JPH06183628A - シート排出装置及びカール矯正装置 - Google Patents

シート排出装置及びカール矯正装置

Info

Publication number
JPH06183628A
JPH06183628A JP4354729A JP35472992A JPH06183628A JP H06183628 A JPH06183628 A JP H06183628A JP 4354729 A JP4354729 A JP 4354729A JP 35472992 A JP35472992 A JP 35472992A JP H06183628 A JPH06183628 A JP H06183628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
discharging
roller
curl
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4354729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121161B2 (ja
Inventor
Yuzo Isoda
雄三 磯田
Harukazu Sekiya
治員 関谷
Yoshiaki Watanabe
吉章 渡辺
Takao Samejima
隆夫 鮫島
Akio Nemoto
晶夫 根本
Koji Kato
公二 加藤
Kenichi Kobayashi
謙一 小林
Eishiyou Muraguchi
栄章 邑口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP04354729A priority Critical patent/JP3121161B2/ja
Publication of JPH06183628A publication Critical patent/JPH06183628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121161B2 publication Critical patent/JP3121161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シートの剛性にかかわらず除電手段とシートの
接触状態を一定に保つこと。 【構成】図2(a)に示すように剛性の低いシートPを
排出する場合、シートPの排出ローラ13に対する巻き付
き角が大きく、シートPは右斜め上方に排出されるため
除電ブラシ15はシートPに十分接触する。また図2
(b)に示すように剛性の高いシートP′を排出する場
合、コロホルダー18がシートP′の剛性により押し下げ
られ、ブラシホルダー17は突起部17bがコロホルダー18
に載置されるまで支点17aを中心に回転するため、除電
ブラシ15はシートP′に十分接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームプリン
タ,複写機等の画像形成装置に適用されるシートのカー
ル矯正機能を有するシート排出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、レーザービームプリンタ,複写機等の画像
形成装置においては、トナー像を転写・定着されたシー
トは帯電しており、ユーザー保護のため、或いは排紙整
列性向上のために排出トレイ上に積載する前に除電する
のが一般的である。またトナー像定着後のシートは定着
器の熱によりカールが生じており、排出時にシートのカ
ールを矯正する手段を設けた装置が考えられている。
【0003】例えば図33に示す装置にあっては、シー
ト排出部に、図示しない駆動手段により回転駆動する排
出ローラ201とこれに圧接するコロ202a,202
bが設けられけている。上記コロ202a,202b
は、コロホルダー203に回動可能に保持されており、
コロホルダー203は装置フレーム上に設けられたバネ
204の弾性力により上方に押圧されており、コロ20
2a,202bを排出ローラ201に圧接させている。
また画像定着後のシートは、頁揃えをして排出するた
め、一般にフェースダウン(画像面を下向きに)で排出
トレイ205上に排出される。このとき、定着器の熱と
反転搬送路206により矢印207に示すカールが生じ
てしまう。そこで、このカールを排出時に軽減するため
に、上記排出ローラ201にコロ202a,202bを
圧接させてシートを排出ローラ201に角度θだけ巻き
付けるように搬送することで、カールを軽減している。
【0004】また、上記排出ローラ201の上側の装置
フレームには除電ブラシ208が取り付けられている。
図34(a)に示すように、排出ローラ201及びコロ
202a,202b間を通過したシートPは、カールが
矯正されると共に、除電ブラシ208によって表面が除
電される。シートPは排出ローラによっても帯電するた
め、除電ブラシ208は排出ローラ201より下流側に
設けられている。
【0005】上記装置に使用されるシートPは、厚さ,
重さ等が様々であり、剛性(腰の強さ)が高いシートほ
どカール矯正の効果が大きく、場合によっては逆方向の
カールを付与してしまうおそれがある。そこで図34
(b)に示すように、剛性の高いシートP′を搬送する
場合、シートP′は自らの剛性によりコロ202a,2
02bを押し下げて、排出ローラ201への巻き付き角
を小さくしてカール矯正が行き過ぎないように構成して
いる。即ちバネ204の弾性力を適切に設定すること
で、剛性の低いシートから高いシートまでカールを矯正
することができる。
【0006】(2)従来より用いられている画像形成装
置の1例について図35を参照して電子写真プロセス利
用の転写式,熱ローラ定着式のプリンタを用いて説明す
る。プリンタ本体211内には、感光ドラム212が内
蔵されており、所定の周速度をもって回転駆動され、回
転駆動過程において、その周囲に設けたプロセス手段に
より帯電器による所定の極性・電位を有する一次帯電処
理・レーザースキャナ213による画像情報走査露光,
現像装置により現像処理を受けることでドラム面に画像
情報に応じたトナー像が形成される。
【0007】一方カセット214から給送ローラ215
と図示しない分離部材によってシートPが1枚ずつ分離
給送され、レジストローラ対216によって感光ドラム
212の回転と同期取りが行われ転写ローラ217と感
光ドラム212との圧接ニップ部(転写部)に供給され
ることでシートPにトナー像が転写される。
【0008】転写部を通過したシートPは、定着装置2
18に搬送され、熱源としてハロゲンヒータを内蔵した
定着ローラ218aとこれに圧接する加圧ローラ218
bによって所定の温度と圧力が加えられて、トナー像が
永久定着処理が行われる。
【0009】次に排出リブ219に沿って搬送ローラ対
220によって搬送され、排出ローラ221によって排
出トレイ222上に画像面を下向き(フェースダウン)
に排出積載される。
【0010】上記定着装置218によって発生した熱,
水蒸気,圧力によってシートPにカールが発生し、この
カール状況によって排出ローラ上側にシートPが乗り上
げる場合があった。この対策として図36による構成が
考えられている。画像定着後シートPが排出ローラ22
1と排出コロ223の間を通過して、排出ローラ221
と蹴り出しコロ224の間を通過して排出トレイ222
上に排出される。シートPが排出される際、シート押さ
え板225がシート裏面側(図面上側)より押さえるこ
とによって、シート後端が蹴り出しコロ224の爪部に
当たるように押さえる。
【0011】これによって、シートPがどのようなカー
ル状態にあっても、シート後端を蹴り出しコロ224の
爪部に当たるようにして、シート後端が排出ローラ22
1上に乗り上げるのを防止していた。
【0012】(3)従来、画像形成装置に装備されるカ
ール矯正装置としては、特公昭54−37498号公
報、特公昭57−34180号公報に記載されているよ
うに、弾性を有するローラを設け該ローラにカール矯正
用ローラを食い込むように圧接したり、或いは一定間隔
で配置された2個の搬送ローラと、該搬送ローラに夫々
圧接するカール矯正用ローラと、各ローラ対間のシート
をガイドするシート案内部材とを装備した構成となって
いる。
【0013】上記カール矯正装置の一例を図37及び図
38を参照して説明する。このカール矯正装置は、シー
ト排出部に配置されたシート排出装置を兼用している。
先ず図37において、排出ローラ231,232は夫々
プラスチック等の硬質ローラであり、排出ローラ233
はゴム等の弾性絶縁体よりなる軟質ローラが用いられて
いる。上記排出ローラ231,232は、ローラフレー
ム234に回転自在に取り付けられており、該ローラフ
レーム234を支持する圧縮バネ235によって排出ロ
ーラ233に夫々圧接されている。また上記排出ローラ
231,232間には搬送ガイド236が設けられてい
る。
【0014】上記排出ローラ233は、図37の矢印方
向に回転駆動力が伝達されており、該排出ローラ233
に圧接する排出ローラ231,232は矢印方向に従動
回転する。よってシートPは排出ローラ233の周面に
巻き付くように搬送され、カールと逆方向に湾曲させて
搬送することによりカールを矯正するものである。上記
排出ローラ233に対するシートPの巻き付き角θを大
きくとるほどカール矯正効果は大きくなる。
【0015】また上記カール矯正装置は、シートPの先
端が排出ローラ233に巻き込まれないようにδだけ反
時計回り方向に傾いて配置されている。また上記排出ロ
ーラ232はシートPの排出トレイに排出する最後の排
出ローラであり、シートPを排出トレイ上に確実に送り
出すために周面に蹴り出し爪232aが複数設けられて
いる。
【0016】次に図38はカール矯正装置の他例を示す
ものであり、弾性を有する排出ローラ237にカール矯
正ローラ238が食い込むように圧接している。シート
Pは上記排出ローラ237とカール矯正ローラ238間
に挟持される時、カール矯正ローラ238の周面によっ
てカールと逆方向に押し付けられてカールが矯正され
る。上記カール矯正装置もシートPの先端が排出ローラ
237に巻き込まれないようにδだけ反時計回り方向に
傾いて配置されている。上記装置においても、排出ロー
ラ237へのシートPの巻き付き角θを大きくとる程カ
ール矯正効果が大きくなる。
【0017】(4)従来、画像形成装置に装備されるシ
ート排出装置としては、図41に示すように、上下一対
の排出ローラ対241,242を用いてシートPを排出
していた。また図42に示すように、シート排出口に除
電ブラシ243及び紙押さえマイラ244を設けており
ユーザー保護、或いは排紙整列性向上を図っている。上
記除電ブラシ243及び紙押さえマイラ244は装置本
体にフレーム245に取り付けられており、シートPは
排出ローラ対241,242によって搬送されて、除電
ブラシ243及び紙押さえマイラ244を通過した後、
排出トレイ246上に排出されていた。上記紙押さえマ
イラ244としては、一定の厚みを持った板状のフィル
ムが使用されていた。
【0018】(5)従来、電子写真プロセスを用いた画
像形成装置に装備されるシート排出装置について、図4
3を参照して説明する。定着装置251で熱定着された
シートPは排出搬送路252を通じて装置外の排出トレ
イ253に排出されるように構成されている。上記排出
搬送路252には、排出ローラ254とこれに圧接する
排出コロ255a,255bが設けられている。上記排
出コロ255a,255bは、コロフレーム256に回
転中心256aを中心に回転自在に支持されており、該
コロフレーム256はコロバネ257によって押圧され
て排出コロ255a,255bを排出ローラ254に圧
接させている。
【0019】シートPは定着プロセスによって、定着装
置251において熱と圧力が加えられ、さらにシートP
は温度が高い状態で搬送されるため、図の矢印Dに示す
方向にカールが生ずる。前記排出コロ255a,255
bを排出ローラ254に圧接させてカール方向と逆方向
に湾曲させて搬送することによりカールを矯正して排出
している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
(1)しかしながら、上記従来技術(1)にあっては、
図34に示すように、シートの剛性の違いによりシート
の排出される高さや角度が異なる。従って除電ブラシ2
08に対する接触状態も変化して、図34(b) に示
すように接触しない場合が生じた。
【0021】またシートの排出される高さや角度を一定
