JPH06198032A - 入賞球装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目新しい変化に富んだ入賞球装置を提供す
る。 【構成】 一度保留場所３０に留まったパチンコ玉が放
物線上を描いて入賞口２２に打ち込まれるように構成し
たので、入賞の条件に変化をもたせることができ、遊技
のスリルや入賞した時の感激を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の盤面にお
ける入賞口の下方にパチンコ玉用の保留場所を有し、該
パチンコ玉用の保留場所に留まったパチンコ玉を前記入
賞口に入れるようにした入賞球装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の入賞球装置としては、盤
面に打ち出されるパチンコ玉が釘に邪魔されたり案内さ
れて入賞口に入賞したり、盤面にはパチンコ玉が当たる
と回転してパチンコ玉の流れを変えさせる風車形の回転
体を配備するような周知の構造になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、店側と
しては釘の調整を毎日行なわなければならないのでパチ
ンコ機の保全に手間がかかり、客側としても、テクニッ
クを要するとともにパチンコ台を選ばなければならなく
なって悪い台にあたると損をしたり面白くなく、遊技者
にとってはパチンコ妙味も薄くマンネリ化しており、遊
技者および店側にしても他に目新しい変化に富んだパチ
ンコ機が要望されている。

【０００４】本発明は、このような従来技術が有する問
題点に着目してなされたもので、目新しい変化に富んだ
入賞球装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 １ パチンコ機の盤面（Ａ）における入賞口（２２）の
下方にパチンコ玉用の保留場所（３０）を有し、該パチ
ンコ玉用の保留場所（３０）に留まったパチンコ玉を前
記入賞口（２２）に入れるようにした入賞球装置であっ
て、前記入賞口（２２）を上方に向けて開設し、前記パ
チンコ玉用の保留場所（３０）に留まったパチンコ玉が
下方より打ち上げられて、放物線状を描いて前記入賞口
（２２）に打ち込まれるようにパチンコ玉用の打上げ部
材（４０）を有し、前記パチンコ玉用の保留場所（３
０）に所定数留まったパチンコ玉の中から全部または一
部分のパチンコ玉を打ち上げるべく、前記パチンコ玉用
の打上げ部材（４０）を作動させる駆動機構（５０）を
備えたことを特徴とする入賞球装置。

【０００６】２ 前記パチンコ玉用の打上げ部材（４
０）の中から適宜選択して作動させ、パチンコ玉を打ち
上げる箇所に変化をもたせる制御部（６０）を備えたこ
とを特徴とする１項記載の入賞球装置。

【０００７】３ パチンコ機の盤面にパチンコ玉用の保
留場所（３０）を有し、該パチンコ玉用の保留場所（３
０）に所定数のパチンコ玉が留まると、パチンコ玉を前
記入賞口（２２）に入れるようにした入賞球装置であっ
て、前記入賞口（２２）を上方に向けて開設し、前記入
賞口（２２）の下方に配置され、パチンコ玉が下方より
打ち上げられて、放物線状を描いて前記入賞口（２２）
に打ち込まれるようにパチンコ玉用の打上げ部材（４
０）を有し、前記パチンコ玉用の打上げ部材（４０）を
作動させる駆動機構（５０）を備えたことを特徴とする
入賞球装置に存する。

【０００８】

【作用】パチンコ玉用の保留場所（３０）に所定数留ま
ったパチンコ玉は、駆動機構（５０）によりパチンコ玉
用の打上げ部材（４０）が作動して、その中から全部ま
たは一部分のが下方より打ち上げられて、パチンコ玉が
放物線状を描いて入賞口（２２）に打ち込まれる。

【０００９】制御部（６０）を備えたもでは、パチンコ
玉用の打上げ部材（４０）の中から適宜選択して作動さ
せ、パチンコ玉を打ち上げる箇所に変化をもたせること
ができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図１〜３は本発明の一実施例を示している。パチン
コ玉を従来同様に弾撥して流動させることができるパチ
ンコ機の盤面Ａには多数の釘（図示省略）を配備すると
ともに下端部にアウト口を設けるが、盤面Ａの中央部に
は、バスケットボード部材１０が据え付けられ、バスケ
ットボード部材１０にはバスケット部材２０が取り付け
られ、バスケット部材２０の入り口が入賞口２２になっ
ていて、上方に向かって開設されている。バスケットボ
ード部材１０には盤面Ａの裏側にパチンコ玉を導く貫通
孔１２が穿設され、バスケット部材２０の底部２４が貫
通孔１２に連通している。

