JP3247522B2 - カール矯正機構及びカール矯正機構を用いた画像記録装置 - Google Patents

カール矯正機構及びカール矯正機構を用いた画像記録装置

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JP3247522B2
JP3247522B2 JP30846093A JP30846093A JP3247522B2 JP 3247522 B2 JP3247522 B2 JP 3247522B2 JP 30846093 A JP30846093 A JP 30846093A JP 30846093 A JP30846093 A JP 30846093A JP 3247522 B2 JP3247522 B2 JP 3247522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置に関し、
記録紙に画像を記録する例えば、ファクシミリ装置、複
写機、プリンタ等の画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像記録装置としては、
普通紙をロール状に巻かれた記録紙ロールから記録紙を
引き出して搬送するローラ群と、引き出された記録紙を
形成する画像の大きさに応じて所定長さにカットするカ
ッタ部と、感光体上に形成された像を現像して搬送され
てきた記録紙に転写し画像を記録する電子写真記録方式
による画像記録部とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像記録装置にあっては、記録紙は記録紙ロ
ールに巻かれているため巻き癖によってカールしてい
る。そのため、そのカールによって通紙ジャムが発生し
たり、記録した画質が低下してしまうという問題があっ
た。また、排紙した記録紙にカールが残ってしまうとい
う問題があった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、電子写真
記録方式によって画像を記録する記録紙ロールから引き
出された普通紙からなる記録紙のカールを矯正すること
により、普通紙からなる記録紙のカールを除いて、カー
ルによる通紙ジャムや画質低下の防止、および排紙した
記録紙のカール除去を図ることを目的とする。請求項2
記載の発明は、デカール部材を支持する部材の剛性によ
って矯正動作位置に保持することにより、デカール部材
を移動させる駆動源の矯正動作中の負荷を低減して、安
価な駆動源の使用を可能にすることを目的とする。
【0005】請求項3記載の発明は、記録紙を搬送する
駆動源としてステッピングモータを用いることにより、
記録紙の搬送量を高精度に制御して、カットした記録紙
の長さのバラツキを低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明は、記録紙ロール
から引き出される記録紙の外面に接して反転させ前記
録紙のカールを矯正するデカール部材と、前記デカール
部材を挟む位置に配設された一対の回動軸と、一端側
前記デカール部材固定し、他端側を前記回動軸の一方
に回動自在に軸支前記デカール部材を前記記録紙と
平行に支持しつつ、前記記録紙を反転させる矯正動作位
置、または、記録紙の反転動作を解除する矯正解除位置
に案内するアームと、一端側で前記デカール部材を支持
して他端側を回動軸の他方に回動自在に軸支前記
カール部材を前記矯正動作位置と前記矯正解除位置との
間を移動させるレバーと、前記デカール部材の前記矯正
解除位置方向にレバーを付勢する所定の弾性力の弾性部
材と、前記弾性部材の弾性力に抗して前記デカール部材
前記矯正動作位置方向に前記レバーを回動する駆動源
とを備え、前記レバーは、その一端側で前記デカール
部材を支持するとともに前記矯正動作位置および前記
正解除位置の間を移動する際に前記デカール部材の他端
側方向ヘの移動を許容する長孔と、前記矯正動作位置に
位置する前記デカール部材に係合し前記デカール部材の
他端側方向への移動を制限する切欠部とを設けたことを
特徴とする。
【0007】発明は、ロール状に巻かれた記録紙ロー
ルから記録紙を引き出して搬送する搬送手段と、前記
送手段の前記記録紙の搬送方向下流側に設けられ、引き
出された前記記録紙を所定長さにカットするカッタ部
と、搬送されてきた前記記録紙に画像を形成する画像記
録部とを備えた画像記録装置であって、前記搬送手段の
前記記録紙の搬送方向上流側に、前記記録紙ロールに巻
かれた記録紙のカールを矯正するカール矯正機構を設