に保つと、シートの剛性の違いに対応することができ
ず、カールを均一に矯正することができない。
【0022】(2)しかしながら、上記従来技術(2)
にあっては、シート押さえ板225の重さや形状によっ
ては、シートPに当接して摺動することによりシートP
の裏面側に傷が生ずるおそれがある。またユーザー保護
のため、或いは排紙整列性向上のために排出トレイ22
2上に積載する前にシートPの除電を行っており、除電
針(図示せず)にシートが接触しなくなるおそれがあ
る。更に上記シート押さえ板225を取り付けるための
スペースを要し、装置が大型化するおそれがあった。
【0023】(3)しかしながら、上記従来技術(3)
にあっては、厚さや腰の強さがことなるシートを用いた
場合に、常に一定のニップ圧が加わるため、厚さが薄く
腰の弱いシートでは十分にカール矯正が行うことができ
るが、厚さの厚い腰の強いシートでは十分なカール矯正
が行うことができない場合がある。また逆に腰の強いシ
ートでは十分にカール矯正が行うことができるが、腰の
弱いシートでは、ニップ圧が強すぎて逆カールが生じて
しまう場合がある。
【0024】例えば図37(a)は腰の弱いシートの搬
送状態を示す説明図であり、図37(b)は腰の強いシ
ートの搬送状態を示す説明図である。図37において圧
縮バネ235は固定されており常に同じ力で排出ローラ
231,232をローラフレーム234を介して排出ロ
ーラ233に圧接させている。
【0025】従って、図37(a)に示すように厚さが
薄く腰の弱いシートPを用いた場合、排出ローラ23
1,232によって排出ローラ233に押し付けられ、
巻き付き角θで搬送されて十分なカール矯正が行われて
排出される。また図37(b)に示すように厚さが厚く
腰の強いシートP′を用いた場合、圧縮バネ235の弾
性力がシートP′の腰の強さに負けて排出ローラ23
1,232が排出ローラ233より浮き上がった状態と
なり、巻き付き角θ′で搬送される。つまりシート自体
の腰の強さと巻き付き角の減少(θ>θ′)により十分
なカール矯正が行われないままシートP′は排出され
る。
【0026】また図38に示す構成にあっては、排出ロ
ーラ237にカール矯正ローラ238が食い込むように
ローラ軸が固定されており、図37に示すように圧縮バ
ネ235の弾性力に左右されてシートのカール矯正ロー
ラ238に対する巻き付け角θが変動することはない。
しかし、シート自体の腰の強さの違いによりカール矯正
効果が異なる。
【0027】また長尺状のシートをロール状に巻き付け
たシートロールより繰り出したシートに対して従来例に
示すカール矯正装置を用いてカール矯正を行う場合に
は、常に一定のカール矯正力が作用しているため、カー
ルの弱い巻径が大きいうちは十分なカール矯正効果が得
られるが、カールの強い巻径が小さくなると十分なカー
ル矯正効果が得られないという課題があった。
【0028】(4)また、上記従来技術(3)にあって
は、図37に示すように、シートPの排出方向は破線矢
印方向(右斜め上方向)であり、カール矯正効果を大き
くするために巻き付き角θを大きく取れば取るほど排出
方向は上を向くことになる。またカール矯正装置は、シ
ートPの先端が排出ローラ237に巻き込まれないよう
にδだけ反時計回り方向に傾いて配置されているため、
シート排出方向は更に上を向くことになる。
【0029】このような装置においては、図39(a)
に示すように、排出ローラ232の蹴り出し爪232a
によって蹴り出されたシートPの後端は上方に跳ね上が
り、その後端が排出ローラ233の回転中心を通る水平
線Hより上側に跳ね上がり、排出ローラ233に触れる
とシートPには排出方向と逆方向の回転力が加わり、図
39(a)に示す状態でシートPが排出口に引っ掛かる
おそれがあった。
【0030】また図39(b)に示すように、排出ロー
ラ232の蹴り出し爪232aが、シートPを排出ロー
ラ233と挟持して蹴り出した位置Bより上方に回転し
て位置Cに至る構成では、シートPが水平線Hを越える
程勢い良く蹴り出さなくてもシートPが排出ローラ23
2の上に載ってシートPと排出ローラ232の蹴り出し
爪232aが空滑りして引っ掛かるおそれがあった。更
にシートPの後端は上方に蹴り出されて排出トレイに落
下するため積載性が悪いといった課題があった。
【0031】上記課題を解決するために、図40に示す
ように、排出ローラ233の回転軸に押さえ部材239
を回動自在に取り付けたものである。図40(a)に示
すように、シートPが排出ローラ233に巻き付いてい
る場合には、上記押さえ部材239はシートPと位置M
で接触しており、シートPの搬送動作に伴って反時計回
り方向に逃げている。また図40(b)に示すように、
シートPの後端が排出ローラ232に近づくと、シート
Pと押さえ部材239の接触はなくなり、該押さえ部材
239は自重により時計回り方向に回転してシートPの
後端を押さえこむように構成されている。また、図40
(a),(b)において、搬送ガイド240a,240
bはシートPの先端が排出ローラ231,233に導く
ように適当な曲面を形成している。
【0032】上記カール矯正機能を有するシート排出装
置においては、シートPの搬送力で押さえ部材239が
回転して逃げる必要があり、押さえ部材239の重量を
あまり重くすることができず、厚紙等の腰の強いシート
では押さえがきかないおそれがある。また上記押さえ部
材239による押さえる力が強すぎるとシートPを折り
曲げてしまうおそれがある。更に図40(b)に示すシ
ートPと排出ローラ232の蹴り出し爪232aとの空
滑り状態に対して効果が得られない。
【0033】(5)しかしながら、上記従来技術(4)
にあっては、排出ローラ対241,242が一定箇所に
あるためシートPに加わる力が一定箇所に偏り、シート
サイズの大小の変化に対して適切な加圧位置が得られな
い。またシートサイズに応じた箇所を紙押さえマイラ2
44によって押さえ切れないためシートの積載性が乱れ
るおそれがあった。
【0034】また小サイズのシートだけ大量に搬送した
場合、排出ローラ対241,242のうち内側のローラ
対だけ摩耗が著しくなり、内外のローラ径の差が生じ、
次に大サイズのシートを搬送した場合に、シートにスト
レスが加わり、しわや凸凹等が生ずるおそれがあった。
【0035】更に上記紙押さえマイラ244は一定肉厚
を有する板型形状であるため、シートの積載枚数が多く
なるにつれて、荷重圧力が弱くなり機能が果たせなり、
シートの角折れ等が生ずるおそれがある。
【0036】(6)しかしながら、上記従来技術(5)
にあっては、定着装置251の定着プロセスによって生
ずるシートPのカールは、シートの種類や印字面、装置
の設置されている環境、即ち温度や湿度によって状態が
大きく異なる。
【0037】即ち、シートPに熱が加えられたときに発
生するカール量は、次のような性質を有する。シート
から蒸発する水分量が大きい程増大する。同じ湾曲パ
スでもシートの温度が高い程増大する。環境湿度が高
い程再びシートが吸湿することによって減少する。
【0038】上記の蒸発する水分量は、シートの繊維
の状態、含有される水分量、表面の凹凸、更には表裏面
の要素の差、シートの厚みでも異なる。またでは同一
の定着温度、定着圧力であってもシートの表面性や熱容
量、シート面上の現像剤(トナー)の量によって定着プ
ロセス後のシートの温度が異なる。更にでは高温高湿
の環境と低温低湿の環境下ではカール量に差があり、高
湿時にはシートが搬送中に蒸発した水分を再度吸収して
繊維が伸びることによりカールが減少するのに対し、低
湿時にはカール量の減少はほとんどない。
【0039】以上のように、シートのカール量は様々な
要因によって変動するのに対し、排出コロ255a,2
55bによるカール矯正力は一定(同一搬送路,同一圧
力)であるため、様々な状態に対して対応することがで
きずカール量やカール方向が変化してしまう。一般に、
紙を用いた場合、低湿状態では定着プロセスによって紙
がカールし、排出搬送路252によって同じ方向に曲げ
られるためカールが大きく排出ローラ254及び排出コ
ロ255a,255b間では十分にカールを矯正するこ
とができず、印字面側にカールが残る。また高湿状態で
は、排出搬送路252中に水分があるため、搬送中に再
び紙が水分を吸収することでカールが減少し、カール矯
正の効果が強すぎて印字面側と反対方向にカールが生ず
る。
【0040】排出されるシートPがカールすることは、
シートPの品質を低下させるだけでなく、積載性,積載
能力に影響する。排出コロ255a,255bのカール
矯正作用によって、定着プロセスにおいて発生する矢印
D方向のカールが発生し、排出トレイ253上にシート
Pは後端が上側にカールした状態で積載される。このた
め次に排出されるシート先端によって積載されているシ
ートPが押し出され、排出トレイ253より落下するお
それがある。したがって、カール量が変化することによ
りシート積載数も変化し、特にシート後端が上側にカー
ルした状態では積載能力が大幅に低下する。
【0041】本発明の目的は上記従来技術の課題(1)
を解決し、シートの剛性にかかわらず除電手段とシート
の接触状態を一定に保つことが可能なシート排出装置を
提供することにある。
【0042】本発明の目的は上記従来技術の課題(2)
を解決し、排出されるシートに加わる抵抗を減少させス
ムーズな排出を可能としたシート排出装置を提供するこ
とにある。
【0043】本発明の目的は上記従来技術の課題(3)
を解決し、シートの種類に係わらず均一にカールを矯正
できるカール矯正装置を提供することにある。
【0044】本発明の目的は上記従来技術の課題(4)
を解決し、シート排出口でのシート詰まりを解消し、シ
ートの積載性を向上させたシート排出装置を提供するこ
とにある。
【0045】本発明の目的は上記従来技術の課題(5)
を解決し、シートの種類に応じた排出機能を有し、排出
後のシートの積載性を向上させたシート排出装置を提供
することにある。
【0046】本発明の目的は上記従来技術の課題(6)
を解決し、様々な環境,或いはシートの種類に応じてカ
ール矯正効果を調整可能なシート排出装置を提供するこ
とにある。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題
(1)を解決し、以下に述べる実施例に適用される代表
的な手段は、シートを排出するための排出するための排
出部材と、前記排出部材に所定間隔をおいて圧接する複
数のコロと、前記シートに当接して除電するための除電
手段と、を有し、前記コロの軸心の動きに連動して前記
除電手段を移動可能に取り付けたことを特徴とする。
【0048】上記従来技術の課題(2)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、画像定着
後のシートのカールを矯正して排出する排出手段と、前
記排出手段より排出されたシートを積載するためのシー
ト積載手段と、前記排出手段よりシート積載手段にシー
トが積載されるまでの間に、シート上面側に吹き付ける
風の流れを作る第1送風手段と、前記排出手段よりシー
ト積載手段にシートが積載されるまでの間に、前記シー
トの下面側よりシート排出方向と平行に吹き付ける風の
流れを作る第2送風手段と、を有することを特徴とす
る。
【0049】上記従来技術の課題(3)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、シートを
搬送するための搬送部材と、前記搬送部材に圧接してカ
ールを矯正するためのカール矯正部材と、前記カール矯
正部材と搬送部材との接触圧を変化させるための接触圧
調整手段と、を有することを特徴とする。
【0050】上記従来技術の課題(4)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、シートを
排出するための排出部材と、前記排出部材に圧接してカ
ールを矯正するためのカール矯正部材と、シート排出装
置をシート排出方向と垂直な軸に対して傾斜させる移動
手段と、を有することを特徴とする。
【0051】上記従来技術の課題(5)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、シートを
排出する排出手段を有するシート排出装置において、前
記排出手段は、回転駆動部材と、前記回転駆動部材に圧
接して従動する複数の従動部材とを有し、前記従動部材
を軸方向に移動可能に取り付けたことを特徴とするシー
ト排出装置。
【0052】上記従来技術の課題(6)を解決し、以下
に述べる実施例に適用される代表的な手段は、定着手段
によって熱定着されたシートを外部に排出するシート排