【００１１】バスケット部材２０の下方には、パチンコ
玉用の保留場所３０が設けられている。パチンコ玉用の
保留場所３０にはパチンコ玉が嵌入する嵌合孔３２が３
か所形成されている。嵌合孔３２に対応して、パチンコ
玉用の保留場所３０の下方にはパチンコ玉用の打上げ部
材４０が設けられている。パチンコ玉用の保留場所３０
の奥部には保留したパチンコ玉を落下させて排出する落
下口３４が開設されている。

【００１２】パチンコ玉用の打上げ部材４０は、嵌合孔
３２に嵌入したパチンコ玉が下方より打ち上げられて、
放物線状を描いて入賞口２２に直接的に又はバスケット
ボード部材１０に当てて間接的に打ち込まれるように、
上方位置の打上げ位置と下方位置の待機位置とに揺動可
能に枢支されている。パチンコ玉用の打上げ部材４０は
打上げ位置に揺動する方向に付勢されている。パチンコ
玉用の打上げ部材４０はアーム形に形成され、アーム部
４６の先端には付勢力によりパチンコ玉を突上げるパー
ム部４８が形成されている。

【００１３】パチンコ玉用の保留場所３０の嵌合孔３２
に嵌入したパチンコ玉を、次々に打ち上げるべく、パチ
ンコ玉用の打上げ部材４０を作動させる駆動機構５０が
設けられている。駆動機構５０は、パチンコ玉用の打上
げ部材４０を付勢力に抗して待機位置に戻すための間欠
機構である。

【００１４】次に作用を説明する。

【００１５】ゲーム中においては、駆動機構５０が打上
げ部材４０に係止して、打上げ部材４０を打上げ位置か
ら待機位置に付勢力に抗して戻し、やがて、駆動機構５
０が打上げ部材４０から離脱すると、打上げ部材４０が
付勢力により待機位置から打上げ位置に揺動している。
すなわち、打上げ部材４０は間欠的に打上げ動作を繰り
返している。

【００１６】パチンコ玉用の保留場所３０の嵌合孔３２
にパチンコ玉が嵌入すると、やがて、打上げ部材４０の
パーム部４８が嵌入した状態のパチンコ玉を突き上げ、
パチンコ玉が放物線状を描いて直接的に入賞口２２に入
ったり、一旦バスケットボード部材１０に当たり間接的
に入賞口２２に入ったりする。

【００１７】ここで、３か所ある嵌合孔３２に嵌入した
パチンコ玉がそれぞれ入賞口２２に入った場合、それぞ
れ同一の賞球率になるが、例えば、バスケットゲームに
おける遠距離シュートである３点シュートのように、入
賞口２２から遠めの嵌合孔３２に嵌入したパチンコ玉が
入賞口２２に入った場合には、他より賞球率を高くして
もよい。

【００１８】入賞口２２に入ったパチンコ玉は、貫通孔
１２を通って盤面Ａの裏側に導かれる。入賞口２２の周
縁部に弾かれたりして、入賞口２２に入らないパチンコ
玉はパチンコ玉用の保留場所３０上に落ちるとともに、
落下口３４を通って落下する。すなわち、遊技者はパチ
ンコ玉がパチンコ玉用の保留場所３０の嵌合孔３２に入
るか否かによりスリルを味わうことができ、さらに、嵌
合孔３２に入ったパチンコ玉が入賞口２２に入るか否か
によりスリルを味わうことができる。

【００１９】前記実施例においては、パチンコ玉用の打
上げ部材４０が間欠的に打ち上げるものを示したが、パ
チンコ玉が３か所の嵌合孔３２にそれぞれ嵌込まれたこ
とを例えばセンサが検出すると、パチンコ玉用の打上げ
部材４０が同時に作動するように構成してもよい。

