JPH09127806A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09127806A
JPH09127806A JP7311597A JP31159795A JPH09127806A JP H09127806 A JPH09127806 A JP H09127806A JP 7311597 A JP7311597 A JP 7311597A JP 31159795 A JP31159795 A JP 31159795A JP H09127806 A JPH09127806 A JP H09127806A
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transfer material
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roller
image forming
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JP7311597A
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English (en)
Inventor
Hiroko Ogama
裕子 大釜
Masahiro Goto
正弘 後藤
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Hiroshi Kataoka
洋 片岡
Yozo Hotta
陽三 堀田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体1に形成担持させた可転写像を転写
材Pの表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加された
転写部材6により転写する画像形成装置において、像担
持体1から分離後の転写材Pを安定に搬送することで後
端跳ねと、それに起因する画像乱れ、また除電不良によ
る水玉の発生を防止すること、転写部上流側への転写電
界の影響をなくして飛び散りを防止すること、転写材の
裏汚れを防止すること。 【解決手段】 転写部Nよりも転写材搬送方向下流側の
転写材搬送路内に静電吸着部材23と除電部材14を順
次配設したこと、あるいは静電吸着部材23と除電部材
14と静電吸着搬送部材24を順次配設したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体・
静電記録誘電体・磁気記録磁性体等の像担持体に電子写
真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の
適宜の画像形成プロセスを適用して目的の画像情報の可
転写像を形成担持させ、その可転写像を転写材の表面に
該転写材の裏面に接触し電圧が印加された転写部材によ
り転写する静電転写方式の複写機やプリンター等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電転写方式の画像形成装置にお
いて、像担持体から転写材へ可転写像を転写する転写手
段としては、コロナ放電器を用いたコロナ放電転写方式
のもの、転写ローラを用いたローラ転写方式のもの等が
ある。
【0003】コロナ放電転写方式のものは、像担持体に
コロナ放電器を対向させて配設し、像担持体とコロナ放
電器との間に転写材を導入搬送して転写材の裏面をコロ
ナ放電器の放電コロナにさらして像担持体側の可転写像
の帯電極性と逆極性に帯電することで像担持体側の可転
写像を転写材表面側に静電転写させるものである。
【0004】ローラ転写方式のものは、像担持体に転写
ローラを当接させ、その当接ニップ部に転写材を導入し
て挟持搬送させ、転写ローラに転写バイアスを印加して
像担持体側の可転写像を転写材表面側に静電転写させる
ものである。
【0005】図16にローラ転写方式の転写手段の概略
図を示した。
【0006】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示R
1の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)にて
回転駆動される。この感光ドラム1面に不図示の作像プ
ロセス機器により所望の画像情報の可転写像としての、
本例では負の帯電極性のトナー像が形成される。
【0007】6は転写ローラであり、芯金6aと、その
外周に同心一体に形成した中抵抗の層6bからなり、感
光ドラム1に所定の押圧力をもって当接させて転写ニッ
プ部Nを形成させてあり、感光ドラム1の回転に順方向
に回転する。
【0008】26は転写用高圧電源であり、この電源2
6から転写ローラ6の芯金6aに転写バイアスが印加さ
れる。
【0009】而して、転写ニップ部Nに転写材Pが導入
され、該ニップ部を挟持搬送されていく過程において、
転写ローラ6には1〜10kVの正の電圧が印加され、
これによって転写ニップ部Nをとおる転写材部分に正の
電荷が与えられ、転写ニップ部Nにおいて感光ドラム1
上のトナー像が静電的引力によって転写材Pの表面側に
転移し転写される。転写ニップ部Nを通過した転写材部
分は感光ドラム1面から分離されて、不図示の画像定着
手段部へ搬送導入される。
【0010】このローラ転写方式の転写手段はコロナ放
電方式の転写手段に比して好ましくないオゾンの発生量
が格段に少ない。
【0011】転写ローラ6には電源26によってトナー
像を転写するのに必要な転写バイアスVT が芯金6aを
介して印加され、感光ドラム1と転写ローラ6との間の
転写ニップ部Nを通過する転写材Pに電荷を与えて、感
光ドラム1上のトナー像を転写材P上に転写させてお
り、転写後は、低電圧制御により転写ローラ6に印加す
る電圧を転写弱バイアスVL (OFF、又は転写バイア