出装置において、前記定着手段から排出口に空気流を導
くための開閉可能なダクト部材と、前記シートを排出す
るための排出部材と、前記排出部材に圧接してカールを
矯正するためのコロと、前記コロを排出部材に圧接して
支持するための支持部材と、を有し、前記ダクト部材の
開閉動作に連動してコロの排出部材に対する圧接力が変
化することを特徴とする。
【0053】
【作用】上記手段(1)によれば、排出されるシートの
剛性の違いによりコロが上下方向に移動すると、除電手
段もこれに連動して移動することにより、除電手段とシ
ートの接触状態を一定に保つことができる。
【0054】上記手段(2)によれば、第2送風手段に
より前記シートの裏面側よりシート排出方向と平行に吹
き付ける風の流れを作ることによって、排出されるシー
ト先端部がシート積載手段或いはシートに当接すること
による抵抗を減少させることができ、第1送風手段によ
り排出手段よりシート積載手段にシートが積載されるま
での間に、シート上面側に吹き付ける風の流れを作るこ
とによって、シート後端を排出手段の蹴り出し部に当接
させることができる。
【0055】上記手段(3)によれば、接触圧調整手段
によってシートの厚さ,腰の強さに応じてカール矯正部
材と搬送部材間の接触圧を変化させる。
【0056】上記手段(4)によれば、シート排出時に
移動手段によってシート排出装置をシート排出方向と垂
直な軸に対して左右に所定量傾斜させてシート排出方向
を変化させることにより、シート先端を排出手段に巻き
込み易くし、シート後端側がシート排出口に引っ掛かる
のを防止することができる。
【0057】上記手段(5)によれば、シートのサイズ
に応じて従動部材を軸方向に移動させて、排出手段にお
ける回転駆動部材と従動部材間によるシートの加圧を一
定に保って排出することができる。
【0058】上記手段(6)によれば、定着手段から排
出口に空気流を導くダクト部材を、該ダクト部材の開閉
動作に連動してコロの排出部材に対する圧接力が変化さ
せる。例えば、低湿度時おいては、ダクト部材を開放し
てシートが定着手段を通過する時に生ずる水蒸気を排出
時にシートに戻し、更にコロの圧接力を高めることによ
ってシートのカール量を低減させる。また、高湿時にお
いては、ダクトを閉鎖して定着手段を通過する時に生ず
る水蒸気を排出時にシートに戻さず、コロの圧接力を低
くして自然に排出することによりシートのカール量を低
減させる。
【0059】
【実施例】
〔第1実施例〕次に前記手段(1)をレーザービームプ
リンタに適用した本発明の一実施例を説明する。図1は
シート排出装置の断面図及び側面図、図2はシート排出
動作を示す説明図、図3はレーザービームプリンタの概
略構成を示す断面図である。
【0060】先ず図3を参照してレーザービームプリン
タの全体構成を概略説明する。1はレーザービームプリ
ンタの装置本体であって、この装置本体1の下部には、
シートPを積載収納したカセット2が図面右側方向に着
脱可能に装着されている。3は給送手段である給送ロー
ラであって、上記カセット2に積載収納されたシートP
のうち最上側のシートPより1枚ずつ給送するように構
成されている。4は反転搬送ローラ対であり、給送ロー
ラ3により給送されたシートPを反転させて搬送するも
のである。5はレジストローラ対であって、シートPを
ローラ対のニップに突き当てて斜行を補正するととも
に、所定のタイミングで画像形成手段に搬送するもので
ある。
【0061】6はスキャナユニットであって、画像情報
に応じてレーザー光を発振させて像担持体である感光ド
ラム7上に照射して潜像を形成するものである。上記感
光ドラム7は、画像形成を行う複数のプロセス手段を内
蔵したプロセスカートリッジ8内に装備されており、ド
ラム面に形成された潜像は、カートリッジ8内に装備さ
れた図示しない現像手段によりトナーを付着されて顕画
像化される。
【0062】9は転写手段である転写ローラであって、
前記感光ドラム8に圧接しており、ドラム面に形成され
たトナー像をシートPに転写させるものである。10は、
画像転写後のシートPの搬送をガイドするための搬送ガ
イドである。
【0063】11は定着手段である定着装置であって、内
部にヒータを内蔵した定着ローラ11aとこれに圧接する
加圧ローラ11bが装備されている。前記搬送ガイド10上
を搬送されたシートPは、上記定着ローラ11a,加圧ロ
ーラ11b間を通過する際に転写画像の定着が行われる。
【0064】12a,12bは反転搬送路を形成する上ガイ
ド及び下ガイドであって、画像定着後のシートPをフェ
ースダウン(画像面を下にして)で導くものである。13
はシート排出手段である排出ローラであって、図示しな
い駆動手段によって回転駆動するものである。14a,14
bは排出コロであって、上記排出ローラ13に圧接して従
動回転するものである。15は除電手段である除電ブラシ
であって、上記排出ローラ13及び排出コロ14a,14b間
を排出されるシートPの表面に接触して除電するもので
ある。16は装置上面カバーに形成された排出トレイであ
って、排出後のシートPを積載するものである。
【0065】次に上記レーザービームプリンタのシート
排出装置の構成について図1を参照して説明する。尚、
図1(b)は図1(a)を矢印A方向からみた側面図で
ある。図1(a),(b)において、除電ブラシ15は、
ブラシホルダー17に固定されており、このブラシホルダ
ー17は、上ガイド12bに支点17aを中心に回動可能に取
り付けられている。また上記ブラシホルダー17の下部に
形成された突起部17bは、排出コロ14a,14bを支持す
るコロホルダー18上に自重で載置されている。また上記
コロホルダー17は、装置上面カバー19上に支持されたバ
ネ20によって上方に付勢されており、排出コロ14a,14
bを排出ローラ13に圧接させている。
【0066】次に上記シート排出排出装置のシート排出
動作について図2を参照して説明する。図2(a)は剛
性の低いシートPの排出動作を示す。シートPは排出ロ
ーラ13及び排出コロ14a,14bに挟持された場合、コロ
ホルダー18はほとんど動かないためシートPは排出ロー
ラ13に対する巻き付き角が大きく、カール矯正効果が十
分得られる。またコロホルダー18がほとんど動かないた
め、ブラシホルダー17もほとんど動かないが、シートP
の排出方向に対する傾き角が大きい(シートPは右斜め
上方に向かって排出される)ため、除電ブラシ15はシー
トPに十分接触することができる。
【0067】また図2(b)は、剛性の高いシートP′
の排出動作を示す。シートP′は排出ローラ13及び排出
コロ14a,14bに挟持された場合、自らの剛性により排
出コロ14a,14bをバネ20の弾性力に打ち勝って押し下
げる。従って、シートP′の排出ローラ13に対する巻き
付き角は小さく、カールの矯正効果が強すぎないように
調整している。またコロホルダー18が下方に押し下げら
れることにより、ブラシホルダー17が支点17aを中心に
時計回り方向に回転して、突起部17bがコロホルダー18
に載置された状態で静止するため、シートP′が排出方
向に対する傾斜角が小さくなっても、除電ブラシ15はシ
ートP′に十分接触することができる。
【0068】よって、シートの剛性によって排出方向が
変化しても、除電ブラシ15の安定した接触状態を維持す
ることができる。また上記除電ブラシ15は排出されるシ
ートを上面より押しさげるので、排出力を向上させるこ
とができる。
【0069】尚、図4に示すように、上記除電ブラシ15
をコロホルダー18に直接取り付けることも可能である。
この場合には、シートの剛性によってコロホルダー18が
上下に動き、同様に除電ブラシも上下に動くので、安定
した接触状態を維持することができる。また画像形成装
置としては本実施例に示すレーザービームプリンタに限
定されず、他の装置、例えば複写機等であっても良い。
【0070】〔第2実施例〕次に前記手段(2)をレー
ザービームプリンタに適用した本発明の一実施例を説明
する。図5はレーザービームプリンタの概略構成を示す
断面図である。
【0071】先ず図5を参照してレーザービームプリン
タの概略構成について説明する。21はレーザービームプ
リンタの装置本体であって、この装置本体21の下部に
は、シートPを積載収納したカセット22が図面右側方向
に着脱可能に装着されている。23は給送手段である給送
ローラであって、上記カセット22に積載収納されたシー
トPのうち最上側のシートPより1枚ずつ給送するよう
に構成されている。24はレジストローラ対であって、シ
ートPをローラ対のニップに突き当てて斜行を補正する
とともに、所定のタイミングで画像形成手段に搬送する
ものである。
【0072】25はスキャナユニットであって、画像情報
に応じてレーザー光を発振させて像担持体である感光ド
ラム26上に照射して潜像を形成するものである。上記感
光ドラム26は、画像形成を行う複数のプロセス手段を内
蔵したプロセスカートリッジ27内に装備されており、ド
ラム面に形成された潜像は、カートリッジ27内に装備さ
れた図示しない現像手段によりトナーを付着されて顕画
像化される。
【0073】28は転写手段である転写ローラであって、
前記感光ドラム26に圧接しており、ドラム面に形成され
たトナー像をシートPに転写させるものである。29は、
画像転写後のシートPの搬送をガイドするための搬送ガ
イドである。
【0074】30は定着手段である定着装置であって、内
部にヒータを内蔵した定着ローラ30aとこれに圧接する
加圧ローラ30bが装備されている。前記搬送ガイド29上
を搬送されたシートPは、上記定着ローラ30a,加圧ロ
ーラ30b間を通過する際に転写画像の定着が行われる。
画像定着後のシートPは分離部材30cにより定着ローラ
30aより分離された後、定着搬送ローラ対30dによって
搬送される。
【0075】31a,31bは反転搬送路を形成するリブ及
び排出フレームであって、画像定着後のシートPをフェ
ースダウン(画像面を下にして)で導くものである。32
はシート排出手段である排出ローラであって、図示しな
い駆動手段によって回転駆動するものである。33a,33
bは排出コロ及び蹴り出しコロであって、上記排出ロー
ラ32に圧接して従動回転するものである。34は装置上面
部に形成された排出トレイであって、排出後のシートP
を積載するものであり、35は装置上面部の一部を構成す
る上面カバーである。
【0076】36aは第1送風手段である上部規制ファン
であって、上記排出ローラ32より排出トレイ34に排出さ
れる間にシートPの上面側より風を吹き付けるものであ
る。また36bは第2送風手段である送風ファンであっ
て、上記排出ローラ32より排出トレイ34に排出されるシ
ートPの下面側よりシート排出方向と平行に風を吹き付
けるものである。
【0077】上述のように構成されたレーザービームプ
リンターのシート排出動作について説明する。定着装置
30によって定着処理されたシートPは、画像面側にカー
ルしてリブ31a,排出フレーム31b間を搬送される。次
にシートPは排出ローラ32と排出コロ33a間、更には排
出ローラ32と蹴り出しコロ33b間に挟持されて、カール
とは逆方向に排出ローラ32の周面に巻き付けるように搬
送することで、カールが矯正される。
【0078】次にシートPをある程度排出した時、シー
トPの自重により先端部から排出トレイ34若しくは先に
排出されたシートP上に落下しそうになる。この時送風
ファン36bを駆動してシート排出方向に平行に風を吹き
付けることによって排出トレイ34若しくは先に排出され
たシートPに沿って風が流れ、シートPの先端を押し上
げてシート先端と排出トレイ34若しくは先に排出された
シートPとの間に生ずる抵抗力を減少させることができ
る。
【0079】次にシートPが排出ローラ32と蹴り出しコ
ロ33b間より離れそうになると、上部規制ファン36aを
駆動してシート上面側に風を吹き付けることによって、
シート後端を押さえて蹴り出しコロ33bの爪部に当接さ
せてスムーズに排出することができる。尚、上記各ファ
ン36a,36bのON,OFFは、装置各部のプロセスス
ピードに応じて制御するものとする。
【0080】これによって、従来のようにシート押さえ
板が不要となり、省スペース化,低コスト化を図ると共
に、シート後端が排出ローラ32に乗り上げるのを防止す
ることができる。
【0081】〔第3実施例〕次に前記第2実施例に係る
シート排出装置の他例について図6を参照して説明す
る。尚、レーザービームプリンタの概略構成は前記第2
実施例と同様であるので同一部材には同一番号を付して
説明を省略する。
【0082】図6(a)において、本実施例はシート排
