JPH06175442A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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Publication number
JPH06175442A
JPH06175442A JP4343629A JP34362992A JPH06175442A JP H06175442 A JPH06175442 A JP H06175442A JP 4343629 A JP4343629 A JP 4343629A JP 34362992 A JP34362992 A JP 34362992A JP H06175442 A JPH06175442 A JP H06175442A
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JP
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electrode
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recording
recording paper
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Pending
Application number
JP4343629A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yagi
圭一 八木
Kensuke Ito
健介 伊藤
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易で生産性の高い構造の電極を用いた場合
でも、記録用紙として使用されるカット紙の印字面に汚
れを発生させずに安定して搬送することが可能な静電記
録装置を提供することを目的とする。 【構成】 転写手段が現像剤担持体から離間する動作と
合わせて記録媒体が現像剤担持体から離間するように記
録媒体の搬送位置を規制する記録媒体搬送位置規制手段
を設けるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタやファクシ
ミリ等に使用される静電記録装置に関し、特に、現像剤
担持体の表面に担持された現像剤の薄層上に、画像情報
に応じてイオン流を照射して静電潜像を形成することに
よって画像の記録を行う静電記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電記録装置としては、
例えば、特開昭61−209461号公報に示すような
ものがある。これは、図6に示すように、現像剤101
を収容したホッパー100の一側面に設けられた開口部
102に、現像剤担持体103を回転可能に配設し、こ
の現像剤担持体103の表面に層形成部材104によっ
て現像剤101の薄層を均一に形成するとともに、現像
剤101を所定の極性に摩擦帯電する。
【0003】また、上記現像剤101の薄層を担持した
現像剤担持体103と対向する位置に、イオン流変調手
段105を配置する。このイオン流変調手段105は、
現像剤担持体103の近傍に配設されるイオン発生器1
06と、このイオン発生器106に隣接して設けられる
複数の制御電極107、107…と、各制御電極10
7、107…に画像情報に応じた電圧を印加する制御回
路108とで構成されている。
【0004】上記イオン発生器106は、放電ワイヤ1
09及びこれを取り囲むシールド110からなり、放電
ワイヤ109に高電圧を印加することによってコロナ放
電を生起させるものである。そして、このコロナ放電に
よって発生したイオンを、シールド110の上部開口1
11から導入される圧縮空気によって、シールド110
の下部に開口されたイオン流制御スリット112から、
イオンの噴流として排出する。
【0005】その際、上記イオン流制御スリット112
には、制御電極107、107…が図面に垂直な方向に
沿って所定数の画素密度で多数配列されており、これら
の制御電極107、107…に制御回路108によって
画像情報に応じた電圧を印加する。そして、上記制御電
極107、107…とシールド110との間に選択的に
形成される電界によって、イオン流の通過を画像情報に
応じて阻止又は許容することにより、現像剤担持体10
3の表面に担持された現像剤101の薄層上に画像情報
に応じた静電潜像を現像剤101の帯電極性と逆極性の
イオン流によって形成する。
