JP2001161918A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001161918A
JP2001161918A JP37661699A JP37661699A JP2001161918A JP 2001161918 A JP2001161918 A JP 2001161918A JP 37661699 A JP37661699 A JP 37661699A JP 37661699 A JP37661699 A JP 37661699A JP 2001161918 A JP2001161918 A JP 2001161918A
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Japan
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game ball
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rim
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JP37661699A
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English (en)
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Yasushi Okada
靖史 岡田
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最大横幅が比較的大きな最大横幅を有する可変
表示装置を遊技領域のほぼ中央部に有する遊技機の天釘
の調整作業を省力化するとともに、遊技領域に打ち込ま
れた遊技球の落下経路の偏りを抑制する。 【解決手段】可変表示装置36を遊技盤11のほぼ中央
部に有する遊技機に対して、リム部73と、そのリム部
73から放射方向外向きに延出する多数枚の羽根体74
とからなる振分け手段67を前記可変表示装置36の上
方に回転可能に設けるとともに、前記リム部73の外径
Rや前記羽根体74の放射方向長さLを従来技術の風車
型振分け手段より大きくする。すると、発射手段65に
より遊技領域Aに打ち込まれた遊技球35の少なくとも
一部が、相隣接する前記羽根体74の間を誘導されて前
記リム部73に衝突するとともに、前記羽根体74とリ
ム部73とにより形成される凹部79にさらわれて外方
に放り出される。その結果、最大横幅Mが比較的大きい
可変表示装置36が取り付けられた遊技機においても遊
技球35の振り分けが均等に行われるので、遊技球の落
下経路の偏りが抑制され、天釘の調整も不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機、特に遊技盤
のほぼ中央部に可変表示装置を有する弾球遊技機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、発射手段により遊技盤上の遊
技領域に打ち込まれた遊技球が落下して形成される落下
経路の偏りを抑制するために、可動入賞装置の上方に通
常の風車型の回転振分装置を設けるという技術が公知で
ある(実公平7−24151号公報)。この技術による
と、可動入賞装置の上方に配植される天釘の精密かつ微
妙な調整を不要にするので、天釘の調整を省力化できる
という相応の効果を発揮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術を遊技盤のほぼ中央部に可変表示装置、特に液晶型の
可変表示装置が設置されている遊技機に適用してみる
と、なお次のような問題があることが判明した。すなわ
ち、前記可変表示装置は可動入賞装置に比較して最大横
幅が大きく、例えば可動入賞装置の最大横幅が10cm
前後であるのに対して、可変表示装置のそれは15cm
前後と大きい。そのため前記従来技術のように普通の大
きさを有する風車型の遊技球振分装置を可変表示装置の
直上に設けてみると、遊技球の落下経路が偏るという問
題がある。
【0004】なぜならば、比較的大きな最大横幅を有す
る可変表示装置が遊技球振分装置の下方に設けられてい
る遊技機にあっては、前記遊技球振分装置が上方から落
下してきた遊技球を左右の向きに大きく振分けないと、
可変表示装置の中央部寄りに遊技球が落下して遊技球の
落下経路が偏り易くなるのである。従って本発明の課題