出口にシート検知センサー37を設けており、該センサー
37の検知信号によって上部規制ファン36a及び送風ファ
ン36bの動作を制御するものである。シート排出動作に
ついて説明すると、排出ローラ32及び蹴り出しコロ33b
間をシートPが排出されてくると、シート検知センサー
37がこれを検知して図6(b)に示すように上部規制フ
ァン36aは停止(OFF)状態にあるが、送風ファン36
bは駆動開始(ON)してシート排出方向に平行に送風
を行う。よってシートPが半分以上排出されるまで送風
ファン36bのみが回り続けているため、シート先端は図
6(a)に示すように丸まることなく、先に排出された
シートには非接触で搬送し、抵抗力を減少させて搬送力
を軽減することができる。
【0083】次にシートPが排出ローラ32及び蹴り出し
コロ33b間から完全に排出する直前をプロセススピード
とシート検知センサー37の検知信号から算出し、図6
(b)に示すように、シート排出直前に送風ファン36b
は停止(OFF)して上部規制ファン36aが駆動開始
(ON)して、シート上面側に送風を行う。よって、シ
ートPが排出ローラ32より排出トレイ34に完全に落下し
終わるまで、上面側より送風を行うので、シートの整列
性を乱すことはなく、シート後端が排出ローラに乗り上
げることを防止でき、省電力化を図って一層低コスト化
を促進することができる。
【0084】〔第4実施例〕次に前記第2実施例に係る
シート排出装置の他例について図7及び図8を参照して
説明する。尚、レーザービームプリンタの概略構成は前
記第2実施例と同様であるので同一部材には同一番号を
付して説明を省略する。
【0085】本実施例は、第1,第2送風手段として、
シート搬送路を形成するリブ31aに図8に示すように排
熱ダクト38a、排出フレーム31bには図7に示すように
排熱ダクト38bを夫々形成し、これらをシート排出部に
連通するように構成したものである。上記排熱ダクト38
aはシート排出部のシート上面側に排熱され、上記排熱
ダクト38bはシート排出部のシート下面側でシート排出
方向と平行に排熱される。
【0086】シート排出動作について説明すると、ウォ
ームアップ中に定着装置30内に内蔵されているヒータが
点灯することにより熱が発生して、その熱がリブ31aに
設けた排熱ダクト38a及び排出フレーム31bに設けた排
熱ダクト38bを夫々通過して上昇し、この熱の動きによ
り空気の流れが生ずる。
【0087】上記排熱ダクト38a及び排熱ダクト38b
は、定着装置30近傍で広口であり、排出口近傍で絞りこ
まれており、排出口より風が勢い良く排出されるように
構成されている。上記排熱ダクト38bからは、シート下
面側でシート排出方向と平行に風を吹き付けており、排
出されるシートPの先端部を押し上げてスムーズな排出
動作を行う。また上記排熱ダクト38aを通過した熱は、
上面カバー35に当たった後、該上面カバー35に沿ってシ
ート上面側よりシート上面に風を吹き付けるこれによっ
て、シート後端が蹴り出しコロ33bの爪部に押し付けら
れ、スムーズな排出動作を行うことができる。
【0088】上記構成によれば、前記第2,第3実施例
に示すように送風手段としてファンを設ける必要がな
く、シートPのスムーズな排出動作を行うのみならず、
省スペース化,低コスト化を一層促進することができ
る。
【0089】〔第5実施例〕次に前記手段(3)をレー
ザービームプリンタに適用した本発明の一実施例を説明
する。図9,図11はカール矯正装置の断面図、図1
0,図12はカール矯正装置のシート排出方向からみた
側面図、図13はレーザービームプリンタの概略構成を
示す断面図である。
【0090】先ず図13を参照してレーザービームプリン
タの概略構成について説明する。41はレーザービームプ
リンタの装置本体であって、この装置本体41の下部に
は、シートPを積載収納したカセット42が図面右側方向
に着脱可能に装着されている。43は給送手段である給送
ローラであって、上記カセット42に積載収納されたシー
トPのうち最上側のシートPより1枚ずつ給送するよう
に構成されている。44はレジストローラ対であって、シ
ートPをローラ対のニップに突き当てて斜行を補正する
とともに、所定のタイミングで画像形成手段に搬送する
ものである。
【0091】45はスキャナユニットであって、画像情報
に応じてレーザー光を発振させて像担持体である感光ド
ラム46上に照射して潜像を形成するものである。上記感
光ドラム46は、画像形成を行う複数のプロセス手段を内
蔵したプロセスカートリッジ47内に装備されており、ド
ラム面に形成された潜像は、カートリッジ47内に装備さ
れた図示しない現像手段によりトナーを付着されて顕画
像化される。
【0092】48は転写手段である転写ローラであって、
前記感光ドラム46に圧接しており、ドラム面に形成され
たトナー像をシートPに転写させるものである。49は画
像転写後のシートPの搬送をガイドするための搬送ガイ
ドである。
【0093】50は定着手段である定着装置であって、内
部にヒータを内蔵した定着ローラ50aとこれに圧接する
加圧ローラ50bが装備されている。前記搬送ガイド49上
を搬送されたシートPは、上記定着ローラ50a,加圧ロ
ーラ50b間を通過する際に転写画像の定着が行われる。
画像定着後のシートPは分離部材50cにより定着ローラ
50aより分離された後、定着搬送ローラ対50dによって
搬送される。
【0094】51a,51bは反転搬送路を形成する搬送ガ
イドリブであって、画像定着後のシートPをフェースダ
ウン(画像面を下にして)で導くものである。52はシー
ト排出手段である排出ローラであって、図示しない駆動
手段によって回転駆動するものである。53a,53bは排
出コロ及び蹴り出しコロであって、上記排出ローラ52に
圧接して従動回転するものである。54は装置上面部に形
成された排出トレイであって、排出後のシートPを積載
するものである。
【0095】次に図9及び図10を参照してカール矯正
装置の構成について説明する。尚、本実施例はシート排
出装置がカール矯正装置を兼用している。図10におい
て、排出ローラ52は回転軸55に固定されており、この回
転軸55の一端にはタイミングプーリ56が固定されてい
る。上記回転軸55は装置フレーム57に固定された軸受57
aに回転自在に支持されており、止め輪57bによってス
ラスト方向の移動が規制されている。
【0096】前記排出コロ53a,蹴り出しコロ53bはロ
ーラフレーム53cに回転自在に取り付けられている。該
ローラフレーム53cと排出フレーム58との間には圧縮バ
ネ59が取り付けられており、上記排出コロ53a,蹴り出
しコロ53bをローラフレーム53cを介して排出ローラ52
に圧接させている。上記排出フレーム58の両端には、回
転コロ60が夫々取り付けられており、この回転コロ60は
図9に示す装置フレーム57の溝57cに嵌め込まれてお
り、排出フレーム58は装置フレーム57の溝57cに沿って
上下方向に移動できるように構成されている。
【0097】また上記装置フレーム57には軸受57dを介
してカム軸61が回転自在に支持されており、該カム軸61
には偏心カム62が軸方向に複数個固定されており、この
偏心カム62は上記排出フレーム58を支持している。上記
カム軸61の一端にはカムギヤ63が固定されており、この
カムギヤ63はステッピンクモータ65に連結されたモータ
ギヤ64に噛合している。
【0098】従って、前記タイミングプーリ56にタイミ
ングベルト66を介して駆動力を伝達すると、排出ローラ
52は図9に示す矢印方向に回転し、該排出ローラ52に圧
接する排出コロ53a,蹴り出しコロ53bは矢印方向に夫
々従動回転して、両者の協働作用によってシートPを搬
送する。またステッピングモータ65を起動してモータギ
ヤ64を回転させるとカムギヤ63を介してカム軸61が回転
し、該カム軸61に固定されている偏心カム62が回転して
排出フレーム58を上下動させる。
【0099】次に上述のように構成されたカール矯正装
置のカール矯正動作について図9乃至図12を参照して
説明する。図9及び図10は厚さが薄く腰が弱いシート
Pの搬送状態を示すものであり、図11及び図12は厚
さが厚く腰の強いシートP′の搬送状態を示す。
【0100】先ず図9及び図10において、図示しない
紙質選定部より腰の弱いシートPを使用中という指令が
入力されると、ステッピンクモータ65が回転しモータギ
ヤ64,カムギヤ63を介して偏心カム62を回転させ、該偏
心カム62を図9の状態にする。この時、排出フレーム58
は自重によって回転コロ60が装置フレーム57の溝57cに
沿って下降した状態で偏心カム62上に支持されており、
圧縮バネ59は伸びた状態でローラフレーム53cを押圧す
る。
【0101】従って、上記圧縮バネ59は比較的弱い弾性
力で排出コロ53a及び蹴り出しコロ53bを排出ローラ52
に圧接させるため、腰が弱いシートPの腰の強さに負け
てしまい、排出コロ53a及び蹴り出しコロ53bは排出ロ
ーラ52より少し浮いた状態となり、シートPの排出ロー
ラ52への巻き付き角θは小さくなる。よって、腰の弱い
シートPに適した弱いカール矯正力でカールを矯正する
ことができる。
【0102】次に図11及び図12において、図示しな
い紙質選定部より腰の強いシートP′を使用中という指
令が入力されると、ステッピンクモータ65が回転しモー
タギヤ64,カムギヤ63を介して偏心カム62を回転させ、
該偏心カム62を図11の状態にする。この時、排出フレ
ーム58は偏心カム62によって押し上げられ回転コロ60が
装置フレーム57の溝57cに沿って上昇した状態で偏心カ
ム62上に支持されており、圧縮バネ59は圧縮された状態
でローラフレーム53cを押圧する。
【0103】従って、上記圧縮バネ59は比較的強い弾性
力で排出コロ53a及び蹴り出しコロ53bを排出ローラ52
に圧接させるため、腰が強いシートP′の腰の強さにも
負けずに排出コロ53a及び蹴り出しコロ53bを排出ロー
ラ52に圧接する。よって、シートP′の排出ローラ52へ
の巻き付き角θ′は大きくなり、腰の強いシートP′に
適した強いカール矯正力でカールを矯正することができ
る。
【0104】尚、前記ステッピンクモータ65の入力パル
ス数により偏心カム62の回転角は自由に設定することが
できるので、2種以上のカール矯正力を無段階に得るこ
とができる。例えば、シート排出方向からみてシートの
左右にカールが残る場合には、図10及び図12におい
て左右の偏心カム62が図11の状態にして、中央の偏心
カム62を図9と図11との中間に位置するようにすれ
ば、シート中央部で左右両端より弱いカール矯正効果を
得ることができる。
【0105】前記構成によれば、シートの腰の強さの違
いにより、その紙質にあったカール矯正力が得ることが
でき、シートの種類に関係なく均一なカール矯正効果を
得ることができる。これによって、シート排出後の積載
性を向上させることができる。
【0106】〔第6実施例〕次に前記第5実施例におけ
るカール矯正装置の他例について図14乃至図16を参
照して説明する。尚、図16は図15をシート排出方向
から見た側面図である。またレーザービームプリンタの
概略構成は前記第5実施例と同様であり、同一部材には
同一番号を付して説明を省略する。
【0107】先ずカール矯正装置の概略構成について図
14及び図16を参照して説明する。本実施例も、シー
ト排出装置がカール矯正装置を兼用するものとする。図
14において、67は弾性を有する排出ローラであって、
その回転軸68は装置本体41に設けられた装置フレーム57
の溝57cに沿って上下動する軸受57eに回転自在に支持
されている。また上記装置フレーム57の一端には軸受57
fが固定されており、カール矯正ローラ69を固定した回
転軸70が回転自在に支持されている。この回転軸70の一
端には、図16に示すようにタイミングプーリ56が固定
されておりタイミングベルト66を介して駆動力が伝達さ
れるように構成されている。
【0108】上記カール矯正ローラ69は、弾性を有する
排出ローラ67が装置フレーム57の溝57cに沿って最下位
置まで下降した状態で排出ローラ67に食い込むように配
置されている。また軸受57eはスライドカム71によって
下方より支持されており、該スライドカム71は双安定自
己保持形直動ソレノイド72に連結されている。
【0109】従って、タイミングプーリ56にタイミング
ベルト66を介して駆動力を伝達すると、カール矯正ロー
ラ69が図14の矢印方向に回転し、該カール矯正ローラ
69に圧接する排出ローラ67が矢印方向に従動回転して、
両者の協働作用によりシートPを搬送する。