スよりも低い弱バイアス)に切り替えることによって、
非転写時のドラムメモリ、及び紙跡を防止している。
【0012】また、転写ニップ部Nをとおった転写材P
の感光ドラム1面からの分離は、感光ドラム1の曲率を
利用した、いわゆる曲率分離方式が多く用いられてい
る。曲率分離方式は、分離バイアスなどを印加する必要
がないため装置構成の簡略化が容易になり、またより低
コスト化が可能である。曲率分離方式の場合、分離の補
助手段として転写ニップ部Nの転写材出口側の直後に除
電針14を配置し、余分な転写電荷を除電することで分
離をスムーズにし、60g/m2 以下の薄い転写材でも
分離を可能にしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来の曲率分離方式を採用した画像形成装置で
は、転写ニップ部Nを転写材Pの後端が通過するときに
いわゆる「後端跳ね」が発生し、未定着画像が装置内の
構造物に触れて、転写材Pの後端にコバ汚れや後端の画
像のこすれが発生してしまうおそれがあった。
【0014】また、後端跳ねが発生した場合、転写材後
端が除電針14から遠くなるため充分な除電が行われ
ず、転写材後端の過剰な転写電荷が転写−定着間の低抵
抗の搬送部材に対し放電しトナーを円状にとばす「水
玉」と呼ばれる異常画像が発生する恐れがあった。
【0015】上記の後端跳ねは図17のように転写材P
の後端P2が転写ニップ部Nを通過後、感光ドラム1の
静電吸着力によって感光ドラム1と分離されずに感光ド
ラム1の回転方向R1方向に吸着移動eして矢印fのよ
うに跳ね上がってしまうために発生する。13は定着装
置である。
【0016】また、この後端跳ねを防止するために、従
来の画像形成装置では図18の(a)・(b)に示すよ
うに、転写材Pの後端P2が転写ニップ部Nを通過し終
わる少し前時点において、転写ローラ6に対する印加バ
イアスを、それまで印加していたトナー像転写のための
転写バイアスVT から、それとは逆極性のバイアスVN
に切り替えて定電圧制御で印加することで、転写材Pの
後端P2から内側の転写材非画像領域の転写材後端部分
を転写ニップ部Nを通過し終わったときに感光ドラム1
表面から静電反発力aで強制的に分離させる方法が特開
平05−224541号公報等に提案されている。tは
感光ドラム1側から転写材P側に転写された画像領域の
トナー像である。
【0017】しかし、転写材後端部に逆バイアスVN
印加する方法では、例えば湿度80%以上の高湿度環境
下で長時間放置した転写材Pを使用した場合などは1面
目の転写材の抵抗が低下しているため、1面目後端に逆
バイアスを印加した場合、低抵抗化した転写材P全面に
トナー保持電荷とは逆極性の電荷を付与した状態とな
り、転写材Pのトナー保持力が低下して静電オフセット
が発生してしまう。
【0018】また、逆バイアスVN の印加タイミングは
転写ニップ部Nよりも転写材搬送方向上流側の転写材搬
送路に配設したレジストセンサー(不図示)を転写材P
の後端が通過した時間と、このレジストセンサーと転写
ニップ部N間の距離、及び転写材搬送スピードから、転
写材Pの後端が転写ニップ部Nに到達する時間を計算し
て印加タイミングを決定しているが、レジストセンサー
と転写ニップ部N間の距離には機差間の若干のバラツキ
があり、また転写材搬送スピードも転写ローラ外径、紙
種、印字比率などに左右され僅かに変化するため、これ
らのバラつきを総合すると、逆バイアスの印加ポイント
が狙い目に対し数mmずれる場合がある。このため、逆
バイアスの印加ポイントが転写材後端よりにずれた場合
は充分な効果が得られず、逆に転写材内側よりにずれた
場合には転写材後端部の画像乱れが発生するという恐れ
があった。
【0019】(2)従来のローラ転写方式では、転写バ
イアスを転写ローラ6の芯金6aから中抵抗のスポンジ
部6bに印加して転写材P上に転写電荷の供給を行って
いるが、この場合転写ローラ表面の電界が均一であるた
め、感光ドラム1と転写ローラ6が当接する転写ニップ
部Nより以前の位置(手前位置)でも、感光ドラム1上
に形成されたトナー像を転写ローラ6側に引きつける力
が働き、トナーが転写ローラ方向に飛翔して忠実な転写
が行われずに文字の回りにトナーが散るいわゆる「飛び
散り」画像が発生する。
【0020】そのため従来の画像形成装置では、転写材
Pを転写ニップNの手前位置で感光ドラム1上に密着さ
せるためのガイド部材を設け、転写電界の影響を受ける
以前に転写材Pを感光ドラム上のトナー像に接触させ飛
び散りを防止するなどしている。
【0021】しかし、従来のガイド部材は感光ドラム1
に近接させた場合に表面にトナーや紙粉等の汚れが付着
し、転写材裏面を汚すという問題があった。
【0022】本発明は転写方式の画像形成装置における
上述のような問題を解消すること、即ち像担持体から分
離後の転写材を安定に搬送することで「後端跳ね」と、
それに起因する画像乱れ、また除電不良による「水玉」
の発生を防止すること、転写ニップ部上流側への転写電
界の影響をなくして「飛び散り」を防止すること、転写
材の裏汚れを防止すること等を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0024】(1)像担持体に形成担持させた可転写像
を転写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加さ
れた転写部材により転写する画像形成装置において、転
写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に静
電吸着部材と除電部材を順次配設したことを特徴とする
画像形成装置。
【0025】(2)像担持体に形成担持させた可転写像
を転写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加さ
れた転写部材により転写する画像形成装置において、転
写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に静
電吸着部材と除電部材と静電吸着搬送部材を順次配設し
たことを特徴とする画像形成装置。
【0026】(3)静電吸着搬送部材は接地された金属
薄肉ベルトの内外面に高抵抗ゴムを形成した転写材搬送
ベルトであることを特徴とする(2)に記載の画像形成
装置。
【0027】(4)像担持体に形成担持させた可転写像
を転写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加さ
れた転写ローラにより転写する画像形成装置において、
転写ローラの転写材搬送方向下流側の外周面に当接する
外周電極と、該外周電極に電圧を印加する電圧印加手段
を有し、該外周電極を介して該転写ローラに転写電荷を
供給することを特徴とする画像形成装置。
【0028】(5)外周電極は導電性ローラ部材であ
り、該外周電極ローラによって該転写ローラを外周駆動
することを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0029】(6)像担持体に形成担持させた可転写像
を転写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加さ
れた転写ローラにより転写する画像形成装置において、
転写ローラに当接し、該転写ローラに順方向に回転駆動
する転写材ガイド用回転体を有することを特徴とする画
像形成装置。
【0030】(7)転写ローラに転写バイアスとは逆極
性のバイアスを印加する場合、転写材ガイド用回転体に
転写ローラと同電位のバイアスが印加されることを特徴
とする(6)に記載の画像形成装置。
【0031】(8)転写材ガイド用回転体は、絶縁性基
材表面に転写ローラより表面エネルギーが小さい離型層
を形成した回転体であることを特徴とする(6)に記載
の画像形成装置。
【0032】〈作 用〉 A)転写部を通った転写材の像担持体からの分離を、像
担持体の曲率と除電部材による分離の補助によって行な
う曲率分離方式を採用した画像形成装置にあっては、転
写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に静
電吸着部材と除電部材を順次配設した構成とすること
で、転写部を通った転写材部分は像担持体面から像担持
体の曲率と除電部材の補助によって順次に分離される
が、この場合、転写部と除電部材との間に静電吸着部材
が存在していることで、この静電吸着部材により転写部
を通った転写材部分は像担持体面より強制的に分離さ
れ、転写部を抜け出た転写材後端部もこの静電吸着部材
による引き力で「後端跳ね」が防止され、該後端跳ねに
起因する画像乱れが防止される。
【0033】転写部を通って像担持体から分離された転
写材部分は静電吸着部材の直後で除電部材により除電さ
れることで、除電不良で過剰な転写電荷を保持した転写
材が搬送路の低抵抗部材に近接することで発生する「水
玉」などの画像乱れが防止される。
【0034】またさらに上記の除電部材の次位に静電吸
着搬送部材を配設する、つまり除電部材よりも転写材搬
送方向下流側の印字面側に転写材を静電吸着する部材が
ある範囲の非印字面側全域に、印字面側部材よりも強い
静電吸着力をもつ静電吸着搬送部材を設けることで、転
写材印字面が搬送路内の構造材に擦れることに起因する
画像乱れの発生を防止できる。
【0035】B)像担持体に接触する転写ローラへ転写
電荷を供給するローラ転写方式を採用した画像形成装置
にあっては、転写ローラへの給電を転写ローラの転写材
搬送方向下流側の外周より行なうことで、転写部の転写
材上流側部への転写電界の影響をなくして、飛び散りを
防止することができる。
【0036】また転写部の少なくとも手前に、転写ロー
ラに当接し転写ローラと順方向に回転する転写材ガイド
用回転体(ローラ)を設け、転写材を該回転体により像
担持体にそわせて入射搬送させることで飛び散りを防止
し、また転写材ガイド用回転体表面の汚れを転写ローラ
に転移させ像担持体を介してクリーニングすることで、
裏汚れのない画像形成物を得ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本例の画像形成装置は、静電転写式電子写真プロ
セス利用、プロセスカートリッジ着脱式のレーザービー
ムプリンターである。
【0038】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(感光ドラム)であり、矢示R1の時計方向
に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動され
る。
【0039】2は感光ドラム1の周面を所定の極性・電
位に一様に帯電する一次帯電器としての帯電ローラであ
る。本例においては約−600V(暗部電位VD )に帯
電処理される。
【0040】3は画像露光手段としてのレーザースキャ
ナであり、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信
号に対応して変調されたレーザー光を出力して回転感光
ドラム1面を走査露光する。これにより回転感光ドラム
1面に目的の画像情報の静電潜像が形成される。
【0041】5は反転現像装置であり、回転感光ドラム
1面に形成された静電潜像がネガトナー(負トナー)で
現像される(静電潜像の露光明部にトナーが付着)。現
像装置5に回転自在に取り付けられたスリーブ5a上に
はトナーが薄層コートされており、このトナーは負に帯
電している。スリーブ5aには感光ドラム1の暗部電位
D と露光明部電位VL との間のバイアス電圧VB (|
D |>|VB |>|VL |)が不図示の外部電源によ