は、最大横幅が比較的大きな可変表示装置を遊技領域の
ほぼ中央部に有する遊技機において、天釘の調整作業を
省力化できるとともに、遊技領域に打ち込まれた遊技球
の落下経路の偏りを抑制できる構造の遊技機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、可変表示装置を遊技盤のほぼ中央部に有
する遊技機において、リム部と、そのリム部から放射方
向外向きに延出する多数枚の羽根体とからなる振分け手
段を前記可変表示装置の上方に回転可能に設けて、発射
手段により前記遊技盤上の遊技領域の上部に打ち込まれ
た遊技球の少なくとも一部を相隣接する前記羽根体の間
を通して前記振分け手段の内方に向かって誘導して前記
リム部に衝突させるとともに、前記リム部に衝突した遊
技球を前記羽根体とリム部とにより形成される凹部にさ
らわせて、前記振分け手段から外方に放出可能にするい
う手段を採用する(請求項1発明)。
【0006】さらに、本発明は前記の課題をより効果的
に解決するために、前記リム部の外径を前記遊技球の直
径の2〜3倍となるように大きくして、遊技球を可変表
示装置の左右外方に大きく振分けたり(請求項2発
明)、同様に羽根体の放射方向長さを前記遊技球の直径
の0.5〜1.5倍となるように大きくしたりする(請
求項3発明)という手段を採用する。
【0007】さらに加えて、前記可変表示装置の上方か
ら落下する遊技球の垂直方向のエネルギーを分散させ
て、落下する遊技球の一部を振分け手段のリム部に衝突
させ易くするために、請求項5記載の発明は、相隣接す
る羽根体と前記リム部とにより形成される凹部の見掛け
底辺長さを前記遊技球の直径の1〜1.5倍にするとい
う手段を採用する。なお、前記見掛け底辺長さについて
は後述して定義する。
【0008】また、前記リム部に衝突した遊技球の一部
を回転する振分け手段の凹部にさらわせて外方に放出し
易くするために、請求項4に記載の発明は、遊技球が誘
導される羽根体の放射方向長さを遊技球の直径の0.5
〜1.5倍と比較的長くするという手段を採用する。さ
らに、前記遊技球を羽根体に当てて振分け手段を回転し
易くするとともに、遊技球が可変表示装置の左右外方に
より振り分けられるようにするために、請求項6及び請
求項7の発明は、前記振分け手段の羽根体を5枚から1
2枚、好ましくは6から10枚、さらに好ましくは8枚
と、従来技術に係る風車型振り分け手段のそれより多く
して、リム部に衝突した遊技球が水平方向に弾発し易く
するという手段を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら本発明
に係る一実施例について詳述すると、この実施例は従来
から弾球遊技に一般に使用されている遊技機にも適用さ
れるが好ましくは、図1に示す弾球遊技機に適用され
る。すなわち、この実施態様に係る弾球遊技機1は、そ
の遊技機の本体枠である額縁状木製外枠2と、該外枠2
の下部前面に打ち付けられた前面板3と、該面板3又は
前記外枠2に取り付けられた一対の軸支手段4a、4b
と、それらの軸支手段に軸支され遊技機1の前面側に片
開き可能に取り付けられたほぼ額縁状の内枠5等の主構
成要素を骨格とする構造を有している。
【0010】そして前記内枠5の前面側において上部寄
りには、逆U字形の開口部6を中央部に有する前面枠7
が上下一対の軸支手段8(図1において下部軸支手段は
描かれていない)を介して片開き可能に蝶着されてお
り、軸支手段8が存在しない側において前記内枠5に装
着されている施錠装置9にキー(図示なし)を差し込ん
で回動させることにより、前記前面枠7は開閉可能にな
っている。なお、前記面枠7の上部中央には長楕円形の
枠飾りランプ用レンズ10が設けられている。
【0011】他方、前記内枠5の背面側において同内枠
5の中央部には開口部(図示なし)が形成されており、
その開口部に前面が臨むように遊技盤11が取り付けら
れている。そしてこの遊技盤11と前記前面枠7の背面
側に取り付けられたガラス枠(図示なし)のガラスGと
の間であって、前記遊技盤11上に植設された円弧状の
ガイドレール12の内方側に弾球遊技機1の遊技領域A
が形成されている。
【0012】前記前面枠7の直下位置において内枠5に
は、前面枠7と同様片開き可能に板状の上皿部材13が
取り付けられており、その上皿部材13には後述する流
下樋の排出口14と、内枠5に取り付けられたスピーカ
(図示なし)の音を遊技者に伝播する伝播孔15が形成