【0110】また、双安定自己保持形直動ソレノイド72
に通電することによりスライドカム71を左右に移動させ
ることで軸受57eを溝57cに沿って上下動させ、排出ロ
ーラ67のカール矯正ローラ69に対する接触圧を変化する
ことができる。
【0111】次に上述のように構成されたカール矯正装
置のカール矯正動作について図14及び図15を参照し
て説明する。図14は厚さが薄く腰が弱いシートPの搬
送状態を示すものであり、図15は厚さが厚く腰の強い
シートP′の搬送状態を示す。
【0112】先ず図14において、図示しない紙質選定
部より腰の弱いシートPを使用中という指令が入力され
ると、双安定自己保持形直動ソレノイド72に通電されて
スライドカム71は図の左側に移動させる。この時排出ロ
ーラ67は自重と弾性圧により装置フレーム57の溝57cに
沿って下降する。従って、カール矯正ローラ69の排出ロ
ーラ67への食い込み量は減少してシートPのカール矯正
ローラ69に対する巻き付き角θは小さくなる。よって、
腰の弱いシートPに適した弱いカール矯正力でカールを
矯正することができる。
【0113】次に図15において、図示しない紙質選定
部より腰の強いシートP′を使用中という指令が入力さ
れると、双安定自己保持形直動ソレノイド72に逆電圧を
印加してスライドカム71を図の右方向に移動させる。こ
の時排出ローラ67は、装置フレーム57の溝57cに沿って
押し上げられ、カール矯正ローラ69に対する接触圧が高
まる。従って、カール矯正ローラ69の排出ローラ67に対
する食い込み量が多くなり、シートP′のカール矯正ロ
ーラ69に対する巻き付き角θ′も大きくなる。よって、
腰の強いシートP′に適した強いカール矯正力でカール
を矯正することができる。
【0114】〔第7実施例〕次に前記第5実施例におけ
るカール矯正装置の他例について図17を参照して説明
する。前記第5,第6実施例は、シート排出側に配置し
たカール矯正装置について説明したが、本実施例はシー
ト供給側に配置したカール矯正装置について説明する。
また本実施例はシートとして長尺状シートを用い、これ
をロール状に巻き付けたシートロールより繰り出される
シートのカール矯正を行うものとする。尚、レーザービ
ームプリンタの概略構成は前記第5実施例と同様である
ので説明を省略する。
【0115】先ず、図17を参照してシート供給ユニッ
トの構成について説明する。シートP″をロール状に巻
き付けたシートロールRを嵌合した供給リール73より引
き出されたシートP″は、ガイドローラ74を介して給送
クラッチ75aを内蔵した給送ローラ対75によって給送さ
れる。次いでカッター76によって頁単位に切断される。
カッター76は、固定刃76aと回転刃76bを有し、カッタ
ーソレノイド76cによって回転刃76bを回転させること
により固定刃76aと回転刃76b間を通過するシートP″
を切断するものである。77は前記第5実施例と同様の構
成を有するカール矯正装置であり、搬送ローラ77aに搬
送コロ77b,77cが圧接している。またシートロールR
の外周には、シートP″の残量を検知するための残量検
知センサー78が当接している。
【0116】次にシート給送動作についう説明すると、
図示しない駆動源を起動して給送クラッチ75aを作動さ
せることにより給送ローラ対75が回転駆動されてシート
P″の給送が開始される。供給リール73よりシートP″
が順次繰り出されてカッター76によって頁単位に切断さ
れる。次に切断後のシートP″はカール矯正装置77を経
てカールが矯正されて図示しない画像形成ユニットへ搬
送される。
【0117】ここで、シートロールRよりシートP″が
繰り出されると、巻径が次第に小さくなるにしたがい、
シートP″に付与されるカールが次第に大きくなる。上
記シートロールRの巻径の変化を残量検知センサー78に
より検知してその信号により図示しないステッピングモ
ータを起動させて偏心カムを回転させる。これによっ
て、カール矯正装置77のカール矯正効果を次第に大きく
して、シートP″がシートロールRのどの位置から繰り
出されても、常に安定したカール矯正効果を得ることが
でき、シート搬送をスムーズに行うことができる。
【0118】〔第8実施例〕次に前記手段(4)をレー
ザービームプリンタに適用した本発明の一実施例を説明
する。図18はシート排出装置の断面図、図19はシー
ト排出装置のシート排出方向からみた側面図、図20は
シート排出動作を示す断面説明図である。尚レーザービ
ームプリンタの概略構成は前記第5実施例と同様であ
り、同一部材には同一番号を付して説明を省略する。
【0119】先ず図18及び図19を参照してカール矯
正装置の構成について説明する。尚、本実施例はシート
排出装置がカール矯正装置を兼用している。図18にお
いて、排出ローラ52は回転軸55に固定されており、この
回転軸55の一端にはタイミングプーリ56が固定されてい
る。上記回転軸55は両端を軸受57aに回転自在に支持さ
れており、止め輪57bによってスラスト方向の移動が規
制されている。更に軸受57aは装置フレーム57に固定さ
れた回転軸79に回転自在に支持されており、止め輪57g
によってスラスト方向の移動が規制されている。
【0120】前記排出コロ53a,蹴り出しコロ53bはロ
ーラフレーム53cに回転自在に取り付けられている。該
ローラフレーム53cと排出フレーム58との間には圧縮バ
ネ59が取り付けられており、上記排出コロ53a,蹴り出
しコロ53bをローラフレーム53cを介して排出ローラ52
に圧接させている。上記排出フレーム58は前記回転軸55
を支持する軸受57aに回動可能に支持されている。また
上記排出フレーム58の一端には受動ギヤ80が固定されて
おり、この受動ギヤ80はステッピングモータ65に連結さ
れたモータギヤ64に噛合している。
【0121】従って、前記タイミングプーリ56にタイミ
ングベルト66を介して駆動力を伝達すると、排出ローラ
52は図18に示す矢印方向に回転し、該排出ローラ52に
圧接する排出コロ53a,蹴り出しコロ53bは矢印方向に
夫々従動回転して、両者の協働作用によってシートPを
搬送する。またステッピングモータ65を起動してモータ
ギヤ64を回転させると受動ギヤ80を介して排出フレーム
58を回転させシート排出装置全体が回転軸79を中心に回
動して、シート排出方向と垂直な軸に対して所定量傾斜
するように構成されている。
【0122】また図18に示すように、排出ローラ52よ
りシート搬送方向上流側(図面左側)には、シートPの
先端及び後端を検知するためのセンサーフレーム81及び
フォトスイッチ82が設けられている。
【0123】次に上述のように構成されたシート排出装
置のシート排出動作について図20を参照して説明す
る。図20(a)に示すようにシートPが搬送されてき
て、センサーフレーム81を持ち上げ、フォトスイッチ82
がOFFからON状態に移行すると、ステッピングモー
タ65を矢印a方向に回転し、モータギヤ64も矢印a方向
に回転する。従って、シート排出装置は、受動ギヤ80を
介して矢印b方向に回転して図20(a)に示す状態で
停止し、シートPの先端は排出ローラ52と排出コロ53a
間に巻き込まれ易い状態となる。
【0124】次に前記フォトスイッチ82がON状態とな
ってから所定時間経過すると、シートPは図18に示す
ように排出ローラ52に巻き込まれた状態となる。この
時、ステッピングモータ65を矢印b方向に回転させ、モ
ータギヤ64も矢印b方向に回転する。従って、シート排
出装置は、受動ギヤ80を介して矢印a方向に回転して図
18に示す状態で停止し、シート排出動作を続行する。
【0125】次にシートPの後端がセンサーフレーム81
を通過すると、センサーフレーム81が落下してフォトス
イッチ82がONからOFF状態となる。そして上記フォ
トスイッチ82がOFF状態となってから所定時間経過す
ると、シートPの後端が排出ローラ52と蹴り出しコロ53
bの圧接部を通過する。この時、ステッピングモータ65
を更に矢印b方向に回転させ、モータギヤ64も矢印b方
向に回転する。従って、シート排出装置は、受動ギヤ80
を介して矢印a方向に回転して図20(b)に示す状態
で停止し、シートPは排出ローラ52及び蹴り出しコロ53
bによって図の矢印に示すほぼ水平方向にスムーズに排
出される。上記シートPは、蹴り出しコロ53bの爪53d
が排出ローラ52と挟持してシート後端を蹴り出した位置
Bより下方に回転して位置Cに回転する。
【0126】従って、排出されるシートPは、従来のよ
うにシート排出口においてシート詰まりを生ずることな
く排出トレイ上に積載され、上方に蹴り出されることが
ないので、積載性も向上する。
【0127】尚、上記シート排出装置の傾き角、回転速
度はステッピングモータ65への入力パルス数によって自
由に設定することができる。また、図21に示すよう
に、前記排出フレーム58を揺動可能に支持する装置フレ
ーム57を排出口の下方に固定することも可能である。
【0128】〔第9実施例〕次に前記第8実施例に示す
シート排出装置の他例について図22を参照して説明す
る。尚、シート排出装置の概略構成は前記第8実施例と
同様であり、同一部材には同一番号を付して説明を省略
する。本実施例はシート排出装置を傾斜させる移動手段
としてモータではなくプッシュ型直動ソレノイド83を用
いたものである。
【0129】図22において、装置フレーム57に回転自
在に支持された回転軸55には、アーム84が揺動可能に連
結されている。このアーム84は排出フレーム58の両端を
一体的に連結支持しており、その先端部近傍に形成した
長穴84aには、プッシュ型直動ソレノイド83のスライド
棒85が連結されている。また上記アーム84の先端には、
装置本体との間に引張バネ86が張設されており、アーム
84を回転軸55を中心に時計回り方向に付勢している。上
記アーム84はプッシュ型直動ソレノイド83に通電してス
ライド棒85が図面右方向に移動することによって、引張
バネ86の引張力に抗して回動するように構成されてい
る。
【0130】次に上述のように構成されたシート排出装
置のシート排出動作について説明する。図22(a)に
示すようにシートPが搬送されてきて、センサーフレー
ム81を持ち上げ、フォトスイッチ82がOFFからON状
態に移行すると、プッシュ型直動ソレノイド83に通電し
てスライド棒85が図面右方向に移動してアーム84を反時
計回り方向に回転させ、シート排出装置は図22(a)
に示す状態でシートPを排出ローラ52及び排出コロ53a
間に巻き込まれて排出動作を続行する。
【0131】次にシートPの後端がセンサーフレーム81
を通過すると、センサーフレーム81が落下してフォトス
イッチ82がONからOFF状態となる。そして上記フォ
トスイッチ82がOFF状態となってから所定時間経過す
ると、シートPの後端が排出ローラ52と蹴り出しコロ53
bの圧接部を通過する。この時、プッシュ型直動ソレノ
イド83に通電を停止すると、スライド棒85が引張バネ86
の弾性力によって図面左方向に移動してアーム84を時計
回り方向に回転させ、シート排出装置は図22(b)に
示す状態で停止し、シートPは排出ローラ52及び蹴り出
しコロ53bによって図の矢印に示すほぼ水平方向にスム
ーズに排出される。
【0132】上記構成によっても、排出されるシートP
は、従来のようにシート排出口においてシート詰まりを
生ずることなく排出トレイ上に積載され、上方に蹴り出
されることがないので、積載性も向上する。
【0133】〔第10実施例〕次に前記手段(5)をレ
ーザービームプリンタに適用した本発明の一実施例を説
明する。図23はシート排出装置の平面図、図24はシ
ート排出装置の断面図、図25は従動ローラの移動機構
を示す説明図、図26はシート排出動作を示す平面説明
図、図27は押さえ部材の構成及び作用原理説明図、図
28は押さえ部材の作用説明図、図29はレーザービー
ムプリンタの概略構成を示す断面図である。
【0134】先ず図29を参照してレーザービームプリ
ンタの概略構成について説明する。91はレーザービーム
プリンタの装置本体であって、この装置本体91の側面下
部には、シートPを積載収納したカセット92が図面左側
方向に着脱可能に装着されている。93は給送手段である
給送ローラであって、上記カセット92に積載収納された
シートPのうち最上側のシートPより1枚ずつ給送する
ように構成されている。94はレジストローラ対であっ
て、シートPをローラ対のニップに突き当てて斜行を補
正するとともに、所定のタイミングで画像形成手段に搬
送するものである。
【0135】95はスキャナユニットであって、画像情報