って与えられているので、スリーブ5a上のトナーは感
光ドラム1の露光明部電位VL の部分にのみ転移して静
電潜像が顕像化される。
【0042】6は感光ドラム1に当接させた転写部材と
しての転写ローラであり、芯金6aと、その外周に同心
一体に形成した中抵抗のスポンジ層6bからなり、感光
ドラム1に所定の押圧力をもって当接させて転写ニップ
部Nを形成させてあり、感光ドラム1の回転に順方向に
回転する。26は転写用高圧電源であり、この電源26
から転写ローラ6の芯金6aに転写バイアスが印加され
る。
【0043】22は用紙カセットであり、給紙スタート
信号により給紙ローラ21が駆動されて該用紙カセット
22内の転写材Pが一枚宛繰り出されてプリンター内に
給紙A1され、給紙センサー21a、斜送ローラ対1
7、レジストローラ対11、レジストセンサー11a、
転写ガイド10の経路を通って転写ニップ部Nに所定の
制御タイミングをもって給紙搬送される。
【0044】転写ニップ部Nに転写材Pが導入され、該
ニップ部を挟持搬送されていく過程において、転写ロー
ラ6には1〜10kVの正の電圧が印加され、これによ
って転写ニップ部Nをとおる転写材部分に正の電荷が与
えられ、転写ニップ部Nにおいて感光ドラム1上のトナ
ー像が静電的引力によって転写材Pの表面側に転移し転
写される。
【0045】転写ニップ部Nを通過した転写材部分は感
光ドラム1面から分離されて搬送ガイド12を介して定
着装置13へ搬送され、定着装置13でトナー像が定着
され、画像形成物(プリント、コピー)として排出搬送
B1される。
【0046】転写材Pに対するトナー像転写後の感光ド
ラム1面はクリーニング装置7で残留トナーの除去を受
けて繰り返して作像に供される。
【0047】本例のプリンターは感光ドラム1、帯電ロ
ーラ2、現像装置5、クリーニング装置7の4つのプロ
セス機器を一括してプリンター本体に対して着脱交換自
在のプロセスカートリッジ30としてある。
【0048】(2)静電吸着部材・除電部材・静電吸着
搬送部材 搬送ガイド12には図2・図3のように、転写ニップ部
Nの転写材出口側において転写材搬送方向に順次に静電
吸着部材(転写材吸着部材)23・除電部材(除電針)
14・静電吸着搬送部材(搬送板金部材)24を具備さ
せてある。
【0049】静電吸着部材としての転写材吸着部材23
は転写ニップ部Nの転写材出口側近傍に配置され、除電
部材としての除電針14はこの転写材吸着部材23のす
ぐ次位に配置され、静電吸着搬送部材としての搬送板金
部材24は除電針14の次位に配置されている。
【0050】転写材吸着部材23は転写ニップ部Nを通
過した直後の転写材部分を静電吸着力により引きつける
ことで強制的に感光ドラム1から分離させるためのもの
で、例えばA1、SUS等の金属導電性材料から成る部
材を転写ローラ6と除電針14間の通紙域全域に配して
あり、その電位は接地、又は転写バイアスとは逆極性の
電圧が印加されている。
【0051】搬送板金部材24は、転写分離後の転写材
を非印字面から搬送路下方に静電吸着力により引きつけ
て安定した搬送を行なうもので、金属材料から成る部材
を、除電針14の下流側の、転写材印字面側にたとえば
CRG等の転写材を静電吸着する構造部材がある面に対
向する通紙幅全域に配してあり、その電位は接地、また
は転写バイアスとは逆極性の電圧が印加してある。搬送
板金部材24の転写材対向面には、転写材の搬送抵抗を
軽減する、また転写材が低抵抗の搬送路吸着部材に直接
接触または近接し転写電荷がリーク・放電することで発
生する異常画像を防止するために、PC(ポリカーボネ
ート)やABS樹脂等の高抵抗樹脂材料から成る搬送リ
ブ25が設けてある。
【0052】除電針14の前後には、転写材Pから除電
針へ電界が集中しやすいように開口部を設けてある。
【0053】転写ニップ部Nを挟持搬送された転写材P
は転写電荷を保持した状態で転写ニップNを通過した後
に、転写材吸着部材23の静電吸着力によって転写材吸
着部材23の方向C1(図2)に引きつけられ、感光ド
ラム1から強制的に分離される。
【0054】転写材吸着部材23は、感光ドラム1ー転
写ローラ6の接線よりも転写ローラよりの感光ドラム対
向面(図4中の斜線で囲まれたエリアA内のいずれかの
場所)に配置してあり、このような位置に配置すること
で十分な「後端跳ね」防止効果を得ると共に、転写材P
が転写材吸着部材23に直接接触することが無いため、
それによって発生する画像乱れは回避出来る構成となっ
ている。
【0055】また、過剰な転写電荷を保持した転写材が
搬送路内の周辺部材に近接した場合、異常放電や周辺部
材の異常帯電により画像乱れが発生しやすくなる傾向が
あるが、転写材吸着部材23の直後に除電針14を配置
して、転写材が搬送路面に近接するのとほぼ同時に過剰
な電荷を除電することで画像乱れのない良好な画像を得
られる構成となっている。
【0056】また、除電針14よりも下流側の転写材搬
送路内に転写材の印字面側を静電吸着する部材がある場
合、転写材吸着部材23により感光ドラムから強制的に
分離させた転写材でも除電後に印字面側を周辺部材に摺
擦して搬送されるために画像のコスレが発生してしま
う。さらに転写材印字面側が周辺部材に静電吸着されて
搬送された場合、転写材Pは転写材吸着部材23から遠
ざかる方向となるため、吸着部材による静電吸着力が弱
まり再度感光ドラム1に転写材か吸着してしまう再吸着
現象が発生してしまう。また、除電針14からも転写材
が遠ざかる方向であるため除電不良が発生し、帯電や放
電による異常画像が発生する恐れがあるが、本例のよう
に印字面を静電吸着する部材が存在する領域全域に、さ
らに強い静電吸着力をもった搬送板金部材24を設ける
ことで画像の擦れや感光ドラムに対する再吸着による後
端跳ね、除電不足による異常画像の発生を防止できる。