【００２０】また、保留するパチンコ玉を６個にしても
よく、その場合に、保留箇所１か所のパチンコ玉のみを
打上げ、残りのパチンコ玉は奥に押し出して落下口３４
を通して排出してもよい。すなわち、保留するパチンコ
玉の個数と打上げるパチンコ玉の個数およびその箇所の
組み合わせ方は自由に設定してよい。

【００２１】さらに、パチンコ玉用の打上げ部材４０が
間欠的に打上げ動作を繰り返しているものを示したが、
例えば、パチンコ玉用の保留場所３０に多数の嵌合孔３
２を設け、多数の嵌合孔３２に対応してパチンコ玉用の
打上げ部材４０をそれぞれ設け、図３に示すように、制
御部６０およびタイマー部７０により、多数のパチンコ
玉用の打上げ部材４０の中から適宜選択して作動させ、
パチンコ玉を打ち上げる箇所に変化をもたせるようにし
てもよく、さらに、遊技に興趣をもたせることができ
る。

【００２２】さらに、パチンコ玉用の保留場所３０に嵌
合孔３２を形成することなく、パチンコ玉用の保留場所
３０はパチンコ玉を留めるのみにして、パチンコ玉用の
保留場所３０にパチンコ玉が所定数留まると、例えば、
別個のパチンコ玉が入賞口２２に向けて打上げられるよ
うにしてもよい。この場合に、打上げるものはパチンコ
玉でなく、例えば、紅白玉であってもよい。

【００２３】

【発明の効果】本発明にかかる入賞球装置によると、一
度保留場所に留まったパチンコ玉が放物線上を描いて入
賞口に打ち込まれるように構成したので、入賞の条件を
新たなものにすることができ、遊技のスリルや入賞した
時の感激を向上させることができ、入賞球装置が目新し
く変化に富んだものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である入賞球装置を示す正面
図である。

【図２】本発明の一実施例である入賞球装置を示す要部
断面図である。

【図３】本発明の一実施例である入賞球装置の概念図で
ある。

【符号の説明】

Ａ…盤面 １０…バスケットボード部材 ２０…バスケット部材 ２２…入賞口 ３０…パチンコ玉用の保留場所 ４０…パチンコ玉用の打上げ部材 ５０…駆動機構 ６０…制御部 ７０…タイマー部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ機の盤面における入賞口の下方に
   パチンコ玉用の保留場所を有し、該パチンコ玉用の保留
   場所に留まったパチンコ玉を前記入賞口に入れるように
   した入賞球装置であって、 前記入賞口を上方に向けて開設し、 前記パチンコ玉用の保留場所に留まったパチンコ玉が下
   方より打ち上げられて、放物線状を描いて前記入賞口に
   打ち込まれるようにパチンコ玉用の打上げ部材を有し、 前記パチンコ玉用の保留場所に所定数留まったパチンコ
   玉の中から全部または一部分のパチンコ玉を打ち上げる
   べく、前記パチンコ玉用の打上げ部材を作動させる駆動
   機構を備えたことを特徴とする入賞球装置。
2. 【請求項２】前記パチンコ玉用の打上げ部材の中から適
   宜選択して作動させ、パチンコ玉を打ち上げる箇所に変
   化をもたせる制御部を備えたことを特徴とする請求項１
   記載の入賞球装置。
3. 【請求項３】パチンコ機の盤面にパチンコ玉用の保留場
   所を有し、該パチンコ玉用の保留場所に所定数のパチン
   コ玉が留まると、パチンコ玉を前記入賞口に入れるよう
   にした入賞球装置であって、 前記入賞口を上方に向けて開設し、 前記入賞口の下方に配置され、パチンコ玉が下方より打
   ち上げられて、放物線状を描いて前記入賞口に打ち込ま
   れるようにパチンコ玉用の打上げ部材を有し、 前記パチンコ玉用の打上げ部材を作動させる駆動機構を
   備えたことを特徴とする入賞球装置。