に応じてレーザー光を発振させて像担持体である感光ド
ラム96上に照射して潜像を形成するものである。上記感
光ドラム96は、図示しない画像形成を行う複数のプロセ
ス手段を内蔵したプロセスカートリッジ内に装備されて
おり、ドラム面に形成された潜像は、カートリッジ内に
装備された図示しない現像手段によりトナーを付着され
て顕画像化される。
【0136】97は転写手段である転写ローラであって、
前記感光ドラム96に圧接しており、ドラム面に形成され
たトナー像をシートPに転写させるものである。98は定
着手段である定着装置であって、内部にヒータを内蔵し
た定着ローラ98aとこれに圧接する加圧ローラ98bが装
備されている。
【0137】99,100は排出手段を構成する排出ロー
ラ対であって、回転駆動部材である円筒状の排出ローラ
99(下ローラ)と、これに圧接して従動回転する複数の
従動ローラ100(上ローラ)を装備している。101
は排出トレイであって、装置上面に排出されたシートP
を積載するものであり装置上面カバーを兼用している。
【0138】次に上記レーザービームプリンタに搭載さ
れたシート排出装置の構成を図23乃至図25を参照し
て説明する。図23及び図24において、排出ローラ99
はシートPの幅方向に長い円筒状のローラが用いられて
おり、図示しない駆動手段によって駆動軸99aに駆動力
が伝達されるように構成されている。上記排出ローラ99
には軸方向に所定間隔をあけて複数の従動ローラ100
が圧接している。この従動ローラ100は、図23の矢
印cに示すように軸方向に移動可能に取り付けられてい
る。
【0139】上記従動ローラ100は、図24及び図2
5に示すようにローラユニットフレーム102に回転自
在に支持されており、加圧バネ103によって付勢され
て排出ローラ99に圧接するように構成されている。また
上記ローラユニットフレーム102には、シートPを除
電するための除電ブラシ104及び排出されるシートP
を押さえる押さえ部材105が前記駆動軸99aに平行に
なるように一体的に取り付けられている。上記押さえ部
材105は、自由端側が肉薄で取付端側肉厚になるよう
に成型されている。
【0140】上記従動ローラ100の移動機構の構成に
ついて図25を参照して説明する。上記ローラユニット
フレーム102は、装置本体フレーム106に固定され
ている。上記ローラユニットフレーム102には、駆動
軸99aと平行に長手方向に移動軸107が設けられてお
り、該移動軸107に複数の固定溝108が穿設されて
おり、従動ローラ100を移動軸107に沿って移動さ
せて固定ネジ109を所定の固定溝108に螺合するこ
とにより移動することができる。
【0141】例えば、図26(a)に示すように、大サ
イズのシートPを搬送する場合には、軸方向に従動ロー
ラ100の間隔をあけて配置させ、図26(b)に示す
ように、小サイズのシートPを搬送する場合には、軸方
向に従動ローラ100の間隔を詰めて配置させることが
できる。これによって、シートのサイズに応じて排出ロ
ーラ99及び従動ローラ100間で均一な圧力で挟持して
排出することができ、シートPのしわや凹凸等の不規則
な挙動を防止することができる。
【0142】次に押さえ部材105の肉圧形状による作
用原理について図27を参照して説明する。上記押さえ
部材105は、図27(a)に示すように長さが異なる
複数のマイラを重畳させて構成されており、最も長さの
長いマイラ105aを最下側に配置しこれより順に長さ
が短かくなるマイラ105b,105cを重ねたものを
固定部材105dによって束ねたものである。
【0143】上記押さえ部材105の動作について説明
すると、シート排出開始前は図27(b)に示すように
押さえ部材105は真っ直ぐ伸びた状態にある。シート
Pの排出動作が開始されてシートPを排出トレイ101
上に積載するにつれて図27(c)に示すように押さえ
部材105のうち最下側のマイラ105aがシートPに
接触して押さえ、積載枚数が多くなるにつれて図27
(d)に示すようにマイラ105a,105bがシート
Pを押さえ、最後に大量のシートPを積載した場合に
は、図27(e)に示すようにマイラ105a,105
b,105cによってシートPを押さえることになる。
【0144】従って、始めにマイラ105aの力だけで
押さえていたシートPを積載枚数が増加するにしたがっ
て105a+105b,更には105a+105b+1
05cの力で押さえることにより、シート積載性を向上
させることができる。よって、押さえ部材105の肉厚
形状は図28に示すように自由端側が肉薄で固定端側を
肉厚となるように成型することで、シートPの排出枚数
に応じてスムーズな積載が可能となる。尚、図28
(a)はシートPが少量積載時の説明図であり、図28
(b)は多量積載時の説明図であり、シートPを押圧す
る力の大きさをベクトルfで示した。
【0145】〔第11実施例〕次に前記手段(6)を適
用したシート排出装置の一実施例を説明する。図30は
シート排出装置の断面図及びダクトの平面図である。
【0146】111はシート排出装置本体であって、こ
の装置本体111の下部には、シートPを積載収納した
定着手段である定着装置112が設けられている。11
3は定着後のシートPを排出口まで搬送するための排出
搬送路である。114はシートPを排出して積載するた
めの排出トレイである。
【0147】上記定着装置112は、アルミ製の定着ロ
ーラ115とこの定着ローラ115内に内蔵されたハロ
ゲンヒータ115aと、上記定着ローラ115に所定の
圧力をもって押圧される加圧ローラ116を装備してい
る。そして上記定着ローラ115と加圧ローラ116と
のニップ部の上流側にシートPをニップ部に導く入り口
ガイド117が設けられ、下流側にシートPを定着ロー
ラ115より剥離する分離ガイド118と搬送ガイド1
19が夫々設けられている。
【0148】また上記排出搬送路113には、排出部材
である排出ローラ120及びこれに圧接する排出コロ1
21a,121bが設けられている。上記排出コロ12
1a,121bはコロフレーム122に回転自在に支持
されており、コロフレーム122は回転中心122aを
中心に装置本体111に回転自在に取付けられている。
上記コロフレーム122の下方には、保持板123上に
保持されたコロバネ124が連結されており、これによ
ってコロフレーム122を押圧して排出コロ121a,
121bを排出ローラ120に圧接させている。
【0149】また125はダクト部材であるダクトであ
って、前記定着装置112の上側から排出ローラ120
及び排出コロ121a,121b間に空気流を送るもの
である。上記ダクト125は、上枠125a,中板12
5b,下枠125cを有しており、K点を基準として中
板125bがスライド可能に取付けられている。また上
記上枠125a,中板125b,下枠125cには、通
気孔である窓125dが形成されており、中板125b
のスライド動作により開閉するように構成されている。
【0150】上記中板125bの上面側には支持棒12
6の下端が連結しており、該支持棒126の上端は前記
保持板123に連結している。よって、上記中板125
bが図30(a)のK点に示す基準位置より図30
(b)に示す矢印右側に移動すると、保持板123及び
コロバネ124を介して連結するコロフレーム122が
右側に移動し、排出ローラ120と排出コロ121aの
みが圧接するので押圧力が減少し、カール矯正効果が低
下する。またダクト125は、上記中板125bのスラ
イドによって、開放状態から閉塞状態となる。
【0151】次に上述のように構成されたシート排出装
置のシート排出動作について説明する。定着装置112
における定着プロセスにおいて、シートPより蒸発した
水蒸気は、自然対流及びシート搬送によって発生する空
気流によって上昇していく。そこで、低温低湿環境下に
おいては、定着装置112によってシートPに含まれて
いる水分量を取られてしまい、シートPは図30(a)
に示す矢印Dに示す方向にカールが生ずる。このカール
を排出ローラ120とこれに圧接する排出コロ121
a,121bによってシートPを排出ローラ120に巻
き付けるように搬送してカールを打ち消す方向に湾曲さ
せて排出するが、シートPの種類によって表面性や熱容
量が異なり、カール量が変化する。
【0152】そこで、図30(a)に示すように、ダク
ト125の窓125dを全開にしておき、シートPより
蒸発した水蒸気を積極的に排出ローラ120と排出コロ
121a,121bのニップ部に流し込むことにより、
再度シートPに水蒸気を戻し、シートPの種類に応じて
カール矯正効果を高めることができる。
【0153】次に高温高湿環境下においては、定着装置
112によってシートPに含まれている水分量を取られ
るが、自然対流の水蒸気によって十分シートPに水分量
が採り入れられる。よって、ダクト125の窓125d
を開けておくと適量以上の水分がシートPに付着してシ
ートの腰がなくなるので、排出ローラ120と排出コロ
121a,121bによって強制的にカールを打ち消そ
うとすると、シートPは図30(b)に示す矢印Eに示
すように波打った状態となる。
【0154】そこで、図30(b)に示すように、ダク
ト125の窓125dを閉塞しておくことによって、シ
ートPに必要以上の水蒸気を付着させず、しかも中板1
25bのスライドに連動してコロフレーム122が右側
に移動することによって、シートPに対する押圧力が減
少するのでカール矯正力を低減させて適切なカール矯正
効果を得ることができる。
【0155】尚、上記ダクト125の開閉動作は、装置
本体111の外装に設けた図示しないサーモラベルや周
辺環境をオペレータが確認して、支持棒126に連結し
た図示しないスイッチ操作により移動させることができ
る。
【0156】上記構成によれば、排出されるシートの吸
湿状態を考慮してカール矯正効果を調整することによ
り、様々な環境,シートの種類に応じて適切なカール矯
正効果を得ることができる。
【0157】〔第12実施例〕次に前記第11実施例に
おけるシート排出装置の他例について図31を参照して
説明する。尚、シート排出装置の概略構成は第11実施
例と同様であり、同一部材には同一番号を付して説明を
省略する。
【0158】本実施例は、前記第11実施例で示したダ
クト125の開閉動作を自動開閉装置127を用いて使
用環境に応じて自動的に行うものである。自動開閉装置
127のモータ127aには支持棒126とひも127
bによって連結してあり、装置本体111の外装に設け
たサーミスタSAが周囲の使用環境に応じてモータ12
7aを回転させて支持棒126を移動させることにより
図31(a)から(b)に示すように中板125bをス
ライドさせ、ダクト125の開閉及び排出ローラ120
と排出コロ121a,121bの圧接力を調整する。
【0159】よって使用環境を意識しなくても良いた
め、オペレータ自身の使用負担を軽減して操作性を向上
させることができる。
【0160】〔第13実施例〕次に前記第11実施例に
おけるシート排出装置の他例について図32を参照して
説明する。尚、シート排出装置の概略構成は第11実施
例と同様であり、同一部材には同一番号を付して説明を
省略する。
【0161】ダクト125を構成する中板125bとコ
ロバネ124を連結する支持棒126の上下端の連結部
を支点126a,126bを中心に回動可能に連結した
ものである。
【0162】図32(a)に示すように、中板125b
がK点に示す基準位置にある場合には、支持棒126は
起立した状態にあるため、コロフレーム122と保持板
123との間隔は狭められ、コロバネ124の弾性力に
よってコロフレーム122に加わる押圧力は強まり、大
きなカール矯正力を得ることができる。またこのとき、
ダクト125の窓125dは開放されている。
【0163】また図32(b)に示すように、中板12
5bが右側にスライドすると、支持棒支持棒126は支
点126a,126bを中心に左回りに回転して傾倒
し、コロフレーム122と保持板123との間隔は広が
り、コロバネ124の弾性力によってコロフレーム12
2に加わる押圧力は弱まり、小さなカール矯正力を得る
ことができる。またこのとき、ダクト125の窓125
dは中板125bにより閉塞されている。
【0164】上記構成によっても前記第11実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0165】
【発明の効果】
(1)本発明は前述したように、シートの剛性の違いに
よりシートの排出方向が変化しても除電手段の位置を従
動させることにより、除電手段とシートの接触状態を一
定に保つことができる。また除電手段は、排出されるシ
ートを上面より押し下げるので排出力を向上させること
が可能である。
【0166】(2)本発明は前述したように、第2送風
手段により前記シートの裏面側よりシート排出方向と平
行に吹き付ける風の流れを作ることによって、排出され
るシート先端部がシート排出積載手段或いはシートに当
接することによる抵抗を減少させることができ、第1送
風手段により排出手段よりシート積載手段にシートが積
載されるまでの間に、シート上面側に吹き付ける風の流
れを作ることによって、シート後端を排出手段の蹴り出
し部に当接させてスムーズに排出することができる。
【0167】(3)本発明は前述したように、接触圧調
整手段によってシートの厚さ,腰の強さに応じてカール
矯正部材と搬送部材間の接触圧を変化させる。これによ
って、そのシートの紙質にあったカール矯正力が得るこ
とができ、シートの種類に関係なく均一なカール矯正効
果を得ることができ、シート排出後の積載性を向上させ
ることができる。
【0168】またカートシートのみならず長尺状シート
を用いる場合にも巻径に応じてカールを均一に矯正する
ことができ、シートの搬送性を向上させ、画像品位を維
持することができる。
【0169】(4)本発明は前述したように、シート排
出時に移動手段によってシート排出装置をシート排出方
向と垂直な軸に対して左右に所定量傾斜させることによ
ってシート排出方向を変化させることにより、シートが
シート排出口においてシート詰まりを生ずることなくス
ムーズに排出トレイ上に積載され、上方に蹴り出される
ことがないので積載性も向上する。
【0170】(5)本発明は前述したように、シートの
サイズに応じて従動部材を軸方向に移動させて、排出手
段における回転駆動部材と従動部材間によるシートの加
圧を一定に保って排出することができ、シートのしわや
凹凸等の不規則な挙動を防止することができる。また押
さえ部材は、シートの積載枚数が多くなるにつれて、強
い押さえ力が加わるので、多くのシートを安定した状態
で排出トレイ上に積載することができる。
【0171】(6)本発明は前述したように、排出され
るシートの吸湿状態を考慮してカール矯正効果を調整す
ることにより、様々な環境,シートの種類に応じて適切
なカール矯正効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るシート排出装置の断面図及び
側面図である。
【図2】シート排出動作を示す説明図である。
【図3】レーザービームプリンタの概略構成を示す断面
図である。
【図4】他例にかかるシート排出装置の断面図である。
【図5】第2実施例に係るレーザービームプリンタの概
略構成を示す断面図である。
【図6】第3実施例に係るレーザービームプリンタの概
略構成を示す断面図である。
【図7】第4実施例に係るレーザービームプリンタの概
略構成を示す断面図である。
【図8】排熱ダクトの構成を示す説明図である。
【図9】第5実施例にかかる腰の弱いシートのカール矯
正動作を示す説明図である。
【図10】カール矯正装置をシート排出方向からみた側
面図である。
【図11】第5実施例にかかる腰の強いシートのカール
矯正動作を示す説明図である。
【図12】カール矯正装置をシート排出方向からみた側
面図である。
【図13】第5実施例に係るレーザービームプリンタの
概略構成を示す断面図である。
【図14】第6実施例に係る腰の弱いシートのカール矯
正動作を示す説明図である。
【図15】第6実施例に係る腰の強いシートのカール矯
正動作を示す説明図である。
【図16】カール矯正装置をシート排出方向からみた側
面図である。
【図17】第7実施例に係る長尺状シートを供給するシ
ート供給ユニットの説明図である。
【図18】第8実施例に係るシート排出装置の断面図で
ある。
【図19】上記シート排出装置のシート排出方向からみ
た側面図である。
【図20】シート排出動作を示す断面説明図である
【図21】シート排出装置の他例を示す断面説明図であ
る。
【図22】第9実施例に係るシート排出装置の断面説明
図である。
【図23】第10実施例に係るシート排出装置の平面図
である。
【図24】上記シート排出装置の断面図である。
【図25】従動ローラの移動機構を示す説明図である。
【図26】シート排出動作を示す平面説明図である。
【図27】押さえ部材の構成及び作用原理説明図であ
る。
【図28】押さえ部材の作用説明図である。
【図29】第10実施例に係るレーザービームプリンタ
の概略構成を示す断面図である。
【図30】第11実施例に係るシート排出装置の断面図
及びダクトの平面図である。
【図31】第12実施例に係るシート排出装置の断面図
及びダクトの平面図である。
【図32】第13実施例に係るシート排出装置の断面図
及びダクトの平面図である。
【図33】従来のシート排出装置の構成を示す断面説明
図である。
【図34】従来のシート排出装置のシート排出動作を示
す説明図である。
【図35】従来の画像形成装置の説明図である。
【図36】従来のシート排出部の構成を示す説明図であ
る。
【図37】従来のカール矯正動作を示す説明図である。
【図38】従来のカール矯正動作を示す説明図である。
【図39】従来のシート排出動作を示す説明図である。
【図40】従来のシート排出動作を示す説明図である。
【図41】従来のシート排出装置の平明図である。
【図42】従来のシート排出装置の断面説明図である。
【図43】従来のシート排出装置の断面説明図である。
【符号の説明】
P…シート 1,21,41,91…装置本体 2,22,42,92…カセット 3,23,43,93…給送ローラ 4…反転搬送ローラ対 5,24,44,94…レジストローラ対 6,25,45,95…スキャナユニット 7,26,46,96…感光ドラム 8,27,47…プロセスカートリッジ 9,28,48,97…転写ローラ 10,29,49…搬送ガイド 11,30,50,98,112…定着装置 12a…上ガイド 12b…下ガイド 13,32,52,67,99,120…排出ローラ 14a,14b,33a,53a,121a,121b…排出コ
ロ 15…除電ブラシ 16,34,54,101,114…排出トレイ 17…ブラシホルダー 18…コロホルダー 19…装置上面カバー 20…バネ 31a…リブ 31b,58…排出フレーム 33b,53b…蹴り出しコロ 35…上面カバー 36a…上部規制ファン 36b…送風ファン 37…シート検知センサー 38a,38b…排熱ダクト 51a,51b…搬送ガイドリブ 53c…ローラフレーム 55,68,70,79…回転軸 56…タイミングプーリ 57…装置フレーム 57a,57d,57e,57f…軸受 57b…止め輪 57c…溝 59…圧縮バネ 60…回転コロ 61…カム軸 62…偏心カム 63…カムギヤ 64…モータギヤ 65…ステッピンクモータ 66…タイミングベルト 69…カール矯正ローラ 71…スライドカム 72…双安定自己保持形直動ソレノイド 73…供給リール 74…ガイドローラ 75…給送ローラ対 75a…給送クラッチ 76…カッター 77…カール矯正装置 78…残量検知センサー 80…受動ギヤ 81…センサーフレーム 82…フォトスイッチ 83…プッシュ型直動ソレノイド 84…アーム 84a…長穴 85…スライド棒 86…引張バネ 100…従動ローラ 102…ローラユニットフレーム 103…加圧バネ 104…除電ブラシ 105…押さえ部材 106…装置本体フレーム 107…移動軸 108…固定溝 109…固定ネジ 111…シート排出装置本体 113…排出搬送路 122…コロフレーム 123…保持板 124…コロバネ 125…ダクト 125a…上枠 125b…中板 125c…下枠 125d…窓 126…支持棒 127…自動開閉装置 127a…モータ 127b…ひも
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮫島 隆夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 根本 晶夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 加藤 公二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 謙一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 邑口 栄章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを排出するための排出部材と、 前記排出部材に所定間隔をおいて圧接する複数のコロ
    と、 前記シートに当接して除電するための除電手段と、 を有し、 前記コロの軸心の動きに連動して前記除電手段を移動可
    能に取り付けたことを特徴とするシート排出装置。
  2. 【請求項2】 画像定着後のシートのカールを矯正して
    排出する排出手段と、 前記排出手段より排出されたシートを積載するためのシ
    ート積載手段と、 前記排出手段よりシート積載手段にシートが積載される
    までの間に、シート上面側に吹き付ける風の流れを作る
    第1送風手段と、 前記排出手段よりシート積載手段にシートが積載される
    までの間に、前記シートの下面側よりシート排出方向と
    平行に吹き付ける風の流れを作る第2送風手段と、 を有するシート排出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2送風手段は定着手段と排
    出手段を連通するダクトを夫々形成してなる請求項2記
    載のシート排出装置。
  4. 【請求項4】 シートを搬送するための搬送部材と、 前記搬送部材に圧接してカールを矯正するためのカール
    矯正部材と、 前記カール矯正部材と搬送部材との接触圧を変化させる
    ための接触圧調整手段と、 を有するカール矯正装置。
  5. 【請求項5】 前記接触圧調整手段は、シートの厚さ或
    いは大きさにより接触圧を変化させることを特徴とする
    請求項4記載のカール矯正装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送部材は、ロール状に巻き付けら
    れたシートロールよりシートを搬送する請求項4記載の
    カール矯正装置。
  7. 【請求項7】 前記接触圧調整手段は、前記シートロー
    ルのシートの残量を検知して接触圧を変化させる請求項
    6記載のカール矯正装置。
  8. 【請求項8】 前記接触圧調整手段は、前記シートの巻
    き付け部分によって接触圧を変化させる請求項6記載の
    カール矯正装置。
  9. 【請求項9】 シートを排出するための排出部材と、 前記排出部材に圧接してカールを矯正するためのカール
    矯正部材と、 シート排出装置をシート排出方向と垂直な軸に対して傾
    斜させる移動手段と、 を有するシート排出装置。
  10. 【請求項10】 前記排出部材の直前にシートの先端及
    び後端を検知するシート検知手段を有する請求項9記載
    のシート排出装置。
  11. 【請求項11】 前記移動手段はシートの先端を検知す
    るとシート排出装置を移動させることを特徴とする請求
    項10記載のシート排出装置。
  12. 【請求項12】 前記移動手段はシートの後端を検知す
    るとシート排出装置を移動させることを特徴とする請求
    項10記載のシート排出装置。
  13. 【請求項13】 シートを排出する排出手段を有するシ
    ート排出装置において、 前記排出手段は、回転駆動部材と、前記回転駆動部材に
    圧接して従動する複数の従動部材とを有し、前記従動部
    材を軸方向に移動可能に取り付けたことを特徴とするシ
    ート排出装置。
  14. 【請求項14】 前記従動ローラを加圧する加圧手段
    と、シートを除電するためその除電手段と、シート排出
    時にシートを押さえるための押さえ部材とを有し、これ
    らを一体化して取り付けたことを特徴とする請求項13
    記載のシート排出装置。
  15. 【請求項15】 前記押さえ部材の肉厚形状を変化させ
    ることによりシートを押さえる力を一定に保持すること
    を特徴とする請求項14記載のシート排出装置。
  16. 【請求項16】 定着手段によって熱定着されたシート
    を外部に排出するシート排出装置において、 前記定着手段から排出口に空気流を導くための開閉可能
    なダクト部材と、 前記シートを排出するための排出部材と、 前記排出部材に圧接してカールを矯正するためのコロ