【0057】(3)実行例 a)転写材P 64g/m2 、厚さ90μm、A4サイズ(抄目は搬送
方向に平行)を用いて、プロセススピード100mm/
secで搬送した。
【0058】b)転写ローラ6 外径:φ18.0(φ6の芯金6a上に導電EPDM層
6b) 抵抗値:8.0×108 [Ω](温度23°C・湿度6
0%の環境下での、2.0kV印加時の測定値) この転写ローラを使用した場合の転写強バイアスVT
温度23°C、湿度60%の環境で、VT =3.2kV
であった。
【0059】c)感光ドラム1 材質・外径:OPC、φ30 画像部電位VL :−100V 非画像部電位VD :−600V 上記の条件で、転写材吸着部材23を接地した状態で、
1面目及び2面目印字を行なった場合の「後端跳ね」に
起因する異常画像(後端のコバ汚れ、画像こすれ、及び
後端水玉)の発生頻度(実験例1)と、転写材吸着部材
23に−300Vのバイアスを印加した場合の上記画像
問題の発生頻度(実験例2)を表1に示す。比較例とし
て転写材吸着部材23を設けなかった場合(比較例
1)、搬送板金部材24を設けなかった場合(比較例
2)の発生頻度も示す。
【0060】実験は後端跳ねが発生しやすい低湿度環境
(湿度10%RH)で行い、100枚連続印字した中の
異常画像の発生枚数を示している。
【0061】
【表1】 比較例1では転写直後に転写材Pを感光ドラム1から強
制的に分離させる力がないため後端跳ねが発生し後端の
コバ汚れ、画像こすれ、水玉が特に転写材Pの抵抗値が
高い2面目で高い頻度で発生する。
【0062】それに対し本発明に従う実験例1及び実験
例2は共に後端跳ねが発生しやすくなる2面目印字にお
いても後端跳ねが発生せず、後端跳ねに起因する後端コ
バ汚れ、後端画像こすれ、後端水玉等の異常画像の発生
が全く発生しなくなることが確認された。
【0063】また、比較例2では搬送板金部材24を除
去したために、転写ー定着間で転写材Pを下方向に引き
つける力がなくなり、転写材Pが浮いて搬送されるた
め、転写後の印字面側にある部材(図1ではカートリッ
ジ30の底面部)に未定着画像を保持した印字面側がこ
すれ、また再度感光ドラムに転写材が吸着して後端跳ね
が発生して画像の乱れが発生している。この場合、画像
のコスレは後端だけではなく全面に発生する。
【0064】以上のように本例によれば、転写ニップ部
N直後に転写材吸着部材23、除電針14を設けた構成
とすることで、後端跳ねとそれに起因する後端画像こす
れ、後端水玉といった画像問題の発生の防止が可能とな
り、さらに除電針下流側に搬送板金部材24を設けるこ
とで、印字面画側が搬送路内の部材に吸着して発生する
画像こすれ、転写材が感光ドラムに再吸着することによ
る後端跳ね、除電不良に起因する異常画像も防止可能と
なる。
【0065】〈実施形態例2〉(図5・図6) 本例は、転写後にベルトによる転写材搬送機構を有する
画像形成装置に本発明を適用した例で、部品点数を削減
するために搬送ベルトに搬送板金部材(静電吸着搬送部
材)と同様の効果を持たせた例である。
【0066】図5はその構成例の概略図であり、前述実
施形態例1の装置と共通する構成部材部分には同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0067】51は転写ー定着間距離よりも短い、小サ
イズの転写材を搬送するための搬送ベルトである。搬送
ベルト51は図6の(a)の側面図と(b)の平面図に
示すように、薄肉金属から成る導電性吸着層51bをE
PDM等のゴム材料から成るベースゴム基層%1aとリ
ブ51cでサンドしたベルトであり、駆動ローラ対52
a・52bによって下流側D1方向にプロセススピード
と略同一速度で回転駆動されている。導電性吸着層51
bは接地、または転写バイアスとは逆極性の電圧を印加
している。その他の構成は前記実施形態例1と同様であ
り、転写ニップ部N直後に転写材吸着部材23、除電針
14を配置してある。
【0068】転写ニップ部Nを通過した転写材Pは、前
記実施形態例1と同様に転写材吸着部材23によって感
光ドラム1より強制的に分離され、除電針14により余
分な転写電荷が除電され、搬送ベルト51の吸着層51
bの吸着力により搬送ベルト51に沿って搬送される。
【0069】この様に転写後の搬送ベルト51に吸着層
51bを少なくとも一層設けることで実施形態例1の搬
送板金部材24を設けた場合と同様の効果を得ることが
でき、後端跳ねを防止することが可能となる。
【0070】〈実施形態例3〉(図7・図8) 本例は、転写ローラ6への転写バイアスの給電を、転写
ローラ下流側より行うことで転写ローラ上流側の転写電
界を無くし、飛び散りのない良好な画像を得るものであ
る。
【0071】転写ローラ7は芯材6a上に、カーボンな
どを分散させて抵抗を調整したEPDMゴム層6bを形
成したもので、抵抗値が5×107 〜5×109 Ω程度
のもの(室温23°C、湿度60%RHの環境に48時
間放置した後に2kVの電圧を印加した場合の抵抗値)
が適している。転写ローラ6の芯材6aは金属製芯金を
フロートにして用いるか、またはセラミック・樹脂など
の絶縁性材料から成る軸を用いる。
【0072】転写ローラ6の下流側外周には導電性ブラ
シ、または金属板からなる外周電極71が通紙域全域に
当接されており、高圧電源72より該外周電極71を介
して転写ニップ部Nへ転写電荷が給電される。
【0073】図8は転写ニップ部N近傍の電界の様子を
模試的に表したものである。
【0074】外周電極71から感光ドラム1に供給され
た転写電荷は、外周電極71が転写ローラ6と接触する
面から転写ローラ6が感光ドラム1と接触する面に向か
う方向E1に流れる。転写電荷は転写ニップ部Nよりも
上流側へは流れないため、転写ニップ部上流側に電界が
発生するのを防止し、転写ニップ部Nの手前で転写電界
の影響を受けることにより感光ドラム上のトナー像がプ
