JPH06192105A - ホモシステインのレベルを下げるための医薬製剤 - Google Patents

ホモシステインのレベルを下げるための医薬製剤

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JPH06192105A
JPH06192105A JP5227026A JP22702693A JPH06192105A JP H06192105 A JPH06192105 A JP H06192105A JP 5227026 A JP5227026 A JP 5227026A JP 22702693 A JP22702693 A JP 22702693A JP H06192105 A JPH06192105 A JP H06192105A
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folate
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homocysteine
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Willem J Serfontein
ウィレム・ジェイコブ・サーフォンテイン
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Vesta Medicines Pty Ltd
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BESUTA MEDEISHINZU Pty Ltd
Vesta Medicines Pty Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホモシステインによる有害な影響を予防また
は治療するための医薬製剤を開発する。 【構成】 a)ビタミンB6、b)葉酸塩また葉酸塩の
適当な活性代謝物または体内で葉酸塩を放出する物質、
c)ビタミンB12因子と共にまたは内因子なし
に)、および任意に抗酸化剤、コリンおよび/またはベ
タインを含む、血液および組織のホモシステインを下げ
るための医薬製剤を開示した。a)とb)は徐放形(2
〜8時間)で、そしてc)は直ちに(20分以内に)放
出されるようにして提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホモシステインのレベル
を下げるためのまたは患者の高ホモシステインレベルを
予防または治療するためのおよびホモシステインによる
有害な影響を打ち消すための医薬製剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高ホモシステインレベルは、心筋病およ
び脳梗塞のような症状を含む西洋世界の病的状態および
大規模に発生する死亡、いわゆる西洋病の主たる原因の
いくつかと関係付けることができる。早期の血管病は、
これらの死亡の大部分を説明する唯一の主原因である
(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシ
ン(New Eng.J.Med.)1986年、第314
号、第488頁)。栄養因子がこの病気や他の西洋病の
原因の重要な役割を演じていると、一般的に一致した見
方がある。これらの病気に相当する栄養因子の正確な特
性を確定することは困難であるが、これらは確かに多因
子性であると言うことができよう。簡単に言えば、第3
世界の国々では通常少ししか消費されないタンパク質、
脂肪および精製炭水化物のような巨視的栄養素を、豊か
な西洋社会では、一方的に過剰に消費している。西洋で
の都市化が進んだことにより必要となった食物の精製と
食品製造の他の面により、微視的栄養素(ビタミン、ミ
ネラル)が失われている。これにより、一方の巨視的栄
養素(特にタンパク質と脂肪)とこれを正常に新陳代謝
するもう一方の不可欠の微視的栄養素の間で新陳代謝の
不均衡が生じている。これらの状況下では、不正常な新
陳代謝経路が活性化されて、多くの場合に病気の原因と
なったり正常な場合には決して生成されないかまたはほ
んのごくわずかしか生成されない毒性および有害な中間
生成物を生じるかもしれない。アミノ酸メチオニンの新
陳代謝がその良い例で、その場合には過剰の毒性または
非天然のアミノ酸ホモシステインが生成される。高ホモ
システインレベルはまた遺伝性原因によりある種の患者
で発生し、またビタミンB6拮抗薬を含むある種の医薬
によっても生じるかもしれない。
【0003】通常メチオニンは新陳代謝によりメチル基
転移および硫黄転移経路でシステインを生成する。その
手段によって血液中および組織中のホモシステインレベ
ルが制御されてホモシステインの恒常性が確保される3
つの経路がある: 1.ビタミンB6依存性の酵素シスタチオニン β-シン
ターゼ(CBS)によるシステインへの転移 2.葉酸塩(基質として)および補助因子としてのビタ
ミンB12を必要とするメチオニンへの再メチル化 3.ベタインのような他のメチル供与体が参与するメチ
オニンへの再メチル化。 したがって健康体ではホモシステインレベルを管理され
た状態に保つため精巧な対応がなされる。これはホモシ
ステインは非常に毒性の化合物であり、慢性状態では体
内の種々の系や組織に影響を与えるかも知れないからで
ある。
【0004】いくつかの遺伝性の酵素欠陥のひとつある
いはそれ以上による、ホモシステインレベルが異常に高
い病的症状はホモシステイン尿として知られている。こ
の症状はしばしば高システインレベル(しばしば200
μモル/lまたはそれより高い)血液と関連しており、
また関連する臨床欠陥には次のものが含まれる:− 1.トロポエラスティンのアリシン残基へのホモシステ
インの結合による血管内部膜弾性の劣化 2.エラスティンおよびコラーゲンの形成における重合
および架橋プロセスの妨害 3.動脈平滑筋細胞および細胞内結合組織の過剰形成 4.血管の多糖外被の崩壊および細胞内結合組織の合成 5.プロトロンビン効果(ハーゲマン因子の活性化およ
び血小板によるトロンボキサン2の生成を刺激) 6.進行性の早熟アテローム性動脈硬化 7.加速された骨多孔症(メタボシズム(Metabo
lism)1985年、第34号、第1073頁) 8.早期の血管閉塞疾患は心筋梗塞、卒中、肺塞栓症
(アメリカン・ジャーナル・オブ・メディカル・サイエ
ンス(Am.J.Med.Sc.)1977年、第273
号、第120頁)および末期の血管閉塞としてしばしば
臨床的に明らかにされている 9.目、骨格系、中枢神経および血管系の異常性 10.脳、けい動脈および大動脈回腸動脈血管の閉塞性
疾患 11.しばしば腎血管高血圧をもたらす腎臓動脈の閉塞
または狭窄(メタボリズム(Metabolism)1
985年、第34号、第1073頁:アメリカン・ジャ
ーナル・オブ・メディカル・サイエンス(Am.J.Me
d.Sc.)第1977年、第273号、第120頁:ス
トローク(Stroke)1984年、第15号、第1
014頁:アテロスケロシス(Atheroscler
osis)1988年、第71号、第227頁を参照) 12.アテローム性動脈硬化症における充分に解明して
いる年令および性に関係する危険因子に平行して生ずる
類似した、性および年令に関係した血漿ホモシステイン
の変動
【0005】また多くの研究において、脂質レベルは冠
疾患患者とコントロールにおいて著しくは差がないの
に、ホモシステインレベルはかなり異なることが示され
ている(例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・カレ
ッジ・オブ・カーディオロジー(J.Am.Coll.C
ardiol.)1989年、第16号、第1114頁
を参照) したがって、血漿中の高ホモシステインは、喫煙、高血
圧および一般化したアテローム性動脈硬化症である糖尿
病のような解明された危険因子とは別の危険因子である
ことが今や広く認められている(サーキュレーション
(Circulation)1989年、第79号、第
1180頁)。
【0006】他方、これらの疾患を予防するために細胞
内に適度にB6が存在していることが最も重要であるこ
とを強調して、ホモシステインに無関係にB6欠陥が血
管疾患と関係しているかもしれないことを示す証拠が存
在する。
【0007】したがって、今や業界では、血液の高ホモ
システインレベルが極めて不都合であることが認められ
ている。したがって、このような高ホモシステインレベ
ルが原因として関係している何らかの特定の病気の本質
には関係なく、高ホモシステインレベルを正常化するこ
とが治療の目標そのものの本質をなす。
【0008】高いコレステロールレベルだけでは以前信
じられていたようにアテローム性動脈硬化症の危険因子
とはならないという証拠は多数にのぼる。コレステロー
ルが血管閉塞の原因となる前に、高ホモシステインレベ
ルと関係しているもうひとつの障害形が発生する。一旦
障害が発生すれば、コレステロール低下薬の有効な効
果、特にいわゆるスタチンは、特にこのような医薬の副
作用(LPaを上昇、Q10低下、、免疫系の弱体化、
白内障、GI障害、筋炎、心筋炎)の面で見た場合には
大いに疑問になる。にもかかわらず、コレステロール低
下剤を支持する偏見が強いので、これらの逆の発見は、
今日まで、レビュー文献で不適当な位置づけを与えられ
てきた。
【0009】本発明は、コレステロールが問題となる前
に血管に損傷を与えるアテローム性動脈硬化症の根本的
原因を取り除くことを目的としている。ホモシステイン
尿の臨床的症状は硫黄移転反応経路における酵素欠陥に
よって引き起こされるか、5-メチル テトラヒドロ葉酸
