JPH06195700A - 樹脂基板磁気ディスク - Google Patents

樹脂基板磁気ディスク

Info

Publication number
JPH06195700A
JPH06195700A JP34777392A JP34777392A JPH06195700A JP H06195700 A JPH06195700 A JP H06195700A JP 34777392 A JP34777392 A JP 34777392A JP 34777392 A JP34777392 A JP 34777392A JP H06195700 A JPH06195700 A JP H06195700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin substrate
magnetic disk
diameter portion
inner diameter
outer diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34777392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3163516B2 (ja
Inventor
Tatsuo Fukuda
健生 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP34777392A priority Critical patent/JP3163516B2/ja
Publication of JPH06195700A publication Critical patent/JPH06195700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3163516B2 publication Critical patent/JP3163516B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂基板磁気ディスクの半径上の位置に無関
係に、一定の磁気ヘッド摺動面形状で一様な面圧を得る
ことができる。 【構成】 樹脂基板2の厚さを内径部2bから外径部2
aへ次第に厚くし、内径部2bと外径部2aの厚さは次
の条件を満たすようにする。 (T1−T2)×E2/((D1−D2)×E1/2)
>0.5×10-4 但し、 T1>T2 これにより、樹脂基板磁気ディスク1の円周方向の変形
曲率の外径部2aと内径部2bの差を小さくすることが
でき、磁気ヘッド摺動面を最適形状に決定した場合、樹
脂基板磁気ディスク全面で一定の面圧での摺動記録再生
ができ、高記録密度で信頼性に優れた樹脂基板磁気ディ
スクが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に搭
載される樹脂基板磁気ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置に搭載される金
属薄膜磁気ディスク(以下、磁気ディスクという)に
は、アルミニウム基板上にニッケル・リン無電解メッキ
を施した基板や、ガラス基板が一般的に使用され、これ
らの高剛性基板上にスパッタリングなどの物理成膜法に
より磁性膜、保護膜が成膜されて磁気ディスクが形成さ
れている。
【0003】この磁気ディスク上に荷重5〜15gで磁
気ヘッドをジンバル・アームを介して配置し、磁気ディ
スクの高速回転、磁気ヘッドの高速シークにより、磁気
ディスク全面に記録再生が行われるようになっている。
そして、磁気ディスクの高速回転により磁気ヘッドに浮
力が発生してヘッド荷重とバランスがとられ、磁気ヘッ
ドの浮上により磁気ディスクに損傷を与えることなく高
速シークや記録再生ができるようになっている。
【0004】ところで、磁気ディスクと磁気ヘッドの摺
動は、コンタクトスタートストップ(以下、CSSとい
う)時に発生する。したがって、CSSによる損傷がな
いように配慮されて磁気ディスクと磁気ヘッドは設計さ
れている。また、磁気ヘッドには極限の平滑性が追求さ
れている。
【0005】因に、アルミニウム基板はラップ・ポリッ
シュなどで平坦化され、板厚が一定になるように加工さ
れている。一般に、板厚が1mm以上のものの公差は±
20μm、板厚が1mm以下のものの公差は±15μm
で、この公差により表面と裏面の平行度が管理されてい
る。
【0006】また、CSSによる損傷をなくするため
に、たとえば、実開昭55−136037号公報に示さ
れたように、アルミニウム製サブストレート円板上に磁
性塗料を塗布し、更にその上にシリコン等の潤滑剤を摺
り鉢状に塗布した電子計算機等用記録媒体の構成が知ら
れている。
【0007】一方、磁気ヘッドの浮上量は、記録再生特
性上小さいことが望ましく、現在、浮上量0.1μm程
度の磁気ヘッドが実用化されている。さらに低浮上量化
の検討が進められており、摺動記録再生の可能性を示唆
するものもある。
【0008】そのひとつとして、アルミニウム基板より
ヤング率が小さい樹脂基板の使用が提案されている。ア
ルミニウム基板やガラス基板などの一般の基板は浮上量
の低下とともにCSS時の摺動時間が増加して損傷の発
生確率が高くなるのに対し、樹脂基板磁気ディスクは非
常に小さいヘッド荷重でも全体的に、あるいは局部的に
弾性変形して摺動するため、損傷の発生確率が低くなる
という特徴を有している。
【0009】この樹脂基板磁気ディスクでは、磁気ヘッ
ド荷重で樹脂基板磁気ディスクが半径方向・円周方向に
それぞれ弾性変形し、特に円周方向の弾性変形で摺動記
録再生が行われている。これに対する磁気ヘッドの摺動
面形状は、樹脂基板磁気ディスクの円周方向の弾性変形
の変形曲率に対応する形状が望ましく、樹脂基板磁気デ
ィスクと磁気ヘッド摺動面の面圧が一様であることが信
頼性上好ましい。そのような磁気ヘッドの摺動面形状は
実現可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の樹脂基板磁気ディスクでは、樹脂基板磁気ディスクの
板厚が一定であるため、樹脂基板磁気ディスクの半径上
の位置により円周方向の弾性変形の変形曲率が異なるの
で、磁気ヘッド摺動面の形状を樹脂基板磁気ディスク半
径に応じて異ならさなければ一様な面圧が得られないと
いう問題があった。
【0011】本発明は上記問題を解決するもので、樹脂
基板磁気ディスクの半径上の位置に無関係に、一定の磁
気ヘッド摺動面形状で一様な面圧を得ることができる樹
脂基板磁気ディスクを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、樹脂基板の厚さがその内径部から外径部へ
次第に厚くなる構成としたものである。
【0013】
【作用】上記構成において、樹脂基板の厚さが外径部ほ
ど厚く形成されているので、磁気ヘッドの荷重による樹
脂基板磁気ディスクの円周方向の変形曲率は半径方向の
位置に依存せず、内径部から外径部までほぼ同等の変形
曲率となり、これにより最適な磁気ヘッドの摺動面形状
が決定される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
3を参照しながら説明する。
【0015】図1において、1は樹脂基板磁気ディスク
で、たとえば3.5インチ径のものである。2はポリエ
ーテルイミドを使用した樹脂基板で、D1はその外径部
2aの直径で95mm、D2は内径部2bの直径で25
mm、T1は外径部2aの厚さで1.27mm、T2は
内径部2bの厚さで1.22mmに設定され、内径部2
bから外径部2aに次第に厚くなるように形成されてい
る。なお、この厚さの変化は、樹脂基板2の両面または
一方の面に直線状または曲率状に形成してよいもので、
射出成形法により形成されている。
【0016】ここで、2×3mmの面積を有する磁気ヘ
ッドに3gfの荷重を加えた場合、樹脂基板磁気ディス
ク1は変形するが、その変形には半径方向への変形と円
周方向への変形があり、特に円周方向への変形はある変
形曲率をもつ磁気ヘッド摺動方向の変形になるため重視
する必要がある。
【0017】従来の厚さが一定である樹脂基板の場合、
厚さが1.27mm、外径部の直径が95mmのもので
は、内径部の円周方向の変形曲率が950mm、外径部
の変形曲率が100mmとなり、その差は850mmに
もおよび、磁気ヘッドの最適摺動面形状が外径部に対応
するものと内径部に対応するものとでは大きく異ること
になる。たとえば、内径部の変形曲率に最適化した磁気
ヘッドを外径部で摺動させると、外径部の変形曲率が小
さいため、磁気ヘッドのエッヂ部で摺動してクラッシュ
に至ることがある。逆に、外径部の変形曲率に最適化し
た磁気ヘッドを内径部で摺動させると、内径部の変形曲
率が大きいため、摺動により磁気ヘッドが振動してクラ
ッシュに至ることがある。
【0018】図2は横軸に磁気ヘッドの最適摺動変形曲
率R1と摺動半径での樹脂基板磁気ディスクの変形曲率
R2との差を、縦軸に1カ月間摺動させたときのクラッ
シュ発生確率を示したクラッシュ発生確率特性曲線で、
図から明らかなように、変形曲率の差が50mm以上に
なるとクラッシュ発生確率が大きくなることが解る。し
たがって、樹脂基板磁気ディスクの外径部と内径部との
変形曲率の差を50mm以下にしなければならない。
【0019】そこで、本実施例では、内径部2bの厚さ
を1.22mm、外径部2aの厚さを1.27mmとし
たところ、内径部2aの円周方向の変形曲率は50m
m、外径部2aの円周方向の変形曲率は510mmとな
り、その差を50mm以下に小さくすることができ、磁
気ヘッドの最適摺動面形状を決定することができた。そ
して、本実施例による樹脂基板磁気ヘッド1と最適摺動
面形状に形成した磁気ヘッドとの組み合わせではクラッ
シュすることなく樹脂基板磁気ディスク全面での摺動記
録再生ができた。
【0020】樹脂基板磁気ディスク1の円周方向の変形
曲率は樹脂基板2のヤング率と半径に大きく依存する。
したがって、樹脂基板2の材質と直径によって内径部2
bと外径部1bの最適厚さは異なったものとなる。そこ
で、2種類の材料(ポリエーテルイミドとポリカーボネ
ート)と3種類のディスク寸法(1.8,2.5,3.
5インチ)で内径部2bと外径部2aの円周方向変形曲
率の差を測定した。
【0021】図3は、横軸に(T1−T2)×E2/
((D1−D2)×E1/2)なる関係式を、縦軸に内
径部2bと外径部2aの円周方向の変形曲率の差を示し
た変形特性曲線で、図から明らかなように、(T1−T
2)×E2/((D1−D2)×E1/2)が0.5×
10-4以上であれば、内径部2bと外径部2aの円周方
向の変形曲率の差を50mm以下にできることが解る。
なお、ヤング率は、アルミニウム:7200kg/mm
2 ,ポリエーテルイミド:306kg/mm2 ,ポリカ
ーボネート:240kg/mm2 とする。
【0022】このように本発明の実施例の樹脂基板磁気
ディスクによれば、樹脂基板2の内径部2bから外径部
2aへ厚さを次第に厚くしたことにより、樹脂基板2の
外径部2aの円周方向の変形曲率と内径部2bの円周方
向の変形曲率との差は小さくなり、その変形曲率により
磁気ヘッドの摺動面形状を決定することができ、信頼性
に優れた樹脂基板磁気ディスクが得られるという効果が
ある。
【0023】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、樹脂基板の内径部から外径部へそ
の厚さを次第に厚くしたことにより、樹脂基板の外径部
の円周方向の変形曲率と内径部の円周方向の変形曲率と
の差を小さくすることができ、その変形曲率により磁気
ヘッドの摺動面を最適形状に決定すると、樹脂基板磁気
ディスクの全面で一定の面圧での摺動記録再生が可能と
なり、高記録密度で信頼性に優れた樹脂基板磁気ディス
クを得ることができる。
【0024】このように、本発明によれば、樹脂基板磁
気ディスクの半径上の位置に無関係に一定の磁気ヘッド
摺動面形状で一様な面圧を得ることができる樹脂基板磁
気ディスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の一実施例の樹脂基板
磁気ディスクの平面図および側断面図
【図2】樹脂基板磁気ディスクのクラッシュ発生確率特
性図
【図3】樹脂基板磁気ディスクの変形特性図
【符号の説明】
1 樹脂基板磁気ディスク 2 樹脂基板 2a 外径部 2b 内径部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂基板上に金属磁性薄膜を形成し、保護
    膜及び潤滑膜を備えた樹脂基板磁気ディスクであって、
    前記樹脂基板の厚さをその内径部から外径部へ次第に厚
    くなるよう形成したことを特徴とする樹脂基板磁気ディ
    スク。
  2. 【請求項2】厚さの変化を樹脂基板の両面または一方の
    面に形成したことを特徴とする請求項1記載の樹脂基板
    磁気ディスク。
  3. 【請求項3】厚さの変化を直線状または曲率状に形成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂基板磁
    気ディスク。
  4. 【請求項4】樹脂基板の外径をD1、内径をD2、外径
    部の厚さをT1、内径部の厚さをT2、アルミニウムの
    ヤング率をE1、樹脂基板の材料のヤング率をE2とし
    たとき、 (T1−T2)×E2/((D1−D2)×E1/2)>0.5×10-4 但し、 T1>T2 の関係式を満足することを特徴とする請求項1、2、3
    のいずれかに記載の樹脂基板磁気ディスク。
JP34777392A 1992-12-28 1992-12-28 磁気ディスク装置 Expired - Fee Related JP3163516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34777392A JP3163516B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34777392A JP3163516B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 磁気ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06195700A true JPH06195700A (ja) 1994-07-15
JP3163516B2 JP3163516B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=18392483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34777392A Expired - Fee Related JP3163516B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3163516B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6752952B2 (en) 1999-02-12 2004-06-22 General Electric Company Embossing methods

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6752952B2 (en) 1999-02-12 2004-06-22 General Electric Company Embossing methods
US7087290B2 (en) * 1999-02-12 2006-08-08 General Electric Data storage media utilizing a substrate including a plastic resin layer, and method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3163516B2 (ja) 2001-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07153049A (ja) 磁気ディスク装置の磁気ヘッド装置
US6747849B1 (en) High performance suspension with reduced flow-induced vibration
US4918556A (en) Magnetic disk recording and reproducing apparatus
US4870429A (en) Optical foam-spacer disk assembly
JPH08124338A (ja) 磁気ヘッド支持機構
JP3163516B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH0320812B2 (ja)
US6335080B1 (en) Magnetic disk media and disk drives utilizing polymeric disk substrates
US5072320A (en) Magnetic recording and reproducing apparatus having improved durability
JPH0559487B2 (ja)
JPH06243462A (ja) 樹脂基板磁気ディスク
JPH0668462A (ja) 磁気ディスク
JPH0525060Y2 (ja)
US6590744B1 (en) Disk drive
US5268799A (en) Magnetic recording and reproducing apparatus
JP3003439B2 (ja) 磁気記録媒体用基板および磁気記録媒体の製造方法
JPH087251A (ja) 磁気記録媒体
JPH10302251A (ja) 円盤型磁気記録媒体及び磁気記録再生装置
JP2664907B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH08249848A (ja) 磁気ディスク装置
JPH05151754A (ja) 磁気デイスク装置
JPH05314451A (ja) 磁気ヘッド
JPH06236642A (ja) 摺動型磁気ヘッド
JPH0644344B2 (ja) 磁気デイスク
JPH05114268A (ja) 磁気デイスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees