のフィルム情報を入力する(#1
0)。
ズ情報入力のサブルーチンを実行することによって、レ
ンズの開放絞り値AV0等のレンズ情報をレンズ情報読
み出し部32から入力する。その後、ステップ#200
で、後述する操作部材情報入力のサブルーチンを実行す
ることによって、操作部材が操作されているか否かをチ
ェックし、その結果(操作部材情報)を操作部材情報読み
出し部33から入力する。
D初期モードのサブルーチンを実行する。LCD初期モ
ードのルーチンは、液晶焦点板1の初期状態を設定する
ためのサブルーチンである。ステップ#300Aでは、
AF情報読み出し部35(図20中の測距装置24に相
当する)から入力したレンズのデフォーカス量に基づい
てレンズ駆動量を演算する。ステップ#300Bでその
AF演算結果に基づいてレンズを駆動させる(レンズ駆
動部38への出力)ことによってピントを合わせる。
う。具体的には、測光装置8で得られた輝度値BViを
AE情報読み出し部から入力し、そして、LCD初期モ
ードで設定した初期状態の拡散性の下で、カメラの制御
絞り値AVCを算出する。次に、ステップ#500で液
晶の拡散性を制御するためのLCD制御ルーチン(後述
する図23のサブルーチン)を実行する。つまり、AE
演算ルーチンで得られた制御絞り値AVCを用いるとと
もに、液晶モニター部39からの拡散度の検出結果に基
づいて駆動電圧を補正することによって、液晶の拡散度
を制御する(液晶制御部36へ出力)のである。
(不図示)によってレリーズ信号が入力されたか否かを判
定する。レリーズ信号が入力されていなければ、ステッ
プ#300Aに戻り、レリーズ信号が入力されるまで繰
り返す。レリーズ信号が入力されていれば、ステップ#
600で従来より知られている露出制御(後記図26の
サブルーチン)を行い(露出制御部37への出力)、処理
を終了する。
ンズ情報入力(#100)のサブルーチンを示す。まず、
ステップ#110で開放絞り値AV0を入力する。ステ
ップ#120で焦点距離fを入力する。ステップ#13
0で射出瞳位置(撮影レンズの射出瞳の長さ)PVを入力
する。ステップ#140でレンズコードLCを入力す
る。このレンズコードは、レンズ固有の値であり、コー
ドによって反射望遠レンズ,マクロレンズ等の特殊なレ
ンズであることの判定が可能である。
作部材情報入力(#200)のサブルーチンを示す。この
ルーチンは、プレビューのファインダモードを読み取る
フローであり、ステップ#210〜ステップ#240で
(被写界)深度優先モード,ピント優先モード,明るさ優
先モード,プログラムモードの優先準位で、ファインダ
モードの判定を行う。尚、深度優先モード,ピント優先
モード,明るさ優先モード及びプログラムモードから成
るファインダモードは、カメラ本体に設けられたダイヤ
ル等の操作部材を撮影者が操作することにより選択・設
定される。
る。ステップ#210で深度優先モードか否かを判定
し、深度優先モードでなければステップ#220に進
み、深度優先モードであればステップ#250で液晶の
駆動電圧VLに制御絞り値AVCに基づく演算結果P(A
VC)をセットし、リターンする。
度優先モードの駆動電圧VLは、露出演算後(制御絞り値
AVC演算後)、制御絞り値AVCでの被写界深度に相当
する光拡散特性を液晶に与えるために液晶に加えられる
電圧である。これにより、フィルムに写る被写体と同等
のボケをファインダ上で観察することができる。
優先モードか否かを判定し、ピント優先モードでなけれ
ばステップ#230に進み、ピント優先モードであれば
ステップ#260で液晶の駆動電圧VLに制御絞り値A
VCに基づく演算結果S(AV0)をセットし、リターンす
る。
ント優先モードの駆動電圧VLは、開放絞り値AV0に応
じて液晶の光拡散特性を制御することにより、最も被写
界深度の浅い状態として用いるモードである。このモー
ドは、マニュアルフォーカスでのピント合わせやAF合
焦時の撮影者の目視判定に用いられる。
優先モードか否かを判定し、明るさ優先モードでなけれ
ばステップ#240に進み、明るさ優先モードであれば
ステップ#270で液晶の駆動電圧VLに制御絞り値A
VCに基づく演算結果B(PV,LC)をセットし、リター
ンする。
レンズの射出瞳が長いか又は短いレンズや反射望遠レン
ズ等の特殊レンズを撮影レンズとして用いると、絞りに
よってファインダがケラレてしまう。図46に、撮影レ
ンズの射出瞳が長いか又は短い場合のケラレ状態におけ
るファインダの見え方を示す。また、図47に、反射望
遠レンズを撮影レンズとして用いた場合のケラレ状態に
おけるファインダの見え方を示す。図47に示すよう
に、反射望遠レンズの絞り形状がファインダ内に見え、
中心部もケラレた状態になる。
ンズとコンデンサレンズとで撮影レンズ側に投影された
状態になる。通常、瞳の投影位置は種々の撮影レンズに
おける投影位置の中間的な位置に設定されるので、用い
た撮影レンズが前記中間的な位置に開口絞りが位置する
レンズでない場合、特に射出瞳が遠いレンズか又は近い
レンズや特殊レンズである場合、瞳の投影位置が設定し
た位置からずれてしまう。従って、瞳はケラレてしま
い、図46及び図47に示すように画面の周辺からケラ
レることになるのである。
性のない素通しファインダの焦点板と同レベルの明るさ
を有するが、前述したように素通しの状態ではファイン
ダがケラレて絞りの形状が見えてしまう。そこで、この
明るさ優先モードでは、このようにケラレが生じ易い撮
影レンズについては、陰りがぎりぎり見えない状態で一
番明るい状態となるように拡散性を少し大きくする構成
となっている。
ラレが生じ始めるかは、撮影レンズのレンズコードから
知ることができるので、撮影レンズのレンズコードから
射出瞳情報を得ることによって、撮影レンズに応じた拡
散特性を設定することができる。つまり、明るさ優先モ
ードで明るいファインダを見たいとき、拡散性をできる
だけ小さくするが完全に素通し状態とはせず、少し拡散
性を与えた状態とする。このように拡散性を少しだけ残
しておくのは、この拡散性によって光が回り込みケラレ
状態が緩和されるという効果があるからである。
本実施例の液晶焦点板1よりも高い拡散性に固定されて
いるので明るさ優先モードを設定することはできない
が、本実施例では明るさ優先モードに設定することによ
って、絞りのケラレがないぎりぎりのところで液晶焦点
板1の拡散度が設定されるので、ケラレがなく(陰りが
なく)明るいファインダを得ることができるのである。
て、VL=B(PV,LC)の関数の例を後記表1に示す。
表1中、 Vmax:液晶の最大駆動電圧(液晶が素通し状態になる電
圧) VP:撮影レンズの射出瞳の長さPVによって決定される
駆動電圧VLを補正する値 VR:反射望遠レンズが用いられた場合に駆動電圧VLを
補正する値 である。
更可能な液晶を焦点板に用いた一眼レフカメラであっ
て、図20中のCPU30等で、ファインダの明るさを
優先する明るさ優先モード,ファインダでの被写界深度
が最も浅いピント優先モード又はファインダでの被写界
深度の表現を優先する深度優先モードを選択可能に制御
し、前記明るさ優先モードが選択された場合、光を拡散
させる度合いを所定値よりも小さくするように液晶の光
拡散特性を変化させ(例えば、素通しとする)、前記ピン
ト優先モードが選択された場合、光を拡散させる度合い
を所定値よりも大きくするように液晶の光拡散特性を変
化させ、前記深度優先モードが選択された場合、測光演
算により決定された制御絞り値に応じて液晶の光拡散特
性を変化させるように制御することに一つの特徴があ
る。撮影者は、選択されたファインダモードに応じた度
合いに拡散された光をファインダ像として見ることがで
きる。
ァインダは陰りが少なく明るいので被写体が観察し易
く、ピント優先モードではピントが合わせ易く、深度優
先モードでは被写界深度を正確に確認することができる
という3つの基本的特徴を選択することができる。よっ
て、本実施例に係るカメラは、あらゆる撮影状況や撮影
目的に対応することができるとともに、ファインダの特
徴を容易に変えることができるので、使い勝手が良く、
操作性に優れる。
ラムモードか否かを判定し、プログラムモードでなけれ
ばリターンし、プログラムモードであればステップ#2
80で液晶の駆動電圧VLに制御絞り値AVCに基づく演
算結果C(AV0,AVC,β,D,f)をセットし、リタ
ーンする。尚、βは撮影倍率、Dは被写体距離、fは焦
点距離である。
開放絞り値AV0,制御絞り値AVC,撮影倍率β,被写
体距離D及び焦点距離fの情報を用いて被写体情報又は
撮影状況を判別し、VL=C(AV0,AVC,β,D,
f)で表される駆動電圧VLで液晶の拡散度を設定するこ
とによって最適のファインダ形態を提供することに一つ
の特徴がある。
離f,撮影倍率β及び被写体距離Dについてそれぞれ所
定の設定値f1,β1及びD1を予め設定しておくことに
よって、撮影レンズを予めワイド系レンズとテレ系レン
ズとに大別し、f,β及びDから撮影状況の判別を行
う。fがf1よりも小さければ風景撮影であると判定
し、fがf1よりも大きければ人物やポートレートの撮
影であると判定する。βがβ1よりも大きければ接写撮
影であると判定し、βがβ1よりも小さければ風景撮影
であると判定する。DがD1よりも大きければ風景撮影
であると判定し、DがD1よりも小さければ接写や人物
の撮影であると判定する。このf,β,Dによる判定
は、所定の優先準位でいずれかを用いて行われる。かか
る構成によれば、撮影者が撮影のたびに操作しなくても
撮影状況が自動的に判別されるので、常に最適なファイ
ンダ情報が得られる。
図を重視し明るいファインダを提供するように設定され
る(拡散性を小さくする)。また、人物やポートレートの
撮影の場合には、明るさとピント合わせの両方とも満足
させるように、ピント重視と明るさ重視の中間的な光拡
散特性に設定する。接写撮影の場合には、被写界深度を
重視して、写し込める範囲を正確に表現できるように、
その範囲を制御するF値と合うような制御を行う。接写
撮影の場合には通常絞り込んで撮影を行うが、実際には
被写体の倍率が高いので被写界深度が浅い。そのため、
ピントを合わせたい範囲を正確に表現することを重視す
るのである。
況判断をカメラの撮影状況設定モードにより行ってもよ
い。つまり、操作部情報読み出し部33から入力される
情報の中に撮影状況設定モードがあるとき、そのモード
に応じた光拡散特性を液晶に与えるようにしてもよい。
前記カメラの撮影状況設定モードは、ポートレート撮影
モード等の撮影シーンを想定したモード(撮影シーン別