エステル依存性のホモシステインのメチオニンへの再メ
チル化における同様の欠陥によって引き起こされる生ま
れつきの新陳代謝不良である。この病気をもった患者は
通常、ホモシステインが非常に高いレベルにあり(ホモ
接合子中で200ミリモルを越える)、初期の血管併発
症により平均余命が制限される。他の原因-内的および
外的のどちらも-から生じるかも知れないが、その非常
に高い流行性のために臨床的にずっと重要である他の穏
やかな(しかし慢性の)ホモシステイン血とは、このま
れな症状ははっきり区別されねばならない。したがっ
て、ホモシステイン尿の場合の非常に高い高ホモシステ
インレベルだけでなく、ホモシステイン尿に関係するず
っと中庸の高ホモシステインレベルをも減少しあるいは
予防するためのニーズがある。
【0010】ビタミンB6、葉酸塩およびビタミンB12
れぞれの不適当な新陳代謝状況は心臓および抹消の閉塞
疾患として認識されている。同時にこれら各ビタミンの
欠陥(個々に)は高ホモシステインレベルと関係してい
ることも知られている。このようにビタミンB6欠陥人
間はシスタチオニン β-シンターゼ(CBS)活性が4
3%減少しており、B6が血液のホモシステインレベル
に不適当な影響を及ぼす状況を反映して、尿中にホモシ
ステインを多く放出する。食物からのB6の摂取と血液
中のホモシステインと結合した蛋白のレベルとの間には
負の関係が存在する。
【0011】同様の関係は、一方のB12および葉酸エス
テルそれぞれと他方の血液のホモシステインレベルとの
間にも記載されている。これらの関係は何人かの著者に
よって記載されており、次の出版物に要約されている:
− 1.「ストローク(Stroke)1984年、第15
号、第1012頁」 2.「メタボリズム(Metabolism)1984
年、第34号、第1073頁」 3.「メタボリズム(Metabolism)1988
年、第37号、第175頁」 4.「スカンジナヴィアン・ジャーナル・オブ・クリニ
カル・アンド・ラボラトリー・インベスティゲーション
(Scan.J.Clin.Lab.Invest.)19
88年、第48号、第215頁」 5.「アテロスクレロシス(Atherosclero
sis)、1988年、第71号、第227頁」 6.「サーキュレーション(Circulation)
1990年、第81号、第2004頁」 ホモシステインおよびその病気とのかかわりに関する技
術知識の現状はよく要約されており、最近のレビュー記
事に表されている(ジャーナル・オブ・ラボラトリー・
アンド・クリニカル・メディシン(J.Lab.Cli
n.Med.)1989年、第114号、第473頁)。
6、B12および葉酸塩の新陳代謝状況、ホモシステイ
ンの新陳代謝と血管閉塞疾患との間の関係への我々自身
の研究の過程で、出願人は、これらの関係に関する既知
の公開された情報に加えて、ある他の面-以前は未知で
あるかまたは評価されなかったかまたは正確に説明され
なかったもの-がホモシステインに関係した血管閉塞疾
患の治療と予防にもっとも重要であることを解明した。
加えて、この発見を上手に応用することによって超ホモ
システイン血液の治療が大いに可能になるかも知れな
い。
【0012】超ホモシステイン血液の治療と予防に関し
ては、ビタミンB6、ビタミンB12および葉酸塩が、メ
チオニン-ホモシステイン経路を正常に保ちまたホモシ
ステインのレベルを制御する役割を演ずることが知られ
ている(ダビッド・イー・エル・ウィルケン、ニコラス
・ピー・ピー・ダッドマン、ヘモスタシス(David
E.L.Wilken,Nikolas P.P.Dudm
an,Haemostasis)1989年、第19号
(補遺-1)、第14-23頁:パー・メイグ・ユーラン
ドおよびヘルガ・ルフサム、ジャーナル・オブ・ラボラ
トリー・アンド・クリニカル・メディシン(J.Lab.
Clin.Med.)1989年11月、第473-50
1頁)。しかしながら、以前には、多くの患者では、関
連したビタミンの欠乏が主たる原因ではなく、特にビタ
ミンB12の場合には栄養吸収が原因となって超ホモシス
テイン血液が発生しているということが認識されていな
かった。
【0013】
【本発明が解決しようとする課題】したがって、多くの
高齢患者で発生している高ホモシステインレベル血漿が
栄養問題に第1次的に関係している患者にとって、血漿
中の高ホモシステインレベルを下げ、それに関係する有
害臨床状況を緩和するための医薬組成物の改良を求める
要求がある。このような患者では確かに、血管の病的症
状を伴う超ホモシステイン血液の問題がしばしば重要な
問題である。特に、血漿のホモシステインレベルを適度
に低下し、実質的にすべての年齢層にわたる高ホモシス
テインレベルで苦しんでいる非常に多くの患者に関係す
る有害臨床状況を、好ましくは活性な原料を比較的少量
投与して、打ち消すことのできる医薬組成物および投与
処方の提供に対する要望がある。更には、従来技術と比
較して驚くほど少ない投与量で先のことを達成できる医
薬組成物および投与処方の提供に対する要望がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、この問題を
克服するために特別の対応がなされている。好ましく
は、これらには次のガレヌス的および生化学的な応用を
含むものである:- a)B6活性源としてピリドキシンに代わるピリドキサ
ールの使用 b)各々のビタミンの放出速度が最大の吸収および利用
に匹敵する形で関与するビタミンのガレヌス的な提供 c)少量が長期にわたって皮膚から直接吸収されること
が可能な経皮ビタミン製剤物の使用。これは適当に製剤
化されたビタミンの利用または舌下錠剤の利用により可
能となる。
【0015】参考文献としては、ZA−PA 92/6
989で優先権を主張している“幼児の新陳代謝異常の
治療および予防のための組成物”と題された出願人の同
時継続中の特許出願がある。引照によるその開示は本開
示の一部を形成する。それは、出願人に代わってなされ
た且つその優先権日後に「アメリカン・ジャーナル・オ
ブ・クリニカル・ナトリション(Am.J.Clinic
al Nutrition)、第57号、第47−53
頁(1993年)」に発行された研究内容に相当する。
【0016】本発明に従って a)ビタミンB6 b)葉酸塩または葉酸塩の適当な活性のある新陳代謝生
成物または生体内で葉酸塩を放出する物質 c)ビタミンB12、内因子とともにまたは内因子なし
に。 を含む組み合わせで、患者のホモシステインのレベルを
低下し、または高ホモシステインレベルを予防しまたは
治療するための医薬の製造の実施を提供する。
【0017】本発明は、遺伝的原因(例えば、酵素多
形)、食物、薬または活性の低下した葉酸塩、ビタミン
6、ビタミンB12もしくはこれらの任意の組み合わせ
等、妊娠、慢性腎臓疾患、乾癬、血管閉塞症、慢性肝臓
疾患、ホモシステイン関連精神病問題の原因となってい
る何らかの既知の原因により高くなった血液の全ホモシ
ステインレベルを低下するのに適用できる。高ホモシス
テインレベルを誘引する医薬は抗痙攣薬、キサンテン気
管支拡張剤(例えば、セオフィリン)、メトトレキサー
ト、亜酸化窒素、および多くのその他のものを含む。
【0018】好ましくは、その製造においては、原料
a)からc)は純粋のホスホリル化していないピリドキ
サール(PL)、純粋のビタミンB12および純粋の葉酸
に基づいて計算された次の重量比で存在する:− a):b) 100:1から 1:10 および b):c) 100:1から 1:50 このましい比率は a):b) 50:1から 1:1.5 および b):c) 15:1から 1:2 であ
る。 さらに好ましくは比率は a):b) 20:1から 2.5:1 および b):c) 4:1から 1:1 であ
る。 そして、特に a):b) 20:1から 5:1 および b):c) 2:1から 1:2 であ
る。
【0019】本発明の範囲は、前述のようなものとして
製剤そのものを含むことを意図しており、製剤が経口用
でありビタミンB6のどれもががピリドキシン(PN)
で表されるならば、このようなPNは徐放性の形で処方
される。これは、PNをPLPに転換する肝臓の容量が
限られているために、そしてその結果血漿中の過剰のP
Nは十分利用されず、PNが抹消細胞や赤血球に入り込
む不都合があるために特にPNが関係している場合に有
益である。
【0020】完全に別の目的で、また大部分前述の比率
とは異なる比率で、または少なくとも好ましい比率また
はより好ましい比率とは異なる比率であるにもかかわら
ず、前述の活性原料を含む医薬製剤が、記載されてきて
いる。GB−PS 1201014(実施例6および
7)では、a):b)の比率=3:1そしてb):c)
の比率=1000:5である。これらを糖衣錠として適
用することは全然開示されていない。本発明の優先日後
に公開されたGB−PS 2254 556にはそのいく
つかだけが葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6の組み合
わせを含んでいる組成物を開示している。ピリドキシ
ン、ピリドキサールおよびピリドキサミンの間には区別
はなされていない。これらの組成物は思春期の少女を対
象にすることを意図している。GB−PS 149 39
93では肥満を治療する組成物が開示されている。ピリ
ドキサールは開示されていない。GB−PS 2145
331ではこれらの原料をすべて開示しているが、本発
明の目的にとっては部分的に高すぎるか部分的に引く過
ぎて、全く異なる比率および投与量である。GB−PS
2197 587では競走馬に対する“血液調整強壮
薬”を記載している。ピリドキサールは開示されていな
い。GB−PS 1431 841では白内障の治療製剤
を開示している。比率は本発明によるものとは異なり、
ピリドキサールは開示されていない。GB 101 39
39では本発明に記載の最も広い範囲の比率と重なる比
率で小児科用の組成物を開示しているが、ビタミンB6
はピリドキサールまたはその適当な前駆体でなければな
らないという重要な特徴が記載されていない。これはま
たEP−0144051、EP 0121 036または
PCTWO 83/00085にもあてはまる。
【0021】前述の参考文献はいずれも血漿中の高ホモ
システインレベルの治療あるいは予防用のこのような組
み合わせを開示していないし、それに関連してそれが抹
消細胞や赤血球に入った時にそこで直接活性なピリドキ
サールリン酸(PLP)に変えられる唯一の有用な形で
あるピリドキサールのそれに関連した重大な役割につい
ても開示していない。
【0022】ビタミンB6が血漿中のホモシステインレ
ベルを制御する唯一の形はこのような細胞内のPLPで
あるということがいまや認識されている。本発明による
製剤は一日の大体の投与量を次のように処方している
(μg/d/kg体重)
【0023】
【表1】
【0024】この投与量は短い期間、例えば治療の開始
期ではすこし過剰であるかもしれない。また日々の投与
量を一日の異なった時間に投与するために数回の投与に
分割する場合は、組成は最適効果を提供できるようにホ
モシステイン生成のサーカディアンな変動に合わせて変
えてもよい。後の場合には、時刻、食物摂取の量と内容
に依存して変動してもよい。投与の処方は、あらかじめ
決められた一日の食事プログラムに任意に適応するよう
にプログラムしてもよい。
【0025】好ましくは製剤はビタミンB6をそして好
ましくは葉酸塩をも1時間以上の期間にわたって患者に
効くように、そして投与後1時間経たないうちにB12
効果的な量が効くように処方する。この特徴は著しく発
明の効率に寄与すると考えられ、本質的に新規且つ進歩
性があると考えられる。
【0026】製剤は非経口投与用に、好ましくは注入ま
たは筋肉注射による非経口投与用にガレヌス的に処方し
てもよい。後者の形はもともと原料を遅延的に効くよう
に提供されるもので、その効果はデポ剤形の処方により
一層強めてもよい。好ましくは製剤は3つの基本的原料
すべてを1投与形として組み合わせて、高ホモシステイ
ンレベルの非常に過激なケースを除けば経口投与として
デザインするのが好ましい。しかしながら、製剤の個々
の原料を別々の特徴ある投与形、例えばカプセル、錠剤
または糖衣錠として提供することも本発明の範囲内であ
り、好ましくは単一の包装、例えば、ブリスターパック
または同じようなオーダードパッケージの中で組み合わ
せて、使用者に特定の投与レジメにしたがって投与単位
を組み合わせて投与することを容易にしあるいは指示す
るようにデザインすることである。このような投与レジ
メは任意に時間割りをしてもよく、治療の過程が異なる
期間は異なった投与速度としてもよい。その目的のため
にデザインした包装はよく知られたものであり、記述を
必要としない。
【0027】好ましくは少なくともビタミンB6は2時
間以上の期間にわたって化合物がゆっくり放出されるよ
うにガレヌス的に処方すべきである。同じように葉酸塩
またはその前駆体もそのように処方されるのが好まし
い。他方、B12は(内因子がある場合でもない場合で
も)、製剤が効果的な投与量、好ましくはビタミンB12
(内因子がある場合でもない場合でも)の少なくとも9
0%が投与後1時間経たないうちに患者に、より好まし
くは胃に放出されるように、ガレヌス的に処方されるの
が好ましい。
【0028】ビタミンB6は、そのままで、または医薬
的に許容できる酸付加した塩の形でのビタミンB6は、
ピリドキシン形(PN)またはそのリン酸エステル形
(PNP)であってもよい。しかし、既に上述した理由
により、例えば遺伝的または病理学的または医薬誘因に
よる状況によって起こるかもしれない正常のPN−PL
新陳代謝経路が不全な状況を避けるために、ビタミンB
6は少なくとも一部がピリドキサール(PL)または体
内で酸化酵素もしくは酸素の介在なしに容易にPLを放
出しうる化合物で置換されている方が好ましい。それに
もかかわらず、大部分の患者、特に幼児を除く患者はP
Nを使用する合理的能力があるから、PNとPLの混合
物を次の比率で採用するのが有益であり得よう:− PL:PN比は 1:10から10:1 好ましくは 1:6 から 4:1 より好ましくは 1:6 から 1:1 例えば1:4。 同じようにPLまたはその前駆体は、脱リン酸過程が不
全となるかもしれない状況を避けるために、リン酸エス
テル化されていない形で提供するのが好ましい。PLの
みが細胞膜を通って血漿から大部分の細胞へ入って行く
ことができ、そこでPLはPLPの細胞内における活性
形であるピリドキサールリン酸(PLP)に変わると指
摘されている。また、この別の所で説明しているよう
に、PLそのものは本発明に関係するある生理学的に重
要な反応において非常に重要な役割を演ずる。この理由
によりPLそのものは本発明の状況においてはB6の好
ましい形である。
【0029】ビタミンB12はシアノコバラミンまたはヒ
ドロキシコバラミンまたは両方の形で用いてもよい。ビ
タミンB12との関係において本業界で“内因子”とはビ
タミンB12が吸収可能となる錯体をビタミンB12と形成
する物質(例えば、正常に機能する場合には胃の粘膜か
ら自発的に放出される)を意味する。
【0030】好ましくはビタミンB6は2から8時間の
間に放出されるようにガレヌス的に処方されるが、一方
ビタミンB12は(内因子があったもなくても)30分経
たない内に放出されるように処方される。特にビタミン
6は2から8時間、好ましくは3から6時間、更に好
ましくは4から6時間の期間にわたって放出され、B12
は5から30分の期間にわたって放出されるるようにゲ
ルヌス的に処方される。
【0031】好ましくは、葉酸塩は同様に、2時間以上
経って、好ましくは2から8時間、より好ましくは3か
ら6時間、例えば4から6時間で放出されるようにゲル
ヌス的に処方される。
【0032】好ましい配合は、ゆっくりした徐放性組成
物として適用される配合の一部にビタミンB6、そして
好ましくは葉酸塩を含み、速放出用として適用されるも
うひとつの部分にビタミンB12(内因子があったもなく
ても)を含むものである。このような配合の例として次
のものが含まれる: a)二層錠剤 b)迅速溶解性コーティング中にビタミンB12を含有す
る被覆錠剤 c)緩い粒状またはカプセル状の医薬組成物
【0033】新規性及び進歩性は葉酸塩とビタミンB12
を組み合わせる特徴そのものの中にあることをクレーム
しており、その組み合わせるの中で前者はゆっくりと時
間をかけた放出様式で投与されるようにガレヌス的に処
方されまたは適用され、後者は迅速放出するように処方
されまたは適用される。この特徴は本発明のもうひとつ
の面と考えられ、それだけでまたはここで開示されてい
る本発明のその他の特徴と併せて出願されるべきもので
ある。本発明のその面を効果あらしめる仕方は本発明の
先の面と合わせて本発明で開示されている通りである。
【0034】更に、ホモシステインの毒性が証明された
こととは別に、それに加えて、血漿中の高ホモシステイ
ンレベルはまたフリーラジカル活性および一般的なビタ
ミン欠乏、とりわけ血漿中のフリーラジカルを制御する
ビタミン類の欠乏の指標となっていることが今や見いだ
されている。血漿中のフリーラジカルそのものは危険因
子であり、それは重大な病気とりわけ血管の疾患に関与
するものである。したがって本発明は好ましくは前述の
物質、a)、b)またはc)を抗酸化剤と、特にd)ビ
タミンC(アスコルビン酸またはその塩)および/また
はe)ビタミンE(特に、酢酸d-α-トコフェノールの
形で)、および/またはg)セレニウム、特にセレン化
酵母として、および/または補酵素Q10と、好ましく
はこれらの2乃至それ以上と共に合同投与することを規
定する。成分d),e),g)およびh)は、好ましく
は、a)および/またはb)と同じ医薬製剤に、好まし
くは同様に徐放性の形で組み込まれる。
【0035】抗酸化剤を、高ホモシステインレベルに伴
う逆臨床効果とりわけ血管疾患を打ち消すために葉酸塩
と組み合わせて、特に徐放性の形で(そして好ましくは
ビタミンB6およびB12と組み合わせて)利用すること
は新規性且つ進歩性そのものであると考えられる。
【0036】ビタミンCのための本発明に関係した1日
の投与速度は好ましくは100から1200、より好ま
しくは200から700、特に500mg/70kgで
あり、ビタミンEのそれは好ましくは80から100
0、より好ましくは150から600特に400mg/
70kgである。好ましくはb)およびe)のどちらか
または両方に加えて用いることのできるひとつの抗酸化
剤は、f)βカロチンであり、1日の投与速度は1から
20、好ましくは5から15例えば、約7.0mg/7
0kgである。セレニウムは20から400μg、好ま
しくは100から300μg,例えば約200μg/7
0kgの投与速度で用いられ、補酵素Qは10から10
0mg、好ましくは25から30mg、すなわち20m
g/70kgの投与速度である。
【0037】他の原料に対する抗酸化剤の比率は次の通
りであって良い:− b):d)の割合 1:2000〜1:50、好ましくは1:1000〜
1:100、例えば1:500 b):e)の割合 1:1800〜1:40、好ましくは1:900〜
1:90、例えば1:400 b):f)の割合 1:0.5〜1:30、好ましくは1:2〜1:1
5、例えば1:7.5 b):g)の割合 1:4〜1:0.02、好ましくは1:1〜1:0.
1、例えば1:20 b):h)の割合 1:100〜1:5、好ましくは1:50〜1:1
5、例えば1:20
【0038】本発明の範囲はまた前述のように、コリン
またはベタインまたはその両者を任意に含む組成物また
は製剤にも広がっており、これらは好ましくは徐放形で
処方される。コリンはベタインの前駆体である。これら
は物質は一日当たりの投与速度が0.007から0.1、
好ましくは0.01から0.05、さらに好ましくは0.
014から0.03g/d/kg体重となるように、例
えば大人の場合10mgのPN・HClと組み合わせて
2.0gベタイン・HClの一日当たり投与速度となる
ように組み込まれる。徐放性の形でベタインおよびコリ
ンを使用することおよび効果はそれ自体進歩性がある。
ベタインおよびコリンを徐放形で用いることにより所期
のホモシステイン減少効果を上げるために実質的に投与
量を減ずることが可能である。このように過剰レベルの
メチオニンも打ち消される。同時にビタミンB6、好ま
しくはPLを合同投与することにより血液中のアミノ酸
レベルの過度の変動が抑えられる。放出特性はビタミン
6および葉酸塩に対して上で開示されたもの、好まし
くはその90%が4〜6時間に放出されるというものと
類似していてもよい。ベタインおよび/あるいはコリン
は、ベタインがビタミンB12および葉酸塩同様にホモシ
ステインのメチル化を促進するから、実質的にビタミン
12と葉酸塩のどちらかまたは双方に置きかわることさ
え可能である。
【0039】本発明の他の面によれば、関係する(1ま
たはそれ以上の)活性原料(ビタミン類)応用のための
規定条件は以下のものを使用することによって作られ
る:− 1)舌下錠(特に補酵素Qの場合) 2)皮膚吸収用に設計された軟膏 3)直腸ペッサリー 4)好適に処方されたゲルまたは軟膏、あるいは 5)皮膚および/または他の適当な組織に応用されるビ
タミンの好適に処方され濃縮された溶液(水性、非水
性) 一般に、このような製剤はこれらビタミンの一種または
それ以上が皮膚、鼻の粘膜、舌下膜、直腸膜を通して直
接吸収されるように作られる。好ましくは、このような
製剤はまた、業界でその目的のものとして知られている
グリセロールのモノエステルのような浸透増進剤の一種
またはそれ以上を含んでいてもよい。このような非経口
処方(非経口という用語は広い意味で用いる)の主たる
利点は注射という不便で、不快で大程高コストとなる使
い方を避け得る事実である。これはビタミンB12および
補酵素Q10の場合に特に意味がある。
【0040】また、関係する組織を通して吸収するため
にビタミンの放出を可能にしおよび/または制御するた
めに適用される適当な賦形剤を用いることが必要である
ことも見つけられている。このような製剤はある種のゲ
ルまたは適当に処方された錠剤の使用を含んでいてもよ
い。関係する3種のビタミンは通常関係する種々の組織
で同じ速度では吸収されないから、ビタミン類が平行的
におよび長期にわたる吸収を考慮するこのような製剤で
はビタミン類の相対濃度を変える必要があることがわか
っている。それに代わるものとして、且つ好ましいもの
として、それぞれが関係するビタミンを含んでおりそし
てそれぞれが独自の浸透増進剤を含んでいる3ゾーンを
からなる複合軟膏が製剤されてもよい。葉酸塩およびB
6の場合に吸収問題はB12の場合ほど重大でない(特に
高齢者において)から、非経口投与のこの形はしばしば
12と補酵素Q10の場合にのみ利用される。
【0041】本発明のさらに他の面によれば、吸収問題
(特にB12に関して、例えば高齢者において)は、葉酸
塩とB12成分がB6(例えばピリドキサール)成分に較
べてより高い濃度で存在するように3種のビタミンを実
質的に異なる濃度比で使用することにより克服できる。
その原理は次表に示されている。したがって、本発明に
合った投与形態が処方されている:−
【0042】
【表2】
【0043】ホモシステインが血管および他の器官の病
的症状を引き起こす機構のひとつはリポ蛋白の酸化変成
によるものである。ホモシステインはオキシステロール
を形成してリポ蛋白コレステロールの酸化を可能にする
ことが知られており(バイオヒミカ・エ・バイオフィシ
カ・アクタ(Bioch.Bioph.Acta)198
7年、第917号、第337頁)、そしてまたオキシコ
レステロールはコレステロールそのものよりもずっとア
テロームを起こし易いも知られている。本発明の更に他
の面によれば、リポ蛋白コレステロールのホモシステイ
ン接触酸化を抑制するように規定される。これは、ホモ
システインレベルが非常に高い(恐らく遺伝性異常によ
るか、または他の理由による)患者にとっては益のある
ことであり、治療の間にホモシステインレベルは長期
(例えば数週間)にかけて徐々に正常値へ向かって低下
していくであろう。コレステロールのホモシステインに
起因する酸化は抗酸化剤(例えば、β-カロチン、ビタ
ミンE,ビタミンC、補酵素Q等)によって抑制されう
る。これに関して、驚くべきことに、ピリドキサール
(PL)そのものが抗酸化(抗フリーラジカル)活性を
持つことが見いだされた。このように、本発明で規定さ
れたように使用すれば、PLは、抗酸化剤を含めて、上
記で概観したように種々の目的に役立つ。しかしなが
ら、ホモシステイン尿がひどい場合(例えば、遺伝性疾
患)には特に上述化合物の表の1またはそれ以上の強力
な抗酸化剤加えることが有益である。
【0044】このような場合には、本発明で規定したよ
うにコリンまたはベタインを投与することも必要かもし
れない。このように、本発明のさらにもうひとつの面に
よれば、1またはそれ以上の抗酸化剤と組み合わせてビ
タミンB6(好ましくはすくなくとも一部はピリドキサ
ールの形で)、葉酸およびビタミンB12とからなる医薬
処方が次表に示したように提供される:−
【0045】
【表3】
【0046】別の処方では、最初の3つの化合物に加え
て、好ましくは1またはそれ以上の抗酸化剤が含有され
る。このような処方はすべて、速放相と徐放相が先に概
観したように両方とも含まれるようにして処方するのが
好ましい。抗酸化剤成分もどちらかの相に存在していて
もよい。
【0047】本医薬組成物は、食物によって、または遺
伝的にまたは種々の疾患の結果として誘因される高ホモ
システインレベルの治療に使用されるだけでなく、高ホ
モシステインレベルが医薬誘引性である場合、またはホ
モシステインレベルを上げる傾向があるビタミンB6
しくは葉酸塩の拮抗薬との組み合わせに於いても用いら
れるべきである。血中ホモシステインレベルが高くなっ
ているかもしれない他の状況の例としては次のものがあ
る:更年期後の女性、肝臓疾患、白血病、他の癌、慢性
腎臓疾患。PLの徐放性処方は肝臓での過剰な酸化によ
り生理学的に不活性なピリドキシン酸が生成するのを妨
害する。
【0048】本発明に合致する医薬組成物の背後の進歩
性概念にとって、なかんずくビタミンB6を、出願人
が、驚くべきことにその化合物が胃腸系以外の組織から
容易に吸収されることを見いだしたそのビタマーである
ピリドキサールの形で、適正な速度及び時間で利用でき
るようにする有益な認識は極めて重要である。医薬産業
における正規のビタミンB6源はピリドキシンであり、
通常塩酸塩の形である。しかし、もしピリドキシンが本
発明にしたがって用いられるとしても、ピリドキシンは
徐放性の形で投与され、ピリドキシンが体の過負荷を防
ぐために十分ゆっくりと血漿中へ適用され、そしてPN
が速やかにPLにそして細胞内ピリドキサールリン酸
(PLP)に速やかに且つ効率良く転換できるように設
計されるのが好ましい。しかしながら、更に、以下に記
載することから明らかなように、ビタミンB6源として
一部ピリドキサールそのものまたはそれに代わるものと
して体内でオキシダーゼまたは酸素の介在なしに速やか
にピリドキサールを放出する化合物を用いるのが好まし
い。適当なピリドキサール源としては、引照によって本
開示の一部と考えられるべきヨーロッパ特許出願第90
100834.2号及び他の国の相当する特許出願に更
に詳細に記載されている。ピリドキシンに勝るピリドキ
サールの更なる利点はピリドキサールでは、ピリドキシ
ンの場合にこれを活性化するために必要である肝臓酵素
系を必要としないことである。したがって本発明で規定
しているように経口投与形でのB6源としてピリドキサ
ールは明らかに優位性を有する。出願人は驚くべきこと
に、経口処方で少量のピリドキサールでも長時間にわた
って使用されたときは適当な血液レベルを提供するに十
分であることを発見した。更にこのことは、ガレヌス的
製剤処方観点からも相当の利点を持っている。
【0049】ビタミンB6、これがピリドキサールの形
すなわちその前駆体のひとつとしてであっても、および
もし存在するならば葉酸塩も、ゆっくりと時間をかけて
放出される成分として処方されるべきであり、一方ビタ
ミンB12は速放性として、特に非経口処方で適用される
べきであるということが本発明の重要で好ましい特徴で
ある。
【0050】本発明の概念はなかんずくシスタチオニン
シンターゼ活性の変動がいかにして新陳代謝適応を表
わし、そしていかにしてメチオニン過負荷に応じて血液
中のホモシステインレベルの機構を制御するかというこ
とについて、より進歩した理解をもたらす研究に基づく
ものである。本概念の重要な役割は、ビタミンB6を、
投与すること、および血漿ピリドキサールリン酸(PL
P)と違って、血漿ピリドキサール(PL)レベルが最
適に維持される正しい仕方と速度で投与することの大切
さを認識することである。ビタミンB6の状況をモニタ
ーする通常のパラメーターは血漿PLPを測定すること
である。しかし、驚くべきことに、その比率が極めて広
い範囲で変わり得る血漿PLPと血漿PLとの間には、
明確な信頼し得る関係は存在しないことを発見した。驚
くべきことに、血液中のホモシステインレベルを制御す
る関係の中でキーファクターのひとつは血漿PL(そし
てPLPではない)であることを発見した。血漿PL依
存性のホモシステインからシスタチオニンへの変化は、
血液中のホモシステインレベルを日々制御するにおいて
特に重要である。ピリドキサール(PL)は活性補酵素
ピリドキサールリン酸塩(PLP)形成のために速やか
に細胞内で利用されるので、この変化の反応はPLの投
与によって速やかに活性化される。血液中の低ホモシス
テインレベルを維持するために体内で働くもう一つの制
御機構は硫黄移転経路から出てきたメチオニンのアミノ
基転移の増加である。このアミノ基転移経路は、血液ホ
モシステインレベルが正常な通常の健康体では重要でな
いが、血液中のホモシステインレベルが上がった時には
活性化される。この経路はまた、B6依存性であり、ま
たもや血漿PLは本経路の効果的な活性体である。出願
人はアミノ基転移酵素(ALT,AST)は細胞内B6
活性依存性であるを示した。このように、血漿PLは異
なる反応に異なる位置で関与しており、この効果は、B
6をPLの形で投与することにより、特に非経口処方の
場合に、臨床的に最もよく用いられるから、血液中のホ
モシステインレベルの全身的な新陳代謝制御においては
血漿PLが重要な役割を演ずる。このことは以前には正
しく評価されていなかったし、PLの役割は特に一般に
認識されているアミノ基転移反応の刺激に対しては評価
されていなかった。PLそのもの(PLPとちがって)
はアミノ酸のアミノ基転移の補酵素として働く。
【0051】血漿PLレベルを補充することにより、血
液中のホモシステインレベルが緩やかに上昇しただけで
誘起され、加速されるアテローム発生を著しく強める血
液脂質パターンの上昇やひずみに有益な効果をもたら
す。共同薬効果は血液脂質およびホモシステインレベル
を血漿PLの媒介を通して、同時に制御することによっ
て得られる。PNの代わりにPLを投与して、すべての
患者の約20〜25%が遺伝性の酵素多形によりPNを
利用する能力低下で苦しんでいるという問題を効果的に
処理することもできる。これに関して、脂質新陳代謝を
経由するホモシステインとの相互作用とは別に、酵素が
血管構成蛋白中で架橋を触媒作用する酵素(リシル オ
キシダーゼ)の補酵素としてホモシステインがかかわる
ことによってその血管壁を損傷する作用を打ち消すため
にビタミンB6は有益なものである。この点ではPNも
細胞内PLPもともに直接関与している。このようにP
Lの形でのビタミンB6の臨床における究極の利点は血
液中のホモシステインの恒常性の制御に留まるものでは
ない。
【0052】PLが徐放性すなわち時間をかけて放出す
る医薬処方に於いて用いられた時、および/または非経
口処方で用いられたときに脂質新陳代謝により一層優れ
た効果さえも得られる。出願人は驚くべきことに、PL
を大丸薬経口投与した後、投与量の多くが肝臓で不活性
なピリドキシン酸に酸化されるが、それはPLが徐放性
処方で用いられる場合またはPLが本発明に記載されて
いるような非経口または経皮処方で用いられる場合には
起こらないことを発見した。このように、医薬としての
および本発明の目的にとってのPLの効果は、上で記載
したようにしてそれを投与することによって大いに増加
する。加えて少量のPLは、胃腸組織によってもまた他
の組織によってもピリドキシンよりも2倍速く吸収され
る。PLが肝臓で酸化される問題はこの問題を最小限に
する投与ルートを選ぶことによって一層防止される。出
願人は驚くべきことに、PLはそのビタミンが正しい賦
形剤中で処方されれば、経皮的にもまた舌下的にも容易
に吸収されることを発見した。このような処方はまたビ
タミンB12の場合にも葉酸塩の場合にもかなり有益なも
のである。ビタミンB12の場合には、経口投与の後適度
の吸収をさせるためには内因子が必要となり、特に高齢
者の場合にはしばしば吸収問題が生じる。出願人は驚く
べきことに、少量のビタミンB12は経皮的にも舌下的に
も容易に吸収されることを発見した。舌下吸収の場合に
は速やかに溶解する錠剤が舌下で好適な且つ速やかに吸
収されるデポ剤を形成することを発見した。少量のビタ
ミンB12はまた種々の賦形剤から経皮的に容易に吸収さ
れる。また葉酸塩の適当な吸収が生ずる舌下および経皮
処方のいずれをも製造することが可能であることも発見
した。これらすべての非経口処方ではビタミン類はゆっ
くりと吸収される。このために、このような非経口処方
の利点は長時間にわたって使用されるときにのみ実現す
る。
【0053】更に、出願人は驚くべきことに、血液ホモ
システインレベルを制御するためにPL、葉酸塩および
ビタミンB12の発見と共にその組み合わせが、これらの
医薬の作用を単に加算した効果として期待される以上に
有効に働く効果を生み出すことを発見した。このように
予期しない共同薬作用はビタミンB12、葉酸塩およびP
Lが一緒に投与されるときに存在し、この効果はビタミ
ン類をコリンまたはベタインのような生理学的メチル供
給体とともに投与するときにはより大きくさえなり得
る。この共同薬作用は次に示すことにより証明される: 1.おのおののビタミン類をより少ない投与量で血液ホ
モシステインレベルをよりよく制御する 2.ベタインだけの投与の場合に時々みられる異常血液
アミノ酸パターンを正常に回復させる傾向 3.葉酸塩およびPLの両方の存在下では、メチオニン
レベルは別の新陳代謝経路の活性化によりベタインほど
にはあまり増加しない 4.PLの存在が構造蛋白質、特に血管床の中での構造
蛋白質への損傷を制限する 5.臨床試験(実施例を参照) この共同薬作用は更に、ビタミンB12も葉酸塩もどちら
も体内のメチオニン溜まりの減少へと導かないで単にリ
サイクルするプロセスを刺激するのに対し、PLは最終
的にメチオニン溜りの減少へと導く(ホモシステインの
システインへの転換を通して)プロセスを刺激するとい
う事実からも評価できよう。残ったメチオニンはホモシ
ステインへの再転換のために有用である。PL(それ自
信の権利において且つPLPとは違って)は酵素シスタ
チオニン シンターゼのための補酵素活性を持ってい
る。シスタチオニン シンターゼ活性は、そのいずれも
がPLの投与後に増加する細胞内PLPおよびPLによ
って投与依存の形で刺激され得る。葉酸塩は細胞内PL
P、したがって細胞内PLPの直接の生成源であり前駆
体である細胞内PLの増加を要求する。このことは更に
葉酸塩と同時に、好ましくは葉酸塩の投与に比例する速
度でPLを投与する必要性を示している。
【0054】本発明のひとつの面によれば、舌下錠(適
度に緩衝されているのが好ましい)はPL、ビタミンB
12および葉酸塩成分が舌下で放出され、吸収されるよう
に製造される。このような錠剤はまた患者がこれらのビ
タミン類の1種だけに関係した問題にある場合にも使用
するために3種のビタミンのすべてまたはいずれかひと
つを含むように処方することができる。典型的な例は血
液高システインレベルおよび/または高齢者で慢性的B
12欠乏により発生する貧血症を伴う場合または伴わない
場合の精神医学問題の治療であろう(ニュー・イングラ
ンド・ジャーナル・オブ・メディシン(New Eng
l.J.Med.)1988年、第318号、第1720
頁)。このような舌下B12錠の使用は、ビタミンB12
注射を繰り返し行わなくてよくなるから内因子欠損のあ
る高齢者に特に効果的で有益である。Q10の舌下錠も
本発明の目的にとって補酵素Q10を投与するための効
果的賦形剤である。
【0055】本発明のもうひとつの面によれば、経皮吸
収用に適当なキャリアに組み込まれたPL、ビタミンB
12および葉酸塩を含む軟膏も製造される。このようなデ
ポ剤からの経皮吸収の速度は適当な浸透促進剤およびビ
タミンの拡散速度を制御する適当な膜を応用することに
よって一層よく制御できる。更に、このような軟膏は3
種のビタミンのすべてまたはそのいずれか1種を含んで
いてもよく、ビタミンB12欠陥高齢患者の治療に上記例
と同様の適用性がある。しかしながら、吸収条件は3種
のビタミンで異なるから、この適用法は一時に1種類の
ビタミンだけ、例えばビタミンB12欠損高齢患者にはビ
タミンB12だけが投与されるのが好ましい。発明者は、
PLは非経口デポ剤からは他のふたつのビタミンよりも
容易に吸収されることを見付けた。この適用法にはもう
ひとつの明瞭な利点がある。PNと比較して、PLは肝
臓の活性化作用を要しないで非経口デポ剤から循環系に
入ってきたPLは細胞内で直接新陳代謝に用いられる。
肝臓でのPLの不活性ピリドキシン酸への酸化はこのよ
うにして大いに妨げられるから、コスト的に有利なPL
少量添加が可能である。
【0056】本発明のもうひとつの面によれば、ビタミ
ンB6(好ましくはピリドキサールの形で)、葉酸塩およ
びビタミンB12を含む処方は経口用に錠剤形で、好まし
くは、ビタミンB12成分が胃で直ちに(好ましくは20
分以内に)放出され、一方他の2成分は錠剤中に、PL
と葉酸塩の全投与量が2〜8時間、好ましくは3〜6時
間、例えば3〜4時間で放出されるように徐放性マトリ
ックスに含まれている形で製造される。本発明のもうひ
とつの面によれば、2層錠剤はB12成分含む錠剤の1層
が胃で速やかに溶解し、錠剤の他の層は、PLおよび葉
酸塩成分が上記のように3〜4時間にわたって放出され
るように徐放性マトリックス成分からなるように製造さ
れる。それに代えて、外側の速やかに溶解するB12含有
層で被覆された錠剤が処方されても良く、この外層は、
上記のようにPLと葉酸塩を含む徐放性マトリックスか
らなる内層を被覆している。
【0057】本発明の更にもうひとつの変態として、沸
騰錠はベタイン、PL、葉酸塩およびB12から構成され
る。この種の錠剤はまた、2層にして、一方はビタミン
12成分を含む速溶解性の層、他の3成分は第二の層で
ある徐放性粒状物中に含まれるようにつくられてもよ
い。これに代わるものとして、後者は、外側の速溶解性
被覆中にビタミンB12を含む錠剤の芯の部分に存在して
いてもよい。
【0058】本発明の更に他の変態として、その原料の
1またはそれ以上またはそのすべてを含んでいる粉末混
合物(好ましくは粒状で)が提供される: 1)速溶解性の粒状形にしたビタミンB12 2)遅延溶解性の粒状形にしたコリンまたはベタイン 3)全投与量が4〜6時間で放出されるようにゆっくり
崩壊していく粒状形にしたPL 4)これもゆっくり崩壊していく粒状形にした葉酸塩 5)1またはそれ以上の抗酸化剤
【0059】本発明を最適に実施するために、ひと血漿
中のホモシステインレベル(全体)をモニターとするの
が得策である。その目的に適するもので出願人の研究チ
ームで開発した方法は、「ジェー・ビー・アビンク・エ
トアル、ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー(L.
B.Ubbink,et al,J.of Chromat
ography)、第565号、第441−446号
(1991年)」に記載されている。
【0060】本発明に関係する製剤の個々の原料の一般
的薬理学および毒物学は業界で十分記録されており、そ
れ以上の記載を必要としない。本発明に関係する投与速
度は許容毒性限界以下である。葉酸塩の投与は、ビタミ
ンB12が同時に充分に投与される場合を除けばビタミン
12が減少した状態では禁止されているのもまた一般的
なことである。
【0061】この後に記載されている臨床試験は幅広い
臨床試験の結果を要約して反映している。これらの実験
試験では次のような方法が採られた:− a)大人の白人男子349人の全血液ホモシステイン濃
度を解析し統計的評価を行って、“正常”ホモシステイ
ン範囲と高ホモシステインレベルの間の境界値を16.
3μmol/lと設定した。その境界値はここで記載し
た他のすべての評価に採用した。 b)全ホモシステインの決定は、「ジェー・ビー・アビ
ンク・エトアル、ジャーナル・オブ・クロマトグラフィ
ー(L.B.Ubbink,et al,J.of Chr
omatography)、第565号、第441−4
46号(1991年)」の方法にしたがって行った。 c)比較試験では、すべての患者は試験開始日に既にホ
モシステインレベルが上記境界値レベルよりも低い人は
除かれた。
【0062】実施例 1:比較試験の結果 比較試験は本発明にしたがって調製した製剤の効能をた
だ1種だけの活性原料を含む比較製剤および偽薬と比較
して行った。葉酸塩(0.65mg)のみ、ビタミンB6
(2.5mgのPL+7.5mgのPN)のみをそれぞれ
別々に含む錠剤を実施例3に記載のように徐放性錠剤と
して処方した。ビタミンB12(20μgのシアノコバラ
ミン)のみを含む錠剤を同じ実施例に記載した通りに即
放性錠剤として処方した。ここで試験した本発明にした
がう組成物は次の組成を有する:− 発明“A”:正確に実施例2に記載の通り 発明“B”:実施例3に記載の通りに製剤したが、組成
上次の点が異なる:−シアノコバラミン 400μg、
葉酸 1mg 投与レジメは1日当たり1錠剤/カプセルで、42日間
夕食後に摂取、発明“B”では56日間続けた。結果は
表4に要約してある:
【0063】
【表4】
【0064】表4から明らかな結果に加えて、次の重要
な観察とコメントがあてはまる:− A)“成功治療”では、ホモシステインレベルが現実に
境界値レベルの16.3μmol/l以下に低下した患
者だけがカウントされている。レベルが実際に低下した
が境界値以下ではない患者のケースは無視した。しかし
これらのケースは最終的(42日)には表に反映された
平均値は正の効果を有している。 B)成功した“単一物質”治療のケースでは、42日を
超えて治療を続ければ実質的に更に改善するであろうと
期待できるようなぎりぎりのケースは観察されなかっ
た。 C)発明“A”(活性なB12を比較的低濃度で含み、ピ
リドキサールは含まない)のケースでは、何人かの患者
で、発明“B”のケースよりも改善速度が少し遅かっ
た。少なくとも3人の患者にはもう2〜3週間治療を続
ければ治療成功の数が外挿すれば間違いなく15人に登
ったであろうと考えられるような顕著な改善(そしてな
お進行中)が見られた。このように外挿すると、発明
“A”の治療成功率は83.3%に増加する。 D)発明“B”のケースでは、42日後のホモシステイ
ンレベルが境界値のすぐ上までに低下したただひとり残
っていた患者も、実際に更に14日間試験を継続した結
果、12.74μmol/lという非常に満足なレベル
に達し、完全な治療成功の資格を得た。56日後の発明
“B”の成功率はこうして実に100%に達した。最終
的平均ホモシステインレベルは10.89であり、標準
偏差はわずか2.89であった。 E)6週間後に投与速度を倍にしても平均血漿ホモシス
テインレベルにはほとんど効果がなかったので、平均値
に関しては、最初に選んだ投与速度は十分満足なもので
あったと結論できる。 F)本発明による製剤に基づいてほんの2週間後に、平
均血漿ホモシステインレベルはすでに37.7%低下し
た。
【0065】表5は、発明“B”による治療中の8週間
にわたって血漿中のビタミン類およびホモシステインが
どのように変化したかを示している。
【0066】
【表5】
【0067】以下は単一ビタミンレベルに関した群全体
としての結果の要約である:平均血漿ホモシステイン
(全体群で、n=44)は26.3nmol/l 3種類のビタミン全欠損(n=3):平均血漿ホモシス
テイン 51.5nmol/l 3種類のビタミン全“正常”(n=3)の濃度:平均血
漿ホモシステイン 18.6nmol/l 葉酸塩のみ欠損(n=12):平均血漿ホモシステイン
27.7nmol/l ビタミンB12のみ欠損(n=4):平均血漿ホモシステ
イン 26.4nmol/l ビタミンB6のみ欠損:なし ホモシステイン血液(血漿ホモシステイン>16.3μ
mol/lとして定義)中のビタミン欠損の罹病率は次
の通り:−
【0068】
【表6】
【0069】実施例 2 次のものは、実施例1の試験で使用した発明“A”の組
成である。顆粒物で満たされたゼラチンカプセルを既知
の通りに徐放的(約8時間にわたって放出)に処方し
た。カプセル当たり、以下のものを含む:− ピリドキシン 10mg チアミン 3mg リボフラビン 4mg ニコチンアミド 20mg シアノコバラミン 50μg アスコルビン酸 200mg 葉酸 1mg ペントテン酸カルシウム 10mg
【0070】実施例 3 原料 A. 速放層 錠剤1個中のmg シアノコバラミン 0.02 β-カロチン 3.0 ミクロクリスタリン セルロース 151.3 ステアリン酸マグネシウム 0.7 B. 徐放層 ピリドキサール(塩酸塩として) 2.5 ピリドキシン(塩酸塩として) 7.5 葉酸 0.650 酸性リン酸カルシウム 120.0 アクリル樹脂 8.0 エチルセルロース 3.0 ポビドン 2.5 ステアリン酸マグネシウム 2.7方法 A.速放層 1.シアノコバラミンをミクロクリスタリンセルロース
と共に粉砕する。 2.β-カロチンおよびミクロクリスタリンセルロース
の残りと混合する。 3.粉末をステアリンマグネシウムでまぶし、滑らかに
する。 B.徐放層 1.原料を混合し、ポビドン/アルコールを用いて粒状
にする。 2.顆粒を炉で乾燥する。 3.乾燥した顆粒を取り出し、ステアリンマグネシウム
でまぶして、滑らかにする。 C.錠剤化 1.2層プレスで錠剤に圧縮成形する。 実施例1の中の発明“B”の錠剤は、説明されているよ
うに活性原料の比率は異なっているが、上述の方法によ
ってつくった。投与量 1日1錠、夕食後 ひどいケースでは投与は増やしてもよい
【0071】実施例 4 徐放性ベタイン錠剤 次の組成をもつ持続放出性の錠剤が好ましい:−錠剤当たり ピリドキサール(塩酸塩として) 2.5mg ピリドキシン(塩酸塩として) 2.5mg 葉酸 0.5mg ベタイン水和物 0.5g 酸性リン酸カルシウム 140.0mg アクリル樹脂 20.0mg エチルセルロース 15.0mg ポビドン 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 4.0mg 1.原料を混合し、ポビドン/アルコールを用いて粒状
にする。 2.顆粒を炉で乾燥する。 3.乾燥した顆粒を取り出し、ステアリンマグネシウム
でまぶして、滑らかにする。 4.普通の方法で錠剤を圧縮成形する 5.最後に各錠剤が砂糖層に0.25mgのシアノコバ
ラミンを含有するように錠剤を砂糖層で被覆する。投与量 : 1日2〜6錠 本処方は主として、実施例1〜3の処方では不適当に反
応する患者を意図したものである。
【0072】実施例 5 注射用溶液 注射液の1投与単位は、筋肉注射用の食塩水に溶解した
1000μgのヒドロキシコバラミン、1100μgの
葉酸および5.0mgのピリドキシンを含む。1日の投
与量は1〜5投与単位で、1日の中で均等にわたって投
与する。同じ組成のものをまた浸液で適当に希釈して投
与することもできる。
【0073】実施例 6 1投与当たり次の原料を含有する適当に緩衝し、安定化
した注射液を調製する:− ヒドロキシコバラミン 1000μg 葉酸 1100μg ピリドキサール 5mg 本溶液は、業界で既知の方法により、吸収を遅らせる賦
形剤中で調製することもできる。投与量および投与の仕
方は実施例5の通りである。
【0074】実施例 7 2層錠剤を実施例3のように調製する、ここで速放性層
は投与単位当たり400μgのシアノコバラミンを、徐
放層は次のものを含む:− PN・HCl 12.4mg 葉酸 1 mg アスコルビン酸 500 mg d-α-酢酸トコフェノール 400 mg 推薦できる1日投与量は、体重70kg当たり1〜2投
与単位である。
【0075】実施例 8 本発明の組成物の効果を個々のビタミン(B6,B12
よび葉酸塩)と比較するために、超ホモシステイン血液
患者をランダムな群に分け、血漿ホモシステインレベル
に関して更に臨床実験をおこなった。血漿高ホモシステ
イン(16.3μmol/lより高い)の患者100人
を5群に分けた:− 補遺 A 偽薬 B B12(0.4mg) C ピリドキシン8mg ピリドキサール2mg B6全体で10mg D 葉酸塩0.65mg E 本発明(B+C+D全体) 本発明による製剤を次のように処方した(経口1投与単
位当たり):− a)(i)ピリドキサール 2mg (ii)ピリドキシン 8mg;(i)+(ii)=10
mg b) 葉酸塩 0.65mg c) シアノコバラミン 0.4mg 本発明による製剤を、徐放マトリックス(90%が4〜
6時間以内に)中にa)およびb)を含み、即放形(3
0分まで)中にc)を含む多層放出制御処方として処方
した。同様に、B、CおよびD群の処方は個々のビタミ
ンの含有量とE群の処方のような放出特性をもって行っ
た。
【0076】次のものは試験の開始および3週間後時点
の結果のまとめである(結果は試験を完遂した78人の
患者についてのみ示した)。結果
【0077】
【表7】
【0078】本発明による組成に関係して得られた結果
について言えば、すべての患者が治療に対し非常に好ま
しい反応を示してくれたこと、および6週間後まだ“正
常”なホモシステインレベルに至っていなかったただひ
とりの患者はそのレベルのすぐ近くまで達し、もし試験
を少し長く延ばせば恐らく“正常”レベルに達したであ
ろうということに注目することが大切である。
【0079】また結果は図1にグラフとして示した。 結果として次の結論が導かれた:−ビタミンB12もビタ
ミンB6も、各の群を取り上げる場合には全体として価
値ある結果に至らなかった。しかし、それぞれの群で約
20%の人に手応えがあった。本発明のよる組成は葉酸
塩単独のほぼ2倍有効であった。これは3つの成分の加
成性効果よりもかなり高いことを示している(共同
薬)。試験群は平均的な集団年令を表した。個別試験で
は既に、平均年齢がより高ければ、ビタミンB12の効果
はおそらくより高くなるであろうこと示してきた。した
がって、本発明のひとつの進歩性は、年令群が異なれば
3種類の個々のビタミンに対し、血漿ホモシステインに
対する効果に関して異なる要求をもつことを明確に認識
したこと、したがってまた3種類のビタミンの組み合わ
せ使用の有益性を示すことにある。また、個々の試験で
は、患者、特に異常に高い血漿ホモシステインレベルの
若い患者ではビタミンB6欠陥の確率が平均よりも高い
ことが示された。このことは、B6の補給の意義を更に
支持していることを示している。出願人は、平均的な集
団の約20%はピリドキシンをピリドキサールにしたが
って細胞内ピリドキサールリン酸(ビタミンB6の唯一
の活性形である)に変換する能力が遺伝的に低下してい
ることを明らかにした。この遺伝的欠陥はビタミンB6
の一部をピリドキサールの形で供給することによって打
ち消すことができる。特にこのような遺伝的ビタミンB
6欠陥のある若い患者では、ピリドキサールの補給は平
均的な結果から伺われるよりももっと重要である。
【0080】(本試験に於ける使用よりも5〜10倍も
高いレベルの葉酸塩単独使用を教えている先行技術報告
とちがって)、本試験では患者のほぼ50%が単独の葉
酸塩に十分応答せず、10〜20%は単独の葉酸塩に全
く応答しない(たとえ葉酸塩投与速度を大いに高めて
も)ことを示している。これに対し、本発明による組み
合わせでは非常に低濃度の葉酸塩を用いてほぼ100%
の成功に達した。本試験の結果を実施例1による試験の
結果と比較して、ビタミンB6、ビタミンB12および葉
酸塩を組み合わせることにより効率を損なうことなしに
葉酸塩投与速度を著しく下げ得ることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 超ホモシステイン血液患者に、本発明の組成
物および比較として個々のビタミンを投与し、6週間治
療後の効果を、血漿ホモシステインレベルの変化として
表したグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/08 M 7329−4C 9/20 U 7329−4C 9/24 M 7329−4C 9/30 7329−4C 9/48 C 7329−4C 31/44 ADD 7431−4C ADG 7431−4C 31/505 ADE 7431−4C //(A61K 31/44 31:68 31:505) 7431−4C

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ビタミンB6 b)葉酸塩また葉酸塩の適当な活性代謝物または体内で