け、前記カール矯正機構は、前記記録紙ロールから引き
出される記録紙の外面に接して反転させ前記記録紙のカ
ールを矯正するデカール部材と、前記デカール部材を挟
む位置に配設された一対の回動軸と、一端側を前記デカ
ール部材固定し、他端側を前記回動軸の一方に回動自
在に軸支前記デカール部材を前記記録紙と平行に支
持しつつ、前記記録紙を反転させる矯正動作位置、また
は、前記記録紙の反転動作を解除する矯正解除位置に案
内するアームと、前記デカール部材を一端側支持して
他端側を回動軸の他方に回動自在に軸支前記デカー
ル部材を前記矯正動作位置と前記矯正解除位置との間を
移動させるレバーと、前記デカール部材の前記矯正解除
位置方向にレバーを付勢する所定の弾性力の弾性部材
と、前記弾性部材の弾性力に抗して前記デカール部材の
前記矯正動作位置方向に前記レバーを回動する駆動源と
を備え、前記レバーは、その一端側で前記デカール部
材を支持するとともに前記矯正動作位置および前記矯正
解除位置の間を移動する際に前記デカール部材の他端側
方向ヘの移動を許容する長孔と、前記矯正動作位置に位
置する前記デカール部材に係合し前記デカール部材の他
端側方向への移動を制限する切欠部とを設けたことを特
徴とする。
【0008】発明は、前記記録紙ロールを収容する給
紙装置を備え、前記カール矯正機構は、前記給紙装置に
設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】発明では、記録紙ロールから引き出された普
通紙からなる記録紙は搬送手段により搬送されるととも
に、その記録紙の巻き癖のカールがカール矯正機構によ
り矯正される。そのため、普通紙からなる記録紙はカー
ルを除かれた後、搬送手段により搬送される。したがっ
て、カールによる通紙ジャムや画質低下は発生しない。
また、排紙された記録紙のカールは除去されている。
【0010】発明では、デカール部材を矯正解除位置
から矯正動作位置に移動させる際、駆動源によりレバー
が弾性部材の弾性力に抗して回動軸を中心に回動され、
デカール部材が矯正解除位置から矯正動作位置にアーム
により案内されつつ移動される。このとき、デカール部
材はレバーの他端側方向に長孔内を移動した後、一端側
方向に戻され、矯正動作位置に移動したときレバーの一
端側に設けられた係合部に係合する。そして、記録紙ロ
ールから搬送手段により引き出される記録紙は外面に矯
正動作位置に位置するデカール部材が接して反転されカ
ールが矯正される。また、デカール部材は記録紙の張力
が加えられ矯正動作位置から離脱する方向に付勢される
が、係合部によりレバーの他端側方向への移動が制限さ
れ矯正動作位置に保持される。
【0011】一方、デカール部材を矯正動作位置から矯
正解除位置に移動させる際、駆動源の駆動が停止されて
弾性部材によりレバーが回動され、デカール部材が矯正
動作位置から矯正解除位置にアームにより案内されつつ
移動される。このとき、デカール部材はレバーの係合部
から離脱され、長孔内をレバーの他端側方向に移動した
後、一端側方向に戻され、矯正解除位置に移動される。
そして、レバーを回動させる弾性部材の弾性力によりデ
カール部材は矯正解除位置に保持される。
【0012】したがって、デカール部材は矯正動作位置
にレバーの剛性により保持され、矯正解除位置に弾性部
材の弾性力により保持される。そのため、レバーを回動
させる駆動源は弾性部材の弾性力に抗する程度の駆動力
でよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図6は本発明に係る画像記録装置の一実施例を示す
図である。まず、構成を説明する。図1〜図4におい
て、画像記録装置は、搬送されてきた記録紙Pに画像を
形成する画像記録部10と、普通紙をロール状に巻かれた
記録紙ロールRから記録紙Pを引き出すとともに所定長
さにカットして画像記録部10に搬送する記録紙給紙部20
とから構成されている。
【0014】画像記録部10は、図中矢印A方向に駆動す
る感光体ベルト11と、感光体ベルト11の表面を一様に帯
電させる帯電器12と、入力された画データに基づいて光
書き込みして感光体ベルト11上に静電潜像を形成する光
書き込み器13と、感光体ベルト11上の静電潜像を現像し
て可視像を形成する現像器14と、感光体ベルト11上の可
視像を搬送されてきた記録紙Pに転写する転写器15とを
備え、転写した可視像を記録紙Pに定着させ外部に排紙
する。
【0015】記録紙給紙部20は、装置本体下部に出し入
れ自在に取り付けられているカセットベース21内に構成
されており、記録紙ロールRを回転自在に収容するホル
ダ部22と、所定方向に回転駆動するとともに加圧コロ23
aと間で記録紙Pを挟持して記録紙ロールRから引き出
し搬送するピックアップローラ23と、所定方向に回転駆
動するとともにそれぞれ加圧コロ24a、25a、26aと間
で送られてきた記録紙Pを挟持して搬送するフィードロ
ーラ24、中継ローラ25、およびレジストローラ26と、ピ
ックアップローラ23の記録紙Pの搬送方向上流側に介装
され記録紙ロールRに巻かれることによって巻き癖の付
いた記録紙Pのカールを矯正するカール矯正機構30と、
ピックアップローラ23とフィードローラ24との間に介装
され、搬送する記録紙Pが所定の長さとなったときその
記録紙Pをカットするカッタ部27と、フィードローラ24
と中継ローラ25との間の通紙路の下面を構成し押下され
ると下方へ撓んで記録紙Pの撓みを許容する撓み部28を
形成する弾性を有するマイラ29と、から構成されてい
る。
【0016】この記録紙給紙部20のローラ23〜26は、図
示していないステッピングモータの回転駆動を伝達され
て駆動するようになっており、パルス換算した1パルス
のロータの回転角に対する回転量に基づいて回転し記録
紙Pを搬送する。また、中継ローラ25は回転速度が他の
ローラ23、24、26の回転速度よりも遅くなるようステッ
ピングモータの回転速度の伝達比が調整されている。ま
た、記録紙給紙部20は、画像記録部10の記録紙Pヘの画
像記録が終了して待機する際、カッタ部27が記録紙Pを
カットした後、ピックアップローラ23が駆動して記録紙
Pを所定量下流へ搬送するようになっている。すなわ
ち、ローラ23〜26は記録紙ロールRから記録紙Pを引き
出して搬送する搬送手段を構成している。なお、31はピ
ックアップローラ23の上流側に設けられた記録紙Pの紙
切れを検知する光反射型のセンサであり、32はレジスト
ローラ26の上流側に設けられた記録紙Pの通過を検知す
る光反射型のセンサである。
【0017】カール矯正機構30は、記録紙ロールRを収
容するホルダ部22近傍のカセットベース21の側板21a、
21bに取り付けられており、このカール矯正機構30はデ
カールローラ33(デカール部材)が図2に示す位置(矯
正動作位置)Cに位置してその外周面を記録紙ロールR
から引き出される記録紙Pの外面に摺接し反転させその
記録紙Pのカールを矯正する。また、待機時にはこのデ
カールローラ33が図3に示す位置(矯正解除位置)Bに
位置して記録紙Pの反転を解除する。
【0018】デカールローラ33は、図4に示すように、
側板21a、21bの長穴34a、34b内に上下方向に移動可
能に挿入され、左右アーム35a、35bの一端側に両端を
ねじ止めされており、左右アーム35a、35bは他端側を
側板21a、21bに設けられた回動軸36a、36bに遊挿さ
れて回動自在に軸支されている。この左右アーム35a、
35bは、デカールローラ33を搬送される記録紙Pと平行
に支持するとともに長穴34a、34bの上部に突き当たる
矯正解除位置Bおよびその下部に突き当たる矯正動作位
置Cに案内する。
【0019】このデカール部材33の一端側は、レバー37
の一端側に設けられた長孔37aに挿入されその他端方向
に移動可能に支持されており、レバー37は他端側を側板
21aに設けられた回動軸38に遊挿されて回動自在に軸支
されている。この回動軸35と36aの間の距離は、レバー
37と左アーム35aとを真っ直ぐにした長さよりも短くな
るよう側板21aに設けられており、回動軸36bは回動軸
36aに対向する位置の側面21bに設けられている。
【0020】レバー37は、長手方向と平行なブラケット
37bとその長手方向と直交する方向に突出したフランジ
37cが形成されており、ブラケット37と側板21aのボス
42の間には所定の弾性力を有し基端を回動軸38に遊挿さ
れたトーションバネ41が介装され、図2、3中時計回り
にその弾性力によって付勢されている。また、レバー37
のフランジ37cには、回動アーム43の一端側が係合する
軸37dが設けられており、回動アーム43は長手方向と平
行なブラケット43aを基端部に有するとともにその基端
部を側板21aの軸44に回動自在に軸支され、ブラケット
43aの一端側の切欠43bには側板21aにねじ止め固定さ
れたソレノイド45のプランジャ45aが係合している。
【0021】このレバー37は、ソレノイド45が停止する
と、図3に示すように、トーションバネ41の弾性力によ
って上方に回動して長穴34a、34bの上部にデカールロ
ーラ33を突き当てて矯正解除位置Bに保持する。また、
レバー37は、ソレノイド45が駆動すると、図2に示すよ
うに、ソレノイド45がプランジャ45aを吸引して回動ア
ーム43が時計回りに回動されてトーションバネ41の弾性
力に抗して反時計回りに回動し、長穴34a、34bの下部
にデカールローラ33を突き当てて矯正動作位置Cに移動
させ、長孔37aの縁が突き当りその回動を停止する。す
なわち、ソレノイド45はレバー37を回動させ、デカール
ローラ33を矯正動作位置Cに移動させる駆動源を構成し
ている。
【0022】また、レバー37の長孔37aには、矯正動作
位置Cに移動したデカールローラ33が突き当たる切欠37
eが形成されており、レバー37の回動が停止したときデ
カールローラ33が切欠37eに突き当って係合する。この
レバー37は、矯正動作位置Cに位置するデカールローラ
33をアーム35a、35bとともに切欠37eで支持して、そ
のデカールローラ33に上方に押し上げる力が加えられて
も長孔37a内の移動を制限して矯正動作位置Cに保持す
るようになっている。すなわち、切欠37eはデカールロ
ーラ33のレバー37の他端側方向への移動を制限する係合
部を構成している。
【0023】なお、51はデカールローラ33を左右アーム
35a、35bにねじ止めするネジ、52は左右アーム35a、
35bを回動軸36a、36bに回動自在に固定するEリング
であり、53はソレノイド45を側板21aにねじ止めするネ
ジ、54は回動アーム43の切欠43bにソレノイド45のプラ
ンジャ45aを係合させるネジ、55は回動アーム43を回動
軸44に回動自在に固定するEリングである。
【0024】次に、作用を説明する。まず、カセットベ
ース21を装置本体下部から引き出してホルダ部22内に記
録紙ロールRを収容して記録紙Pを引き出し、図5に示
すように、その記録紙P(図中、実線で示す)をデカー
ルローラ33の下方を通してピックアップローラ23と加圧
コロ23aとの間に噛み込ます。このとき、デカールロー
ラ33はトーションバネ41の弾性力により図中時計回り方
向に付勢されているレバー37によって長穴34a、34b上
方の矯正解除位置Bに保持されているので、記録紙Pを
容易にデカールローラ33の下方を通すことができる。
【0025】そして、画データが入力されると、まず、
ソレノイド45が駆動され回動アーム43が時計回りに回動
されてレバー37がトーションバネ41の弾性力に抗して反
時計回りに回動され、デカールローラ33が矯正解除位置
Bから下降されて矯正動作位置Cに移動される。このと
き、デカールローラ33、左右アーム35a、35b、および
レバー37は自重によっても下降する。なお、待機状態か
ら動作する際には、ピックアップローラ23が図5中矢印
で示す方向に回転し、記録紙Pが所定量戻された後、デ
カールローラ33が矯正解除位置Bから下降されて矯正動
作位置Cに移動される。
【0026】次いで、ローラ23〜26が駆動されて記録紙
Pが搬送される。このとき、記録紙Pは記録紙ロールR
とホルダ部22底部との摩擦力および記録紙ロールRの自
重による張力が加えられつつ、図6に示すように、その
記録紙Pの外面にデカールローラ33の外周面が摺接し反
転されて搬送される。したがって、記録紙Pはカールを
矯正され、カールによる通紙ジャムが発生することなく
画像記録部10に搬送される。
【0027】また、記録紙Pのカールを矯正するデカー
ル部材33には、記録紙Pの張力によって上方に押し上げ
る力が加えられるが、矯正動作位置Cに位置するデカー
ルローラ33はレバー37および左右アーム35a、35bに支
持されるとともにレバー37の切欠37eに係合しているの
で、切欠37eによりデカールローラ33の長孔37a内の移
動が制限される。そのため、デカールローラ33はレバー
37および左右アーム35a、35bの剛性によって矯正動作
位置Cに保持される。したがって、連続して記録紙Pを
搬送する場合、デカールローラ33を矯正動作位置Cに保
持するためソレノイド45への通電を維持する必要がある
が、ソレノイド45はトーションバネ41の弾性力に抗する
駆動力で充分のため、ソレノイド45に問題となる温度上
昇は発生しない。
【0028】次いで、中継ローラ25の回転速度は他のロ
ーラ23、24、26よりも遅いため、図1に示すように、記
録紙Pはフィードローラ24と中継ローラ25との間で撓
み、マイラ29が押し下げられ撓み部28で記録紙Pがルー
プ状になる。そのため、記録紙Pを所定長さにカッタ部
27でカットするときピックアップローラ23およびフィー
ドローラ24の回転を停止必要があるが、画像記録部10が
画像を形成する位置までの通紙経路が短くても中継ロー
ラ25およびレジストローラ26の回転を停止させることな
く記録紙Pを画像記録部10へ搬送することができ、画像
記録部10ではその記録紙Pに感光体ベルト11の駆動を停
止することなく画像が形成される。したがって、記録紙
Pに画質を低下させることなく画像が記録される。さら
に、カールによる画質低下もない。また、ローラ23〜26
はパルス換算したステッピングモータの回転量に基づい
て回転されるので、記録紙Pは搬送量を高精度に搬送さ
れ、カットされた記録紙Pの長さのバラツキが低減され
る。
【0029】そして、画像記録部10により画像を形成す
る最終の記録紙Pがカッタ部27によってカットされた
後、ソレノイド45の停止されてレバー37がトーションバ
ネ41の弾性力により回動されデカールローラ33が矯正解
除位置Bに移動され保持される。また、ピックアップロ
ーラ23が所定時間駆動され、記録紙Pが所定量搬送され
る。そのため、デカールローラ33によって記録紙ロール
Rとピックアップローラ23との間の記録紙Pは下流に搬
送され、記録紙Pは図5に一点鎖線で示すように所定の
張力で張られた状態にされる。したがって、記録紙Pに
待機癖による待機カールが付いてしまうことが防止され
る。
【0030】このように本実施例によれば、記録紙ロー
ルRから引き出した記録紙Pの巻き癖であるカールをカ
ール矯正機構30が矯正するので、通紙ジャムを発生させ
ることなくその記録紙Pを画像記録部10へ搬送すること
ができ、画質を低下させることなくその記録紙Pに画像
を形成することができる。また、排紙された記録紙Pに
カールはない。
【0031】また、デカールローラ33はレバー37および
左右アーム35a、35bが支持するとともにレバー37の切
欠37eが係合して移動を制限するので、デカールローラ
33をレバー37および左右アーム35a、35bの剛性によっ
て矯正動作位置Cに保持することができ、ソレノイド45
はトーションバネ41の弾性力に抗する程度の駆動力で充
分である。したがって、レバー37を回動させる駆動源と
して温度上昇が問題となる安価なソレノイド45を使用す
ることができる。
【0032】さらに、ローラ23〜26にステッピングモー
タの回転力を伝達して回転させるので、ローラ23〜26の
回転量をパルス換算して制御することができ、記録紙P
の搬送量を高精度に搬送してカットした記録紙Pの長さ
のバラツキを低減することができる。また、記録紙Pを
撓み部28でループ状にするので、記録紙Pを所定長さに
カッタ部27でカットする際、画像記録部10の感光体ベル
ト11の駆動を停止する必要がなく、画質を低下させるこ
となく記録紙Pに画像を記録することができる。
【0033】そして、次の画データの入力を待機する
際、デカールローラ33が矯正解除位置Bに移動するとと
もに、ピックアップローラ23が記録紙Pを所定量搬送す
るので、記録紙Pを所定張力で張った状態にすることが
でき、記録紙Pの待機カールが付くことを防止すること
ができる。なお、本実施例では、アームとデカール部材
とをネジ止め固定しているが、一体に形成してもよいこ
とはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】発明によれば、記録紙ロールから引き
出した普通紙からなる記録紙の巻き癖であるカールを矯
正するので、カールによる通紙ジャムを発生させること
なく記録紙を画像記録部へ搬送することができ、画質を
低下させることなくその記録紙に画像を形成することが
できる。また、排紙された記録紙のカールは除去されて
いる。
【0035】発明によれば、デカール部材をレバーの
係合部に係合させて矯正動作位置に保持し、矯正解除位
置には弾性部材の弾性力によってレバーを回動して移動
させるので、デカール部材を矯正動作位置にレバーの剛
性により保持することができ、デカール部材を矯正解除
位置から矯正動作位置に移動させる駆動源の駆動力は弾
性部材の弾性力に抗する程度でよい。したがって、温度
上昇が問題となる例えば、ソレノイド等の安価な駆動源
を使用することができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の一実施例を示す内
部構成図である。
【図2】その要部の動作時を示す状態図である。
【図3】その要部の待機時を示す状態図である。
【図4】その要部の分解斜視図である。
【図5】その待機時および記録紙ロールのセット時の記
録紙の状態を説明する説明図である。
【図6】その動作時の記録紙の状態を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】 10 画像記録部 20 記録紙給紙装置 23〜26 ローラ(搬送手段) 27 カッタ部 28 撓み部 29 マイラ 30 カール矯正機構 33 デカールローラ(デカール部材) 35a、35b アーム 36a、36b、38 回動軸 37 レバー 37a 長孔 37e 切欠(係合部) 41 トーションバネ(弾性部材) 45 ソレノイド(駆動源) B 矯正解除位置 C 矯正動作位置 P 記録紙 R 記録紙ロール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙ロールから引き出される記録紙の外
    面に接して反転させ前記記録紙のカールを矯正するデカ
    ール部材と、前記 デカール部材を挟む位置に配設された一対の回動軸
    と、 一端側を前記デカール部材固定し、他端側を前記回動
    軸の一方に回動自在に軸支前記デカール部材を前記
    記録紙と平行に支持しつつ、前記記録紙を反転させる矯
    正動作位置、または、記録紙の反転動作を解除する矯正
    解除位置に案内するアームと、 一端側で前記デカール部材を支持して他端側を回動軸の
    他方に回動自在に軸支前記デカール部材を前記矯正
    動作位置と前記矯正解除位置との間を移動させるレバー
    と、前記 デカール部材の前記矯正解除位置方向にレバーを付
    勢する所定の弾性力の弾性部材と、前記 弾性部材の弾性力に抗して前記デカール部材の前記
    矯正動作位置方向に前記レバーを回動する駆動源とを備
    え、 前記レバーは、その一端側で前記デカール部材を支持
    するとともに前記矯正動作位置および前記矯正解除位置
    の間を移動する際に前記デカール部材の他端側方向ヘの
    移動を許容する長孔と、前記矯正動作位置に位置する
    デカール部材に係合し前記デカール部材の他端側方向
    への移動を制限する切欠部とを設けたことを特徴とする
    カール矯正機構。
  2. 【請求項2】 ロール状に巻かれた記録紙ロールから記
    録紙を引き出して搬送する搬送手段と、前記搬送手段の
    前記記録紙の搬送方向下流側に設けられ、引き出された
    前記記録紙を所定長さにカットするカッタ部と、搬送さ
    れてきた前記記録紙に画像を形成する画像記録部とを
    えた画像記録装置であって、 前記搬送手段の前記記録紙の搬送方向上流側に、前記
    録紙ロールに巻かれた記録紙のカールを矯正するカール
    矯正機構を設け、 前記カール矯正機構は、前記記録紙ロールから引き出さ
    れる記録紙の外面に接して反転させ前記記録紙のカール
    を矯正するデカール部材と、前記デカール部材を挟む位
    置に配設された一対の回動軸と、一端側を前記デカール
    部材固定し、他端側を前記回動軸の一方に回動自在に
    軸支前記デカール部材を前記記録紙と平行に支持し
    つつ、前記記録紙を反転させる矯正動作位置、または、
    前記記録紙の反転動作を解除する矯正解除位置に案内す
    るアームと、前記デカール部材を一端側支持して他端
    側を回動軸の他方に回動自在に軸支前記デカール部
    材を前記矯正動作位置と前記矯正解除位置との間を移動
    させるレバーと、前記デカール部材の前記矯正解除位置
    方向にレバーを付勢する所定の弾性力の弾性部材と、
    弾性部材の弾性力に抗して前記デカール部材の前記
    正動作位置方向に前記レバーを回動する駆動源とを備
    え、 前記レバーは、その一端側で前記デカール部材を支持
    するとともに前記矯正動作位置および前記矯正解除位置
    の間を移動する際に前記デカール部材の他端側方向ヘの
    移動を許容する長孔と、前記矯正動作位置に位置する
    デカール部材に係合し前記デカール部材の他端側方向
    への移動を制限する切欠部とを設けたことを特徴とする
    画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録紙ロールを収容する給紙装置を
    備え、 前記カール矯正機構は、前記給紙装置に設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
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