モード)をいい、撮影シーン別モードに設定されたIC
カードやキー操作によってデータが入力された場合にそ
のデータに基づいて設定される。撮影シーン別モードで
は、撮影状況を自動的に判別することができるので、常
に最適なファインダ情報が得られる。
ツモード,クローズモード,ポートレートモード,風景
モード等が挙げられる。それぞれモードに応じて絞りと
シャッター速度との最適な組み合わせが決められる。上
記モードが選択された場合、各モードに応じた光拡散特
性のプログラムモードが働く。例えば、スポーツモー
ド,風景モードでは拡散性が低めに設定され、ポートレ
ートモード,クローズモードでは、拡散性が高く設定さ
れる。
CD初期モード(#300)のサブルーチンを示す。ステ
ップ#305で、液晶の拡散度を所定の初期値に設定す
る。操作部材情報入力ルーチン(図45)において読み取
られたプレビューのファインダモード(前記深度優先モ
ード等)に応じた初期値を設定する。ステップ#310
で、液晶の拡散度の目標値として初期値を設定し、その
拡散度になるようにLCD制御(後述する図23)を行っ
た後、リターンする。
CD制御(#500)及びLCD初期モードサブルーチン
(図22)中のLCD制御(#310)に相当するLCD制
御(拡散度検出タイプ)のサブルーチンを示す。
目標の拡散度(以下「LCD目標拡散度」又は「目標
値」という)を設定する。LCD目標拡散度は、全体シ
ーケンス(図21)中のLCD制御(#500)では、AE
演算(図21中の#400)で得られた制御絞り値AVC
に対応する拡散度、換言すれば拡散度検出結果に基づく
補正を行う前の駆動電圧である。また、LCD目標拡散
度は、LCD初期モードサブルーチン(図22)中のLC
D制御(#310)では、初期値として与えられた液晶の
拡散度、換言すれば液晶の初期状態での駆動電圧であ
る。
D拡散度検出のサブルーチン(図24)を実行する。ステ
ップ#340で、液晶の拡散度がLCD目標拡散度より
も小さいか否かを判定する。拡散度が目標値よりも小さ
ければ、その度合いに応じて液晶の駆動電圧VLを下げ
て(#350)、液晶を駆動し(#360)、ステップ#3
30に戻る。
ップ#370で拡散度が目標値よりも大きいか否かを判
定する。拡散度が目標値よりも大きければ、その度合い
に応じて液晶の駆動電圧VLを上げ(#380)、液晶を
駆動し(#360)、ステップ#330に戻る。拡散度が
目標値以下であれば、液晶の拡散度が目標値と所定の誤
差範囲内で同じになったと判断し、そのときの駆動電圧
VLを保持したままで、元のルーチンに戻る。
3中の#330及び後述する図25中の#420)のサ
ブルーチンを示す。まず、前記図28及び図32,又は
図29及び図33に示すように液晶の透過率又は反射率
が測定されるように配置された拡散度検出装置の投光装
置51から、測定用の赤外光(可視光でもよい)を拡散面
1aに向けて投光する(#332)。
じて拡散されるが、そのとき拡散された光の一部(又は
拡散されず透過/反射された光)を受光装置52で受光
する(#334)ことによって、その光量に応じた電気的
出力を受光装置52(図28,図29,図32,図33)
から得る。受光比演算を行った(#336)後、拡散度算
出を行い(#338)、リターンする。尚、拡散度のモニ
ターについては、先に述べたようにすべての拡散角につ
いて拡散度を測定する必要はなく、0次光(拡散角θ=
0°の素通し光)の透過光量又は反射光量を測定した
り、予め測定された角度での透過光量又は反射光量を測
定したりすればよい。
(図21中の#400)のサブルーチンを示す。本実施例
に用いられている測光装置は、5分割測光素子から成
り、前記14分割測光素子パターン(図6)ではなく、図
34に示すように5分割測光素子パターンを構成してい
る。このAE演算ルーチンは、同図に示す5つの測光素
子P0〜P4の出力値から算出される輝度値BV0〜BV4
によってカメラの制御輝度値BVCを算出して、制御絞
り値AVC及びシャッター速度TVを決定するルーチン
である。
光装置(図1〜図5中の測光装置8に相当する)から輝度
値BViを入力する(#410)。次に、前記LCD拡散
度検出(図24)を行う(#420)。検出された拡散度情
報,レンズ情報(開放F値,射出瞳位置)等に基づいて各
素子P0〜P4に対応する測光補正値ΔBVi(i=0〜4)を
算出する(#430)。
絞り値AV0と液晶の駆動電圧VLとに基づいて行うが、
その補正値ΔBViは、各測光素子P0〜P4によって異
なる。駆動電圧VLをパラメータとして補正値ΔBViを
決定するのは、駆動電圧VLによって決まる拡散性に応
じて各測光素子P0〜P4に入射する光量が異なるため
である。
ei及びfi:定数)によって求められる。
さく)なると、撮影レンズの射出瞳の長さによっても補
正値を変える必要がある。このような場合には、式: ΔBVi=ei・AV0+gi(PV,VL) (但し、PV:撮
影レンズの射出瞳の長さ,i=0〜4,ei:定数)によっ
て得られる補正値ΔBViを用いればよい。尚、giにつ
いては後述する。
とを用いて、5つの輝度値BV0〜BV4をそれぞれ補正
することによって、補正後の輝度値BVi’を求める(#
440)。以後のAE演算ではBVi’を用いる。
重み付けを行い、制御輝度値BVC(=H(BVi’))を求
める(#450)。ステップ#450で得られた制御輝度
値BVCと、ISO感度から求められた値SVと、から
得られたBVC+SVによって、制御露出値(AVC+T
V)を求めた(#460)後、所定のプログラムにより、
制御絞り値AVC及び制御TV値を算出し(#470)、
リターンする。
iを算出するのに用いた上述の関数gi(PV,VL)につい
て説明する。前記第1実施例(図1等)のようにファイン
ダ軸上光XLを用いて測光を行う場合には、関数gi(P
V,VL)を補正値ΔBViの算出に用いる必要はないが、
本実施例において測光用素子を光軸に対して所定の角度
をもって設置したような場合(例えば、図10に示す測
光装置8のように設置されている場合)には、液晶の拡
散性が小さいと、以下のようにして得られたgi(PV,
VL)を用いて算出した補正値ΔBViで上記補正を行う
必要がある。
場合にはgi(PV,VL)=0とし、i=1,2の場合に
は後記表2に示すような値とし、i=3,4の場合には
後記表3に示すような値とする。
うに中心に位置しているため、射出瞳及び光拡散特性に
影響されにくい。従って、輝度値補正においてgi(P
V,VL)の項は0としても差し支えない。
1,P2は画面の上方向をにらむように配置されているの
で、射出瞳が短いレンズの方が露出オーバーになり、拡
散性が小さいほどその変化量が大きくなる。そこで、表
2に示すように、射出瞳PVが短く駆動電圧VLが大きい
ときにgi(PV,VL)を正の値とし、それ以外のときは
負の値としている。
画面の下方向をにらむように配置されているので、射出
瞳が長いレンズの方が露出オーバーになり、やはり拡散
性が小さいほどその変化量が大きくなる。そこで、表3
に示すように、射出瞳PVが長く駆動電圧VLが大きいと
きにgi(PV,VL)を正の値とし、それ以外のときは負
の値としている。
(図21中の#600)のサブルーチンを示す。露出制御
ルーチンでは、クイックリターンミラー(図10中の主
ミラー22に相当する)をアップした後(#610)、前
記AE演算ルーチン(図25)で決定された制御TV値及
び制御絞り値AVCに従って、シャッター幕と撮影レン
ズの絞りを制御し、露光を行う(#620)。露光後は、
クイックリターンミラーをダウンさせるとともに(#6
30)、フィルムを給送した後(#640)、リターンす
る。
する。本実施例は、光拡散特性を変化させることができ
る前記液晶焦点板1(図1,図3,図8,図9)をファイ
ンダ光学系(又は測光光学系でもよい)に有するカメラに
おいて、液晶の温度を検出し、検出された温度に応じて
駆動電圧VLを補正することを特徴とするものである。
また、その液晶焦点板1を透過した被写界光を測光して
得られた測光値も補正する。
すように温度検出装置60を液晶焦点板1のファインダ
視野外の位置に取り付け、液晶焦点板1の表面温度を測
定することによって行う。温度検出装置60は、検出さ
れた温度情報を電気的信号として出力するもので、前記
図20中の液晶モニター部39に相当する。
ので液晶特有の性質を示し、その中でも温度変化に対す
る特性の変化は大きく、同じ駆動電圧を印加している場
合においても低温になるほど拡散度は大きくなる。従っ
て、駆動電圧VLを制御することにより所望の拡散度を
得るためには、液晶の温度を制御又は検出することが必
要である。そこで、本実施例では、温度検出装置60を
液晶焦点板1の近傍に配置することによって、液晶の温
度を検出するようにしているのである。
0で液晶の温度を検出し、その検出結果に基づいて前記
CPU30等で液晶焦点板1の駆動電圧を補正すること
により、液晶の拡散性を適正な状態としているので、液
晶の環境変化に起因する誤差によって影響を受けること
がなく、再現性よく正確な拡散度を液晶に与えることが
できる。従って、前記拡散度検出装置50を用いた場合
と同様に、温度検出装置60を用いた本実施例において
も正確に被写界深度を確認することができる。更に、そ
の液晶焦点板1を透過した被写界光を測光して得られた
測光値も補正することにより、液晶の経時変化等の焦点
板自体に起因する温度誤差をなくし、被写界深度や測光
に影響が及ばないように補正することができるのであ
る。
ボディ内の測光素子又はCCD素子近傍に温度検出素子
を内蔵するものが知られているが、使用環境によってカ
メラボディ内にかなりの温度勾配が生じるので、液晶焦
点板を用いたカメラにおいては焦点板近傍の温度を測定
しないと、温度変化に起因する拡散度の誤差を補正する
ことはできない。一般にカメラに内蔵されているTN(T
wisted Nematic)液晶の表示装置には温度補償回路が内
蔵されているが、温度変化に応じた駆動電圧の補正がハ
ード的に行われるため、光拡散特性を駆動電圧で変化さ
せて用いる液晶には適正な誤差補正を行うことはできな
い。
サブルーチンを示す。本実施例におけるLCD制御以外
の制御に関しては、前記第10実施例と同様にして行う
ことができる(図21,図22,図24〜図26)。
の#320)と同様にして、LCD目標拡散度設定を行
う(#710)。次に、液晶焦点板1近傍に配置した温度
検出装置60で液晶の温度を検出する(#720)。そし
て、液晶の駆動電圧VLを設定する(#730)。駆動電
圧VLを設定するには、液晶の拡散度と温度との関係か
ら予め求めたデータテーブルに基づき、その温度におい
て目標とする拡散度(即ち、ステップ#710で設定さ
れた前記目標値)を得るための補正用の液晶駆動電圧レ
ベルを算出して求める。例えば、後記表4に示すような
データテーブルにより、温度とLCD目標拡散度とに基
づいて駆動電圧VLを補正するための液晶駆動電圧レベ
ル(1〜9)を決定する。同表中の液晶駆動電圧レベルは、
数値が大きいほど駆動電圧VLを高めるように補正する
必要があることを意味している。尚、実際には各温度,
各拡散度に応じた駆動電圧をテーブルとして用いる。そ
して、求めた駆動電圧値VLに基づいて液晶を駆動する
(#740)。
する。他の実施例と同様、本実施例でも駆動電圧の印加
により光拡散特性が変更可能な液晶を有する液晶焦点板
1が用いられる。図35は、本実施例に用いることがで
きる液晶の一例を示しており、同図(a)(b)は、それぞ
れ駆動電圧印加前と後の構造変化を示している。この液
晶は、従来より知られているもので、駆動電圧が高くな
るほど拡散性が低下する光拡散特性を有している。同図
中、40はポリマー、41は液晶の水滴を示している。
この液晶はゲストホスト液晶やTN液晶と異なり透過率
が高いので、これを焦点板に用いれば明るいファインダ
を実現することができる。
の電極を成すように表示の形状に合わせて設けられた透
明導電膜を備える必要がある。図36に、液晶焦点板1
の正面図を示す。71は透明導電膜、72はワイドフォ
ーカスエリア表示、73はスポットフォーカスエリア表
示であるが、ワイドフォーカスエリア表示72及びスポ
ットフォーカスエリア表示73の部分には、透明導電膜
71は設けられていない。同図中、ワイドフォーカスエ
リア表示72とスポットフォーカスエリア表示73とが
両方とも示されているが、本実施例では表示72と表示
73とを切換えてファインダ内にスーパーインポーズで
表示するようになっている。尚、表示72及び73を共
に表示するように構成することも勿論可能である。
焦点面に配置し、液晶の電極の少なくとも一方を上記表
示を除いたパターンとし、電極間に電圧を印加すると、
表示72又は73の部分以外の液晶の拡散度が低くな
り、表示72又は73以外の部分との境界をパターンと
して確認することができるようになる。また、表示72
又は73以外のエリアに対する印加電圧を前記制御絞り
値に応じて変化させると、先に述べたような被写界深度
の確認が可能な電子プレビューの機能をも併せて持つよ
うにすることができる。
線断面図である。同図に示すように、液晶焦点板1中に
は電極となる透明導電膜71A〜71Dが多層構造を成
している。このように多層で電極を形成すると、最も液
晶76側の電極の電界のみが実際に液晶76にかかり、
他の電極による電界は、より液晶76側の電極によって
シールドされることになる。これによって、次に示すよ
うに図37に示す構造で表示72と表示73との切換え
等を行うことができる。
したい場合 透明導電膜71A及び71Cに電圧を印加し、透明導電
膜71B及び71DをGND(接地)にすると、表示72
の部分には電界がかからないので拡散性が高くなり、他
のエリアにはすべて電界がかかるため拡散性が低くなり
素通し状態になる。従って、ワイドフォーカスエリア表
示72のみが暗く見えることになる。
示したい場合 同様に、透明導電膜71B及び71Cに駆動電圧を印加
し、透明導電膜71A及び71DをGNDにすると、ス
ポットフォーカスエリア表示73のみが暗く見えること
になる。
合 同様に透明導電膜71A,71B及び71Cに駆動電圧
を印加し、透明導電膜71DをGNDにする。
71A,71B,71DをGNDにする。
B,71C)が表示72,73のパターン以外の部分に
形成され、選択された表示72,73の部分についての
み液晶の拡散度を大きくすることによって表示を行う構
成となっているので、どのフォーカスエリアが選択され
た状態にあるかを確認することができ、また、電極の切
換えだけで容易に表示を切り換えることができる。ま
た、電極の少なくとも1面がパターンの異なる透明電極
であって絶縁層75を介して多層で形成されているの
で、各電極の電圧を制御することによって複数の表示部
分の個別制御が可能である。
する表示/未表示の組み合わせについて、どの透明導電
膜に対して電圧印加(ON)又はGNDとするかを後記表
5にまとめて示す。
理由について説明する。複数の表示を独立にON/OF
Fするほかの方法としては、平面上で電極を分割する方
法が考えられる。その場合、ファインダ視野外の電圧供
給部から表示パターンまでの導電線として透明導電膜が
必要になる。しかし、その透明導電膜にも表示パターン
と同じ駆動電圧がかかるため、表示パターン表示時にこ
の透明導電膜の部分の液晶(即ち、配線パターン)も見え
てしまうことになる。
る透明導電膜71A〜71Dで多層構造を形成すると、
最も液晶76側の電極の電界のみが実際に液晶76にか
かり、他の電極による電界は、より液晶76側の電極に
よりシールドされるので、表示パターンから液晶端面ま
での配線パターンが見えるようなことはない。
駆動電圧によって光拡散特性が変更可能な液晶焦点板を
用いて表示を行うカメラが知られている。例えば、液晶
焦点板をファインダ視野の主要部で表示パターンを表す
パターン部とその周辺部とに分け、周辺部には常時電圧
を印加し、パターン部には撮影条件の適正になったこと
を検出する装置からの出力によって、適切な撮影条件時
には表示パターンが見えず、それ以外のときには表示パ
ターンが見えるようなカメラが提案されている(実開昭5
5-10982号)。しかし、電極を分割する必要があるのでコ
ストアップを招いてしまうという問題や、先に述べたよ
うに表示パターンから液晶端面までの配線パターンが見
えてしまうといった問題がある。本実施例では、透明導
電膜を多層化して用いているので、このような問題は生
じない。
と光吸収性の液晶とを重ねて、スーパーインポーズ表示
と電子プレビューとを兼ねたものも提案されている(実
開昭59-94326号)。しかし、2種類の液晶板を用いる必
要があるのでコストアップを招いてしまうという問題や
ファインダが暗くなってしまうという問題がある。本実
施例では、1種類の液晶焦点板1のみを用いているの
で、このような問題は生じない。
ァインダ光学系と同様に構成されたファインダ光学系
に、図36及び図37に示す液晶焦点板1に対して照明
する発光ダイオード(以下「LED」という)77を設け
て成る本実施例の構成を示している。
とによりファインダ視野全面を素通し状態にした場合、
LED77からの光は拡散されずすべて矢印Ma方向に
進み、目78には入射しない。しかし、例えば表示の部
分(図38では図36中の表示73に相当する)にのみ駆
動電圧を印加しないと、表示73の部分についてのみ液
晶76の拡散性が大きくなり、その結果、様々な方向に
光は拡散され一部は矢印Mb方向にも拡散されて目78
に入射することになる。
LED77をOFF状態にすれば、表示73の部分は他
の部分よりも拡散性が大きいので、矢印Mb方向に進む
光は表示73以外の部分よりも少なくなる。その結果、
表示73の部分のみが暗く見えることになる。逆に、夜
の撮影のように撮影画面が暗い場合には、LED77を
ON状態にすれば、表示73の部分は拡散性が大きいの
で、LED77からの光のうち矢印Mb方向に進む光は
表示73以外の部分よりも多くなる。その結果、表示7
3の部分のみが明るく点灯して見えることになる。尚、
本実施例の構成により、表示72のみ,表示73のみ,
表示72及び表示73の両方又は全くの未表示の4通り
の表示の切換えが可能である。
影画面が暗いときには表示部が照明されて明るく光って
見え、撮影画面が明るいときには表示部を通る光のうち
目に到達する光が少ないので表示が暗く見える。よっ
て、ファインダ内スーパーインポーズ表示を明るい所で
も暗い所でもはっきりと見ることができる。また、表示
以外の部分でのプレビュー機能と併用すれば、別部品を
用いなくても液晶プレビューの装置だけでファインダ画
面内に表示することができる。その結果、光のロスがな
くなるのでファインダが明るくなり、また部品が少ない
分だけ低コスト化を図ることができる。
ァインダ光学系と同様に構成された光学系に、図36及
び図37の液晶焦点板1に対して照明するLED77を
設けた第13実施例の構成を示している。本実施例は、
LED77をペンタプリズム3の前方上部に設け、液晶
焦点板1の下面に表示73の形状を成すアルミニウム(A
l)膜79を設けた(つまり、アルミニウム膜79と表示
73とは同じ大きさ・形状の構成されているのである)
ことに特徴がある。
アルミニウム膜79が撮影レンズからの光を遮るので、
表示73を成すアルミニウム膜79の部分が高いコント
ラストで暗くはっきりと見えることになる。尚、この場
合にはLED77をOFF状態とするが、液晶焦点板1
については全面素通し状態としてもよい。逆に、夜の撮
影のように撮影画面が暗い場合には、前記第12実施例
と同様に表示73の部分を除いて駆動電圧を印加し、か
つ、LED77をON状態にする。このとき表示73の
部分についてのみ液晶76の拡散性が大きくなるので、
LED77から発せられアルミニウム膜79で反射され
た光は、表示73の部分で様々な方向に拡散され一部は
矢印Mb方向にも拡散されて目78に入射することにな
る。表示73の部分は拡散性が大きいので、撮影画面が
暗いとLED77からの光のうち矢印Mb方向に進む光
は表示73以外の部分よりも多くなる。その結果、表示
73の部分のみが明るく点灯して見えることになる。
尚、本実施例の構成により、表示73のみ,表示72及
び表示73の両方の2通りの表示の切換えが可能であ
る。
影画面が暗いときには発光したパターンの表示としてア
ルミニウム膜79の部分での反射光により表示部分が照
射されて明るく光って見え、暗いときの通常のケガキの
見にくさを解消することができる。撮影画面が明るいと
きにはアルミニウム膜79が光を遮るので表示が暗く見
える。よって、ファインダ内スーパーインポーズ表示を
明るい所でも暗い所でもはっきりと見ることができる。
また、表示以外の部分でのプレビュー機能と併用すれ
ば、別部品を用いなくても液晶プレビューの装置だけで
ファインダ画面内に表示することができる。その結果、
光のロスがなくなるのでファインダが明るくなり、また
部品が少ない分だけ低コスト化が図られる。また、前記
第12実施例のようにLED77を液晶焦点板1の下方
に配置するのがスペース上難しい場合等には、本実施例
のようなLED77の配置が好適である。尚、表示73
はアルミニウム膜79により構成されているので、ON
/OFF切換えはできないが、表示部分の液晶に対する
駆動電圧のON/OFF切換えを行う必要はない。
れる液晶表示板の正面図であり、この液晶焦点板は、液
晶の拡散性の差を利用して撮影範囲を表すように構成さ
れており、フルサイズ撮影とパノラマ撮影とが切換え可
能となっている。フルサイズ撮影時の撮影領域のうち、
65がパノラマ撮影時の撮影領域であり、それ以外の部
分はパノラマ撮影時には非撮影領域となる。
立しており、フルサイズ撮影時には同一電圧で制御され
るが、パノラマ撮影時には領域64の電極がGNDとさ
れるので、領域64の拡散度のみが大きくなる。拡散度
が大きくなると像がボケて暗くなるため、領域64は撮
影領域外であることが分かる。また、印加する駆動電圧
を前記制御絞り値に応じて変化させると、先に説明した
ように被写界深度の確認が可能な電子プレビューの機能
も併せ持つようにすることができる。尚、本実施例は2
つの撮影領域の切換えを行う構成となっているが、複数
の撮影領域を持つカメラで撮影範囲以外の拡散度を撮影
範囲内の拡散度と異ならせることにより複数の撮影領域
の表示を行う構成としてもよい。
観察する時と測光する時とをずらせるタイプ)の第15
実施例について説明する。本実施例は、光拡散特性が可
変の液晶焦点板1を通過した光を用いて測光する測光装
置を備えたカメラであって、レリーズ操作されると、露
光制御前に液晶の光拡散特性を所定の拡散度(例えば、
撮影レンズの開放絞り値,撮影レンズの射出瞳位置(射
出瞳の長さ),焦点板近傍の温度等に応じた拡散度)に設
定して前記測光装置8で測光を行うようにCPU30等
で制御することに特徴がある。
動電圧の印加による素通し状態、即ち拡散度0に設定し
ている。尚、前記第10実施例では、AE演算後ならば
レリーズ前に測光値の表示を行うことが可能であるが、
第15実施例では測光をレリーズ後・露光前に行うた
め、測光値の表示は行わないことになる。
た光を用いて測光する場合、例えば測光を偏心した測光
光学系で行おうとすると、液晶焦点板1の拡散度がない
とき(駆動電圧が最大のとき)には正しく測光を行うこと
ができない。また、測光時にのみ液晶焦点板1の拡散度
を所定値になるようにすると、頻繁に測光したとき、フ
ァインダがちらついて使用感触が悪くなってしまう。し
かし、本実施例のようにレリーズ操作後、露光前に測光
を行うようにすれば、撮影者にファインダのチラツキを
感じさせず、見味を損なうことなく、正確な測光を行う
ことができる。
従って、本実施例の制御動作について説明する。本実施
例は、制御動作が一部異なるほかは前記第10実施例と
同様の構成になっている。図41に示すフローチャート
は、カメラ全体のシーケンスを示す制御のメインルーチ
ンである。カメラのメインスイッチをONすると、前記
第10実施例(図21中の#10,#100)と同様にし
て、フィルム情報入力(#1010)及びレンズ情報入力
(#1100)を行う。
00,#200,#500,#300A,#300B,
#500A)と同様にして、LCD初期モードのサブル
ーチン,操作部材情報入力のサブルーチン,LCD制御
のサブルーチン,AF演算,レンズ駆動及びレリーズ信
号の有無の判断を、この順で実行する(#1200,#
1300,#1400,#1500,#1600,#1
700)。但し、ステップ#1400のLCD制御を行
う段階では、まだAE演算を行っていないので、操作部
材情報入力時に入力された絞り値(例えば、絞り優先モ
ード(Aモード)での撮影者の操作による絞りの設定値)
に基づいてLCD目標拡散度の設定を行う。つまり、実
際の制御絞り値ではなく、撮影者の操作によって設定さ
れた絞り値に基づく液晶制御により深度確認を行うこと
になる。
状態と判断された場合、ステップ#1300に戻り、レ
リーズ信号がOFF状態と判断された場合、ステップ#
1800に進んで露出制御を行った後処理を終了する。
尚、ステップ#1800の露出制御のサブルーチンは、
第10実施例の場合(図21中の#600,図26)と異
なるので、以下これについて説明する。
のサブルーチン(リフレッシュタイプ)を示す。まず、液
晶の拡散度を測光が可能な拡散度(例えば、拡散角θ=10
°,20°のように大きく、素通しではない状態)に設定す
る(#1810)。次に、液晶焦点板を通過した被写界光
で測光を行う(#1820)。ステップ#1830で、後
述するAE演算のサブルーチン(図43)を実行する。こ
こで測光装置8により得られた測光値をもとに、適切な
AV・TV値を算出する。ここで求めたAV値(制御絞
り値AVC)及びTV値(制御TV値)が、実際の露光(#
1850)に用いられる。
た後、第10実施例の図26中のステップ#620,#
630,#640とそれぞれ同様にして、制御絞り値A
VCと制御TV値とに基づいて露光を行い(#185
0)、ミラーダウンを行い(#1860)、フィルム給送
を行った(#1870)後、リターンする。
のサブルーチンを示す。このAE演算のサブルーチン
は、前記第10実施例の図25のAE演算のサブルーチ
ンにおいて、LCD拡散度検出(#420)を行わないほ
かは同様のフローになっているので、説明を省略する。
れば、印加される駆動電圧によって光拡散特性が変更可
能な液晶と,その液晶の電極を成すように表示部分の形
状に合わせて設けられた透明導電膜とを備えて成る液晶
焦点板と,液晶焦点板を照明する発光装置とを設け、透
明導電膜に駆動電圧を印加することにより、表示部分と
その表示部分以外の部分とで液晶の光拡散特性が異なる
ように変化させた状態において、撮影画面が暗いときに
は表示部分を発光装置で照明するように制御手段で制御
する構成となっているので、撮影画面が明るくても暗く
ても見やすいファインダ内スーパーインポーズ表示が可
能なカメラを実現することができる。また、液晶プレビ
ューと併用した場合でも、ゲストホスト液晶の別設やプ
リズム加工等が不要なので、ファインダが明るく、しか
も安価なカメラを実現することができる。
ダ光学系の構成を示す断面図。
ダ光学系の要部構成を示す断面図。
ダ光学系の構成を示す断面図。
ダ光学系の要部構成を示す断面図。
ダ光学系の要部構成を示す断面図。
装置による多分割測光素子パターンを示す図。
ンを示すフローチャート。
ダ光学系の要部構成を示す断面図。
ダ光学系の要部構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
フ。
輝度分布を示すグラフ。
度分布を示すグラフ。
F値F5.6での被写界深度を表現するための駆動電圧印加
による点像の輝度分布を示すグラフ。
すフローチャート。
すフローチャート。
ブロック図。
ンスを示すフローチャート。
ードのサブルーチンを示すフローチャート。
(拡散度検出タイプ)のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
検出のサブルーチンを示すフローチャート。
散度検出タイプ)のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
ブルーチンを示すフローチャート。
(温度検出タイプ)のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
拡散度検出装置(透過タイプ)の構成を概略的に示す断面
図。
拡散度検出装置(反射タイプ)の構成を概略的に示す断面
図。
板及びそれに取り付けられた拡散度検出装置等を示す正
面図。
板及びそれに取り付けられた拡散度検出装置等を示す断
面図。
出装置(透過タイプ)を示す断面図。
出装置(反射タイプ)を示す断面図。
による5分割測光素子パターンを示す図。
散型の液晶の光散乱機構を示す図。
板を示す正面図。
板を示す図36のL−L線断面図。
用LED付きのファインダ光学系の構成を示す断面図。
用LED付きのファインダ光学系の構成を示す断面図。
撮影兼用の液晶表示板を示す正面図。
ンス(リフレッシュタイプ)を示すフローチャート。
フレッシュタイプ)のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
フレッシュタイプ)のサブルーチンを示すフローチャー
ト。
力のサブルーチンを示すフローチャート。
ファインダモードを読み取るサブルーチンを示すフロー
チャート。
か又は短い場合のファインダの見え方を示す図。
して反射望遠レンズを用いた場合のファインダの見え方
を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】印加される駆動電圧によって光拡散特性が
変更可能な液晶と,該液晶の電極を成すように表示部分
の形状に合わせて設けられた透明導電膜とを備えて成る
液晶焦点板と,該液晶焦点板を照明する発光装置と,前
記透明導電膜に駆動電圧を印加することにより、前記表
示部分と該表示部分以外の部分とで液晶の光拡散特性が
異なるように変化させた状態において、撮影画面が暗い
ときには前記表示部分を前記発光装置で照明するように
制御する制御手段と,を具備することを特徴とするカメ
ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001399A JPH06202202A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001399A JPH06202202A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06202202A true JPH06202202A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11500420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5001399A Pending JPH06202202A (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH06202202A (ja) |
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1993
- 1993-01-07 JP JP5001399A patent/JPH06202202A/ja active Pending
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