JPH0619362Y2 - 車両のリヤサスペンシヨン装置 - Google Patents

車両のリヤサスペンシヨン装置

Info

Publication number
JPH0619362Y2
JPH0619362Y2 JP1985172087U JP17208785U JPH0619362Y2 JP H0619362 Y2 JPH0619362 Y2 JP H0619362Y2 JP 1985172087 U JP1985172087 U JP 1985172087U JP 17208785 U JP17208785 U JP 17208785U JP H0619362 Y2 JPH0619362 Y2 JP H0619362Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
trailing arm
axle housing
trailing
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985172087U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6279606U (ja
Inventor
一孔 小林
省三 滝澤
和男 福山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1985172087U priority Critical patent/JPH0619362Y2/ja
Priority to US06/883,098 priority patent/US4758018A/en
Priority to GB8616686A priority patent/GB2177983B/en
Priority to KR1019860005682A priority patent/KR900000031B1/ko
Priority to FR8610298A priority patent/FR2584658B1/fr
Priority to DE3623847A priority patent/DE3623847A1/de
Publication of JPS6279606U publication Critical patent/JPS6279606U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0619362Y2 publication Critical patent/JPH0619362Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は例えば自動車等の車両の後車軸の支持部の構
造を改良した車両のリヤサスペンション装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、例えば自動車等の車両のリヤサスペンション装
置としてATZ(1971)7の第248〜250頁に
示されているようなものが知られている。これは、一端
側が車体側に連結され、他端側が車輪側に取着されたト
レーリングアームおよび一端側が車体側にトレーリング
アームよりも後方位置で回動可能に取付けられ、他端側
が車輪側に取着された上下一対のラテラルアームをそれ
ぞれ設け、これらのトレーリングアームおよび上下一対
のラテラルアームによって後輪を支持する構成になって
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に、この種のリヤサスペンション装置ではトレーリ
ングアームの後端部に駆動車軸を支持するアクスルハウ
ジング等の支持部が形成されているとともに、上下一対
のラテラルアームの各外端部を連結する上部および下部
の各支持部、ブレーキキャリパ或いはブレーキドラム、
ショックアブソーバの各取付け部等が一体的に形成され
るので、アクスルハウジングの周囲の構造が比較的複雑
になり易く、組立て作業が難しい問題があった。
また、駆動車軸を支持するアクスルハウジングの内部に
は駆動車軸を回転自在に軸支するベアリング部が形成さ
れているので、このアクスルハウジングの製作精度を高
める必要があるとともに、ラテラルアームの各外端部を
支持する上部および下部の各支持部の取付け位置に応じ
て走行性能が変化するおそれが強いので、これらのラテ
ラルアームの各外端部を支持する上部および下部の各支
持部の組立て精度も高める必要がある。しかしながら、
従来構成のものにあってはアクスルハウジング、上下一
対のラテラルアームの各外端部を支持する上部および下
部の各支持部等の各構成部品をそれぞれ別個に製作した
のち、トレーリングアームの後端部にこれらのアクスル
ハウジング、上下一対のラテラルアームの各外端部を支
持する上部および下部の各支持部等の構成部品をブレー
キキャリパ或いはブレーキドラム、ショックアブソーバ
等の各取付け部品等とともにそれぞれ溶接等の手段によ
って一体的に取付ける構成になっていたので、溶接作業
時に各構成部品に溶接歪みが発生し、各構成部品の精度
が悪くなる問題があった。そのため、アクスルハウジン
グの製作精度が比較的悪くなる問題があるとともに、ラ
テラルアームの各外端部を支持する上部および下部の各
支持部の組立て精度も悪くなる問題があった。
この考案は上記問題点に着目してなされたもので、駆動
車軸の支持部の組立て作業の作業性を高めることがで
き、各構成部品の製作精度および組立て精度の向上を図
ることができる車両のリヤサスペンション装置を提供す
ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は略車両前後方向に配置され後輪を支持するト
レーリングアーム及び略車幅方向に配置され外端部がこ
のトレーリングアームの後部に枢着されるとともに内端
部が車体側に枢着された上下一対のラテラルアームを備
えた車両のリヤサスペンション装置において、略円筒状
に形成され中心軸を略車幅方向に向けて上記トレーリン
グアームの後部に装着され内周側で後輪車軸を支持する
アクスルハウジングと、前記トレーリングアームの後部
に装着され上部及び下部に前記上下一対のラテラルアー
ムの各外端部を支持する上部支持部と下部支持部が一体
的に形成されたハブキャリヤとを有し、前記アクスルハ
ウジングは端部を前記トレーリングアームの後部の外側
面から突出させた状態で前記トレーリングアームの後部
に嵌入されて溶接されたのち前記内周面及び前記突出端
部の外周面に機械加工が施されて設けられ、前記ハブキ
ャリヤは前記上部支持部と下部支持部と間に形成された
嵌合部を前記アクスルハウジングの突出端部に外嵌した
状態で前記トレーリングアームの後部に溶接されたもの
である。
〔作用〕
略円筒状に形成され中心軸を略車幅方向に向けてトレー
リングアームの後部に装着され内周側で後輪車軸を支持
するアクスルハウジングを、端部がトレーリングアーム
の外側面から突出した状態でトレーリングアームの後部
に嵌入して溶接したのち、アクスルハウジング内周面及
び突出端部の外周面に機械加工を施すことにより、溶接
作業時に発生したアクスルハウジングの溶接歪みを機械
加工によって除去してアクスルハウジングの製作精度を
高め、アクスルハウジングの内周面を機械加工すること
により、後輪車軸の支持精度を高める。また、ハブキャ
リヤは機械加工されたアクスルハウジングの突出端部に
外嵌して位置合わせした状態でトレーリングアームの後
部に溶接させることにより、トレーリングアームに対す
る組立精度を高める。さらに、ハブキャリヤには上下一
対のラテラルアームの各外端部を支持する上部支持部と
下部支持部が一体に形成されていることから、上下一対
のラテラルアームのトレーリングアームに対する組付精
度も高めることができる。このように、機械加工を施し
て溶接歪みを除去したアクスルハウジングを基準にし
て、後輪車軸の支持部と各ラテラルアームの支持部の精
度を確保するものであるため、各構成部品の製作精度及
び組付精度を効率良く向上することができる。また、ハ
ブキャリヤは別物品として略円筒状のアクスルハウジン
グのみに機械加工を施すものとしたため、機械加工も容
易で生産性も高めるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は例えば自動車等の車両のリヤサス
ペンション装置の要部の概略構成を示すもので、1は後
輪のタイヤ、2は車体側のプロペラシャフト、3はボデ
ーフレーム、4はサスペンションクロスメンバである。
このサスペンションクロスメンバ4は車幅方向に沿って
配設されており、車体の左右に配設された一対のボデー
フレーム3,3間に架設状態で装着されている。さら
に、このサスペンションクロスメンバ4は中央部位側が
車体後方側に湾曲された状態で屈曲形成されている。こ
の場合、サスペンションクロスメンバ4は弾性体によっ
て形成されたクロスメンバブッシュ5を介してボデーフ
レーム3側に取付けられている。
また、6は後輪を支持するトレーリングアーム、7a,
7bは上下一対のラテラルアーム(アッパーリンク7a
およびロアリンク7b)である。このトレーリングアー
ム6は車体側に枢着されたアディショナルリンク(車体
側アーム)8と後輪側に連結されたトレーリングリンク
(車輪側アーム)9とに分割されている。この場合、ア
ディショナルリンク8はトレーリングリンク9に対して
車幅方向内側に配置されている。さらに、トレーリング
リンク9の前端部には第3図に示すように円筒部10が
形成されており、この円筒部10内に棒状のアディショ
ナルリンク8の先端部側が挿入されている。このアディ
ショナルリンク8の基端部側は弾性体によって形成され
たブッシュを介してサスペンションクロスメンバ4に弾
性的に枢着されている。また、これらのアディショナル
リンク8の先端部側とトレーリングリンク9の円筒部1
0との間には回動軸11が貫通状態で取着されている。
この回動軸11は軸心方向が略鉛直線方向に向けて配置
されており、アディショナルリンク8の先端部側とトレ
ーリングリンク9の円筒部10との間は回動軸11を中
心に回動可能に連結されている。さらに、トレーリング
リンク9の円筒部10とアディショナルリンク8の先端
部側との間には弾性体によって形成されたブッシュ12
が介装されている。このブッシュ12には両側部に一対
の切欠部12a,12bが形成されており、このブッシ
ュ12の変形にともない回動軸11を中心とするトレー
リングリンク9とアディショナルリンク8との間の相対
的な回動動作が可能になっている。
また、トレーリングリンク9の後端部には第4図に示す
ように略円筒状のアクスルハウジング13およびこのア
クスルハウジング13の外周面に嵌着されたハブキャリ
ヤ14がそれぞれ一体的に固着されている。この場合、
アクスルハウジング13はトレーリングリンク9の後端
部に嵌着されて溶接されたのち、内外周面に機械加工が
施されるようになっている。そして、この機械加工によ
ってアクスルハウジング13の内周面側のベアリング部
および外周面側のハブキャリヤ14との嵌合部が精度よ
く製作されるようになっている。さらに、ハブキャリヤ
14の上部にはラテラルアームのアッパーリンク7aを
枢支する上部支持部15が形成されているとともに、ハ
ブキャリヤ14の下部にはラテラルアームのロアリンク
7bを枢支する下部支持部16が形成されている。この
場合、ハブキャリヤ14はアクスルハウジング13に外
嵌された状態でトレーリングリンク9の後端部に溶接さ
れている。また、このハブキャリヤ14にはドラムブレ
ーキ装着時におけるブレーキドラム取付け用の取付け孔
17…およびディスクブレーキ装着時におけるキャリパ
取付け用の取付けブラケット18がそれぞれ形成されて
いる。
さらに、ラテラルアームのアッパーリンク7aの外端部
はこのハブキャリヤ14の上部支持部15にボールジョ
イント19を介して枢着されているとともに、内端部は
車体側のサスペンションクロスメンバ4における湾曲部
先端の後方突出部4aの近傍部位に弾性体によって形成
されたブッシュを介して弾性的に枢着されている。ま
た、ラテラルアームのロアリンク7bもアッパーリンク
7aと略同様に外端部がハブキャリヤ14の下部支持部
16にボールジョイント20を介して枢着されていると
ともに、内端部が車体側のサスペンションクロスメンバ
4における湾曲部先端の後方突出部4aの近傍部位に弾
性体によって形成されたブッシュを介して弾性的に枢着
されている。この場合、ラテラルアームのアッパーリン
ク7aおよびロアリンク7bと車体側のサスペンション
クロスメンバ4との間の連結部はラテラルアームのアッ
パーリンク7aおよびロアリンク7bとトレーリングリ
ンク9側との連結部よりも車体前方側に配置されてい
る。そして、これらのトレーリングアーム6のアディシ
ョナルリンク8,トレーリングリンク9およびラテラル
アーム(アッパーリンク7aおよびロアリンク7b)に
よって4節のリンクが構成されている。さらに、ラテラ
ルアームのアッパーリンク7aとトレーリングリンク9
側との連結部はラテラルアームのロアリンク7bとトレ
ーリングリンク9側との連結部よりも車体前方側に配置
されており、かつ車幅方向内側に配置されている。ま
た、トレーリングリンク9の後端部にはショックアブソ
ーバブラケット21が形成されており、このショックア
ブソーバブラケットにストラット式ショックアブソーバ
22の下端部が連結されている。
一方、サスペンションクロスメンバ4の湾曲部先端の後
方突出部4aにはディファレンシャル装置23が装着さ
れている。このディファレンシャル装置23は左右のボ
デーフレーム3,3間に架設状態で装着されたデフサポ
ートメンバ24によって後端部が支持されている。さら
に、このデフサポートメンバ24は弾性体によって形成
されたデフサポートメンバブッシュ25を介してボデー
フレーム3側に弾性的に連結されている。なお、26は
ドライブシャフトである。
そこで、上記構成のものにあってはトレーリングアーム
6のアディショナルリンク8,トレーリングリンク9お
よびラテラルアーム(アッパーリンク7aおよびロアリ
ンク7b)によってトレーリングアーム6のアディショ
ナルリンク8とトレーリングリンク9との間を連結する
回動軸11を中心とするトレーリングリンク9とアディ
ショナルリンク8との間の相対的な回動動作にともない
後輪のスピンドルの位置を移動して後輪のトー変化を行
なわせる4節のリンクを構成したので、例えば制動操作
時のように車体に後向きの力が作用した場合にはこの後
向きの力によってトレーリングリンク9とアディショナ
ルリンク8との間で回動軸11を中心とする相対的な回
動動作を行なわせ、この回動動作にともないリンクを通
常位置からトーイン位置まで変形させて後輪のトー変化
を行なわせることができる。
また、ラテラルアームのアッパーリンク7aおよびロア
リンク7bと車体側のサスペンションクロスメンバ4と
の間の連結部をラテラルアームのアッパーリンク7aお
よびロアリンク7bとトレーリングリンク9側との連結
部よりも車体前方側に配置したので、トレーリングアー
ム6のアディショナルリンク8の中心線とラテラルアー
ムの中心線(アッパーリンク7aの中心線とロアリンク
7bの中心線との間の中心線)との交点によって形成さ
れるサスペンションアームの瞬間中心を車軸の後方側で
且つ後輪中心より車幅方向外側に容易に設定できる。こ
のため、瞬間中心点回りのモーメント力により後輪に作
用する力に対してトー変化が生じることになり、前述の
制動時のトーイン作動は瞬間中心点が後輪の中心より車
幅方向外側に位置することから発生する内回りのモーメ
ントによるものである。また、例えば車体の旋回動作時
に外輪側の後輪に外方向から横力が作用した場合にこの
横力によって発生する瞬間中心点P回りのモーメント力
がトレーリングリンク9とアディショナルリンク8との
間で回動軸11を中心とする相対的な回動動作を行なわ
せ、この回動動作にともないリンクを変形させて外輪側
の後輪にトーイン効果、内輪側の後輪に内方向から横力
が作用した場合に内輪側の後輪にトーアウト効果をそれ
ぞれ与えることができるので、車体の旋回動作時に確実
に車両にアンダーステア傾向を発生させることができ
る。したがって、車体の旋回動作時における車両の旋回
性能および安全性の向上を図ることができる。
さらに、ラテラルアームのアッパーリンク7aとトレー
リングリンク9側との連結部をラテラルアームのロアリ
ンク7bとトレーリングリンク9側との連結部よりも車
体前方側に、かつ車幅方向内側に配置したので、車輪を
支持する仮想キングピン軸(ラテラルアームのアッパー
リンク7aとトレーリングリンク9側との連結部とラテ
ラルアームのロアリンク7bとトレーリングリンク9側
との連結部との間を結ぶ線に沿う方向に向けた軸)を前
方向に傾斜させた状態で後輪1より車幅方向内方に保持
することができると同時に仮想キングピン軸線が路面と
交差する点を後輪1の接地中心より後方に設定すること
ができる。そのため、例えば通常走行時のように後輪1
に前向きの力が作用している場合には、仮想キングピン
軸が後輪1より内方に配置されることにより仮想キング
ピン軸周りに内回りモーメントが発生し、このモーメン
ト力により後輪がトーイン作動する。
また、車両旋回時等に後輪1に車幅方向内向きの力が作
用すると、仮想キングピン軸より前方で該内向き力が後
輪1に作用することから仮想キングピン軸線周りに内周
りモーメントが発生することになり、これにより後輪1
をトーイン作動させることができる。
また、ラテラルアームのアッパーリンク7aおよびロア
リンク7bと車体側のサスペンションクロスメンバ4と
の間の連結部をラテラルアームのアッパーリンク7aお
よびロアリンク7bとトレーリングリンク9側との連結
部よりも車体前方側に配置し、ラテラルアームのアッパ
ーリンク7aおよびロアリンク7bを車幅方向に対して
斜めに配置したので、これらを車幅方向に配置した場合
に比べてリヤサスペンション装置全体の小形化を図るこ
とができる。
さらに、トレーリングアーム6のアディショナルリンク
8の基端部側を弾性体によって形成されたブッシュを介
してサスペンションクロスメンバ4に弾性的に枢着さ
せ、かつラテラルアームのアッパーリンク7aおよびロ
アリンク7bの内端部をサスペンションクロスメンバ4
における湾曲部先端の後方突出部4aの近傍部位に弾性
体によって形成されたブッシュを介して弾性的に枢着さ
せたので、サスペンションクロスメンバ4をボデーフレ
ーム3側に取付ける前にこのサスペンションクロスメン
バ4にリヤサスペンション装置を装着することができ
る。そのため、車体の組立て作業の作業性の向上を図る
ことができる。また、このサスペンションクロスメンバ
4の中央部位側を車体後方側に湾曲させたので、このサ
スペンションクロスメンバ4のにおける湾曲部先端の後
方突出部4aにディファレンシャル装置23を装着する
場合にその作業性の向上を図ることもできる。
さらに、アクスルハウジング13をトレーリングリンク
9の後端部に嵌着して溶接したのち、このアクスルハウ
ジング13の内外周面に機械加工を施すようにしたの
で、溶接作業時に発生したアクスルハウジング14の溶
接歪みを機械加工によって除去することができる。その
ため、この機械加工によってアクスルハウジング13の
内周面側のベアリング部および外周面側のハブキャリヤ
14との嵌合部を精度よく製作することができる。ま
た、ハブキャリヤ14をアクスルハウジング13に外嵌
して位置合せした状態でトレーリングリンク9の後端部
に溶接したので、上下一対のラテラルアームのアッパー
リンク7aおよびロアリンク7bの各外端部を支持する
上部支持部15および下部支持部16の組立て精度を高
めることができる。さらに、従来に比べてドライブシャ
フト26の支持部の組立て作業の作業性を高めることも
できる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施で
きることは勿論である。
〔考案の効果〕
この考案によれば略円筒状に形成され中心軸を略車幅方
向に向けてトレーリングアームの後部に装着され内周側
で後輪車軸を支持するアクスルハウジングを、端部がト
レーリングアームの外側面から突出した状態でトレーリ
ングアームの後部に嵌入して溶接したのち、アクスルハ
ウジング内周面及び突出端部の外周面に機械加工を施す
ので、溶接作業時に発生したアクスルハウジングの溶接
歪みを機械加工によって除去してアクスルハウジングの
製作精度を高めることができ、アクスルハウジングの内
周面を機械加工することにより後輪車軸の支持精度を高
めることができる。また、ハブキャリヤは機械加工され
たアクスルハウジングの突出端部に外嵌して位置合わせ
した状態でトレーリングアームの後部に溶接されるた
め、トレーリングアームに対する組立精度を高めること
ができ、このハブキャリヤには上下一対のラテラルアー
ムの各外端部を支持する上部支持部と下部支持部が一体
に形成されていることから、上下一対のラテラルアーム
のトレーリングアームに対する組付精度も高めることが
できる。
このように機械加工を施して溶接歪みを除去したアクス
ルハウジングを基準にして、後輪車軸の支持部と各ラテ
ラルアームの支持部の精度を確保するものであるため、
各構成部品の製作精度及び組付精度を効率良く向上する
ことができる。
また、ハブキャリヤは別物品として略円筒状のアクスル
ハウジングのみに機械加工を施すものとしたため、機械
加工も容易で生産性に優れている利点もある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は車両
のリヤサスペンション装置の要部の概略構成を示す平面
図、第2図は同斜視図、第3図はトレーリングアームの
車体側アームと車輪側アームとの間の連結状態を示す要
部の縦断面図、第4図はトレーリングアームの後端部を
示す斜視図である。 6…トレーリングアーム、7a…アッパーリンク(ラテ
ラルアーム)、7b…ロアリンク(ラテラルアーム)、
13…アクスルハウジング、14…ハブキャリヤ、15
…上部支持部、16…下部支持部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−110513(JP,A) 実開 昭56−62205(JP,U) 特公 昭56−18404(JP,B1) 白井十四雄「機械設計便覧」(昭42)日 刊工業新聞社P.134

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略車両前後方向に配置され後輪を支持する
    トレーリングアーム及び略車幅方向に配置され外端部が
    このトレーリングアームの後部に枢着されるとともに内
    端部が車体側に枢着された上下一対のラテラルアームを
    備えた車両のリヤサスペンション装置において、略円筒
    状に形成され中心軸を略車幅方向に向けて上記トレーリ
    ングアームの後部に装着され内周側で後輪車軸を支持す
    るアクスルハウジングと、前記トレーリングアームの後
    部に装着され上部及び下部に前記上下一対のラテラルア
    ームの各外端部を支持する上部支持部と下部支持部が一
    体的に形成されたハブキャリヤとを有し、前記アクスル
    ハウジングは端部を前記トレーリングアームの後部の外
    側面から突出させた状態で前記トレーリングアームの後
    部に嵌入されて溶接されたのち前記内周面及び前記突出
    端部の外周面に機械加工が施されて設けられ、前記ハブ
    キャリヤは前記上部支持部と下部支持部と間に形成され
    た嵌合部を前記アクスルハウジングの突出端部に外嵌し
    た状態で前記トレーリングアームの後部に溶接されたこ
    とを特徴とする車両のリヤサスペンション装置。
JP1985172087U 1985-07-15 1985-11-08 車両のリヤサスペンシヨン装置 Expired - Lifetime JPH0619362Y2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985172087U JPH0619362Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08 車両のリヤサスペンシヨン装置
US06/883,098 US4758018A (en) 1985-07-15 1986-07-08 Rear wheel suspension arrangement for motor vehicles
GB8616686A GB2177983B (en) 1985-07-15 1986-07-09 Rear wheel suspension arrangement for motor vehicles
KR1019860005682A KR900000031B1 (ko) 1985-07-15 1986-07-14 차량의 리어서스 펜션장치
FR8610298A FR2584658B1 (fr) 1985-07-15 1986-07-15 Suspension de roue arriere de vehicule a moteur
DE3623847A DE3623847A1 (de) 1985-07-15 1986-07-15 Hinterradaufhaengung fuer kraftfahrzeuge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985172087U JPH0619362Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08 車両のリヤサスペンシヨン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6279606U JPS6279606U (ja) 1987-05-21
JPH0619362Y2 true JPH0619362Y2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=31108311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985172087U Expired - Lifetime JPH0619362Y2 (ja) 1985-07-15 1985-11-08 車両のリヤサスペンシヨン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0619362Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539904B2 (ja) * 1989-01-19 1996-10-02 日産自動車株式会社 自動車用エクステンションナックルア―ムの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5662205U (ja) * 1979-10-19 1981-05-26

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
白井十四雄「機械設計便覧」(昭42)日刊工業新聞社P.134

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6279606U (ja) 1987-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4758018A (en) Rear wheel suspension arrangement for motor vehicles
JPS6294403A (ja) 自動車両の懸架装置
JP2002542975A (ja) 自動車の前車軸のための車輪懸架装置
JP7163857B2 (ja) インホイールモータユニット結合構造
JPH081923Y2 (ja) リヤサスペンション
JP2513699B2 (ja) リヤサスペンシヨン
JPH0619362Y2 (ja) 車両のリヤサスペンシヨン装置
JP3159978B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JP2555309B2 (ja) 車両のリヤサスペンシヨン装置
JPS61263809A (ja) リヤサスペンシヨン
JPH057202B2 (ja)
JPH0728961Y2 (ja) 車両のリヤサスペンション装置
CN215970994U (zh) 前束自调扭梁后桥
JP2547569B2 (ja) 自動車のサスペンション装置
JPS61263812A (ja) リヤサスペンシヨン
JPH0523367Y2 (ja)
JPH0669773B2 (ja) 車両のリヤサスペンシヨン装置
JPH0737928Y2 (ja) 自動車の後輪懸架装置
JPS58218405A (ja) 自動車のリヤサスペンシヨン
JP2547570B2 (ja) 自動車のサスペンション装置
JPH0632401Y2 (ja) 自動車の車輪支持装置
CN113844225A (zh) 前束自调扭梁后桥
JPH07186680A (ja) マルチリンク式懸架装置
JPH0511044Y2 (ja)
JPH01197106A (ja) 車両のサスペンション装置