されているとともに、平面形状が半楕円形をなし周縁が
立ち上がって前記排出口14からの遊技球を受け容れる
上皿16が弾球遊技機1の前方に向かって突出形成され
ている。また、上皿16の堤状周縁部17には遊技球を
抜き取る球抜きボタン18、返却ボタン19、貸球ボタ
ン20等の操作ボタンが設けられている。なお、上皿部
材13の上辺部は前面枠7の閉成時にその下辺部に押圧
されるようになっているので、前記上皿部材13は前面
枠7を開成しない限り開成できない。
【0013】さらに前記上皿部材13と前面板3との間
において内枠5の下部には、前記上皿部材13とほぼ同
じ形状の下皿部材21が開閉不能に固着されている。そ
してその下皿部材21のほぼ中央部には、前記排出口1
4を開口部として裏機構盤において立ち上がる流下樋
(後述)に遊技球が充満したとき、後続する遊技球をオ
ーバーフローさせて排出する排出口22が設けられてい
る。また、前記排出口22の前方には遊技球を受け容れ
る下皿23と灰皿24とが併設されており、下皿23の
下側に景品球を排出する球抜きレバー25が取り付けら
れている。下皿部材21の右側には、ほぼ球形をなす発
射ハンドル26とその周囲で回動可能な発射レバー27
及び発射停止スイッチ28がそれぞれ設けられている。
なお、本発明に係る遊技機1の左側には正面が幅狭長方
形をなす公知のカードユニット29が併設されている。
【0014】次に前記遊技盤11の構造について説明す
ると、この実施例に係る遊技盤11は、図2に示すよう
に、ほぼ正方形をなし表面に装飾が施された木製ベース
板30と、そのベース板30の上に前記ガイドレール1
2を構成する帯状鋼製外レール31と、そのレール31
の内方に所定の距離をおいて放射方向から見ると部分的
に重なって見える内レール32と、以下に述べる種々の
装置、部品等の要素とから構成されており、前記内枠5
の中央部に透設された開口部(図示なし)に嵌入するこ
とにより内枠5に係止される。なお、前記外レール31
の外側においてベース板30の右上部及び下部の各コー
ナー部には装飾するレール飾り33a,33b、33c
が設けられており、外レール31を補強するとともに遊
技盤11を装飾している。
【0015】前記遊技盤11において中央上部には本発
明に係る特定の振分組立体34が取り付けられており、
後述する発射装置により発射された遊技球35は、内外
レール31,32間を通って内レール32の先端部より
そこに設けられたファール球止め33を押しのけて遊技
領域Aに打ち込まれるとともに、一部の遊技球35は前
記振分組立体34に衝突し残りの遊技球35は振分組立
体34の左右側に落下するようになっている。
【0016】さらに前記遊技盤11上において前記振分
組立体34の直下には、比較的大きな最大横幅を有する
液晶表示装置である可変表示装置36が設けられてお
り、その直下に設けられている始動口37に遊技球35
が入ったとき、前記可変表示装置36の中央部に所定間
隔をおいて3個併設されている特別図柄表示部38a、
38b、38cが所定時間可変表示して停止するように
なっている。なお、前記可動入賞装置44の最大横幅と
は水平方向の横幅のうち最も大きい部位間の幅Mを意味
し、同横幅は少なくとも従来から公知の可動入賞装置の
それよりも格段に大きい。
【0017】同様に前記可変表示装置36の斜め上方の
外側には一対のランプ風車39a、39aが、そして斜
め下方の外側には一対の風車40a、40aがそれぞれ
配設されていて遊技者が落下してゆく遊技球35の経路
の予測を不能にしている。風車40a、40bの下方に
おいて始動口37寄りには、一対の図柄作動ゲート41
a、41aが配設され、それらを遊技球35が通過する
と、前記可変表示装置36の上部中央に設けられている
普通図柄表示装置42の図柄、例えば「−、1、3、
5、7」等の図柄が特定時間だけ可変表示される。
【0018】前記図柄作動ゲート41a、41aの下方
において外方には一対の上部入賞口43a、43bが取
り付けられており、遊技球35が入賞したとき、それが
検知手段(図示なし)により検知されて後述する遊技制
御基板の制御司令により、特定の数の遊技球が景品とし
て排出口14から上皿16に排出される。
【0019】前記始動口37の下方には横幅の比較的大
きい可動入賞装置44が設けられており、前記特別図柄
表示部38a、38b、38cの特別図柄が特定の組合
わせになって停止して「当たり」になり、可動入賞装置
44のシャッター45が所定時間開いて遊技球35が同