レ転写されて文字のまわりに散る「飛び散り」画像の発
生を防止できる。
【0075】実施形態例1の実行例と同一の転写材P、
転写ローラ6、感光ドラム1を使用し、転写バイアスは
いずれも2.0μAの定電流制御、印字環境室温23°
C・湿度60%RHの条件で、転写下流側外周にブラシ
電極71を用い転写バイアスを印加した場合(実験例
3)と、転写ローラ芯金6aより転写バイアスを印加し
た場合(比較例3)の飛び散りのレベルを比較した結
果、比較例3では飛び散りが△レベルであったのに対
し、実験例3では○レベルに飛び散りが良くなることが
確認された。
【0076】〈実施形態例4〉(図9・図10) 本例は、転写ローラ6への転写バイアスの給電を転写ロ
ーラ下流側に設けたローラ状電極を介して行うことで、
転写ローラ上流側の転写電界を無くし飛び散りのない良
好な画像を得ると共に、ローラ状電極を用いて転写ロー
ラを外周駆動させることで、長期の使用にわたり安定し
た画像を提供するものである。
【0077】91は転写ローラ下流側外周に設けた電極
ローラである。転写ローラ6への給電は該電極ローラ9
1を介して行う。これによって前述の実施形態例3と同
様に飛び散り防止の効果が得られる。
【0078】また、本例では転写ローラ6を該電極ロー
ラ91により外周駆動している。転写ローラ6として
は、前述の実施形態例でも述べたが芯金上に抵抗調整し
たEPDM等の発砲体を形成したスポンジローラを用い
ることが一般的だが、このタイプの転写ローラは外径寸
法を精度良く作成することは難しく、また長期にわたる
通紙により外径が減少するという問題がある。ローラ転
写タイプの画像形成装置は転写ニップ部前後の転写材搬
送を該転写ローラで行っている。
【0079】図10に転写ローラ外径と副走査倍率の関
係を示す。これより、転写ローラ外径が変化すると、同
時に転写ニップ部Nでの転写材搬送スピードが変化しそ
れに伴って転写材上の画像の副走査方向の倍率が変化し
てしまうことがわかる。
【0080】本例によれば転写ローラ6をローラ電極9
1で外周駆動することで、転写ローラ6の外径によらず
転写ローラ6の外周速が一定となり、副走査倍率を一定
にすることが可能となる。
【0081】〈実施形態例5〉(図11・図12) 本例は、転写ローラへの転写バイアスの給電を転写ロー
ラ下流側より行い、また転写ローラ上流側の外周にシー
ルド電極部材を設けることで転写ローラ上流側の転写電
界を無くし、飛び散りのない良好な画像を得るものであ
る。
【0082】即ち、転写ローラ6の下流側外周には実施
形態例3と同様に、導電性ブラシ、または金属板からな
る外周電極71が通紙域全域に当接されており、高圧電
源72より該外周電極71を介して転写ニップ部Nへ転
写電荷が給電される。
【0083】転写ローラ6の上流側外周には導電性ブラ
シ、または金属板からなるシールド電極111が通紙域
全域に当接されており、接地、または転写バイアスとは
逆極性の電圧が印加されてる。
【0084】図12は転写ニップ部N近傍の電界の様子
を模試的に表したものである。
【0085】外周電極71から感光ドラム1に供給され
た転写電荷は、外周電極71が転写ローラ6と接触する
面から転写ローラ6が感光ドラム1と接触する面に向か
う方向E1に流れる。このとき比較的低抵抗の転写ロー
ラ6を用いた場合は転写ローラスポンジ部6bを回り込
む方向F1に流れる電流があるが、この漏れ電流はシー
ルド電極111でカットされる。
【0086】実施形態例1と同一の条件で、本例の構成
(シールド電極111は接地)で転写下流側外周にブラ
シ電極71を用い転写バイアスを印加した場合(実験例
5)と、転写下流側外周から転写バイアスを印加、シー
ルド電極を設けなかった場合(実験例3)と、転写ロー
ラ芯金6aより転写バイアスを印加した場合(比較例
3)の飛び散りのレベルを比較した結果、比較例3では
飛び散りが△レベル、実験例3では○レベルであった飛
び散りが、実験例5では◎レベルになることが確認され
た。
【0087】このように転写ローラ外周上流側に接地、
または転写バイアスとは逆極性の電圧を印加したシール
ド電極111を設け、転写下流側外周にもうけた外周電
極71から転写バイアスを印加することで転写ニップ部
前の転写電界を完全にカットし、「飛び散り」画像の発
生を防止できる。
【0088】〈実施形態例6〉(図13) 本例は、転写ニップ部Nの直前に、転写ローラ6に当接
し、かつ感光ドラム1に近接して配設され、転写ローラ
6と同方向に回転駆動するガイドローラ(転写材ガイド
用回転体)131を設けることで、転写材Pを感光ドラ
ム1よりに入射搬送させ、飛び散りを防止するものであ
る。
【0089】ガイドローラ131は、A1・SUS等の
芯金上に、POM(ポリアセタール)、PC(ポリカー
ボネート)、PBT(ポリプチレンテレフタラート)、
変性PPO(変性ポリフェニレンオキシド)等の樹脂か
ら成る絶縁表層を形成したものである。
【0090】ガイドローラ131は、不図示のバネによ
り転写ニップ部Nよりも上流側の転写ローラ6の表面に
総圧1kgf以下の軽圧で当接支持されており、不図示
のガイドローラ駆動手段により転写ローラ6と同じ方向
にプロセススピードと略同一速度で回転駆動されてい
る。
【0091】給紙部より給紙された転写材Pは、ガイド
ローラ131により転写ニップ部Nより上流側の感光ド
ラム1表面に案内され、感光ドラム1上に形成されたト
ナー像と接触した状態で転写ニップ部Nへと搬送され
る。
【0092】ガイドローラ131上に付着したトナー・
紙粉等の汚れは転写ローラ6に掻き取られ、感光ドラム
1を介してクリーニングされる。ガイドローラ131は
印字動作中は接地されており(スイッチ132b/OF
F、スイッチ133/ON)、転写ローラ6に転写高圧
電源132よりクリーニングバイアスが出力されるとき
のみスイッチ133がOFFして(スイッチ132b/
ONと連動)転写ローラ6と同一の電位となるようにバ
イアスが印加されるように制御することで、転写ローラ
クリーニング時に転写ローラ上の汚れがガイドローラ1
31上に逆転写するのを防止している。
【0093】実験には、実施形態例1の実行例と同一の
転写材P、転写ローラ6、感光ドラム1を使用し、転写
バイアスは3.2kVの定電圧制御、実権環境室温23
°C・湿度60%RHの条件で行った。
【0094】表2に、ガイドローラ131を用いて転写
上流側の転写材感光ドラム入射ポイント(転写ニップN
からの距離)を変化させた場合の飛び散りレベルの変
化、及び転写材裏汚れの発生状況(実験例6)、及び比
較例として転写前ガイドとして転写ローラ非接触固定部
材を用いた場合(比較例6)の結果を示す。
【0095】
【表2】 この結果から、転写材Pの感光ドラム入射ポイントが転
写ニップ部Nよりも上流側に離れるにしたがい飛び散り
レベルが良くなることがわかる。また、転写ローラ非接
触固定部材を用いた場合、転写材の感光ドラム入射ポイ
ントが転写ニップ部Nに近づく(転写ローラ非接触固定
部材が感光ドラムに近接する)に従い裏汚れのレベルが
悪くなるのに対し、ガイドローラ131の場合は転写ロ
ーラ6を介して常にクリーニングされているため裏汚れ
が発生しない。
【0096】この様に本例によれば、転写材ガイド部材
として転写ローラ6に当接し、転写ローラ6と同じ方向
に回転駆動するガイドローラ131を用いることで、飛
び散りを防止するためにガイドローラ131を感光ドラ
ム1に近接させた場合でも、ガイドの汚れによる転写材
裏汚れのない良好な画像を得ることができる。
【0097】〈実施形態例7〉(図14) 本例は、転写ローラ6に当接し、かつ感光ドラム1に近
接して配設され、転写ローラ6と同一方向に回転駆動す
るガイドローラ131・131を転写前後に設けて、飛
び散りを防止するものである。
【0098】ガイドローラ131・131は芯金上に樹
脂製表層を形成した実施形態例6と同一構成のローラで
ある。本例でも実施形態例6と同様に、転写クリーニン
グバイアス印加時のみ両ガイドローラ131・131に
対して転写ローラ6と同電位のバイアスを印加してい
る。
【0099】この様にガイドローラ131・131を転
写ニップ部Nの前後に配置して、転写ニップ部通過後も
感光ドラム1に接触した状態で転写材Pを搬送すること
で、転写ニップ部通過後に感光ドラム1上の転写残トナ
ーが転写材上に飛翔するポスト転写も防止することがで
き、より感光ドラム上のトナー像に忠実な画像を得るこ
とができる。
【0100】〈実施形態例8〉(図15) 本例は、転写ローラ6に当接し、かつ感光ドラム1に近
接して配設され、転写ローラ6と同方向に回転駆動する
ガイドローラとして、表面が高離型材料から成るローラ
151を用いた例である。
【0101】高離型性ガイドローラ151は、樹脂・ゴ
ム等の絶縁材料上にPFA、PTFE等の高離型層(表
面エネルギーが小さい離型層)を被覆したローラであ
る。
【0102】本例では、ガイドローラ151・151に
バイアスを印加するのでなく、転写ローラ6との離型性
の差を利用して転写ローラ6にガイドローラ151・1
51上の付着物を転写ローラ6に転移させるために、ガ
イドローラ表面を転写ローラよりも離型性の高い材料で
構成している。
【0103】具体的には、高離型性ガイドローラ151
の表面の水に対する接触角を、転写ローラ6の表面の水
に対する接触角よりも大することで、ガイドローラ15
1・151のクリーニングをスムースに行うことができ
る。
【0104】このようにガイドローラ151表面を高離
型性材料で構成することで、ガイドローラ151には特
別バイアスを印加する機構を設ける必要がなく、簡略な
構成でプレ転写、ポスト転写による飛び散りを防止する
ことができる。
【0105】また、ガイドローラ(転写材ガイド用回転
体)の形状はローラ形状に限るものではなく、転写材長
手方向に複数個設けたコロなど、回転体であればいずれ
も本例、及び前記例中で述べた効果を同様に得ることが
出来る。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば転写方式の
画像形成装置にいて、像担持体から分離後の転写材を安
定に搬送することで「後端跳ね」と、それに起因する画
像乱れ、また除電不良による「水玉」の発生を防止する
こと、転写ニップ部上流側への転写電界の影響をなくし
て「飛び散り」を防止すること、転写材の裏汚れを防止
することができる。
【0107】即ち、転写部を通った転写材の像担持体か
らの分離を、像担持体の曲率と除電部材による分離の補
助によって行なう曲率分離方式を採用した画像形成装置
にあっては、転写部よりも転写材搬送方向下流側の転写
材搬送路内に静電吸着部材と除電部材を順次配設した構
成とすることで、転写部を通った転写材部分は像担持体
面から像担持体の曲率と除電部材の補助によって順次に
分離されるが、この場合、転写部と除電部材との間に静
電吸着部材が存在していることで、この静電吸着部材に
より転写部を通った転写材部分は像担持体面より強制的
に分離され、転写部を抜け出た転写材後端部もこの静電
吸着部材による引き力で「後端跳ね」が防止され、該後
端跳ねに起因する画像乱れが防止される。
【0108】転写部を通って像担持体から分離された転
写材部分は静電吸着部材の直後で除電部材により除電さ
れることで、除電不良で過剰な転写電荷を保持した転写
材が搬送路の部材に近接することで発生する「水玉」な
どの画像乱れが防止される。
【0109】またさらに上記の除電部材の次位に静電吸
着搬送部材を配設する、つまり除電部材よりも転写材搬
送方向下流側の印字面側に転写材を静電吸着する部材が
ある範囲の非印字面側全域に、印字面側部材よりも強い
静電吸着力をもつ静電吸着搬送部材を設けることで、転
写材印字面が搬送路内の構造材に擦れることに起因する
画像乱れの発生を防止できる。
【0110】そして、像担持体に接触する転写ローラへ
転写電荷を供給するローラ転写方式を採用した画像形成
装置にあっては、転写ローラへの給電を転写ローラの転
写材搬送方向下流側の外周より行なうことで、転写部の
転写材上流側部への転写電界の影響をなくして、飛び散
りを防止することができる。
【0111】また転写部の少なくとも手前に、転写ロー
ラに当接し転写ローラと順方向に回転する転写材ガイド
用回転体(ローラ)を設け、転写材を該回転体により像
担持体にそわせて入射搬送させることで飛び散りを防止
し、また転写材ガイド用回転体表面の汚れを転写ローラ
に転移させ像担持体を介してクリーニングすることで、
裏汚れのない画像形成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例の概略構成図
【図2】転写ニップ部よりも転写材搬送方向下流側の転
写材搬送路部分の構成図
【図3】同部分の平面図
【図4】転写材吸着部材の配設エリアの説明図
【図5】実施形態例2の装置の転写ニップ部よりも転写
材搬送方向下流側の転写材搬送路部分の構成図
【図6】(a)は吸着搬送部材としての転写材搬送ベル
トの側面模型図、(b)は平面図
【図7】実施形態例3の装置の要部図
【図8】転写ニップ部近傍の電界の様子を模試的に表し
た図
【図9】実施形態例4の装置の要部図
【図10】従来の画像形成装置における転写ローラ外径
と副走査倍率の関係を表すグラフ
【図11】実施形態例5の装置の要部図
【図12】転写ニップ部近傍の電界の様子を模試的に表
した図
【図13】実施形態例6の装置の要部図
【図14】実施形態例7の装置の要部図
【図15】実施形態例8の装置の要部図
【図16】ローラ転写方式の転写手段の説明図
【図17】転写材後端跳ねの発生説明図
【図18】従来の転写材後端跳ね防止方法の説明図
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 6 転写ローラ 24 除電部材(除電針) 23 静電吸着部材 24 静電吸着搬送部材(搬送板金部材) 41 搬送ベルト 61 外周電極 81 電極ローラ 101 転写材搬送用回転体(ガイドローラ) 121 高離型性ガイドローラ
フロントページの続き (72)発明者 片岡 洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 堀田 陽三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成担持させた可転写像を転
    写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加された
    転写部材により転写する画像形成装置において、 転写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に
    静電吸着部材と除電部材を順次配設したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に形成担持させた可転写像を転
    写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加された
    転写部材により転写する画像形成装置において、 転写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に
    静電吸着部材と除電部材と静電吸着搬送部材を順次配設
    したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 静電吸着搬送部材は接地された金属薄肉
    ベルトの内外面に高抵抗ゴムを形成した転写材搬送ベル
    トであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 像担持体に形成担持させた可転写像を転
    写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加された
    転写ローラにより転写する画像形成装置において、 転写ローラの転写材搬送方向下流側の外周面に当接する
    外周電極と、該外周電極に電圧を印加する電圧印加手段
    を有し、該外周電極を介して該転写ローラに転写電荷を
    供給することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 外周電極は導電性ローラ部材であり、該
    外周電極ローラによって該転写ローラを外周駆動するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体に形成担持させた可転写像を転
    写材の表面に該転写材の裏面に接触し電圧が印加された
    転写ローラにより転写する画像形成装置において、 転写ローラに当接し、該転写ローラに順方向に回転駆動
    する転写材ガイド用回転体を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 転写ローラに転写バイアスとは逆極性の
    バイアスを印加する場合、転写材ガイド用回転体に転写
    ローラと同電位のバイアスが印加されることを特徴とす
    る請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 転写材ガイド用回転体は、絶縁性基材表
    面に転写ローラより表面エネルギーが小さい離型層を形
    成した回転体であることを特徴とする請求項6に記載の
    画像形成装置。
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