【0006】すると、現像剤担持体103の表面に担持
された現像剤101の薄層は、画像情報に応じてイオン
流が照射された部分のみ極性が反転し、この極性が反転
された現像剤101は、現像剤担持体103の下方を通
過する記録用紙117上に、転写電極113が形成する
電界によって転写され、その後定着処理を受けることに
よって画像の記録が行われる。
【0007】また、上記静電記録装置で使用されるカッ
ト紙を搬送するために、現像剤担持体103と転写電極
113との間の転写部の前後に用紙搬送用のロール対1
18、118を設ける。
【0008】この場合、記録用紙117の搬送開始時及
び終了時には、記録用紙117が用紙搬送用のロール対
118、118のどちらか一方にしか保持されていない
状態、すなわち記録用紙117の先端が転写部へ突入す
る際と、記録用紙117の後端が転写部を通過する際に
は、用紙117が搬送ロール対118、118間の一端
側でしか支持されない片持ち梁の状態となる。
【0009】そのため、記録用紙117の先端部または
後端部の位置が不安定となり、記録用紙117の先端部
または後端部が現像剤担持体103の表面に接触して、
現像剤担持体103の表面に担持された現像剤101に
よって記録用紙117の印字面等が汚され、画質を低下
させるという問題点があった。
【0010】そこで、本出願人は、上記の問題点を解決
するものとして、特開平4−44059号に示すものを
既に提案している。
【0011】この静電記録装置は、転写手段の近傍に記
録媒体を吸着する吸着手段を設けるように構成したもの
である。
【0012】すなわち、上記静電記録装置は、図6に示
すように、転写電極113の両側に合成樹脂等からなる
絶縁性基板119、119を介して吸着手段としての吸
着電極120、120を一体的に設けるように構成され
ている。そして、上記吸着電極120、120に吸着用
の高圧電源125によって高電圧を印加し、記録用紙1
17を転写電極113との電位差によって吸着電極12
0、120に静電的に吸着するので、記録用紙117の
先端部及び後端部も所定位置に保持され、現像剤担持体
103に接触して汚れたりするのを防止することができ
る。
【0013】しかし、上記提案に係る静電記録装置の場
合には、転写電極113及び吸着電極122が3極構造
となり、記録用紙117への接触面は滑らかな同一平
面、又は曲面状に形成されなければならないので、加工
が複雑で生産性が悪く、記録用紙117の密着性も加工
精度に大きく左右されるという問題点を有している。
【0014】そこで、かかる問題点を解決し、電極の構
造が簡易で精度が確保し易く、なおかつ、吸着、転写両
電極への記録用紙の密着を確実にするため、図7に示す
ような静電記録装置も考案されている。
【0015】この静電記録装置は、転写電極113が丸
棒状であって、しかも吸着電極122が転写電極113
の上流側にのみ設けられており、この転写電極113
は、平板状に形成されている。また、上記転写電極11
3は、スイングアーム123に嵌合孔で保持され、電極
保持部材124は、ボルト125でスイングアーム12
3に締結され、吸着電極122は、ボルト126で電極
保持部材124に固定される。さらに、転写電極113
の端部には、トラッキングロール127が嵌合されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記静電記録装置は、転写電極113が丸棒状であ
って、しかも吸着電極122が転写電極113の上流側
にのみ設けられており、この転写電極113は、平板状
に形成されているものであって2極構造であり、転写電
極113と吸着電極122間の距離が大きくなるため、
記録用紙117の後端部が吸着電極122を離れた時点
で保持力を失い、転写電極113と吸着電極122間に
位置する距離分だけ記録用紙117の後端部が、現像剤
担持体103の表面に接触してしまい、記録用紙117
の後端部の印字面に汚れが発生するという問題点を有し
ている。
【0017】この場合、上述した記録用紙後端部の汚れ
を回避するため、転写終了時に転写電極113及び吸着
電極122を、現像剤担持体103から所定距離だけ遠
ざける機構を用いても、記録用紙117の後端部が吸着
電極122を離れた時点で、静電吸着力を失ってしまう
ので、記録用紙117を現像剤担持体103から確実に
離間させることができず、上記の問題点を解決すること
ができない。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、簡易で生産性の高い構造の電
極を用いた場合でも、記録用紙として使用されるカット