    葉酸塩を放出する物質および c)内因子を含んでいてもよいビタミンB12 を含む、ホモシステインのレベルを下げるためのまたは
    患者の高ホモシステインレベルをもしくはそれによって
    生じる臨床症状を予防または治療するための医薬製剤。
  2. 【請求項2】 製剤が経口用であり、a),b)および
    c)を a):b)が100:1から1:10 b):c)が100:1から1:50 の重量比で含み、各々が血漿中のホモシステインレベル
    を低減するために効果的な濃度および形態を有する(但
    し、ビタミンB6は徐放性の形で処方される)請求項1
    記載の医薬製剤
  3. 【請求項3】 原料が純粋の非リン酸化ピリドキサー
    ル、純粋のビタミンB12および純粋の葉酸基準で計算し
    たとき a):b)が100:1から1:10 b):c)が100:1から1:50 の比率で存在している請求項1に記載の医薬製剤。
  4. 【請求項4】 比率が a):b)が50:1から1:1.5 b):c)が15:1から1:2 である請求項1または2に記載の医薬製剤。
  5. 【請求項5】 比率が a):b)が20:1から2.5:1 b):c)が4:1から1:2 であり、特に a):b)が20:1から5:1 b):c)が2:1から1:2 である請求項1または2に記載の医薬製剤。
  6. 【請求項6】 製剤が、近似的1日投与量(μg/d/
    kg体重)としてその成分a)ビタミンB6、b)葉酸
    およびc)ビタミンB12を各々 a)=15-750、 b)=1.5-150、 c)=
    1.5-75 好ましくは a)=30-400、 b)=7.5-50、 c)=3
    -15 より好ましくは a)=75-250、 b)=10-30、 c)=7
    -10 例えば a)=150、 b)=15 c)=7.5 の量含むように処方されている請求項1から5のいずれ
    かひとつに記載の医薬製剤。
  7. 【請求項7】 製剤が、ビタミンB6またはビタミンB6
    と葉酸塩が投与後1時間以上の期間にわたって患者に働
    き、および1時間以内にビタミンB12が効果的に働くよ
    うに処方されている請求項1から6のいずれかひとつに
    記載の医薬製剤。
  8. 【請求項8】 製剤が、好ましくはインフュージョンに
    よりまたは筋肉注射によって非経口的に投与するため
    に、ガレヌス的に処方されている請求項1から7のいず
    れかひとつに記載の医薬製剤。
  9. 【請求項9】 製剤が、3種のすべての基本原料を1個
    の投与形に、好ましくは経口投与用に設計して組み合わ
    されている請求項1から8のいずれかひとつに記載の医
    薬製剤。
  10. 【請求項10】 製剤の個々の原料がそれぞれの特徴あ
    る投与形、例えばカプセル、錠剤または糖衣錠の形で、
    好ましくは1包装、例えばブリスターパックまたは同じ
    ようなオーダードパック中に組み合わされ、特定の投与
    レジメにしたがって使用者が投与単位を組み合わせ投与
    しやすいようにまたは使用者に指示して設計されている
    請求項1から8のいずれかひとつに記載の医薬製剤。
  11. 【請求項11】 投与レジメが治療過程の異なる期間は
    異なる投与速度を規定して時間プログラムされている請
    求項10に記載の医薬製剤。
  12. 【請求項12】 製剤が、少なくともビタミンB6が2
    時間以上の期間にわたってゆっくり放出されるように処
    方されている請求項1から11のいずれかひとつに記載
    の医薬製剤。
  13. 【請求項13】 葉酸塩またはその前駆体が2時間以上
    の期間にわたってゆっくり放出されるように処方されて
    いる請求項12に記載の医薬製剤。
  14. 【請求項14】 内因子を含んでいてもよいビタミンB
    12が投与後1時間経たないうちに患者に、より詳細には
    胃に放出されるようにガレヌス的に処方されている請求
    項12または13に記載の医薬製剤。
  15. 【請求項15】 ビタミンB6が少なくとも一部がピリ
    ドキサール(PL)また体内でオキシダーゼまた酸素の
    介在なしに容易にPLを放出する化合物で代表され、好
    ましくはPLまたはその前駆体がリン酸化されない形で
    提供される請求項1から14のいずれかひとつに記載の
    医薬製剤。
  16. 【請求項16】 ビタミンB12がシアノコバラミンまた
    はヒドロキシコバラミンまたはその両方の形で用いら
    れ、ビタミンB6が好ましくは次の比率 PL:PN= 1:10から10:1 好ましくは 1:6から4:1 より好ましくは 1:6から1:1 例えば 1:4 にあるPNとPLとの混合物である請求項1から15の
    いずれかひとつに記載の医薬製剤。
  17. 【請求項17】 ビタミンB6が少なくとも90%が2
    から8時間、好ましくは3から6時間、さらに好ましく
    は3から4時間の期間にわたって放出されるように、そ
    して内因子を含んでいてもよいB12は5から30分の期
    間にわたって放出されるようにガレヌス的に処方される
    請求項16または17のいずれかひとつに記載の医薬製
    剤。
  18. 【請求項18】 葉酸塩が、2時間以上、好ましくは2
    から8時間、より好ましくは3から6時間で、例えば4
    から6時間で放出されるようにガレヌス的に処方される
    請求項16または17のいずれかかひとつに記載の医薬
    製剤。
  19. 【請求項19】 組成物がビタミンB6および好ましく
    はビタミンB6と葉酸塩を徐放性組成物の形態で組成物
    の一部として含有し、内因子を含んでいてもよいビタミ
    ンB12を速放性の形態でもうひとつの部分として含有
    し、好ましくはその組成物が a)2層錠剤 b)即溶解性被覆中にビタミンB12を含有する被覆錠
    剤;または c)緩い粒状またはカプセル状態の医薬製剤 として提供される請求項16から18のいずれかひとつ
    に記載の医薬製剤。
  20. 【請求項20】 葉酸塩が徐放性形態で投与されるよう
    にガレヌス的に処方されまたは適用され、ビタミンB12
    が速放性として処方されまたは適用されように、葉酸塩
    およびビタミンB12を含む請求項1記載の医薬製剤。
  21. 【請求項21】 組成物または製剤が付加的にコリンま
    たはベタインまたは両者を好ましくは徐放性の形で含
    み、好ましくはコリンおよび/またはベタインが0.0
    1から0.1g/d/kg体重の1日投与速度を提供す
    るように組み込まれる請求項1から20のいずれかひと
    つに記載の医薬製剤。
  22. 【請求項22】 1またはそれ以上のビタミンが皮膚、
    鼻粘膜、舌下粘膜、直腸膜を含む種々の組織および膜を
    通して直接吸収されるように、例えば 1)舌下錠剤 2)皮膚吸収用に設計された軟膏 3)直腸ペッサリー 4)適当に処方されたゲルまたは軟膏または 5)皮膚またはその他の組織に適用されるビタミン類
    の、適当に処方され濃縮された溶液(水溶液または非水
    溶液) としてこれら1またはそれ以上の活性原料が処方される
    請求項1から21のいずれかひとつに記載の医薬製剤。
  23. 【請求項23】 製剤または組成物がさらに1またはそ
    れ以上の抗酸化剤(例えば、β-カロチン、ビタミン
    E、ビタミンC、補酵素Q等)を含む請求項1から22
    のいずれかひとつに記載の医薬製剤。
  24. 【請求項24】 経皮吸収用の適当なキャリア中にP
    L、ビタミンB12および葉酸塩を含有する軟膏である請
    求項1に記載の医薬製剤。
  25. 【請求項25】 活性原料としてピリドキサールを含有
    する経皮軟膏である請求項1に記載の医薬製剤。
  26. 【請求項26】 ベタインおよび/またはコリンのすべ
    てまたは一部がビタミンB12または葉酸塩またはその両
    者を置換する請求項1から24のいずれかひとつに記載
    の医薬製剤。
  27. 【請求項27】 ビタミンB6が最適原料である請求項
    17から21のいずれかひとつに記載の医薬製剤。
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