装置44内に入るようになっている。また可動入賞装置
44内において前記シャッター45の裏側には特定の領
域が設けられており、その領域に遊技球35が通過した
ときは、前記シャッター45が閉止した後に再度所定時
間シャッター45を開放する特典が発生するようになっ
ている。前記可動入賞装置44の両側には一対の下部入
賞口46a、46bが設けられており、それらは前記上
部入賞口43a、43aと同様の機能をしている。
【0020】前記遊技盤11において種々の部品間には
多数本の障害釘47が植設されており、それらの障害釘
47の間を縫って降下してゆく遊技球35が、前記ゲー
トや入賞口等に入賞しなかったとき、アウト球として遊
技盤11の中央下部に設けられているアウト球排出口4
8から遊技機1の後方に排出されるようになっている。
なお、前記遊技領域Aにおいて遊技盤10の中央部両側
には一対のサイドランプ49a、49bが設けられてい
る。
【0021】次に、本発明に係る遊技機1の裏面には、
図3に示すように、前記内枠5に対してその背面側から
ほぼ正方形をなす板状の遊技盤(図3においては1点鎖
線と実線で示されている)11が係止され、さらにその
遊技盤11の背面側に対して、下部コーナー部が面取り
されたほぼ縦長直方形状をなし、中央部にほぼ横長直方
形の開口部(図示なし)を有する裏機構盤50(図3に
おいては鎖線と実線で示されている)が宛がわれ、その
裏機構盤50のほぼ3つのコーナー部付近に設けられた
止着部材51a、51b、51を回動させて裏機構盤5
0を内枠5側に押圧することにより、内枠5、遊技盤5
及び裏機構盤50の三者が強固に一体化されている。ま
た、前記開口部の後方において裏機構盤50には、透明
な合成樹脂製蓋なし箱形のカバー部材52が取り付けら
れており、遊技盤11に取り付けた可変表示装置36及
びそれを制御するために可変表示装置36の後方に重ね
て取り付けられた可変表示制御基板53とが保護されて
いる。
【0022】前記カバー部材52の下方において裏機構
盤50には、遊技を制御する遊技制御基板54を封入し
た透明な合成樹脂製基板ボックス55が取り付けられて
おり、その側壁から突出形成されている3組の封止手段
56の作用により遊技制御基板54を外部から容易に取
り出すことができないようになっている。そしてこの遊
技制御基板54、前記可変表示制御基板53及びその他
遊技機1の電子機器に対する電源のターミナル基板57
が前記裏機構盤50の右上コーナー部に設けられてい
る。
【0023】次に遊技球35の流通経路について述べる
と、前記裏機構盤50の前面側、すなわち遊技盤11に
接する側には主として前記遊技領域Aにおける遊技の
際、遊技球35を集めて入賞球感知機構に案内する集合
樋(図示なし)が設けられている。他方、裏機構盤50
の背面側においてその上部左側コーナー部には機外から
供給される遊技球35を貯留する貯留タンク58、その
貯留タンク58から遊技球35を順次配列しながら降下
させるタンクレール59、そのタンクレール59を通過
した遊技球35に変位抵抗を与えて降下させるカーブ樋
60、そのカーブ樋60から遊技の内容に応じて遊技球
35を景品球として計数しながら払出す払出装置61等
の上部払出経路部材が裏機構盤50の右側板状部62上
に順次連結形成されている。
【0024】上部払出経路から流下した遊技球35は、
前記払出装置61に連接されている流下路63を降下し
て上皿部材13に開口している排出口14から上皿16
に排出される。このとき、前記したように前記流下路6
3にもし遊技球35が充満した場合は、その流下路63
の途中に分岐して若干後方に突出形成されている溢流路
64に遊技球35が溢流して流下し、下皿部材21の排
出口22から下皿23内に排出される。
【0025】また、前記裏機構盤50の下方において前
記内枠5の左側コーナー部には発射装置65が取り付け
られており、その装置65の発射ハンドル26に手をか
けて発射レバー27を回動させることにより、遊技球3
5を前記発射領域Aに発射できるようになっている。詳
述しなかったが、本発明に係る遊技機1は、前記以外に
遊技に必要な要素を従来技術と同様に具備している。
【0026】以上、本発明に係る弾球遊技機1の主な構
成要素について説明したが、本発明に係る遊技機1にあ
っては、さらに可変表示装置36の上方に特定の形状・
構造を有する振分組立体34を具備している。
【0027】すなわち、本発明に係る振分組立体34は
基本的には、図4、図5及び図6に示すように遊技盤1
1に固定される正面がほぼ円形のベース板66と、その
ベース板66に回転自在に軸着される風車型の振分け手
段67とから構成されている。前記ベース体66の裏面
中心部にはボス部68が一体的に固定されており、その
ボス部68がベース板66に対して垂直かつ確実の固定
されるよう前者から放射状外方に延出する補強部材69
が後者に対して固定されている。また前記ベース板66
に対してボス部68から所定距離をおいて同心円状に環
状インサート部材70が固着されており、その環状イン
サート部材70を遊技盤11に穿設した係止孔71に嵌
合することによりベース板66を遊技盤11に固定可能
になっている(図6を参照)。
【0028】一方、振分け手段67は、図7に示すよう
に、前記ベース板66のボス部68に対して回転支軸7
2により回転可能に軸着されるリム部73と、そのリム
部73から放射方向外向きに比較的長く延出する多数
枚、好ましくは5〜12枚好ましくは6〜10枚、さら
に好ましくは8枚の羽根体74と、相隣接する羽根体7
4間の前面側(ベース板66と対向する側)を塞ぐ遮蔽
部75の3つの要素から構成されている。なお、前記羽
根体74の枚数を5枚以上にするのは、前記リム部73
の回転中心と相隣接する羽根体7とのなす角度を90度
未満に保持してするためであり、12枚以下にするのは
前記角度を30度より大きくして後述の効果を発揮させ
るためである。
【0029】なお、前記回転支軸72はボルト状をなし
ており、その先端部をまず振分け手段67の軸孔(図示
なし)に挿入してベース部66のボス部68の先端面よ
り外方に僅かに突出させた後、前記先端部をEリング7
6で抜け止めすることにより、ベース板66に振分け手
段67を回転可能に取り付けて本発明に係る振分組立体
34とする(図6を参照)。また、この実施態様に係る
振分け手段67の遮蔽部75には後述するように遊技球
35を直接視認したり振分け手段67の軽量化を図った
りするために三角形の透孔77が設けられているととも
に、遊技中に回転していることを遊技者が視覚で認識し
易くするために雪の結晶形をした模様が振分け手段67
の前面に施されている。
【0030】この構造・形状をなしている振分組立体3
4を、図2に示すように、遊技盤11において可変表示
装置36の直上に取り付けるとともに、ベース板66の
周囲のうち上半分、時計の文字盤で言えばほぼ9時と3
時、好ましくは9時半と2時半を示す間の位置にガイド
釘78を所定間隔で1列に植設する。すると、このよう
な遊技盤11が取り付けられた遊技機1において遊技者
が遊技をした場合、発射装置65により遊技領域Aに打
ち込まれた遊技球35は、遊技領域Aのほぼ頂部で落下
し始めるとともに、図9に示すように、遊技球35の一
部はガイド釘78間を通過して振分組立体34に衝突
し、残り遊技球35は前記ガイド釘78に衝突して外方
に向かって弾発する。
【0031】振分組立体34に衝突した遊技球35の一
部は、図10に示すように、振分け手段67のリム部7
3に直接衝突したり、図11に示すように、羽根体74
に衝突したりする。このときリム部73や羽根体74に
衝突した遊技球35の落下エネルギーの一部が振分け手
段67に吸収され、その結果、以降続いて落下してゆく
遊技球35の落下速度が緩和される。そしてリム部73
や羽根体74に吸収されず遊技球35に保存されたエネ
ルギーが振分け手段67を回転させる。振分け手段67
の回転の向きが時計の針が回る向き(時計向き)とその
逆の向き(反時計向き)のいずれにも均等になるよう
に、予め実験により遊技盤11に対する振分組立体34
とガイド釘78の相対的位置関係が決定されているの
で、振分け手段67により遊技球35が、可変表示装置
36の上方で左右均等に振り分けられる。
【0032】図7に示すように、この過程で遊技球35
の一部は、振分け手段67のリム部73上と相隣接する
羽根体74との間に形成される凹部79に収まりながら
羽根体74とともに回転して行く。振分け手段67が回
転してゆく過程で遊技球35は前記凹部79によりさら
われるようにして下方に持ってゆかれる。しかしなが
ら、本発明に係る振分け手段67においてリム部73に
は多数枚の比較的長い羽根体74が放射方向外向きに延
出しているので、図12に示すように、その羽根体74
から外方に遊技球35が放り出される。その結果、遊技
球35は比較的最大横幅が大きな可変表示装置36の外
方に遊技球35が振り分けられることになる。
【0033】他方、ガイド釘78に衝突した遊技球35
は、それらの釘の外方において植設されている障害釘4
7に遮られてそれらの障害釘47と振分組立体34との
間や障害釘47を越えて外方に向かって振り分けられ
る。
【0034】このように、本発明に係る振分け手段67
を遊技機1に組み込むと、該振分け手段67は、従来技
術における可動入賞装置より最大横幅を大きくせざるを
得ない可変表示装置36の外方に向かって遊技球35を
均等に振り分けて、遊技球35の落下経路の偏りを抑制
するという効果を発揮する。
【0035】本発明においては、さらに振り分け効果を
高めるために、好ましくは振分け手段67の形状や大き
さを次のようにする。すなわち、図7に示すように、ま
ずリム部73の外径Rを、遊技球35の直径rの2〜3
倍にするとともに、羽根体74の放射方向長さLを同様
に遊技球35の直径rの0.5〜1.5倍にして、従来
から周知の風車型の振分け手段より形状を大きくする。
【0036】リム部73の外径Rが遊技球35の直径r
の2〜3倍と大きいため、遊技球35が外方に向かって
遠くに放り投げられることになり、振分け効果がより大
きく発揮される。同様に、羽根体74の放射方向長さL
が遊技球35の直径rの0.5〜1.5倍と大きいの
で、リム部73の外径Rが大きいことに起因する効果に
相乗して、遊技球35が外方に向かって遠くに放り投げ
られる。この効果は、遊技球35が落下する軌跡を写真
撮影して把握することができる。
【0037】さらに、相隣接する羽根体74と前記リム
部73とにより形成される凹部79の見掛け底辺長さ、
すなわち、前記凹部79に遊技球35を容れてリム部7
3の外表面と接触させたとき、遊技球35が相隣接する
羽根体74に近接するときその近接点間の最短円弧長さ
mを凹部79の底辺長さであると擬制して表わした値を
前記遊技球35の直径の1〜1.5倍にする。この長さ
mが小さすぎると遊技球35がリム部73に衝突するこ
となく羽根体74にしか衝突せず、逆に大き過ぎると遊
技球35はリム部73に衝突して羽根体74に衝突する
頻度が低下して振分け手段67の回転力が低下する。
【0038】本発明は、その根本的技術思想を踏襲して
発明の効果を著しく損なわない限度において、前記態様
を一部変更して実施することができる。例えば、前記実
施例においては相隣接する羽根体74の長さを交互に長
短にしたが、それらの長さを同一にすることもできる。
また、可変表示装置として最大横幅が比較的大きい場合
は可変表示部を液晶以外のドットマトリックス方式の表
示部とすることもできるし、可変表示装置の上端部をそ
こに落下してきた遊技球を振り分けし易くするために下
に湾曲した曲面にすることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は比較的大
きな最大横幅を有する可変表示装置を遊技領域のほぼ中
央部に有する遊技機における天釘の調整作業を省力化で
きるとともに、遊技領域に打ち込まれた遊技球の落下経
路の偏りを抑制できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る遊技機の正面図である。
【図2】前記遊技機に組付けられる遊技盤の正面図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係る背面図である。
【図4】本発明に係る振分組立体の前面側斜視図であ
る。
【図5】同じく背面側斜視図である。
【図6】遊技盤に取付けられた振分組立体を側面図であ
る。
【図7】前記組立体の一部を破断して示す正面図であ
る。
【図8】図6のVIII−VIII矢視図である。
【図9】振分け手段に遊技球が案内される状態を示す正
面図である。
【図10】振分け手段の凹部に遊技球が入った状態を示
す正面図である。
【図11】振分け手段の凹部に遊技球がさらわれる状態
を示す正面図である。
【図12】振分け手段の凹部にさらわれた遊技球が外方
に放り出されようとする状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 遊技機 11 遊技盤 34 振分組立体 35 遊技球 36 可変表示装置 37 始動口 38a 可変表示部 38b 可変表示部 38c 可変表示部 44 可動入賞装置 67 振分け手段 65 発射手段 73 リム部 74 羽根体 79 凹部 A 遊技領域 L 放射方向長さ M 最大横幅 m 見掛け底辺距離 R 外径 r 直径

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変表示装置(36)が遊技盤(11)の
    ほぼ中央部に設けられている遊技機において、リム部
    (73)と、そのリム部から放射方向外向きに延出する
    多数枚の羽根体(74)とからなる振分け手段(67)
    を前記可変表示装置の上方に回転可能に設けて、発射手
    段(65)により前記遊技盤上の遊技領域(A)の上部
    に打ち込まれた遊技球(35)の少なくとも一部を相隣
    接する前記羽根体の間を通して前記振分け手段の内方に
    向かって誘導して前記リム部に衝突させるとともに、前
    記リム部に衝突した遊技球を前記羽根体とリム部とによ
    り形成される凹部(79)にさらわせて、前記振分け手
    段から外方に放出可能にしたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記リム部(73)の直径(R)が、前記
    遊技球(35)の直径(r)の2〜3倍の範囲にある請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記羽根体(74)の放射方向長さ(L)
    が、前記遊技球(35)の直径(r)の0.5〜1.5
    倍の範囲にある請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記リム部(73)の外径(R)が前記遊
    技球(35)の直径(r)の2〜3倍の範囲にあり、か
    つ前記羽根体(74)の放射方向長さ(L)が前記直径
    (r)の0.5〜1.5倍の範囲にある請求項1記載の
    遊技機。
  5. 【請求項5】前記凹部(79)において相隣接する羽根
    体(74)間の見掛け底辺長さ(m)が、前記遊技球
    (35)の直径(r)の1〜1.5倍の範囲にある請求
    項1記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記振分け手段(67)の羽根体(74)
    の枚数が、5枚から12枚である請求項1、2、3、4
    及び5のいずれか1項記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記振分け手段(67)の羽根体(74)
    の枚数が、8枚である請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】発射手段(65)により遊技領域(A)に
    打ち込まれた遊技球(35)発が始動口(37)に入賞
    したとき、複数個の可変表示部(38a、38b、38
    c)が可変表示される液晶可変表示装置(36)を前記
    遊技領域(A)の中央部に備えている遊技機において、
    前記遊技球の直径(r)の2〜3倍の外径(R)を有す
    るリム部(73)と、そのリム部から放射方向外向きに
    前記直径の0.5〜1.5倍の長さ(L)をもって外方
    に延出する8枚の羽根体(74)とからなる振分け手段
    (67)を前記液晶可変表示装置の上方に回転可能に設
    けて、前記遊技領域(A)を落下する遊技球の少なくと
    も一部を相隣接する前記羽根体の間を通して前記振分け
    手段の内方に向かって誘導して前記リム部に衝突させる
    とともに、前記リム部に衝突した遊技球を前記羽根体と
    リム部とにより形成され、見掛け底辺長さ(m)が前記
    遊技球の直径の1〜1.5倍である凹部(79)にさら
    わせて、前記振分け手段から外方に放出可能にしたこと
    を特徴とする遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160049A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2012115394A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012152619A (ja) * 2012-05-23 2012-08-16 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機

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