紙の印字面に汚れを発生させずに安定して搬送すること
が可能な静電記録装置を提供することにある。
【0019】すなわち、この発明は、帯電された現像剤
の薄層をその表面に担持する現像剤担持体と、この現像
剤担持体上に担持された現像剤の薄層に対して画像情報
に応じて変調されたイオン流を照射するイオン流変調手
段と、上記現像剤担持体上に担持された現像剤を、当該
現像剤担持体と間隙を介して対向配置される記録媒体上
に選択的に転写させる転写手段と、転写手段近傍に配設
され記録媒体を吸着する吸着手段と、上記転写手段を転
写終了時に現像剤担持体から所定距離だけ遠ざける離間
手段とを具備する静電記録装置において、上記転写手段
が現像剤担持体から離間する動作と合わせて記録媒体が
現像剤担持体から離間するように記録媒体の搬送位置を
規制する記録媒体搬送位置規制手段を設けるように構成
されている。
【0020】上記記録媒体搬送位置規制手段としては、
例えば、転写手段の下流側に転写手段保持部材に固定さ
れたシャフトまたは板状の部材が用いられるが、これに
限定されるものではなく、転写電極と反対側(印字面
側)に位置し、独立に駆動されるものであっても良い。
【0021】また、上記記録媒体搬送位置規制手段とし
ては、機械的に記録媒体が現像剤担持体から離間するよ
うに記録媒体の搬送位置を規制する手段に限定されるも
のでもなく、ブロワーによる風圧等でも良い。
【0022】
【作用】この発明においては、転写手段が現像剤担持体
から離間する動作と合わせて記録媒体が現像剤担持体か
ら離間するように記録媒体の搬送位置を規制する記録媒
体搬送位置規制手段を設けるように構成されているの
で、転写中の記録媒体の位置より記録媒体搬送位置規制
手段によって記録媒体が現像剤担持体から離間するよう
に記録媒体の搬送位置を規制することにより、記録媒体
の後端部が吸着手段から離れて吸着による記録媒体保持
力を失った際に、記録媒体の搬送位置を規制して記録媒
体が現像剤担持体に接触することを回避するものであ
る。
【0023】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0024】図1はこの発明に係る静電記録装置の一実
施例を示すものである。図において、1は現像剤2を収
容したホッパーを示しており、このホッパー1の一側面
には、側方に向けて開口した開口部3が設けられてい
る。このホッパー1の開口部3には、現像剤担持体ロー
ル4が回転可能に配置されている。この現像剤担持体ロ
ール4は、導電性の円筒もしくは導電性円筒の表面に誘
電体層を設けて構成されている。上記現像剤担持体ロー
ル4としては、例えばアルミニウムの合金等からなる導
電性円筒の表面に、熱硬化性フェノール樹脂等からなる
誘電体層を形成したものが用いられる。また、この現像
剤担持体ロール4の導電性円筒には、イオン取り出し用
電源5によって所定の負極性の電圧が印加されている。
さらに、上記ホッパー1の内部には、現像剤2を攪拌す
るとともに、現像剤担持体ロール4の表面に新たな現像
剤2を供給するための補助ロール6が回転可能に配置さ
れている。
【0025】また、上記ホッパー1の開口部3の上部に
は、現像剤担持体ロール4の表面に現像剤2の薄層を均
一に形成するとともに、現像剤2を所定の極性(例え
ば、負極性)に摩擦帯電する層形成部材7が設けられて
いる。この層形成部材7としては、例えばバネ性を有す
る金属板8の先端にシリコンゴム等の弾性体9を貼着し
たものが用いられ、この弾性体9は、現像剤2と接触す
ることによってこの現像剤2を摩擦帯電するものであ
る。また、上記層形成部材7は、弾性体9が現像剤担持
体ロール4の表面に所定の圧接力で接触するように取り
付けられている。
【0026】上記ホッパー1内に収容される現像剤2と
しては、現像剤担持体ロール4上に担持可能なものであ
れば、トナーのみからなる一成分系の現像剤であって
も、あるいはトナーとキャリアからなる二成分系の現像
剤であっても良い。また、この現像剤2は、磁性あるい
は非磁性のいずれのものであってもよい。
【0027】一成分系の現像剤2を用いる場合には、図
1に示すように、現像剤担持体ロール4上に直接供給さ
れる現像剤2に接触し、この現像剤2を摩擦帯電すると
ともに同時に薄層形成する層形成部材7によって、現像
剤2の薄層を形成する。また、二成分系の現像剤2を用
いる場合は、公知の電子写真複写機用の二成分現像器を
用い、この現像器の現像ロールと現像剤担持体ロール4
とを対向させ、両者の間にバイアス電圧を印加すること
によって現像剤2を現像剤担持体ロール4上に均一に現
像させる手段等により、現像剤2の薄層を形成する。
【0028】さらに、上記の如く現像剤2の薄層を担持
した現像剤担持体ロール4と対向する位置には、現像剤
2の薄層に対して画像情報に応じて変調されたイオン流
を照射するイオン流変調手段10が配置されている。
【0029】このイオン流変調手段10は、現像剤担持
体ロール4の近傍に配設されるイオン発生器11と、こ
のイオン発生器11に隣接して設けられるイオン流制御
スリット12の一側面に配設される複数の制御電極1
3、13…と、各制御電極13、13…に画像情報に応
じた電圧を印加する制御回路14とで構成されている。
【0030】上記イオン発生器11は、放電ワイヤ15
及びこれを取り囲むシールド16とからなり、上記シー
ルド16の上部開口17は、コンプレッサーCから圧縮
空気が導入される空気導入用スリットとして形成される
とともに、上記シールド16の側部開口18は、発生イ
オンが排出されるイオン排出スリットとして形成され
る。なお、上記放電ワイヤ15には、正極性の高電圧が
イオン源用高圧電源19によって印加されている。
【0031】また、上記シールド16の一側面には、絶
縁性のスペーサ20を介してガラス等からなる絶縁性基
板21が離間配設されており、上記シールド16の側
部、スペーサ20及び絶縁性基板21で画成される部位
が前記イオン流制御スリット12として現像剤担持体ロ
ール4に向かって形成されている。
【0032】そしてまた、上記制御電極13、13…
は、所定の解像度に応じたピッチで絶縁性基板21上に
貼着や蒸着等の手段によって形成され、絶縁性基板21
をシールド16側へ組付ける際にイオン流制御スリット
12の一側面に配置されるようになっている。
【0033】さらに、上記現像剤担持体ロール4の下部
には、所定の間隙(例えば、100〜500μm)を隔
てて転写電極22が設けられている。この転写電極22
は、丸棒状の電極によって形成されており、後述する吸
着手段と一体的に設けられている。また、この転写電極
22には、前記イオン取り出し用電源5に直列に接続さ
れた転写用の高圧電源23が接続されている。
【0034】ところで、この実施例では、上記転写手段
の近傍に記録媒体を吸着する吸着手段を設けるように構
成されている。
【0035】上記転写電極22は、図1及び図2に示す
ように、丸棒状に形成されており、この転写電極22の
上流側には、平板状の吸着電極25が設けられている。
上記転写電極22は、吸着電極25の表面よりもわずか
上方に突出しており、丸棒状に形成された転写電極22
の表面に記録用紙28が確実に接触するようになってい
る。この吸着電極25の記録用紙28の移動方向上流側
は、下向きに傾斜するように形成されており、記録用紙
28の搬送がスムーズに行えるようになっている。ま
た、上記転写電極22は、トラッキング用のスイングア
ーム61、61に嵌合孔を介して嵌合固定されている。
一方、上記吸着電極25は、平板状の電極支持部材26
に固定されており、この電極支持部材26は、スイング
アーム61、61に固定されている。さらに、上記転写
電極22の端部には、トラッキングロール54が嵌合さ
れている。
【0036】さらに、上記スイングアーム61、61
は、記録用紙28の移動方向下流側に延長されており、
転写電極22より下流側には、記録用紙搬送位置規制用
の小径シャフト27が記録用紙28の印字面側に位置す
るように取付けられている。
【0037】また、上記スイングアーム61、61は、
その先端の位置決めピン62、62を介して揺動可能と
なっている。その結果、転写電極22、吸着電極25及
び記録用紙位置規制用の小径シャフト27は、現像剤担
持体ロール4と接離する方向に揺動可能となっている。
【0038】上記電極支持部材26には、図1に示すよ
うに、作動腕40が下向きに突設されており、この作動
腕40の先端には、ソレノイド53のロッド53aが連
結されている。また、上記ソレノイド53のロッド53
aには、スプリング63が緩挿されており、上記電極支
持部材26に取付けられた転写電極22等は、当該スプ
リング63によって上方に付勢されている。そして、現
像剤担持体ロール4と転写電極22との間隔は、転写電
極22に嵌合されたトラッキングロール54が現像剤担
持体ロール4に当接することによって、所定の値に保持
されるようになっている。この現像剤担持体ロール4と
転写電極22との間隔は、例えば、転写電極22上に保
持された記録用紙28の表面と、現像剤担持体ロール4
上に形成されたトナー層表面との間隙が、40μmとな
るように設定される。
【0039】上記電極支持部材26に取付けられた転写
電極22及び吸着電極25は、ソレノイド53をON状
態とすることによって、電極支持部材26が取付けられ
たスイングアーム61、61とともに揺動し、現像剤担
持体ロール4から離間するようになっている。
【0040】さらに、上記吸着電極25には、前記イオ
ン取り出し用電源5に並列に接続された吸着用の高圧電
源29が接続されている。なお、上記記録用紙28とし
ては、予め所定のサイズにカットされた所謂カット紙が
用いられる。
【0041】また、前記現像剤担持体ロール4と転写電
極22との間の転写部の前後には、図1に示すように、
所定の間隔をおいて記録用紙28を搬送するための紙送
りロール対30、31がそれぞれ配置されている。この
紙送りロール対30、31は、小径のロール30a,3
1aと大径のロール30b,31bとを互いに圧接して
構成されている。また、供給側の紙送りロール対30の
記録用紙移動方向における下流側には、この紙送りロー
ル対30によって搬送される記録用紙28を案内するた
めのペーパーシュート32がほぼ水平方向に配置されて
いるとともに、このペーパーシュート32の先端には、
記録用紙28を転写デバイス50に押圧させるためのマ
イラーフィルム33が下向きに取り付けられている。
【0042】さらに、前記ホッパー1の背後には、記録
用紙28上に転写された現像剤2の像を熱及び圧力等に
よって定着するための定着器34が設けられている。
【0043】なお、図1中、吸着電極25の上流側に
は、記録用紙28を検出するための用紙検出用センサ4
5が設けられている。
【0044】以上の構成において、この実施例に係る静
電記録装置では、次のようにして記録用紙の搬送及びそ
れに伴う画像の記録が行われる。すなわち、現像剤担持
体ロール4は、図1に示すように、所定のタイミングで
矢印方向に回転を開始し、現像剤担持体ロール4の表面
には、層形成部材7によって負極性に帯電された現像剤
2の薄層が均一に形成される。
【0045】この現像剤担持体ロール4の表面に形成さ
れた現像剤2の薄層は、現像剤担持体ロール4の回転に
伴って移動するが、その間にイオン流変調手段10によ
って画像情報に応じたイオン流の照射を受け、現像剤2
の薄層には、画像情報に応じた静電潜像像が形成され
る。
【0046】すなわち、イオン流変調手段10の放電ワ
イヤ15に、高圧電源19によって高電圧を印加するこ
とによりコロナ放電を生起させ、このコロナ放電によっ
て発生したイオンを、シールド16の上部開口17から
導入されるコンプレッサーCの圧縮空気によって、シー
ルド16の側部開口18を介してイオン流制御スリット
12から、イオンの噴流として排出する。
【0047】その際、上記イオン流制御スリット12に
は、制御電極13、13…が所定数の画素密度で多数配
列されており、これらの制御電極13、13…に制御回
路14によって画像情報に応じたパルス電圧が印加され
る。そのため、上記制御電極13、13…とシールド1
6との間に選択的に形成される電界によって、イオン流
の通過が画像情報に応じて阻止又は許容され、現像剤担
持体ロール4の表面に担持された現像剤2の薄層上に画
像情報に応じた静電潜像が、現像剤2の帯電極性と逆極
性のイオン流によって形成される。
【0048】そして、この現像剤担持体ロール4の表面
に担持された現像剤2の薄層は、画像情報に応じてイオ
ン流が照射された部分のみ極性が反転して正極性とな
り、この正極性となった現像剤2は、現像剤担持体ロー
ル4の下方を通過する記録用紙28上に、負極性の電圧
が印加される転写電極22が形成する電界によって転写
される。
【0049】ところで、上記現像剤2の像が転写される
記録用紙28としては、予め所定のサイズにカットされ
た所謂カット紙が用いられている。このカット紙からな
る記録用紙28は、図示しない給紙カセットに収容され
ており、画像の記録動作に同期して給紙カセットから供
給される。そして、この記録用紙28は、図1に示すよ
うに、紙送りロール対30によって挟持された状態で搬
送され、その先端部がペーパーシュート32によって案
内されるとともに、マイラーフィルム33によって押圧
され、吸着電極25の表面に接触した状態で搬送され
る。
【0050】それに先立って、上記記録用紙28が吸着
電極25の上流側に設けられた用紙検出用センサ45の
位置を通過するときに、記録用紙28の先端が図1に示
すように用紙検出用センサ45によって検出される。
【0051】その後、上記用紙検出用センサ45によっ
て記録用紙28の先端が検出された後、図3に示すよう
に、僅かの時間経過後に現像剤担持体ロール4に−1.
0KVの電圧が印加されるとともに、転写電極25に同
じく−1.0KVの電圧が所定時間だけ印加される。
【0052】尚、記録用紙28に先端部が転写位置に到
達するまでは、図3に示すように、ソレノイド53をO
N状態とすることによって、スプリング63の上向きの
付勢を阻止することによって転写電極22が現像剤担持
体ロール4から離間した状態になっている。
【0053】上記の如く記録用紙28が搬送されてその
先端部が、記録用紙28の移動方向上流側の吸着電極2
5に接触するタイミングは、図3に示すように、現像剤
担持体ロール4上に形成された静電潜像が、転写電極2
2の直上に位置する0.1〜0.5sec程度前に設定
される。その後、僅かな時間経過後、ソレノイド53が
OFFされ、スプリング63による上向きの付勢が開放
され、トラッキングロール54が現像剤担持体ロール4
に当接することにより、転写電極22と現像剤担持体ロ
ール4の間隙が所定の値に設定される。その際、上記現
像剤担持体ロール4には、−1.0KVの電圧が印加さ
れている。さらに、吸着電極25には、吸着用の高圧電
源29によって−1.4KVの電圧が印加され、転写電
極22は、ソレノイド53がOFF状態となった後、接
地されて0Vに維持される。そして、この転写電極22
と吸着電極25との電位差によって、記録用紙28は、
吸着電極25上に静電的に吸着されるとともに、現像剤
担持体ロール4上の現像剤像は、転写電極22の直上に
位置した時点で記録用紙28上に転写される。
【0054】このとき、記録用紙搬送位置規制用の小径
シャフト27は、記録用紙28の搬送位置よりも上方に
位置するので、記録用紙28の搬送に何ら関与しない。
【0055】記録用紙28の後端が用紙検出用センサ4
0によって検出された後、図3に示すように、現像剤担
持体ロール4への電圧の印加がOFFされ、記録用紙2
8の後端部が吸着電極25を離れる前に転写を終了し、
記録用紙28の後端部が吸着電極25を離れる直前にソ
レノイド53をONすることにより、再び転写電極2
2、吸着電極25及び記録用紙搬送位置規制用の小径シ
ャフト27を現像剤担持体ロール4から接離する。
【0056】ここで、上記現像剤担持体ロール4への電
圧の印加がOFFされてから、吸着電極25への電圧の
印加がOFFされるまでの時間Tは、図4に示すよう
に、現像剤担持体ロール4への電圧の印加がOFFされ
たときに記録用紙28に転写された画像の後端が、記録
用紙搬送位置規制用の小径シャフト27を通過するまで
の時間に設定される。
【0057】すると、上記記録用紙搬送位置規制用の小
径シャフト27は、ソレノイド53をON状態とするこ
とにより、まだ転写部に残っている記録用紙後端を伴っ
て、現像剤担持体ロール4より遠ざかり、記録用紙28
の後端部が吸着電極25から離れて吸着による記録用紙
保持力を失っても記録用紙28の搬送位置を規制でき、
記録用紙28が現像剤担持体ロール4に接触して汚れる
ことがない。
【0058】なお、このとき記録用紙搬送位置規制用の
小径シャフト27は、印字面に接触するので、記録用紙
搬送位置規制用の小径シャフト27、吸着電極25間距
離だけ後端に転写マージンをとる必要がある。
【0059】このように、記録用紙搬送位置規制用の小
径シャフト27によって、まだ転写部に残っている記録
用紙28の後端を伴って、現像剤担持体ロール4より遠
ざけることにより、記録用紙28の後端部が吸着電極2
5から離れて吸着による記録用紙保持力を失っても記録
用紙28の搬送位置を規制でき、記録用紙28が現像剤
担持体ロール4に接触して汚れるのを確実に防止するこ
とができる。
【0060】第二実施例 図5はこの発明の第二実施例を示すものであり、前記第
一実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明する
と、この実施例では、記録用紙搬送位置規制部材27
は、スイングアームに固定されているのではなく、現像
剤担持体側に保持される板状部材となっている。
【0061】すなわち、記録用紙搬送位置規制部材27
は、記録用紙28に向かってスライド可能に支持され、
バネ65によって下方に付勢されており、一端を駆動用
ソレノイド66に接続されている。
【0062】転写終了時までは、ソレノイド66がON
状態にあり、バネ65による下向きの付勢を抑えてい
る。転写終了時にソレノイド66がONし、転写電極2
2がリトラクトするのに同期させてソレノイド66をO
FFすることにより、バネ65による下向きの付勢を解
放して、記録用紙搬送位置規制部材27を転写中の搬送
面より突出させて、記録用紙28の搬送位置を規制する
ことができる。
【0063】これにより前記実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0064】また、前記第一の実施例に比べ、記録用紙
搬送位置規制部材27が転写電極22のリトラクトと別
駆動であるため、転写電極22のリトラクトのタイミン
グと記録用紙搬送位置規制部材27のリトラクトのタイ
ミング、及びリトラクト量が自由に設定できる利点があ
る。
【0065】その他の構成及び作用は前記実施例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0066】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、簡易で生産性の高い構造の電極を用いた場合で
も、記録用紙として使用されるカット紙の印字面に汚れ
を発生させずに安定して搬送することが可能な静電記録
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る静電記録装置の一実施
例を示す断面構成図である。
【図2】 図2(a)(b)は同実施例の要部を示す平
面図及び断面構成図である。
【図3】 図3は同実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】 図4は同実施例の要部を示す断面構成図であ
る。
【図5】 図5この発明の他の実施例を断面構成図であ
る。
【図6】 図6は従来の静電記録装置を示す断面構成図
である。
【図7】 図7(a)(b)は従来例の要部を示す平面
図及び断面構成図である。
【符号の説明】
1 ホッパー、2 現像剤、4 現像剤担持体、10
イオン流変調手段、22 転写電極、25 吸着電極、
27 記録用紙搬送位置規制用の小径シャフト、28
記録用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖晃 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された現像剤の薄層をその表面に担
    持する現像剤担持体と、この現像剤担持体上に担持され
    た現像剤の薄層に対して画像情報に応じて変調されたイ
    オン流を照射するイオン流変調手段と、上記現像剤担持
    体上に担持された現像剤を、当該現像剤担持体と間隙を
    介して対向配置される記録媒体上に選択的に転写させる
    転写手段と、転写手段近傍に配設され記録媒体を吸着す
    る吸着手段と、上記転写手段を転写終了時に現像剤担持
    体から所定距離だけ遠ざける離間手段とを具備する静電
    記録装置において、上記転写手段が現像剤担持体から離
    間する動作と合わせて記録媒体が現像剤担持体から離間
    するように記録媒体の搬送位置を規制する記録媒体搬送
    位置規制手段を設けたことを特徴とする静電記録装置。
JP4343629A 1992-12-01 1992-12-01 静電記録装置 Pending JPH06175442A (ja)

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