    と、 前記コロを排出部材に圧接して支持するための支持部材
    と、 を有し、 前記ダクト部材の開閉動作に連動してコロの排出部材に
    対する圧接力が変化することを特徴とするシート排出装
    置。
JP04354729A 1992-12-17 1992-12-17 シート排出装置 Expired - Fee Related JP3121161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354729A JP3121161B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 シート排出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04354729A JP3121161B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 シート排出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06183628A true JPH06183628A (ja) 1994-07-05
JP3121161B2 JP3121161B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=18439517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04354729A Expired - Fee Related JP3121161B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 シート排出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121161B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1087142A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Fuji Xerox Co Ltd カール矯正装置
US5947467A (en) * 1997-09-22 1999-09-07 Billings; Bradford Selectively adjustable decurler
JP2001315401A (ja) * 2000-05-01 2001-11-13 Ricoh Co Ltd シート状媒体搬送装置
JP2005246930A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Nidec Copal Corp 中間転写型熱転写印刷装置
JP2006126574A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2006188341A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Funai Electric Co Ltd プリンタ装置
JP2008127199A (ja) * 2006-11-27 2008-06-05 Kyocera Mita Corp 転写紙カール除去装置及び画像形成装置
JP2009107810A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US7914215B2 (en) 2005-12-27 2011-03-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
CN102009866A (zh) * 2009-09-04 2011-04-13 株式会社理光 传送装置以及包括该传送装置的图像形成装置
US7957674B2 (en) 2008-08-28 2011-06-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device whose upper cover is provided with discharge roller and pinch roller
JP2014148409A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Horizon International Inc 用紙搬送装置
JP2015036331A (ja) * 2013-08-14 2015-02-23 コニカミノルタ株式会社 用紙排紙装置、用紙処理装置、及び画像形成装置
JP2015197626A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2017067808A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 カシオ計算機株式会社 除電装置及び画像形成システム
JP2017075006A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 村田機械株式会社 排紙装置
JP2017097063A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士ゼロックス株式会社 矯正装置及び画像形成装置
US11520259B2 (en) 2020-06-05 2022-12-06 Canon Kabushiki Kaisha Sheet discharge device and image forming apparatus

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1087142A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Fuji Xerox Co Ltd カール矯正装置
US5947467A (en) * 1997-09-22 1999-09-07 Billings; Bradford Selectively adjustable decurler
JP2001315401A (ja) * 2000-05-01 2001-11-13 Ricoh Co Ltd シート状媒体搬送装置
JP2005246930A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Nidec Copal Corp 中間転写型熱転写印刷装置
JP4677218B2 (ja) * 2004-10-29 2011-04-27 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2006126574A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2006188341A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Funai Electric Co Ltd プリンタ装置
US7914215B2 (en) 2005-12-27 2011-03-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2008127199A (ja) * 2006-11-27 2008-06-05 Kyocera Mita Corp 転写紙カール除去装置及び画像形成装置
JP2009107810A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US7957674B2 (en) 2008-08-28 2011-06-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device whose upper cover is provided with discharge roller and pinch roller
CN102009866A (zh) * 2009-09-04 2011-04-13 株式会社理光 传送装置以及包括该传送装置的图像形成装置
US8413982B2 (en) 2009-09-04 2013-04-09 Ricoh Company Limited Conveyer and image forming apparatus including the same
JP2014148409A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Horizon International Inc 用紙搬送装置
JP2015036331A (ja) * 2013-08-14 2015-02-23 コニカミノルタ株式会社 用紙排紙装置、用紙処理装置、及び画像形成装置
JP2015197626A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2017067808A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 カシオ計算機株式会社 除電装置及び画像形成システム
US9846402B2 (en) 2015-09-28 2017-12-19 Casio Computer Co., Ltd. Static charge eliminator and image forming system
JP2017075006A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 村田機械株式会社 排紙装置
JP2017097063A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士ゼロックス株式会社 矯正装置及び画像形成装置
US11520259B2 (en) 2020-06-05 2022-12-06 Canon Kabushiki Kaisha Sheet discharge device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121161B2 (ja) 2000-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06183628A (ja) シート排出装置及びカール矯正装置
US7577395B2 (en) Image forming apparatus
US9557702B2 (en) Image forming apparatus with curl correcting unit
US7954818B2 (en) Sheet stacking apparatus and image forming apparatus
US9511971B2 (en) Sheet post-processing device and sheet post-processing method
JPH11352592A (ja) 感光材料の搬送装置
JP2001261211A (ja) カール矯正装置およびシート搬送装置および画像形成装置
JP5401179B2 (ja) 画像形成装置
JP4810278B2 (ja) シート排出装置及び画像形成装置
JPH0748046A (ja) 画像形成装置
US6371479B1 (en) Switchback device for use in image forming apparatus
JPH07252004A (ja) 画像形成装置
JP7188197B2 (ja) 画像形成装置
JP3662508B2 (ja) 記録材後処理装置及び画像形成装置
JP3161039B2 (ja) 給紙装置
JP2002012355A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP3920529B2 (ja) 定着装置及びこれを有する画像形成装置
JPH09278243A (ja) 画像記録装置
JP2552404B2 (ja) ロール紙の支持軸構造
JP2595295B2 (ja) 画像形成装置
JP3247522B2 (ja) カール矯正機構及びカール矯正機構を用いた画像記録装置
JPH09114304A (ja) 定着装置
JPH04338059A (ja) 画像形成装置
US7731171B2 (en) Paper feeding device and image forming apparatus
JP2023176457A (ja) シート給送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees